JP2001258549A - ヘリコバクターピロリに対して抗菌活性を有するラクトバシルスアシドフィルスhy2177、ラクトバシルスカセイhy2743及びそれらを用いた乳酸菌製剤と発酵乳 - Google Patents
ヘリコバクターピロリに対して抗菌活性を有するラクトバシルスアシドフィルスhy2177、ラクトバシルスカセイhy2743及びそれらを用いた乳酸菌製剤と発酵乳Info
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Abstract
ピロリに対する抗菌活性、ウレアーゼ活性抑制、胃内定
着抑制、インターロイキン−8生成抑制の能力を有する
乳酸菌を提供し、これを有効成分とする胃炎、胃潰瘍、
十二指腸潰瘍の予防と治療薬を提供する。 【解決手段】 人間から分離、保存されているラクトバ
シルス属、ビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス
属の乳酸菌のうち、胃潰瘍患者から分離したヘリコバク
ターピロリKS 51菌株に対する抗菌活性を有する乳
酸菌を選択し、この乳酸菌に対してヘリコバクターピロ
リのウレアーゼ活性抑制能力と胃内定着性抑制能力を有
する乳酸菌を再選択し、ヘリコバクターピロリによる胃
炎発生メカニズムに関係するインターロイキン−8の生
成抑制能力を比較測定して最終的に選択することで解決
される。
Description
て知られた抗菌活性を有するラクトバシルスアシドフィ
ルス(アシドフィルス菌)HY 2177、ラクトバシ
ルスカセイ(カセイ菌)HY 2743及びそれを用い
た乳酸菌製剤と発酵乳に関する。
に関連があるものとして知られたヘリコバクターピロリ
は、1983年ウォレンとマーシャルが患者の胃幽門か
ら分離して報告した(J.R.Warren and
B.J.Marshall:Lancet、1273〜
1275、1988)。前記ヘリコバクターピロリは胃
粘膜上皮細胞間接合部で棲息しながら慢性胃潰瘍を誘発
するグラム陰性肝菌で、胃粘膜で湾曲型又はS字形の肝
菌として観察され、その大きさは0.4〜1.25μm
程度である。ヘリコバクターピロリの最も特異な生化学
的特性は尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する酵
素、ウレアアミドヒドロラーゼであるウレアーゼの非常
に強い生産能があることである。したがって、前記ヘリ
コバクターピロリは、胃粘膜の血漿滲出液又は組織液内
の尿素を分解して菌体周囲をアルカリ性にすることで、
胃内の強酸を中和させるものと知られている。
菌体の一側面又は両側面に膜で取り囲まれた鞭毛(fl
agella)が一つずつ又は糸塊として存在している
ため、ねっとりした環境でも移動できることである。ヘ
リコバクターピロリの運動性は大腸菌が動けない粘度を
有する粘液より約20倍以上の粘液でも動けるものと知
られている。このような特性のため、サリチル酸塩(s
alicylate)又はエタノールのような化合物以
外では浸透しにくい胃粘液層を貫いて入ることができ、
粘液内でも自由に移動しながら胃上皮細胞の接合部に容
易に付着できるものと知られている。
は伝染源については未だに正確に証明されてはいない
が、経口的方法により伝達、感染されるものと推定され
ている。また、成人のおよそ80%程度がこの菌に感染
されているが、臨床症状を示していないし、いずれかの
発病促進因子の影響により慢性的な胃潰瘍、十二指腸潰
瘍を誘発するものと知られている。この胃潰瘍、胃炎、
十二指腸潰瘍の治療薬としては、シメチジン、ラニチジ
ン、ファモチジンなどのH2受容体拮抗薬、オメプラゾ
ールなどのプロトンポンプ阻害薬などがある。これらは
治療効果は高いが、主として胃酸分泌抑制に対する薬理
作用を持っているため、再発率も高い。これは、ヘリコ
バクターピロリを直接除去していないためであると推定
されている。
所(NIH)では、ヘリコバクターピロリ感染患者に初
期又は再発の有無にかかわらず、胃酸分泌抑制剤に加え
て抗菌剤治療を勧告している。また、ヘリコバクターピ
ロリの除菌が消化性潰瘍の新たな治療法として台頭して
いる。更に、最近にはビスマス製剤、アモキシシリン、
メトロニダゾール又はビスマス製剤、テトラサイクリ
ン、メトロニダゾールを消化性潰瘍患者に同時に投与す
る三重療法により80%内外の治療効果を得たという報
告がある。
症の治療に使用される抗生物質より多くの量が処方さ
れ、投与期間もたいてい長期間であるため、新たな耐性
菌株が現れる危険性が高く、副作用の発生可能性も内在
する。
て天然素材又は乳酸菌を用いるヘリコバクターピロリの
除菌が試験されている。タバク(Tabak)などはタ
イム(Thyme)から(J.of Applied
Bacteriogy,1996,80,667〜67
2)、ディカー(Diker)とハセリック(Hasc
elik)は茶からヘリコバクターピロリに対する抗菌
活性を報告し(Letters in Applied
Microbiology,1994,19,299
〜300)、ミドロ(Midolo)などは乳酸菌から
(J. ofApplied Bacteriolog
y,1995,79,475〜479)、バチア(Bh
atia)などはラクトバシルスアシドフィルス(L.
acidophilus)からヘリコバクターピロリに
対する抗菌活性を確認した(J.of Clinica
l Microbiology,1989,Oct.,
2328〜2330)。ネスラーはラクトバシルスアシ
ドフィルス菌株をヘリコバクターピロリ除菌のための抗
胃炎薬、抗潰瘍薬に用いたが(JP 94−9878
2)、バゾリ(Bazzoli)などは20人を対象と
した臨床実験でネスラーのラクトバシルスアシドフィル
スを8週間にわたり長期投与した結果、ヘリコバクター
ピロリの除菌に有効な結果が得られなかったと報告した
(Gastroenterology,1992,10
2,A38)。ワカモト製薬株式会社はプロバイオティ
ックスとしてラクトバシルスサリバリウスとラクトバシ
ルスブレビス(乳酸短杆菌)を抗胃炎薬、抗潰瘍薬及び
発酵食品の有効成分に用いた(JP97−24117
3)。
胃炎発生メカニズムのインターロイキン−8生成抑制に
よる結果で、ヘリコバクターピロリに対する抗菌活性又
はウレアーゼ活性抑制などヘリコバクターピロリに対す
る直接的な除菌効果にはアプローチできない問題点があ
った。
鑑みてなされたもので、本発明の目的は、胃炎、胃潰瘍
の原因菌として知られたヘリコバクターピロリに対する
抗菌活性、ウレアーゼ活性抑制、胃内定着抑制、インタ
ーロイキン−8生成抑制の能力を有する乳酸菌を提供
し、これを有効成分とする胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
の予防薬と治療薬を提供することにある。
め、本発明のヘリコバクターピロリに対して抗菌活性を
有するラクトバシルスアシドフィルスHY2177、ラ
クトバシルスカセイHY2743及びそれを用いる製剤
は、人間から分離、保存されているラクトバシルス属、
ビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス属の乳酸菌
のうち、韓国の胃潰瘍患者から分離したヘリコバクター
ピロリKS 51菌株に対する抗菌活性を有する乳酸菌
を選択し、前記選択された乳酸菌に対してヘリコバクタ
ーピロリのウレアーゼ活性抑制能力と胃内定着性抑制能
力を有する乳酸菌を再選択し、ヘリコバクターピロリに
よる胃炎発生メカニズムに関係するインターロイキン−
8の生成抑制能力を比較測定して最終的に選択したもの
である。
をより詳細に説明する。
ラクトバシルス属、ビフィドバクテリウム属、エンテロ
コッカス属の乳酸菌のうち、韓国の胃潰瘍患者から分離
したヘリコバクターピロリKS 51菌株に対する抗菌
活性を有する乳酸菌を選択した。この乳酸菌に対してヘ
リコバクターピロリのウレアーゼ活性抑制能力と胃内定
着性抑制能力を有する乳酸菌を再選択した。そして、ヘ
リコバクターピロリによる胃炎発生メカニズムに関係す
るインターロイキン−8の生成抑制能力を比較測定し、
ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177(Lac
tobacillus acidophilus HY
2177, 寄託機関:韓国種菌協会,寄託番号:K
FCC 11142号, 寄託年月日:2000.2.
11.)とラクトバシルスカセイHY 2743(La
ctobacillus casei HY 274
3,寄託機関:韓国種菌協会,寄託番号:KFCC 1
1143,寄託年月日:2000.2.11.)を最終
的に選択した。
バシルスカセイHY2743をMRS培地に37℃で2
4時間培養したときの生理学的特性を下記の表1に示し
た。
バシルスカセイHY2743を12%脱脂粉乳に0.1
%接種し37℃で24時間培養した後、抑制環方法によ
りヘリコバクターピロリに対する抗菌活性を測定した。
その結果、ラクトバシルスアシドフィルスHY 217
7はおよそ18.9±1.5mmの抑制環、ラクトバシ
ルスカセイHY 2743はおよそ14.2±1.0m
mの抑制環を現することから、ほかの乳酸菌に比べヘリ
コバクターピロリに対する抗菌活性が高い(後述する実
施例1参照)。
2177とラクトバシルスカセイHY 2743の混
合培養はヘリコバクターピロリに対する抗菌活性が単独
培養に比べて抗菌活性があるため、相乗効果をもたらす
ことを確認した(後述する実施例6参照)。
効果 ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177とラクト
バシルスカセイHY2743を12%脱脂粉乳に0.1
%接種し37℃で24時間培養した後、ΔpH方法によ
りヘリコバクターピロリウレアーゼ活性抑制効果を測定
した。ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177と
ラクトバシルスカセイHY 2743がヘリコバクター
ピロリウレアーゼ活性をおよそ90%程度抑制すること
が示された(後述する実施例2参照)。
バシルスカセイHY2743を12%脱脂粉乳に0.1
%接種し37℃で24時間培養した。ヘリコバクターピ
ロリが胃上皮細胞であるAGS細胞に定着するとき、こ
の乳酸菌培養液の定着抑制効果を予防及び治療の側面で
測定した。予防の側面でAGS細胞に乳酸菌をまず投与
した後、ヘリコバクターピロリを感染させた場合、ラク
トバシルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシ
ルスカセイHY 2743が70%以上の定着抑制率を
示した。治療の側面において、AGS細胞にヘリコバク
ターピロリをまず感染させ、乳酸菌を投与した場合は、
ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177とラクト
バシルスカセイHY 2743が50%以上の定着抑制
率を示した(後述する実施例3参照)。
るインターロイキン−8生成抑制効果 ヘリコバクターピロリの感染により誘導、生成されるイ
ンターロイキン−8に対し、ラクトバシルスアシドフィ
ルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY 27
43の抑制効果をエリザ法(QuantikineTM
HumanIL−8 Immunoassay ki
t, R&D Systems Europe Lt
d.)で測定した。その結果、ラクトバシルスアシドフ
ィルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY 2
743がヘリコバクターピロリとともに培養された場合
は、ヘリコバクターピロリ感染により誘導、生成される
IL−8の量をおよそ85%と90%以上抑制すること
が示された(後述する実施例4参照)。
抑制効果確認 ヘリコバクターピロリ感染に対する乳酸菌の予防及び治
療効果を4週齢のBALB/cマウスで確認した。その
結果、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177と
ラクトバシルスカセイHY 2743をまず投与してヘ
リコバクターピロリの感染を予防した場合、ラクトバシ
ルスアシドフィルスHY 2177菌株は生菌数とウレ
アーゼ活性の測定結果、それぞれ93%と90%の予防
率を示した。ラクトバシルスカセイHY 2743の場
合は、生菌数とウレアーゼ活性の測定結果ともに90%
の予防率を示した。
せた後、選択された乳酸菌を投与した治療の側面におい
て、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177を投
与した場合、生菌数とウレアーゼ活性の測定結果はそれ
ぞれ87%と83%の治療率を示した。ラクトバシルス
カセイHY 2743を投与して感染されたヘリコバク
ターピロリを除菌した場合は、生菌数とウレアーゼ活性
の測定結果はそれぞれ83%と77%の治療効果を確認
した。
に対してラクトバシルスアシドフィルスHY 2177
とラクトバシルスカセイHY 2743を使用すると、
高い予防と治療効果が得られることを確認した。
に説明する。しかし、つぎの実施例は本発明の範囲を限
定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で当
業者により通常の変化が可能であるのはもちろんであ
る。
の分離 成長剤と発酵乳に使用される乳酸菌を対象としてヘリコ
バクターピロリに対する抗菌活性を比較した。乳酸菌の
ヘリコバクターピロリに対する抗菌活性の測定にはシリ
ンダ法(cylinder method)を使用し
た。乳酸菌は12%スキムミルクに106cfu/ml
の濃度で接種して37℃で24時間培養した。まず、板
当たり四つのシリンダを設け、シリンダの外側にブルセ
ラ寒天を25mlずつ注ぎ凝固させた。109cfu/
mlのヘリコバクターピロリをブルセラブロスに懸濁
し、3mlのブルセラソフト寒天に170μlずつ加え
た。ヘリコバクターピロリを加えたブルセラソフト寒天
を予め製作した培地に注いだ後、37℃のC02培養器
で凝固させた。シリンダを除去し、ホールに乳酸菌培養
液170μlを加えた。37℃のC02培養器で24〜
48時間培養した後、現れた抑制環の大きさを測定、比
較した。この際に、シリンダは直径8.1mmのものを
使用した。
の場合は、菌株によって違うが、殆どの菌株がヘリコバ
クターピロリに対して抗菌活性を持っていることが確認
された。しかし、ビフィドバクテリウム属とエンテロコ
ッカス属(連鎖球菌属)の場合は抗菌活性が示されなか
った。ラクトバシルスのなかでは、ラクトバシルスアシ
ドフィルスHY 2177が18.9±1.5、ラクト
バシルスアシドフィルスHY 2185が15.6±
1.7、ラクトバシルスカセイHY 2743が14.
2±1.0、ラクトバシルスプランタルムHY 220
7が13.8±0.9の抑制環を示した。したがって、
ヘリコバクターピロリに対して優れた抗菌活性を表す乳
酸菌株としてラクトバシルスアシドフィルスHY 21
77、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2185、
ラクトバシルスカセイHY 2743、ラクトバシルス
プランタルム HY 2207を選択した。
リコバクターピロリウレアーゼ活性抑制効果を測定し
た。ヘリコバクターピロリをブルセラ寒天で2日間培養
した後、20mMのPBS緩衝液(pH7.0)で2回
洗浄し、4℃で6分間超音波破砕した。110×gで1
0分間遠心分離した後、上澄み液を収集してヘリコバク
ターピロリ粗−ウレアーゼとして使用した。乳酸菌は1
2%スキムミルクに106cfu/mlの濃度で接種し
て37℃で24時間培養した。乳酸菌のヘリコバクター
ピロリウレアーゼ活性抑制能の比較はまず13.6ml
のウレアブロスに1.6mlの乳酸菌培養液を添加した
後、pHを6.5に補正した。これに800μlのウレ
アーゼを添加し、室温で2時間反応させながら30分間
隔でpHの変化を確認した。
ーピロリウレアーゼ活性抑制の効果を測定して図1に示
した。ここで使用したヘリコバクターピロリ粗−ウレア
ーゼの蛋白質の含量は0.52〜0.61mg/ml程
度であった。選択された乳酸菌のヘリコバクターピロリ
ウレアーゼ活性抑制の効果を測定した結果、ラクトバシ
ルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシルスカ
セイHY 2743のみがヘリコバクターピロリウレア
ーゼ活性も抑制することが示された。図1に示すよう
に、対照群が反応2時間後にpH8.7程度とウレアー
ゼ活性によるpHが高くなるに対し、ラクトバシルスア
シドフィルスHY 2177とラクトバシルスカセイH
Y 2743がウレアーゼに添加された場合は、反応2
時間後にもpHが6.7程度を維持していた。したがっ
て、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177とラ
クトバシルスカセイHY 2743によりヘリコバクタ
ーピロリのウレアーゼ活性がおよそ90%程度抑制され
ることが確認された。
の効果 ヘリコバクターピロリに対して抗菌活性効果を示した乳
酸菌4菌株に対してヘリコバクターピロリの胃内定着抑
制の効果をつぎのように予防と治療の観点で確認した。
乳酸菌は12%スキムミルクに106cfu/mlの濃
度で接種して37℃で24時間培養した後、実験に使用
した。まず、予防効果は、AGS細胞(105細胞/ウ
エル)を6培地に付着させ、乳酸菌培養液とRPMI1
640(10%FBS)培地を入れ3時間反応させた。
ヘリコバクターピロリを培地当たり106細胞接種して
1時間付着させ、板シェーカーを用いて3回洗浄した
後、滅菌蒸留水1mlを入れ1時間反応させた。細胞を
収集して遠心分離した細胞ペレットにウレアブロス1m
lを入れ37℃で1時間反応させた後、吸光度(560
nm)を測定した。治療効果は、AGS細胞(105細
胞/ウエル)を6培地に付着させ、ヘリコバクターピロ
リを培地当り106細胞接種し3時間付着させた。乳酸
菌培養液とRPMI1640(10%FBS)培地を入
れ、1時間反応させ、板シェーカーにて3回洗浄した
後、滅菌蒸留水1mlを入れて1時間反応させた。細胞
を収集して遠心分離した細胞ペレットにウレアブロス1
mlを入れ、37℃で1時間反応させ、吸光度(560
nm)を測定した。この際に、対照群としては12%ス
キムミルクを使用した。
乳酸菌がまず投与された場合は、ラクトバシルスアシド
フィルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY
2743のみが70%以上のヘリコバクターピロリ定着
抑制効果を示し、また、ヘリコバクターピロリが感染さ
れた後乳酸菌が投与された治療的側面においても、ラク
トバシルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシ
ルスカセイHY 2743のみが50%以上の定着抑制
効果を示した。したがって、ラクトバシルスアシドフィ
ルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY 27
43のみがヘリコバクターピロリに対する抗菌活性、ウ
レアーゼ活性抑制、胃内定着抑制に対する能力を持って
いることを確認した。
イキン−8生成抑制効果 ヘリコバクターピロリの感染により誘導された胃上皮細
胞でのインターロイキン−8の生成に対してラクトバシ
ルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシルスカ
セイHY 2743の生成抑制効果を測定した。
緩衝液で洗浄した後、ラクトバシルスアシドフィルスH
Y 2177とラクトバシルスカセイHY 2743と
ともに4℃、9,000rpmで10分間遠心分離し
た。それぞれの細胞ペレットを1mlのハンクス液 F
12培地に懸濁し、各懸濁液の少量を取り1:50に希
釈した後、660nmで懸濁度を測定して菌濃度実験条
件に合わせた。
因子)×108/ml ヘリコバクターピロリ=1.084×16.95×50
×108=9.18×108 ラクトバシルス=1.408×16.95×50×10
8=9.18×108各培地は下記の4群に分け2回繰
り返して処理した。A群はAGS細胞のみを培養した群
であり、B群はAGS細胞にラクトバシルスアシドフィ
ルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY 27
43のみを、C群はAGS細胞にヘリコバクターピロリ
のみを処理した。D群はラクトバシルスアシドフィルス
HY2177とラクトバシルスカセイHY 2743懸
濁液100μlを添加して7.5×108cfu/ml
となるようにし、1時間後にヘリコバクターピロリ懸濁
液100μlを同じ濃度で再び添加した。全ての群に対
し、培養液からそれぞれ0、6、12、24、36、4
8時間にサンプルを取り、エリザ法(Quantiki
neTM Human IL−8 Immunoass
ay kit,R&D System Europe
Ltd.)で測定した。
クトバシルスカセイHY 2743)処理群 C:ヘリコバクターピロリ処理群 D:ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177(ラ
クトバシルスカセイHY 2743)+ヘリコバクター
ピロリ処理群 1)サンプリング 板培地(Plate well)内の培地を収集した
後、4℃、12,000rpmで3分間遠心分離した。
上澄み液をエッペンドルフチューブ(eppendor
f tube)に移した後、−70℃で貯蔵した。
後、5.0mlを取り、IL−8標準溶液バイアルに添
加して2,000pg/mlのストック(stock)
を製造した。2倍希釈により8濃度の100μl標準溶
液を準備した。
50μlのサンプルと標準溶液を添加した。 共溶液
(Conjugate)100μlを加えた後、常温で
2時間半の間振動を与えた。板を400μlの洗浄緩衝
液で6回洗浄し、これに試薬Aと試薬Bをそれぞれ1:
1で混ぜ合わせた基質溶液200μlを添加した。板を
30分間定置した後、色変化を観察しつつ492nmで
吸光度を観察した。
と相互作用するとき、多様なサイトカインの生成を促進
することになり、このなかでもIL−8の生成(sec
retion)が最も著しく表れる。そして、IL−8
は胃炎の直接的な原因となる好中球又はマクロファージ
まで誘導することになる。したがって、ヘリコバクター
ピロリ感染により誘導されるIL−8の生成を抑制する
ことが胃炎発生を抑制するための1方法となり得る。図
3a及び図3bに示すように、ヘリコバクターピロリの
感染有無によって、生成されたIL−8の量に大きな違
いを示した。ヘリコバクターピロリがない培養試料で
は、10時間経過後にもIL−8の生成が殆どないが、
ヘリコバクターピロリ感染菌は2,400〜3,000
pg/ml水準のIL−8の生成が観察された。しか
し、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177又は
ラクトバシルスカセイHY 2743がヘリコバクター
ピロリとともに培養された場合は、ヘリコバクターピロ
リの感染によるIL−8の生成量が400〜700pg
/mlに減少することを確認した。したがって、ラクト
バシルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシル
スカセイHY 2743がヘリコバクターピロリの感染
により誘導、生成されるIL−8の量をおよそ85%と
90%以上それぞれ抑制することが理解された。
効果の確認 ヘリコバクターピロリの感染に対する乳酸菌の予防と治
療効果をマウスにより確認した。実験に使用されたBA
LB/cマウスはマウスの胃腸管内に存在してウレアー
ゼ活性を示すヘリコバクターフェリス(Helicob
acter felis)が存在しないものだけを選別
して使用した。使用したBALB/cマウスは4週齢の
雌性で、各群当たり30匹を使用し、25℃、50%湿
度、SPF条件の下に飼育しながら実験した。この際
に、陰性対照群としては、ヘリコバクターピロリ懸濁液
の代わりに7.5%重炭酸ナトリウム緩衝液のみを0.
5mlずつ経口投与した15匹のマウスを使用し、陽性
対照群としては、ヘリコバクターピロリを7.5%重炭
酸ナトリウム緩衝液に2〜4×109cfu/mlの濃
度に懸濁して経口投与した15匹のマウスを使用した。
とラクトバシルスカセイHY 2743を飲用水ととも
にそれぞれ一日に2〜5×1010細胞で14日間投与
した後、7.5%重炭酸ナトリウム緩衝液に懸濁した2
〜4×109cfu/mlのヘリコバクターピロリ菌液
を2日間マウス当たり0.5mlずつ6回にわたり感染
させた。感染6週後、各実験群の胃を摘出し、胃組織内
のヘリコバクターピロリ生菌数とウレアーゼ活性の有無
を測定することで、ヘリコバクターピロリ感染に対する
予防効果を確認した。
液に2〜4×109cfu/mlの濃度に懸濁し、この
菌液を2日間マウスに0.5mlずつ6回にわたり感染
させた。ヘリコバクターピロリがマウスの胃内に完全に
定着した感染6週後、ラクトバシルスアシドフィルスH
Y 2177とラクトバシルスカセイHY 2743を
飲用水とともにそれぞれ一日に2〜5×1010細胞で
3週間投与した。投与後、各実験群の胃を摘出し、胃組
織内のヘリコバクターピロリ生菌数とウレアーゼ活性を
測定することで、ヘリコバクターピロリ感染に対する治
療効果を確認した。
数とウレアーゼ活性の測定 摘出した胃組織は、胃内固形分を除去した後、迅速に2
等分して1/2は10%馬血清の添加されたブルセラブ
ロスに浸漬させ、均質化してブルセラ寒天板に分散させ
ておいた。板は湿度の高い10%CO2培養器で37℃
で5〜7日間培養した後、現れたコロニーを確認してヘ
リコバクターピロリの存在の有無を確認する。残りの1
/2はウレアブロスに浸漬させ、湿度の高い10%CO
2培養器で37℃で5日間培養しつつ色の変化を観察し
てヘリコバクターピロリの存在の有無を判断した。
トバシルスアシドフィルスHY 2177とラクトバシ
ルスカセイHY 2743の予防と治療効果を表3に示
した。陰性対照群の場合、感染6週後にもヘリコバクタ
ーピロリが全く感染していないし、一方陽性対照群の場
合は、感染6週後に100%ヘリコバクターピロリ感染
率を示した。しかし、ラクトバシルスアシドフィルスH
Y 2177とラクトバシルスカセイHY 2743を
まず投与してヘリコバクターピロリの感染を予防した場
合、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177菌株
は生菌水とウレアーゼ活性の測定結果、それぞれ93%
と90%の予防率を示した。ラクトバシルスカセイHY
2743の場合は、生菌数とウレアーゼ活性の測定結
果共に90%の予防率を示した。
せた後、選択された乳酸菌を投与した治療の側面におい
て、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177を投
与した場合、生菌数とウレアーゼ活性の測定結果、それ
ぞれ87%と83%の治療率を示した。ラクトバシルス
カセイHY 2743を投与して、感染されたヘリコバ
クターピロリを除菌した場合は、生菌数とウレアーゼ活
性の測定結果、それぞれ83%と77%の治療効果を確
認した。
に対してラクトバシルスアシドフィルスHY 2177
とラクトバシルスカセイHY 2743を使用すると、
高い予防、治療効果が得られることを確認した。
バシルスカセイHY2743の混合培養による抗菌活性
の相乗効果をつぎのように確認した。12%スキムミル
クにラクトバシルスアシドフィルスHY 2177とラ
クトバシルスカセイHY 2743を0.1%ずつ接種
し37℃で24時間混合培養した後、培養液によるヘリ
コバクターピロリの抗菌活性を実施例1と同じシリンダ
方法で確認した。そして、各菌株を12%スキムミルク
に0.05%接種し37℃で24時間単独培養液を対照
群として使用し、実験は3回繰り返し実施した。
フィルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY
2743の単独培養時、ヘリコバクターピロリに対する
抗菌活性はそれぞれ18.7±0.7と15.3±1.
1と表れた。これに対し、ラクトバシルスアシドフィル
スHY 2177とラクトバシルスカセイHY 274
3の混合培養によるヘリコバクターピロリに対する抗菌
活性は19.0±0.8と表れた。その結果、ヘリコバ
クターピロリに対する抗菌活性において、ラクトバシル
スアシドフィルスHY 2177とラクトバシルスカセ
イHY 2743の混合培養が単独培養に比べて相乗効
果をもたらすことが分かった。
した原料乳を72〜75℃で15秒間殺菌した。殺菌さ
れた原料乳を一定温度まで冷却させた後、ラクトバシル
スアシドフィルスHY 2177とラクトバシルスカセ
イHY 2743を106cfu/mlの濃度で接種し
て、pH4〜5となるまで培養した。培養の完了後、培
養液を冷却させた。一方、果汁濃縮液0.1〜50重量
%、食餌繊維0.1〜20重量%、ブドウ糖0.5〜3
0重量%、オリゴ糖0.1〜15重量%、カルシウム
0.001〜10重量%、ビタミン0.0001〜5重
量%などを溶かしてシロップを製造した。こうして製造
されたシロップを殺菌してから冷却し、前記培養液と一
定の割合で混合、撹拌して均質化させた後、容器に包装
して発酵乳を製造した。こうして製造された発酵乳は、
官能検査の結果、風味、物性、全体的な味において良好
な結果を示した。
バシルスカセイHY2743をMRSブロスに106c
fu/mlの濃度で接種し37℃で18〜24時間pH
−調節発酵(pH−control fermenta
tion)を実施した。pH調節は30%NaOHを中
和剤としてpH5.7±0.2で実施した。培養完了
後、4℃で10,000×gで遠心分離して菌体を回収
した。回収された菌体は5%スキムミルクに2.5%乳
漿、5%スクロースが含有された保護剤と同量で混合さ
れた後、凍結乾燥機により粉末化した。こうして製造さ
れたラクトバシルスアシドフィルスHY 2177とラ
クトバシルスカセイHY2743の乾燥菌沫はすべて1
×1011cfu/g以上の生菌数を示した。
などの乳酸菌製剤を製造した。ラクトバシルスアシドフ
ィルスHY 2177とラクトバシルスカセイHY 2
743の乾燥菌沫20重量%にオリゴ糖10重量%、無
水ブドウ糖20重量%、結晶果糖5重量%、ビタミンC
2重量%、果物粉末香5重量%、アロエ5重量%、食餌
繊維15重量%、車前子(オオバコの種子)の皮18重
量%を混合してスティック又は瓶に一定量分株して包装
した。こうして製造された乳酸菌製剤は5×108cf
u/g以上の生菌数を維持した。
によるヘリコバクターピロリに対して抗菌活性を有する
ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177、ラクト
バシルスカセイHY 2743及びそれを用いる乳酸菌
製剤と発酵乳は胃炎、胃潰瘍の原因菌として知られたヘ
リコバクターピロリに対して抗菌活性、ウレアーゼ活性
抑制、胃内定着抑制、インターロイキン−8生成抑制能
力を有する効果があり、ひいてはこれを用いて発酵乳、
乳酸菌食品、整腸薬などの製品に製造して摂取する場
合、ヘリコバクターピロリの感染による胃炎、胃潰瘍、
十二指腸潰瘍の予防と治療が可能な効果を有する。
2177とラクトバシルスカセイHY 2743をと
もに用いた場合は、抗菌活性において有機的な相乗効
果、つまりシナージー効果がある。
7とラクトバシルスカセイHY 2743によるヘリコ
バクターピロリウレアーゼ活性抑制率の比較結果を示す
グラフ。
7とラクトバシルスカセイHY 2743のヘリコバク
ターピロリ胃内定着抑制を示すグラフ。
ピロリ感染により誘導されるインターロイキン−8生成
に対するラクトバシルスアシドフィルスHY2177と
ラクトバシルスカセイHY 2743の抑制効果を示す
グラフ。
いて、ラクトバシルスアシドフィルスHY 2177と
ラクトバシルスカセイHY 2743の混合培養による
相乗効果を示すグラフ。
Claims (9)
- 【請求項1】 ヘリコバクターピロリに対する抗菌活
性、ウレアーゼ活性抑制、胃内定着抑制、IL−8生成
抑制の能力を有するラクトバシルスアシドフィルスHY
2177菌株。 - 【請求項2】 ヘリコバクターピロリに対する抗菌活
性、ウレアーゼ活性抑制、胃内定着抑制、IL−8生成
抑制の能力を有するラクトバシルスカセイHY2743
菌株。 - 【請求項3】 ヘリコバクターピロリに対する相乗的な
抗菌活性能力を有するラクトバシルスアシドフィルスH
Y 2177菌株とラクトバシルスカセイHY 274
3の菌株が混合された組成物。 - 【請求項4】 ラクトバシルスアシドフィルスHY 2
177菌株を有効成分とすする胃炎、胃潰瘍、十二指腸
潰瘍に効能がある乳酸菌製剤。 - 【請求項5】 ラクトバシルスカセイHY 2743菌
株を有効成分とする胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に効能
がある乳酸菌製剤。 - 【請求項6】 ラクトバシルスアシドフィルスHY 2
177とラクトバシルスカセイHY 2743菌株が混
合されたものを有効成分とする胃炎、胃潰瘍、十二指腸
潰瘍に効能がある乳酸菌製剤。 - 【請求項7】 ラクトバシルスアシドフィルスHY 2
177菌株を有効成分とする胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰
瘍に効能がある発酵乳。 - 【請求項8】 ラクトバシルスカセイHY 2743菌
株を有効成分とする胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に効能
がある発酵乳。 - 【請求項9】 ラクトバシルスアシドフィルスHY 2
177とラクトバシルスカセイHY 2743菌株が混
合されたものを有効成分とすする胃炎、胃潰瘍、十二指
腸潰瘍に効能がある発酵乳。
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