JP2001276511A - フィルタープレスの圧搾濾板 - Google Patents

フィルタープレスの圧搾濾板

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JP2001276511A
JP2001276511A JP2000092678A JP2000092678A JP2001276511A JP 2001276511 A JP2001276511 A JP 2001276511A JP 2000092678 A JP2000092678 A JP 2000092678A JP 2000092678 A JP2000092678 A JP 2000092678A JP 2001276511 A JP2001276511 A JP 2001276511A
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良夫 君嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧搾液の漏出を防止し、圧搾効果を高める。 【解決手段】基板2と、この基板2の少なくとも一方側
面に取り付けられたダイアフラム3とを備え、基板2外
面とダイアフラム3内面との間隙への圧搾液の供給およ
びその排出によりダイアフラム3の膨縮を行うように構
成したフィルタープレスの圧搾濾板において、ダイフラ
ム3の外表面に形成した濾液溝と基板2における圧搾液
供給間隙よりも周縁側の部分に形成した濾液排出路10
5とを繋ぐ連通管路104を内部に有し且つ前記ダイア
フラムの膨出力によって変形しない連通路部材81を、
基板2周縁側部分に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタープレス
の圧搾濾板に関する。
【0002】
【従来の技術】膨縮自在のダイアフラムを基板の少なく
とも一方側面に備えた圧搾濾板を有するフィルタープレ
ス装置における、スラリーを脱水した際に生じる濾液の
排出技術として、本出願人は先の実公昭57−5776
6号公報において、図11に示す濾液排出装置300を
提案した。
【0003】この濾液排出装置300は、ダイアフラム
303の額縁部303Aに、連通管路304Aを内部に
有する連通路部材304を介在させてダイアフラム30
3と一体化し、この連通管路304Aによりダイフラム
303表面の濾液溝303Bと基板302の額縁部30
2Aに形成した濾液排出路305とを連通させるととも
に、連通管路304Aの周囲に芯材306,306を埋
設したものであり、芯材306,306によりダイアフ
ラム膨出時の連通管路304Aの変形が防止されるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、連通路部材304は基板302に固定されておら
ず、ダイアフラム額縁部303Aがボルト307により
基板2に固定されているだけであったため、またその殆
どがダイアフラムと同様の弾性材料で形成されていたた
め、ダイアフラム303の膨出に伴って連通路部材30
4とその背面側の基板部分302との間に隙間が生じ、
そこから圧搾液が漏出するおそれがあった。
【0005】また、上記先行技術では、連通路部材30
4内部に芯材306,306を埋設するため、製造コス
トが嵩むという点も問題であった。
【0006】そこで、本発明の課題は、圧搾液の漏出を
防止し、もって圧搾効果を高めることにある。また他の
課題は、製造コストを低減しうる濾液排出構造とするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のうち請求項1記載の発明は、基板と、この基板の少
なくとも一方側面に取り付けられたダイアフラムとを備
え、前記基板外面と前記ダイアフラム内面との間隙への
圧搾液の供給およびその排出により前記ダイアフラムの
膨縮を行うように構成したフィルタープレスの圧搾濾板
において、前記ダイフラムの外表面に濾液溝を形成する
とともに、このダイフラムの濾液溝と前記基板における
前記圧搾液供給間隙よりも周縁側の部分に形成した濾液
排出路とを繋ぐ連通管路を内部に有し且つ前記ダイアフ
ラムの膨出力によって変形しない連通路部材を、前記基
板周縁側部分に固定したことを特徴とする、フィルター
プレスの圧搾濾板である。かかる連通路部材を用いるこ
とによって連通管路の変形が防止されるとともに、連通
路部材を直接に基板に固定しているので、ダイアフラム
膨出時においても連通路部材とその背面側の基板部分と
の間に隙間が生じ難くなる。
【0008】請求項2記載の発明は、前記基板の両面
に、外表面に濾液溝を形成したダイアフラムをそれぞれ
取り付けるとともに、各ダイフラムの濾液溝と前記基板
における前記圧搾液供給間隙よりも周縁側の部分に形成
した濾液排出路とを繋ぐ連通管路を内部に有し且つ前記
ダイアフラムの膨出力によって変形しない連通路部材
を、前記基板両面の周縁側部分にそれぞれ配し、これら
硬質連通路部材およびその間の基板周縁部をその重なり
方向に貫通する締付け部材により貫通方向に締付け固定
した、請求項1記載のフィルタープレスの圧搾濾板であ
る。基板の両側にダイアフラムを設ける場合には、上述
のように一本の通しボルトで両連通路部材を基板に締付
け固定するように構成したことによって、構造が簡素と
なり、製造も容易となる。
【0009】請求項3記載の発明は、前記基板周縁部に
凹部を設け、この凹部内に前記連通路部材を収容し、連
通路部材の基板側と反対側の面がその周囲の面と実質的
に同一平面または周囲の面よりも凹んだ凹面をなすよう
に構成した、請求項1または2記載のフィルタープレス
の圧搾濾板である。かかる構成とすることで、濾過工程
において他の濾板に対して圧接しても、その圧接力は連
通路部材には作用せず、周囲の基板部分がこれを受ける
ことになる。よって、濾液通路の変形をより確実に防止
することができるようになる。
【0010】請求項4記載の発明は、前記基板表面と前
記連通路部材との間に、前記ダイアフラムの前記間隙よ
りも周縁側の部分が挟持固定されるとともに、前記基板
表面および連通路部材の少なくとも一方におけるダイア
フラムとの当接部分に凸部を設け、前記挟持により前記
凸部が前記ダイアフラムに食い込み密着するように構成
した、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルター
プレスの圧搾濾板である。かかる凸部がダイアフラムに
食い込み密着することにより、ダイアフラムが強固かつ
液密に固定され、圧搾液間隙からの圧搾液漏れが防止さ
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態について詳説する。 <フィルタープレス装置の概要>図1及び図2は、本発
明に係る圧搾濾板1を示したもので、矩形状をなす基板
2の両表面にダイアフラム3,3を被せたものである。
基板2の周縁部両表面には、額縁状の張出部21,21
を設けてあり、基板2の中心部両表面には、額縁状の張
出部21,21と同じ高さ基板2から突出した円形張出
部22,22を設けてある。又、ダイアフラム3,3の
表面(基板2と対向しない面)には、濾液溝31,31
…を設けてある。
【0012】ダイアフラム3,3は、ゴム材で形成する
ことができるが、可撓性を有する樹脂材で形成すること
もできる。また、本実施の形態では、基板2及びダイア
フラム3,3の形状を四角形としているが、これに限る
ものではない。例えば、円形、三角形等でもよい。円形
張出部22,22を設ける位置も、基板2の中心部に限
るものではなく、その数を複数としてもよい。さらに、
円形張出部22,22の形状自体を円形以外、例えば、
四角形、三角形等にすることもできる。ただし、ダイア
フラム3,3は、周縁部を基板2と固定するので(固定
方法については、後述する。)基板より小さいものとす
る必要がある。
【0013】以上のように構成した圧搾濾板1は、上下
方向に沿う姿勢で図示しない基台に対して支持されると
ともに、その両側には、例えば図3に示すように、一対
の濾布6,6を介してダイアフラムを有しない濾板(以
下、普通濾板という)4,4が配置され、これらも基台
に対して支持される。この普通濾板4,4にも、圧搾濾
板1と同様、その周縁部両表面には額縁状張出部41,
41,41,41を設けてあり、中心部両表面には平面
的に見て円形張出部42,42,42,42を設けてあ
る。また普通濾板4,4の両表面には圧搾濾板1のダイ
アフラムと対向する面には濾液溝が形成されている。か
くして、圧搾濾板1と濾板4,4とが水平方向に重な
り、濾室7,7が形成される。圧搾濾板1の数およびダ
イアフラムを有しない濾板の数は、必要な濾室数に応じ
て適宜定めることができる。また図示しないが、圧搾濾
板のみを重ねて濾室を形成することもできる。
【0014】<ダイアフラムの基板への取り付け>次
に、ダイアフラム3,3の基板2への取り付けを説明す
る。図2で示すように、基板2とダイアフラム3,3と
は、周縁部及び中心部で固定してある。周縁部の固定状
態を拡大して示したのが図4であり、中心部の固定状態
を拡大して示したのが図5である。図4に示すように、
本例の圧搾濾板1においては、基板2の周縁部両表面に
設けてある額縁状張出部21,21には、断面的にみて
基板2の表面から中心に行くに従って幅が広くなってお
り、かつ、平面的にみて環状の蟻溝23,23が設けら
れている。もちろん他の断面形状の凹溝とすることもで
きる。そして本発明においては、ダイアフラム3,3の
周縁部32,32が、環状の蟻溝23,23内に圧入さ
れ、基板2とダイアフラム3,3とが、周縁部全ての箇
所において液密に固定される。
【0015】好適には図示するように、ダイアフラム
3,3の周縁取付部分32,32を蟻溝23,23内に
溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その溝幅
方向の隙間にシール材33,33を圧入することによ
り、ダイアフラム3,3の取付部分を蟻溝23,23内
に固定するようにすると、着脱が容易になる利点があ
る。また、この固定力を増すためには、ダイアフラム周
縁部32,32、シール材33,33を、断面的にみて
基板2の表面から中心に行くに従って幅が広くなる蟻型
状に形成しておくのが好ましい。さらに、シール部材3
3,33は、樹脂又はゴム製のものが好ましく、蟻溝2
3,23内で膨張し、抜け難くなるものであればより一
層好ましい。
【0016】また、額縁状張出部21,21は、基板中
央側端縁21A,21Aと環状蟻溝23,23の基板中
央側端縁23A,23Aとの間の中央側表面部分(第1
の表面部分)21B,21Bと、これよりも縁側の縁側
表面部分(第2の表面部分)21C,21Cとを有し、
縁側表面部分21C,21Cが中央側表面部分21B,
21Bよりも所定の張出高さで張り出し、且つ中央側表
面部分21B,21Bと対面するダイアフラム額縁部
(圧接部分)3A,3Aが、基板縁側表面部分21C,
21Cよりも所定高さHだけ外側に張り出すように構成
されている。かかる構成とした場合、当該圧搾濾板が閉
枠時に他の濾板に対して圧接されたときは、基板縁側表
面部分21C,21Cが他の濾板の対応部分と接触する
まで圧接され、これに伴い、ダイアフラム額縁部3A,
3Aが基板縁側表面部分21C,21Cと同じ高さまで
変形し、基板中央側表面部分21B,21Bに圧接さ
れ、当該部位がシールされることとなる。かくして、濾
板圧接後は、基板縁側表面部分21C,21Cが主とし
て圧接力を受け、ダイアフラム額縁部3A,3Aが受け
る面圧を小さくすることができる。よって、濾板開閉に
よるダイアフラム3,3の疲労を軽減でき、もってダイ
アフラム3,3の寿命を延ばすことができるようにな
る。
【0017】さらに本例では、ダイアフラム3,3にお
ける基板周縁部の中央側表面部分21B,21Bに対す
る圧接面F1,F1に、凸部3C,3Cがそれぞれ形成
されており、当該凸部3C,3Cの中央側表面部分21
B,21Bに対する圧接力がその周囲に比べて高くなる
ように構成されている。
【0018】他方、本例では基板2の中央部においても
基板2とダイアフラム3,3とを固定している。より詳
細には図5に示すように、基板2の中央部両表面に設け
てある円形張出部22,22には、その外周に沿って前
述の額縁状張出部21,21に設けてある環状の蟻溝2
3,23と同様の断面形状の、平面的に見て環状の蟻溝
24,24を設けてある。これも、もちろん他の断面形
状の凹溝とすることもできる。一方、この環状蟻溝2
4,24と対応するダイアフラム3,3の部位には、貫
通孔を形成することにより、環状の中央取付部分34,
34が形成されている。
【0019】取付形態は、基板周縁部の場合と同様であ
る。すなわち、ダイアフラム3,3の環状中央取付部分
34,34が、環状蟻溝24,24に圧入され、液密に
固定される。具体的には図示のように、ダイアフラム
3,3の中央取付部分34,34を蟻溝24,24内に
溝幅方向に隙間をもって嵌め入れるとともに、その溝幅
方向の隙間にシール材35,35を圧入することによ
り、ダイアフラム3,3の取付部分34,34を蟻溝2
4,24内に固定するようにすると、着脱が容易になる
利点がある。また、この固定力を増すために、ダイアフ
ラム中央取付部34,34、シール材35,35を、断
面的にみて基板2の表面から中心に行くに従って幅が広
くなる蟻型状に形成しておくのが好ましい。さらに、シ
ール部材35,35は、樹脂又はゴム製のものが好まし
く、蟻溝24,24内で膨張し、抜け難くなるものであ
ればより一層好ましい。さらに基板周縁部の場合と同様
に、円形張出部22,22は、中央環状蟻溝24,24
よりも基板中央側の中央側表面部分(第1の表面部分)
22C,22Cと、中央環状蟻溝24,24よりも基板
縁側の縁側表面部分(第2の表面部分)22B,22B
とを有し、中央側表面部分22C,22Cが縁側表面部
分22B,22Bよりも所定の張出高さで張り出し、且
つ縁側表面部分22B,22Bと対面するダイアフラム
ストッパー部(圧接部分)3B,3Bが、中央側表面部
分22C,22Cよりも所定張出し高さだけ外側に張り
出すように構成され、当該取付部位におけるダイアフラ
ム3,3の疲労を低減している。また、ダイアフラム
3,3における基板中央部の縁側表面部分22B,22
Bに対する圧接面F2,F2に、凸部3D,3Dがそれ
ぞれ形成されており、当該凸部3D,3Dの縁側表面部
分22B,22Bに対する圧接力がその周囲に比べて高
くなるように構成されている。
【0020】<濾液排出部の構成>次に、濾過処理及び
圧搾処理とともに、本発明に係る濾液排出部の構成につ
いて説明する。図6は、濾室へのスラリー注入経路を示
したものである。各普通濾板5の上部突出部分5Tは閉
枠時に隣接普通濾板5のそれと接続されるように構成さ
れ、接続状態で内部に、各普通濾板5に共通のスラリー
供給路101が形成されるようになっている。また、各
普通濾板5の上部突出部分内には共通スラリー供給通路
101から分岐した各普通濾板5ごとのスラリー供給路
102,102が上部額縁部まで延在し、上部額縁部内
でさらに濾板一方側および他方側に分岐する分岐路10
3に連通し、この分岐路103,103から濾板一方側
および他方側の各濾室7,7に注入供給されるように構
成されている。そして、濾室7,7の濾布6,6間に注
入されたスラリーは、その注入圧により濾過される。濾
過により発生する濾液は、ダイアフラム3,3…上に水
平方向に形成した濾液溝31,31…によって、ダイア
フラム3,3上に垂直方向に形成した濾液溝(図示せ
ず。)に導かれ、この濾液溝から、圧搾濾板1の側方下
縁部に設けた後述の濾液排出部8に送られる。
【0021】図7は、本発明に係る圧搾濾板1の濾液排
出部8を示しており、基板2の側方下縁部両表面に凹部
2A,2Aを設け、この凹部2A,2Aに本発明の連通
路部材としての硬質金属プレート81,81を嵌め込
み、当該金属プレート81,81自体を基板に固定した
ものである。本例のように、濾板基板2の両側に金属プ
レート81,81をそれぞれ設ける場合、各金属プレー
ト81,81及び基板2を貫通する一体的なボルト通し
穴82Aを形成しておき、その一方側から他方側へボル
ト82を通し、その他方側端部にナット83を螺合し、
両金属プレート81,81を基板に締付け固定すること
を推奨する。かかる金属プレート81は,平面的に見た
場合の形状を、例えば図10のような形状にすることが
できる。
【0022】一方、金属プレート81はその周縁部が凹
部2A底面から離間して張出すように形成されるととも
に、凹部2A,2Aと対応するダイアフラム周縁部には
貫通部3Y,3Yが形成されており、このダイアフラム
貫通部3Y,3Yの縁部が凹部2A,2Aと金属プレー
ト周縁張出部81A,81Aとの間に挟持固定されてい
る。また本例では、図8に拡大して示すように、金属プ
レート張出部81A,81Aの裏面に、プレート周方向
に沿う環状の凸条81C,81C(本発明の凸部に相
当)が形成されており、前述の挟持によりこの凸条81
C,81Cがダイアフラム貫通部3Y,3Yの縁部に食
い込み、金属プレート張出部81A,81A、ダイアフ
ラム貫通部3Y,3Yの縁部および基板凹部2A,2A
底面が相互に、強固に密着するように構成している。か
くして、金属プレート取付部分においてダイアフラムに
貫通部3Y,3Yが形成されるものの、金属プレート8
1を基板2に締付け固定する力に応じて、ダイアフラム
貫通部3Y,3Yの縁部は基板2に強固に密着固定さ
れ、当該密着部位が液密にシールされ、圧搾液間隙から
濾液排出路等への圧搾液の漏出が防止される。なお、図
示例では固定凸条を金属プレート81に設けているが、
これに代えて又はこれとともに基板2側の対向位置(基
板凹部2A,2Aの底面)に凸条を設けることもでき
る。
【0023】また図示例では、上述のように凹部2A,
2A内に金属プレート81,81を収容するようになし
て、金属プレート81,81の基板側と反対側の面がそ
の周囲の面(基板額縁部表面)と実質的に同一平面また
は周囲の面よりも凹んだ凹面をなすように構成してい
る。かかる構成とすることにより、当該圧搾濾板1を他
の濾板と圧接したときにも、金属プレート81,81に
圧力が加わらず、当該部材の寿命を長くすることができ
る利点がある。
【0024】かくして、垂直方向に形成した濾液溝から
下降してきた濾液は、金属プレート81,81内部に設
けた連通管路104,104…によって、金属プレート
81,81内に収集され、基盤に設けた濾液合流排出路
105,106を通り、濾液排出口ヘッダ11,11
(図1参照。)から外部へ排出される。なお、連通路部
材としては、上記例の鋼製金属プレートのように、それ
自体が、ダイアフラムの膨出力によって変形しない性質
の材料で形成されたものを用いることができ、構造が簡
素で安価に製造できる利点がある。
【0025】以上の方法で、濾室内のスラリーをある程
度脱水したら、次いで、圧搾濾過を行う。まず、図1に
示すように、基板2の下側側方端部に濾液排出口ヘッダ
11と一体的に形成し設けた圧搾水出入口ヘッダ12か
ら、圧搾水を注入する。注入した圧搾水は、図9に示す
ように、圧搾水出入水平通路201によって、圧搾水出
入垂直通路202に送られ、この圧搾水出入垂直通路2
02から圧搾水分岐通路203を通して、基板2とダイ
アフラム3,3の間の隙間に注入される。この圧搾水の
圧力により、ダイアフラム3,3は、基板2と対向する
面と反対方向へ膨らみ、濾室内7のスラリーを圧搾し、
一段と濾過が進むことになる。この際、ダイアフラム3
の縁部の一部は、金属プレート81,81によって押さ
えられているものの、金属プレート81,81はダイア
フラム3の膨出力を受けて変形しないものであるととも
に基板2に強固に固定されているため、その背面側に隙
間が形成されることがなく、よって圧搾液が高圧供給さ
れたとしても漏出することがない。また、金属プレート
81,81自体の変形もないから連通管路104,10
4の変形もない。圧搾濾過が終了した後、圧搾水は、注
入された経路と逆の経路をたどり、圧搾水出入口ヘッダ
12から排出される。
【0026】そして、圧搾水が排出された後は、濾室7
内の脱水ケーキを外部に排出するため、圧搾濾板1と普
通濾板4とを開枠する。この開枠作業は、例えば図1に
示すような、圧搾濾板1に設けた濾板サポート13のガ
イドローラ14によって行われる。
【0027】この開枠の際、本例の圧搾濾板1では、基
板2とダイフラム3,3との周縁取付部のうち少なくと
も下側縁部において、基板2およびダイフラム3,3相
互が圧入固定により接続されているので、残留圧搾液の
漏れが防止され、排出した脱水ケーキに圧搾液がかかる
事態を生じることがない。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、圧搾液の
漏出が防止され、もって圧搾効果が高まる等の利点がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧搾濾板の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】圧搾濾板の両側に普通濾板を配置した場合の断
面図である。
【図4】圧搾濾板周縁部の拡大断面図である。
【図5】圧搾濾板中央部の拡大断面図である。
【図6】スラリー注入経路を示した断面図である。
【図7】図1のB−B断面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】図1のC−C断面図である。
【図10】濾液排出部の金属プレートである。
【図11】従来の圧搾濾板の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1…圧搾濾板、2…基板、2A…凹部、3…ダイアフラ
ム、3A…ダイアフラム額縁部、3B…ダイアフラムス
トッパー部、4…普通濾板、5…スラリー注入用普通濾
板、6…濾布、7…濾室、8…濾液処理部、11…濾液
排出口ヘッダ、12…圧搾水出入口ヘッダ、13…濾板
サポート、14…ガイドローラ、21…額縁状張出部、
22…円形張出部、23…環状の蟻溝、24…環状蟻
溝、31…濾液溝、32…周縁取付部分,34…中央取
付部分、33,35…シール材、41…額縁状張出部、
42…円形張出部、81…金属プレート、81A…凹
部、82…ボルト、82A…ボルト通し穴、83…ナッ
ト、101…共通スラリー供給路、102…スラリー供
給路、103…分岐路、104…連通管路、105,1
06…濾液合流排出路、201…圧搾水出入水平通路、
202…圧搾水出入垂直通路、203…分岐通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 昭夫 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4D018 AA08 AA22 BB02 BB14 BB19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板の少なくとも一方側面に
    取り付けられたダイアフラムとを備え、前記基板外面と
    前記ダイアフラム内面との間隙への圧搾液の供給および
    その排出により前記ダイアフラムの膨縮を行うように構
    成したフィルタープレスの圧搾濾板において、 前記ダイフラムの外表面に濾液溝を形成するとともに、
    このダイフラムの濾液溝と前記基板における前記圧搾液
    供給間隙よりも周縁側の部分に形成した濾液排出路とを
    繋ぐ連通管路を内部に有し且つ前記ダイアフラムの膨出
    力によって変形しない連通路部材を、前記基板周縁側部
    分に固定したことを特徴とする、フィルタープレスの圧
    搾濾板。
  2. 【請求項2】前記基板の両面に、外表面に濾液溝を形成
    したダイアフラムをそれぞれ取り付けるとともに、各ダ
    イフラムの濾液溝と前記基板における前記圧搾液供給間
    隙よりも周縁側の部分に形成した濾液排出路とを繋ぐ連
    通管路を内部に有し且つ前記ダイアフラムの膨出力によ
    って変形しない連通路部材を、前記基板両面の周縁側部
    分にそれぞれ配し、これら硬質連通路部材およびその間
    の基板周縁部をその重なり方向に貫通する締付け部材に
    より貫通方向に締付け固定した、請求項1記載のフィル
    タープレスの圧搾濾板。
  3. 【請求項3】前記基板周縁部に凹部を設け、この凹部内
    に前記連通路部材を収容し、連通路部材の基板側と反対
    側の面がその周囲の面と実質的に同一平面または周囲の
    面よりも凹んだ凹面をなすように構成した、請求項1ま
    たは2記載のフィルタープレスの圧搾濾板。
  4. 【請求項4】前記基板表面と前記連通路部材との間に、
    前記ダイアフラムの前記間隙よりも周縁側の部分が挟持
    固定されるとともに、 前記基板表面および連通路部材の少なくとも一方におけ
    るダイアフラムとの当接部分に凸部を設け、前記挟持に
    より前記凸部が前記ダイアフラムに食い込み密着するよ
    うに構成した、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフ
    ィルタープレスの圧搾濾板。
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