JP2001257835A - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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JP2001257835A
JP2001257835A JP2000066236A JP2000066236A JP2001257835A JP 2001257835 A JP2001257835 A JP 2001257835A JP 2000066236 A JP2000066236 A JP 2000066236A JP 2000066236 A JP2000066236 A JP 2000066236A JP 2001257835 A JP2001257835 A JP 2001257835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロレンズアレイ光学系を用いて、ゴー
スト像およびハロウが発生することのないイメージセン
サを提供する。 【解決手段】 入射側マイクロレンズアレイ2と出射側
マイクロレンズアレイ3との間にクラッドに吸収を有す
る導波路アレイ4を挿入し、入射側マイクロレンズ2の
結像を一旦導波路アレイ4に導入し、導波路アレイ4か
らの出力を再度出射側マイクロレンズアレイ3により光
電変換素子アレイ5上に結像させることにより、ゴース
ト像およびハロウを発生することなく原稿を読取る。ま
たクラッドの吸収を高めることによって、導波路の開口
角を実質的に狭めて、マイクロレンズを用いることのな
いイメージセンサを構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
などの画像入出力情報機器における画像入力装置である
イメージセンサ、およびそれに用いる導波路の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファクシミリ装置、フラット
ベッドスキャナ、手で掴んで原稿上を走査させて読取り
画像を複写するハンドコピーおよび原稿上を走査して読
取り画像をデジタルに変換して複写するデジタルコピア
などの画像入力装置には、大きく分けてCCD(Charge
Coupled Device)方式とCIS(Contact ImageSenso
r)方式とがある。
【0003】CCD方式は、装置内に1つのレンズ縮小
光学系が配置され、原稿像をリニアCCDに縮小結像
し、画像信号に変換する。原稿からセンサまでの全共役
長(TC)は30cm以上あり、ミラーで複数回折返す
ことにより小型化を図っている。
【0004】CIS方式は、装置内に屈折率分散型ロッ
ドレンズアレイが読取り全幅にわたって配置され、原稿
像を等倍正立像でこれも読取り全幅にわたって配置され
たセンサアレイに結像し、画像信号に変換する。TC
は、10mm前後で小型化が可能である。近年、屈折率
分散型ロッドレンズアレイに代わって、より製造が容易
な凸マイクロレンズアレイによって原稿像を等倍正立投
影するマイクロレンズアレイ光学系の開発が試みられて
いる。
【0005】CCD方式は、CIS方式に比べ、TCが
長く小型化が困難である。図22は、従来のマイクロレ
ンズアレイ光学系の構造を示す断面図である。マイクロ
レンズアレイ光学系の場合は、センサに正立像を投影す
るために少なくとも2枚の凸レンズを光軸上に配置する
必要がある。原稿1側のレンズアレイ2によって光10
1による倒立中間像が形成され、光電変換素子アレイ5
側のレンズアレイ3が光111による等倍正立像として
光電変換素子アレイ5上に投影する。なお光電変換素子
アレイ5は、受光素子である光電変換素子が複数個走査
方向に配列されている。光軸23および24が一直線上
にあるマイクロレンズ26および27から成るレンズペ
ア間のみで反射光を結像すれば、レンズアレイペア上の
各レンズペアの像がセンサ面上でつながり、読取り全幅
の正立投影像が形成される。ところが光軸が一直線上に
ないレンズ組合わせによる像が形成されて、反射光7が
光107のように光電変換素子アレイ5上に投影されて
ゴーストが発生する場合がある。
【0006】図23は、従来のアパーチャ6を備えたマ
イクロレンズアレイ光学系の構造を示す断面図である。
入射側マイクロレンズアレイ2と出射側マイクロレンズ
アレイ3との間であって、光軸23および24が一直線
上にあるマイクロレンズ26および27から成るレンズ
ペアと、マイクロレンズ106および108から成る隣
接するレンズペアとの間に空間102を設けて、遮光部
であるアパーチャ6を配置して、マイクロレンズ106
および108から成るレンズペアとマイクロレンズ10
9および110から成るレンズペアとの間、すなわち隣
接するレンズペア間を渡る光7を完全に遮断することに
よって、ゴーストを防ぐことができることが特開平10
−210213号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように隣接する
レンズペア間をアパーチャ6によって遮光した場合、ア
パーチャ6側面で反射する光が存在するので、本来の結
像に寄与しない光がハロウ8となって光電変換素子アレ
イ5に到達し、信号対雑音比(S/N)を低下させる。
【0008】図24は、従来のアパーチャを備えたその
他のマイクロレンズアレイ光学系の構造を示す断面図で
ある。原稿1とレンズアレイ2との間、およびレンズア
レイ3と光電変換素子アレイ5との間にアパーチャ6を
配置して、ゴーストを防止するようにしている。この場
合も図23に示したマイクロレンズアレイ光学系と同
様、ハロウ8が発生するという問題が生じる。
【0009】図25は、従来のアパーチャ6を用いた場
合における原稿浮きによる画像への影響を示すイメージ
センサの断面図である。アパーチャ6を用いた従来構造
のマイクロレンズアレイ3におけるレンズ中央部に比べ
て周辺部の解像度は、原稿1がガラス面Cから離れると
急激に低下する。原稿1がガラス面C上に有れば、光源
からの光はフォーカス位置73で反射し、その反射光7
1がマイクロレンズ26によって倒立結像され、倒立結
像された光77はマイクロレンズ27によって光電変換
素子5上の結像点75に結像される。原稿1がガラス面
Cから離れると、光源からの光は反射位置74で反射
し、その反射光72がマイクロレンズ26によって倒立
結像され、倒立結像された光78はマイクロレンズ27
によって光電変換素子5上に結像されず、結像点79に
結像される。
【0010】本発明の目的は、マイクロレンズアレイ光
学系を用いて、ゴーストおよびハロウが発生することの
ないイメージセンサを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体である
原稿を光照射するライン状光源と、光照射による原稿か
らの反射光を結像する複数の入射側マイクロレンズを備
える第1のマイクロレンズアレイと、入射側マイクロレ
ンズに対応して原稿が搬送される副走査方向に垂直な主
走査方向に配置される複数の導波路セットで構成され、
各導波路セットには入射側マイクロレンズによる結像光
を入射し伝播させて出射する複数の導波路が走査方向に
間隔をあけて配置され、複数の導波路のコアが光を吸収
する材料を含むクラッドに保持されてなる複数の導波路
セットによって構成される導波路アレイと、各導波路セ
ットごとに備えられ、前記コアからの出射光を結像する
複数の出射側マイクロレンズを備える第2のマイクロレ
ンズアレイと、各出射側マイクロレンズごとに備えら
れ、出射側マイクロレンズによる結像光を電気信号に変
換する複数の受光素子を備える受光素子アレイとを含む
ことを特徴とするイメージセンサである。
【0012】本発明に従えば、導波路アレイをイメージ
センサの読取り光学系として用いることによって、導波
路へ結像する光の入射角度が制限されることを利用して
クロストークなしに原稿像を受光素子アレイである光電
変換素子アレイへ投影することができる。クラッドに吸
収を持たせたので、導波路へ結合しない光はクラッドで
吸収される。ファイバを黒色樹脂に埋込むような従来の
構造に比べてクラッド自体に吸収がある場合は、高次モ
ードの光ほど減衰が大きくなるので、実質的な開口角が
狭まり、分解能を上げ、読取り深度を深くすることがで
きる。
【0013】本発明は、被写体である原稿を光照射する
ライン状光源と、光照射による原稿からの反射光を結像
する複数の入射側マイクロレンズを備える入射側マイク
ロレンズアレイと、入射側マイクロレンズに対応して原
稿が搬送される副走査方向に垂直な主走査方向に配置さ
れる複数の導波路セットで構成され、各導波路セットに
は入射側マイクロレンズによる結像光を入射し伝播させ
て出射する複数の導波路が走査方向に間隔をあけて配置
され、複数の導波路のコアが光を吸収する材料を含むク
ラッドに保持されてなる複数の導波路セットによって構
成される導波路アレイであって、各導波路セット内の各
導波路から出射される光は、各導波路の並ぶ方向と逆方
向に並ぶ受光素子上の領域に1対1で対応して照射され
るように、導波路の出射側においてコアが原稿面の法線
方向から傾けられている導波路アレイと、各導波路セッ
トごとに備えられ、導波路セットからの出射光を電気信
号に変換する複数の受光素子を備える受光素子アレイと
を含むことを特徴とするイメージセンサである。
【0014】本発明に従えば、導波路アレイをイメージ
センサの読取り光学系として用い、マイクロレンズを入
射側のみ採用することによって、導波路へ結像する光の
入射角度が制限されることを利用してクロストークなし
に原稿像を受光素子アレイである光電変換素子アレイへ
投影することができるだけでなく、構造の小型化を図れ
る。クラッドに吸収を持たせたので、導波路へ結合しな
い光はクラッドで吸収される。ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の構造に比べてクラッド自体に吸収があ
る場合は、高次モードの光ほど減衰が大きくなるので、
実質的な開口角が狭まり、分解能を上げ、読取り深度を
深くすることができる。
【0015】本発明は、被写体である原稿を光照射する
ライン状光源と、原稿が搬送される副走査方向に垂直な
主走査方向に配置される複数の導波路セットで構成さ
れ、各導波路セットには光照射による原稿からの反射光
を入射し伝播させて出射する1または複数の導波路が走
査方向に間隔をあけて配置され、複数の導波路のコアが
光を吸収する材料を含むクラッドに保持されてなる複数
の導波路セットによって構成される導波路アレイと、各
導波路セットごとに備えられ、前記コアからの出射光を
電気信号に変換する複数の受光素子を備える受光素子ア
レイとを含むことを特徴とするイメージセンサである。
【0016】本発明に従えば、マイクロレンズを用いる
ことなく導波路アレイをイメージセンサの読取り光学系
として用いることによって、導波路へ結像する光の入射
角度が制限されることを利用してクロストークなしに原
稿像を受光素子アレイである光電変換素子アレイへ投影
することができるだけでなく、構造の小型化を図れる。
クラッドに吸収を持たせたので、導波路へ結合しない光
はクラッドで吸収される。クラッド自体に吸収がある場
合、ファイバを黒色樹脂に埋込むような従来の構造に比
べ、高次モードの光ほど減衰が大きくなるので、実質的
な開口角が狭まり、分解能を上げ、読取り深度を深くす
ることができる。
【0017】本発明は、前記導波路アレイにおける各導
波路セットが複数の導波路を備えていることを特徴とす
る。本発明に従えば、レンズ径を大きくして高分解能を
維持することができる。
【0018】本発明は、前記導波路アレイにおける各導
波路セット内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対
応する入射側マイクロレンズ表面領域内に収まるよう
に、入射側マイクロレンズの径、入射側マイクロレンズ
と対応する導波路の入射端との距離および入射側マイク
ロレンズアレイのピッチが設定されていることを特徴と
する。本発明に従えば、ゴースト像の発生を防ぐことが
できる。
【0019】本発明は、前記導波路アレイにおける各導
波路セット内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対
応する入射側マイクロレンズ表面領域内に収まるよう
に、導波路の入射側においてコアが原稿面の法線方向か
ら傾けられていることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、1つの導波路へは1つの
入射側レンズからの光のみが入射するので、導波路から
の出射光が対応する受光素子である光電変換素子面上に
照射されれば、導波路の開口角を狭めることなくゴース
ト像の発生を防ぐことができる。
【0021】本発明は、前記導波路アレイにおける各導
波路セット内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対
応する入射側マイクロレンズ表面領域内に収まるよう
に、導波路の入射側においてコアが原稿面の法線方向か
ら傾けられ、かつ、前記導波路の出射光が、対応する出
射側マイクロレンズ表面領域内に収まるように、導波路
の出射側においてコアが原稿面の法線方向から傾けられ
ていることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、1つの導波路へは1つの
入射側レンズからの光のみが入射し、1つの導波路から
の光は1つの出射側レンズにのみに照射するので、原稿
像とセンサ位置が1対1に対応する。これによって、ゴ
ースト像の発生を防ぐことができる。また1つの導波路
セット内のすべてのコア端面での角度を同一にする場合
には、各コアにおける開口角の延長は、端部のコアほど
レンズ辺縁部を通る。端部のコアにおける開口角の延長
をレンズ表面領域内に納めるためにはレンズの開口角が
制限されて暗くなり、レンズと導波路との結合位置精度
を高める必要が生じる。各コアにおける開口角の中心が
レンズの中心を通るように、コア端面を傾けると、1つ
のマイクロレンズに対応する導波路のレンズ位置での集
光領域が一致するので、導波路の開口角を大きく取れ、
位置合わせ精度を緩和することができる。
【0023】本発明は、前記受光素子アレイにおける各
受光素子が、各導波路セット内の複数の導波路から光を
受ける1つの受光素子であることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、導波路アレイと受光素子
アレイである光電変換素子アレイとの位置合わせ精度を
緩和することができる。
【0025】本発明は、前記導波路アレイが副走査方向
に複数列備えられていることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、3次元積層構造の導波路
において、クロストークなしに原稿像を光電変換素子ア
レイへ投影することができ、分解能を上げて読取り深度
を深くすることができる。
【0027】本発明は、光を入射し伝播して出射するコ
アと、光を吸収する材料を含むクラッドとを有する複数
の導波路を備える導波路アレイの製造方法であって、光
を吸収する材料を用いて、クラッドとする基板であっ
て、基板面上の一方向に複数の溝を有する基板を射出成
型する工程と、前記溝にコア材料を充填し、余分なコア
材料を掃出すスキージ法によってコアを形成する工程と
を含むことを特徴とする導波路アレイの製造方法であ
る。
【0028】本発明に従えば、ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の方法に比べて、高密度に導波路アレイ
を形成することができる。
【0029】本発明は、前記コアを形成する工程の実行
によって形成されたコアを有する基板2枚のコアが形成
された面同士を、光を吸収する材料を用いて貼り合わせ
る工程を含むことを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の方法に比べて、高密度に並列導波路ア
レイを形成することができる。
【0031】本発明は、光を入射し伝播して出射するコ
アと、光を吸収する材料を含むクラッドとを有する複数
の導波路を備える導波路アレイが、副走査方向に複数列
備えられた積層導波路アレイの製造方法であって、2P
法において、一面上の一方向に複数の溝を有する透光性
基板上に、可視光に吸収を有する紫外線重合材料を塗布
し、塗布された紫外線重合材料の上から基板を被せて加
圧し、紫外線を照射して重合させることによって、コア
材料を充填するための溝を有するクラッドを形成する工
程と、前記コア材料を充填するための溝にコア形成用紫
外線重合材料を載置し、スキージ法において、前記クラ
ッドの溝を有する一表面とともにコアが一仮想表面にあ
るように、余分なコア材料を掃出してコアを形成する工
程と、2P法において、一面上の一方向に複数の溝を有
する透光性基板上に、可視光に吸収を有する紫外線重合
材料を塗布し、塗布された紫外線重合材料の上からコア
が形成された基板を被せて加圧し、紫外線を照射して重
合させることによって、コア材料を充填するための溝を
有するクラッドを積層する工程と、前記クラッドを積層
する工程において形成された溝にコア形成用紫外線重合
材料を載置し、スキージ法において、前記クラッドの溝
を有する一表面とともにコアが一仮想表面にあるよう
に、余分なコア材料を掃出してコアを形成する工程とを
含むことを特徴とする積層導波路アレイの製造方法であ
る。
【0032】本発明に従えば、ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の方法に比べて、高密度に3次元積層構
造の導波路アレイを形成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある分解能200dpiのイメージセンサの概略構成を
示す断面図である。図2は、図1における切断面線II
から見た断面図である。支持体18に取付けられて原稿
1を照射する光源17と、原稿1に接する透光性支持
板、たとえばガラス板9と、原稿1からの反射光21ま
たは22を結像する入射側マイクロレンズアレイ2と、
結像された光を伝播する導波路アレイ4と、導波路アレ
イ4からの出射光28または29を結像する出射側マイ
クロレンズアレイ3と、結像光を電気信号に変換する光
電変換素子アレイ5と、光電変換素子を実装する実装基
板16とを含む。
【0034】図3は、図1における導波路アレイ4の入
射側を拡大して示す断面図である。入射側マイクロレン
ズ26と出射側マイクロレンズ27とで構成される一対
のマイクロレンズ対に対応する導波路セットは、コア5
1a〜51fの6本で構成される。
【0035】図1〜3によって導波路アレイ4への光の
入射および出射のようすを示す。支持部材18に取付け
られた光源17が原稿1の読取り領域E1を照射する。
光源17から原稿1の走査方向Fの読取り領域F1に照
射された光の反射光21または22は、入射側マイクロ
レンズアレイ2を構成する入射側マイクロレンズ26に
よって、導波路入射端面30に倒立結像される。導波路
のコア51fおよび51aをそれぞれ伝播し出射端面3
8から放射された光28および29は、出射側マイクロ
レンズアレイ3を構成するとともに、入射側マイクロレ
ンズ26とペアとなる出射側マイクロレンズ27によっ
て、光電変換素子5aおよび5b上にそれぞれ倒立結像
され、原稿1の読取り領域F1に対して、結像領域Gに
正立像が形成される。
【0036】入射側マイクロレンズ26の凸部の光軸2
3と、出射側マイクロレンズ27の凸部の光軸24とは
一直線上25にある。直線25は原稿1が配置される面
の垂直方向にある。各光軸が一直線上にあるマイクロレ
ンズペアによる像は、光電変換素子アレイ5上でつなが
り、原稿1の走査方向Fの全読取り幅の正立像が光電変
換素子アレイ5上に形成される。
【0037】副走査方向Eにおいては、光源17から原
稿1の副走査方向Eの読取り領域E1に照射された光の
反射光22または32は、入射側マイクロレンズアレイ
2を構成する入射側マイクロレンズ26によって、導波
路入射端面30に倒立結像される。導波路のコア51お
よび52をそれぞれ伝播し出射端面38から放射された
光39および29は、出射側マイクロレンズアレイ3を
構成するとともに、入射側マイクロレンズ26とペアと
なる出射側マイクロレンズ27によって、光電変換素子
アレイ5上に倒立結像され、原稿1の読取り領域E1に
対して、結像領域Hに正立像が形成される。副走査方向
EへE1が過ぎるごとにE1と等しく定める距離ごとに
光電変換素子の出力が読出されていく。
【0038】図4は、図1における導波路アレイ4の断
面構造を示す断面図である。紙面垂直方向は、図1の原
稿1が配置される面の垂直方向と一致する。導波路アレ
イ4は、コア51と総称する51a、51b、51c、
51d、51eおよび51fが走査方向Fに間隔をあけ
て配置されるとともに、コア51およびコア51と同様
に構成されるコア52が副走査方向Eに2列配置されて
いる。
【0039】図5(a)は、図1に示すイメージセンサ
の一部の概略構造を示す断面図である。(b)は、
(a)における導波路アレイ4のコア51a〜51fの
形状をコア31a〜31fの形状に変えた構造を示す断
面図である。θ1=θ2=θ3=θ4となるように定め
られている。導波路アレイ4を備えたイメージセンサに
おいて、マイクロレンズアレイ2の各マイクロレンズの
径を大きくすることによって、感度を上げることができ
る。レンズ径を大きくし、かつ分解能を高いまま維持す
るため、1つのマイクロレンズに対して複数の導波路の
コアが対応する構造にしている。(b)のように導波路
アレイ4において導波路のコア31a〜31fをストレ
ートな形状で平行に配置した場合、導波路へ入射されて
導波路を伝播できる光60または61の最大角である入
射開口角θ1〜θ4をマイクロレンズの開口角と一致さ
せても、31cより31b、31bより31a、または
31dより31e、31eより31fというように、導
波路のコアの位置がマイクロレンズの光軸23から遠ざ
かるにしたがって、光7のように導波路の入射開口角θ
2のレンズ凸部表面位置での広がりがマイクロレンズ2
6からはみ出る。はみ出た領域が隣接するマイクロレン
ズ28にかかることによって、光7によるゴーストが生
じる。光7によるゴーストを防ぐためには、導波路の開
口角を狭める必要があるが、開口角を狭めると感度が低
下する。
【0040】図5(a)のように、導波路アレイ4にお
ける各導波路のコア51a〜51fを傾けて導波路の入
射端から中央までテーパ状に広げ、全ての導波路のコア
51a〜51fにおいて導波路コアとレンズの屈折率差
も考慮してレンズの凸面の中心から導波路の中心に向か
った光線が導波路にストレートに入射するようにしてい
る。これによって、導波路に隣接するマイクロレンズの
光7が結合するのを防止することができる。なお出射端
においては逆に導波路の中央から出射端まで逆テーパ状
に狭める。
【0041】図6(a)は、導波路のコアの数が光電変
換素子である受光セルの数の3倍である場合の位置ずれ
による解像度への影響を示す説明図である。図6(b)
は、導波路のコアの数が光電変換素子である受光セルの
数と等しい場合の位置ずれによる解像度への影響を示す
説明図である。図6(a)および(b)において、1)
は導波路像が1つの受光セルに収まる場合を示し、2)
は導波路像が2つの受光セルにかかる場合を示す。
【0042】本発明の導波路アレイを備えたイメージセ
ンサにおいて、解像度は導波路ピッチと光電変換素子ピ
ッチとで制限され、図6(b)のように、導波路のコア
数と光電変換素子数とが等しい場合には、導波路のコア
からの出力像である導波路像TおよびUと光電変換素子
S3およびS4との位置ずれが解像度を低下させる。図
6(b)の2)のように、光電変換素子である受光セル
S3およびS4上での導波路のコアTおよびUからの出
射光による結像が、2つの光電変換素子S3およびS4
ならびにS4およびS5にそれぞれ等分にかかる場合、
解像度は半分に低下する。図6(a)のように、導波路
のコア数を光電変換素子数より多くし、たとえば光電変
換素子S3またはS4の1つに対して導波路のコアT1
〜T3またはU1〜U3の3つずつなどの複数対応する
ような構成とすることによって、導波路アレイと光電変
換素子アレイとの位置合わせ精度が緩和される。図6
(a)のように、導波路のコア数が光電変換素子数の3
倍の場合、2)のように、最悪の位置ずれである導波路
のコアU3およびT3からの出射光による結像が、2つ
光電変換素子S3およびs4にそれぞれかかる場合で
も、結合部の空間周波数伝達特性を示すMTF(modula
tion transfer function)は、 MTF =(白−黒)/(白+黒) =(2.5−0.5)/(2.5+0.5) = 0.67 であるから、MTFは0.67となり解像度を維持でき
る。
【0043】図7は、図3に示す導波路アレイ4の一部
を拡大して示す拡大図である。導波路アレイ4は、コア
51d〜51fとクラッド50とで構成され、クラッド
50には光吸収材料を使用している。図8は、強度に対
する導波路の出射角度を説明するためのグラフである。
図9は、導波路における透過率の入射角度依存性を説明
するためのグラフである。導波路アレイ4に入射されて
伝播する光について、図5、7、8および9によって説
明する。光導波路は、コア51eとクラッド50との屈
折率で決まる開口角θ11を有する。開口角θ11は導
波路入射端面30の法線34とコア51eに入射する光
41とのなす角度であって、導波路へ入射されて導波路
を伝播できる光の最大角である。開口角θ11より大き
な角度で入射する光は伝播しない。透明な材料で形成さ
れていれば光導波路の開口角は、全反射の始まる臨界角
によって決定される。クラッド50に吸収がある場合、
実際の開口角θ11は臨界角θ21によって決定される
開口角より狭くなる。以降、この場合の開口角を実質的
な開口角と称す。
【0044】図5に示したように、1つの導波路に対し
てその入射開口角θ1〜θ4の延長がレンズ凸部表面位
置で占める領域が1つのレンズ内に収まっているなら、
その導波路には他のマイクロレンズからの光は結合しな
い。レンズは、レンズ径Dと焦点距離fとで決まる開口
角atan(D/2f)を有する。導波路の入射端はマイク
ロレンズのほぼ焦点位置にあり、マイクロレンズの開口
角と導波路の実質的な開口角が等しければ、マイクロレ
ンズに垂直に入射した光は全て導波路へ入って伝播し、
他の光は入射しても伝播しない。すなわち図7に示すよ
うに、導波路へ結合しない光46はクラッド50内に入
射されるが、クラッド50には光吸収材料を使用して吸
収を持たせているので、クラッド50は導波路に結合し
ない光47を吸収することができる。
【0045】また出射側においても、導波路とマイクロ
レンズが同様の関係であれば、原稿1上の1点は、光電
変換素子上の1点に1対1に対応し、ゴーストは発生し
ない。その他の導波路へ結合しない光は、クラッド50
内に照射されるが、前述のように、クラッド50に吸収
されるので、光電変換素子アレイ5へ到達することを回
避することができる。
【0046】コア51e中を伝播する光42は、クラッ
ド50中にエネルギを染み出させた状態で伝播する。ク
ラッド50に吸収があるとコア51eが透明であっても
染み出しエネルギが吸収されるので、光43は光44で
示すように減衰する。高次モードの光ほど、伝播によっ
て急速に減衰する。高次モードほど、強度は低い。図8
のように、高次モードの光ほどクラッド50への染み出
し長が長く減衰が大きいので、出射光45の低次モード
の成分比が高くなり、出射角θ31が狭まる。出射角θ
31は、導波路出射端面38の法線36とコア51eか
ら出射する光45とのなす角度である。クラッド吸収2
20cm-1の場合63およびクラッド吸収なしの場合6
4とも、低次モード、すなわち強度が高い程、出射角度
が狭くなっている。
【0047】図9のように、入射角度θ1の大きい光ほ
ど導波路内で高次モードとなるので、透過率が低く、す
なわち減衰が大きく、導波路の実質的な入射開口角θ1
1も、コア51eとクラッド50との屈折率差で決まる
全反射の臨界角θ21によって決定される開口角より狭
まる。クラッド吸収2200cm-1の場合65、クラッ
ド吸収220cm-1の場合66およびクラッド吸収なし
の場合67の順に、同じ透過率で、入射角度が狭くなっ
ていることが判る。
【0048】前述のように、クラッドの吸収を大きくし
て導波路からの出射光広がりを狭めると、出射側マイク
ロレンズを介さなくとも光電変換素子面上に導波路から
の光をスポット状に照射することができ、解像度が低下
しない。
【0049】図10は、本発明の導波路アレイを備えた
場合における原稿浮きによる画像への影響を示すイメー
ジセンサの断面図である。前述のように、アパーチャ6
を用いた従来構造のマイクロレンズ光学系の場合、入射
側マイクロレンズアレイ2および出射側マイクロレンズ
アレイ3におけるレンズ中央部に比べて周辺部に対応す
る光電変換素子上での解像度は、原稿1がガラス面Cか
ら離れると急激に低下する。
【0050】これに対して図10のように、導波路アレ
イ4を入射側マイクロレンズアレイ2と出射側マイクロ
レンズアレイ3との間に挟んだ場合、導波路入射端面3
0で画像情報がサンプリングされる。導波路中で光の入
射方向情報はほぼ消滅し、出射端面38では開口角全体
に放射される。このため、アパーチャ6を用いた場合に
比べて、アパーチャ6による周辺光量の低下を防止する
ことができるとともに、原稿1がガラス面Cから浮いた
場合の解像度の低下を低減することができる。
【0051】原稿1がガラス面C上にあれば、光源から
の光はフォーカス位置73で反射し、その反射光71が
マイクロレンズ26によって導波路入射端面30に結像
され、結像された光は導波路を伝播し、マイクロレンズ
27によって光電変換素子5上の結像点75に結像され
る。原稿1がガラス面Cから離れて、光源からの光が反
射位置74で反射すると、マイクロレンズ26によって
結像される導波路入射端面30の像が小さくなり、かつ
ボケる。導波路入射端面30に結像された光72の導波
路中で入射方向情報はほぼ消滅し、入射された光72は
出射端では光76のように開口角全体に放射されるの
で、光電変換素子5上の焦点75に結像され、隣の光電
変換素子上にかかることがない。
【0052】本実施形態は、入射側および出射側にマイ
クロレンズアレイ2および3をそれぞれ配置し、入射側
と出射側とを対称構造にしたイメージセンサである。導
波路パターンも入射側と同様に出射光の中心方向がレン
ズ中心を通るように、出射側の導波路のコアをテーパ状
に配置し対称構造とする。
【0053】本発明の実施の一形態である分解能200
dpiのイメージセンサにおいて、レンズ曲率半径18
0μm、レンズ径250μmおよびピッチ間隔250μ
mで1列に配列された入射側マイクロレンズアレイ2を
形成し、マイクロレンズの頂点を、厚さ0.9mmのガ
ラス板9から0.1mm離す。マイクロレンズアレイ2
の厚さは760μmで裏面には導波路アレイ4を装着す
る。導波路アレイ4において、クラッドの屈折率は1.
492、吸収係数は220cm−1、コアの屈折率は
1.508で、導波路の長さは1mm、各導波路のコア
は幅8μm、深さ8μmで、14μmピッチで配置す
る。導波路の実質的な入射開口角は8度となる。各マイ
クロレンズに対応する6本の導波路のコア51a〜51
fの入射側傾きは基板16の面の垂直方向に対して、各
々−1.7度、−1.0度、−0.4度、0.4度、
1.0度、1.7度とする。
【0054】導波路アレイ4の出射側端面38に、レン
ズ曲率半径180μm、レンズ径250μmおよびピッ
チ間隔250μmで1列に配列された入射側マイクロレ
ンズアレイ2を形成して装着する。マイクロレンズアレ
イ2の厚さは760μmで、導波路端面と光電変換素子
アレイ5のセンサ面との間の距離を1mmとする。各マ
イクロレンズに対応する6本の導波路のコア51a〜5
1fの出射側角度を基板16の垂直方向に対して、各々
−1.7度、−1.0度、−0.4度、0.4度、1.
0度、1.7度とする。
【0055】このような入射側と出射側とにマイクロレ
ンズアレイを備えた対称構造によって、導波路出射端の
倒立像が光電変換素子アレイ5のセンサ面に結像され、
原稿面に対して連続した等倍正立像が形成される。なお
入射側と出射側とを全くの対照構造としなくても、マイ
クロレンズのレンズ曲率半径、レンズ径およびピッチ間
隔と、該マイクロレンズに対応する導波路のコアをテー
パ状にする角度とを調整して設定すれば、等倍正立像を
形成することができる。
【0056】前記導波路アレイを、本発明の実施の一形
態である分解能200dpiのイメージセンサに備え、
原稿がガラス面から浮いた場合、マイクロレンズによっ
て結像される導波路入射端の像は、小さくなり、かつボ
ケる。言い換えれば、1つのマイクロレンズに対応する
原稿面上の領域が広くなる。このため隣合うマイクロレ
ンズで取込む原稿面上の領域に重なりが生じ、読取り分
解能が低下する。しかし導波路アレイを用いたイメージ
センサについては、マイクロレンズアレイのみで構成し
たイメージセンサのように、マイクロレンズに対応しな
い隣の光電変換素子上に光がかかることはないので、原
稿浮きによる解像度の低下は少ない。
【0057】また光電変換素子アレイ5の1つの光電変
換素子が複数の導波路のコアからの出射光を受ける構造
としているので、光電変換素子と導波路との位置ずれが
あっても解像度を維持することができる。
【0058】図11は、本発明の実施の他の形態である
分解能200dpiのイメージセンサの概略構成を示す
正面断面図である。図11は、導波路アレイを変更した
点を除いて、図1に示すイメージセンサと全く同じであ
る。図1と同じ構成部分には同じ符号を記した。導波路
アレイ80を構成する各導波路は、3本のコア81a〜
81cを有し、各コアはストレート形状である。前述の
ように、入射側マイクロレンズアレイ2および出射側マ
イクロレンズアレイ3のレンズ径があまり大きくない場
合には、コアがストレート形状であっても、前記発明の
実施の一形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】図12は、本発明の実施の他の形態である
分解能200dpiのイメージセンサの概略構成を示す
断面図である。図13は、図12における切断面線XI
IIから見た断面図である。支持体18に取付けられて
原稿1を照射する光源17と、原稿1に接する透光性の
支持板、たとえばガラス板9と、原稿1からの反射光を
結像する入射側マイクロレンズアレイ2と、結像された
光を伝播する導波路アレイ4と、導波路アレイ4からの
出射光を電気信号に変換する光電変換素子アレイ5と、
光電変換素子アレイ5を実装する実装基板16とを含
む。
【0060】ガラス板9の厚さは、0.9mmである。
入射側マイクロレンズアレイ2は、射出成型によって作
製し、レンズ曲率半径180μm、レンズ径250μ
m、ピッチ250μmで1列に配列されたレンズアレイ
2を形成する。マイクロレンズの頂点は、ガラス板9か
ら0.1mm離れている。マイクロレンズアレイ2の厚
さは760μmでガラス板9と反対の面には導波路アレ
イ4が装着されている。各マイクロレンズに対して各々
6本の導波路入射端が、対応するマイクロレンズの光軸
を中心として左右に3本づつ、14μmのピッチで配置
されている。このようなマイクロレンズアレイ2によっ
て、導波路入射端面に縮小倒立像が形成され、導波路ア
レイ4に入射される。
【0061】導波路アレイ4は、第1実施形態と同様、
クラッド50の屈折率1.492、コア51の屈折率
1.508、導波路の長さ1mm、各導波路のコア51
は幅8μmおよび深さ8μmである。ただし、クラッド
50の吸収係数は220cm-1であり、導波路の実質的
な入射開口角は8度となる。導波路の開口角はマイクロ
レンズの開口角より小さく、さらに各導波路を入射端面
に対してテーパ状に形成し、開口角の中心方向がマイク
ロレンズの中心を通るようにする。これによって、ゴー
スト像の発生を防止するとともに、マイクロレンズと導
波路との位置合わせ精度を緩和する。
【0062】具体的には、各マイクロレンズに対応する
6本の導波路のコア51a〜51fの入射側傾きは基板
16の垂直方向に対して、各々−1.7度、−1.0
度、−0.4度、0.4度、1.0度および1.7度で
ある。
【0063】図14は、図12における導波路アレイ4
の出射側部分の概略構造を示す断面図である。導波路の
出射側における導波路角度を傾けることによって、導波
路のコア51fおよび51aをそれぞれ伝播し出射端面
38から放射された光89および88は空間で交差し、
光電変換素子5bおよび5a上にそれぞれ倒立結像さ
れ、原稿1の読取り領域F1に対して、結像領域Gに正
立像が形成される。出射側のマイクロレンズを省略する
ことにより、小型化と低コスト化が可能となる。
【0064】導波路アレイ4は、出射側において、導波
路のコアの出射角度を傾けて形成し、出射光88および
89を空間で交差させる。本実施形態では、導波路端面
38と光電変換素子アレイ5のセンサ面との間の距離を
500μm、6本の導波路のコア51a〜51fの出射
側角度を基板16の垂直方向に対して、各々−10.1
度、−6.2度、−2.1度、2.1度、6.2度およ
び10.1度とした。たとえばコア51fからの出射光
89と、コア51aからの出射光88とが空間で交差し
て、光電変換素子アレイ5上でコア51aから51fへ
の並びに対して逆順に照射する。これによって、導波路
アレイ4の出射光88および89がマイクロレンズなし
で、光電変換素子アレイ5のセンサ面上で、導波路入射
端面に形成された像の拡大倒立像が形成される。したが
ってセンサ面の像は、原稿に対して等倍正立像になる。
【0065】前記導波路においては、導波路のクラッド
に光吸収があるので、高次モードの減衰が大きく低次モ
ードのみ出射されることによって光広がりが非常に小さ
くなる。したがって導波路のコアから出射された光の広
がりが大きいことによって像がぼけるということがな
く、所望の分解能が得られる。
【0066】前記導波路アレイを、本発明の実施の他の
形態である分解能200dpiのイメージセンサに備
え、原稿がガラス面から浮いた場合も、第1実施形態と
同様である。すなわち前記導波路アレイを用いたイメー
ジセンサにおいては、マイクロレンズアレイのみで構成
したイメージセンサのように、マイクロレンズに対応し
ない隣の光電変換素子上に光がかかることはないので、
原稿浮きによる解像度の低下は少ない。
【0067】さらに第1実施形態と同様、光電変換素子
アレイ5の1つの光電変換素子が導波路の複数のコアか
らの出射光を受ける構造としているので、光電変換素子
と導波路との位置ずれがあっても解像度を維持すること
ができる。
【0068】図15は、本発明の実施のまた他の形態で
ある分解能200dpiのイメージセンサの概略構成を
示す断面図である。図16は、図15における切断面線
XVIからみた断面図である。支持体18に取付けられ
て原稿1を照射する光源17と、原稿1に接する透光性
支持板、たとえばガラス板9と、原稿1からの反射光を
入力する導波路アレイ99と、導波路アレイ99からの
出射光を受光して電気信号に変換する光電変換素子アレ
イ5と、光電変換素子アレイ5を実装する基板16とを
含む。
【0069】図17は、図15における導波路アレイ9
9への反射光の入射および出射を示す概略断面図であ
る。クラッド90の吸収をより大きくし、導波路の実質
的な入射開口角を狭めることにより、出射側マイクロレ
ンズアレイだけでなく、入射側マイクロレンズアレイも
省略することができる。さらなる小型化と低コスト化が
可能となる。
【0070】前記導波路アレイ99は、クラッド90の
屈折率1.492、クラッド90の吸収係数2200c
-1、コア91の屈折率1.508、導波路の長さ1m
mで、幅8μmおよび深さ8μmの直線導波路のコア9
1が14μmピッチで並ぶ導波路パターンの構造を有す
る。導波路アレイ99において、クラッド90の持つ吸
収のため高次モードの導波成分は吸収されて減衰するの
で、導波路の実質的な入射開口角θ91は狭まり、約2
度となり、導波路の出力側の出射角θ92は約1度であ
る。ちなみにクラッド90およびコア91が透明な場合
に入射角度を2度以下にするには、屈折率差を10-3
下にする必要があり、製造が困難である。
【0071】前記導波路アレイが、分解能200dpi
のイメージセンサに備えられ、導波路入力端と原稿1と
の距離Dが約1mmである場合、1つの導波路に入力す
る原稿領域は約70μm径である。なおガラス板9の厚
さは0.9mmである。導波路出力端と光電変換素子ア
レイ5との距離Lは500μmであり、1つの導波路か
らの出射光92の光電変換素子上での広がりは約20μ
m径である。原稿がガラス面から1mm浮いても1つの
導波路に入力する原稿領域は140μm径であり、20
0dpiの分解能を有するので、本の折目近くに書かれ
た文字も読取ることができる。
【0072】また光電変換素子アレイ5の1つの光電変
換素子が導波路の複数のコア91の出射光を受ける構造
としているので、光電変換素子と導波路との位置ずれが
あっても解像度を維持することができる。
【0073】(導波路の製造方法)図18は、図1にお
ける導波路アレイ4の作製工程を示す工程図である。成
型基板50には、カーボンなどの光吸収材料を含むアク
リル樹脂成型基板を用いる。(a)のように、成型基板
50の表面には、導波路コア形成のための直線溝が14
μmピッチで平行に複数形成され、成型基板50が導波
路の下部および側面のクラッドとなる。(b)のよう
に、成型基板50にコア形成のための透明紫外線重合材
料53を塗布によって溝に充填する。透明紫外線重合材
料53としては、アクリレート系モノマー材料などを用
いることができる。溝以外にはみ出した紫外線重合材料
53は、(c)のように掻取り器56を用いてスキージ
にて除去する。(d)のように、スキージ後の成型基板
50に紫外線を照射してコア51を硬化させる。上部ク
ラッドは、コア51を硬化させた後の成型基板50上
に、(e)のように光吸収材料を含んだ熱重合材料54
を薄く塗布し、さらに図11(a)〜(d)と同様にし
てコア形成した導波路基板を張合わせて加熱することに
よって熱重合材料54を硬化させて形成する。熱重合材
料54としては、カーボン微粒子、色素などの光吸収材
料を含んだアクリレート系モノマー材料などを用いるこ
とができる。これによりコアが図2において示す副走査
方向Eに2列形成される。
【0074】クラッド部12となるクラッド材料塗布膜
の厚みと、該クラッド材料塗布膜に含ませる光吸収材料
の濃度は、塗布面に垂直に入射した紫外線が硬化に充分
な強度で透過できるように調整する。
【0075】図19は、本発明のイメージセンサに用い
る導波路アレイの他の例の断面構造を示す断面図であ
る。図18(a)〜(d)と同様にしてコア51を硬化
させた後の成型基板50上に、上部クラッドとなる光吸
収材料を含む熱重合材料である熱硬化樹脂55を塗布
し、さらに不透明樹脂板である黒色上板58を張合わせ
硬化接着させる構造も可能である。黒色上板58として
は、アクリルにカーボンを混合した成型基板などを用い
ることができる。熱硬化樹脂55および黒色上板58も
クラッドを構成するクラッド部である。
【0076】図20は、本発明のイメージセンサに用い
る導波路アレイのさらに他の例の断面構造を示す断面図
である。2P法とスキージ法とを組合わせて積層した導
波路アレイ構造である。図21は、図20に示す導波路
アレイの作製工程を示す工程図である。(a)のように
導波路溝の型形状を表面に形成したガラス板153上
に、可視光吸収材料を含んだ紫外線硬化樹脂154を塗
布し、(b)のように上からクラッド部となる2P製造
用黒色基板150を被せて加圧し、紫外線照射して重合
させクラッド152を形成する。ついで(c)のように
ガラス板58を離型し、(d)のようにクラッド50の
溝に透明紫外線硬化樹脂156を塗布し、(e)のよう
に掻取り器56を用いてスキージにて余分な透明紫外線
硬化樹脂156を掃出し、(f)のように透明紫外線硬
化樹脂156に紫外線を照射して硬化させコア151に
する。(a)〜(f)の工程によって第1層の導波路ア
レイが形成される。さらに(a)の工程と同様にしてガ
ラス板153上に塗布された紫外線硬化樹脂156の上
から、第1層の導波路アレイが形成された基板を被せて
加圧し、紫外線照射して重合させて2層目のクラッド1
52を形成する。以降(g)および(c)〜(f)の工
程を繰返して導波路アレイの3次元積層構造を作製す
る。
【0077】以上のようにして、ファイバを黒色樹脂に
埋込むような従来の方法に比べて、高密度に導波路アレ
イ、特に3次元積層構造の導波路アレイを形成すること
ができる。3次元積層構造の導波路において、クロスト
ークなしに原稿像を光電変換素子アレイへ投影すること
ができ、分解能を上げて読取り深度を深くすることがで
きる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導波路ア
レイをイメージセンサの読取り光学系として用いること
によって、導波路へ結像する光の入射角度が制限される
ことを利用してクロストークなしに原稿像を光電変換素
子アレイへ投影することができる。クラッドに吸収を持
たせたので、導波路へ結合しない光はクラッドで吸収さ
れる。ファイバを黒色樹脂に埋込むような従来の構造に
比べてクラッド自体に吸収がある場合は、高次モードの
光ほど減衰が大きくなるので、実質的な開口角が狭ま
り、分解能を上げ、読取り深度を深くすることができ
る。
【0079】本発明によれば、導波路アレイをイメージ
センサの読取り光学系として用い、マイクロレンズを入
射側のみ採用することによって、導波路へ結像する光の
入射角度が制限されることを利用してクロストークなし
に原稿像を光電変換素子アレイへ投影することができる
だけでなく、構造の小型化を図れる。クラッドに吸収を
持たせたので、導波路へ結合しない光はクラッドで吸収
される。ファイバを黒色樹脂に埋込むような従来の構造
に比べてクラッド自体に吸収がある場合は、高次モード
の光ほど減衰が大きくなるので、実質的な開口角が狭ま
り、分解能を上げ、読取り深度を深くすることができ
る。
【0080】本発明によれば、マイクロレンズを用いる
ことなく導波路アレイをイメージセンサの読取り光学系
として用いることによって、導波路へ結像する光の入射
角度が制限されることを利用してクロストークなしに原
稿像を光電変換素子アレイへ投影することができるだけ
でなく、構造の小型化を図れる。クラッドに吸収を持た
せたので、導波路へ結合しない光はクラッドで吸収され
る。クラッド自体に吸収がある場合、ファイバを黒色樹
脂に埋込むような従来の構造に比べ、高次モードの光ほ
ど減衰が大きくなるので、実質的な開口角が狭まり、分
解能を上げ、読取り深度を深くすることができる。
【0081】また本発明によれば、レンズ径を大きくし
て高分解能を維持することができる。
【0082】また本発明によれば、ゴースト像の発生を
防ぐことができる。また本発明によれば、1つの導波路
へは1つの入射側レンズからの光のみが入射するので、
導波路からの出射光が対応する受光素子である光電変換
素子面上に照射されれば、導波路の開口角を狭めること
なくゴースト像の発生を防ぐことができる。
【0083】また本発明によれば、1つの導波路へは1
つの入射側レンズからの光のみが入射し、1つの導波路
からの光は1つの出射側レンズにのみに照射するので、
原稿像とセンサ位置が1対1に対応する。これによっ
て、ゴースト像の発生を防ぐことができる。また1つの
導波路内のすべてのコア端面での角度を同一にする場合
には、各コアにおける開口角の延長は、端部のコアほど
レンズ辺縁部を通る。端部のコアにおける開口角の延長
をレンズ表面領域内に納めるためにはレンズの開口角が
制限されて暗くなり、レンズと導波路との結合位置精度
を高める必要が生じる。各コアにおける開口角の中心が
レンズの中心を通るように、コア端面を傾けると、1つ
のマイクロレンズに対応する導波路のレンズ位置での集
光領域が一致するので、導波路の開口角を大きく取れ、
位置合わせ精度を緩和することができる。
【0084】また本発明によれば、導波路アレイと光電
変換素子アレイとの位置合わせ精度を緩和することがで
きる。
【0085】また本発明によれば、3次元積層構造の導
波路において、クロストークなしに原稿像を光電変換素
子アレイへ投影することができ、分解能を上げて読取り
深度を深くすることができる。
【0086】本発明によれば、ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の方法に比べて、高密度に導波路アレイ
を形成することができる。
【0087】また本発明によれば、ファイバを黒色樹脂
に埋込むような従来の方法に比べて、高密度に並列導波
路アレイを形成することができる。
【0088】本発明によれば、ファイバを黒色樹脂に埋
込むような従来の方法に比べて、高密度に3次元積層構
造の導波路アレイを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である分解能200dp
iのイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【図2】図1における切断面線IIから見た断面図であ
る。
【図3】図1における導波路アレイ4の入射側を拡大し
て示す断面図である。
【図4】図1における導波路アレイ4の断面構造を示す
断面図である。
【図5】図5(a)は、図1に示すイメージセンサの一
部の概略構造を示す断面図である。図5(b)は、図5
(a)における導波路アレイ4の形状を変えた構造を示
す断面図である。
【図6】図6(a)は、導波路のコアの数が光電変換素
子である受光セルの数の3倍である場合の位置ずれによ
る解像度への影響を示す説明図である。図6(b)は、
導波路のコアの数が光電変換素子である受光セルの数と
等しい場合の位置ずれによる解像度への影響を示す説明
図である。
【図7】図3に示す導波路アレイ4の一部を拡大して示
す拡大図である。
【図8】強度に対する導波路の出射角度を説明するため
のグラフである。
【図9】導波路における透過率の入射角度依存性を説明
するためのグラフである。
【図10】本発明の導波路アレイを備えた場合における
原稿浮きによる画像への影響を示すイメージセンサの断
面図である。
【図11】本発明の実施の他の形態である分解能200
dpiのイメージセンサの概略構成を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の実施の他の形態である分解能200
dpiのイメージセンサの概略構成を示す断面図であ
る。
【図13】図12における切断面線XIIIから見た断
面図である。
【図14】図12における導波路アレイ4の出射側部分
の概略構造を示す断面図である。
【図15】本発明の実施のまた他の形態である分解能2
00dpiのイメージセンサの概略構成を示す断面図で
ある。
【図16】図15における切断面線XVIからみた断面
図である。
【図17】図15における導波路アレイ99への反射光
の入射および出射のようすを示す断面図である。
【図18】図1における導波路アレイ4の作製工程を示
す工程図である。
【図19】本発明のイメージセンサに用いる導波路アレ
イの他の例の断面の構造を示す断面図である。
【図20】本発明のイメージセンサに用いる導波路アレ
イのさらに他の例の断面の構造を示す断面図である。
【図21】図20に示す導波路アレイの作製工程を示す
工程図である。
【図22】従来のマイクロレンズアレイ光学系の構造を
示す断面図である。
【図23】従来のアパーチャ6を備えたマイクロレンズ
アレイ光学系の構造を示す断面図である。
【図24】従来のアパーチャを備えたその他のマイクロ
レンズアレイ光学系の構造を示す断面図である。
【図25】従来のアパーチャ6を用いた場合における原
稿浮きによる画像への影響を示すイメージセンサの断面
図である。
【符号の説明】
1 原稿 2 入射側マイクロレンズアレイ 3 出射側マイクロレンズアレイ 4 導波路アレイ 5 光電変換素子アレイ 9 ガラス板 16 実装基板 17 光源
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 G02B 6/12 A 5F088 31/0232 H01L 27/14 D H04N 5/335 31/02 C Fターム(参考) 2H046 AA02 AA05 AA09 AB04 AC21 AD10 AD11 AZ08 2H047 KA04 MA03 PA02 PA24 PA28 QA05 RA04 TA05 TA11 TA44 4M118 AA10 AB10 BA10 FA08 GA04 GA09 GD02 GD07 GD11 5C024 AX02 CX03 CY47 EX01 EX42 EX43 GY01 5C051 AA01 DB01 DB22 DB25 DC04 DC07 5F088 BA03 EA02 JA12 JA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体である原稿を光照射するライン状
    光源と、 光照射による原稿からの反射光を結像する複数の入射側
    マイクロレンズを備える第1のマイクロレンズアレイ
    と、 入射側マイクロレンズに対応して原稿が搬送される副走
    査方向に垂直な主走査方向に配置される複数の導波路セ
    ットで構成され、各導波路セットには入射側マイクロレ
    ンズによる結像光を入射し伝播させて出射する複数の導
    波路が走査方向に間隔をあけて配置され、複数の導波路
    のコアが光を吸収する材料を含むクラッドに保持されて
    なる複数の導波路セットによって構成される導波路アレ
    イと、 各導波路セットごとに備えられ、前記コアからの出射光
    を結像する複数の出射側マイクロレンズを備える第2の
    マイクロレンズアレイと、 各出射側マイクロレンズごとに備えられ、出射側マイク
    ロレンズによる結像光を電気信号に変換する複数の受光
    素子を備える受光素子アレイとを含むことを特徴とする
    イメージセンサ。
  2. 【請求項2】 被写体である原稿を光照射するライン状
    光源と、 光照射による原稿からの反射光を結像する複数の入射側
    マイクロレンズを備える入射側マイクロレンズアレイ
    と、 入射側マイクロレンズに対応して原稿が搬送される副走
    査方向に垂直な主走査方向に配置される複数の導波路セ
    ットで構成され、各導波路セットには入射側マイクロレ
    ンズによる結像光を入射し伝播させて出射する複数の導
    波路が走査方向に間隔をあけて配置され、複数の導波路
    のコアが光を吸収する材料を含むクラッドに保持されて
    なる複数の導波路セットによって構成される導波路アレ
    イであって、各導波路セット内の各導波路から出射され
    る光は、各導波路の並ぶ方向と逆方向に並ぶ受光素子上
    の領域に1対1で対応して照射されるように、導波路の
    出射側においてコアが原稿面の法線方向から傾けられて
    いる導波路アレイと、 各導波路セットごとに備えられ、導波路セットからの出
    射光を電気信号に変換する複数の受光素子を備える受光
    素子アレイとを含むことを特徴とするイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 被写体である原稿を光照射するライン状
    光源と、 原稿が搬送される副走査方向に垂直な主走査方向に配置
    される複数の導波路セットで構成され、各導波路セット
    には光照射による原稿からの反射光を入射し伝播させて
    出射する1または複数の導波路が走査方向に間隔をあけ
    て配置され、複数の導波路のコアが光を吸収する材料を
    含むクラッドに保持されてなる複数の導波路セットによ
    って構成される導波路アレイと、 各導波路セットごとに備えられ、前記コアからの出射光
    を電気信号に変換する複数の受光素子を備える受光素子
    アレイとを含むことを特徴とするイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記導波路アレイにおける各導波路セッ
    トが複数の導波路を備えていることを特徴とする請求項
    3記載のイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記導波路アレイにおける各導波路セッ
    ト内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対応する入
    射側マイクロレンズ表面領域内に収まるように、入射側
    マイクロレンズの径、入射側マイクロレンズと対応する
    導波路の入射端との距離および入射側マイクロレンズア
    レイのピッチが設定されていることを特徴とする請求項
    2または4記載のイメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記導波路アレイにおける各導波路セッ
    ト内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対応する入
    射側マイクロレンズ表面領域内に収まるように、導波路
    の入射側においてコアが原稿面の法線方向から傾けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のイメージセン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記導波路アレイにおける各導波路セッ
    ト内の複数の導波路の結合臨界角の延長が、対応する入
    射側マイクロレンズ表面領域内に収まるように、導波路
    の入射側においてコアが原稿面の法線方向から傾けら
    れ、かつ、前記導波路の出射光が、対応する出射側マイ
    クロレンズ表面領域内に収まるように、導波路の出射側
    においてコアが原稿面の法線方向から傾けられているこ
    とを特徴とする請求項4記載のイメージセンサ。
  8. 【請求項8】 前記受光素子アレイにおける各受光素子
    が、各導波路セット内の複数の導波路から光を受ける1
    つの受光素子であることを特徴とする請求項1〜3のう
    ちのいずれか1記載のイメージセンサ。
  9. 【請求項9】 前記導波路アレイが副走査方向に複数列
    備えられていることを特徴とする請求項1〜3のうちの
    いずれか1記載のイメージセンサ。
  10. 【請求項10】 光を入射し伝播して出射するコアと、
    光を吸収する材料を含むクラッドとを有する複数の導波
    路を備える導波路アレイの製造方法であって、 光を吸収する材料を用いて、クラッドとする基板であっ
    て、基板面上の一方向に複数の溝を有する基板を射出成
    型する工程と、 前記溝にコア材料を充填し、余分なコア材料を掃出すス
    キージ法によってコアを形成する工程とを含むことを特
    徴とする導波路アレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記コアを形成する工程の実行によっ
    て形成されたコアを有する基板2枚のコアが形成された
    面同士を、光を吸収する材料を用いて貼り合わせる工程
    を含むことを特徴とする請求項10記載の導波路アレイ
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 光を入射し伝播して出射するコアと、
    光を吸収する材料を含むクラッドとを有する複数の導波
    路を備える導波路アレイが、副走査方向に複数列備えら
    れた積層導波路アレイの製造方法であって、 2P法において、一面上の一方向に複数の溝を有する透
    光性基板上に、可視光に吸収を有する紫外線重合材料を
    塗布し、塗布された紫外線重合材料の上から基板を被せ
    て加圧し、紫外線を照射して重合させることによって、
    コア材料を充填するための溝を有するクラッドを形成す
    る工程と、 前記コア材料を充填するための溝にコア形成用紫外線重
    合材料を載置し、スキージ法において、前記クラッドの
    溝を有する一表面とともにコアが一仮想表面にあるよう
    に、余分なコア材料を掃出してコアを形成する工程と、 2P法において、一面上の一方向に複数の溝を有する透
    光性基板上に、可視光に吸収を有する紫外線重合材料を
    塗布し、塗布された紫外線重合材料の上からコアが形成
    された基板を被せて加圧し、紫外線を照射して重合させ
    ることによって、コア材料を充填するための溝を有する
    クラッドを積層する工程と、 前記クラッドを積層する工程において形成された溝にコ
    ア形成用紫外線重合材料を載置し、スキージ法におい
    て、前記クラッドの溝を有する一表面とともにコアが一
    仮想表面にあるように、余分なコア材料を掃出してコア
    を形成する工程とを含むことを特徴とする積層導波路ア
    レイの製造方法。
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