JP2001259340A - 気散物質除去材 - Google Patents

気散物質除去材

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JP2001259340A
JP2001259340A JP2000081941A JP2000081941A JP2001259340A JP 2001259340 A JP2001259340 A JP 2001259340A JP 2000081941 A JP2000081941 A JP 2000081941A JP 2000081941 A JP2000081941 A JP 2000081941A JP 2001259340 A JP2001259340 A JP 2001259340A
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JP
Japan
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water
exhaling
substance removing
vapor
substance
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Application number
JP2000081941A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kawamura
研一 河村
Masanori Shimada
昌紀 島田
Masaaki Hamaguchi
正明 浜口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水溶性気散物質除去剤が基材に担持されるとと
もに、耐水性に優れた「据え置き型」の気散物質除去材
を提供することを目的としている。 【解決手段】水溶性気散物質除去剤がバインダーを介し
て基材に担持されている気散物質除去材において、撥水
剤を用いて撥水処理が施されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫化水素、アンモ
ニア等の臭気ガス、ホルムアルデヒドやトルエン等の有
機溶媒の蒸気などに代表される気散物質を吸着除去する
ための気散物質除去材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内,トイレ,下駄箱,自動
車内などに存在する気散物質である臭気を除去する気散
物質除去剤として、活性炭や化学反応系除去剤、植物精
油等の消臭除去剤が使用されてきた。また、最近では建
材や衣類から出る気散物質である揮発性有機化合物(V
OC)を除去する気散物質除去剤として吸着除去剤も使
用されている。
【0003】これらの気散物質除去剤は、液状のまま臭
気等の気散物質そのものや気散物質の基にスプレーする
「速効型」として使用されたり、またゲルや吸水性樹脂
で固めたり、シリカゲルや珪酸カルシウム、セルロース
等からなるシートやビーズなどの基材に担持させた状態
で気散物質を取り除きたい場所に置く「据え置き型」と
して使用されている。そして、この「据え置き型」のう
ち、基材に担持させるタイプのものはドライであるた
め、紙製の容器でも使用でき、またたとえばシートなど
の状態そのままで使用することもできるという特徴があ
る。
【0004】ところが、上記のように、紙製の容器で使
用する場合や基材そのままの状態で使用しようとする場
合、使われている気散物質除去剤や、外観向上のために
使われることのある色素などが水溶性である時には、基
材外からの水滴や結露によって使用中に基材から溶出し
てしまい、接触している周辺物にシミや色移りが生じる
という恐れがあった。そこで、耐水性を上げるため、基
材に気散物質除去剤を担持させる際にバインダーを使う
という方法が一般的に採られている。このバインダーに
より色素成分などが基材側と密着し、容易に溶出しにく
くなるものである(特開平8−92896号公報)。
【0005】しかし、据え置き型は、長期間放置される
ということもあり、バインダーの効果が、時間とともに
薄れていく。したがって、上記のようにバインダーを使
うという方法だけでは、耐水性に対する効果が不十分と
なる場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、水溶性気散物質除去剤が基材に担持され
るとともに、耐水性に優れた「据え置き型」の気散物質
除去材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる気散物質
除去材は、このような目的を達成するために、水溶性気
散物質除去剤がバインダーを介して基材に担持されてい
る気散物質除去材において、撥水剤を用いて撥水処理が
施されている構成とした。
【0008】本発明において、水溶性気散物質除去剤と
しては、特に限定されないが、たとえば、活性炭や化学
反応系消臭剤、植物精油等の消臭除去剤や、揮発性有機
化合物(VOC)等のための吸着除去剤などを用いるこ
とができる。また、これらの水溶性気散物質除去剤は、
互いにその機能を阻害しなければ、併用して用いること
ができる。
【0009】基材としては、特に限定されないが、たと
えば、紙,天然繊維不織布,木材,無機多孔質体,合成
樹脂製不織布,連続気泡樹脂発泡体等が挙げられる。基
材の形状としては、特に限定されないが、たとえば、シ
ート状、あるいは、人形等の成形物などが挙げられる。
【0010】バインダーとしては、特に限定されない
が、たとえば、アルキド樹脂系接着剤、アミノアルキド
樹脂系接着剤、ビニル樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接
着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、
ポリエステル樹脂系接着剤などを用いることができる。
【0011】撥水剤としては、特に限定されないが、た
とえば、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、シリコーン
変性アクリル樹脂、アルキルシラン系化合物、フロロア
ルキルシラン系化合物、アルキルシラン系化合物および
フロロアルキルシラン系化合物の共加水分解物、並びに
前記共加水分解物およびシロキサン誘導体(オルガノポ
リシロキサン化合物)の配合物などのシリカ系、脂肪酸
アミド系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピ
レンワックスなどの各種ワックスを用いることができ
る。
【0012】また、本発明の気散物質除去材には、上記
の気散物質除去剤、撥水剤およびバインダー以外に、色
素などの他の添加剤を必要に応じて適宜添加することが
できる。たとえば、色素としては、一般的に用いられる
色素以外に、pH指示薬のような可変色の色素を用いる
ことができる。
【0013】撥水剤の基材への担持は、基材の内部まで
行ってもよいし、表面部分のみでも構わない。
【0014】本発明の気散物質除去材の製造方法は、特
に限定されず、たとえば、気散物質除去剤とバインダー
とを混合した混合液を含浸、プリント、噴霧、塗装など
の方法を用いて先に基材に気散物質除去剤を担持させた
のち、2次加工として含浸、プリント、噴霧、塗装など
の方法を用いて撥水剤を基材に担持させて撥水処理する
方法や、予め気散物質除去剤と、撥水剤と、バインダー
とを混合した混合液を含浸、プリント、噴霧、塗装など
の方法を用いて担持させ撥水処理を同時に行う方法など
が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかか
る気散物質除去材の1つの実施の形態をあらわしてい
る。
【0016】図1に示すように、この気散物質除去材1
は、シート状をした合成樹脂製不織布からなる基材2
に、気散物質除去剤と撥水剤とがバインダーを介して担
持されている。すなわち、この気散物質除去材1は、気
散物質除去剤だけでなく、撥水剤も基材に担持されてい
るので、基材2に外部から水が染み込まず、バインダー
による気散物質除去剤の溶出防止効果を長期間持続させ
ることができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0018】(実施例1)気散物質除去剤としての高級
アミン系ホルムアルデヒド除去剤を75.9重量%、バ
インダーとしてのエチレン−酢酸ビニルエステル共重合
体を20.0重量%、撥水剤としてのパーフルオロアル
キルアルキレートコポリマーを4.0重量%、さらに外
観向上のため黄色4号の色素0.1重量%含む混合液を
ポリエチレン製の不織布を含浸させるとともに、余分な
混合液をローラーで挟んで取り除き、その後乾燥してシ
ート状の気散物質除去材を得た。
【0019】(比較例1)気散除去剤としての高級アミ
ン系ホルムアルデヒド除去剤を79.9重量%、バイン
ダーとしてのエチレン−酢酸ビニルエステル共重合体を
20.0重量%、さらに外観向上のため黄色4号の色素
0.1重量%含む混合液をポリエチレン製の不織布を含
浸させるとともに、余分な混合液をローラーで挟んで取
り除き、その後乾燥してシート状の気散物質除去材を得
た。
【0020】上記実施例1および比較例1で得られた気
散物質除去材を50×50mm程度のシート状のサンプル
として切り取り、このサンプルそれぞれ温度40℃湿度
90%の条件下に綿布の上に重ねて放置したところ、1
ヶ月で比較例1のサンプルの場合、綿布に色素の黄色と
思われる斑点状の色移りが生じたのに対し、実施例1の
気散物質除去材の場合、綿布への色移りが起こらなかっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかる気散物質除去材は、以上
のように構成されているので、耐水性に優れ、基材に外
部から水や湿気等が染み込みにくく、担持された気散物
質除去剤が染み込んだ水分で外部に溶出したりすること
がない。したがって、据え置き型として安心して使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる気散物質除去材の1つの実施の
形態をあらわす斜視図である。
【符号の説明】
1 気散物質除去材 2 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 昌紀 大阪市北区西天満2丁目4番4号 積水化 学工業株式会社内 (72)発明者 浜口 正明 兵庫県西宮市深津町6番37号 日本化成株 式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA06 BB02 CC04 CC08 CC12 HH09 JJ03 JJ06 KK08 LL03 MM05 MM12 MM18 NN22 NN26 NN27 NN28 NN30 QQ20 4D012 CA09 CA11 CB03 CG01 CK06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性気散物質除去剤がバインダーを介し
    て基材に担持されている気散物質除去材において、撥水
    剤を用いて撥水処理が施されていることを特徴とする気
    散物質除去材。
JP2000081941A 2000-03-23 2000-03-23 気散物質除去材 Pending JP2001259340A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267218A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Mazda Motor Corp 車両用エンジンの吸気音増幅装置
JP2010057955A (ja) * 2009-12-08 2010-03-18 Kao Corp 消臭フィルター

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JP2008267218A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Mazda Motor Corp 車両用エンジンの吸気音増幅装置
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