JP2001259917A - 面取り機およびカッター - Google Patents

面取り機およびカッター

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JP2001259917A
JP2001259917A JP2000078172A JP2000078172A JP2001259917A JP 2001259917 A JP2001259917 A JP 2001259917A JP 2000078172 A JP2000078172 A JP 2000078172A JP 2000078172 A JP2000078172 A JP 2000078172A JP 2001259917 A JP2001259917 A JP 2001259917A
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Japan
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chamfering machine
workpiece
chamfering
cutter
switch
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JP2000078172A
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Kuniaki Shibuya
国昭 渋谷
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Nitto Kohki Co Ltd
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Nitto Kohki Co Ltd
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/12Trimming or finishing edges, e.g. deburring welded corners
    • B23C3/126Portable devices or machines for chamfering edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C1/00Milling machines not designed for particular work or special operations
    • B23C1/20Portable devices or machines; Hand-driven devices or machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2220/00Details of milling processes
    • B23C2220/16Chamferring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被加工部材を安定して保持しながら面取りを行
い、面取り機が加工終端まで面取り加工を行うと自動的
に面取り機の移動が停され面取り機が被加工部材から脱
落するのを防止できる面取り機を提供する。 【解決手段】面取り機に設けた押圧手段29によって被
加工部材の表面を押圧し、面取り機に設けた受けローラ
16によって前記被加工部材の裏面を支持した状態で被
加工部材の端面に沿って移動しつつモータ4によって駆
動されるカッターにより面取りを行うことができる面取
り機であって、前記受けローラ16に隣接して被加工部
材裏面を保持する補助ローラ25を設け、さらに前記カ
ッターを前記受けローラ16と補助ローラ25との間に
配置し、両ローラの間でカッター10が被加工部材Wに
当接して被加工部材の端面に対して加工終端まで面取り
できるようにしたことを特徴とする面取り機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等の被加工部
材の端面の面取り機に関するものであり、さらに詳細に
は、被加工部材を安定して保持しながら面取りを行い、
面取り機が加工終端まで面取り加工を行うと自動的に面
取り機(あるいは被加工部材)の移動が停され面取り機
が被加工部材から脱落するのを防止できる面取り機に関
するものである。また、被加工部材端面の面取り量の調
節を被加工部材の板厚に合わせて簡単に行うことができ
るとともに、面取り機を定置した状態でも安全に被加工
部材の面取りを行うことを可能にした軽量小型で携帯に
適した面取り機に関するものである。さらに、同面取り
機に使用するのに好適なカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁の梁部材などを構成する鋼板の端部
に装着して自走させることにより、鋼板端面の面取りを
自動的に行う面取り機として特開平7−195219号
に記載された装置が知られている。
【0003】上記公報に記載されている自走式面取り機
は、主として橋梁の梁部材を構成する厚鋼板の面取りを
自動的に行うことができる装置であり、この面取り機は
面取り機本体を構成する表板と裏板とに夫々斜行ローラ
を相上下させ、しかもその一部が各板の間の鋼板挿入空
間に入り込むようにして取り付け、一方の斜行ローラを
駆動ローラとするとともに、他方の斜行ローラを対とな
っている斜行ローラの側に付勢した可動ローラとして構
成し、面取り機本体の鋼板挿入空間に鋼板の端部を挿入
して、斜行ローラを駆動回転させて、面取り機本体を自
走させ、本体に取り付けたカッターの刃先により、鋼板
端面に対して面取りをする構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記自
走式面取り機は、上下の斜行ローラによって鋼板に装着
する構成を採用しているため、面取り機を鋼板の端部ぎ
りぎりに装着することができず、このため面取りをする
端部に必然的に相当な長さの未加工部が生じることにな
り、この結果加工始端および加工終端の面取りは別行程
で行う必要がある。
【0005】また、これとは別に、図10、図11に示
すように被加工部材Wを受けローラ101で支持し、カ
ッター102によって被加工部材Wに対して開先幅(面
取り量)がLの面取りを行う形式のものも提案されてい
るが、この形式のものは、通常、図11に示すようにカ
ッター102と受けローラ101との位置関係がカッタ
ー102の実際の加工位置の略中央に配置しているた
め、被加工部材Wの加工終端においては被加工部材Wを
受けローラ101で支持することが出来なくなり、面取
り加工を最後まで行うことができない。即ち図11にお
いて被加工部材Wが図中右方から移動しながらカッター
102による面取り作業の中で、被加工部材Wの終端が
受けローラ101を通り過ぎると、受けローラ101に
よる支点がローラの円弧に沿って徐々に下がるために被
加工部材Wも徐々に下がり、カッター102から逃げて
しまい、面取り加工を最終まで行うことができない。こ
のことから、被加工部材Wの送りは受けローラ101に
よる支持がある状態で停止する必要がある。しかしこの
ような状態で加工を停止すると被加工部材W終端には未
加工部分が発生する。
【0006】さらに、上記のような面取り機では、通
常、比較的低回転のインダクションモータと、数段の減
速ギヤ(ハイポイドギヤ・ヘリカルギヤ)の組み合わせ
により、カッターに低回転大トルクを発生させる構造と
なっているが、インダクションモータや減速ギヤは重量
が大きいため、携帯型の面取り機とするには合計重量が
大きくなりすぎ、携帯可能な重量範囲を超えてしまうと
いう問題がある。
【0007】そこで、本発明は、面取り機本体に受けロ
ーラおよび補助ローラを配置し、被加工部材が受けロー
ラを通過しても補助ローラによって被加工部材を支持で
きるようにすることで、被加工部材の終端部においても
面取り加工が可能な携帯可能な面取り機を提供する。ま
た、面取り機が被加工部材の最終端部を加工し終わる前
に面取り作業が自動的に停止するようにして、被加工部
材から面取り機が脱落しないようにした面取り機を提供
する。また、面取り量を板厚に合わせて目盛りによって
容易に設定することができる面取り機を提供する。ま
た、面取り作業状況に応じて、面取り機を自動的に停止
させることができる安全性に優れた面取り機を提供す
る。また、交整流子モータ、平歯車及び市販のハーモニ
ックドライブ機構を使用することで小型軽量、かつ構成
が簡単な携帯に適した面取り機を提供する。さらに、カ
ッターの刃先加工をカッターの軸に平行して行うようす
ることで一度に複数個のカッターの加工が可能なカッタ
ーを提供する。本発明の面取り機およびカッターは上記
のような機能を備えており、これによって上記従来装置
が有する種々の問題点を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、面取り機に設けた押圧手段によっ
て被加工部材の表面を押圧し、面取り機に設けた受けロ
ーラによって前記被加工部材の裏面を支持した状態で被
加工部材の端面に沿って移動しつつモータによって駆動
されるカッターにより面取りを行うことができる面取り
機であって、前記受けローラに隣接して被加工部材裏面
を保持する補助ローラを設け、さらに前記カッターを前
記受けローラと補助ローラとの間に配置し、両ローラの
間でカッターが被加工部材に当接して被加工部材の端面
に対して加工終端まで面取りできるようにしたことを特
徴とする面取り機であり、前記モータは整流子モータで
あり、さらに同モータ出力軸と、カッターと間には平歯
車とハーモニックドライブ機構からなる減速機構が配置
されていることを特徴とするであり、前記面取り機には
被加工部材の板厚に対して、面取り量を設定する調整機
構を備えてなることを特徴とする面取り機であり、前記
面取り量を設定するための目盛りをガイド部と調整部材
とに設けたことを特徴とする面取り機であり、前記面取
り機は、面取り機を自走で使用する状態、面取り機の電
源をOFFにする状態、面取り機を定置状態で使用する
状態の3つの状態を選択できる切換スイッチと、被加工
部材が面取り機のリミットスイッチから離れるとOFF
になる自走リミットスイッチと、面取り機を定置した状
態の時にONとなる定置用リミットスイッチと、作業者
が押しこみ状態に操作している時にのみONとなり開放
するとOFFとなる起動用押し込みボタンスイッチと、
リレースイッチとを備え、これらスイッチは、前記切換
スイッチを自走に切換え、起動用押し込みボタンスイッ
チをONにすると、リレーが作動し、リレースイッチが
ONとなり、面取り機が自走して被加工部材の終端部に
くると自走リミットスイッチがOFFになり、また定置
状態にして被加工部材の面取りを行う場合には、面取り
機に被加工部材をセットし、切換スイッチを定置に切換
え、起動用押し込みボタンスイッチをONにすると、リ
レーが作動し、リレースイッチがONとなり、加工中面
取り機を持ち上げると定置用スイッチがOFFとなるべ
く回路構成されていることを特徴とする面取り機であ
り、前記自走リミットスイッチは面取り機のカッターの
前方に配置され、被加工部材が受けローラを通り過ぎた
ことを検知して電源をOFFにすることを特徴とする面
取り機であり、前記起動用押し込みボタンスイッチはハ
ンドルグリップに設けたことを特徴とする面取り機であ
り、面取り機に使用するカッターであって、前記カッタ
ーは表面が円錐状に形成され、その外周に、カッターの
軸心と平行な溝を形成することにより刃先を形成したこ
とを特徴とするカッターである。
【0009】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本面取り機の正面図、図2は一
部断面とした面取り機側面図、図3(イ)は図1中のA
−A断面図、(ロ)は位置調整手段としての調整ネジの
正面図、図4はカッターと受けローラおよび補助ローラ
の位置関係説明図、図5は被加工部材の材料厚と開先幅
(面取り量)の目盛り図、図6はカッターの正面図およ
び側面図、図7は本面取り機の回路図である。
【0010】図1、2において、1は面取り機のフレー
ムであり、このフレーム1は丸パイプを折り曲げ、両端
に作業者が面取り機を支持するためのハンドルグリップ
1aが形成してある。フレーム1には面取り機本体2が
適宜固定手段3で固定されており、この面取り機本体2
には整流子モータ4が取り付けられている。整流子モー
タ4は小型軽量でありながら従来の面取り機で使用して
いるインダクションモータと比べ回転数が高いため、通
常使用されているベベルギヤにて直交して出力させた整
流子モータは、定格出力時7000〜8000RPMの
回転数を得ることができる。ところで、面取り機のカッ
ターの回転数は数回転/minであることから、上記の
ような整流子モータ4を使用した場合1/1000〜2
000程度の減速が必要となる。このため、本面取り機
では以下のような減速機構を採用している。
【0011】即ち、整流子モータ4の出力軸5には歯車
を介して伝動軸6が連結されており、伝動軸6は第1駆
動軸8に設けた平歯車7に噛み合っている。第1駆動軸
8は楕円形のベアリングで構成されるウェーブジェネレ
ータ11と結合されており、固定したフレクススプライ
ン11aを介して、内歯を有するサーキュラースプライ
ン11bに結合されている。サーキュラースプライン1
1bはハーモニックフランジ12を介してネジ13a、
13bによって第2駆動軸9に結合しており、ウェーブ
ジェネレーション11、フレクススプライン11a、サ
ーキュラースプライン11bとによってハーモニックド
ライブ機構を構成している。前記ハーモニックドライブ
機構は特開平5−172195号に示されているような
公知のものを使用しており、その機構および作動の詳述
は省略する。前記第2駆動軸9はベアリング14を介し
て面取り機本体2の出力フランジ2aに軸支されてお
り、また、前記第1駆動軸8は第2駆動軸9内にニード
ルベアリング8aを介して同軸上に挿入されており、第
2駆動軸9の先端にはカッター10が着脱自在に取り付
けられている。
【0012】本面取り機では、平歯車7の使用によりま
ず整流子モータ4の回転数を約1/10程度に減速し、
さらに小型で大減速比・大トルクを発生できるハーモニ
ックドライブ機構を使用して最大減速比で1/1000
〜3000程度にまで減速する。こうして、小型軽量の
面取り機を構成することが可能となる。なお、上記面取
り機では、伝動軸6、第1駆動軸8および第2駆動軸9
は図2中において矢印で示す方向に回転する構成となっ
ており、被加工部材Wの送り方向は図1において右から
左方向になっている。
【0013】上記面取り機本体2の出力フランジ2aに
は、面取り機の定置状態において下方に向けて延長する
ガイド部15が形成されており、ガイド部15の下端に
は前脚15aが設けられている。このため、面取り機は
前記フレーム1の下端と前記前脚15aとによって定置
状態に安定して置くことができるようになっている。図
3(イ)に示すように前記ガイド部15には調整部材1
7が上下に移動可能に取り付けられており、この調整部
材17に形成された突出軸17aには被加工部材Wの下
面を支持する受けローラ16が軸受22を介して回転自
在に挿入されている。
【0014】さらに突出軸17aには受けローラ固定ボ
ルト21が貫通して設けられており、この固定ボルト2
1の端部には被加工部材Wの下面を支える補助ローラ支
持部材23(図1参照)がナット24によって固定され
ている。この補助ローラ支持部材23によって前記受け
ローラ16の抜け防止となっている。また、固定ボルト
21の頭部21aはガイド部15に形成された長孔15
bに嵌合され、長孔15b内を摺動する。前記補助ロー
ラ支持部材23の端部には補助ローラ25が回転可能に
軸支されており、この補助ローラ25と前記受けローラ
16外周面が水平となるように前記補助ローラ支持部材
23が前記突出軸17aの先端に形成された四角部17
bに位置決めされる。さらに、カッター10と受けロー
ラ16および補助ローラ25の正面からの位置関係は図
4に示すように、受けローラ16と補助ローラ25との
間にカッター10が配置される位置となっている。そし
て、受けローラ16および補助ローラ25によって下面
が支えられている被加工部材Wは両者の間でカッター1
0によって開先幅Lの面取りがなされる。このような配
置とすることで、図4において、図中右方から送られて
きた被加工部材Wは、被加工部材Wの加工終端が受けロ
ーラ16を移動しカッター10で面取りがなされた後で
も補助ローラ25によって支持されるため、被加工部材
の終端まで確実に面取り加工を行うことができる。前記
調整部材17の下面には図3(ロ)に示すように端部に
係合部19を有する位置調整ネジ18が回転自在に嵌合
しており、位置調整ネジ18はガイド部15から突出し
た支持部材20に貫通螺合している。このため、位置調
整ネジ18を回転することで、調整部材17は図3中に
示すガイド部15に沿って上下することができ、被加工
部材の板厚および面取り量に合わせて支持状態を調整す
ることができる。
【0015】また、図2、図5に示すように、面取り機
のガイド部15と調整部材17との両側面には面取り量
を簡単に設定できる目盛り26が設定されている。詳細
には図5において、ガイド部には被加工部材Wの材料厚
を指定する目盛り27が、またこれに対向して調整部材
17側には面取り量(開先幅)を設定する目盛り28が
設けられている。この目盛り26の調整は受けローラ1
6、固定ボルト21を若干弛めた状態で被加工部材Wを
受けローラ16の上に乗せ、被加工部材W側面を調整部
材17に突き当て、被加工部材Wを水平に保った状態で
位置調整ネジ18を廻して受けローラを徐々に上方にス
ライドさせる。被加工部材Wがカッター10に当接した
位置で、固定目盛り27のネジ27aを弛め、可動目盛
り28の「0」点と、固定目盛り27の目盛りの目盛り
を実際の被加工部材W厚さの目盛りに合わせることで、
被加工部材Wの材料厚を設定する。その後、加工したい
開先幅の目盛りより少なめに、固定目盛り27を加工す
る被加工部材W厚さの目盛りに合わせ、前記受けローラ
16、ボルト21を締め付け、次に位置調整ネジ18を
廻して、開先幅の加工したい可動目盛り28と、固定目
盛り27の加工する被加工部材Wの板厚の目盛りに合わ
せることで、それに合わせた面取り量を設定することが
できる。即ち、従来では、開先幅はルート面寸法(開先
加工の残し面)でしか示せない為、作業者が材料厚さを
考慮して、開先加工幅を計算しなければならないが、本
面取り機ではガイド部に設けた固定目盛り27を材料厚
さとし(固定目盛り:1目盛り=1mm)、可動目盛り
28を開先幅として(可動目盛り:1目盛り=cosθ
mm)、各々を合わせると希望の開先幅を得ることがで
きる。尚、開先角度を変える場合は、その角度に合った
可動目盛り28と交換する。こうして開先幅を直読する
ことができる。なお図5では板厚が6mm、開先幅が5
mmの場合を示している。この目盛りにより開先幅を直
読できる為、換算の手間の省略、及び換算による作業ミ
スを解消することができる。
【0016】また面取り機本体2には、図2に示すよう
に被加工部材Wを下方に押圧する押圧手段29が設けら
れている。この押圧手段29は図1に示すように先端に
被加工部材Wの表面に当接するローラ30を複数個備え
ており、ハンドル29aを操作することで前記ローラ3
0がネジ機構によって下方に移動し被加工部材Wの表面
を押圧する構成となっている。被加工部材Wは前述した
受けローラ16、補助ローラ25によって、また、上記
ローラ30によって下方に押圧された状態で支持され、
カッター10により被加工部材Wの端面が所定の開先幅
で面取りされる。上記面取り機において整流子モータ4
の回転は出力軸5、伝動軸6、平歯車7、第1駆動軸8
に伝達され、さらに第1駆動軸8の回転力は前記ハーモ
ニックドライブ機構を介して減速され第2駆動軸9に伝
達され、第2駆動軸9の回転によりカッター10が回転
して被加工部材Wの面取りを行うことができる。
【0017】ここで使用するカッターの構成を図6を参
照して説明すると、カッター10は図6に示すように周
囲が円錐状をしており、その周囲の大径側には刃先10
aが形成されている。この刃先10aは、図6に示すよ
うにカッター10の軸と平行な溝10bをカッター10
周囲に形成することで構成されている。このようなカッ
ター10とすることで、カッター10を加工する場合、
図6中右側に示すように複数枚のカッター10の刃先1
0aを同時に加工することができる。
【0018】上記面取り機には、切換スイッチ31(図
2参照)、被加工部材Wの存在を検知する自走用リミッ
トスイッチ32(図1参照)、面取り機を床の上に置い
た状態(面取り機を定置した状態)を検知する定置用リ
ミットスイッチ33(図1参照)、面取り機のハンドル
グリップ1a上に配置された起動用押し込みボタンスイ
ッチ34(図2参照)、さらに回路中に配置されリレー
Raによって自己保持状態になるリレースイッチ35
(図7参照)が取り付けられている。これらスイッチ
は、図7に示すような回路を構成している。
【0019】図7において、前記切換スイッチ31は面
取り機を自走で使用する状態の時ONとなる接点31
a、面取り機の電源をOFFにする接点31c、面取り
機を定置状態で使用する状態の時ONとなる接点31b
からなるスイッチとして構成されている。また、自走リ
ミットスイッチ32は、図1に示すように被加工部材W
が面取り機の自走リミットスイッチ32と当接している
時にONとなる機能を有するスイッチとして構成され、
定置用リミットスイッチ33は面取り機を床上に置いた
状態の時にONとなる機能を有するスイッチとして構成
されている。さらに、起動用押し込みボタンスイッチ3
4は作業者が押しこみ状態に操作している時にのみON
となり、開放するとOFFとなるスイッチとして構成さ
れ、リレースイッチ35はリレーRaによって自己保持
状態となるリレースイッチとして構成されている。なお
36は制御回路である。
【0020】上記構成からなる面取り機の作動を説明す
る。 〔自走式により面取り作業を行う場合〕面取り機を被加
工部材Wにセットし、切換スイッチ31を自走状態にな
るための接点31aに切換え、起動用押し込みボタンス
イッチをONにすると、リレーが作動し、リレースイッ
チ35がONとなる。この結果、制御回路36を介して
整流子モータ4が作動し、平歯車7、ハーモニックドラ
イブ機構からなる減速機構を介してカッター10が所定
の回転数で回転し面取り作業を開始する。この時、上記
面取り機では、図1において被加工部材Wは右から左に
送られカッター10は図1中矢印の方向に回転する。ま
た伝動軸6、第1駆動軸8および第2駆動軸9は図2中
において矢印で示す方向に回転する。このため、面取り
機は被加工部材W上をカッタ10の作用で自走しながら
面取りを行う。被加工部材Wの終端部にくると自走リミ
ットスイッチ32がOFFになり、これによってリレー
スイッチ35がOFFとなって自動的に面取り機の自走
および加工が停止される。その後、作業者が起動用押し
込みボタンスイッチ34を押し終端部の面取り加工を行
うことができる。
【0021】〔定置式により面取り作業を行う場合〕定
置状態にして被加工部材Wの面取りを行う場合には、面
取り機に被加工部材Wをセットし、切換スイッチ31を
定置31bに切換え、起動用押し込みボタンスイッチ3
4をONにすると、リレーRaが作動し、リレースイッ
チ35がONとなる。すると上記と同様の作用によりカ
ッター10が回転し、今度は被加工部材Wが面取り機に
対して移動しながら、面取り加工を行うことができる。
被加工部材Wの終端部になると自走リミットスイッチ3
2がOFFになって、定置用リミットスイッチ33がO
Nであるため、面取り機が停止することなく最後迄加工
を行うことができる。さらに、加工中誤って面取り機を
持ち上げると定置用スイッチ33がOFFとなり、面取
り加工が停止される。また、切換スイッチ31を操作し
て定置31bに切り換えて、自走式による面取り作業を
行おうとした場合、起動用押し込みボタンスイッチ34
をONにしている時は、面取り機が起動するが、押し込
みボタンスイッチ34をOFFにすると定置リミットス
イッチ33がOFFなので、リレーRaが作動せず、自
己保持状態とならないので、面取り機は停止する。つま
り、誤操作による自走式面取り作業の防止を行うことが
できる。
【0022】なお、上記実施形態は入力の回転方向と出
力の回転方向を同方向にて出力しながら大減速比を得る
構成とするために、ハーモニックドライブのウェーブジ
ェネレータ11より入力し、固定したフレクススプライ
ン11aを介してサーキュラースプライン11b、ハー
モニックフランジ12より出力する歯車機構を採用して
いる。
【0023】これに対して、面取り機の正面からみて被
加工部材を左方向から右方向に送る場合には、図8に示
すように自走リミットスイッチ32、受けローラ16、
補助ローラ25の配置を図1に示す場合と逆にし、さら
に図9に示すようにウェーブジェネレータ11より入力
し、サーキュラースプライン11bを固定として、フレ
クススプライン11aよりの出力を行うことにより、入
力の回転方向と出力の回転方向を逆方向にて出力しなが
ら大減速比を得ることができる。以上の組み合わせにて
減速機を構成することにより、最もコンパクト且つ、単
純構造部品にてまとめる事が出来る。
【0024】さらに、本発明はその精神又は主要な特徴
から逸脱することなく他の色々な形で実施することがで
きる。また、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に
過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
補助ローラを設ける事により、特に開先幅の小さい場合
において、被加工部材の切り終わり時に受けローラが効
かなくても、補助ローラが被加工部材を受け、材料の最
終端まで開先加工が行える。また開先幅の大きいケース
から小さいケースまで幅広く加工を行なうことができ
る。また、カッター前方部に自走用リミットスイッチを
設けたことにより、加工終端直前にて一度停止させ、そ
の後作業者が起動用押し込みボタンスイッチを入れるま
で停止状態を維持できるため安全性が高い。また被加工
部材から面取り機が脱落することを防止できる。小形の
被加工部材を加工するために好適な定置用スイッチを設
けたことにより、起動用押し込みボタンスイッチを入れ
ると、同スイッチがOFFするまで作動し続けることに
なり作業性が良い。また、作業中に誤って面取り機を持
ち上げたりすると自動的に運転停止状態となり安全性が
高い。直交整流子モータ、平歯車及び市販のハーモニッ
クドライブ機構を使用して伝動機構を構成したため、従
来の約1/3の重量となり、大幅な軽量化を実現できる
とともに、安価で、かつ構成が簡単な小型の面取り機を
構成できる。定置・自走の作動状態を区別して、各々に
適した作動を行うことができる。面取り機のハンドルグ
リップ上に起動用押し込みボタンスイッチを設けたた
め、被加工部材に面取り機をセットする時、また作業者
が作動したい時に、作業者が面取り機を支えながら起動
用押し込みボタンスイッチを入れることができ作業性が
よい。また、加工終端においても、作業者が面取り機を
支えながら終端部加工を行ることができ、落下防止にな
る。カッターの刃先加工をカッターの軸に平行して行う
ように刃先形状を変えたため、カッターブランク材を重
ね、リード送りを掛けながら、何枚かのカッターをまと
めて刃先加工を行うことができる。また、一度に複数個
のカッターを加工できる為、製造効率アップによるコス
トダウンを図れることができる。面取り機のガイド部に
は被加工部材の材料厚さを指定する目盛りを、また調整
部材側には面取り量(開先幅)を設定する目盛りを設け
たことにより、面取り幅を直読できる。このため、面取
り幅の換算の手間の省略、及び換算による作業ミスを解
消する、等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる面取り機(正面から
みて材料を左送りする形態)の正面図である。
【図2】図1において一部断面とした面取り機側面図で
ある。
【図3】(イ)は図1中のA−A断面図、(ロ)は位置
調整手段としてのネジ部材の正面図である。
【図4】カッターと受けローラおよび補助ローラの位置
関係説明図である。
【図5】被加工部材の材料厚と開先幅(面取り量)の目
盛り図である。
【図6】カッターの正面図および側面図である。
【図7】本面取り機の電気回路図である。
【図8】本発明の実施形態に係わる面取り機(正面から
みて材料を右送りする形態)の正面図である。
【図9】図8において一部断面とした面取り機側面図で
ある。
【図10】従来の面取り機の要部側面図である。
【図11】従来の面取り機の要部正面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 面取り機本体 3 固定手段 4 整流子モータ 5 出力軸 6 伝動軸 7 平歯車 8 第1駆動軸 8a ニードルベアリング 9 第2駆動軸 10 カッター 11 ウェーブジェネレータ 11a フレクススプライン 11b サーキュラスプライン 12 ハーモニックフランジ 13a、13b ネジ 14 ベアリング 15 ガイド部 15a 前脚 16 受けローラ 17 調整部材 18 位置調整ネジ 19 係合部 20 支持部材 21 受けローラ固定ボルト 23 補助ローラ支持部材 24 ナット 25 補助ローラ 26 目盛り 27 材料厚さ目盛り 28 開先幅の目盛り 29 押圧手段 29a ハンドル 30 ローラ 31 切換スイッチ 32 自走用リミットスイッチ 33 定置用リミットスイッチ 34 起動用押し込みボタンスイッチ 35 リレースイッチ 36 制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月19日(2001.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そこで、本発明は、面取り機本体に受けロ
ーラおよび補助ローラを配置し、被加工部材が受けロー
ラを通過しても補助ローラによって被加工部材を支持で
きるようにすることで、被加工部材の終端部においても
面取り加工が可能な携帯可能な面取り機を提供する。ま
た、面取り機が被加工部材の最終端部を加工し終わる前
に面取り作業が自動的に停止するようにして、被加工部
材から面取り機が脱落しないようにした面取り機を提供
する。また、面取り量を板厚に合わせて目盛りによって
容易に設定することができる面取り機を提供する。ま
た、面取り作業状況に応じて、面取り機を自動的に停止
させることができる安全性に優れた面取り機を提供す
る。また、整流子モータ、平歯車及び市販のハーモニッ
クドライブ機構を使用することで小型軽量、かつ構成が
簡単な携帯に適した面取り機を提供する。さらに、カッ
ターの刃先加工をカッターの軸に平行して行うようする
ことで一度に複数個のカッターの加工が可能なカッター
を提供する。本発明の面取り機およびカッターは上記の
ような機能を備えており、これによって上記従来装置が
有する種々の問題点を解決することを目的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
補助ローラを設ける事により、特に開先幅の小さい場合
において、被加工部材の切り終わり時に受けローラが効
かなくても、補助ローラが被加工部材を受け、材料の最
終端まで開先加工が行える。また開先幅の大きいケース
から小さいケースまで幅広く加工を行なうことができ
る。また、カッター前方部に自走用リミットスイッチを
設けたことにより、加工終端直前にて一度停止させ、そ
の後作業者が起動用押し込みボタンスイッチを入れるま
で停止状態を維持できるため安全性が高い。また被加工
部材から面取り機が脱落することを防止できる。小形の
被加工部材を加工するために好適な定置用スイッチを設
けたことにより、起動用押し込みボタンスイッチを入れ
ると、同スイッチがOFFするまで作動し続けることに
なり作業性が良い。また、作業中に誤って面取り機を持
ち上げたりすると自動的に運転停止状態となり安全性が
高い。なお整流子モータ、平歯車及び市販のハーモニッ
クドライブ機構を使用して伝動機構を構成したため、従
来の約1/3の重量となり、大幅な軽量化を実現できる
とともに、安価で、かつ構成が簡単な小型の面取り機を
構成できる。定置・自走の作動状態を区別して、各々に
適した作動を行うことができる。面取り機のハンドルグ
リップ上に起動用押し込みボタンスイッチを設けたた
め、被加工部材に面取り機をセットする時、また作業者
が作動したい時に、作業者が面取り機を支えながら起動
用押し込みボタンスイッチを入れることができ作業性が
よい。また、加工終端においても、作業者が面取り機を
支えながら終端部加工を行ることができ、落下防止にな
る。カッターの刃先加工をカッターの軸に平行して行う
ように刃先形状を変えたため、カッターブランク材を重
ね、リード送りを掛けながら、何枚かのカッターをまと
めて刃先加工を行うことができる。また、一度に複数個
のカッターを加工できる為、製造効率アップによるコス
トダウンを図れることができる。面取り機のガイド部に
は被加工部材の材料厚さを指定する目盛りを、また調整
部材側には面取り量(開先幅)を設定する目盛りを設け
たことにより、面取り幅を直読できる。このため、面取
り幅の換算の手間の省略、及び換算による作業ミスを解
消する、等の優れた効果を奏することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面取り機に設けた押圧手段によって被加工
    部材の表面を押圧し、面取り機に設けた受けローラによ
    って前記被加工部材の裏面を支持した状態で被加工部材
    の端面に沿って移動しつつモータによって駆動されるカ
    ッターにより面取りを行うことができる面取り機であっ
    て、前記受けローラに隣接して被加工部材裏面を保持す
    る補助ローラを設け、さらに前記カッターを前記受けロ
    ーラと補助ローラとの間に配置し、両ローラの間でカッ
    ターが被加工部材に当接して被加工部材の端面に対して
    加工終端まで面取りできるようにしたことを特徴とする
    面取り機。
  2. 【請求項2】前記モータは整流子モータであり、さらに
    同モータ出力軸と、カッターとの間には平歯車とハーモ
    ニックドライブ機構からなる減速機構が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の面取り機。
  3. 【請求項3】前記面取り機には被加工部材の板厚に対し
    て、面取り量を設定する調整機構を備えてなることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の面取り機。
  4. 【請求項4】前記面取り量を設定するための目盛りをガ
    イド部と調整部材とに設けたことを特徴とする請求項3
    に記載の面取り機。
  5. 【請求項5】前記面取り機は、面取り機を自走で使用す
    る状態、面取り機の電源をOFFにする状態、面取り機
    を定置状態で使用する状態の3つの状態を選択できる切
    換スイッチと、被加工部材が面取り機のリミットスイッ
    チから離れるとOFFになる自走リミットスイッチと、
    面取り機を定置した状態の時にONとなる定置用リミッ
    トスイッチと、作業者が押しこみ状態に操作している時
    にのみONとなり開放するとOFFとなる起動用押し込
    みボタンスイッチと、リレースイッチとを備え、これら
    スイッチは、前記切換スイッチを自走に切換え、起動用
    押し込みボタンスイッチをONにすると、リレーが作動
    し、リレースイッチがONとなり、面取り機が自走して
    被加工部材の終端部にくると自走リミットスイッチがO
    FFになり、また定置状態にして被加工部材の面取りを
    行う場合には、面取り機に被加工部材をセットし、切換
    スイッチを定置に切換え、起動用押し込みボタンスイッ
    チをONにすると、リレーが作動し、リレースイッチが
    ONとなり、加工中面取り機を持ち上げると定置用スイ
    ッチがOFFとなるべく回路構成されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の面取り
    機。
  6. 【請求項6】前記自走リミットスイッチは面取り機のカ
    ッターの前方に配置され、被加工部材が受けローラを通
    り過ぎたことを検知して電源をOFFにすることを特徴
    とする請求項5に記載の面取り機。
  7. 【請求項7】前記起動用押し込みボタンスイッチはハン
    ドルグリップに設けたことを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載の面取り機。
  8. 【請求項8】面取り機に使用するカッターであって、前
    記カッターは表面が円錐状に形成され、その外周に、カ
    ッターの軸心と平行な溝を形成することにより刃先を形
    成したことを特徴とするカッター。
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