JP2001260953A - 車両用ドライブレコーダ - Google Patents

車両用ドライブレコーダ

Info

Publication number
JP2001260953A
JP2001260953A JP2000074475A JP2000074475A JP2001260953A JP 2001260953 A JP2001260953 A JP 2001260953A JP 2000074475 A JP2000074475 A JP 2000074475A JP 2000074475 A JP2000074475 A JP 2000074475A JP 2001260953 A JP2001260953 A JP 2001260953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive recorder
control device
vehicle
main body
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000074475A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Iino
龍雄 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000074475A priority Critical patent/JP2001260953A/ja
Publication of JP2001260953A publication Critical patent/JP2001260953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可能な限り接続に必要な配線を減少させ、軽
量小型かつ簡単な構成で低価格でありながら、有効な事
故解析を行うために必要十分なデータや車両の故障診断
データ及び車両修理の補助データとしての記録データを
信頼性の高いデータとして、確実に記録保存する。 【解決手段】 エンジン制御装置1の基盤上に搭載した
スロット部1hには、ドライブレコーダ本体20の端子
部20aが差し込まれ、このドライブレコーダ本体20
と一体に構成されている。ドライブレコーダ本体20
は、アルミケース20dに収容されており、連結足21
a,21aで封印しながらエンジン制御装置1の基盤上
に固定されている。そして、このアルミケース20dに
収容されたドライブレコーダ本体20は、エンジン制御
装置1と共に、エンジン制御装置1のケース1i内に収
納され、ステアリングビームに固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の事故発生時
等の運転状態や走行環境情報を信頼性の高いデータとし
て確実に記録保存する車両用ドライブレコーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、走行中の車両の運転状態や走行環
境情報を記録保存し、事故等が発生した際に、事故発生
前後の記録を参照し、事故発生原因を明らかにして、今
後の事故防止等に役立てようとする車両用ドライブレコ
ーダの技術が開発されている。
【0003】例えば、特開平8−235491号公報で
は、車両の挙動を表す各種車両データを検出するセンサ
と、車両の周辺を撮像して撮像データを取り込む周辺監
視装置と、車両の現在位置を検出して位置データを出力
するGPS受信器とをドライブレコーダに配線接続し、
このドライブレコーダで、車両事故が発生されるまで、
常に所定時間分の車両データ、撮像データ、及び位置デ
ータをメモリ部に記録する技術が開示されている。
【0004】このようなドライブレコーダは、その用途
から、車両内部の衝撃を受け難く、しかも、比較的取り
出し易い位置に設ける必要があり、このことから、上記
先行技術のドライブレコーダは、座席下部に、強固なケ
ースに収容された状態で設けることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術のようにドライブレコーダを座席下部の孤立した
場所に設けると、膨大な量の必要な信号データを入力す
るために、ドライブレコーダと各制御装置とはそれぞれ
信号線を介して接続することになり、複数の配線の増加
に対し、事故時の断線などを招き易くなるという問題が
ある。また、複数の信号線を介して膨大な量の信号デー
タを入力すると、各データを取り込む際に、通信速度の
遅れやばらつきが生じ、これを補正するための補正回路
を設ける必要があるため、ドライブレコーダが、高価格
となり部品の大きさも大きくなってシステム部品の装着
性を悪化させてしまう可能性がある。また、システムが
高級で複雑なためにドライブレコーダ自体の故障診断も
大がかりとなり、高度で高価格なドライブレコーダとな
ってしまう。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、可能な限り接続に必要な配線を減少させ、軽量小型
かつ簡単な構成で低価格でありながら、有効な事故解析
を行うために必要十分なデータや車両の故障診断データ
及び車両修理の補助データとしての記録データを信頼性
の高いデータとして、確実に記録保存することのできる
車両用ドライブレコーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明による車両用ドライブレコーダ
は、予め設定しておいた条件が成立した時の前後の時間
内の運転状態や走行環境情報を所定に記録保存する車両
用ドライブレコーダにおいて、ドライブレコーダ本体
を、車載の車両を制御する制御手段の少なくとも一つと
一体化して搭載したことを特徴とする。
【0008】すなわち、上記請求項1記載の車両用ドラ
イブレコーダでは、一体化した制御手段の少なくとも一
つからの信号は、信号線を介さずに直接ドライブレコー
ダ本体に取り入れることが可能となり、この分、接続に
必要な配線を減少させることができる。従って、ドライ
ブレコーダ本体を独立して設けるよりも、接続に必要な
配線を減少させ、軽量小型かつ簡単な構成で低価格とな
り、データの取得に対する信頼性も向上し、確実にデー
タを記録保存することが可能になる。ここで、車載の各
制御手段は、通常、車両内部の衝撃を受け難く、しか
も、比較的取り出し易い位置に設けられており、また、
各制御手段で扱う信号の数もばらばらであるため、これ
ら制御手段の中で位置的にもより好ましく、また、扱う
信号の数の多い制御手段とドライブレコーダ本体とを一
体にする。
【0009】また、請求項2記載の本発明による車両用
ドライブレコーダは、請求項1記載の車両用ドライブレ
コーダにおいて、上記ドライブレコーダ本体は、ケース
に収容して形成し、上記制御手段の少なくとも一つに固
定して一体化したことを特徴とするもので、ドライブレ
コーダ本体は、上記制御手段の少なくとも一つのケース
等とドライブレコーダ本体自身のケースの2重に保護さ
れて、車両内部の衝撃を受け難くなる。
【0010】更に、請求項3記載の本発明による車両用
ドライブレコーダは、請求項1又は請求項2に記載の車
両用ドライブレコーダにおいて、上記ドライブレコーダ
本体と上記制御手段の少なくとも一つとは、一度一体に
したことを示す封印手段を設けて一体化したことを特徴
とするので、搭載されたドライブレコーダ本体に対する
不必要なデータの書き込みやデータの読み込みが防止さ
れ、ドライブレコーダ本体に記録保存したデータの信頼
性が向上される。
【0011】また、請求項4記載の本発明による車両用
ドライブレコーダは、請求項1乃至請求項3の何れか一
つに記載の車両用ドライブレコーダにおいて、上記ドラ
イブレコーダ本体と上記制御手段の少なくとも一つとに
共通のシリアル番号を記録し、上記ドライブレコーダ本
体と上記制御手段の少なくとも一つとを接続した際に、
上記ドライブレコーダ本体側のシリアル番号と上記制御
手段側のシリアル番号とが不一致の場合には上記ドライ
ブレコーダ本体が作動しないことを特徴とする。このた
め、ドライブレコーダ本体に記録保存されたデータの信
頼性が向上される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図4は本発明の実施の形
態に係り、図1は車両に搭載した制御システムの説明
図、図2はドライブレコーダを搭載したエンジン制御装
置の説明図、図3はエンジン制御装置に取り付けたドラ
イブレコーダの封印説明図、図4はドライブレコーダを
搭載したエンジン制御装置の取り付け説明図である。
【0013】図1に示すように、車両に搭載される制御
システムは、制御手段としてエンジン制御装置1、トラ
ンスミッション制御装置2、アンチロックブレーキシス
テム(ABS)制御装置3、ナビゲーション装置4及び
図示しないその他の制御装置(例えばトラクションコン
トロール装置)を有して構成されている。
【0014】上記エンジン制御装置1には、車速セン
サ、スロットル開度センサ、クランク角センサ、その他
の必要なセンサ・スイッチ類5が接続され、エンジン6
に関して、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転
数制御等の必要な制御を行うようになっている。また、
エンジン制御装置1では、自ら制御する各構成部品や上
記センサ・スイッチ類5について、故障診断を行う機能
を有している。尚、上記センサ・スイッチ類5には、後
述するドライブレコーダ本体20でのみ使用するエアバ
ックスイッチ等のセンサ・スイッチ類も含まれている。
【0015】上記トランスミッション制御装置2には、
車速センサ、レンジ位置スイッチ、その他の必要なセン
サ・スイッチ類7が接続され、トランスミッション8に
関して、例えばトランスミッション8が4速オートマチ
ックトランスミッションの場合には、変速制御、ロック
アップ制御等の必要な制御を行うようになっている。ま
た、トランスミッション制御装置2では、自ら制御する
各構成部品や上記センサ・スイッチ類7について、故障
診断を行う機能を有している。
【0016】上記ABS制御装置3には、4輪の車輪速
センサ、ブレーキペダルスイッチ、その他の必要なセン
サ・スイッチ類9が接続され、車両の制動状態からアン
チロックブレーキを作動させるか否か判定して各車輪の
ホイールシリンダへの油圧を独立に制御するハイドロリ
ックユニット10に対する駆動信号を制御出力するよう
になっている。また、ABS制御装置3では、自ら制御
する各構成部品や上記センサ・スイッチ類9について、
故障診断を行う機能を有している。
【0017】上記ナビゲーション装置4には、GPS受
信器、4輪の車輪速センサ、その他の必要なセンサ・ス
イッチ類11が接続され、これらにより得られる車両の
走行情報とCD−ROM等に記録された地図情報とをマ
ップマッチング等の演算をしながら合成し、スピーカや
液晶ディスプレイ等の出力装置12に出力、すなわち、
車両の現在位置及びその周辺の地図、目的地までの最適
経路等を液晶ディスプレイ上に表示させたり、スピーカ
から音声による経路誘導を行ってガイドするようになっ
ている。上記ナビゲーション装置4にも、自ら制御する
各構成部品や上記センサ・スイッチ類11について、故
障診断を行う機能を有している。
【0018】そして、上記エンジン制御装置1、トラン
スミッション制御装置2、ABS制御装置3、ナビゲー
ション装置4及びその他の制御装置は、多重通信系で結
合した構成となっており、この多重通信系として、例え
ば、高速通信に対応可能な通信ネットワークでありIS
Oの標準プロトコルの一つであるCAN(ControllerAr
ea Network)等を採用して結合されている。このため、
複数の制御装置で必要なセンサやスイッチからの入力信
号は、それぞれの制御装置に接続することなく、この通
信線を介して共有することが可能になっている。従っ
て、センサ・スイッチ類5,7で示す車速センサは、上
記通信線によりセンサ・スイッチ類9の車速センサから
の入力信号を共有することもでき、また、センサ・スイ
ッチ類11で示す4輪車輪速センサは、上記通信線によ
りセンサ・スイッチ類9の4輪車輪速センサからの入力
信号を共有しても良い。
【0019】図2に示すように、上記エンジン制御装置
1は、一枚のボード上に、電源回路1a、信号入力回路
1b、信号処理用プロセッサ1c、信号データ保存用メ
モリ1d、制御演算用プロセッサ1e、アクチュエータ
用出力回路1f及び不揮発性メモリ1gを備えて構成さ
れ、さらに、基盤上に搭載したスロット部1hには、ド
ライブレコーダ本体20の端子部20aが差し込まれ、
このドライブレコーダ本体20と一体に構成されてい
る。
【0020】すなわち、上記エンジン制御装置1は、エ
ンジン制御に関して、共にバッテリ13からの電源が電
源回路1aを通じて供給される、信号処理用プロセッサ
1cと制御演算用プロセッサ1eとを備えたデュアルプ
ロセッサ構成となっている。
【0021】上記信号処理用プロセッサ1cは、センサ
・スイッチ類5及び図示しない通信線を介して他の制御
装置から入力される信号を信号入力回路1bを介して入
力し、予め設定しておいたプログラムに沿って処理し、
信号データ保存用メモリ1dに記録する。
【0022】また、上記信号処理用プロセッサ1cは、
上記信号入力回路1bに集められるデータから、有効な
事故解析を行うために必要十分なデータや車両の故障診
断データ及び車両修理の補助データとなりうるデータ、
例えば、車速、スロットル開度等のデータを上記ドライ
ブレコーダ本体20にも出力するようになっている。
【0023】また、上記信号処理用プロセッサ1cは、
ドライブレコーダ本体20でのみ用い、エンジン制御に
は用いない信号、例えばエアバックスイッチからの信号
も信号入力回路1bを介して読み込んで上記ドライブレ
コーダ本体20に出力するようになっている。
【0024】上記制御演算用プロセッサ1eは、上記信
号データ保存用メモリ1dから必要なデータを読み込み
ながら、予め記憶されているエンジン制御に関するプロ
グラムを実行し、ソレノイドバルブ等のアクチュエータ
を動作させるアクチュエータ用出力回路1fに演算結果
を出力するようになっている。尚、このアクチュエータ
用出力回路1fも、バッテリ13からの電源が電源回路
1aを通じて供給される。
【0025】そして、エンジン制御装置1による故障診
断は、上記制御演算用プロセッサ1e及び信号処理用プ
ロセッサ1cにより実行され、必要に応じてドライブレ
コーダ本体20に記録したデータも参照して、自ら制御
する各構成部品や上記センサ・スイッチ類5についての
故障診断を行う。
【0026】また、エンジン制御装置1の不揮発性メモ
リ1gには、エンジン制御装置1製造時に、エンジン制
御装置1の基盤毎に異なるシリアル番号がメモリされて
いる。この不揮発性メモリ1gのシリアル番号は、上記
ドライブレコーダ本体20の後述する不揮発性メモリ2
0cにメモリするシリアル番号と対をなすようになって
おり、エンジン制御装置1のシリアル番号と、ドライブ
レコーダ本体20のシリアル番号とが正しく対をなすと
き、上記ドライブレコーダ本体20は作動する。このた
め、エンジン制御装置1から正規のドライブレコーダ本
体20を取り外して、異なるドライブレコーダ本体20
を取り付けても異なるドライブレコーダ本体20は作動
せず、いたずら等による書き換え、改造、交換ができな
いように保護されるのである。
【0027】上記ドライブレコーダ本体20は、端子部
20a、信号処理用プロセッサ20b及び不揮発性メモ
リ20cを備えており、信号処理用プロセッサ20b
は、エンジン制御装置1の信号処理用プロセッサ1cか
らの信号により、予め設定しておいた条件が成立するか
否か、すなわち、事故等が発生したか否か判定するよう
になっている。
【0028】例えば、エアバックスイッチがONした際
や、他の制御装置に設けられ通信線を介して入力される
図示しない前後加速度センサや横加速度センサからの入
力信号を参照して、通常の加速度以上の加速度を検出し
た際、或いは、車両の前後バンパや側面に接触するとO
Nするタッチセンサ(図示せず)からの信号が所定条件
下(例えば車速が30km/h以上)でONした際には事故
発生と判定するようになっている。
【0029】そして、上記信号処理用プロセッサ20b
は、上記事故発生と判定した際には、必要なデータのみ
不揮発性メモリ20cに所定時間(例えば90秒)分、
常に書き込んでいたものを事故発生から設定時間(例え
ば30秒)後に中止して、事故前後の車両状態やドライ
バの操作状態を記憶し、後にデータを取り出して事故解
析等できるようになっている。
【0030】また、上記不揮発性メモリ20cには、ド
ライブレコーダ本体20の基盤製造時に、ドライブレコ
ーダ本体20の基盤毎に異なる上述のシリアル番号がメ
モリされている。
【0031】上記ドライブレコーダ本体20は、図3
(a)に示すように、薄型で強固な放熱性、電気的アー
ス性及び電磁シールド性のあるアルミケース20dに収
容されている。このアルミケース20dは、上記端子部
20aのみ外(エンジン制御装置1のスロット部1h)
側に向けて露呈して形成され、この端子部20aから離
れた側の部位2カ所に上記エンジン制御装置1の基盤に
固定する連結足21a,21aが固定されている。
【0032】上記連結足21a,21aは、図3(b)
に示すように、先端側に孔が空けられており、この孔と
エンジン制御装置1の基盤上に設けた孔とでリベットに
より固定するようになっている。そして、上記連結足2
1a,21aの中途部には切り欠きが形成されており、
上記ドライブレコーダ本体20をエンジン制御装置1か
ら取り外す際には、上記切り欠きの部分を切断して取り
外すようになっている。このため、上記ドライブレコー
ダ本体20をエンジン制御装置1から取り外すと、上記
連結足21a,21aの状況から取り外したことが容易
に察知され、上記連結足21a,21aは封印手段とし
て設けられている。尚、封印手段としては、他に、ドラ
イブレコーダ本体20にねじでエンジン制御装置1の基
盤に連結する連結足を設け、基盤との連結後にねじ頭と
連結足とに亘りペイントを施す、或いは、封印シールを
貼着するようにしても良い。
【0033】このようなアルミケース20dに収納され
たドライブレコーダ本体20は、上記エンジン制御装置
1のケース1iに共に収容されて、図4に示すように、
インストルメントパネル22内で、車両衝突試験等で最
も損傷発生の少ないと判断できる場所、例えばステアリ
ングビーム23の部位にねじで固定されている。従っ
て、ドライブレコーダ本体20は、自身のアルミケース
20dとエンジン制御装置1のケース1iとで二重に保
護され、さらに、最も安全な場所に配設されることにな
る。
【0034】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、ドライブレコーダ本体20をエンジン制御装置1と
一体化して搭載することにより、エンジン制御装置1に
必要とされる信号は、信号線を介さずに直接ドライブレ
コーダ本体20に取り入れることが可能となり、この
分、接続に必要な配線を減少させることができる。従っ
て、ドライブレコーダ本体20を独立して設けるより
も、接続に必要な配線を減少させ、軽量小型かつ簡単な
構成で低価格となり、配線の断線等も低減できデータの
取得に対する信頼性も向上し、確実にデータを記録保存
することが可能になる。
【0035】また、ドライブレコーダ本体20は、アル
ミケース20dに収納してエンジン制御装置1のケース
1iに共に収容する二重構造であるため、衝撃等からの
安全性が高い。また、ドライブレコーダ本体20を独立
して配設するには、衝撃等からの安全性を確保するた
め、強固なステーやブラケット等の他の多くの構成部品
が必要になるが、エンジン制御装置1のケース1iに共
に収容する一体構造とすることにより、このような構成
部品は必要なく、軽量小型で安価に安全に配設すること
が可能になる。
【0036】更に、エンジン制御装置1等の制御手段
は、車両の重要な頭脳部分であるため衝突等の車両破損
から守られた環境に配設してある。ドライブレコーダ本
体20は、このような制御手段の一つであるエンジン制
御装置1と一体化して設置することにより、汚れ、土、
塵芥、水分等の異物浸入からの保護、電気的ノイズの保
護、外力からの保護がエンジン制御装置1と共に享受さ
れる。
【0037】また、ドライブレコーダ本体20は、アル
ミケース20dの連結足21a,21aでエンジン制御
装置1の基盤上に封印して固定するようになっているの
で、ドライブレコーダ本体20に対する不正改造やいた
ずら等が確実に防止され、ドライブレコーダ本体20に
記録保存したデータの信頼性が向上される。
【0038】更に、エンジン制御装置1のシリアル番号
とドライブレコーダ本体20のシリアル番号とが正しく
対をなすときのみ、ドライブレコーダ本体20が作動す
るようになっているので、いたずら等による書き換え、
改造、交換が有効に防止でき、データの信頼性が向上さ
れる。
【0039】また、ドライブレコーダ本体20は、エン
ジン制御装置1と多くの回路部分を共有する(電源回路
1a、信号入力回路1b、信号処理用プロセッサ1c等
を共有する)ことができるので、独立に設けた場合に比
べ部品点数の削減及び小型化が可能で、低コストとな
る。
【0040】尚、ライトスイッチやワイパースイッチか
らの信号も記録保存しておくようにすれば、天候状態等
の記録として使用することができる。また、ナビゲーシ
ョン装置4からのデータをドライブレコーダ本体20に
記録するようにすれば、走行軌跡も後に明らかにするこ
とができる。更に、車内での音声情報を録音することに
より、私語、会話から、ナビゲーション装置4、ステレ
オ類の操作状況、携帯電話使用等の録音により運転操作
状況の判断も可能である。
【0041】また、本実施の形態では、制御手段の一つ
としてエンジン制御装置1と一体化するように構成して
いるが、他の制御装置と一体化しても良い。この際、車
両内部の衝撃を受け難く、しかも、比較的取り出し易い
位置に設けられており、また、扱う信号の数の多い制御
装置と一体にする。
【0042】また、本実施の形態では、エンジン制御装
置1と一体化する構成としたが、車両が統括制御装置等
を有している場合には、この統括制御装置には最も多く
の信号が入力され、また、設置場所も最も衝撃等の影響
を受けない場所に設置されることが予想されるため、こ
の統括制御装置と一体化することが望ましい。
【0043】また、ドライブレコーダ20で記録したデ
ータは、各制御装置で行う自己診断の際に読み込んで利
用するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、車両用ドライブレコーダのドライブレコーダ
本体を、車載の車両を制御する制御手段の少なくとも一
つと一体化して搭載したので、一体化した制御手段の少
なくとも一つからの信号は、信号線を介さずに直接ドラ
イブレコーダ本体に取り入れることが可能となり、この
分、接続に必要な配線を減少させることができる。従っ
て、ドライブレコーダ本体を独立して設けるよりも、接
続に必要な配線を減少させ、軽量小型かつ簡単な構成で
低価格となり、データの取得に対する信頼性も向上し、
確実にデータを記録保存することが可能になる。
【0045】この際、請求項2記載のように、ドライブ
レコーダ本体は、ケースに収容して形成し、制御手段の
少なくとも一つに固定して一体化するようにすれば、ド
ライブレコーダ本体は、制御手段の少なくとも一つのケ
ース等とドライブレコーダ本体自身のケースの2重に保
護されて、更に、車両内部の衝撃を受け難くなるという
効果を有する。
【0046】また、請求項3記載のように、ドライブレ
コーダ本体と制御手段の少なくとも一つとは、一度一体
にしたことを示す封印手段を設けて一体化するようにす
れば、搭載されたドライブレコーダ本体に対する不必要
なデータの書き込みやデータの読み込みが防止され、ド
ライブレコーダ本体に記録保存したデータの信頼性が一
層向上される。
【0047】更に、請求項4記載のように、ドライブレ
コーダ本体と制御手段の少なくとも一つとに共通のシリ
アル番号を記録し、ドライブレコーダ本体と制御手段の
少なくとも一つとを接続した際に、ドライブレコーダ本
体側のシリアル番号と制御手段側のシリアル番号とが不
一致の場合にはドライブレコーダ本体が作動しないよう
にすれば、ドライブレコーダ本体に記録保存されたデー
タの信頼性がより向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載した制御システムの説明図
【図2】ドライブレコーダを搭載したエンジン制御装置
の説明図
【図3】エンジン制御装置に取り付けたドライブレコー
ダの封印説明図
【図4】ドライブレコーダを搭載したエンジン制御装置
の取り付け説明図
【符号の説明】
1 エンジン制御装置(制御手段) 5 センサ・スイッチ類 6 エンジン 20 ドライブレコーダ本体 20d アルミケース 21a 連結足(封印手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定しておいた条件が成立した時の
    前後の時間内の運転状態や走行環境情報を所定に記録保
    存する車両用ドライブレコーダにおいて、 ドライブレコーダ本体を、車載の車両を制御する制御手
    段の少なくとも一つと一体化して搭載したことを特徴と
    する車両用ドライブレコーダ。
  2. 【請求項2】 上記ドライブレコーダ本体は、ケースに
    収容して形成し、上記制御手段の少なくとも一つに固定
    して一体化したことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用ドライブレコーダ。
  3. 【請求項3】 上記ドライブレコーダ本体と上記制御手
    段の少なくとも一つとは、一度一体にしたことを示す封
    印手段を設けて一体化したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の車両用ドライブレコーダ。
  4. 【請求項4】 上記ドライブレコーダ本体と上記制御手
    段の少なくとも一つとに共通のシリアル番号を記録し、
    上記ドライブレコーダ本体と上記制御手段の少なくとも
    一つとを接続した際に、上記ドライブレコーダ本体側の
    シリアル番号と上記制御手段側のシリアル番号とが不一
    致の場合には上記ドライブレコーダ本体が作動しないこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の車両用ドライブレコーダ。
JP2000074475A 2000-03-16 2000-03-16 車両用ドライブレコーダ Pending JP2001260953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074475A JP2001260953A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 車両用ドライブレコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074475A JP2001260953A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 車両用ドライブレコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260953A true JP2001260953A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18592521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000074475A Pending JP2001260953A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 車両用ドライブレコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001260953A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007199791A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Fujitsu Ten Ltd ドライブレコーダ
JP2007237798A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 車両用情報記録装置
US7363136B2 (en) 2005-06-10 2008-04-22 Nsk Ltd. Controller of electric power steering apparatus
JP2008257618A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 運行状況記憶装置
JP2008257616A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 運行状況記憶装置
CN113850927A (zh) * 2021-08-27 2021-12-28 深圳市鑫华锋科技有限公司 一种行车记录仪

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7363136B2 (en) 2005-06-10 2008-04-22 Nsk Ltd. Controller of electric power steering apparatus
JP2007199791A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Fujitsu Ten Ltd ドライブレコーダ
JP2007237798A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 車両用情報記録装置
JP2008257618A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 運行状況記憶装置
JP2008257616A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 運行状況記憶装置
CN113850927A (zh) * 2021-08-27 2021-12-28 深圳市鑫华锋科技有限公司 一种行车记录仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8010248B2 (en) Data recorder
CN109720287B (zh) 电力供给装置和车辆
JP5141941B2 (ja) 車載用制御装置
JPH11258343A (ja) 自動車の障害物検出装置
JPH05294188A (ja) 車載用画像記録システム
JP2001260953A (ja) 車両用ドライブレコーダ
JP2002193070A (ja) Ecu
KR20220090637A (ko) 복합기능의 디지털 운행기록장치
KR102098525B1 (ko) 차량의 블랙박스 통합 제어시스템
US20100305801A1 (en) Device for the regulation of driving dynamics
JPH0950547A (ja) 運転記録装置
JP6186195B2 (ja) 中間コネクタ
KR20080083769A (ko) 블랙박스 기능 자동차용 미디어 재생 장치
JPH0737133A (ja) 車両用データレコーダ
KR200348621Y1 (ko) 차량 감시 시스템
KR20000074070A (ko) 차량의 사고 기록장치
KR100227912B1 (ko) 자동차의 운행정보 기록장치
JP2005166072A (ja) 運転記録装置
KR20220120696A (ko) 자동차에서 전기적으로 구동 가능한 액추에이터의 시동을 제어하는 방법 및 이 방법을 수행하기 위한 전자 제어 장치
JPH0823500B2 (ja) 自動車走行状況記録装置
KR100391449B1 (ko) 차량의 정보 판독장치
KR19990011881A (ko) 차량의 충돌 감시장치 및 방법
JP2005313858A (ja) 簡易型運転監視装置
KR20230149621A (ko) 차량용 4채널 블랙박스 시스템
JPH09145402A (ja) ナビゲーション装置