JPH1126844A - レーザ電源装置 - Google Patents

レーザ電源装置

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JPH1126844A
JPH1126844A JP9187758A JP18775897A JPH1126844A JP H1126844 A JPH1126844 A JP H1126844A JP 9187758 A JP9187758 A JP 9187758A JP 18775897 A JP18775897 A JP 18775897A JP H1126844 A JPH1126844 A JP H1126844A
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JP
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circuit
capacitor
charging
power supply
current
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JP9187758A
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Mikio Watanabe
幹男 渡辺
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Miyachi Technos Corp
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Miyachi Technos Corp
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Publication date
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 単相交流電源からでも高効率で安定したレー
ザ発振用の電力を得るようにし、軽量小型化で普及タイ
プのレーザ電源装置を実現する。 【解決手段】 充電回路20には、単相整流回路16と
コンデンサ18との間でコンデンサ18と並列に接続さ
れた充電用スイッチング素子24と、単相整流回路16
と充電用スイッチング素子22の間に直列に接続された
インダクタンスコイル26と、充電用スイッチング素子
24とコンデンサ18との間に直列に接続されたダイオ
ード28が含まれている。力率制御回路34は、コンデ
ンサ18に供給される充電電流Icの位相を単相整流回
路16より出力される直流電圧EB の位相に合わせるよ
う、たとえば70kHzの高周波数で充電用スイッチン
グ素子18をスイッチング制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ発振用の励
起ランプに電力を供給するためのレーザ電源装置に関す
る。
【0020】
【従来の技術】YAGレーザ等の固体レーザ装置では、
励起ランプを点灯させて、その光エネルギーをYAGロ
ッド等のレーザ媒体に照射してレーザ発振を起こすよう
に構成されている。
【0030】図8に、この種の固体レーザ装置に用いら
れている従来のレーザ電源装置の回路構成を示す。
【0040】このレーザ電源装置において、出力端子
[OUTa,OUTb]はレーザ発振部の励起ランプ(図示せ
ず)の両電極端子にそれぞれ接続されている。
【0050】入力側の三相整流回路200は、三相交流
電源端子[U,V,W]からの商用周波数の三相交流電
圧を整流して直流電圧に変換する。この三相整流回路2
00より直流の充電電流Ic が電磁開閉器202および
平滑用コイル204を介してコンデンサ206に流れ、
コンデンサ206が所定電圧に充電される。
【0060】コンデンサ206と出力端子[OUTa,OUT
b]との間には放電用のスイッチング素子208が直列
に接続されている。このスイッチング素子208がオン
になると、コンデンサ206が放電し、その放電電流i
L がスイッチング素子208、インダクタンスコイル2
10,出力コンデンサ212および逆流防止用ダイオー
ド214を介して励起ランプに流れる。このランプ電流
iL によって励起ランプが点灯する。
【0070】スイッチング素子208がオフになると、
コンデンサ206の放電は中断するが、インダクタンス
コイル210および出力コンデンサ212に蓄えられて
いた電磁エネルギーおよび電荷エネルギーが放出される
ことでランプ電流iL は流れ続ける。
【0080】放電用スイッチング素子208は、制御部
220からのたとえば50kHzの高周波スイッチング
信号csによってオン・オフする。これにより、ランプ
電流iL を途切れることなく持続的に流し、励起ランプ
を連続点灯させ、レーザ発振部より連続発振のレーザ光
を得ることができる。このような連続発振で励起ランプ
に印加される電圧は、定格値でたとえば150V程度で
ある。
【0090】逆流防止ダイオード214と出力端子OUTa
との間にはランプ電流iL を検出するための電流センサ
216が取り付けられている。この電流センサ216か
らの出力信号に応じて電流検出回路218よりランプ電
流iL の大きさ(たとえば電流実効値)を表すランプ電
流検出信号SiL が得られる。このランプ電流検出信号
SiL は制御部220に与えられる。
【0100】制御部220は、電流検出回路218から
のランプ電流検出信号SiL に基づいて、ランプ電流i
L を設定電流値に一致させるようにスイッチング素子2
08のスイッチング動作を制御するとともに、スイッチ
ング素子208の破壊等によってランプ電流iL が異常
に過大になった時は電磁開閉器202を遮断するように
している。なお、電磁開閉器202と並列に接続されて
いる抵抗203は電流制限抵抗である。
【0110】この種のレーザ電源装置では、上記したよ
うに励起ランプにレーザ発振用の電力を供給する主電源
部の外に、励起ランプに点灯を開始させるためのトリガ
回路(図示せず)およびブースタ回路が設けられる。
【0120】図示の従来のレーザ電源装置では、三相交
流電源電圧の一相分の交流電圧e(220V)が昇圧ト
ランス224の一次側コイルに供給され、昇圧トランス
224の二次側コイルに得られる昇圧電圧(たとえば1
000V)がブースタ回路226に入力される。ブース
タ回路226は、トランス224からの交流電圧をダイ
オードd1 ,d2 で整流してコンデンサc1 ,c2 に積
み重ねるようにして昇圧し、その昇圧した高電圧(たと
えば2500V)を抵抗228および逆流防止ダイオー
ド230を介して励起ランプに印加するようになってい
る。
【0130】昇圧トランス224の一次側には開閉器2
22が設けられている。励起ランプの点灯を開始させる
時、制御部220はこの開閉器222を閉じ、プースタ
回路226を稼働させる。一方で、制御部220は、充
電用の電磁開閉器202を閉じるとともに、放電用スイ
ッチング素子208へのスイッチング制御信号csの供
給を開始し、主電源部を稼働させる。
【0140】
【発明が解決しようとする課題】この種の固体レーザ装
置で、高いレーザ発振効率を得るには、レーザ発振部に
おいてランプ光の光エネルギ→レーザ出力の光変換効率
を高くするか、レーザ電源装置において交流電源からの
入力電力→ランプへの供給電力の電力変換効率(力率)
を高くことが要求される。
【0150】上記した従来のこの種レーザ電源装置で
は、そのような電力変換効率を高くするために、入力の
交流電源を三相交流電源とし、整流回路に三相整流回路
200を用いる。三相整流回路200の出力端子からは
リップルの小さい直流の線間電圧が出力されるため、コ
ンデンサ206には高調波分の少ない充電電流ic が供
給され、電源電圧の変動に対しても安定したコンデンサ
充電電圧が得られる。これにより、高い電力変換効率
(力率)で励起ランプに電力を供給することが可能とな
っている。
【0160】しかしながら、三相式のレーザ電源装置
は、装置サイズ、重量およびコストが嵩むうえ、三相交
流電源が配備または配線されている場所でしか使えない
という大きな制約がある。
【0170】また、従来のレーザ電源装置では、主回路
にたとえば電磁リレーからなる電磁開閉器202を設
け、過電流等の異常時には制御部220が電磁開閉器2
02を開(遮断)状態にするようになっている。しか
し、電磁開閉器202は、機械的な接点を動かして開閉
(スイッチング)を行う機構であり、制御信号を受けて
からスイッチ動作を完了するまで相当の時間を要する。
このため、過電流等の異常が検出された時に主回路を迅
速に遮断するのが難しく、安全機能が万全でなかった。
【0180】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、単相交流電源でも高い効率で安定し
たレーザ発振用の電力が得られる普及タイプのレーザ電
源装置を提供することを目的とする。
【0190】本発明の他の目的は、過電流等の異常時に
主回路を迅速に遮断できるようにして安全機能を向上さ
せたレーザ電源装置を提供することを目的とする。
【0200】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のレーザ電源装置は、レーザ媒体に
レーザ発振用の光エネルギを照射する励起ランプに電力
を供給するレーザ電源装置において、商用周波数の単相
交流電圧を入力して整流する単相整流回路と、前記単相
整流回路からの直流電力をいったん蓄えるコンデンサ
と、前記単相整流回路と前記コンデンサとの間に接続さ
れた充電用スイッチング手段と、前記コンデンサに蓄え
られた電気エネルギーを放電させて前記励起ランプにラ
ンプ電流を供給するためのランプ電流供給手段と、前記
単相整流回路より前記コンデンサに供給される充電電流
の位相を前記整流回路より出力される直流電圧の位相に
合わせるように前記充電用スイッチング手段を前記商用
周波数よりも高い所定の周波数でスイッチング制御する
力率制御手段とを具備する構成とした。
【0210】本発明の第2のレーザ電源装置は、上記第
1のレーザ電源装置において、前記単相整流回路の出力
端子に対して前記充電用スイッチング手段が前記コンデ
ンサと並列に接続され、前記単相整流回路と前記充電用
スイッチング手段との間にインダクタンスコイルが直列
に接続され、前記充電用スイッチング手段と前記コンデ
ンサとの間にダイオードが直列に接続される構成とし
た。
【0220】本発明の第3のレーザ電源装置は、上記第
1または第2のレーザ電源装置において、前記力率制御
手段が、前記コンデンサに供給される充電電流の波形を
前記整流回路より出力される直流電圧の波形に倣わせる
ように前記充電用スイッチング手段のスイッチング動作
を制御する構成とした。
【0230】本発明の第4のレーザ電源装置は、上記第
1〜3のいずれかのレーザ電源装置において、前記力率
制御手段が、前記コンデンサの充電電圧に反比例し、か
つ前記整流回路からの直流電圧に比例する基準値信号を
発生する基準値信号発生手段と、前記コンデンサと並列
に接続された前記充電用スイッチング手段を含むバイパ
ス回路と、前記バイパス回路を流れるバイパス電流が前
記基準値信号の値に達した時に所定の切替タイミング信
号を発生する切替タイミング検出手段と、前記所定の周
波数を有するクロックパルスを発生するクロック回路
と、前記クロックパルスで規定される各サイクルにおい
てサイクル開始時に前記充電用スイッチング手段をオフ
状態からオン状態に切り替え、前記切替タイミング検出
手段からの切替タイミング信号に応答して前記充電用ス
イッチング手段をオン状態からオフ状態に切り替える電
流切替手段とを具備する構成とした。
【0250】本発明の第5のレーザ電源装置は、上記第
4のレーザ電源装置において、前記電流切替手段が、前
記各サイクル内の予め設定された時点で前記充電用スイ
ッチング手段を強制的にオフにする手段を有する構成と
した。
【0260】本発明の第6のレーザ電源装置は、上記第
1ないし第5のいずれかのレーザ電源装置において、前
記単相整流回路と前記コンデンサとの間に接続されたサ
イリスタと、正常時は前記サイリスタを継続的に導通状
態に維持し、所定の異常状態が発生した時に前記サイリ
スタを遮断状態にするサイリスタ制御手段とを具備する
構成とした。
【0270】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の実施例を説明する。
【0280】図1に、本発明の一実施例によるレーザ電
源装置の回路構成を示す。このレーザ電源装置は、固体
レーザ装置たとえばYAGレーザ加工装置に組み込ま
れ、レーザ発振部100の励起ランプ102に電力を供
給する。
【0290】レーザ発振部100において、励起ランプ
102およびYAGロッド104(レーザ媒体)は、た
とえばアクリル樹脂からなるチャンバ106内に設けら
れた反射鏡筒(図示せず)の中に相隣接して配置されて
いる。チャンバ106の外でYAGロッド104の光軸
上には、一対の光共振器ミラー108,110がYAG
ロッド104を挟み平行に向き合って配置されている。
【0300】後述する本実施例のレーザ電源装置より供
給されるランプ電流IL によって励起ランプ102が発
光すると、その光エネルギによってYAGロッド104
が励起され、YAGロッド104の両端面より軸方向に
出た光が光共振器ミラー108,110の間で反射を繰
り返して増幅されたのちレーザ光LBとして出力ミラー
108を抜ける。出力ミラー108を抜けたレーザ光L
Bは、ミラー(図示せず)を介して、あるいは入射ユニ
ット、光ファイバおよび出射ユニット(図示せず)を介
して被加工物(図示せず)の加工ポイントに向けて照射
されるようになっている。
【0310】本実施例のレーザ電源装置は、励起ランプ
102にレーザ発振用の電力を供給するための主電源部
10と、励起ランプ102の点灯を開始させるためのブ
ースタ回路12およびトリガ回路(図示せず)と、装置
全体を制御するための制御部14および主電源部の力率
を制御するための力率制御回路34とを有している。
【0320】主電源部10は、商用周波数(50Hzま
たは60Hz)の単相交流電圧EAを入力して直流に変
換(整流)する単相整流回路16と、この単相整流回路
16からの直流電力をいったん蓄えるコンデンサ18
と、単相整流回路16とコンデンサ18との間に接続さ
れた充電回路20と、コンデンサ18と励起ランプ10
2との間に接続されたランプ電流供給回路22とを含ん
でいる。
【0330】単相整流回路16は、たとえば単相全波整
流回路からなり、入力した単相交流電圧EA を全波整流
して、正弦波形の半波を180゜ずつ繰り返すような全
波整流波形の直流電圧EB を出力する。
【0340】充電回路20には、単相整流回路16とコ
ンデンサ18との間でコンデンサ18と並列に接続され
た充電用スイッチング素子24と、単相整流回路16と
充電用スイッチング素子24の間に直列に接続されたイ
ンダクタンスコイル26と、充電用スイッチング素子2
4とコンデンサ18との間に直列に接続されたダイオー
ド28が含まれている。
【0350】単相整流回路16とコンデンサ18との間
には、インダクタンスコイル26およびダイオード28
からなる充電回路と並列に、電流制限抵抗30および逆
流防止ダイオード32からなる充電バイパス回路が接続
されている。また、充電回路の開閉器としてサイリスタ
36が設けられている。このサイリスタ36の導通(オ
ン)/遮断(オフ)状態は、サイリスタ制御回路38に
よって制御される。
【0360】充電用スイッチング素子24は、たとえば
FET(Field Effect Transistor)からなり、本実施例
の力率制御回路(PFC)34によってスイッチング制
御される。
【0370】後述するように、力率制御回路34は、コ
ンデンサ18に供給される充電電流Ic の位相を単相整
流回路16より出力される直流電圧EB の位相に合わせ
るように、たとえば70kHzの高周波数で充電用スイ
ッチング素子18をスイッチング制御する。これによ
り、本装置に入力される交流電力に対して励起ランプ1
02側へ実際(有効)に供給される有効電力の比率つま
り力率を可及的に1に近づけることができる。したがっ
て、単相式の電源装置において、高い電力効率およびレ
ーザ発振効率を実現できる。また、たとえば220Vの
入力交流電圧EAに対してコンデンサ18の充電電圧Ec
をたとえば360Vまで昇圧するので、入力交流電源
に電圧変動に影響されない安定した電力を励起ランプ1
02に供給できるようになっている。
【0380】ランプ電流供給回路22は、放電用スイッ
チング回路40、インダクタンスコイル42、出力コン
デンサ44、還流ダイオード46および逆流防止ダイオ
ード48から構成されている。
【0390】放電用スイッチング回路40は、たとえば
FETまたはIGBT(InsulatedGate Bipolar transi
stor )からなる一対のスイッチング素子40a,40
bで構成されている。これらのスイッチング素子40
a,40bは、制御部14からのたとえば50kHzの
スイッチング制御信号Ga,Gbによって交互にオンす
るようにスイッチング制御される。
【0400】放電用スイッチング素子40a,40bの
いずれか一方たとえば40aがオンになっている時は、
コンデンサ18が放電し、その放電電流IL がオン状態
のスイッチング素子40a、インダクタンスコイル4
2,出力コンデンサ44および逆流防止ダイオード48
を介して励起ランプ102に流れる。この放電電流つま
りランプ電流IL によって励起ランプ102が点灯す
る。
【0410】スイッチング素子40aがオフになると、
コンデンサ18の放電は一時中断するが、インダクタン
スコイル42および出力コンデンサ44に蓄えられてい
た電磁エネルギーおよび電荷エネルギーが放出されるこ
とでランプ電流IL は流れ続ける。この直後に、他方の
スイッチング素子40bがオンになり、コンデンサ18
の放電が再開する。
【0420】上記のように両放電用スイッチング素子4
0a,40bが両方合わせて50kHzの高周波スイッ
チング制御信号Ga,Gbによって交互にオンするの
て、ランプ電流IL は途切れることなく連続的に流れ
る。これにより、励起ランプ102は連続点灯し、レー
ザ発振部100より連続発振のレーザ光LBが得られ
る。
【0430】逆流防止ダイオード48と励起ランプ10
2との間にはランプ電流IL を検出するための電流セン
サ50が取り付けられている。この電流センサ50の出
力信号に応じて電流検出回路52よりランプ電流IL の
大きさ(たとえば電流実効値)を表すランプ電流検出信
号SIL が得られる。このランプ電流検出信号SILは
制御部14に与えられる。
【0440】出力コンデンサ44の両端子は電圧検出回
路54の入力端子に接続され、電圧検出回路54の出力
端子には出力コンデンサ44の電圧ED を表す電圧検出
信号SED が得られる。この電圧検出信号SED も制御
部14に与えられる。
【0450】放電用スイッチング回路40に近接してた
とえばサーミスタからなる温度センサ56が設けられて
いる。この温度センサ56の出力信号に応じて温度検出
回路56より放電用スイッチング回路40付近の温度を
表す温度検出信号STが出力される。この温度検出信号
STも制御部14に与えられる。
【0460】制御部14は、たとえばマイクロプロセッ
サからなり、適当なインタフェース回路(図示せず)を
介して入力装置や表示装置等(図示せず)に接続され、
所定のプログラムにしたがい各種設定値および各種測定
値に基づいて、装置内の所要の制御を行う。
【0470】たとえば、制御部14は、電流検出回路5
2からのランプ電流検出信号SILに基づいて、ランプ
電流IL を設定電流値に一致させるようにたとえばパル
ス幅変調(PWM)で変調したスイッチング制御信号G
a,Gbを駆動回路(図示せず)を介して放電用スイッ
チング素子40a,40bに与える。
【0480】また、制御部14は、ランプ電流IL が過
大になった時、あるいは放電用スイッチング回路40が
過熱状態になった時に主電源部10を止めるための制御
信号Ki ,Kt をアンドゲート60を介してサイリスタ
制御回路38に与える。
【0490】正常時は、制御信号Ki ,Kt がそれぞれ
Hレベルに保持され、したがってアンドゲート60の出
力端子よりHレベルの制御信号Kがサイリスタ制御回路
38に与えられる。これによって、サイリスタ制御回路
38はサイリスタ36をオン(導通)状態に保持する。
【0500】しかし、たとえば放電用スイッチング回路
40が破壊してランプ電流IL が所定の電流監視値を越
えた時は、制御信号Ki がLレベルになり、これによっ
てアンドゲート60の出力信号KもLレベルとなり、サ
イリスタ制御回路38はサイリスタ36をオフ(遮断)
状態に切り替える。また、放電用スイッチング回路40
が破壊するに至らなくとも所定の温度監視値を越えるほ
ど高い温度まで発熱した時は、制御信号Kt がLレベル
となり、これに応答してサイリスタ制御回路38がサイ
リスタ36をオフ(遮断)状態に切り替えるようになっ
ている。
【0510】また、制御部14は、ブースタ回路12の
制御を行う。本実施例におけるブースタ回路12は、イ
ンバータとコッククロフト昇圧回路(図示せず)を内蔵
しており、主電源部10のコンデンサ18より直流電圧
(コンデンサ充電電圧)Ecを入力する。このブースタ
回路12内で、インバータの2相のスイッチング素子が
制御部14からのたとえば50kHzのスイッチング制
御信号HVに応じて交互にオンすることにより、入力直
流電圧Ec を高周波数(50kHz)の交流パルスに変
換する。次いで、コッククロフト昇圧回路において、イ
ンバータからの高周波交流パルスを直流に変換(整流)
すると同時に積み重ねるようにして昇圧する。そして、
その昇圧した高圧の電圧(たとえば2500V)を逆流
防止ダイオード(図示せず)を介して励起ランプ102
に印加するようにしている。
【0520】このブースタ回路12は、励起ランプ10
2に点灯を開始させるときに用いられる。励起ランプ1
02はたとえばキセノンランプからなり、ガラス管の両
端に電極端子を取り付け、管内にガスを封入している。
励起ランプ102を点灯させるには、ランプ内でガスの
絶縁を突き破り、両電極間で放電させる必要がある。
【0530】励起ランプ102を点灯させるとき、制御
部14は、先ず主電源部10とブースタ回路12を起動
させる。すなわち、主電源部10に対しては、上記制御
信号Ki ,Kt をHレベルにしてサイリスタ制御回路3
8にサイリスタ36をオンさせるとともに、放電用スイ
ッチング回路40にスイッチング制御信号Ga,Gbを
供給する。また、ブースタ回路12に対しては、インバ
ータにスイッチング制御信号HVを供給する。
【0540】そして、制御部14はトリガ回路(図示せ
ず)を作動させる。トリガ回路は、励起ランプ102の
カソード端子とランプ102のガラス管の周りに設置さ
れた金属板との間に約20kVの高電圧を印加すること
によってランプ102内のガスを絶縁破壊し、インピー
ダンスを下げる。そうすると、その後を追うようにブー
スタ回路12より約2500Vの高電圧で電流が励起ラ
ンプ102に流し込まれ、励起ランプ102のインピー
ダンスがいっそう下がる。その後は、主電源部10から
の150V程度のランプ電圧ED でも十分な大きさの電
流(ランプ電流IL )を流すことができる。
【0550】励起ランプ102が点灯を開始したなら、
制御部14はインバータ・スイッチング制御信号HVの
生成を止めてブースタ回路12を止める。なお、主電源
部10の逆流防止ダイオード48には、たとえば320
0V耐圧の高耐圧型ダイオードが使用される。
【0560】次に、本実施例による力率制御回路34の
構成および作用について説明する。図2に、力率制御回
路34の回路構成を示す。この力率制御回路34は、基
準値発生回路61、バイパス回路62、切替タイミング
検出回路63、クロック回路64および電流切替回路6
5を有している。
【0570】基準値発生回路61は、分圧回路66、基
準電圧源67、演算増幅器68および乗算器69から構
成されている。分圧回路66は、コンデンサ18の充電
電圧EC を抵抗r1 ,r2 により一定の比率kで分圧す
る。演算増幅器68は、分圧回路66からの分圧電圧k
Ec と基準電圧源67からの基準電圧E0 との差分(E
0 −kEc )をとる。乗算器69は、単相整流回路16
からの全波整流波形の直流電圧EB を一方の入力端子X
に入力するとともに、演算増幅器68からの差分電圧
(E0 −kEc )を他方の入力端子Yに入力し、両入力
電圧値の積[EB(E0 −kEc )]を演算して、その
積の値(瞬時値)を表す電圧信号を基準値信号JCとし
て出力端子Zより発生する。
【0580】基準値発生回路61より得られる基準値信
号JCは、単相整流回路16からの直流電圧EB に比例
し、コンデンサ18の充電電圧EC には反比例する。す
なわち、この基準値信号JCは、単相整流回路16から
の直流電圧EB の波形と相似な電圧波形を有し、コンデ
ンサ電圧EC が下がると電圧レベル(振幅)が大きくな
り、コンデンサ電圧EC が上がると電圧レベル(振幅)
が小さくなるという特性を有する。
【0590】基準値発生回路61からの基準値信号JC
は、切替タイミング検出回路63に与えられる。切替タ
イミング検出回路63は、電流センサ70および比較器
72を有している。電流センサ70は、電流トランスコ
イル71、ダイオードd3 および抵抗r3 からなり、バ
イパス回路62を流れるパイパス電流Iswの電流値(瞬
時値)を表す電流検出信号(電圧)SIswを発生する。
比較器72は、電流センサ70からの電流検出信号SI
swと基準値発生回路61からの基準値信号JCとを入力
し、SIswの電圧レベルがJCの電圧レベルに達した時
に、Hレベルのパルスを切替タイミング信号AHとして
出力する。この切替タイミング信号AHは、電流切替回
路65に与えられる。
【0600】電流切替回路65は、RS型フリップフロ
ップからなり、そのセット端子Sにクロック回路64か
らの高周波数たとえば75kHzのクロックパルスCK
を受け取り、そのリセット端子Rに上記切替タイミング
検出回路63からの切替タイミング信号AHを受け取
る。電流切替回路65の出力Qはアンドゲート73の一
方の入力端子に与えられる。アンドゲート73の他方の
入力端子にはクロック回路64からのクロックパルスC
Kが入力される。アンドゲート73の出力は制御パルス
DPとして充電用スイッチング素子24のゲート端子に
与えられる。
【0610】図3に、この力率制御回路34の作用を示
す。クロック回路64より各クロックパルスCKが出力
されると、その始端で電流切替回路65の出力QがHレ
ベルになり、アンドゲート73よりHレベルの制御パル
スDPが出力される。このHレベルの制御パルスDPに
応動して充電用スイッチング素子24がオンになり、バ
イパス回路62がほぼ短絡状態で導通する。そうする
と、単相整流回路16の出力側の電流パスは、それまで
コンデンサ18側に流れていたパスからバイパス回路6
2を流れるパスに切り替わる。つまり、コンデンサ18
へ流れていた充電電流Ic がいったん中断すると同時
に、それに代わってバイパス回路62にバイパス電流I
swが流れ始める。この切替点において、充電電流Ic の
電流値(中断時の値)とバイパス電流Iswの電流値(初
期値)は連続している。
【0620】バイパス回路62にバイパス電流Iswが流
れると、切替タイミング検出回路63において電流セン
サ70よりバイパス電流Iswに対応した電流検出信号S
Iswが発生する。バイパス電流Iswは切替時点の初期値
から急速に立ち上がり、それに対応して電流検出信号S
Iswも急速に立ち上がる。一方、基準値発生回路61か
らの基準値信号JCの電圧レベルは、単相整流回路16
の出力電圧EB の波形(全波整流波形)と相似形を保っ
て正弦波状に変化する。
【0630】しかして、電流検出信号SIswの電圧レベ
ルが基準値信号JCの電圧レベルに達した時、比較器7
2の出力端子よりHレベルの切替タイミング信号AHが
瞬間的に出力される。
【0640】そうすると、この切替タイミング信号AH
に応答して電流切替回路65の出力QがLレベルとな
り、アンドゲート73の出力の制御パルスDPもLレベ
ルに立ち下がる。これにより、充電用スイッチング素子
24がオフ状態になり、パイパス回路62が遮断され
る。
【0650】パイパス回路62が遮断されると、単相整
流回路16の出力側の電流パスはコンデンサ18側のパ
スに切り替わる。したがって、バイパス電流Iswが止ま
ると同時に、コンデンサ18への充電電流Ic が流れ始
める。この時、インダクタンスコイル26にはその直前
まで流れていたバイパス電流Iswに基づく起電力が発生
しており、この起電力が単相整流回路16の出力電圧E
B に加算されてコンデンサ18に印加される。これによ
り、バイパス電流Iswが中断した時の電流値に等しい初
期値で充電電流Ic が流れ始める。もっとも、充電回路
のインピーダンスは短絡状態のパイパス回路62のイン
ピーダンスよりも大きいため、充電電流Ic は初期値か
ら次第に減少する。
【0660】そして、クロック回路64より次のクロッ
クパルスCKが出力されると、次のサイクルCYが始ま
り、上記と同様にして電流切替回路65により充電電流
Icからバイパス電流Iswに切り替えられる。そして、
バイパス電流Iswが基準値信号JCに達すると、上記と
同様にしてバイパス電流Iswから充電電流IC に切り替
えられる。
【0670】なお、各サイクルCY内でクロックパルス
CKがHレベルからLレベルに立ち下がった時点で、電
流切替回路65の出力QがHレベルのままであっても
(つまりバイパス電流Iswが基準値信号JCに達してい
なくても)、アンドゲート73の出力の制御パルスDP
がLレベルとなり、充電用スイッチング素子24は強制
的にオフ状態に切り替えられる。
【0680】単相整流回路16の出力電圧EB が比較的
低いレベルの時は(全波整流波形の裾の部分では)、基
準値信号JCのレベルも低くなるが、パイパス電流Isw
がそれ以上に小さくてクロックパルスCKのHレベル期
間内で基準値信号JCに達しないことがある。しかし、
上記のような強制的切替機能により、クロックパルスC
KがLレベルになっている期間では必ず充電電流Ic に
切り替わっている。
【0690】逆に、単相整流回路16の出力電圧EB が
比較的高いレベルになっている時は(全波整流波形のピ
ーク値付近の部分では)、基準値信号JCのレベルは高
くなるが、バイパス電流Iswの増す度合いがそれ以上に
大きく、短い時間で基準値信号JCに達する。このた
め、充電電流Ic が各サイクルCYの大部分の期間にわ
たって、しかも大きな電流値で流れることになる。
【0700】なお、各サイクルにおけるクロックパルス
CKのデューティ比は任意に選択可能であり、たとえば
Hレベル期間を80%、Lレベル期間を20%と設定し
てもよい。
【0710】このように、この力率制御回路34におい
ては、単相整流回路16の出力電圧EB の波形(全波整
流波形)に倣うような電流波形で、つまり位相を合わせ
るようにして充電電流Ic がコンデンサ18に供給され
る。これにより、単相交流電源からの入力電力に対して
励起ランプ102側へ実際(有効)に供給される有効電
力の比率つまり力率を可及的に1に近づけることができ
る。
【0720】したがって、単相式のレーザ電源装置にお
いて、三相式の装置と同等もしくはそれ以上の高い電力
効率およびレーザ発振効率を実現し、高出力のレーザ光
LBを得ることができる。
【0730】また、三相式の電源装置では三相整流回路
が大きなスペースを占め、装置全体のサイズ、重量、価
格も嵩む。その点、単相整流回路は小型でスペースをと
らない。しかも、このレーザ電源装置10では、75k
Hz程度の高い周波数で充電電流Ic を流すため、充電
回路のインダクタンスコイル26を小型化できる。これ
により、装置全体の軽量小型化、コストダウンを実現す
ることができる。
【0740】また、このレーザ電源装置では、バイパス
電流Iswでインダクタンスコイル26に蓄えておいた電
磁エネルギーに基づく起電力を単相整流回路16からの
直流電圧EB に加算してコンデンサ18に供給し、昇圧
方式でコンデンサ18を充電する。これにより、コンデ
ンサ18の充電電圧Ec を入力交流電圧EA (220
V)よりも高い所望の電圧たとえば360Vまで昇圧す
ることができる。
【0750】このように、コンデンサ18を昇圧式で入
力交流電圧EA よりも高い電圧に充電するので、電源電
圧の変動等に対してコンデンサ18の充電電圧EB を一
定に維持することができる。
【0760】図4に、本実施例のレーザ電源装置におけ
る単相整流回路16の出力電圧EBおよび充電電流Ic
の波形を示す。また、図5に、比較例として、力率制御
回路34を備えない場合の出力電圧EB および充電電流
Ic'の波形を示す。従来の単相式レーザ電源装置では、
力率制御回路34を備えないため、力率は60%位まで
しか上げられない。これに対し、本実施例のレーザ電源
装置10では、力率制御回路34を備えることで、力率
を98%位まで改善することができる。
【0770】本実施例の力率制御回路34によれば、コ
ンデンサ18に供給される電流ILが単相整流回路16
の出力電圧EB に対して位相を合わせるだけでなく、波
形も合わせているため、極めて高い力率を実現すること
ができる。しかし、位相を合わせるだけで、波形を全く
別個なものとしても、比較的高い力率を達成することが
可能である。
【0780】次に、このレーザ電源装置の主回路に設け
られる開閉器について説明する。
【0790】上記したように、励起ランプ102に印加
する定格電圧ED が約150Vであるのに対して、コン
デンサ18の電圧Ec は360Vである。放電用スイッ
チング回路40が短絡した場合は、コンデンサ電圧Ec
(360V)がそのまま励起ランプ102に印加されて
しまうため、ランプ102を保護するうえで直ちに開閉
器を遮断する必要がある。
【0800】このレーザ電源装置では、主電源部20の
開閉器にサイリスタ36を用いている。サイリスタ36
を通過する電流は半サイクル毎にゼロになるので、サイ
リスタ制御回路38からの点弧信号を断てばその時点か
ら遅くても半サイクル経過する迄にサイリスタ36を遮
断させることができる。
【0810】図6に、サイリスタ制御回路38の回路構
成例を示す。このサイリスタ制御回路38では、アノー
ドトリガ方式を採用し、サイリスタ36のアノードとカ
ソード間に接続した抵抗RA ,Rg を含むバイパス回路
74を流れる電流ip によってゲート電流または点弧信
号SRgを生成するようにしている。また、バイパス回路
74にフォトカプラ75を設けて、主回路側と制御部1
4側とを電気的に絶縁し、制御部14側の保護を図って
いる。
【0820】図7に、サイリスタ制御回路38内の各部
の波形を示す。制御部14側からの制御信号KがLレベ
ルからHレベルになると、フォトカプラ75において発
光ダイオードが発光し、フォトトライアックがオンし、
バイパス回路74に電流ipが流れて、点弧信号SRgが
発生し、サイリスタ36がターンオンする。それ以後
は、各半サイクルの切れ目でいったんサイリスタ36が
ターンオフするや否やバイパス回路74に電流ip が流
れることによって点弧信号SRgが発生し、直ぐにサイリ
スタ36がターンオンする。
【0830】上記したように、ランプ電流IL が過大に
なった時や、放電用スイッチング回路40が過熱状態に
なると、制御部14は制御信号KをLレベルにする。そ
うすると、サイリスタ制御回路38では、フォトカプラ
75がオフし、バイパス回路74が遮断されることによ
り、直後の半サイクルからは点弧信号SRgが発生されな
くなる。つまり、制御信号KをLレベルに切り替えてか
ら、遅くても半サイクル以内にサイリスタ36が完全に
オフ状態に切り替えられ、主回路が遮断されることにな
る。
【0840】図7に示す構成のサイリスタ制御回路38
によれば、簡単な構成で点弧信号を自給できるととも
に、制御部側の絶縁(安全)が図れるという利点があ
る。
【0850】もっとも、他の回路構成も使用可能であ
る。たとえば、直流電圧源を設けて直流電流を点弧信号
に使用し、サイリスタ36をオンさせておきたい時間だ
けこの直流電流(点弧信号)をサイリスタ36のゲート
に流し続ける構成とすることも可能である。あるいは、
商用周波数よりも十分高い周波数で発振する発振器をフ
リーランさせ、サイリスタ36をオンさせておきたい時
間だけこの発振器の出力パルスをパルストランスを介し
てサイリスタ36のゲートに与えるようにしてもよい。
【0860】なお、サイリスタ36がオフ状態に切り替
わった後は、コンデンサ18の電圧Ec が単相整流回路
16の出力電圧EB よりも低下した時点で単相整流回路
16からバイパス回路(30,32)を介して制限(抑
制)された電流がコンデンサ18側に流れる。
【0870】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ電
源装置によれば、単相交流電源からの交流電力を高い効
率で直流の電力に変換して励起ランプに供給するように
したので、レーザ発振効率の向上と軽量小型化を同時に
実現することができる。また、過電流等の異常時には主
回路を迅速に遮断できるようにしたので、安全機能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレーザ電源装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図2】実施例における力率制御回路の回路構成を示す
回路図である。
【図3】実施例における力率制御回路の各部の波形を示
す波形図である。
【図4】実施例の単相式レーザ電源装置における整流回
路の出力電圧およびコンデンサ充電電流の位相関係を示
す波形図である。
【図5】実施例の力率制御回路を備えない単相式レーザ
電源装置における整流回路の出力電圧およびコンデンサ
充電電流の位相関係を示す波形図である。
【図6】実施例におけるサイリスタ制御回路の構成を示
す回路図である。
【図7】実施例におけるサイリスタ制御回路の各部の波
形を示す波形図である。
【図8】従来のレーザ電源装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 主電源部 14 制御部 16 単相整流回路 18 コンデンサ 20 充電回路 22 ランプ電流供給回路 24 充電用スイッチング素子 26 リアクタンスコイル 28 ダイオード 34 力率制御回路 36 サイリスタ 38 サイリスタ制御回路 40 放電用スイッチング回路 100 レーザ発振部 102 励起ランプ 104 YAGロッド(レーザ媒体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ媒体にレーザ発振用の光エネルギ
    を照射する励起ランプに電力を供給するレーザ電源装置
    において、 商用周波数の単相交流電圧を入力して整流する単相整流
    回路と、 前記単相整流回路からの直流電力をいったん蓄えるコン
    デンサと、 前記単相整流回路と前記コンデンサとの間に接続された
    充電用スイッチング手段と、 前記コンデンサに蓄えられた電気エネルギーを放電させ
    て前記励起ランプにランプ電流を供給するためのランプ
    電流供給手段と、 前記単相整流回路より前記コンデンサに供給される充電
    電流の位相を前記整流回路より出力される直流電圧の位
    相に合わせるように前記充電用スイッチング手段を前記
    商用周波数よりも高い所定の周波数でスイッチング制御
    する力率制御手段とを具備することを特徴とするレーザ
    電源装置。
  2. 【請求項2】 前記単相整流回路の出力端子に対して前
    記充電用スイッチング手段が前記コンデンサと並列に接
    続され、前記単相整流回路と前記充電用スイッチング手
    段との間にインダクタンスコイルが直列に接続され、前
    記充電用スイッチング手段と前記コンデンサとの間にダ
    イオードが直列に接続されることを特徴とする請求項1
    に記載のレーザ電源装置。
  3. 【請求項3】 前記力率制御手段が、前記コンデンサに
    供給される充電電流の波形を前記整流回路より出力され
    る直流電圧の波形に倣わせるように前記所定の周波数で
    前記充電用スイッチング手段をスイッチング制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記力率制御手段が、 前記コンデンサの充電電圧に反比例し、かつ前記整流回
    路からの直流電圧に比例する基準値信号を発生する基準
    値信号発生手段と、 前記コンデンサと並列に接続された前記充電用スイッチ
    ング手段を含むバイパス回路と、 前記バイパス回路に流れるバイパス電流が前記基準値信
    号の値に達した時に所定の切替タイミング信号を発生す
    る切替タイミング検出手段と、 前記所定の周波数を有するクロックパルスを発生するク
    ロック回路と、 前記クロックパルスで規定される各サイクルにおいて、
    サイクル開始時に前記充電用スイッチング手段をオフ状
    態からオン状態に切り替え、前記切替タイミング検出手
    段からの切替タイミング信号に応答して前記充電用スイ
    ッチング手段をオン状態からオフ状態に切り替える電流
    切替手段とを具備することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のレーザ電源装置。
  5. 【請求項5】 前記電流切替手段が、前記各サイクル内
    の予め設定された時点で前記充電用スイッチング手段を
    強制的にオフにする手段を有することを特徴とする請求
    項4に記載のレーザ電源装置。
  6. 【請求項6】 前記単相整流回路と前記コンデンサとの
    間に接続されたサイリスタと、正常時は前記サイリスタ
    を継続的に導通状態に維持し、所定の異常状態が発生し
    た時に前記サイリスタを遮断状態にするサイリスタ制御
    手段とを具備することを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載のレーザ電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114337228A (zh) * 2021-10-25 2022-04-12 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器
CN114362502A (zh) * 2021-10-25 2022-04-15 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114337228A (zh) * 2021-10-25 2022-04-12 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器
CN114362502A (zh) * 2021-10-25 2022-04-15 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器
CN114362502B (zh) * 2021-10-25 2024-03-12 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器
CN114337228B (zh) * 2021-10-25 2024-03-29 杭州先途电子有限公司 一种空调控制器

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