JP2001258037A - 符号化装置および復号装置 - Google Patents

符号化装置および復号装置

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JP2001258037A
JP2001258037A JP2001078753A JP2001078753A JP2001258037A JP 2001258037 A JP2001258037 A JP 2001258037A JP 2001078753 A JP2001078753 A JP 2001078753A JP 2001078753 A JP2001078753 A JP 2001078753A JP 2001258037 A JP2001258037 A JP 2001258037A
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data
circuit
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decoding
bit
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JP2001078753A
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English (en)
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Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Kenji Takahashi
健治 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ADRC方式で符号化したデータをMAB、
2ndMSB、・・・・LSB毎のビットプレーンで分
割し、これらについて夫々ランレングス符号化処理及び
ハフマン符号化処理を行うことで、高い圧縮率を以てデ
ータを圧縮できると共に、エラー発生時のデータの復元
力の低下を最小限とすることができるようにする。 【解決手段】 画素データをADRC方式で符号化する
符号化回路2と、これからのデータを複数のビットプレ
ーンに分割する分割回路3と、これによって分割され、
生成された複数のビットプレーン毎にランレングスやハ
フマン符号化方式で符号化する符号化回路4と、符号化
した画像データに対してエラー訂正符号を付加するフレ
ーム回路5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば情報を符号
化して圧縮すると共に、圧縮情報を元の情報に戻すコー
デック等に適用して好適な符号化装置および復号装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コーデックと称される装置が提案
されている。このコーデックは、画像データを伝送また
は記録する際に符号化して圧縮するためのものであり、
この画像データの符号化は、1990年12月に国際電
気通信連合(ITU)の傘下である国際電信電話諮問委
員会(CCITT)によって成立に至った映像CODE
C(コーダ、デコーダ)勧告H.261により標準化さ
れている。
【0003】動画像符号化が適用されるのは、信号源と
して標準テレビジョンやハイディフィニッション(H
D)テレビジョンを用い、遠隔地への信号伝送を伴う用
途として例えば放送、通信等、また、ローカルな信号処
理の用途として蓄積等の分野にわたっている。
【0004】この勧告H.261による映像フォーマッ
トとして、地域(全世界)によるテレビジョン方式の違
いを解決し、CODEC間で通信を行うことのできる共
通の中間フォーマット(CIF:Common Int
ermediate Format)があげられる。
【0005】このCIFによる画像の解像度は、横35
2、縦288ドットである。
【0006】さて、一般にビデオコーデックの符号化部
は、入力ビデオデータを符号器で符号化し、これを多重
化符号化し、更にこのデータを送信バッファに一旦蓄え
た後、伝送符号器で符号化し、符号化したビット列とし
て送信し、復号化部は伝送された符号化されたビット列
のビデオデータを伝送復号器で復号し、これを一旦受信
バッファに蓄えた後、多重化復号化し、更にこのデータ
を復号して元のビデオ信号を得る。
【0007】このように膨大な画像データを伝送する場
合においては、伝送時に符号化して圧縮し、受信時に符
号化されて圧縮された画像データを復号するようにして
いる。
【0008】従って、ビデオコーデックは画像の伝送の
みならず、例えばVTRにおいて画像データを記録する
ときにも用いることができる。
【0009】特に、近年急速に進歩したハイディフィニ
ッションテレビジョンの方式の画像データは標準のテレ
ビジョン方式のそれとは異なり、膨大なデータ量となる
ので、当然記録時に符号化して圧縮し、再生時に復号化
して元の画像データを得るようにすることは記録コスト
を大幅にダウンさせるためにも必須の課題となってい
る。
【0010】このコーデックでのテレビジョン信号の処
理の1つとして、伝送帯域を狭くする目的でもって、1
画素当たりの平均ビット数、またはサンプリング周波数
を小さくするいくつかの方法が知られている。
【0011】サンプリング周波数を下げる符号化方法と
しては、サブサンプリングにより画像データを1/2に
間引き、サブサンプリング点と、補間のときに使用する
サブサンプリング点の位置、即ち、補間点の上下または
左右の何れのサブサンプリング点のデータを使用するか
を示すフラグとを伝送するものが提案されている。
【0012】1画素当たりの平均ビット数を少なくする
符号化方法の1つとして、DPCM(Differen
tial PCM)が知られている。このDPCMは、
テレビジョン信号の画素同士の相関が高く、近接する画
素同士の差が小さいことに着目し、この差分信号を量子
化して伝送するものである。
【0013】1画素当たりの平均ビット数を少なくする
符号化方法の他のものとして、1フィールドの画面を微
少なブロックに細分化して、ブロック毎に平均値及び標
準偏差と各画素毎の1ビットの符号化コードを伝送する
ものがある。
【0014】サブサンプリングを用いてサンプリング周
波数を低減しようとする符号化方法は、サンプリング周
波数が1/2になるために、折り返し歪が発生する虞が
あった。
【0015】DPCMは、誤りが以後の復号化に伝播す
る問題があった。
【0016】ブロック単位で符号化を行う方法は、ブロ
ック同士の境界においてブロック歪が生じる欠点があっ
た。
【0017】そこで本出願人は、先に、2次元ブロック
内に含まれる複数画素の最大値及び最小値により規定さ
れるダイナミックレンジを求め、このダイナミックレン
ジに適応した可変のビット長でもって、符号化を行う高
能率符号化装置を提案している(特開昭61−1449
89号公報参照)。
【0018】図6は、先に提案されているダイナミック
レンジに適応した可変なビット長の符号化、即ち、アダ
プティブ・ダイナミック・レンジ・コーディング(AD
RC)の説明に用いるものである。ダイナミックレンジ
が例えば(4ライン×4画素=16画素)からなる2次
元的なブロック毎に算出される。
【0019】また、8ビットを1サンプルとする入力画
素データからそのブロック内での最小のレベル(最小
値)が除去される。この最小値が除去された画素データ
が量子化される。この量子化は、最小値が除去された画
素データを代表レベルに変換する処理である。この量子
化の際に生じる量子化歪の許容できる最大値(最大歪と
記述する)が所定の値、例えば4とされる。
【0020】図6Aは、ダイナミックレンジが(最大値
MAXと最小値MINの差)が8の場合を示す。(DR
=8)の場合では、中央のレベル4が代表レベルL0と
され、(最大歪E=4)となる。
【0021】つまり、(0≦DR≦8)のときには、ダ
イナミックレンジの中央のレベルが代表レベルとされ、
量子化されたデータを伝送する必要がない。従って、必
要とされるビット長Nbが0である。受信側では、ブロ
ックの最小値MIN及びダイナミックレンジから代表レ
ベルL0を復元値とする復号がなされる。
【0022】図6Bは、(DR=17)の場合を示し、
代表レベルが(L0=4)、(L1=13)と夫々定め
られ、最大歪Eが4となる。2個の代表レベルL0、L
1があるので、(Nb=1)となる。(9≦DR≦1
7)の場合には、(Nb=1)である。最大歪Eは、ダ
イナミックレンジが狭い程小となる。
【0023】図6Cは、(DR=35)の場合を示し、
代表レベルが(L0=4)、(L1=13)、(L2=
22)、(L3=31)と夫々定められ、(E=4)で
ある。4個の代表レベルL0〜L3があるので、(Nb
=2)となる。(18≦DR≦35)の場合では、(N
b=2)とされる。
【0024】(36≦DR≦71)の場合では、8個の
代表レベル(L0〜L7)が用いられる。図6Dは、
(DR=71)の場合を示し、代表レベルが(L0=
4)、(L1=13)、(L2=22)、(L3=3
1)、(L4=40)、(L5=49)、(L6=5
8)、(L7=67)と夫々定められる。8個の代表レ
ベルL0〜K7の区別のために、(Nb=3)とされ
る。
【0025】(72≦DR≦143)の場合では、16
個の代表レベル(L0〜L15)が用いられる。図7E
は、(DR=143)の場合を示し、代表レベルが(L
8=76)、(L9=85)、(L10=94)、(L
11=103)、(L12=112)、(L13=12
1)、(L14=130)、(L15=139)と定め
られる(但し、L0〜L7は、既に説明した値と同様で
ある)。16個の代表レベル(L0〜L15)の区別の
ために、(Nb=4)とされる。
【0026】(144≦DR≦287)の場合では、3
2個の代表レベル(L0〜L31)が用いられる。図7
Fは、(DR=287)の場合を示し、代表レベルが
(L16=148)、(L17=157)、(L18=
166)、(L19=175)、・・・・(L27=2
47)、(L28=256)、(L29=265)、
(L30=274)、(L31=283)と定められる
(但し、L0〜L15は、既に説明した値と同様であ
る)。32個の代表レベル(L0〜L31)の区別のた
めに、(Nb=5)とされる。実際には、入力画素デー
タが8ビットで量子化されているので、ダイナミックレ
ンジの最大値が255であり、代表レベル(L28〜L
31)に量子化されることがない。
【0027】1ブロックないのテレビジョン信号が水平
及び垂直方向の2次元方向並びに時間方向に関する3次
元的な相関を有しているので、定常部では、同一のブロ
ックに含まれる画素データのレベルの変化幅は小さい。
従って、ブロック内の画素データが共有する最小レベル
MINを除去した後のデータDT1のダイナミックレン
ジを元の量子化ビット数より少ない量子化ビット数によ
り量子化しても、量子化歪は殆ど生じない。量子化ビッ
ト数を少なくすることにより、データの伝送帯域幅を元
のものより狭くすることができる。
【0028】ところで、上述のビット長が可変のダイナ
ミックレンジに適応した符号化装置では、許容できる最
大歪Eが例えば4と定められていた。この最大歪Eの値
をより大きくすればビット長Nbがより小さくなり、圧
縮率を高くすることができる。しかしながら、最大歪E
を大きくすると、ブロック歪が発生する。
【0029】そこで、本出願人は更に、ビット長Nbが
決定されるときに、ダイナミックレンジに対して、最大
歪を一定とせずに、人間の視覚特性にマッチングした非
線形な特性で最大歪を変えることにより、ビット長Nb
をより小さくするようにし、これによってブロック歪の
ような復元画像の劣化を生じることなくより圧縮率を高
くできるようにした高能率符号化装置を提案している
(特開昭62−266989号公報参照)。
【0030】このようなVTRの記録系を考えたADR
C方式を採用した高能率符号化装置においては、可変長
符号を用いた圧縮を行っていない。この可変長符号化
(Run Length Limited)を用いた圧
縮は、周知のように、1つの情報がどれだけ連続するか
をという情報を用いることで、情報の圧縮を行うように
した方法である。
【0031】この可変長符号化を行った場合、エラーが
生じたときに元のデータを復元できなくなってしまうか
らである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、VTR
の記録系を考えたADRC方式では可変長符号を用いる
とエラーが生じたときに元のデータを復元できなくなる
ので、圧縮効率の高い可変長符号化を採用できず、圧縮
率を向上できないという不都合があった。
【0033】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、可変長符号化を採用して圧縮効率を向上させると共
に、エラーが発生した場合でもできるだけ元のデータを
復元することのできる符号化装置および復号装置を提案
しようとするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の符号化装置は、
画素情報をブロック化し、各ブロック毎に可変長符号化
で符号化を行う第1の符号化手段と、第1の符号化手段
で符号化された画素の情報を複数のビットプレーンに分
割する分割手段と、分割手段によって分割され、生成さ
れた複数のビットプレーン毎に第2の符号化方法で符号
化を行う第2の符号化手段とを有し、ビットプレーン毎
に、第2の符号化方法を変更するものである。
【0035】また、本発明の復号装置は、入力された画
素情報に付加されているエラー訂正符号に基づいてエラ
ー訂正処理を行うエラー訂正処理手段と、エラー訂正処
理手段からの出力に対して各ブロック毎に可変長復号で
復号処理を行う第1の復号手段と、第1の復号手段で復
号された複数のビットプレーンの画素情報を元の情報に
変換する変換手段と、変換手段からの出力をビットプレ
ーン毎に変更された第2の復号化方法で復号処理を行う
第2の復号手段とを有するものである。
【0036】本発明の構成によれば、以下の作用をす
る。本発明の符号化装置において、第1の符号化手段
は、画素情報をブロック化し、各ブロック毎に可変長符
号化で符号化を行う。分割手段は、第1の符号化手段で
符号化された画素の情報を複数のビットプレーンに分割
する。第2の符号化手段は、分割手段によって分割さ
れ、生成された複数のビットプレーン毎に第2の符号化
方法で符号化を行う。このとき、特に、ビットプレーン
毎に、第2の符号化方法を変更する。
【0037】また、本発明の復号装置において、エラー
訂正処理手段は、入力された画素情報に付加されている
エラー訂正符号に基づいてエラー訂正処理を行う。第1
の復号手段は、エラー訂正処理手段からの出力に対して
各ブロック毎に可変長復号で復号処理を行う。変換手段
は、第1の復号手段で復号された複数のビットプレーン
の画素情報を元の情報に変換する。第2の復号手段は、
変換手段からの出力をビットプレーン毎に変更された第
2の復号化方法で復号処理を行う。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して本発明エ
ンコーダ及びデコーダの一実施例について詳細に説明す
る。
【0039】図1Aはエンコーダを示し、この図1にお
いて、1は例えば図示しないVTRの記録系からの、例
えば1サンプルが8ビットに量子化された画像データ
(ディジタルテレビジョン信号)が供給される入力端子
で、この入力端子1からの画像データは符号化回路2に
供給される。
【0040】この符号化回路(ADRC:アダプティブ
・ダイナミック・レンジ・コーディング回路)2は、例
えば入力端子1を介して供給される画像データを所定単
位の2次元ブロックに分割し、分割した2次元ブロック
内に含まれる複数画素の最大値及び最小値により規定さ
れるダイナミックレンジを求め、このダイナミックレン
ジに適応した可変のビット長でもって符号化を行う。そ
して符号化を行った画像データ(以下ブロックデータと
呼ぶ)を分割回路3に供給する。
【0041】図5にこの符号化によって生成されたブロ
ックデータの例を示す。この図5に示すように、1つの
ブロックデータは例えばデータブロック及び1つのブロ
ックの終わりを示すエンド・オブ・ブロック(EOB)
というコードのブロックで構成され、データブロックは
MSB、2SB、・・・・LSBで構成される。
【0042】さて、このようなブロックデータが分割回
路3に供給されると、分割回路3はブロックデータを更
にビットプレーンに分割する。ここで、ビットプレーン
とは、図5で説明したように、データブロックを構成す
るMSB、2SB、・・・・LSBを示し、ビットプレ
ーンに分割するということは、MSB、2SB、・・・
・LSBで夫々以下に説明する処理を行うための単位と
することである。
【0043】ここで、図4を参照してADRC方式で符
号化処理した画像データをビットプレーンに分割する方
法について更に説明する。
【0044】図4Aに、例えばADRC方式により処理
された画像データ(ブロックデータ)を示す。この図4
Aに示す各数値は例えば画像データのレベルを示してい
る。
【0045】次に、図4Bに示すように、図4Aに示し
たブロックデータをMSB、2ndMSB、LSBの3
ビットで示すと、MSBは最上位ビットであるので、十
進で“7”、“6”、“5”、“4”のときが夫々
“1”となり、十進で“3”、“2”、“1”、“0”
のときが夫々“0”となり、2ndMSBは2番目のビ
ットであるので、十進で“7”、“6”並びに“3”、
“2”のときに夫々“1”となり、十進で“5”、
“4”並びに“1”、“0”のときに夫々“0”とな
り、LSBは最下位ビットであるので、十進で“7”、
“5”、“3”、“1”のときに夫々“1”となり、十
進で“6”、“4”、“2”、“0”のときに夫々
“0”となる。
【0046】従って、図4Aに示すようなレベルに対応
させてビットプレーンで分割すると、MSBは図4Aに
おいて、“4”、“5”、“6”、“7”に対応する部
分が夫々“1”となり、これ以外は“0”、即ち、図4
Cに示すようになる。
【0047】次に、2ndMSBは図4Aにおいて、
“7”、“6”、“3”、“2”に対応する部分が夫々
“1”となり、これ以外は“0”、即ち、図4Dに示す
ようになる。
【0048】次に、LSBは図4Aにおいて“1”、
“3”、“5”、“7”に対応する部分が夫々“1”と
なり、これ以外は“0”、即ち、図4Eに示すようにな
る。
【0049】このようにして、ADRC方式で符号化し
て得たブロックデータをビットプレーンデータに分割す
るわけである。
【0050】この分割回路3で分割されたビットプレー
ンデータは、符号化回路4に供給される。
【0051】この符号化回路4は分割回路3からのビッ
トプレーンデータに対して例えばランレングス符号化、
ハフマン符号化等の可変長符号化処理を施し、この可変
長符号化処理を施したビットプレーンデータをフレーム
化回路5に供給する。本例においては、この順序として
は、ランレングス符号化処理の次にハフマン符号化処理
を行うようにする。この理由としては、ランレングス符
号化処理をハフマン符号化処理より先に行った方が符号
化の効率が良いからである。
【0052】フレーム化回路5は符号化回路4からのビ
ットプレーンデータに誤り訂正符号化の処理を施し、更
に同期信号を付加して送信データ(または記録データ)
を得、これを出力端子6を介して図示しない例えばVT
Rの記録系に供給する。このとき、可変長符号化された
MSBビットプレーンデータを他の2ndMSBやLS
Bのビットプレーンデータより先に配置すると共に、M
SBのビットプレーンデータの位置を予め決めておき、
規則的な配置で記録されるようにする。このようにした
場合、エラー伝播の影響を受けにくくすることができ
る。
【0053】ランレングス符号化の場合、エラーの発生
したデータ以降のデータは全て使用できなくなるので、
一番対極的な流れを決定するMSBのビットプレーンを
先頭にすることで、エラーによる影響を最小限にするわ
けである。
【0054】また、各ブロックに割り当てられる量子化
ビット数を切り換える場合においても、同様の作業を行
うことができるが、割当ビット数が“0”の場合はMS
Bプレーンが存在しない。従って、この場合はMSBプ
レーンを全て“0”としてエンコードされたデータを伝
送するか、若しくは「“0”ビット相当である」という
データを伝送すれば良い。
【0055】また、MSB付近のビットプレーンとLS
B付近のビットプレーンとではデータの並びが異なるの
で、コーディングのパターンを例えばコーディングテー
ブルを変えることによって切り換えた方が効率の良いコ
ーディングを行うことができる。この理由として、ハフ
マン符号化処理やランレングス符号化処理においては、
MSBのビットプレーンデータは対極的な流れが分か
り、LSBのビットプレーンデータは細かく変化するか
らである。
【0056】従って、例えばMSBのビットプレーンだ
けをコーディングし、2ndMSBやLSBのビットプ
レーンをコーディングしないようにしたり、MSB及び
2ndMSBのビットプレーンをコーディングし、LS
Bのビットプレーンをコーディングしないようにしたり
しても良いし、更に、ビットシフトを行うようにしても
良く、このような処理によってエラーに強くすることが
できる。
【0057】VTRの記録系においては、このフレーム
化回路5からのデータに対して増幅、変調等種々の記録
のための処理を施し、この後、図示しない磁気テープに
傾斜トラックを形成する如く記録する。
【0058】次に、図2を参照して図1Aに示したエン
コーダを更に詳しく説明する。この図2において、図1
Aと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0059】この図2に示すように、入力端子1に例え
ば1サンプルが8ビットに量子化された画像データが入
力される。この画像データがブロック化回路13に供給
される。
【0060】13はブロック化回路で、このブロック化
回路13は入力された画像データを符号化の単位である
2次元ブロック毎に連続する信号に変換する。この例に
おいては、1ブロックの大きさを例えば(4ライン×4
画素=16画素)とする。このブロック化回路13で処
理された画像データ(画素データ)はダイナミックレン
ジ(DR)検出回路14及び加算回路15に夫々供給さ
れる。
【0061】このダイナミックレンジ検出回路14は、
ブロック化回路13からの画素データをブロック毎にダ
イナミックレンジ及び最小値を検出し、最小値データを
加算回路15及びフレーム化回路5に夫々供給すると共
に、ダイナミックレンジをビット長決定回路16及びフ
レーム化回路5に夫々供給する。
【0062】加算回路15はブロック化回路13からの
画素データから、ダイナミックレンジ検出回路14から
の最小値データを減算し、その減算結果を量子化回路1
7に供給する。
【0063】一方、ビット長決定回路16は、ダイナミ
ックレンジと対応して量子化ビット数(ビット長)を決
定する。この場合、人間の視覚特性を考慮してビット長
を定める。即ち、ダイナミックレンジが大きい場合では
最大歪を大きくする。
【0064】一例として、ビット長決定回路16では、
次のように、ダイナミックレンジに応じてビット長を定
める。即ち、ダイナミックレンジが0以上10以下のと
きには、ビット長を“0”、最大歪を“5”とし、ダイ
ナミックレンジが11以上25以下のときには、ビット
長を“1”、最大歪を“6”とし、ダイナミックレンジ
が26以上99以下のときには、ビット長を“2”、最
大歪を“12”とし、ダイナミックレンジが100以上
255以下のときには、ビット長を“3”、最大歪を
“16”とする。
【0065】この決定されたビット長データは量子化回
路17に供給される。この量子化回路17は、加算回路
15からの加算結果、即ち、最小値除去後の画素データ
に対して、ビット長決定回路16からのビット長データ
に基いて量子化処理を施し、量子化処理を施して得たデ
ータ、即ち、符号化コードを分割回路3に供給する。
【0066】分割回路3は図1において説明したよう
に、符号化コード、即ち、ブロックデータをビットプレ
ーンに分割し、分割して得たビットプレーンデータを符
号化回路4に供給する。
【0067】符号化回路4は図1において説明したよう
に、分割回路3からのビットプレーンデータに夫々可変
長符号化処理等を行い、処理したデータをフレーム化回
路5に供給する。
【0068】フレーム化回路5は、ダイナミックレンジ
検出回路14からのダイナミックレンジ(例えば8ビッ
ト)及び最小値データ(例えば8ビット9)、並びに符
号化回路4からのブロックデータ(符号化コード)に夫
々誤り訂正符号化の処理を施すと共に、同期信号を付加
して記録データ、若しくは送信データを得、出力端子6
を介してVTRの記録系等に供給する。
【0069】次に、図1Bを参照して、VTRの記録系
(データ伝送等においては、受信系)でのデコーダにつ
いて説明する。
【0070】図1Bにおいて、7は図示しないVTR等
の再生系で再生された再生データが供給される入力端子
で、この入力端子7を介して再生データがフレーム分解
回路8に供給される。
【0071】フレーム分解回路8は入力端子7を介して
供給される再生データを、ダイナミックレンジ及び最小
値データ、並びにブロックデータ(符号化コード)に分
解すると共に、これらのデータに対して誤り訂正処理を
施し、この誤り訂正処理を施したデータを復号化回路9
に供給する。
【0072】復号化回路9はフレーム分解回路8からの
ブロックデータをデコードしてビットプレーンデータを
得、これを変換回路10に供給する。
【0073】変換回路10は復号化回路9からのビット
プレーンデータに対して図4で示した処理と逆の処理を
施して、元のブロックデータを得、これを復号化回路1
1に供給する。
【0074】復号化回路11は、変換回路10からのブ
ロックデータ、ダイナミックレンジ及び最小値データに
基いて、1サンプルが8ビットに量子化された画像デー
タ(ディジタルテレビジョン信号)を得、これを出力端
子12を介して図示しない例えばVTRの再生系に供給
する。
【0075】次に、図3を参照して、図1Bに示したデ
コーダを更に詳しく説明する。この図3において、図1
Bと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0076】この図3において、フレーム分解回路8の
フレーム分解回路18は入力端子7を介して図示しない
VTRの再生系からの再生データをビットプレーン毎の
ブロックデータ(符号化コード)、最小値データ、ダイ
ナミックレンジに分離すると共に、これらのデータに対
して誤り訂正処理を施した後に、ブロックデータを復号
化回路9に、ダイナミックレンジをビット長決定回路1
9に、最小値データを加算回路20に夫々供給する。
【0077】ビット長決定回路19は、エンコーダと同
様にダイナミックレンジからブロック毎のビット長を判
別し、ビット長データを復号化回路11に供給する。
【0078】復号化回路9はフレーム分解回路18から
のビットプレーン毎のブロックデータをデコードして元
のビットプレーンデータを得、このビットプレーンデー
タを変換回路10に供給する。
【0079】変換回路10は復号化回路9からのビット
プレーンデータに対して図4に示した方法と逆の処理を
施して元のブロックデータを得、このブロックデータを
復号化回路11に供給する。
【0080】復号化回路11はエンコーダの量子化回路
17の処理と逆の処理を行う。即ち、8ビットの最小レ
ベル除去後のデータを代表レベルに復号し、このデータ
を加算回路20に供給する。
【0081】加算回路20は、復号化回路11からのデ
ータとフレーム分解回路18からの最小値データを加算
し、元の画素データを復号する。この加算回路20の出
力はブロック分解回路21に供給される。
【0082】ブロック分解回路21は、エンコーダのブ
ロック化回路13と逆に、ブロックの順番の復号データ
をテレビジョン信号の走査と同様の順番に変換し、変換
したデータを出力端子13を介して図示しないVTRの
再生系に供給する。
【0083】このように、本例においては、ADRC方
式で符号化したデータをMSB、2ndMSB、・・・
・LSB毎のビットプレーンで分割し、これらについて
夫々ランレングス符号化処理及びハフマン符号化処理を
行うようにしたので、高い圧縮率を以てデータを圧縮で
きると共に、エラー発生時のデータの復元力の低下を最
小限とすることができる。
【0084】また、データの伝送や記録の際に、MSB
のビットプレーンデータを符号化して得たブロックデー
タを先頭にし、しかも規則的に伝送、記録するようにし
ているので、エラーに対して強いものとすることができ
る。
【0085】また、MSBのビットプレーンデータと、
LSBのビットプレーンデータに対するハフマン符号化
処理のパターンを例えばコーディングテーブルの切り換
え等によって変えるようにしたので、効率の良いコーデ
ィングを行うことができる。
【0086】そしてこのようなエンコーダ及びデコーダ
を例えばHD(ハイディフィニッション)VTRに適用
した場合は、画像データの効率の良い記録及び記録デー
タの良好な復元(再生)を行うことができる。
【0087】尚、上述の例においては、ブロック毎の可
変長化を採用した場合について説明したが、全画面にわ
たってビットプレーン毎の可変長化を行うようにしても
良い。
【0088】また、上述の例においては、VTRにエン
コーダ及びデコーダを登載した例について説明したが、
例えばテレビジョン会議システム等のデータ伝送システ
ムに適用しても同様の効果を得ることができる。
【0089】また、上述の実施例は本発明の一例であ
り、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成
が取り得ることは勿論である。
【0090】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、画素情報をブ
ロック化し、各ブロック毎に可変長符号化で符号化を行
う第1の符号化手段と、第1の符号化手段で符号化され
た画素の情報を複数のビットプレーンに分割する分割手
段と、分割手段によって分割され、生成された複数のビ
ットプレーン毎に第2の符号化方法で符号化を行う第2
の符号化手段とを有し、ビットプレーン毎に、第2の符
号化方法を変更するので、効率の良いコーディングを行
うことができ、高い圧縮率を得ることができると共に、
エラー発生時のデータの復元力の低下を最小限にするこ
とができる。
【0091】また、本発明の復号装置は、入力された画
素情報に付加されているエラー訂正符号に基づいてエラ
ー訂正処理を行うエラー訂正処理手段と、エラー訂正処
理手段からの出力に対して各ブロック毎に可変長復号で
復号処理を行う第1の復号手段と、第1の復号手段で復
号された複数のビットプレーンの画素情報を元の情報に
変換する変換手段と、変換手段からの出力をビットプレ
ーン毎に変更された第2の復号化方法で復号処理を行う
第2の復号手段とを有するので、符号化したデータを良
好に復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エンコーダ及びデコーダの一実施例を示
す構成図である。
【図2】本発明エンコーダの一実施例の要部を示す構成
図である。
【図3】本発明デコーダの一実施例の要部を示す構成図
である。
【図4】本発明エンコーダ及びデコーダの一実施例の説
明に供する説明図である。
【図5】本発明エンコーダ及びデコーダの一実施例の説
明に供する説明図である。
【図6】ADRC処理の説明に供する説明図である。
【図7】ADRC処理の説明に供する説明図である。
【符号の説明】
2、4 符号化回路 3 分割回路 5 フレーム化回路 8 フレーム分解回路 9、11 復号化回路 10 変換回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素情報をブロック化し、各ブロック毎
    に可変長符号化で符号化を行う第1の符号化手段と、 上記第1の符号化手段で符号化された画素の情報を複数
    のビットプレーンに分割する分割手段と、 上記分割手段によって分割され、生成された複数のビッ
    トプレーン毎に第2の符号化方法で符号化を行う第2の
    符号化手段とを有し、 上記ビットプレーン毎に、上記第2の符号化方法を変更
    することを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】入力された画素情報に付加されているエラ
    ー訂正符号に基づいてエラー訂正処理を行うエラー訂正
    処理手段と、 上記エラー訂正処理手段からの出力に対して各ブロック
    毎に可変長復号で復号処理を行う第1の復号手段と、 上記第1の復号手段で復号された複数のビットプレーン
    の画素情報を元の情報に変換する変換手段と、 上記変換手段からの出力を上記ビットプレーン毎に変更
    された第2の復号化方法で復号処理を行う第2の復号手
    段とを有することを特徴とする復号装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338937C (zh) * 2004-03-02 2007-09-19 致伸科技股份有限公司 影像压缩装置及其方法

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