JP2001255077A - 粒状被熱物無酸化連続冷却設備 - Google Patents
粒状被熱物無酸化連続冷却設備Info
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- JP2001255077A JP2001255077A JP2000065796A JP2000065796A JP2001255077A JP 2001255077 A JP2001255077 A JP 2001255077A JP 2000065796 A JP2000065796 A JP 2000065796A JP 2000065796 A JP2000065796 A JP 2000065796A JP 2001255077 A JP2001255077 A JP 2001255077A
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Abstract
よく冷却し得る設備を大型化することなく低コストで提
供できるようにする。 【解決手段】 内部が無酸化性雰囲気ガスに保持された
回転ドラム6を略水平に保持し、高温度の粒状の被熱物
pを該回転ドラム内に装入して該回転ドラムを回転する
ことにより該被熱物を該回転ドラム中を進行させるとと
もに、被熱物装入側に近い高温域aにて該回転ドラムの
下に設けられた水受槽28aの水を該回転ドラムの外周
にスプレーすることにより主として気化熱により冷却
し、被熱物抽出側に近い該回転ドラムの低温域bでは水
受槽28bの水をクーラに循環させ冷水として該回転ド
ラムの外周にスプレーすることにより冷却する。
Description
物を無酸化状態にて連続的に冷却する冷却設備に関する
ものである。
法は、周知のように、ダスト状の金属酸化物(酸化鉄,
酸化ニッケル等)と還元剤(石炭,コークス等)を結合
材とともに混合し造粒することにより直径10〜30m
mのペレット(還元ペレットという。)を形成し、該ペ
レットを熱処理炉内に装入して1200℃程度の高温度
に加熱することにより、金属を還元し回収するものであ
る。
ペレットは、空気中での再酸化を防ぐためにN2等の無
酸化性雰囲気ガス中にて冷却する必要があり、そのため
の冷却設備として、従来から例えば還元雰囲気充填槽を
通過させる方式があるが、この方式は冷却速度が遅いた
め設備が大型化し不経済であった。また、回転ドラム中
にペレットを装入し、該回転ドラムの内外に水スプレー
をする方法も考えられたが、この方式ではペレットが高
温域で急冷されることとなるので、ペレットの圧潰強度
が損なわれ次の精錬工程におけるペレットの損壊、およ
び再酸化が懸念される状況であった。
問題点に対し、上記ペレットのような粒状の被熱物を連
続的に効率よく冷却し得る設備を提供しようとするもの
である。
被熱物無酸化連続冷却設備は、内部が無酸化性雰囲気ガ
スに保持された回転ドラムを略水平に保持し、高温度の
粒状の被熱物を該回転ドラム内に装入して該回転ドラム
を回転することにより該被熱物を該回転ドラム中を進行
させるとともに、被熱物装入側に近い高温域にて該回転
ドラムの下に設けられた水受槽の水を該回転ドラムの外
周にスプレーすることにより主として気化熱により冷却
し、被熱物抽出側に近い該回転ドラムの低温域では水受
槽の水をクーラに循環させ冷水として該回転ドラムの外
周にスプレーするようにしたことを特徴とするものであ
る。
元ペレットの無酸化連続冷却設備について図面とともに
説明する。図1は本発明に係る設備全体の概略図で、1
は装入口2から投入された上記還元ペレットを無酸化状
態にて1200℃程度に加熱し還元処理をする回転炉床
式の熱処理炉、3は該熱処理炉から抽出された1000
℃程度の高温度の還元ペレットを本発明に係る無酸化連
続冷却設備4に自重で装入するために設けられた傾斜状
の装入筒である。
細を示したように、内周面に送り羽根5が螺旋状に固設
された円筒形の回転ドラム6を台7上に回転自在に軸支
された複数のローラ8により略水平に保持するととも
に、該回転ドラムの外周面に形成された歯車9とモータ
10のピニオン11とを噛合させ、該モータの駆動によ
り該回転ドラムを低速回転(1rpm程度)させること
で、該回転ドラム内に装入された還元ペレット(以下、
被熱物pという。)が上記送り羽根5のリードにより矢
印の方向にゆっくり移送されるよう構成される。
形成され、フレーム13上に固設された円形の蓋体14
を該装入端部12の開口端に外嵌し、その隙間を塞ぐべ
く該蓋体14の開口端に弾性シール部材15を設けてい
る。そして、該蓋体14に前記装入筒3を貫通状に設け
ている。また、回転ドラム6の抽出端部16はテーパ状
に細径に形成され、フレーム17上に固設された円形の
蓋体18を該抽出端部16の開口端に外嵌し、その隙間
を塞ぐべく該蓋体18の開口端に弾性シール部材19を
設けている。そして該蓋体18の下辺に抽出筒20を垂
下状に形成している。
酸化性雰囲気ガスを充満させるために蓋体14,18に
夫々接続された雰囲気ガス供給口、23,24は弾性シ
ール部材15,19の付近に外気の侵入を防ぐために設
けられた雰囲気ガス供給口、25は同じく抽出筒20に
外気の侵入を防ぐために設けられた雰囲気ガス供給口で
ある。これによって回転ドラム6内が無酸化性雰囲気ガ
スに保持される。また、26は回転ドラム6内の装入側
温度を測定するため蓋体14に設けられた熱電対、27
は回転ドラム6内の抽出側温度を測定するため蓋体18
に設けられた熱電対である。
部に設けられた水受槽、29は被熱物装入側に近い高温
域aにて回転ドラム6の外周を囲むように水受槽28a
上に形成されたチャンバ、30は該チャンバ内で回転ド
ラム6の外周面に相対するように複数個設けられた散水
ノズル、31は該水受槽28aに水を補給する給水管、
32は水受槽28aの水を汲み上げて散水ノズル30よ
り回転ドラム6の外周にスプレーする給水ポンプ、33
はチャンバ29の上部に開設された水蒸気排出口であ
る。なお、水受槽28aと水受槽28bとは配管34で
連通状にある。
の低温域bでは、フレーム40によって複数個の散水ノ
ズル35を該回転ドラム6の外周面に相対するように設
けている。36は水受槽28bの水をクーラ(クーリン
グタワー)37に循環させて冷水とし給水管39を通し
て散水ノズル35に圧送する給水ポンプである。なおこ
の回転ドラム6の低温域bについては、図7に示したよ
うに、内周面の送り羽根5間に伝熱フィン38が植設さ
れている。
理炉1から抽出された1000℃程度の高温度の被熱物
pが回転ドラム6内に装入されることで、該装入側に近
い回転ドラム6の外周面は高温度になる。このため、高
温域aでは散水ノズル30からスプレーされた水の大部
分はすぐに100℃以上に温度上昇して蒸発し大量の気
化熱を奪い水受槽28aには温水が滴下する。そしてそ
の温水は給水ポンプ32により再び汲み上げられて散水
ノズル30からスプレーされる。このように高温域aで
は回転ドラム6の外周面を水の気化熱により冷却するこ
とにより、熱貫流率を40kcal/m2h℃以上に設
定することが可能となり、この高温域aを通過すること
により被熱物pは400℃程度に冷却される。なお、チ
ャンバ29は水蒸気の拡散を防ぐために設けられてい
る。
熱物抽出側に近い低温域bに進行すると、散水ノズル3
5からクーラ37によって35℃以下に冷却された水が
該回転ドラム6の外周面にスプレーされることによりさ
らに80℃以下に冷却される。なお、35℃以下に冷却
された水をスプレーすることによりこの低温域bにおけ
る熱貫流率を35kcal/m2h℃以上に設定するこ
とが可能となる。また、前記伝熱フィン38は回転ドラ
ム6の皮殻と被熱物pとの熱伝達性を向上させ、この熱
貫流率を向上させるのに一層効果的である。そして、抽
出筒20からは80℃以下に冷却された被熱物pが外部
に抽出される。41はこうして抽出された被熱物pを搬
送するコンベヤを示す。
や装入時の温度等により変化するが、散水ノズル30,
35の散水量や回転ドラム6の回転速度等を調節するこ
とにより制御可能である。このように被熱物pは回転ド
ラム6内にて水と接触することなく冷却されるので、急
冷による圧潰強度損減等のおそれがないとともに、該被
熱物p中に水分を残留させるおそれがないので、前記還
元ペレットを想定した場合では次工程における精錬上の
問題を生じさせない利点がある。なお、本発明の連続冷
却設備にて冷却する被熱物は、この実施形態に示した還
元ペレットに限らず、無酸化状態で冷却する必要のある
高温度の粒状物に広く適応できる。
続冷却設備は、内部が無酸化性雰囲気ガスに保持された
回転ドラムを略水平に保持し、高温度の粒状の被熱物を
該回転ドラム内に装入して該回転ドラムを回転すること
により該被熱物を該回転ドラム中を進行させるととも
に、被熱物装入側に近い高温域にて該回転ドラムの下に
設けられた水受槽の水を該回転ドラムの外周にスプレー
することにより主として気化熱により冷却し、被熱物抽
出側に近い該回転ドラムの低温域では水受槽の水をクー
ラに循環させ冷水として該回転ドラムの外周にスプレー
することにより冷却するので、高温域および低温域の熱
貫流率を夫々高く設定することができ、このために、回
転ドラムが大型化することなく設備コストが軽減され
る。そして、粒状の被熱物を無酸化状態にて連続的に効
率よく冷却し得る効果がある。
実施形態を示す全体の概略図。
示した縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 内部が無酸化性雰囲気ガスに保持された
回転ドラムを略水平に保持し、高温度の粒状の被熱物を
該回転ドラム内に装入して該回転ドラムを回転すること
により該被熱物を該回転ドラム中を進行させるととも
に、被熱物装入側に近い高温域にて該回転ドラムの下に
設けられた水受槽の水を該回転ドラムの外周にスプレー
することにより主として気化熱により冷却し、被熱物抽
出側に近い該回転ドラムの低温域では水受槽の水をクー
ラに循環させ冷水として該回転ドラムの外周にスプレー
するようにしたことを特徴とする粒状被熱物無酸化連続
冷却設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065796A JP4273614B2 (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ペレット無酸化連続冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065796A JP4273614B2 (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ペレット無酸化連続冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001255077A true JP2001255077A (ja) | 2001-09-21 |
JP4273614B2 JP4273614B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=18585264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000065796A Expired - Lifetime JP4273614B2 (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ペレット無酸化連続冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4273614B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102364286A (zh) * | 2010-11-01 | 2012-02-29 | 连云港晶族新材料科技有限公司 | 一种高温颗粒料用连续冷却装置 |
JP2014512499A (ja) * | 2010-12-22 | 2014-05-22 | トリデルタ ゲーエムベーハー | 注ぐことができる又は流動性を有するプロダクトを冷却するための装置 |
EP2889568A1 (en) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | Technip France | Rotary cooler |
EP2889569A1 (en) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | Technip France | Rotary cooler comprising a controlled sweep air system |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000065796A patent/JP4273614B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015097302A1 (en) * | 2013-12-26 | 2015-07-02 | Technip France | Rotary cooler comprising a controlled sweep air system |
WO2015097303A1 (en) * | 2013-12-26 | 2015-07-02 | Technip France | Rotary cooler |
EA031513B1 (ru) * | 2013-12-26 | 2019-01-31 | Маннесманн Энджиниринг Энд Констракшн Гмбх | Вращающийся холодильник, содержащий управляемую систему омывающего воздуха |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4273614B2 (ja) | 2009-06-03 |
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