JP3500252B2 - 光導波路縮小光学型イメージセンサ - Google Patents

光導波路縮小光学型イメージセンサ

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JP3500252B2 JP20000896A JP20000896A JP3500252B2 JP 3500252 B2 JP3500252 B2 JP 3500252B2 JP 20000896 A JP20000896 A JP 20000896A JP 20000896 A JP20000896 A JP 20000896A JP 3500252 B2 JP3500252 B2 JP 3500252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードコピー画像
の一次元読み取り縮小光学系に使用される光導波路縮小
光学型イメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のイメージセンサとして
は、密着型イメージセンサと、単一のレンズ系及びミラ
ーを用いた縮小光学イメージセンサ(レンズ縮小光学型
イメージセンサ)とが知られている。前者の密着型イメ
ージセンサは、小型であるという利点を有する反面、そ
の構成要素である光電変換素子や、原稿から光電変換素
子への反射光を導くセルフォックスレンズが高価である
ことと、焦点深度が浅いという欠点を有する。一方、後
者のレンズ縮小光学型イメージセンサは、焦点深度が深
く、受光素子が小型で安価であり、装置全体としても低
価格であるという利点を有するが、ミラー光学系により
光路を折り返した構成としても、装置の小型化に限界が
ある。また、このレンズ縮小光学型イメージセンサは、
機械的安定性や信頼性に欠けるという欠点も有する。
【0003】そこで、これらの欠点を解消するために、
光導波路を用いた縮小光学系から成る縮小光学型イメー
ジセンサ(光導波路縮小光学型イメージセンサ)が提案
されている。その概略構造を、図11の平面図に示す。
この光導波路縮小光学型イメージセンサは、原稿からの
反射光が、マイクロレンズアレイ10を介して、光導波
路アレイ12の光導波路11に導入され、それからの出
力光が光電変換素子であるCCD13の個々の素子に照
射され、電気信号に変換されるというものである。
【0004】ここで、光導波路アレイ12の光導波路1
1の間隔は、イメージセンサの分解能に応じて、設定す
るものであり、200dpiの分解能のイメージセンサ
を構成するとすると、それに用いる光導波路アレイ12
は125μm間隔となる。そして、光電変換素子アレイ
であるCCD13として、素子間隔が約14μmの汎用
のリニアCCDを用いたとすると、光導波路アレイ12
の出力部の光導波路間隔をその素子間隔(14μm)と
一致させるので、図11に示すように、光導波路11に
2カ所の屈曲部を設けて2回折り曲げるようにして、光
導波路アレイの入力端の光導波路間隔(125μm)の
約9分の1としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の密着型イメージセンサは、小型ではあるものの、高
価であり、焦点深度が浅いという欠点を有していた。ま
た、上記従来のレンズ縮小光学型イメージセンサは、安
価ではあるものの、サイズが比較的大きく、機械的衝撃
に弱いという欠点を有していた。
【0006】そこで、上述のように、これらの欠点を解
決するイメージセンサとして、光導波路縮小光学型イメ
ージセンサが提案されている。この従来の光導波路縮小
光学型イメージセンサは、光電変換素子アレイとして安
価で高感度なリニアCCDを用いると、上述のとおり光
導波路アレイの出力端の光導波路間隔を十数μmとする
ので、光導波路幅を10μm以下とする必要がある。そ
して、光導波路アレイの入力側の光導波路間隔は、原稿
の分解能に対応させなければならず、汎用FAXであれ
ば分解能が200dpiであるので125μmの光導波
路間隔となる。これらの条件の下で、入出力間を結ぶ光
導波路アレイとして、デバイスを小型化するのに、上記
のように、光導波路を途中で2回90°近く折り曲げる
構造が提案されている。
【0007】しかしながら、このように光導波路が途中
で2回折り曲げられたような構造のものでは、急激な光
導波路の折り曲げによる光損失が発生する。この光損失
を抑制するには、光導波路のNAが小さいほど、その光
導波路の屈曲部の曲率半径を大きくする必要がある。と
ころが、そのように曲率半径を大きくすると、デバイス
サイズが大きくなってしまう。
【0008】また、上記従来の光導波路縮小光学型イメ
ージセンサでは、光導波路アレイの入力端で原稿からの
入力光を効率良く導入するには、図12の概念図に示す
ように、マイクロレンズアレイを用いて、光導波路の入
力端に原稿の像を結像させる必要がある。しかしなが
ら、マイクロレンズアレイを用いると、それ自体が高価
であること、マイクロレンズアレイと光導波路アレイと
の結合に高精度の調整を要すること、更に隣接するマイ
クロレンズとの結合部分によるクロストーク等の問題を
生じてしまう。
【0009】また、図13の概念図に示すように、光導
波路アレイとマイクロレンズアレイと結合した場合、
一つの光導波路に対して、隣り合うマイクロレンズa,
bによる結像がオーバーラップするため、光導波路アレ
イの出力光がそれを反映し、イメージセンサの分解能を
低下させてしまう。この解決策として、マイクロレンズ
のNAと光導波路のNAとを一致させることが考えられ
る。しかしながら、マイクロレンズのNAは、焦点深度
を深くして原稿の浮き(原稿面距離の不均一)に対応す
るために、小さく設定する必要があり、従って光導波路
のNAも小さくしなければならない。光導波路のNAを
小さくすると、光導波路の屈曲部の曲率を大きくする必
要があり、これも、デバイスサイズを大きくさせる要因
となってしまう。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、高価なマイクロレンズアレ
イを必要とせず、低価格で、デバイスサイズの小型化が
可能な光導波路縮小光学型イメージセンサ及びそれに用
いる光導波路アレイの製造方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、被写体からの入力光が導入される光導
波路アレイと、その光導波路アレイからの出力光を電気
信号に変換する光電変換素子アレイとから成り、入力光
側の面積が出力光側の面積より大きい光導波路縮小光学
型イメージセンサにおいて、光導波路アレイが直線状に
アレイ化されている方向を主走査方向とし、光導波路ア
レイの厚さ方向を副走査方向としたとき、光導波路アレ
イの光導波路の入力端部を主走査方向及び副走査方向に
広がったテーパ形状として、被写体からの入力光を直接
光導波路の入射端部に入射するように構成され、前記光
導波路の光伝送方向と光導波路内面のテーパ形状面とで
成す角度をテーパ角度(<90°)としたとき、前記テ
ーパ角度が0.5°以上2°以下であり且つ前記光導波
路入力端面から原稿までの距離が2mmである
【0012】また、本発明では、被写体からの入力光が
導入される光導波路アレイと、その光導波路アレイから
の出力光を電気信号に変換する光電変換素子アレイとか
ら成り、入力光側の面積が出力光側の面積より大きい
導波路縮小光学型イメージセンサにおいて、光導波路ア
レイが直線状にアレイ化されている方向を主走査方向と
したとき、光導波路アレイの入力端部にシリンドリカル
レンズを設け、光導波路アレイの光導波路の入力端部を
主走査方向に広がったテーパ形状とし、前記光導波路の
光伝送方向と光導波路内面のテーパ形状面とで成す角度
をテーパ角度(<90°)としたとき、前記テーパ角度
が0.5°以上2°以下であり且つ前記光導波路入力端
面から原稿までの距離が2mmである
【0013】
【0014】さらに、本発明では、上記の光導波路縮小
光学型イメージセンサにおいて、被写体からの入力光を
得るために被写体を照射する発光素子を設けて構成して
いる
【0015】本発明の光導波路縮小光学型イメージセン
サによれば、被写体からの入力光を光導波路に導入する
のにマイクロレンズアレイを用いないので、従来のもの
のようにマイクロレンズアレイと光導波路アレイとを結
合されるために必要であった高精度な調整が不要とな
り、コストを低減することができる。なお、シリンドリ
カルレンズを用いるものでも、マイクロレンズアレイを
用いる従来のものと比較すれば、高精度な調整は不要な
ので、同様にコストを低減できるものである。
【0016】さらに、本発明光導波路縮小光学型イメー
ジセンサによれば、テーパ形状の光導波路は、光導波路
のコアとクラッドとの屈折率差が大きくてもコントラス
トを低下させることがないので、従来のものと比較し
て、光導波路の幅を狭く、光導波路の屈曲部の曲率半径
を小さくすることでき、デバイスサイズの小型が可能
となる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施形態の光導波路縮小光学型イメージセンサの概略平
面図であり、図2はその光導波路アレイの要部拡大斜視
図である。
【0019】図1に示すように、本実施形態の光導波路
縮小光学型イメージセンサは、その入力端部がテーパ形
状で屈曲部を有する光導波路であるテーパ導波路1がア
レイ化されてなる光導波路アレイ2と、光導波路アレイ
2の出力端部からの光を受光し、それを電気信号に変換
する光電変換素子アレイであるCCD3から構成される
ものである。なお、テーパ導波路1は、図2に示すよう
に、主走査方向及び副走査方向の両方に広がったような
3次元テーパ形状の3次元テーパ導波路1であり、これ
により3次元テーパ導波路アレイ2が構成される。
【0020】なお、主走査方向とはテーパ導波路1が直
線状にアレイ化されている方向を称し、副走査方向とは
光導波路アレイ2の厚さ方向、即ち図1の奥行き方向を
称するものである。
【0021】次に、このテーパ導波路1において、被写
体からの入力光である原稿からの反射光の伝播の原理に
ついて、図3を用いて説明する。このようなテーパ導波
路1へ入射された光は、側面での反射を繰り返す毎に、
側面への入射角度が小さくなる。そして、図3のテーパ
導波路Bに示すように、テーパ導波路1の入力面に垂直
近く入射された光は、テーパの側面で反射を繰り返した
後、光導波路の直線部分(ストレート導波路)へ入射す
ることができる。しかしながら、図3のテーパ導波路A
に示すように、テーパ導波路1の入力面に角度をもって
入射された光は、テーパ面での反射を繰り返す毎に、入
射角度が減少し、遂には逆行して入力面から出ていく
か、全反射の臨界角を越えて光導波路から抜けていく。
【0022】これは、光導波路のNAが、コアとクラッ
ドとの屈折率差で決まるNAよりも実質的に小さくなる
ことを意味する。したがって、光導波路の屈折率差を大
きく設計しても、光導波路へ入射できる光の角度が小さ
くなり、マイクロレンズを用いなくても、それぞれの光
導波路入力部に対応する原稿面からの反射光のみが光導
波路へ入射することになり、クロストークを低減するこ
とができる。また、マイクロレンズを用いないので、コ
アとクラッドとの屈折率差を大きくすることができ、こ
れにより、従来のマイクロレンズを用いたものと比較し
て、光の閉じ込め効率を上げると共に、光導波路の屈曲
部での曲率半径を小さくすることができる。
【0023】ここで一例として、図4に、テーパ導波路
の入力端面の幅が125μm、テーパ角度が1.1°、
光導波路間隔が125μmのテーパ導波路を用いて、2
00dpiに相当する1mm当たり白黒ライン4本の原
稿を読み取った場合のコントラストについて、原稿−導
波路間距離によるMTFの変化として示す。コントラス
ト変化MTFは、黒線読み取り位置の光導波路からの出
力をIBとし、白線読み取り位置の光導波路からの出力
をIWとすると、MTF=(IW−IB)/(IW+I
B)から算出される。
【0024】クロストークはIBの値を増加させコント
ラストを低下させものであり、このことから実用的に
は、MTFの値として0.33以上に以上にすることが
必要である。図4から、この例では、原稿位置を光導波
路の入射面から1mmに設定した場合、2mm原稿が浮
いても、MTFが0.33以上の良好なコントラストを
維持することができることがわかる。
【0025】次に、テーパ導波路のテーパ部の角度につ
いて説明する。上記の例のもの(テーパ角度は変化させ
る)で、原稿−導波路間距離を1mm,2mm,3m
m,4mmと変化させたときのMTFのテーパ角度依存
性を図5に示す。図5から、テーパ導波路のテーパ角度
を浅く(小さく)するにつれ、MTFを増加させること
ができることがわかる。実用上、光導波路入力端面から
原稿までの距離は2mm程度以下と考えられるので、図
5においてこの距離が2mmのものを見ると、MTFを
0.33以上にするためにはテーパ角度を2°以下にす
る必要があることがわかる。したがって、テーパ導波路
のテーパ角度としては、2°以下に設定することが好ま
しい。
【0026】また、テーパ導波路のテーパ角度を0°と
した場合に相当する直線状のストレート導波路では、半
値幅が非常に大きくなり、入射角度依存性が減少し、ク
ロストークが発生してしまう。そこで、テーパ角度の最
小限界について検討した結果、テーパ角度の加工精度
側面の平坦性やデバイスサイズ等に依存するものではあ
るが、実用上0.5°程度以上であれば、本発明の効果
が得られるものである。
【0027】以上のことから、本発明のテーパ導波路の
テーパ角度としては、0.5°以上2°以下が好まし
い。
【0028】この第1の実施形態の光導波路縮小光学型
イメージセンサに、原稿(被写体)を照射してそれから
の反射光として光導波路アレイへの入力光を得るための
発光素子であるLEDアレイ4を設けたものを、その該
略図である図6に示す。なお、図6(A)は平面図、図
6(B)は図1のB方向からの側面図、図6(C)は図
1のC方向からの側面図である。
【0029】図6に示すように、この光導波路縮小光学
型イメージセンサは、原稿照射のための光源であるLE
Dアレイ4を、光導波路アレイ2に対して斜め約45°
で配置したものである。このイメージセンサの光導波路
アレイ2の入力側を、原稿に対して垂直に配置すれば、
LEDアレイ4が斜め約45°から原稿面をほぼ均一に
照射し、原稿からの反射光のうち原稿に対してほぼ垂直
に反射した光が、従来のもののようにマイクロレンズア
レイを介することなく、直接テーパ導波路1にその入力
端から導入される。このとき、上述のように、テーパ導
波路1の入力端部が3次元テーパ形状となっているの
で、テーパ導波路1に斜めから入射した光は、テーパ部
で反射を繰り返すうちに逆行するか臨界角度を越えて光
導波路から排除される。そして、光導波路中を伝播した
光は、その出力端からCCD3に受光され電気信号に変
換される。
【0030】次に、第1の実施形態の光導波路アレイの
製造方法として、A4サイズで分解能200dpiの光
導波路縮小光学型イメージセンサに用いるものの作製例
について説明する。
【0031】まず、3次元テーパ導波路アレイのマスタ
ー原版作製について、その概念説明図である図6を用い
て説明する。図7に示すように、エキシマレーザの照射
による加工により、プラスチック基板に溝を形成し、マ
スター原版を作製する。このとき、溝の深さは、エキシ
マレーザの照射エネルギー量に比例する。したがって、
プラスチック基板の移動速度を変化させるか、エキシマ
レーザの発振レートを変化させて、エキシマレーザの照
射エネルギーを制御することによって、溝の深さを変化
させることができる。また、溝の幅は、マスクを通して
レーザを照射し、スポットサイズを変化させることによ
り調節できる。
【0032】次いで、上記のマスター原版を用いた光導
波路アレイの作製工程について、その説明図である図8
を用いて説明する。なお、図8において、図面左縦列に
はテーパ導波路入力端からの側面図を示し、図面右列に
はテーパ導波路を含む光伝播方向の面の側面断面図を示
す。
【0033】上記のようにして作製したマスター原版は
図8(a)に示すようなものであり、その溝加工面にニ
ッケル金属膜を蒸着して電極とし(図8(b))、これ
を用いて電解メッキによって、ニッケル金属を積層して
電解鍍金する(図8(c))。そして、このニッケル金
属膜を剥離することによりマスター原版を離脱させ、ニ
ッケル金属から成る金型を作製する(図8(d))。次
に、この金型を用いて射出成型を行い(図8(e))、
金型から射出成型物を離型してテーパ光導波路と成る溝
を有する光導波路基板を作製する。なお、本実施形態で
は、射出成型プラスチック材料として、アクリルである
PMMAを用いた。
【0034】その後、この光導波路基板の溝にコア材料
を塗布して充填し(図8(g))、その上から上部クラ
ッド基板である平面基板を重ね圧力を加えて密着接合さ
せる(図8(h))。なお、本実施形態では、コア材料
として光学接着剤である紫外線硬化樹脂(スリーボンド
社製TB3042)を用いたので、図8(i)に示すよ
うに、紫外線照射により、コアの形成と共に光導波路基
板と平面基板との接着を行う。また、光導波路のクラッ
ドと成る光導波路基板及び平面基板は、コアよりも屈折
率が低い必要があるものであり、平面基板の材料には光
導波路基板と同じアクリルであるPMMAを用いた。
【0035】そして、最後に、その入力端面及び出力端
を研磨して、はみ出したコア材料を除去することによっ
て、光導波路アレイの製造が完了する。このようにして
製造した光導波路アレイの出力端面に光電変換素子アレ
イであるCCDを結合させ、光導波路アレイの入力側の
側面に原稿照射のためのLEDアレイを取り付ければ、
図6に示したような、上述の光導波路縮小光学型イメー
ジセンサが得られるものである。ここで、従来のマイク
ロレンズアレイを用いたもののように、マイクロレンズ
が光導波路に対応するように結合させるために必要だっ
た高精度な調整が不要となるので、容易に光導波路縮小
光学型イメージセンサを製造することができる。
【0036】次いで、第2の実施形態として、光導波路
アレイの光導波路の入力端部を主走査方向に広がったテ
ーパ形状とし、その入力側にシリンドリカルレンズを設
けた光導波路縮小光学型イメージセンサについて説明す
る。
【0037】第2の実施形態の光導波路縮小光学型イメ
ージセンサの概略平面図は、上記第1の実施形態の説明
に用いた図1に示したものの光導波路アレイ2の入力端
側にシリンドリカルレンズを配置したものである。すな
わち、その要部拡大斜視図である図9に示すように、主
走査方向のみに広がったような2次元テーパ形状の2次
元テーパ導波路1’がアレイ化されて成る2次元テーパ
導波路アレイ2’から構成され、その入力端側に円柱レ
ンズであるシリンドリカルレンズ5が配置されたものと
なる。したがって、この2次元テーパ光導波路アレイ
2’とシリンドリカルレンズ5以外は、上記第1の実施
形態と同様の構成である。
【0038】この第2の実施形態のものでは、被写体か
らの入力光である原稿からの反射光のうち、副走査方向
に広がった光はシリンドリカルレンズ5により2次元テ
ーパ導波路に絞り込まれ、主走査方向に広がった光は上
記第1の実施形態で説明したような原理で2次元テーパ
導波路1’によりその直線状のストレート導波路部に導
入される。また、第2の実施形態の2次元テーパ導波路
1’においても、上記第1の実施形態と同様、そのテー
パ角度としては、0.5°以上2°以下が好ましいもの
である。
【0039】この第2の実施形態の光導波路縮小光学型
イメージセンサに、原稿(被写体)を照射してそれから
の反射光として光導波路アレイへの入力光を得るための
発光素子であるLEDアレイ4を設けたものを、その該
略図である図10に示す。なお、図10(A)は平面
図、図10(B)は図1のB方向からの側面図、図10
(C)は図1のC方向からの側面図にそれぞれ相当す
る。
【0040】図10に示すように、この光導波路縮小光
学型イメージセンサは、原稿照射のための光源であるL
EDアレイ4を、光導波路アレイ2’に対して斜め約4
5°で配置したものである。このイメージセンサの光導
波路アレイ2’の入力側を、原稿に対して垂直に配置す
れば、LEDアレイ4が斜め約45°から原稿面をほぼ
均一に照射し、原稿からの反射光のうち原稿に対してほ
ぼ垂直に反射した光が、従来のもののようにマイクロレ
ンズアレイを介する代わりに、シリンドリカルレンズ4
を介して、テーパ導波路1’にその入力端から導入され
る。このとき、副走査方向の光はシリンドリカルレンズ
5により、テーパ導波路2’に導入される。そして、上
述のように、テーパ導波路1’の入力端部が2次元テー
パ形状となっているので、テーパ導波路1’にその主走
査方向で斜めから入射した光は、テーパ部で反射を繰り
返すうちに逆行するか臨界角度を越えて光導波路から排
除される。そして、光導波路中を伝播した光は、その出
力端からCCD3に受光され電気信号に変換される。
【0041】次に、第1の実施形態の光導波路アレイの
製造方法として、A4サイズで分解能200dpiの光
導波路縮小光学型イメージセンサに用いるものの作製例
について説明する。
【0042】まず、ガラス基板上に厚膜レジストを塗布
し、テーパ導波路パターンを形成してこれをマスター原
版とし、このマスター原版のパターン面に、上記第1の
実施形態と同様にして、ニッケル金属膜を蒸着し、これ
を電極としてニッケル金属を電気メッキした後、ガラス
/レジストから剥離して金型を作製する。これ以降は、
上記第1の実施形態と同様にして、射出成型技術を用い
て、光導波路アレイの作製する。
【0043】このようにして製造した光導波路アレイの
出力端面に光電変換素子アレイであるCCDを結合さ
せ、光導波路アレイの入力側の側面に原稿照射のための
LEDアレイを取り付ければ、図10に示したような、
上述の光導波路縮小光学型イメージセンサが得られるも
のである。ここで、従来のマイクロレンズアレイを用い
たもののように、マイクロレンズが光導波路に対応する
ように結合させるために必要だった高精度な調整が不要
となり、単にシリンドリカルレンズをさせるだけで良い
ので、容易に光導波路縮小光学型イメージセンサを製造
することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の光導波路縮小光
学型イメージセンサによれば、3次元テーパ導波路を用
いたものではマイクロレンズを必要とせず、2次元テー
パ導波路を用いたものではマイクロレンズの代わりに
リンドリカルレンズを使用できるので、コストの低減と
調整プロセスの簡略化が可能となる。また、マイクロレ
ンズを用いなくても、それぞれの光導波路入力部に対応
する原稿面からの反射光のみが光導波路へ入射すること
になり、クロストークを低減することができ、良好なコ
ントラストを維持することができる。
【0045】さらに、本発明の光導波路縮小光学型イメ
ージセンサによれば、採用したテーパ導波路は、光導波
路のコアとクラッドとの屈折率差が大きくとも、入射臨
界角度を小さくできるので、実質的にNAを下げること
ができ、光学系の分解能を向上させることが可能とな
る。また、光導波路の屈折率差を大きく設定できること
から、光導波路の幅を小さくでき、光導波路の屈曲部の
曲率半径を小さくできるので、イメージセンサのサイズ
を小型化することが可能となる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の光導波路縮小光学型
イメージセンサの概略構造を示す平面図である。
【図2】第1の実施形態の光導波路アレイの要部拡大斜
視図である。
【図3】テーパ導波路において被写体からの入力光であ
る原稿からの反射光の伝播の原理を説明する概念図であ
る。
【図4】第1の実施形態におけるコントラスト変化MT
Fの原稿−導波路間距離依存性を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるコントラスト変化MT
Fのテーパ角度依存性を示す図である。
【図6】第1の実施形態の光導波路縮小光学型イメージ
センサにLEDアレイを設けたものの概略構造を示す図
である。
【図7】第1の実施形態の光導波路アレイ製造に用いる
マスター原版を作製を説明するための概念図である。
【図8】第1の実施形態の光導波路アレイの製造工程を
説明するための概略側面図である。
【図9】第2の実施形態の光導波路アレイの要部拡大斜
視図である。
【図10】第2の実施形態の光導波路縮小光学型イメー
ジセンサにLEDアレイを設けたものの概略構造を示す
図である。
【図11】従来の光導波路縮小光学型イメージセンサの
概略構造を示す平面図である。
【図12】従来の光導波路縮小光学型イメージセンサに
おける原稿からの反射光の伝播の原理を説明する概念図
である。
【図13】従来の光導波路縮小光学型イメージセンサに
おける隣り合う光導波路でのクロストークの発生を説明
する概念図である。
【符号の説明】
1,1’ テーパ導波路 2,2’ テーパ導波路アレイ 3 CCD 4 シリンドリカルレンズ 5 LEDアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 G02B 6/122

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの入力光が導入される光導波
    路アレイと、該光導波路アレイからの出力光を電気信号
    に変換する光電変換素子アレイとから成り、入力光側の
    面積が出力光側の面積より大きい光導波路縮小光学型イ
    メージセンサにおいて、光導波路アレイが直線状にアレイ化されている方向を主
    走査方向とし、光導波路アレイの厚さ方向を副走査方向
    としたとき、 前記光導波路アレイの光導波路の入力端部を主走査方向
    及び副走査方向に広がったテーパ形状として、前記被写
    体からの入力光を直接前記光導波路の入射端部に入射す
    るように構成され 前記光導波路の光伝送方向と光導波路内面のテーパ形状
    面とで成す角度をテーパ角度(<90°)としたとき、
    前記テーパ角度が0.5°以上2°以下であり且つ前記
    光導波路入力端面から原稿までの距離が2mmである
    とを特徴とする光導波路縮小光学型イメージセンサ。
  2. 【請求項2】 被写体からの入力光が導入される光導波
    路アレイと、該光導波路アレイからの出力光を電気信号
    に変換する光電変換素子アレイとから成り、入力光側の
    面積が出力光側の面積より大きい光導波路縮小光学型イ
    メージセンサにおいて、光導波路アレイが直線状にアレイ化されている方向を主
    走査方向としたとき、 前記光導波路アレイの入力端部に
    シリンドリカルレンズを設け、前記光導波路アレイの光
    導波路の入力端部を主走査方向に広がったテーパ形状と
    前記光導波路の光伝送方向と光導波路内面のテーパ形状
    面とで成す角度をテーパ角度(<90°)としたとき、
    前記テーパ角度が0.5°以上2°以下であり且つ前記
    光導波路入力端面から原稿までの距離が2mmである
    とを特徴とする光導波路縮小光学型イメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記被写体からの入力光を得るために被
    写体を照射する発光素子を設けたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の光導波路縮小光学型イメージセン
    サ。
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