JP2001260182A - 湾曲中空品の製造装置 - Google Patents

湾曲中空品の製造装置

Info

Publication number
JP2001260182A
JP2001260182A JP2000074643A JP2000074643A JP2001260182A JP 2001260182 A JP2001260182 A JP 2001260182A JP 2000074643 A JP2000074643 A JP 2000074643A JP 2000074643 A JP2000074643 A JP 2000074643A JP 2001260182 A JP2001260182 A JP 2001260182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
mold
curved hollow
hollow article
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000074643A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Furuhashi
直久 古橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000074643A priority Critical patent/JP2001260182A/ja
Publication of JP2001260182A publication Critical patent/JP2001260182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】工程が簡単で、かつ、中子の再利用が可能な湾
曲中空品の製造方法及びその装置を提供する。 【解決手段】中子作動手段4は、非消失中子3に連結さ
れた可動ギア42と、可動ギア42を回転駆動させる駆
動手段と、金型に対して所定位置に配設され、可動ギア
42と噛み合う歯部43aを上記円弧中心を中心とする
円弧面43b上に有する不動ギア43とを備えている。
駆動手段により回転駆動する可動ギア42と不動ギア4
3の歯部43aとの歯合を介して歯部43a上で可動ギ
ア42が回転しつつ移動することにより、非消失中子3
は、キャビティC内に成形される湾曲中空品の仮想の円
弧中心Oを中心とする円弧軌跡で、金型に対する進入及
び退出が可能となされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の円弧形状を
有する湾曲中空品の製造装置に関する。本発明の湾曲中
空品の製造装置は、例えば樹脂の射出成形や金属の鋳造
に適用することにより、樹脂製又は金属製の曲がり管等
を好適に製造することができる。
【0002】
【従来の技術】樹脂の射出成形や金属の鋳造により曲が
り管等の湾曲中空品を成形する場合、例えば特開平3−
39220号公報に開示されているように、消失中子を
利用する方法を採用することができる。
【0003】すなわち、所定の円弧形状を有する湾曲中
空品の外面形状に対応した型面形状を有する主型内に、
低融点合金等から成形した該湾曲中空品の内面形状に対
応した外面形状を有する消失中子を配置する。そして、
該主型と該消失中子との間に形成されるキャビティ内に
溶融樹脂材料を射出した後、該溶融樹脂材料を冷却固化
して、所定曲率の円弧形状を有する湾曲中空品を成形す
る。成形した湾曲中空品を消失中子と共に主型から脱型
した後、低融点合金の融点以上で樹脂の融点以下の温度
に加熱して消失中子を湾曲中空品の内部から溶出し、湾
曲中空品を完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
消失中子を利用する方法では、曲がり管を成形する毎に
消失中子を予め成形する工程や消失中子の溶出工程が必
要となり、工程が複雑になるとともに、中子の再利用が
できないという欠点がある。
【0005】なお、特開平9−248830号公報に
は、非消失中子を利用して中空品を成形する方法で、中
子の再利用が可能な中空樹脂製品の製法が開示されてい
るが、この技術は、直状の中空品を成形するもので、湾
曲中空品を成形するものではない。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、工程が簡単で、かつ、中子の再利用が可能な湾曲
中空品の製造装置を提供することを解決すべき技術課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の湾曲中空品の成形装置は、キャビティ内に溶融材料
を注入した後、該溶融材料を冷却固化して、所定の円弧
形状を有する湾曲中空品を成形する湾曲中空品の製造装
置であって、上記湾曲中空品の外面形状に相等する型面
形状を有する金型と、該湾曲中空品の内面形状に相等す
る外面形状を有し、該金型内に配置されて該金型の型面
との間に上記キャビティを形成する非消失中子と、該非
消失中子を、該キャビティ内に成形される上記湾曲中空
品の仮想の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、該金型へ
進入させるとともに該金型から退出させる中子作動手段
とを備え、上記中子作動手段は、上記非消失中子に連結
された可動ギアと、該可動ギアを回転駆動させる駆動手
段と、上記金型に対して所定位置に配設され、該可動ギ
アと噛み合う歯部を上記円弧中心を中心とする円弧面上
に有する不動ギアとを備え、上記駆動手段により回転駆
動する上記可動ギアと上記不動ギアの上記歯部との歯合
を介して該歯部上で該可動ギアが回転しつつ移動するこ
とにより、上記金型に対する上記非消失中子の進入及び
退出が可能とされていることを特徴とするものである。
【0008】この湾曲中空品の製造装置では、中子作動
手段により、金型に対する非消失中子の進入及び退出
が、キャビティ内に成形される上記湾曲中空品の仮想の
円弧中心を中心とする円弧軌跡で行われる。すなわち、
中子作動手段を構成する駆動手段により、非消失中子に
連結された可動ギアを回転駆動させて、該円弧中心を中
心とする円弧面上に設けられた不動ギアの歯部と該可動
ギアとの歯合を介して、該可動ギアを該歯部上で回転さ
せつつ移動させる。これにより、可動ギアと共に非消失
中子を所定の円弧軌跡で移動させることができ、キャビ
ティ内に成形される湾曲中空品の仮想の円弧中心を中心
とする円弧軌跡で、金型に対して非消失中子を進入及び
退出させることが可能となる。
【0009】したがって、本発明の湾曲中空品の製造装
置では、中子作動手段により所定形状の非消失中子を所
定形状の金型内に配置した状態で、金型の型面と非消失
中子との間に形成されるキャビティ内に溶融材料を注入
し、この溶融材料を冷却固化して所定曲率の円弧形状を
有する湾曲中空品を成形する。そして、中子作動手段に
より、キャビティ内に成形された湾曲中空品の円弧中心
を中心とする円弧軌跡で、非消失中子を金型から退出さ
せた後、成形した湾曲中空品を金型から脱型する。こう
して消失中子を用いることなく湾曲中空品を成形するこ
とができるとともに、非消失中子の再利用が可能とな
る。このため、湾曲中空品を成形する毎に消失中子を予
め成形する必要がなく、また消失中子の溶出工程も不要
となる。したがって、本発明の湾曲中空品の製造装置
は、工程が簡単で、かつ、中子の再利用も可能となり、
コスト面で有利となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0011】本実施形態は、本発明に係る湾曲中空品の
製造装置を樹脂の射出成形に適用したもので、所定の円
弧形状を有する湾曲中空品として樹脂製インテークマニ
ホールドを製造するものである。
【0012】ここに、図1〜図4は本実施形態の湾曲中
空品の製造装置に係り、図1は製造前の状態を示す断面
図であり、図2は中子本体が金型内に完全に進入した状
態を示す断面図であり、図3は製造後の状態を部分的に
示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、図4は
脱型後の状態を部分的に示すもので、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【0013】この湾曲中空品の製造装置は、所定位置に
配置、固定された金型としての固定型1と、この固定型
1に対して型閉め及び型開き可能な金型としての可動型
2と、非消失中子3と、非消失中子3を金型に対して進
入及び退出させる中子作動手段4とから主に構成されて
いる。
【0014】固定型1は、成形しようとする湾曲中空品
の外面形状の一部に相等する形状のキャビティ型面1a
を有している。また、この固定型1には溶融樹脂をキャ
ビティC内に射出、注入するための注入孔10aをもつ
スプルー10が取り付けられている。なお、固定型1
は、上面に固定された固定取付板11を介して、図示し
ない主型に対して所定位置に配置、固定されている。
【0015】可動型2は、スペーサブロック12を介し
て可動取付板13の上面に載置、固定されており、可動
取付板13に連結された図示しない油圧シリンダの作動
により、固定型1に対して型閉め及び型開き可能とされ
ている。可動型2は、成形しようとする湾曲中空品の外
面形状の一部に相等する形状のキャビティ型面2aを有
している。また、可動型2には、金型内から退出した非
消失中子3を収容可能な空洞部2bがキャビティ型面2
aの側方に連続して設けられている。さらに、可動型2
には、成形品押し出し用の押出しピン14、14が挿通
される貫孔2c、2cが設けられている。なお、押出し
ピン14、14は、可動取付板13上に配設された押出
し板15に固定されており、押出し板15に連結された
図示しない油圧シリンダの作動により、貫孔2c、2c
内を往復動可能とされている。また、可動型2には、非
消失中子3の後述する中子本体31が型閉めされた固定
型1及び可動型2内に完全に進入したときに、中子本体
31の先端規制面31aの全面が当接可能な規制面2d
が設けられている。
【0016】ここに、固定型1及び可動型2が型閉めさ
れた状態で、固定型1のキャビティ型面1aと可動型2
のキャビティ型面2aとにより、成形しようとする湾曲
中空品の外面形状に相等する型面が形成され、また型閉
めされた状態の固定型1及び可動型2内に非消失中子3
の後述する中子本体31が完全に進入した状態(図2の
状態)で、固定型1のキャビティ型面1a及び可動型2
のキャビティ型面2aと中子本体31の外周側面との間
に製品形状に相等する所定曲率の円弧形状のキャビティ
Cが形成される。
【0017】非消失中子3は、成形しようとする湾曲中
空品の内面形状に相等する外面形状(外周側面形状)を
有する3個の中子本体31(図4参照)と、各中子本体
31の基端に一体成形された基部32とから構成されて
いる。各中子本体31の先端面は、中子本体31が型閉
めされた固定型1及び可動型2内に完全に進入したとき
に、可動型2の上記規制面2dと面接触で当接する先端
規制面31aとされている。この中子本体31の先端規
制面31aと可動型2の規制面2dとの当接により、後
述する各油圧モータ45、45の回転駆動力による中子
本体31自身の前進駆動力を受け止めることができる。
また、非消失中子3の基部32には、中子作動手段4を
構成するローラ41が相対回転可能に支承されるととも
に、中子作動手段4を構成する支持軸46が相対回転不
能に固定されている。
【0018】中子作動手段4は、非消失中子3の基部3
2に図示しない軸受装置を介して相対回転可能に支承さ
れたローラ41と、非消失中子3の基部32の該ローラ
41から距離を隔てた位置に相対回転不能に固定された
支持軸46と、ローラ41の両端付近に相対回転不能に
固定された一対の可動ギア42、42と、上記可動型2
に対して所定位置に配設され、各可動ギア42、42の
歯部と噛み合う歯部43a、43aをそれぞれ有する一
対の不動ギア43、43と、上記可動型2に対して所定
位置に配設され、ローラ41及び支持軸46が摺動可能
なガイド孔44aをそれぞれ有する一対のローラガイド
44、44と、ローラ41の両端にそれぞれ連結され、
ローラ41を回転駆動させる駆動手段としての一対の油
圧モータ45、45とから構成されている。
【0019】ローラ41及び支持軸46は、ローラガイ
ド44のガイド孔44aの幅より若干小さい外径を有す
る金属製の棒状部材よりなる。
【0020】支持軸46は、ローラ41が移動する円弧
軌跡(後述するようにガイド孔44aの円弧形状と対応
するもの)上に配設されている。
【0021】この支持軸46は、ローラ41に対して相
対回転可能に連結された非消失中子3の姿勢保持手段と
して機能する。すなわち、非消失中子3はローラ41に
対して相対回転可能に連結されていることから、ローラ
41が回転しても非消失中子3がローラ41と同期回転
することはないが、図2に示すように型閉めされた固定
型1及び可動型2内に中子本体31が進入して所定のキ
ャビティCを形成しうる正規の姿勢に非消失中子3を保
持し、かつ、正規の姿勢を保持したままの状態で非消失
中子3を金型に対して進入及び退出可能とさせる必要が
ある。そこで、非消失中子3の基部32(ローラ41が
移動する円弧軌跡上)に支持軸46を固定するととも
に、この支持軸46をローラガイド44のガイド孔44
aに摺動可能に係合している。支持軸46は、ガイド孔
44a内において、ガイド孔44aに沿って所定の円弧
軌跡上を往復摺動することのみが許容されていることか
ら、支持軸46とガイド孔44aとの係合により、ロー
ラ41周りに非消失中子3が回動することを規制するこ
とができる。このため、ローラ41に対して非消失中子
3を正規の姿勢に保持させることができるとともに、ロ
ーラ41及び支持軸46のガイド孔44a内での往復摺
動を介して正規の姿勢を保持したままの状態で非消失中
子3を金型に対して進入及び退出可能とさせることがで
きる。
【0022】各可動ギア42、42は、ローラ41の両
端付近に相対回転不能に嵌合固定されており、ローラ4
1と同期回転可能となされている。なお、ローラ41は
不動ギア42の歯部43aと噛み合う所定の歯部を有し
ており、また各可動ギア42、42の中心はローラ41
の中心と一致している。
【0023】各不動ギア43、43と各ローラガイド4
4、44は、上記可動型2の側面に図示しない取り付け
ボルトにより所定位置に固定されている。
【0024】各不動ギア43、43は中心角が130度
程度の弓形の全体形状を有し、その歯部43a、43a
はキャビティC内に形成される湾曲中空品の仮想の円弧
中心Oを中心とする円弧面(中心角が130度程度の部
分的な円弧面)43b上に設けられている。
【0025】各ローラガイド44、44には、ローラ4
1及び支持軸46が摺動可能に挿通、係合されたガイド
孔44a、44aが設けられている。このガイド孔44
a、44aは、キャビティC内に形成される湾曲中空品
の仮想の円弧中心Oを中心とする円弧形状に形成されて
いる。
【0026】なお、ガイド孔44a、44aの中心線、
すなわちガイド孔44a、44a内に挿通されたローラ
41の中心(可動ギア42の中心と同一のもの)及び支
持軸46の中心における円弧軌跡の半径(ローラ41の
中心から上記円弧中心Oまでの距離)と、上記中子本体
31の中心軸芯における円弧軌跡の半径(中子本体31
の中心軸芯から上記円弧中心Oまでの距離)とは同一と
されている。つまり、中子本体31並びにローラ41及
び支持軸46は、円弧中心O及び円弧半径が同一の円弧
軌跡(ガイド孔44aの円弧形状に対応する円弧軌跡)
上を移動し、その円弧中心OはキャビティC内に形成さ
れる湾曲中空品の仮想の円弧中心Oとされている。
【0027】また、各ガイド孔44a、44aの一端
(図1、図2、図3の(b)及び図4の(b)において
右下端。以下、「最後退位置」という。)に支持軸46
が位置しているときは、各可動ギア42、42も各不動
ギア43、43の一端側に歯合しつつ位置し、このとき
非消失中子3の中子本体31は金型内から完全に退出し
ている。一方、各ガイド孔44a、44aの他端(図
1、図2、図3の(b)及び図4の(b)において左上
端。以下、「最前進位置」という。)にローラ41が位
置しているときは、各可動ギア42、42も各不動ギア
43、43の他端側に歯合しつつ位置し、このとき非消
失中子3の中子本体31は金型内に完全に進入してい
る。
【0028】こうして、ローラ41と同期回転する各可
動ギア42、42と各不動ギア43、43の歯部43
a、43aとの歯合を介して、各可動ギア42、42は
上記円弧面43b、43b上を歯部43a、43aと歯
合して回転しながら往復移動可能となされるとともに、
ローラガイド44、44のガイド孔44a、44aに案
内されるローラ41は該ガイド孔44a、44aに沿っ
て回転しながら往復動可能となされ、これによりローラ
41に相対回転可能に連結されるとともに姿勢保持手段
としての支持軸46により正規の姿勢が保持された非消
失中子3は、キャビティC内に成形される湾曲中空品の
仮想の円弧中心Oを中心とする円弧軌跡で、正規の姿勢
を保持した状態のままで金型に対して進入及び退出が可
能となされている。
【0029】ローラ41の両端にそれぞれ連結され、ロ
ーラ41を回転駆動させる各油圧モータ45、45は、
図示しない制御装置により駆動制御され、ローラ41を
正・逆の双方向に回転駆動させうるものである。
【0030】以下、上記構成を有する本実施形態の湾曲
中空品の製造装置の作用とともに、湾曲中空品の製造方
法について説明する。
【0031】まず、支持軸46を最後退位置に位置させ
て非消失中子3を最も後退させた状態で、可動取付板1
3に連結された図示しない油圧シリンダを作動させて、
可動型2を固定型1に対して型閉めする(図1に示す状
態)。このとき、非消失中子3の中子本体31は、型閉
めされた固定型1及び可動型2内から完全に退出してい
る。
【0032】そして、各油圧モータ45、45を正方向
に回転駆動させて、ローラ41と共に各可動ギア42、
42を正方向に回転駆動させる。これにより、各可動ギ
ア42、42と各不動ギア43、43の歯部43a、4
3aとの歯合を介して、各可動ギア42、42は不動ギ
ア43の円弧面43b、43b上を歯部43a、43a
と歯合して正方向に回転しながら前進するとともに、ロ
ーラガイド44、44のガイド孔44a、44aに案内
されるローラ41は該ガイド孔44a、44aに沿って
正方向に回転しながら前進する。その結果、ローラ41
に相対回転可能に連結されるとともに支持軸46により
正規の姿勢が保持された非消失中子3は、キャビティC
内に成形される湾曲中空品の仮想の円弧中心Oを中心と
する円弧軌跡で、正規の姿勢を保持した状態のままで型
閉めされた固定型1及び可動型2内に進入する。そし
て、中子本体31の先端規制面31aが可動型2の規制
面2dに当接することにより、非消失中子3等の前進が
停止し、このときローラ41及び各可動ギア42、42
が最前進位置に位置するとともに、中子本体31が型閉
めされた固定型1及び可動型2内に完全に進入した状態
とされる(図2の状態)。
【0033】こうして型閉めされた固定型1及び可動型
2内に中子本体31を完全に進入させることにより、型
閉めされた固定型1及び可動型2のキャビティ型面1a
及び2aと中子本体31の外周側面との間に製品形状の
キャビティCを形成する。この状態で、スプール10の
注入孔10aからキャビティC内に溶融樹脂材料を所定
の注入圧力で注入、充填後、冷却固化させて、キャビテ
ィCの形状に相等する形状の樹脂湾曲中空品Sを成形す
る(図3の状態)。なお、溶融樹脂材料の注入及び冷却
固化中は、注入圧力に対抗させるべく、各油圧モータ4
5、45の作動により、非消失中子3に対して常に前方
への推進力を働かせておく。
【0034】樹脂湾曲中空品Sの成形が完了したら、非
消失中子3の中子本体31を固定型1及び可動型2並び
に樹脂湾曲中空品Sの中から退出させるべく、各油圧モ
ータ45、45を逆方向に回転駆動させて、ローラ41
と共に各可動ギア42、42を逆方向に回転駆動させ
る。これにより、各可動ギア42、42と各不動ギア4
3、43の歯部43a、43aとの歯合を介して、各可
動ギア42、42は不動ギア43の円弧面43b、43
b上を歯部43a、43aと歯合して逆方向に回転しな
がら後退するとともに、ローラガイド44、44のガイ
ド孔44a、44aに案内されるローラ41は該ガイド
孔44a、44aに沿って逆回転しながら後退する。そ
の結果、ローラ41に相対回転可能に連結されるととも
に支持軸46で正規の姿勢を保持された非消失中子3
は、キャビティC内に成形された湾曲中空品の円弧中心
Oを中心とする円弧軌跡で、正規の姿勢を保持した状態
のままで型閉めされた固定型1及び可動型2並びに樹脂
湾曲中空品S内から退出する。そして、支持軸46が最
後退位置に位置したときに、各油圧モータ45、45を
停止して、中子本体31を型閉めされた固定型1及び可
動型2並びに樹脂湾曲中空品Sから完全に退出させる
(図4の状態)。
【0035】こうして中子本体31を樹脂湾曲中空品S
内から完全に退出させた後、可動取付板13に連結され
た図示しない油圧シリンダを作動させて、固定型1に対
して可動型2を型開きする。そして、図示しない油圧シ
リンダの作動により、押出し板15と共に押出しピン1
4を上昇させ、押出しピン14により樹脂湾曲中空品S
を取り出す。
【0036】以上のように、本実施形態に係る湾曲中空
品の製造装置では、消失中子を用いることなく湾曲中空
品Sを成形することができるとともに、非消失中子3の
再利用が可能となる。このため、湾曲中空品Sを成形す
る毎に消失中子を予め成形する必要がなく、また消失中
子の溶出工程も不要となる。したがって、本実施形態の
湾曲中空品の製造装置は、工程が簡単で、かつ、中子の
再利用も可能となり、コスト面で有利となる。
【0037】また、本実施形態に係る湾曲中空品の製造
装置は、ガイド孔44aに沿うローラ41の移動及び不
動ギア43の円弧面43bに沿う可動ギア42の移動に
より、非消失中子3の軌道が所定の円弧軌道に強制され
るので、ガイド孔44a及び円弧面43bを成形しよう
とする湾曲中空品Sの円弧形状に対応する所定の円弧形
状とし、このガイド孔44a及び円弧面43bに沿って
ローラ41及び可動ギア42を移動させるという簡単な
構造及び手段により、非消失中子3を所定の円弧軌跡で
移動させることができるので、湾曲中空品Sの円弧形状
(円弧半径等)の設計自由度が増大し、種々の部品に展
開して適用することが可能となる。
【0038】さらに、本実施形態に係る湾曲中空品の製
造装置は、可動ギア42と不動ギア43の歯部43aと
のギヤ比を変更することにより、非消失中子3を前進又
は後退させる際の推進力を自由に変えることができる。
【0039】なお、上記実施形態では、樹脂の射出成形
に本発明を適用して樹脂製湾曲中空品を製造する例につ
いて説明したが、本発明を金属の鋳造に適用して金属製
の湾曲中空品を製造することも勿論可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る湾曲中
空品の製造装置によれば、消失中子を用いることなく湾
曲中空品を成形することができるため、工程が簡単で、
かつ、中子の再利用も可能となり、コスト面で有利とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る湾曲中空品の製造装置の全体
構成を示し、製造前の状態を示す断面図である。
【図2】上記製造装置において、非消失中子が金型内に
完全に進入した状態を示す断面図である。
【図3】上記製造装置において、製造後の状態を部分的
に示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【図4】上記製造装置において、脱型後の状態を部分的
に示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1…固定型 2…可動型 3…非消失中子 31…中子本体 4…中子作動手段 41…ローラ 42…可動ギア 43…不動ギア 43a…歯部 43b…円弧面 44…ローラガイド 44a…ガイド孔 45…油圧モータ(駆動手段) 46…支持軸 C…キャビティ S…湾曲中空品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 17/24 B22D 17/24 Z B29C 33/52 B29C 33/52

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内に溶融材料を注入した後、
    該溶融材料を冷却固化して、所定の円弧形状を有する湾
    曲中空品を成形する湾曲中空品の製造装置であって、 上記湾曲中空品の外面形状に相等する型面形状を有する
    金型と、該湾曲中空品の内面形状に相等する外面形状を
    有し、該金型内に配置されて該金型の型面との間に上記
    キャビティを形成する非消失中子と、該非消失中子を、
    該キャビティ内に成形される上記湾曲中空品の仮想の円
    弧中心を中心とする円弧軌跡で、該金型へ進入させると
    ともに該金型から退出させる中子作動手段とを備え、 上記中子作動手段は、上記非消失中子に連結された可動
    ギアと、該可動ギアを回転駆動させる駆動手段と、上記
    金型に対して所定位置に配設され、該可動ギアと噛み合
    う歯部を上記円弧中心を中心とする円弧面上に有する不
    動ギアとを備え、 上記駆動手段により回転駆動する上記可動ギアと上記不
    動ギアの上記歯部との歯合を介して該歯部上で該可動ギ
    アが回転しつつ移動することにより、上記金型に対する
    上記非消失中子の進入及び退出が可能とされていること
    を特徴とする湾曲中空品の製造装置。
JP2000074643A 2000-03-16 2000-03-16 湾曲中空品の製造装置 Pending JP2001260182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074643A JP2001260182A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 湾曲中空品の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074643A JP2001260182A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 湾曲中空品の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260182A true JP2001260182A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18592653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000074643A Pending JP2001260182A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 湾曲中空品の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001260182A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100933086B1 (ko) 2009-01-30 2009-12-21 권오석 원호형 회전코어가 포함된 슬라이드 코어 유닛
JP2011126575A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitani Valve Co Ltd 連結容器の内容物放出単一部材および、この内容物放出単一部材を備えたエアゾール式製品
CN104552684A (zh) * 2014-12-26 2015-04-29 东莞汇美模具制造有限公司 弧型结构用侧抽芯机构
CN105058719A (zh) * 2015-07-31 2015-11-18 北京金马模具制品有限公司 内空弯曲注塑模具
JP2015223707A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社岐阜多田精機 マニホールドの射出成形装置及びその射出成形方法
JP5864778B1 (ja) * 2014-08-11 2016-02-17 株式会社ナカキン 湾曲中空金属製品の鋳造装置
CN105478711A (zh) * 2015-12-10 2016-04-13 重庆慧团商贸有限公司 杠杆式活动型芯移动机构
WO2016199300A1 (ja) * 2015-06-12 2016-12-15 株式会社 旭 成形装置及び成形製品の製造方法
JP7423415B2 (ja) 2020-05-18 2024-01-29 Sanei株式会社 合成樹脂製品の成形方法及びそれに用いる成形型

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100933086B1 (ko) 2009-01-30 2009-12-21 권오석 원호형 회전코어가 포함된 슬라이드 코어 유닛
JP2011126575A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitani Valve Co Ltd 連結容器の内容物放出単一部材および、この内容物放出単一部材を備えたエアゾール式製品
JP2015223707A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社岐阜多田精機 マニホールドの射出成形装置及びその射出成形方法
WO2016024321A1 (ja) * 2014-08-11 2016-02-18 株式会社ナカキン 湾曲中空金属製品の鋳造装置
JP5864778B1 (ja) * 2014-08-11 2016-02-17 株式会社ナカキン 湾曲中空金属製品の鋳造装置
CN104552684A (zh) * 2014-12-26 2015-04-29 东莞汇美模具制造有限公司 弧型结构用侧抽芯机构
JPWO2016199300A1 (ja) * 2015-06-12 2018-02-22 株式会社 旭 成形装置及び成形製品の製造方法
WO2016199300A1 (ja) * 2015-06-12 2016-12-15 株式会社 旭 成形装置及び成形製品の製造方法
CN107949445A (zh) * 2015-06-12 2018-04-20 大丰工业株式会社 成形装置及成形制品的制造方法
EP3308876A4 (en) * 2015-06-12 2018-11-21 TAIHO KOGYO Co., Ltd. Molding device and method for manufacturing molded product
US10758975B2 (en) 2015-06-12 2020-09-01 Taiho Kogyo Co., Ltd. Molding device and method for manufacturing molded product
CN105058719A (zh) * 2015-07-31 2015-11-18 北京金马模具制品有限公司 内空弯曲注塑模具
CN105478711A (zh) * 2015-12-10 2016-04-13 重庆慧团商贸有限公司 杠杆式活动型芯移动机构
JP7423415B2 (ja) 2020-05-18 2024-01-29 Sanei株式会社 合成樹脂製品の成形方法及びそれに用いる成形型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942088B2 (ja) 二材成形用射出成形機及び制御方法
WO2009118833A1 (ja) 二材成形用射出成形機及びその制御方法
JP2001260182A (ja) 湾曲中空品の製造装置
JP2006289466A (ja) 射出成形装置およびその成形制御方法
KR102464919B1 (ko) 구성요소들 또는 프로파일들을 생성하기 위한 방법 및 장치
EP0299621A1 (en) Resin moulding die
KR100298791B1 (ko) 단면형상이종방향으로변화하는세장형복합재,그제조방법및장치
JP4169554B2 (ja) 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法
JP2838772B2 (ja) 射出成形金型装置
JPH0768601A (ja) ランナーレス金型
JP4199585B2 (ja) 射出成形機等の型締装置及びコアバック方法
KR20140093918A (ko) 슬라이드 유닛이 있는 다이캐스팅 금형
JP3870100B2 (ja) ダイカスト成形用金型装置及びアンダーカットを有するダイカスト成形品の成形方法
JP2691639B2 (ja) 金型のスライドコア駆動装置
JP2670089B2 (ja) 樹脂成形用金型
JP4405870B2 (ja) インサート成形用金型、インサート成形体及びインサート成形体の製造方法
KR920007033B1 (ko) 사출금형의 원호형 코어 처리장치
GB2390053A (en) Plastic injection moulding with gas assisted metal mouldings therein
JPH0126423Y2 (ja)
JP3898659B2 (ja) 金型装置及びエンドレススクリューの製造方法
JP4044516B2 (ja) 複合成形用金型
JPH08300406A (ja) 複合成形用金型装置および2色成形方法
JP3949404B2 (ja) 複合成形用金型
JPH0643082B2 (ja) ゲート切断方法
JPWO2018172128A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061027