JP2001257091A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2001257091A
JP2001257091A JP2000069565A JP2000069565A JP2001257091A JP 2001257091 A JP2001257091 A JP 2001257091A JP 2000069565 A JP2000069565 A JP 2000069565A JP 2000069565 A JP2000069565 A JP 2000069565A JP 2001257091 A JP2001257091 A JP 2001257091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse generation
discharge lamp
lighting
pulse
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000069565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3930220B2 (ja
Inventor
Masaomi Asayama
正臣 浅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osram Melco Ltd
Original Assignee
Osram Melco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osram Melco Ltd filed Critical Osram Melco Ltd
Priority to JP2000069565A priority Critical patent/JP3930220B2/ja
Publication of JP2001257091A publication Critical patent/JP2001257091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3930220B2 publication Critical patent/JP3930220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧放電灯を短時間で始動させたい。 【解決手段】 放電灯57に始動パルスを印加するパル
ス発生回路91とこのパルス発生回路91の発生するパ
ルスを制御する制御回路61とを備え、上記制御回路6
1は、点灯検出回路59から放電灯57が点灯したこと
を点灯検出信号77により検知し、次回点灯時からは、
前回放電灯57が点灯したときの印加パルス頻度を用い
て放電灯57を点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧放電灯を点
灯する点灯装置に関するものである。特に、高圧放電灯
を点灯する場合に、高圧パルスを短時間印加することに
より高圧放電灯を迅速に点灯することができる装置を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開平4−298997号公報
に記載された従来の放電ランプ点灯回路を示す図であ
る。以下、特開平4−298997号公報に記載された
文章を引用して図6を説明する。
【0003】商用交流電源Eには、整流回路1が接続さ
れ、この整流回路1の出力側には、平滑用のコンデンサ
C1、チョッパ用の電界効果トランジスタFET、平滑
用のインダクタL1を介して、フルブリッジ型のインバ
ータ回路3が接続されている。
【0004】このフルブリッジ型のインバータ回路3
は、4つのトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4がブリ
ッジ状に構成され、トランジスタQ1及びトランジスタ
Q2の接続点と、トランジスタQ3及びトランジスタQ
4の接続点の間には、パルストランスPTの出力巻線P
T2及び放電ランプHIDの直列回路が接続されてい
る。また、インダクタL1を介したインバータ回路3に
は還流用のダイオードD1が接続されており、整流回路
1の出力側には駆動回路4が接続され、この駆動回路4
にて各トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を制御して
いる。
【0005】更に、整流回路1には、パルス制御回路6
が接続されている。このパルス制御回路6は、電界効果
トランジスタFET及びインダクタL1を介して整流回
路1の出力端間に抵抗R2及びサイリスタThの直列回
路が接続されている。このサイリスタThのゲート、カ
ソード間に抵抗R3が接続され、アノード、カソード間
にはコンデンサC6及びパルストランスPTの入力巻線
PT1の直列回路が接続されている。そして、トランジ
スタQ3及びトランジスタQ4の接続点とサイリスタT
hのゲートとの間には、抵抗R4,R5、コンデンサC
7及びダイアックDaが接続されている。そして、この
制御回路6は、低電位側のトランジスタQ4の両端電位
に応動するようになっている。
【0006】次に、上記実施例の動作について説明す
る。まず、商用交流電源Eの電力は整流回路1で整流さ
れ、コンデンサC1及びインダクタL1で平滑されてイ
ンバータ回路3に電力が供給される。なお、チョッパ制
御回路2で電界効果トランジスタFETをチョッパ制御
して、インバータ回路3への電力を可変制御する。
【0007】この状態で、トランジスタQ1及びトラン
ジスタQ4のベースにベース電流を供給し、トランジス
タQ1及びトランジスタQ4をオンさせて、トランジス
タQ1、パルストランスPT、放電ランプHID及びト
ランジスタQ4の経路で電流を供給し、次に、トランジ
スタQ1及びトランジスタQ4をオフさせて、トランジ
スタQ3及びトランジスタQ2のベースにベース電流を
供給し、トランジスタQ3及びトランジスタQ2をオン
させて、トランジスタQ3、放電ランプHID、パルス
トランスPT及びトランジスタQ2の経路で電流を供給
し、この動作を約400Hzで行う。
【0008】そして、図7に示すように、トランジスタ
Q4がオフの状態では、抵抗R4を介してコンデンサC
7を充電し、コンデンサC7の電圧が所定電圧以上にな
ると、ダイアックDaがオンし、サイリスタThをオン
してコンデンサC6の充電電荷をパルストランスPTの
入力巻線PT1を介して急速に放電させる。これによ
り、パルス電圧を発生し、更に、出力巻線PT2にて昇
圧して放電ランプHIDにパルスを印加する。これによ
り、放電ランプHIDにグロー放電を行わせ、効率よく
グロー放電からアーク放電に移行させる。一方、トラン
ジスタQ4がオンの状態では抵抗R4側に電流が流れ
ず、コンデンサC7を充電せず、ダイアックDaがオフ
状態で、サイリスタThもオフ状態を保持し、パルスト
ランスPTにパルスを発生させない。
【0009】放電ランプHIDの点灯後は、ランプ電圧
の低下に伴ってトランジスタQ4の両端電圧も低下する
からダイアックDaがオンせず、従って、パルスの発生
を確実に停止する。この場合、パルス制御回路6を低電
位側のトランジスタQ4の両端に接続して、トランジス
タQ4の両端電圧は応動するようにしているので、格別
な絶縁手段を用いる必要がなく、構成を簡単にできる。
【0010】このように、特開平4−298997に示
す構成のものは、商用電源を全波整流し、後段に供給す
る高圧放電灯電力を制限する限流回路を配し、更に、高
圧放電灯に低周波の矩形波電力を供給するフルブリッジ
インバータ、高圧放電灯を始動するための高圧パルス発
生回路を配置するものである。そして、高圧パルスの発
生タイミングは、インバータの低周波信号に同期させて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】高圧放電灯では、外
形、封入物質の組成、高圧放電灯の点灯時間等ににより
放電を開始させるための始動パルスの印加数が異なる。
そのため、従来は、ランプによってパルスのエネルギー
が足りずに始動時間が遅くなるものがあった。しかし、
高圧であるパルスを長い時間印加することはランプの電
極の劣化、パルス発生装置の劣化等を引き起こす恐れが
ある。
【0012】本発明の点灯装置の目的は、個々のランプ
によって始動可能なパルス数が異なっていても、迅速
に、かつ、ランプの電極や点灯回路にダメージを与えず
に高圧放電灯を始動させようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電灯点
灯装置は、放電灯を点灯させる点灯パルスを発生させ点
灯パルスを放電灯に印加するパルス発生回路と、パルス
発生回路が放電灯に印加する点灯パルスのパルス発生頻
度を制御する制御回路とを備え、上記制御回路は、過去
において、放電灯が点灯した場合のパルス発生頻度を記
憶し、記憶したパルス発生頻度を用いてパルス発生回路
の点灯パルスの発生を制御することを特徴とする。
【0014】上記放電灯点灯装置は、更に、所定の周期
で放電灯を駆動するインバータ回路を備え、上記制御回
路は、上記インバータ回路の用いている所定の周期の半
周期内で点灯パルスの発生間隔が均等になるようにパル
ス発生回路の点灯パルスの発生を制御することを特徴と
する。
【0015】上記放電灯点灯装置は、更に、放電灯が点
灯したことを検出する点灯検出回路を備え、上記制御回
路は、パルス発生頻度を記憶する点灯時パルス発生頻度
メモリと、パルス発生頻度を入力し、入力したパルス発
生頻度から徐々にそれ以上のパルス発生頻度となるよう
にパルス発生数を増加させるパルス発生回路駆動信号を
発生させ、パルス発生回路駆動信号をパルス発生回路へ
供給するパルス発生数制御部と、放電灯の点灯を開始す
る場合に、上記点灯時パルス発生頻度メモリに記憶され
たパルス発生頻度を入力し、パルス発生数制御部に出力
するとともに、点灯検出回路が放電灯の点灯を検出した
場合に、放電灯の点灯時にパルス発生数制御部が用いて
いたパルス発生頻度を点灯時パルス発生頻度メモリに記
憶させる頻度設定部とを備えたことを特徴とする。
【0016】上記制御回路は、更に、点灯時パルス発生
頻度メモリに記憶されたパルス発生頻度をリセットする
リセットスイッチを備えたことを特徴とする。
【0017】上記頻度設定部は、放電灯が所定の期間内
に点灯した場合に、点灯時パルス発生頻度メモリに記憶
させる上記パルス発生頻度の値を小さくすることを特徴
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この実施の形態に係る高
圧放電灯点灯装置100を示す図である。点灯装置10
0は、商用電源51に接続されて動作する。点灯装置1
00は、アクティブフィルタ53、限流回路54、イン
バータ回路55、コンデンサ56、点灯検出回路59、
制御回路61、パルス発生回路91を備えている。アク
ティブフィルタ53は、整流機能を有している。アクテ
ィブフィルタ53は、商用電源51から供給される交流
を直流に変換する。限流回路54は、インバータ回路5
5に供給する電力を制限する。インバータ回路55は、
放電灯57に矩形波電力を供給する。インバータ回路5
5は、一定の周波数で動作し、放電灯57をその周波数
に基づいて駆動するものである。放電灯57は、例え
ば、高輝度放電ランプ等の高圧放電灯である。点灯検出
回路59は、限流回路54とインバータ回路55の間に
設けられている。点灯検出回路59は、放電灯57が点
灯したことを検出し、点灯検出信号77を用いて制御回
路61に点灯を知らせる回路である。制御回路61は、
点灯装置100全体を制御する回路である。制御回路6
1は、アクティブフィルタ駆動信号73を用いてアクテ
ィブフィルタ53を制御する。また、制御回路61は、
限流回路駆動信号74を用いて限流回路54を制御す
る。また、制御回路61は、インバータ駆動信号75を
用いてインバータ回路55を制御する。更に、制御回路
61は、パルス発生回路駆動信号76を用いてパルス発
生回路91を制御する。
【0019】パルス発生回路91は、電源がオンされた
場合に、放電灯57を始動させるための高圧パルスを発
生する回路である。パルス発生回路91は、トランス9
2とダイオード95と抵抗96とコンデンサ97と電界
効果トランジスタ(FET)98から構成されている。
トランス92には、一次巻線93と二次巻線94があ
る。アクティブフィルタ53で生成された直流は、ダイ
オード95と抵抗96を介してコンデンサ97に流れ込
み、コンデンサ97の容量が満たされるまで、コンデン
サ97に電力が蓄えられる。制御回路61から出力され
たパルス発生回路駆動信号76は、電界効果トランジス
タ98のゲートGに印加される。電界効果トランジスタ
98のゲートGにパルス発生回路駆動信号76が印加さ
れると電界効果トランジスタ98がオンし、ソースSと
ドレインDの間に電流が流れる。即ち、電界効果トラン
ジスタ98がオンすることにより、コンデンサ97と電
界効果トランジスタ98と一次巻線93により閉ループ
が構成され、コンデンサ97に溜められた電力が一次巻
線93に流れることになる。一次巻線93に流れた電流
により、トランス92の二次巻線94に昇圧された電流
が流れる。これにより、パルス電圧が発生し、コンデン
サ56と放電灯57と二次巻線94の閉ループにより放
電灯57に高圧のパルスが印加される。こうして、放電
灯57にグロー放電を行わせる。以上の動作を繰り返し
行うことにより、パルス発生回路91により高圧パルス
を連続的に発生させ、放電灯57をグロー放電からアー
ク放電に移行させる。こうして、放電灯57が点灯す
る。パルス発生回路91のパルス発生頻度は、パルス発
生回路駆動信号76の発生頻度による。即ち、制御回路
61は、パルス発生回路91のパルス発生頻度を制御し
ている。
【0020】次に、図2を用いて制御回路61について
説明する。制御回路61は、頻度設定部63とパルス発
生数制御部64と点灯時パルス発生頻度メモリ65とリ
セットスイッチ66を有している。制御回路61は、そ
の他にも点灯装置100の他の回路を制御する回路を有
しているが、ここでは特に図示していない。頻度設定部
63は、2つの役割を持っている。第1の役割は、放電
灯57が点灯した場合に、点灯検出回路59から点灯検
出信号77を入力し、放電灯57が点灯した場合に、パ
ルス発生数制御部64が用いていたパルス発生頻度を取
得し、点灯時パルス発生頻度メモリ65に記憶させるこ
とである。第2の役割は、電源がオンになったとき、点
灯時パルス発生頻度メモリ65に記憶してあるパルス発
生頻度をパルス発生数制御部64に出力することであ
る。パルス発生数制御部64は、電源がオンされた場合
に、頻度設定部63を介して点灯時パルス発生頻度メモ
リ65に記憶してあるパルス発生頻度を頻度設定部63
を介して入力し、そのパルス発生頻度を初期値としてパ
ルス発生回路駆動信号76を発生させる。その後、徐々
にパルス発生頻度を上昇させていく。また、パルス発生
数制御部64は、点灯検出信号77を入力することによ
り、パルス発生回路駆動信号76の出力を止める。パル
ス発生数制御部64の中には、パルス数カウンタ67が
設けられている。パルス数カウンタ67は、電源オンさ
れてから、パルス発生数制御部64がパルス発生回路駆
動信号76を何回発生したかをカウントするカウンタで
ある。パルス数カウンタ67は、レジスタやランダムア
クセスメモリ等の揮発性メモリで構成されている。点灯
時パルス発生頻度メモリ65は、頻度設定部63により
放電灯57が点灯したときのパルス発生頻度を記憶して
おくメモリである。電源がオフされた場合でも、記憶し
た値を消失させない不揮発性メモリでなければならな
い。リセットスイッチ66は、点灯時パルス発生頻度メ
モリ65に設定された値をクリアしたり、或いは、所定
の値にリセットするスイッチである。リセットスイッチ
66は、例えば、ディップスイッチやオン、オフボタン
等により実現することができる。
【0021】図3は、パルス発生回路91が放電灯57
に印加するパルスの時間的変化を示す図である。図3の
(a)は、放電灯点灯回路100が設置されてから最初
の、又は、リセットスイッチ66によりリセットされて
から最初の、第1回目の電源オンの場合を示している。
図3の(b)は、第2回目の電源オンの場合を示してい
る。図の左から右にかけて時間が過ぎていくものとす
る。また、Tは、インバータ回路55が動作する所定の
周期の1/2周期(半周期)を示している。ここでは、
リセットスイッチ66により、点灯時パルス発生頻度メ
モリ65には、予め半周期に3パルスを発生させること
が設定されているものとする。電源オンのとき、頻度設
定部63は、点灯時パルス発生頻度メモリ65からパル
ス発生頻度=3を入力し、パルス発生数制御部64に出
力する。頻度設定部63は、このパルス発生頻度=3を
入力し、半周期に3パルスのパルスを発生させる。制御
回路61のパルス発生数制御部64は、放電灯57が始
動点灯するまで、半周期に発生するパルスの数を3パル
ス、4パルス、5パルスと徐々に増加させていく。図3
の(a)の場合は、半周期に5パルスの高圧パルスを発
生した場合に、放電灯57が始動点灯した場合を示して
いる。点灯検出回路59は、この時点で点灯検出信号7
7を発生させる。そして、頻度設定部63は、この点灯
検出信号77を入力することにより、半周期に5パルス
の頻度で高圧パルスを発生していたことを点灯時パルス
発生頻度メモリ65に記憶する。頻度設定部63が点灯
時パルス発生頻度メモリ65にパルス発生頻度=5を記
憶させるとともに、パルス発生数制御部64は、点灯検
出信号77を入力することにより、パルス発生回路駆動
信号76の出力を止める。その後は、放電灯57は、イ
ンバータ回路55により駆動され、連続点灯される。一
旦、点灯装置100が消灯されて、第2回目の点灯が行
われる場合は、点灯時パルス発生頻度メモリ65に記憶
されたパルス発生頻度数=5が頻度設定部63により入
力され、パルス発生数制御部64に出力される。こうし
て、図3の(b)に示すように、初期の段階から半周期
に5パルスの高圧パルスが放電灯57に供給される。第
1回目が時刻T1において放電灯57が始動したのに対
し、第2回目は時刻T2(T1>T2)において放電灯
57が始動する。従って、放電灯57は、第2回目以降
は迅速に点灯することになる。図3の(a)に示すよう
に、半周期Tに3パルス、4パルスを印加していたとき
は、パルスのエネルギーが足りず、放電灯57が点灯し
ない状態が続いている。この高圧パルスを長い時間印加
すると、放電灯57の電極の劣化やパルス発生回路91
の各部品の故障屋劣化の原因となる可能性がある。しか
し、この実施の形態によれば、第2回目以降からは放電
灯57が迅速、かつ、短時間で点灯するため、放電灯5
7の電極やパルス発生回路91にダメージを与えること
がない。また、図3の(a)に示した時刻T1は、放電
灯57の外形や封入物質の組成や点灯時間等のバラツキ
により各高圧放電灯によりまちまちである。また、高圧
放電灯の型・種類・タイプによりまちまちである。例え
ば、ある放電灯は、4パルスで点灯するかもしれない
し、ある別な放電灯は6パルスで点灯するかもしれな
い。このように、放電灯の特性がまちまちであっても、
第2回目からは、その放電灯が点灯したパルス頻度を用
いて始動を開始させるため、各放電灯のバラツキがある
にもかかわらず、その放電灯に適合した迅速な点灯が行
える。また、放電灯57が寿命になり交換されたり、故
障して交換されたりした場合は、リセットスイッチ66
を用いて点灯時パルス発生頻度メモリ65に新たな値を
設定すればよい。リセットスイッチ66は、単に点灯時
パルス発生頻度メモリ65の値を0にするものであって
も構わないし、ある特定の値を設定できるものであって
も構わない。
【0022】図4は、制御回路61の電源オンから始動
完了までの動作を示すフローチャートである。図4は、
大きく分けて点灯前の動作(S80〜S85)と、点灯
直後の動作(S86〜S88)に分けられる。点灯装置
100に電源が投入されると、頻度設定部63は、点灯
時パルス発生頻度メモリ65から前回点灯したときのパ
ルス数を取り出し、パルス発生数制御部64に出力す
る。パルス発生数制御部64は、S80において、設定
されたパルス発生頻度に等しいパルス数を発生させるた
めに、パルス発生回路駆動信号76をパルス発生回路9
1に出力する。このようにして、放電灯57に高圧パル
スが印加される。次に、S82において、パルス数カウ
ンタ67がパルス発生回路駆動信号76が出力されたこ
とをカウントする。パルス発生回路駆動信号76が一度
出力される度、即ち、高圧パルスが一度発生される度
に、パルス数カウンタ67が1ずつ増加される。次に、
S83において、パルス発生数制御部64は、点灯検出
回路59から点灯検出信号77が出力されたかどうかを
チェックする。まだ、放電灯57が点灯していない場合
は、S84において、印加したパルス数が250回を越
えたかどうかを比較する。パルスの印加数が250回未
満の場合には、S82とS83の処理を繰り返す。25
0回以上の印加が行われても、まだ放電灯57が点灯し
ない場合は、S85において、パルス数を1増加させ
る。即ち、パルス発生頻度を増す。そして、再びS81
〜S84の動作を繰り返す。S83において、放電灯5
7が点灯したことが検出された場合は、頻度設定部63
がパルス数カウンタ67から電源オンになってから放電
灯57が点灯するまでに印加したパルス数が所定の回
数、例えば、20パルス以下であるかどうかを比較す
る。もし、電源オンになってから20パルス以内で放電
灯57が点灯した場合には、瞬時点灯がなされたものと
見なす。瞬時点灯がなされた場合には、S87におい
て、始動パルス数から1を引いて点灯時パルス発生頻度
として点灯時パルス発生頻度メモリ65に記憶する。瞬
時点灯の場合には、放電灯57に与えるエネルギーが多
すぎることが考えられるため、S87において、始動パ
ルス数を減少させ、次回の点灯時に放電灯57に与える
パルスのエネルギーを減少させ、放電灯57の電極の劣
化やパルス発生回路91の部品の劣化を防止する。一
方、S86において、瞬時点灯でないと判断された場合
は、S88において、そのときの半周期当たりの始動時
パルス数を点灯時パルス発生頻度メモリ65に記憶す
る。このようにして、放電灯57の始動が完了する。
【0023】次に、図5を用いてパルス発生数制御部6
4のパルス発生回路駆動信号76の発生タイミングにつ
いて説明する。図5は、コンデンサ97に電力が溜まる
信号波形とパルス発生回路駆動信号76の発生タイミン
グを示している。また、放電灯57へ印加される高圧パ
ルスのタイミングを示している。パルス発生回路駆動信
号76は、半周期内でのパルス発生間隔が均等になるよ
うに、パルス発生数制御部64から出力される。即ち、
半周期に3パルス発生される場合には、図5に示すよう
に、パルス間の間隔はW1であり、等しい。また、ここ
では、両側の間隔S1は、W1/2とする。こうするこ
とにより、パルス発生数制御部64がパルスを発生させ
るタイミングは、計算して求めることができる。以下、
半周期に3パルス発生させる場合と、半周期に4パルス
発生させる場合と、半周期に5パルス発生させる場合の
計算式を示す。 (1)半周期Tに3パルス(P=3)のとき、 S1=W1/2 T=S1+W1+W1+S1 =(W1/2)+W1+W1+(W1/2) =3W1 W1=T/3 S1=W1/2=T6 (2)半周期Tに4パルス(P=4)のとき、 S2=W2/2 T=S2+W2+W2+W2+S2 =(W2/2)+W2+W2+W2+(W2/2) =4W2 W2=T/4 S2=W2/2=T8 (3)半周期Tに5パルス(P=5)のとき、 S3=W3/2 T=S3+W3+W3+W3+W3+S3 =(W3/2)+W3+W3+W3+W3+(W3/
2) =5W3 W3=T/5 S3=W3/2=T10
【0024】以上の計算式を一般化すると、半周期Tに
Pパルス発生させたい場合、パルス間隔W=両端間隔S
×2とすると、パルス間隔Wと両端間隔Sは、以下のよ
うになる。半周期TにPパルスのとき、 パルス間隔W=T/P 両端間隔S=T/(P*2)
【0025】このように、パルスを均等に発生させるの
は、パルスのエネルギーを放電灯57に対して均等に与
えることによりグロー放電を速やかにアーク放電に移行
させるためである。また、高圧パルスのエネルギーが短
時間に偏って放電灯57の電極やパルス発生回路91の
部品に印加されてしまい、ダメージを与えないようにす
るためである。なお、パルス間隔W=両端間隔S×2と
したが、両端間隔Sはパルス間隔Wの一定割合でもよい
し、パルス間隔Wに依存しない一定値でもよい。
【0026】図2に示した制御回路61の構成は一例で
あり、その他にも同様の機能を持った構成が考えられ
る。例えば、制御回路61の機能をハードウェアで構成
してもよいし、ソフトウェアで構成してもよいし、それ
らの組み合わせで構成してもよい。また、マイクロプロ
セッサやセントラルプロセッシングユニットとマイクロ
プログラムやファームウェアとを用いて制御回路61の
機能を実現するようにしても構わない。また、点灯時パ
ルス発生頻度メモリ65に記憶するパルス発生頻度とし
て半周期に発生させるパルス数を用いる場合を説明した
が、パルス数ではなく、パルス間隔やパルス率等のその
他のパルス発生頻度を記憶させるようにしても構わな
い。
【0027】以上のように、この実施の形態において
は、アクティブフィルタ53、限流回路54等の直流変
換回路で発生した直流電圧をインバータ回路55を介し
て負荷の放電灯57に供給する高圧放電灯点灯装置にお
いて、この放電灯57に始動パルスを印加するパルス発
生回路91とこのパルス発生回路91の発生するパルス
を制御する制御回路61とを備え、前記制御回路61
は、インバータ回路55の一定周期に発生するパルスの
発生個数を頻度設定部63からの信号で制御できるパル
ス発生数制御部64を備え、頻度設定部63は、放電灯
57の点灯を検知する点灯検出回路59からの信号を受
けてランプ点灯を検知する検知機能を備え、次回点灯時
からは前回放電灯57が点灯したと検知した時点での印
加パルス数から印加を始めることを特徴とする。
【0028】以上のように、この実施の形態によれば、
高圧放電灯の始動において、高圧放電灯の種類毎に、或
いは、個々の高圧放電灯毎に始動パルス数が異なってい
ても、1回目の始動パルス数を記憶し、2回目からその
パルス数で始動させるので、個々のランプの始動可能パ
ルスを2回目点灯の最初から印加でき、電極ダメージを
軽減できる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、個々
の放電灯によって違う始動可能なパルス頻度を用いて、
次回点灯の最初からパルスを印加することによって、迅
速、かつ、放電灯の電極や点灯回路にダメージを与えず
に、放電灯を始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 点灯装置100を示す図である。
【図2】 制御回路61を示す図である。
【図3】 第1回目と第2回目の印加されるパルスを示
す図である。
【図4】 制御回路61の電源投入から始動完了までの
動作である。
【図5】 制御回路61のパルス発生数制御部64のパ
ルス発生回路駆動信号76の発生タイミングを示す図で
ある。
【図6】 従来の放電灯点灯装置を示す図である。
【図7】 従来のパルスの発生状態を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
51 商用電源、53 アクティブフィルタ、54 限
流回路、55 インバータ回路、56 コンデンサ、5
7 放電灯、59 点灯検出回路、61 制御回路、6
3 頻度設定部、64 パルス発生数制御部、65 点
灯時パルス発生頻度メモリ、66 リセットスイッチ、
67 パルス数カウンタ、73 アクティブフィルタ駆
動信号、74 限流回路駆動信号、75 インバータ駆
動信号、76 パルス発生回路駆動信号、77 点灯検
出信号、78 全印加回数、91パルス発生回路、92
トランス、93 一次巻線、94 二次巻線、95ダ
イオード、96 抵抗、97 コンデンサ、98 電界
効果トランジスタ、100 点灯装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を点灯させる点灯パルスを発生さ
    せ点灯パルスを放電灯に印加するパルス発生回路と、 パルス発生回路が放電灯に印加する点灯パルスのパルス
    発生頻度を制御する制御回路とを備え、 上記制御回路は、過去において、放電灯が点灯した場合
    のパルス発生頻度を記憶し、記憶したパルス発生頻度を
    用いてパルス発生回路の点灯パルスの発生を制御するこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記放電灯点灯装置は、更に、所定の周
    期で放電灯を駆動するインバータ回路を備え、 上記制御回路は、上記インバータ回路の用いている所定
    の周期の半周期内で点灯パルスの発生間隔が均等になる
    ようにパルス発生回路の点灯パルスの発生を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 上記放電灯点灯装置は、更に、放電灯が
    点灯したことを検出する点灯検出回路を備え、 上記制御回路は、 パルス発生頻度を記憶する点灯時パルス発生頻度メモリ
    と、 パルス発生頻度を入力し、入力したパルス発生頻度から
    徐々にそれ以上のパルス発生頻度となるようにパルス発
    生数を増加させるパルス発生回路駆動信号を発生させ、
    パルス発生回路駆動信号をパルス発生回路へ供給するパ
    ルス発生数制御部と、 放電灯の点灯を開始する場合に、上記点灯時パルス発生
    頻度メモリに記憶されたパルス発生頻度を入力し、パル
    ス発生数制御部に出力するとともに、点灯検出回路が放
    電灯の点灯を検出した場合に、放電灯の点灯時にパルス
    発生数制御部が用いていたパルス発生頻度を点灯時パル
    ス発生頻度メモリに記憶させる頻度設定部とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 上記制御回路は、更に、点灯時パルス発
    生頻度メモリに記憶されたパルス発生頻度をリセットす
    るリセットスイッチを備えたことを特徴とする請求項3
    記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 上記頻度設定部は、放電灯が所定の期間
    内に点灯した場合に、点灯時パルス発生頻度メモリに記
    憶させる上記パルス発生頻度の値を小さくすることを特
    徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
JP2000069565A 2000-03-14 2000-03-14 放電灯点灯装置 Expired - Lifetime JP3930220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000069565A JP3930220B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000069565A JP3930220B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001257091A true JP2001257091A (ja) 2001-09-21
JP3930220B2 JP3930220B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=18588414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000069565A Expired - Lifetime JP3930220B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3930220B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010170120A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Seiko Epson Corp プロジェクタ、光源点灯装置及びプロジェクタの制御方法
US8308308B2 (en) 2009-02-16 2012-11-13 Seiko Epson Corporation Device and method for driving discharge lamp, light source device, and projector that records an operation history of applied start-up pulses

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010170120A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Seiko Epson Corp プロジェクタ、光源点灯装置及びプロジェクタの制御方法
US8308308B2 (en) 2009-02-16 2012-11-13 Seiko Epson Corporation Device and method for driving discharge lamp, light source device, and projector that records an operation history of applied start-up pulses

Also Published As

Publication number Publication date
JP3930220B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62295398A (ja) ガス放電ランプを作動させる方法およびガス放電制御装置
US20070273304A1 (en) High intensity discharge lamp ballast
JPH03226266A (ja) パルス電源装置
WO2004103032A1 (ja) 高圧放電灯を点灯する装置および方法
JP3440667B2 (ja) 放電灯点灯装置
US7944149B2 (en) Starting an electronic ballast
KR100317390B1 (ko) 전원 출력 제어 장치 및 그를 이용한 펄스형 레이저 전원장치
JP3930220B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH10199692A (ja) 放電灯用点灯装置および放電灯点灯装置
JP2870137B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP4544718B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2948627B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPS6210000B2 (ja)
JPH07272880A (ja) 放電灯点灯装置
JP2000215992A (ja) 放電灯点灯装置
JP3397004B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3310314B2 (ja) 高圧放電灯用点灯装置
JP2004192869A (ja) 放電灯点灯装置
EP2022297B1 (en) High intensity discharge lamp ballast
JP2859365B2 (ja) 交流放電ランプ点灯装置
JP2526108B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH1174092A (ja) 放電灯点灯装置
JPH0722186A (ja) 放電灯点灯装置
JP2002352972A (ja) 放電灯点灯装置
JPH1126844A (ja) レーザ電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060912

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Effective date: 20070122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20070219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070308

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350