JP2001259311A - フィルタープレスの圧搾濾板 - Google Patents

フィルタープレスの圧搾濾板

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JP2001259311A
JP2001259311A JP2000080026A JP2000080026A JP2001259311A JP 2001259311 A JP2001259311 A JP 2001259311A JP 2000080026 A JP2000080026 A JP 2000080026A JP 2000080026 A JP2000080026 A JP 2000080026A JP 2001259311 A JP2001259311 A JP 2001259311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開枠後におけるダイアフラム周縁部からの圧搾
液漏れを防止する。 【解決手段】基板2と、この基板2の両側面に取り付け
られたダイアフラム3とを備え、基板2外面とダイアフ
ラム3内面との間隙への圧搾液の供給およびその排出に
よりダイアフラム3の膨出および復元を行うように構成
したフィルタープレスの圧搾濾板1において、基板2の
周縁部全体に環状の蟻溝23,23を形成し、ダイアフ
ラム3の周縁取付部分32,32を環状蟻溝23,23
内に溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その
溝幅方向の隙間にシール材33,33を圧入することに
よりダイアフラム3の周縁取付部分を環状蟻溝23,2
3内に固定するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】フィルタープレスの圧搾濾板
に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタープレス用の圧搾濾板におけ
る、基板とダイアフラムとの取り付け方法としては、基
板及びダイアフラムの周縁部を、ボルト及びナットを使
用して数箇所固定するという、実公平3−34250号
公報が開示するような方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方法
では、圧搾脱水後において濾板を開枠した時に、ダイア
フラム周縁部が基板に圧接しなくなり、基板とダイアフ
ラムとの間に隙間が生じるため、基板とダイアフラムと
の間に圧搾水が残留していると、これが濾板下側に生じ
た隙間から漏れ、下方へ排出された脱水ケーキにかかっ
てしまう、という問題点があった。
【0004】そこで、本発明の主たる課題は、開枠後に
おけるダイアフラム周縁部からの圧搾液の漏れを防止す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のうち請求項1記載の発明は、基板と、この基板の少
なくとも一方側面に取り付けられたダイアフラムとを備
え、前記基板外面と前記ダイアフラム内面との間隙への
圧搾液の供給およびその排出により前記ダイアフラムの
膨出および復元を行うように構成したフィルタープレス
の圧搾濾板において、前記基板の周縁部のうちの少なく
とも下側縁部に基板周方向に沿う凹溝を形成し、前記ダ
イアフラムにおける前記凹溝と対応する周縁取付部分を
前記凹溝内に圧入固定し、前記圧入固定部分から前記圧
搾液が漏出しないように構成したことを特徴とするフィ
ルタープレスの圧搾濾板である。このように本発明で
は、基板とダイフラムとの周縁取付部において、基板お
よびダイフラム相互が圧入固定により接続されているの
で、フィルタープレスの開枠工程において、濾板が圧搾
濾板から離れ、ダイアフラムを前記基板に押し付ける力
が無くなっても、基板とダイアフラムとの間に残留する
圧搾水が外部に漏れず、圧搾水が脱水したケーキにかか
るということがない。
【0006】請求項2記載の発明は、前記ダイアフラム
の周縁取付部分を前記凹溝内に溝幅方向に隙間をもって
嵌め入れるとともに、その溝幅方向の隙間にシール材を
圧入することにより前記ダイアフラムの取付部分を前記
凹溝内に固定した、請求項1記載のフィルタープレスの
圧搾濾板である。かかる構成とすることによって、ダイ
アフラムの着脱が容易となる。
【0007】請求項3記載の発明は、前記ダイアフラム
の周縁取付部分および前記シール材の少なくとも一方を
蟻形状とした、請求項2記載のフィルタープレスの圧搾
濾板である。かかる形状とすることで、基板およびダイ
フラム相互の圧入固定がより強固なものとなる。
【0008】請求項4記載の発明は、前記シール材が樹
脂またはゴム製の弾性部材である、請求項2または3記
載のフィルタープレスの圧搾濾板である。シール材を弾
性部材とすることで、シール効果が高くなるだけでな
く、ダイアフラム周縁取付部分の変形をシール材が吸収
してくれるので、ダイアフラムに永久歪が生じるのを防
止でき、ダイアフラムの寿命を延ばすことができる利点
もある。
【0009】請求項5記載の発明は、前記ダイアフラム
の周縁取付部分および前記シール材の少なくとも一方
が、前記凹溝内における膨張により前記凹溝内から抜け
出ないように固定された、請求項2〜4のいずれか1項
に記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0010】請求項6記載の発明は、前記凹溝を蟻溝状
に形成するとともに、前記ダイアフラムにおける前記蟻
溝と対応する周縁取付部分に蟻形凸部を形成し、前記ダ
イアフラムの蟻形凸部を前記蟻溝内に圧入固定した、請
求項1記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。かか
る構成とすることで、基板とダイアフラム周縁取付部と
の固定が強力になる。またそれによって、圧搾水注入の
圧力をより大きくすることができる。
【0011】請求項7記載の発明は、前記凹溝を基板周
方向に沿って環状に形成した、請求項1〜6のいずれか
1項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0012】請求項8記載の発明は、前記基板の中央部
に中央環状凹溝を形成するとともに、前記ダイアフラム
における前記中央環状凹溝と対応する中央取付部分を前
記中央環状凹溝内に圧入固定し、この圧入固定部分から
前記圧搾液が漏出しないように構成した、請求項1〜7
のいずれか1項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板で
ある。
【0013】請求項9記載の発明は、前記中央取付部分
を前記中央環状凹溝内に溝幅方向に隙間をもって嵌め入
れるとともに、その溝幅方向の隙間にシール材を圧入す
ることにより前記ダイアフラムの中央取付部分を前記中
央環状凹溝内に固定した、請求項8記載のフィルタープ
レスの圧搾濾板である。
【0014】請求項10記載の発明は、前記ダイアフラ
ムの中央取付部分および前記シール材の少なくとも一方
を蟻形状とした、請求項9記載のフィルタープレスの圧
搾濾板である。
【0015】請求項11記載の発明は、前記シール材が
樹脂またはゴム製の弾性部材である、請求項9または1
0記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0016】請求項12記載の発明は、前記ダイアフラ
ムの中央取付部分および前記シール材の少なくとも一方
が、前記凹溝内における膨張により、前記凹溝内から抜
け出ないように固定された、請求項9〜11のいずれか
1項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0017】請求項13記載の発明は、前記中央環状凹
溝を蟻溝状に形成するとともに、前記ダイアフラムの中
央取付部分に環状蟻形凸部を形成し、このダイアフラム
の環状蟻形凸部を前記中央環状蟻溝内に圧入固定した、
請求項8記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0018】請求項14記載の発明は、前記ダイアフラ
ムは弾性部材とされ、前記基板は、その周縁部に、周縁
部凹溝よりも基板中央側の第1の表面部分と、これより
も基板縁側の第2の表面部分とを有するものとされ、前
記基板周縁部の第2の表面部分が前記基板周縁部の第1
の表面部分よりも張り出し、且つ前記ダイアフラムにお
ける前記基板周縁部の第1の表面部分と対応する圧接部
分の表面が、前記基板周縁部の第2の表面部分よりも張
り出した構成とされた、請求項1〜13のいずれか1項
に記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0019】請求項15記載の発明は、前記ダイアフラ
ムは弾性部材とされるとともに、前記ダイアフラムにお
ける、前記基板の周縁部凹溝よりも基板中央側の表面部
分に対する圧接面に、凸部が形成された、請求項1〜1
4のいずれか1項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板
である。
【0020】請求項16記載の発明は、前記ダイアフラ
ムは弾性部材とされ、前記基板は、その中央部に、中央
環状凹溝よりも基板中央側の第1の表面部分と、これよ
りも基板縁側の第2の表面部分とを有するものとされ、
前記基板中央部の第1の表面部分が前記基板中央部の第
2の表面部分よりも張り出し、且つ前記ダイアフラムに
おける前記基板中央部の第2の表面部分と対応する圧接
部分の表面が、前記基板中央部の第1の表面部分よりも
張り出した構成とされた、請求項1〜15のいずれか1
項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板である。
【0021】請求項17記載の発明は、前記ダイアフラ
ムは弾性部材とされるとともに、前記ダイアフラムにお
ける、前記基板の中央環状凹溝よりも基板縁側の表面部
分に対する圧接面に、凸部が形成された、請求項1〜1
6のいずれか1項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態について詳説する。 <フィルタープレス装置の概要>図1及び図2は、本発
明に係る圧搾濾板1を示したもので、矩形状をなす基板
2の両表面にダイアフラム3,3を被せたものである。
基板2の周縁部両表面には、額縁状の張出部21,21
を設けてあり、基板2の中心部両表面には、額縁状の張
出部21,21と同じ高さ基板2から突出した円形張出
部22,22を設けてある。又、ダイアフラム3,3の
表面(基板2と対向しない面)には、濾液溝31,31
…を設けてある。
【0023】ダイアフラム3,3は、ゴム材で形成する
ことができるが、可撓性を有する薄さの鋼板で形成する
こともできる。鋼板で形成する場合は、防錆性の観点か
らステンレス鋼板を使用するのが好ましい。また、本実
施の形態では、基板2及びダイアフラム3,3の形状を
四角形としているが、これに限るものではない。例え
ば、円形、三角形等でもよい。円形張出部22,22を
設ける位置も、基板2の中心部に限るものではなく、そ
の数を複数としてもよい。さらに、円形張出部22,2
2の形状自体を円形以外、例えば、四角形、三角形等に
することもできる。ただし、ダイアフラム3,3は、周
縁部を基板2と固定するので(固定方法については、後
述する。)基板より小さいものとする必要がある。
【0024】以上ように構成した圧搾濾板1は、上下方
向に沿う姿勢で図示しない基台に対して支持されるとと
もに、その両側には、例えば図3に示すように、一対の
濾布6,6を介してダイアフラムを有しない濾板(以
下、普通濾板という)4,4が配置され、これらも基台
に対して支持される。この普通濾板4,4にも、圧搾濾
板1と同様、その周縁部両表面には額縁状張出部41,
41,41,41を設けてあり、中心部両表面には平面
的に見て円形張出部42,42,42,42を設けてあ
る。また普通濾板4,4の両表面には圧搾濾板1のダイ
アフラムと対向する面には濾液溝が形成されている。か
くして、圧搾濾板1と濾板4,4とが水平方向に重な
り、濾室7,7が形成される。圧搾濾板1の数およびダ
イアフラムを有しない濾板の数は、必要な濾室数に応じ
て適宜定めることができる。また図示しないが、圧搾濾
板のみを重ねて濾室を形成することもできる。
【0025】<ダイアフラムの基板への取り付け>次
に、ダイアフラム3,3の基板2への取り付けを説明す
る。図2で示すように、基板2とダイアフラム3,3と
は、周縁部及び中心部で固定してある。周縁部の固定状
態を拡大して示したのが図4であり、中心部の固定状態
を拡大して示したのが図5である。図4に示すように、
本例の圧搾濾板1においては、基板2の周縁部両表面に
設けてある額縁状張出部21,21には、断面的にみて
基板2の表面から中心に行くに従って幅が広くなってお
り、かつ、平面的にみて環状の蟻溝23,23が設けら
れている。もちろん他の断面形状の凹溝とすることもで
きる。そして本発明においては、ダイアフラム3,3の
周縁部32,32が、環状の蟻溝23,23内に圧入さ
れ、基板2とダイアフラム3,3とが、周縁部全ての箇
所において液密に固定される。
【0026】好適には図示するように、ダイアフラム
3,3の周縁取付部分32,32を蟻溝23,23内に
溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その溝幅
方向の隙間にシール材33,33を圧入することによ
り、ダイアフラム3,3の取付部分を蟻溝23,23内
に固定するようにすると、着脱が容易になる利点があ
る。また、この固定力を増すためには、ダイアフラム周
縁部32,32、シール材33,33を、断面的にみて
基板2の表面から中心に行くに従って幅が広くなる蟻型
状に形成しておくのが好ましい。さらに、シール部材3
3,33は、樹脂又はゴム製のものが好ましく、蟻溝2
3,23内で膨張し、抜け難くなるものであればより一
層好ましい。
【0027】また、額縁状張出部21,21は、基板中
央側端縁21A,21Aと環状蟻溝23,23の基板中
央側端縁23A,23Aとの間の中央側表面部分(第1
の表面部分)21B,21Bと、これよりも縁側の縁側
表面部分(第2の表面部分)21C,21Cとを有し、
縁側表面部分21C,21Cが中央側表面部分21B,
21Bよりも所定の張出高さで張り出し、且つ中央側表
面部分21B,21Bと対面するダイアフラム額縁部
(圧接部分)3A,3Aが、基板縁側表面部分21C,
21Cよりも所定高さHだけ外側に張り出すように構成
されている。かかる構成とした場合、当該圧搾濾板が閉
枠時に他の濾板に対して圧接されたときは、基板縁側表
面部分21C,21Cが他の濾板の対応部分と接触する
まで圧接され、これに伴い、ダイアフラム額縁部3A,
3Aが基板縁側表面部分21C,21Cと同じ高さまで
変形し、基板中央側表面部分21B,21Bに圧接さ
れ、当該部位がシールされることとなる。かくして、濾
板圧接後は、基板縁側表面部分21C,21Cが主とし
て圧接力を受け、ダイアフラム額縁部3A,3Aが受け
る面圧を小さくすることができる。よって、濾板開閉に
よるダイアフラム3,3の疲労を軽減でき、もってダイ
アフラム3,3の寿命を延ばすことができるようにな
る。
【0028】さらに本例では、ダイアフラム3,3にお
ける基板周縁部の中央側表面部分21B,21Bに対す
る圧接面F1,F1に、凸部3C,3Cがそれぞれ形成
されており、当該凸部3C,3Cの中央側表面部分21
B,21Bに対する圧接力がその周囲に比べて高くなる
ように構成されている。
【0029】他方、本例では基板2の中央部においても
基板2とダイアフラム3,3とを固定している。より詳
細には図5に示すように、基板2の中央部両表面に設け
てある円形張出部22,22には、その外周に沿って前
述の額縁状張出部21,21に設けてある環状の蟻溝2
3,23と同様の断面形状の、平面的に見て環状の蟻溝
24,24を設けてある。これも、もちろん他の断面形
状の凹溝とすることもできる。一方、この環状蟻溝2
4,24と対応するダイアフラム3,3の部位には、貫
通孔を形成することにより、環状の中央取付部分34,
34が形成されている。
【0030】取付形態は、基板周縁部の場合と同様であ
る。すなわち、ダイアフラム3,3の環状中央取付部分
34,34が、環状蟻溝24,24に圧入され、液密に
固定される。具体的には図示のように、ダイアフラム
3,3の中央取付部分34,34を蟻溝24,24内に
溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その溝幅
方向の隙間にシール材35,35を圧入することによ
り、ダイアフラム3,3の取付部分34,34を蟻溝2
4,24内に固定するようにすると、着脱が容易になる
利点がある。また、この固定力を増すために、ダイアフ
ラム中央取付部34,34、シール材35,35を、断
面的にみて基板2の表面から中心に行くに従って幅が広
くなる蟻型状に形成しておくのが好ましい。さらに、シ
ール部材35,35は、樹脂又はゴム製のものが好まし
く、蟻溝24,24内で膨張し、抜け難くなるものであ
ればより一層好ましい。さらに基板周縁部の場合と同様
に、円形張出部22,22は、中央環状蟻溝24,24
よりも基板中央側の中央側表面部分(第1の表面部分)
22C,22Cと、中央環状蟻溝24,24よりも基板
縁側の縁側表面部分(第2の表面部分)22B,22B
とを有し、中央側表面部分22C,22Cが縁側表面部
分22B,22Bよりも所定の張出高さで張り出し、且
つ縁側表面部分22B,22Bと対面するダイアフラム
ストッパー部(圧接部分)3B,3Bが、中央側表面部
分22C,22Cよりも所定張出し高さだけ外側に張り
出すように構成され、当該取付部位におけるダイアフラ
ム3,3の疲労を低減している。また、ダイアフラム
3,3における基板中央部の縁側表面部分22B,22
Bに対する圧接面F2,F2に、凸部3D,3Dがそれ
ぞれ形成されており、当該凸部3D,3Dの縁側表面部
分22B,22Bに対する圧接力がその周囲に比べて高
くなるように構成されている。
【0031】<濾過処理>次に、以上のように構成する
圧搾濾板及び普通濾板を使用した場合の、濾過処理につ
いて説明する。図6は、脱水の対象となるスラリーの注
入経路を示したものである。まず、スラリー注入用普通
濾板5,5のスラリー注入通路101,101に、スラ
リーを送り込む。スラリー注入用普通濾板101,10
1は、普通濾板の上部にスラリー注入口を一体的に形成
したものである。スラリー注入通路101,101に送
り込まれたスラリーは、スラリー注入通路101,10
1から分岐する分岐通路102,102に送られ、さら
に,この分岐通路102,102の先端とつながってお
りスラリーを濾室に分配する分配通路103,103に
送られ、この分配通路103,103から濾室7,7,
7,7に順次注入される。そして、濾室7,7,7,7
に注入されたスラリーは、その注入圧によって濾布6,
6…により濾過される。濾過により発生する濾液は、ダ
イアフラム3,3…上に水平方向に形成した濾液溝3
1,31…によって、ダイアフラム3,3上に垂直方向
に形成した濾液溝(図示せず。)に導かれ、この濾液溝
から、圧搾濾板1の側方下縁部に設けた濾液処理部8
(図1参照。)に送られる。
【0032】図7は、本実施の形態における濾液処理部
8で、基板2の側方下縁部両表面に凹部2A,2Aを設
け、この凹部2A,2Aに硬性部材として金属プレート
81,81を嵌め込んだものである。この金属プレート
81,81は、凹部2A,2Aに嵌め込んだ後、連結部
材で固定する。本実施の形態では、これをボルト通し穴
82A,82A…にボルト82,82…を通し、ナット
83,83…で締めることにより行なったがこれに限る
ものではない。このように固定する金属プレート81
は,平面的に見た場合の形状を、例えば、図9のような
形状にすることができる。ただし、これに限るものでは
ない。
【0033】ところで、凹部2A,2Aにおいては、ダ
イアフラム3,3が凹部2A,2Aの周縁部にのみ被さ
るようになっている。したがって、金属プレート81,
81の嵌め込みによって、凹部2A,2Aの周縁部に位
置するダイアフラム3,3は、基板2に向かって押し付
けられ、固定されることになる。
【0034】以上にように、嵌め込み固定した金属プレ
ート81,81は、垂直方向に形成した濾液溝から送ら
れてきた濾液を、金属プレート81,81内部に設けた
中空の濾液通路104,104…によって、金属プレー
ト凹部81A,81Aに収集する。そして、このように
収集した濾液は、金属プレート81,81に対して基板
2方向に貫通するように設けた濾液合流通路穴105
A,105Aと連絡する濾液合流通路105を通り、さ
らに、濾液排出通路106を通り、濾液排出口ヘッダ1
1,11(図1参照。)から外部へ排出される。
【0035】以上のような濾液処理を行なうため、図9
においては、金属プレート81に濾液通路104,10
4…を4つ設けているが、これに限るものではない。
又、金属プレート81自体も濾液通路104,104…
が変形しない材質であればよく、金属に限られるもので
はない。ただ、金属プレート81の基板2からの突出
は、額縁状の凸部21の基板2からの突出と同じ高さに
なるようにしておくのが好ましい。
【0036】以上の方法で、濾室内のスラリーをある程
度脱水したら、次いで、圧搾濾過を行なう。まず、図1
に示すように、基板2の下側側方端部に濾液排出口ヘッ
ダ11と一体的に形成し設けた圧搾水出入口ヘッダ12
から、圧搾水を注入する。注入した圧搾水は、図8に示
すように、圧搾水出入水平通路201によって、圧搾水
出入垂直通路202に送られ、この圧搾水出入垂直通路
202から圧搾水分岐通路203を通して、基板2とダ
イアフラム3,3の間に注入される。この圧搾水の圧力
により、ダイアフラム3,3は、基板2と対向する面と
反対方向へ膨らみ、濾室内7のスラリーを圧搾し、一段
と濾過が進むことになる。圧搾濾過が終了した後、圧搾
水は、注入された経路と逆の経路をたどり、圧搾水出入
口ヘッダ12から排出される。
【0037】そして、圧搾水が排出された後は、濾室7
内の脱水ケーキを外部に排出するため、圧搾濾板1と普
通濾板4とを開枠する。この開枠作業は、例えば図1に
示すような、圧搾濾板1に設けた濾板サポート13のガ
イドローラ14によって行われる。
【0038】この開枠の際、本例の圧搾濾板1では、基
板2とダイフラム3,3との周縁取付部のうち少なくと
も下側縁部において、基板2およびダイフラム3,3相
互が圧入固定により接続されているので、残留圧搾液の
漏れが防止され、排出した脱水ケーキに圧搾液がかかる
事態を生じることがない。なお、この作用効果から容易
に理解されるように、本発明は、基板2とダイフラム
3,3との周縁取付部のうち少なくとも下側縁部全体を
圧入固定によりシールしたものであれば良い。よって、
上述の図示例のように、周縁取付部全体をシールしなく
ても良く、下側縁部以外は、従来の取付形態で取り付け
ることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、開枠後
におけるダイアフラム周縁部からの圧搾液の漏れが防止
される等の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧搾濾板の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】圧搾濾板の両側に普通濾板を配置した場合の断
面図である。
【図4】圧搾濾板周縁部の拡大断面図である。
【図5】圧搾濾板中央部の拡大断面図である。
【図6】スラリー注入経路を示した断面図である。
【図7】図1のB−B断面図である。
【図8】図1のC−C断面図である。
【図9】濾液処理部の金属プレートである。
【符号の説明】
1…圧搾濾板、2…基板、2A…凹部、3…ダイアフラ
ム、3A…ダイアフラム額縁部、3B…ダイアフラムス
トッパー部、4…普通濾板、5…スラリー注入用普通濾
板、6…濾布、7…濾室、8…濾液処理部、11…濾液
排出口ヘッダ、12…圧搾水出入口ヘッダ、13…濾板
サポート、14…ガイドローラ、21…額縁状張出部、
22…円形張出部、23…環状の蟻溝、24…環状蟻
溝、31…濾液溝、32…周縁取付部分,34…中央取
付部分、33,35…シール材、41…額縁状張出部、
42…円形張出部、81…金属プレート、81A…凹
部、82…ボルト、82A…ボルト通し穴、83…ナッ
ト、101…スラリー注入通路、102…分岐通路、1
03…分配通路、104…濾液通路、105…濾液合流
通路、105A…濾液合流通路穴、106…濾液排出通
路、201…圧搾水出入水平通路、202…圧搾水出入
垂直通路、203…分岐通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 昭夫 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4D018 AA03 AA06 AA12 AA22 BB02 BB05 BB14 BB15 BB21 CC02 CC03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板の少なくとも一方側面に
    取り付けられたダイアフラムとを備え、前記基板外面と
    前記ダイアフラム内面との間隙への圧搾液の供給および
    その排出により前記ダイアフラムの膨出および復元を行
    うように構成したフィルタープレスの圧搾濾板におい
    て、 前記基板の周縁部に基板周方向に沿う凹溝を形成し、前
    記ダイアフラムにおける前記凹溝と対応する周縁取付部
    分を前記凹溝内に圧入固定し、前記圧入固定部分から前
    記圧搾液が漏出しないように構成したことを特徴とする
    フィルタープレスの圧搾濾板。
  2. 【請求項2】前記ダイアフラムの周縁取付部分を前記凹
    溝内に溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、そ
    の溝幅方向の隙間にシール材を圧入することにより前記
    ダイアフラムの取付部分を前記凹溝内に固定した、請求
    項1記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  3. 【請求項3】前記ダイアフラムの周縁取付部分および前
    記シール材の少なくとも一方を蟻形状とした、請求項2
    記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  4. 【請求項4】前記シール材が樹脂またはゴム製の弾性部
    材である、請求項2または3記載のフィルタープレスの
    圧搾濾板。
  5. 【請求項5】前記ダイアフラムの周縁取付部分および前
    記シール材の少なくとも一方が、前記凹溝内における膨
    張により前記凹溝内から抜け出ないように固定された、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のフィルタープレス
    の圧搾濾板。
  6. 【請求項6】前記凹溝を蟻溝状に形成するとともに、前
    記ダイアフラムにおける前記蟻溝と対応する周縁取付部
    分に蟻形凸部を形成し、前記ダイアフラムの蟻形凸部を
    前記蟻溝内に圧入固定した、請求項1記載のフィルター
    プレスの圧搾濾板。
  7. 【請求項7】前記凹溝を基板周方向に沿って環状に形成
    した、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィルター
    プレスの圧搾濾板。
  8. 【請求項8】前記基板の中央部に中央環状凹溝を形成す
    るとともに、前記ダイアフラムにおける前記中央環状凹
    溝と対応する中央取付部分を前記中央環状凹溝内に圧入
    固定し、この圧入固定部分から前記圧搾液が漏出しない
    ように構成した、請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    フィルタープレスの圧搾濾板。
  9. 【請求項9】前記中央取付部分を前記中央環状凹溝内に
    溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その溝幅
    方向の隙間にシール材を圧入することにより前記ダイア
    フラムの中央取付部分を前記中央環状凹溝内に固定し
    た、請求項8記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  10. 【請求項10】前記ダイアフラムの中央取付部分および
    前記シール材の少なくとも一方を蟻形状とした、請求項
    9記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  11. 【請求項11】前記シール材が樹脂またはゴム製の弾性
    部材である、請求項9または10記載のフィルタープレ
    スの圧搾濾板。
  12. 【請求項12】前記ダイアフラムの中央取付部分および
    前記シール材の少なくとも一方が、前記凹溝内における
    膨張により、前記凹溝内から抜け出ないように固定され
    た、請求項9〜11のいずれか1項に記載のフィルター
    プレスの圧搾濾板。
  13. 【請求項13】前記中央環状凹溝を蟻溝状に形成すると
    ともに、前記ダイアフラムの中央取付部分に環状蟻形凸
    部を形成し、このダイアフラムの環状蟻形凸部を前記中
    央環状蟻溝内に圧入固定した、請求項8記載のフィルタ
    ープレスの圧搾濾板。
  14. 【請求項14】前記ダイアフラムは弾性部材とされ、 前記基板は、その周縁部に、周縁部凹溝よりも基板中央
    側の第1の表面部分と、これよりも基板縁側の第2の表
    面部分とを有するものとされ、 前記基板周縁部の第2の表面部分が前記基板周縁部の第
    1の表面部分よりも張り出し、且つ前記ダイアフラムに
    おける前記基板周縁部の第1の表面部分と対応する圧接
    部分の表面が、前記基板周縁部の第2の表面部分よりも
    張り出した構成とされた、請求項1〜13のいずれか1
    項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  15. 【請求項15】前記ダイアフラムは弾性部材とされると
    ともに、 前記ダイアフラムにおける、前記基板の周縁部凹溝より
    も基板中央側の表面部分に対する圧接面に、凸部が形成
    された、請求項1〜14のいずれか1項に記載のフィル
    タープレスの圧搾濾板。
  16. 【請求項16】前記ダイアフラムは弾性部材とされ、 前記基板は、その中央部に、中央環状凹溝よりも基板中
    央側の第1の表面部分と、これよりも基板縁側の第2の
    表面部分とを有するものとされ、 前記基板中央部の第1の表面部分が前記基板中央部の第
    2の表面部分よりも張り出し、且つ前記ダイアフラムに
    おける前記基板中央部の第2の表面部分と対応する圧接
    部分の表面が、前記基板中央部の第1の表面部分よりも
    張り出した構成とされた、請求項1〜15のいずれか1
    項に記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  17. 【請求項17】前記ダイアフラムは弾性部材とされると
    ともに、 前記ダイアフラムにおける、前記基板の中央環状凹溝よ
    りも基板縁側の表面部分に対する圧接面に、凸部が形成
    された、請求項1〜16のいずれか1項に記載のフィル
    タープレスの圧搾濾板。
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