JP2001259654A - 凝集濾過方法 - Google Patents

凝集濾過方法

Info

Publication number
JP2001259654A
JP2001259654A JP2000072599A JP2000072599A JP2001259654A JP 2001259654 A JP2001259654 A JP 2001259654A JP 2000072599 A JP2000072599 A JP 2000072599A JP 2000072599 A JP2000072599 A JP 2000072599A JP 2001259654 A JP2001259654 A JP 2001259654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
coagulation
pump
tank
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000072599A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Takadoi
忠 高土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP2000072599A priority Critical patent/JP2001259654A/ja
Publication of JP2001259654A publication Critical patent/JP2001259654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川水や地下水、湖水、工業用水、或いは各
種排水等の原水に凝集剤を添加して凝集反応を行って凝
集フロックを生成させ、この凝集フロックを含む凝集処
理液をポンプで膜分離装置に圧送して固液分離する凝集
濾過方法において、膜分離装置の膜フラックスを安定化
して、薬品洗浄頻度を低減する。 【解決手段】 凝集処理液を、濾材が充填された大気非
開放の濾過槽4にポンプ3で上向流で圧送することによ
り、ポンプ3で破砕されたフロックを再凝集させると共
に、該濾過槽4から漏洩させた再凝集物を含む液を膜分
離装置5で固液分離する凝集濾過方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川水や地下水、湖
水、工業用水、或いは排水処理としての凝集濾過方法に
係り、特にこれらの原水に凝集剤を加えて凝集反応を行
ってフロックを生成させた後、凝集処理液をポンプで膜
分離装置に圧送して固液分離する凝集濾過方法におい
て、ポンプで圧送される際に破砕されたフロックを再凝
集させて膜分離装置に送給することにより、膜分離装置
の膜透過流束(フラックス)を安定化させ、薬品による
洗浄頻度を低減する凝集濾過方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川水や地下水、湖水、工業用
水、或いは各種排水の除濁処理技術として、これらの原
水にPAC(ポリ塩化アルミニウム)、硫酸バンド(A
(SO)、塩化第二鉄(FeCl)等の凝
集剤を添加して凝集反応を行って凝集フロックを生成さ
せ、この凝集フロックを含む凝集処理液をポンプで膜分
離装置に圧送して固液分離する凝集濾過方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような凝集濾過方
法においては、固液分離手段としての膜分離装置の膜の
目詰りによるフラックスの低下が著しく、フラックスの
回復のための薬品洗浄頻度が高いことから、薬品洗浄コ
ストの高騰、装置稼動効率の低下などの問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、河川
水や地下水、湖水、工業用水、或いは各種排水等の原水
に凝集剤を添加して凝集反応を行って凝集フロックを生
成させ、この凝集フロックを含む凝集処理液をポンプで
膜分離装置に圧送して固液分離する凝集濾過方法におい
て、膜分離装置の膜フラックスを安定化させて、薬品洗
浄頻度を低減する凝集濾過方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の凝集濾過方法
は、原水に凝集剤を加えて凝集反応を行ってフロックを
生成させた後、該凝集処理液をポンプで膜分離装置に圧
送して固液分離する凝集濾過方法において、該凝集処理
液を、濾材が充填された大気非開放の濾過槽に前記ポン
プにより上向流で圧送することにより、ポンプで破砕さ
れたフロックを再凝集させると共に、該濾過槽から漏洩
させた再凝集物を含む液を膜分離装置で固液分離するこ
とを特徴とする。
【0006】本発明者は、膜分離装置のフラックスの低
下原因について種々検討した結果、膜の目詰りは、膜分
離の対象となる凝集処理液中の凝集フロックの粒子の大
きさが膜面の孔径よりも小さい場合に激しく起きるこ
と、凝集処理液中の凝集フロックは、原水と凝集剤とを
適当な条件で反応させることにより、十分に粗大化され
るが、この凝集フロックがポンプで膜分離装置に圧送さ
れる際に、ポンプ内で破砕され、微細粒子が生成するこ
と、そして、この微細粒子が膜面内部にまで侵入し、水
逆洗では除去し得ない膜の目詰りとなってフラックスを
低下させてゆくことを知見した。
【0007】本発明の方法では、ポンプで破砕された凝
集フロックを、濾材が充填された大気非開放の濾過槽
(以下「フロック調整槽」と称す場合がある。)に上向
流で圧送することにより再凝集させて粗大化させ、この
再凝集フロックを膜分離装置に送給することで、膜の目
詰りを防止し、フラックスを長期に亘り安定に維持す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の凝集濾過方法の実施の形態
を示す系統図である。図1において、1は凝集槽、2は
循環槽、3はポンプ、4はフロック調整槽、5は膜モジ
ュール、6は逆洗用加圧ポット、7はコンプレッサーで
ある。
【0010】図1の凝集濾過方法では、原水を凝集槽1
に導入し、PAC等の凝集剤を添加して凝集反応させ、
凝集槽1の流出液を循環槽2を経てポンプ3によりフロ
ック調整槽4を経て膜モジュール5に送給して膜分離
し、透過水を逆洗用加圧ポット6を経て処理水として系
外に排出し、濃縮液を循環槽2に循環する。また、この
循環槽2内の液を水中ポンプ(図示せず)で凝集槽1に
返送する。
【0011】このように、凝集処理液をポンプ3で膜モ
ジュール5に送給するに際し、フロック調整槽4に上向
流で通液することで、ポンプで破砕された凝集フロック
を再凝集させて粗大化させ、この再凝集フロックを膜モ
ジュール5に送給することで、膜の目詰りを防止し、フ
ラックスを長期に亘り安定に維持することができる。
【0012】このフロック調整槽4は、濾材を充填した
加圧型密閉式上向流方式の槽であり、槽内に充填する濾
材としては、例えば、粒径0.5〜3.0mm程度の砂
が挙げられるが、何らこれに限定されるものではなく、
アンステサイトやガーネット、有機質のスポンジや傾斜
版等の濁質捕捉作用のあるものであれば良い。フロック
調整槽4は濁質を捕捉して除去するためではなく、所定
の滞留時間、槽内に維持してフロックを再凝集させるた
めのものであるため、水の流れは上向流とする。また、
このフロック調整槽4の流出水は、ポンプを用いずに膜
モジュール5へ直接供給するものであり、そのため、こ
のフロック調整槽4は、膜操作圧と同等以上の加圧状態
を維持できる密閉式耐圧容器とする。フロック調整槽4
の大きさは特に限定するものではないが、破砕されたフ
ロックを十分に再凝集させるため、滞留時間として3分
以上、上向流速20m/hr以下、特に、滞留時間2〜
30分、上向流速20〜5m/hrを維持できるような
大きさであることが望ましい。
【0013】このようなフロック調整槽4で捕捉され、
槽内で再凝集され粗大化したフロックは逆洗操作で排出
するのではなく、槽上部から順次漏洩させるようにし
て、後段の膜モジュール5に圧送される。
【0014】なお、このフロック調整槽4には必要に応
じて無機性凝集剤又は有機性の高分子凝集剤を添加して
も良い。
【0015】本発明において、凝集処理に用いる凝集剤
としては、塩化アルミニウム(AlCl)、硫酸バン
ド(Al(SO)、その他、水酸化アルミニウ
ム(Al(OH))又は酸化アルミニウム(Al
)を塩酸(HCl)又は硫酸(HSO)で溶解し
たものなどのアルミニウム塩や、塩化第二鉄(FeCl
)、硫酸第二鉄(Fe(SO)、硫酸第一鉄
(FeSO)等の鉄塩等の1種又は2種以上を用いる
ことができ、その使用量は原水に対して2〜500mg
/Lとするのが好ましい。
【0016】原水の凝集処理に当っては、必要に応じて
水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KO
H)、水酸化カルシウム(Ca(OH))、酸化カル
シウム(CaO)、水酸化アンモニウム(NHOH)
等のアルカリ、又は、塩酸(HCl)、硫酸(HSO
)、硝酸(HNO)等の鉱酸を添加して、pHを
6.0〜11程度に調整する。
【0017】また、膜モジュール5の分離膜としては、
MF(精密濾過)膜又はUF(限外濾過)膜が好適に使
用される。膜の材質や形式には特に制限はなく、設置型
式も縦型であっても横型であっても良い。
【0018】また、膜モジュール5は所定時間の濾過処
理の後、透過水(処理水)を逆流させて定期的に逆洗を
行うのが好ましく、逆洗は、5〜500分の濾過に対し
て1回の頻度で3〜30秒間、逆洗用加圧ポット6内の
透過水をコンプレッサー7で1〜3kg/cmに加圧
して膜モジュール5に逆流させて行うのが好ましい。
【0019】このような本発明の方法は、有機性又は無
機性の濁質を含む各種の用水又は排水の凝集濾過処理に
好適であり、定期的な逆洗を行うのみで、長期に亘り薬
品洗浄を行うことなく、膜フラックスを安定に維持する
ことができる。
【0020】なお、図1に示す方法は本発明の凝集濾過
方法の実施の形態の一例であって、本発明はその要旨を
超えない限り、何ら図示の方法に限定されるものではな
い。例えば、図1の方法では凝集槽1内の凝集剤の濃度
を高く維持するために、循環槽1内の液を凝集槽1に返
送しているが、この液循環は必ずしも必要とされない。
また、同様の目的で、膜モジュール5の膜濃縮液の一部
を直接凝集槽1に返送しても良い。
【0021】また、凝集処理液内の凝集フロックを粗大
化させるための緩速攪拌のための反応槽を更に凝集槽1
と循環槽2との間に設けても良く、循環槽2で緩速攪拌
を行って、フロックを粗大化させても良い。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0023】実施例1 図1に示す方法に従って、河川水(pH7.2,濁度
5.8度)を原水として凝集濾過処理を行った。ただ
し、循環槽2から凝集槽1への液の返送及び膜モジュー
ル5の膜濃縮水の循環槽2への循環は行わなかった。
【0024】原水は凝集槽1に25L/hrで流入し、
凝集槽1(容量:10L)にてPACを200mg/L
添加すると共に、NaOHでpH6.0〜7.0に調整
して150rpmの回転速度で急速攪拌して凝集処理し
た。凝集槽1の凝集処理液は循環槽(容量:10L)2
に送給し、薬品無添加で50rpmの回転速度で緩速攪
拌した。
【0025】循環槽2の処理液はモノフレックスポンプ
3により、20L/hrでフロック調整槽4の下部から
供給すると共に(フロック調整槽4の滞留時間5.9
分)フロック調整槽4の流出水を膜モジュール5に供給
した。
【0026】なお、フロック調整槽4としては、内径5
0mm、高さ1500mmのカラムに、平均粒径0.8
mmの砂を高さ1000mm充填したものを用い、ま
た、膜モジュール5としては内径5.5mm、長さ70
0mmの3本内蔵されたMF膜2本を用いた。この膜モ
ジュールは、5分の通水運転毎に2kg/cmに加圧
した処理水を5秒間逆流させることにより逆洗した。
【0027】このような処理において、膜原水供給側圧
力と処理水(透過水)側圧力との差圧を0.5kg/c
、温度25℃(粘性補正)における値に換算して標
準フラックス(m/m・日)として求め、その経時
変化を表1に示した。また、この標準フラックスの低下
速度を算出し、表1に併記した。
【0028】比較例1 フロック調整槽を設けなかったこと以外は実施例1と同
様にして凝集濾過処理を行い、同様に標準フラックスの
変化と、その低下速度を調べ、結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1より、本発明によれば、フラックスの
低下を防止して、フラックスを安定に維持できることが
明らかである。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の凝集濾過方
法によれば、原水に凝集剤を加えて凝集槽で凝集反応を
行った後凝集処理液をポンプで圧送して膜分離装置で固
液分離するに当り、膜のフラックスを安定化させて、薬
品洗浄頻度を低減することができる。このため、薬品洗
浄のための薬剤コストを低減すると共に、膜の予備個数
の低減を図ることができる。また、装置稼動効率が向上
することで、原水の貯水槽容量を縮小することができ、
設備費が安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凝集濾過方法の実施の形態を示す系統
図である。
【符号の説明】
1 凝集槽 2 循環槽 3 ポンプ 4 フロック調整槽 5 膜モジュール 6 逆洗用加圧ポット 7 コンプレッサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 KA02 KA41 KB13 KB14 KC03 KC13 KD08 PA02 PB02 PB05 PB08 4D015 BA21 BB05 CA14 DA04 EA01 EA07 EA37 4D062 BA21 BB05 CA14 DA04 EA01 EA07 EA37

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水に凝集剤を加えて凝集反応を行って
    フロックを生成させた後、該凝集処理液をポンプで膜分
    離装置に圧送して固液分離する凝集濾過方法において、 該凝集処理液を、濾材が充填された大気非開放の濾過槽
    に前記ポンプにより上向流で圧送することにより、ポン
    プで破砕されたフロックを再凝集させると共に、該濾過
    槽から漏洩させた再凝集物を含む液を膜分離装置で固液
    分離することを特徴とする凝集濾過方法。
JP2000072599A 2000-03-15 2000-03-15 凝集濾過方法 Pending JP2001259654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072599A JP2001259654A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 凝集濾過方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072599A JP2001259654A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 凝集濾過方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001259654A true JP2001259654A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18590976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072599A Pending JP2001259654A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 凝集濾過方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001259654A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013863A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Sony Corp 排水処理剤及び排水処理方法
WO2017103958A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 弘治 菅原 浄水装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013863A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Sony Corp 排水処理剤及び排水処理方法
WO2017103958A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 弘治 菅原 浄水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862361B2 (ja) 排水処理装置及び排水処理方法
JP2003300069A (ja) 造水方法及び造水装置
JP5879901B2 (ja) 有機排水の回収処理装置及び回収処理方法
JP4071364B2 (ja) 逆浸透膜分離装置の前処理装置
JP3340029B2 (ja) SiO2 含有廃水の処理方法
JP2003170174A (ja) 凝集濾過方法及び凝集濾過装置
JP3409322B2 (ja) 純水製造方法
JPH0714512B2 (ja) 重金属含有廃水の処理方法
JP2007075780A (ja) マンガン含有水の処理方法及び装置
WO2019208532A1 (ja) 水処理方法及び水処理装置
CN111233208A (zh) 一种脱硫废水资源化回收系统
JP2001259654A (ja) 凝集濾過方法
JP2000263063A (ja) フッ素含有廃液の処理方法および装置
JP3102309B2 (ja) シリコン加工廃水の処理方法
JPH10180008A (ja) 膜分離装置
CN211896410U (zh) 一种脱硫废水资源化回收系统
JP2014168729A (ja) 水処理方法および水処理装置
JP2003334566A (ja) フッ素含有排水の処理方法およびフッ素含有排水処理装置
TWI771476B (zh) 含二氧化矽之水的處理裝置及處理方法
JP3829364B2 (ja) 排水の凝集処理方法
JP2002346347A (ja) ろ過装置及び方法
JP3438508B2 (ja) 高度水処理方法およびその装置
JP3079604B2 (ja) 水処理装置
JP2001286872A (ja) 凝集処理装置の運転方法及び凝集処理装置
JP2003170172A (ja) 凝集濾過方法及び凝集濾過装置