JP2001260610A - 空気入りラジアルタイヤ及び空気入りラジアルタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ及び空気入りラジアルタイヤの製造方法

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JP2001260610A
JP2001260610A JP2000390761A JP2000390761A JP2001260610A JP 2001260610 A JP2001260610 A JP 2001260610A JP 2000390761 A JP2000390761 A JP 2000390761A JP 2000390761 A JP2000390761 A JP 2000390761A JP 2001260610 A JP2001260610 A JP 2001260610A
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JP
Japan
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cord
pneumatic radial
belt layer
radial tire
circumferential
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JP2000390761A
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English (en)
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Hisanobu Kobayashi
寿延 小林
Yoshihide Kono
好秀 河野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向ベルト層のコードとゴムの剥離もしく
はコードの切断の発生を抑制しつつ、軽量化及び高速耐
久性を維持できる空気入りラジアルタイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 傾斜ベルト層20Aによりトレッド部1
6の面内曲げ剛性が得られ、コーナリング時の横力に耐
えることができる。タイヤ赤道面CLに対して実質状平
行な有機繊維コード21を含む周方向ベルト層20Bに
より、トレッド部16の周方向剛性が得られ、内圧を保
持でき、高い高速耐久性が得られる。周方向ベルト層2
0Bの幅5cm当たりのタイヤ周方向残留張力を45kg
f 以上400kgf 以下に設定したので、高速回転時の径
成長が小さく、またスタンディングウェーブ発生速度も
抑えられ、タイヤの高速耐久性に良い効果を与え、長期
の使用による有機繊維コード21とコーティングゴムの
剥離もしくは有機繊維コード21の切断を抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤ及び
空気入りラジアルタイヤの製造方法に係り、コーナリン
グ性に優れ、さらに高速耐久性についても優れる空気入
りラジアルタイヤ、特に、軽量化を主目的とした乗用車
用に適した空気入りラジアルタイヤ及びその空気入りラ
ジアルタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】省エネルギー化が叫ばれるようになった
現在、自動車においては、重量の低減による燃費の向上
を図る検討が行われるようになり、これに伴って、タイ
ヤについても、その軽量化への要求が年々高まる傾向に
あり、特に汎用の乗用車用空気入りラジアルタイヤにお
いは、この傾向が顕著である。
【0003】そこで、タイヤ赤道面に対して傾斜する複
数のスチールコードを含む傾斜ベルトと、タイヤ赤道面
に対して平行な複数の有機繊維コードまたはスチールコ
ードを含む周方向ベルトとからなる空気入りラジアルタ
イヤが提案されている(例えば、特開平8−31870
6号公報等)。
【0004】特開平8−318706号公報に記載の空
気入りラジアルタイヤでは、ベルトが2層であり、周方
向ベルトに高強度の有機繊維コード(または最適に配置
されたスチールコード)を用いることにより軽量化及び
高速耐久性の向上が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、タイヤ赤道面に対して平行な複数本のコード
と、タイヤ赤道面に対して傾斜する複数本のコードとを
重ねた構造のベルトでは、軽量というメリットはある
が、内圧を付与した状態で走行するときの径伸長が大き
いため、長期の使用に供すると、コードとゴムの剥離も
しくはコードの切断が発生し易くなるという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、上記の問題を
生じさせることなく軽量化及び高速耐久性を維持するこ
とのできる空気入りラジアルタイヤ及びその空気入りラ
ジアルタイヤの製造方法を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも一対のビードコア間に跨がってトロイド
状をなすカーカスのクラウン部外周に、タイヤ赤道面に
対して傾斜して延びる複数本のコードまたはフィラメン
トを配列した1層の傾斜ベルト層と、この傾斜ベルト層
上に位置し、タイヤ赤道面に対して実質状平行に複数本
のコードを配列した少なくとも1層の周方向ベルト層
と、前記周方向ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられ
るトレッドと、を備えた空気入りラジアルタイヤにおい
て、下記の式で表される周方向ベルト層の幅5cm当た
りのタイヤ周方向残留張力を45kgf以上400kgf 以
下に設定したことを特徴としている。
【0008】次に、請求項1に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0009】請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ
では、タイヤ赤道面に対して傾斜して延びる複数本のコ
ードまたはフィラメントを配列した1層の傾斜ベルト層
によりトレッドの面内曲げ剛性が得られ、コーナリング
時の横力に耐えることができる。
【0010】また、タイヤ赤道面に対して実質状平行に
複数本のコードを配列した少なくとも1層の周方向ベル
ト層により、トレッドの周方向剛性が得られ、内圧を保
持でき、また、高い高速耐久性が得られる。
【0011】さらに、本発明の空気入りラジアルタイヤ
では、周方向ベルト層の幅5cm当たりのタイヤ周方向
残留張力を45kgf (441N)以上400kgf (39
22N)以下としたので、高速回転時の径成長は小さ
く、またスタンディングウェーブ発生速度も抑えられ、
タイヤの高速耐久性に良い効果を与え、長期の使用によ
る周方向ベルト層のコードとゴムの剥離(コードとゴム
との間の接着層の破壊)もしくはコードの切断を抑える
ことができる。
【0012】なお、周方向ベルト層の幅5cm当たりの
タイヤ周方向残留張力が45kgf 未満になると、遠心力
の作用によるタイヤ径成長が大きくなり、高速走行が困
難になる。
【0013】一方、周方向ベルト層の幅5cm当たりの
タイヤ周方向残留張力が400kgfを越えると、製品タ
イヤ内のコードに作用するタイヤ周方向残留張力が過大
となり、タイヤ製造時のタイヤ変形、ベルトの変形を起
こし易くなり、また、タイヤのユニフォミティー、フラ
ットスポットに悪影響を及ぼす。さらに、長期の使用に
より、コードと周囲のゴムとの間で剥離もしくは、コー
ドの切断が発生し易くなる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記周方向ベルト
層の幅5cm当たりのタイヤ周方向残留張力を60kgf
以上200kgf 以下に設定したことを特徴としている。
【0015】次に、請求項2に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0016】請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ
では、周方向ベルト層の幅5cm当たりのタイヤ周方向
残留張力を60kgf (588N)以上200kgf (19
61N)以下としたので、請求項1に記載の作用効果を
確実に得ることができる。請求項3に記載の発明は、請
求項1または請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ
において、周方向ベルト層のコードは、ポリエチレンテ
レフタレート繊維またはナイロン繊維からなり、双撚り
構造を有し、総デニール数DT が1000d〜6000
dの範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数/1
0cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、Nt=
T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×10-3
0.3の範囲であることを特徴としている。
【0017】次に、請求項3に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0018】周方向ベルト層のコードをポリエチレンテ
レフタレート繊維またはナイロン繊維とし、このコード
の撚り係数Ntを0.3以下とすることにより、十分な
コーナリング性能が得られる。
【0019】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0020】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0021】また、周方向ベルト層のコードにポリエチ
レンテレフタレート繊維またはナイロン繊維を用いるこ
とで、圧縮疲労によるコード切れが、従来使用されてい
た撚り係数Ntが0.3以下のアラミド繊維コードに比
し生じにくくなる。
【0022】ここで、双撚り構造とは、糸1本または2
本以上引きそろえて撚りを加え(下撚り)、これを2本
以上引きそろえて下撚りと反対方向に撚り(上撚り)を
かけたものをいう。
【0023】また、総デニール数DT とは、原糸デニー
ルと撚りの本数の積をいう。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、周
方向ベルト層のコードは、ポリエチレンナフタレート繊
維からなり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1
000d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚
り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り
係数Ntが、Nt=T×(0.139×DT /2×1/
ρ)1/2 ×10-3≦0.6の範囲であることを特徴とし
ている。
【0025】次に、請求項4に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0026】周方向ベルト層のコードをポリエチレンナ
フタレート繊維とし、このコードの撚り係数Ntを0.
6以下とすることにより、十分なコーナリング性能が得
られる。
【0027】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0028】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0029】また、周方向ベルト層のコードにポリエチ
レンナフタレート繊維を用いることで、圧縮疲労による
コード切れが、従来使用されていた撚り係数Ntが0.
3以下のアラミド繊維コードに比し生じにくくなる。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、周
方向ベルト層のコードは、ビニロン繊維からなり、双撚
り構造を有し、総デニール数DT が1000d〜600
0dの範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数/
10cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、Nt
=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×10-3
≦0.6の範囲であることを特徴としている。
【0031】次に、請求項5に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0032】周方向ベルト層のコードをビニロン繊維と
し、このコードの撚り係数Ntを0.6以下とすること
により、十分なコーナリング性能が得られる。
【0033】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0034】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0035】また、周方向ベルト層のコードにビニロン
繊維を用いることで、圧縮疲労によるコード切れが、従
来使用されていた撚り係数Nt0.3以下のアラミド繊
維コードに比し生じにくくなる。
【0036】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、周
方向ベルト層のコードは、アラミド繊維からなり、双撚
り構造を有し、総デニール数DT が1000d〜600
0dの範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数/
10cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、Nt
=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×10-3
≧0.3の範囲であることを特徴としている。
【0037】次に、請求項6に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0038】周方向ベルト層のコードをアラミド繊維と
し、このコードの撚り係数Ntを0.3以上とすること
により、良好な耐コード切れ性が得られる。
【0039】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。
【0040】一方、6000dを越えた場合にはコード
が太くなりすぎ、それと共にゴム量も増加せざるを得な
くなり、タイヤ重量の増加を招く結果となるからであ
る。
【0041】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードの正接損失tanδ
が、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波数20H
z 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以下である
ことを特徴としている。
【0042】次に、請求項7に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0043】PET、ナイロン、PEN及びビニロンの
繊維は、仕事損失が大きく発熱しやすいため、高速耐久
性試験においては、これらの繊維コードが融解する虞れ
がある。このため、周方向ベルト層のコードの正接損失
tanδを、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波
数20Hz 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以
下とすることによって、これらの繊維コードの融解を防
止することができる。
【0044】請求項8に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、周
方向ベルト層のコードは、弾性率が3000kgf/mm2
上のスチールコードであることを特徴としている。
【0045】次に、請求項8に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0046】周方向ベルト層のコードにスチールコード
を用いる場合、弾性率を3000kgf/mm2 以上とするこ
とによって、周方向ベルトに上述したPETやナイロン
等の有機繊維コードを使用した場合に比し、タイヤ重量
は幾分増加するものの、より一層周方向剛性を高めるこ
とができ、十分なコーナリングパワーが得られる。
【0047】なお、前記弾性率が3000kgf/mm2 未満
だとより効果的に剛性を向上させることができない。
【0048】また、スチールコードの打ち込み数は、周
方向剛性の確保と軽量化の観点から、50mm当たり15
〜50本の範囲内にすることが好ましい。
【0049】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率は、200
kgf/mm2 以上であることを特徴としている。
【0050】次に、請求項9に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0051】周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率が低す
ぎるとコードが動きやすくくなり、コードの局所的なバ
ックリングを起こしやすくなり、コード切れが発生する
虞れがある。そのため、周方向ベルト層の被覆ゴムの弾
性率を200kgf/mm2 以上とすることにより、コード切
れを生じにくくすることができる。
【0052】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ
において、傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
は、スチール材料からなることを特徴としている。
【0053】次に、請求項10に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0054】傾斜ベルトのコードまたはフィラメントに
スチール材料を用いることによって、十分なタイヤ強度
が得られる。
【0055】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
は、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15°〜45°の
範囲であることを特徴としている。
【0056】次に、請求項11に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0057】傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
のタイヤ赤道面に対する傾斜角度を15°〜45°の範
囲にすることによって、トレッドにおいて十分な面内剪
断剛性が得られる。
【0058】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
請求項11の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤを製造するに際して、加硫後、規定内圧を越えた内圧
を加えることなく冷却することにより、前記周方向ベル
トのコードの残留張力を規制することを特徴としてい
る。
【0059】請求項12に記載の空気入りラジアルタイ
ヤの製造方法では、通常の空気入りラジアルタイヤを製
造するように生タイヤをモールドに装填し、規定の内圧
を付与すると共に加熱して加硫を行う。ここで加硫後に
は、モールドより加硫済空気入りラジアルタイヤを取り
出して冷却を行うが、ここでは前記規定内圧を越えた内
圧を加えることなく冷却を行う。
【0060】これにより、長期の使用による周方向ベル
ト層のコードとゴムの剥離もしくはコードの切断を抑え
ることができるように、周方向ベルト層のコードの残留
張力を適正に保つことができる。
【0061】ここで、規定内圧とは、下記規格に記載さ
れている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷
能力)に対応する空気圧のことであり、しかも周方向ベ
ルト層の幅5cm当たりのタイヤ周方向残留張力を40
0kgf 以下とすることができる内圧である。
【0062】上記規格とは、タイヤが生産又は使用され
る地域に有効な産業規格によって決められている。例え
ば、日本では日本自動車タイヤ協会の”JATMA Year Boo
k ”にて規定されている。
【0063】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の空気入りラジアルタイヤの製造方法において、請
求項1に記載の空気入りラジアルタイヤを製造するに際
して、加硫後、大気圧下で冷却することにより残留張力
を規制することを特徴としている。
【0064】請求項13に記載の空気入りラジアルタイ
ヤの製造方法では、請求項12に記載の空気入りラジア
ルタイヤの製造方法において、請求項1に記載の空気入
りラジアルタイヤを製造するに際して、加硫後、大気圧
下(即ち、タイヤ内部圧力=大気圧)で冷却することに
より残留張力を規制することができる。
【0065】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
請求項11の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤを製造するに際して、加硫後、加硫時間を越えない時
間だけ内圧を加えて冷却することにより残留張力を規制
することを特徴としている。
【0066】請求項14に記載の空気入りラジアルタイ
ヤの製造方法では、請求項1乃至請求項11の何れか1
項に記載の空気入りラジアルタイヤを製造するに際し
て、加硫後、加硫時間を越えない時間だけ内圧を加えて
冷却することにより残留張力を規制することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】次に、本発明の空気入りラジアル
タイヤの一実施形態を図面にしたがって説明する。
【0068】図1に示すように、空気入りラジアルタイ
ヤ10はビード部11に埋設されたビードコア12の周
りにタイヤ内側から外側に折返して係止されるカーカス
14と、カーカス14の本体部14Aと巻上部14Bと
の間に配置されるビードフィラー15と、カーカス14
のクラウン部に位置するトレッド部16と、カーカス1
4のサイド部に位置するサイドウォール部18と、トレ
ッド部16の内側に配置された二層のベルト層20を備
えている。
【0069】カーカス14は、繊維コードを実質的に周
方向と直交する方向に配列されており、本実施形態では
一枚のカーカスプライから構成されている。
【0070】図2に示すように、ベルト層20は、タイ
ヤ赤道面CLに対して傾斜して延びる複数本のスチール
コード19を配列した1層の傾斜ベルト層20Aと、こ
の傾斜ベルト層20A上に位置し、タイヤ赤道面CLに
対して実質状平行に複数本の有機繊維コード21を配列
した周方向ベルト層20Bとを備えている。
【0071】なお、傾斜ベルト層20Aのスチールコー
ド19及び傾斜ベルト層20Aの有機繊維コード21の
何れも通常通りゴムコーティングされている。
【0072】ここで、傾斜ベルト層20Aのスチールコ
ードのタイヤ赤道面CLに対する傾斜角度は15°〜4
5°の範囲であることが好ましい。
【0073】次に、周方向ベルト層20Bは、有機繊維
コード21を復数本含む(場合によっては1本でも良
い)ゴム引きされた狭幅のストリップを、有機繊維コー
ド21がタイヤ周方向に実質的に平行(0°〜5°)と
なるようにラセン状(スパイラル状)に、エンドレスに
巻きつけられている。
【0074】周方向ベルト層20Bの有機繊維コード
は、ポリエチレンテレフタレート繊維(PET)、ナイ
ロン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN。ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート繊維が好まし
い。)、ビニロン繊維、アラミド繊維等が好ましく、双
撚り構造が好ましく、総デニール数DT が1000d〜
6000dの範囲であることが好ましい。
【0075】また、ポリエチレンテレフタレート繊維
(PET)、ナイロン繊維の場合は撚り係数Ntが0.
3以下、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)の場
合は撚り係数Ntが0.6以下、ビニロン繊維の場合は
撚り係数Ntが0.6以下、アラミド繊維の場合は0.
3以上であることが好ましい。
【0076】なお、撚り係数Ntは、何れも0.1以上
とすることが好ましい。
【0077】さらに、周方向ベルト層20Bの有機繊維
コードの正接損失tanδは、初期張力1kgf/本、歪振
幅0.1%、周波数20Hz 、雰囲気温度25°Cの条
件下で、0.3以下であることが好ましい。
【0078】周方向ベルト層20Bの被覆ゴムの弾性率
は、200kgf/mm2 以上であることが好ましい。
【0079】なお、被覆ゴムの弾性率は、図3(A)に
示すように、直径dが14mm、高さhが28mmの円
筒状の空洞をもつ鋼鉄製の治具100の空洞内に、ゴム
試験片102を隙間なく充填した後、この治具100
を、図3(B)に示すように、圧縮試験機104にセッ
トし、ゴム試験片102の上下面に0.6mm/minの
速度で荷重Wを負荷し、このときの変位量をレーザ変位
計106で測定し、荷重と変位の関係から算出すること
とする。
【0080】周方向ベルト層20Bの層数は2層以上で
も良いが、軽量化の点からは1〜2層程度が好ましい。
【0081】なお、周方向ベルト層20Bには、有機繊
維コードに代えてスチールコードを用いることもでき
る。この場合、スチールコードの弾性率は3000kgf/
mm2以上であることが好ましい。
【0082】また、スチールコードの打ち込み数は、5
0mm当り15〜50本の範囲内にすることが好ましい。
【0083】ここで、本実施形態の周方向ベルト層20
Bの幅5cm当たりのタイヤ周方向残留張力をFWとし
たときに、45kgf ≦FW≦400kgf に設定する必要
があり、60kgf ≦FW≦200kgf に設定することが
好ましい。
【0084】ここで、FW=F(周方向ベルト層20B
のタイヤ幅方向中央部より採取直後のコード1本当たり
の残留張力)×E(周方向ベルト層20Bのタイヤ幅方
向5cm当たりのコードの打ち込み数)×部材枚数(本
実施形態では1枚)である。
【0085】ここで、コードの残留張力は、例えば、特
開平5−286304号公報(段落番号0024,00
25及び図5)に記載されている方法により測定するこ
とができる。
【0086】なお、図1に示すように、トレッド部16
には、タイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝24が複
数本、本実施形態ではタイヤ赤道面CLを挟んで左右に
2本づつ合計4本形成されている。
【0087】ここで、本実施形態の空気入りラジアルタ
イヤ10は、加硫工程までは一般の空気入りラジアルタ
イヤと同様の工程を経るが、周方向ベルト層20Bのタ
イヤ周方向残留張力を上記のように調整するために加硫
モールドより取り出した後の工程が従来と異なる。
【0088】周方向ベルト層20Bのタイヤ周方向残留
張力を上述した最適値に調整するためには、以下の
(1)〜(3)に記載の3つの方法がある。 (1) 第1の方法では、加硫モールドより取出直後の
空気入りラジアルタイヤ10は、ポストキュアインフレ
ーション用のリムに装着するが、規定内圧を越えた内圧
を加えることなく常温付近(25°C以下)まで冷却す
る。これにより、周方向ベルト層20Bのタイヤ周方向
残留張力を上述した最適値に調整することができる。
【0089】なお、ここでいう規定内圧とは、日本では
日本自動車タイヤ協会の”JATMA Year Book ”にて規定
されている乗用車用ラジアルプライタイヤの最高空気圧
のことであり、しかも周方向ベルト層の幅5cm当たり
のタイヤ周方向残留張力を400kgf 以下に設定できる
内圧である。 (2) 第2の方法では、加硫モールドより取出直後の
空気入りラジアルタイヤ10を、内圧を付与することな
く大気圧下で常温付近まで冷却する(即ち、ポストキュ
アインフレーションを行わない。なお、タイヤは通常の
ポストキュアインフレーション用のリムに装着して冷却
して良く、この場合内圧は大気圧とする。)。これによ
っても、周方向ベルト層20Bのタイヤ周方向残留張力
を上述した最適値に調整することができる。 (3) 第3の方法では、加硫モールドより取出直後の
空気入りラジアルタイヤ10を、加硫時間を越えない時
間だけ内圧を加えて常温付近まで冷却する。 (作用)次に、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1
0の作用を説明する。
【0090】本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10
では、タイヤ赤道面CLに対して傾斜して延びる複数本
のスチールコード19を配列した傾斜ベルト層20Aに
よりトレッド部16の面内曲げ剛性が得られ、コーナリ
ング時の横力に耐えることができる。
【0091】また、タイヤ赤道面CLに対して実質状平
行に複数本の有機繊維コード21を配列した周方向ベル
ト層20Bにより、トレッド部16の周方向剛性が得ら
れ、内圧を保持でき、また、高い高速耐久性が得られ
る。
【0092】さらに、周方向ベルト層20Bの幅5cm
当たりのタイヤ周方向残留張力を45kgf 以上400kg
f 以下に設定したので、高速回転時の径成長は小さく、
またスタンディングウェーブ発生速度も抑えられ、タイ
ヤの高速耐久性に良い効果を与え、長期に使用による周
方向ベルト層20Bの有機繊維コード21とコーティン
グゴムの剥離(有機繊維コード21とコーティングゴム
との間の接着層の破壊)もしくは有機繊維コード21の
切断を抑えることができる。 (試験例)高速耐久ドラムテストは以下のように行っ
た。 (1) 試験タイヤを試験リムに装着する。 (2) タイヤに内圧を充填する。空気充填後の内圧を以下
の表1に示すタイヤの速度カテゴリィに応じて調整す
る。
【0093】
【表1】
【0094】(3) タイヤホイールアッセンブリィをドラ
ム試験機の試験軸に取り付け、平滑面を持ったドラム表
面(直径1.7m)に押しつける。 (4) そのタイヤの最大負荷レ−ティング(1999年度
版JATMA YearBookに記載)の80%に相
当する質量を試験軸にかける。
【0095】なお、速度記号Hまでのタイヤについて
は、負荷能力指数に相当する最大負荷レーティング、速
度記号Vのタイヤについては最高速度240km/hに対応
した最大負荷レーティング、速度記号Wのタイヤについ
ては最高速度270km/hに対応した最大負荷レーティン
グ、速度記号Yのタイヤについては最高速度300km/h
に対応した最大負荷レーティング。
【0096】また、試験を通してタイヤ空気圧は補正さ
れてはならず、また試験質量は一定に保つ。さらに、試
験を通して試験室の温度は20°C〜30°Cに設定す
る。 (5) 速度は、0km/hから初速まで10分間で達せしめ
る。 (6) 初速は、直径1.7mの平滑なドラムの場合には、
そのタイヤタイプに規定された最高速度−40km/hとす
る。 (7) 引き続く速度増分(Increment )は、10km/hとす
る(10km/hづつ速度を上げる。)。 (8) 最終ステップを除き、各速度ステップでの走行時間
は、10分とする。 (9) 最終速度ステップでの走行時間は、20分とする。 (10)最高試験速度は、直径1.7mの平滑なドラムの場
合には、そのタイヤタイプに規定された最高速度−10
km/hである。
【0097】但し、最高速度300km/hに対し適切なタ
イヤ(速度記号Y)に対して、テスト時間は、初速ステ
ップ時に20分、最高速度ステップ時に10分である。
【0098】以下に、乗用車用のタイヤサイズ175/
70R13 82Sの空気入りラジアルタイヤの高速ド
ラムテスト結果を示す。以下の表2の左欄は、周方向ベ
ルト層の残留張力を示している。
【0099】なお、以下の表3に示すように、周方向ベ
ルト層の残留張力は、加硫直後の内圧と冷却時間との組
み合わせによって調整することができる。
【0100】
【表2】
【0101】
【表3】
【0102】試験の結果、製品タイヤにおける周方向ベ
ルト層のコードの残留張力は、45kgf 〜400kgf の
範囲内に設定することが、高速耐久性の面で良いことが
分かる。
【0103】なお、製品タイヤにおける周方向ベルト層
のコードの残留張力を上記の45kgf 〜400kgf の範
囲内に設定するためには、タイヤ加硫後にポストキュア
インフレーションを行わないか、規定内圧を越えない内
圧で、かつ加硫時間(ここでは、15分)内で冷却する
必要があることが分かる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
ラジアルタイヤは上記の構成としたので、長期の使用に
よるコードとゴムの剥離、コードの切断等の故障の発生
を抑えつつ、軽量化及び高速耐久性を維持することがで
きる、という優れた効果を有する。
【0105】また、本発明の空気入りタイヤの製造方法
によれば、長期の使用によるコードとゴムの剥離、コー
ドの切断等の故障の発生を抑えつつ、軽量化及び高速耐
久性を維持することができる空気入りラジアルタイヤを
効率的に製造できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気入りラジアルタ
イヤの断面図である。
【図2】図1に示す空気入りラジアルタイヤのベルト層
の平面図である。
【図3】(A)、(B)は、被覆ゴムの弾性率の測定方
法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 空気入りラジアルタイヤ 12 ビードコア 14 カーカス 16 トレッド部 19 スチールコード(コード) 20A 傾斜ベルト層 20B 周方向ベルト層 21 有機繊維コード(コード) 24 周方向主溝
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 9/00 B60C 9/00 E D 9/20 9/20 D E D02G 3/48 D02G 3/48 // B29K 21:00 B29K 21:00 105:24 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00 Fターム(参考) 4F202 AH20 CA21 CB01 CY15 4F203 AH20 DA11 DB01 DL10 DW08 DW13 4L036 MA04 MA05 MA06 PA21 PA46 UA25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対のビードコア間に跨がっ
    てトロイド状をなすカーカスのクラウン部外周に、タイ
    ヤ赤道面に対して傾斜して延びる複数本のコードまたは
    フィラメントを配列した1層の傾斜ベルト層と、この傾
    斜ベルト層上に位置し、タイヤ赤道面に対して実質状平
    行に複数本のコードを配列した少なくとも1層の周方向
    ベルト層と、前記周方向ベルト層のタイヤ径方向外側に
    設けられるトレッドと、を備えた空気入りラジアルタイ
    ヤにおいて、 前記周方向ベルト層の幅5cm当たりのタイヤ周方向残
    留張力を45kgf 以上400kgf 以下に設定したことを
    特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記周方向ベルト層の幅5cm当たりの
    タイヤ周方向残留張力を60kgf 以上200kgf 以下に
    設定したことを特徴とする請求項1に記載の空気入りラ
    ジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 周方向ベルト層のコードは、ポリエチレ
    ンテレフタレート繊維またはナイロン繊維からなり、双
    撚り構造を有し、総デニール数DT が1000d〜60
    00dの範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数
    /10cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.3 の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 周方向ベルト層のコードは、ポリエチレ
    ンナフタレート繊維からなり、双撚り構造を有し、総デ
    ニール数DT が1000d〜6000dの範囲であり、
    このコードの、撚り数をT(回数/10cm)、比重を
    ρとすると、撚り係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.6 の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 周方向ベルト層のコードは、ビニロン繊
    維からなり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1
    000d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚
    り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り
    係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.6 の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 周方向ベルト層のコードは、アラミド繊
    維からなり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1
    000d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚
    り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り
    係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≧0.3 の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 周方向ベルト層のコードの正接損失ta
    nδが、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波数2
    0Hz 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1
    項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 周方向ベルト層のコードは、弾性率が3
    000kgf/mm2 以上のスチールコードであることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の空気入りラジア
    ルタイヤ。
  9. 【請求項9】 周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率は、
    200kgf/mm2 以上であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  10. 【請求項10】 傾斜ベルト層のコードまたはフィラメ
    ントは、スチール材料からなることを特徴とする請求項
    1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  11. 【請求項11】 傾斜ベルト層のコードまたはフィラメ
    ントは、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15°〜45
    °の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    0の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11の何れか1項
    に記載の空気入りラジアルタイヤを製造するに際して、
    加硫後、規定内圧を越えた内圧を加えることなく冷却す
    ることにより、前記周方向ベルトのコードの残留張力を
    規制することを特徴とする空気入りラジアルタイヤの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の空気入りラジアルタ
    イヤを製造するに際して、加硫後、大気圧下で冷却する
    ことにより残留張力を規制することを特徴とする請求項
    12に記載の空気入りラジアルタイヤの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項11の何れか1項
    に記載の空気入りラジアルタイヤを製造するに際して、
    加硫後、加硫時間を越えない時間だけ内圧を加えて冷却
    することにより残留張力を規制することを特徴とする空
    気入りラジアルタイヤの製造方法。
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