JP2000258064A - 粉粒体用真空加熱冷却装置 - Google Patents

粉粒体用真空加熱冷却装置

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JP2000258064A
JP2000258064A JP11064717A JP6471799A JP2000258064A JP 2000258064 A JP2000258064 A JP 2000258064A JP 11064717 A JP11064717 A JP 11064717A JP 6471799 A JP6471799 A JP 6471799A JP 2000258064 A JP2000258064 A JP 2000258064A
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inner container
port
heat insulating
insulating material
heating
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English (en)
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Kazuhiko Katsumata
和彦 勝俣
Kiyoshi Nehashi
清 根橋
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Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱効率を良くして加熱時間を短縮し、加熱
制御も容易で、粉粒体の投入と取り出しも容易な粉粒体
用真空加熱冷却装置を提供する。 【解決手段】 頂部に設けられ粉粒体を装入する装入口
2とこの装入口2の下部の底部に設けられた抽出口3と
を有し真空に吸引する真空装置に接続された耐圧容器1
と、この耐圧容器1内に設けられ装入口2に対応した位
置に粉粒体の入排出口7を有し両端を耐圧容器1を貫通
する回転軸4で回転される内容器6と、内容器6内に設
けられ回転軸5により回転する攪拌板8と、耐圧容器1
内で内容器6の周囲に設けられ内容器6を加熱する加熱
器10と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体を真空中ま
たは真空に引いた後特定ガス雰囲気で加熱または冷却す
る粉粒体用真空加熱冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体用の真空加熱冷却装置として、従
来より粉粒体を一括投入し処理した後排出するバッチ式
装置と、粉粒体を連続的に投入し回転しながら処理して
送り出してゆく連続式装置が用いられている。図12は
バッチ式装置の一例を示す。(A)は縦断面図を示し、
(B)は(A)のX−X断面図を示す。本装置は、真空
に耐える耐圧容器31内に断熱材で囲まれた加熱室32
が設けられ、加熱室32内に粉粒体30が設置される。
耐圧容器31の内部の頂部にはファン33が設けられ、
近傍に設けられた冷却コイル35により冷却されたガス
(真空にした後に注入された不活性ガス)を循環させ
る。ファン33用モータ34は耐圧容器31の外部の頂
部に設置されている。加熱室32の頂部には頂部冷却扉
36が設けられシリンダで開閉され、底部には底部冷却
扉37が設けられシリンダで開閉される。両冷却扉3
6,37を開放しファン33を回転して加熱室32内を
冷却する。加熱室32の前面には粉粒体30を出し入れ
する入出扉38が設けられている。また加熱室32内の
周囲にはヒータ等の発熱体39が設けられている。加熱
室32の底部は炉床40となっている。
【0003】次に粉粒体30の加熱冷却方法について説
明する。炉床40に熱伝導性のよい平板(金属板)を敷
きこの上に粉粒体を数mm〜10数mmの厚さに敷く。
このように平板に粉粒体30を敷いたものを積層する。
次に耐圧容器31内を真空にした後発熱体39で加熱す
る。さらに冷却する場合は、頂部冷却扉36と底部冷却
扉37を開放し不活性ガスを注入しファン33をまわし
て冷却する。
【0004】図13は連続式装置でキルン方式の装置を
示す。水平に配置された円筒ドラム50内に仕切り板5
1を螺旋状に取付け円筒ドラム50を回転する。円筒ド
ラム50の外面より電力または燃焼ガスで加熱する。粉
粒体52を一方より連続的に投入する。投入側は混合分
散域で、粉粒体52を循環させ加熱し分散させる。それ
以降は反応完結域で、粉粒体52を高温で反応させ出口
側へ連続的に送り出してゆき、出口側で熱分解ガスを排
出し熱分解した微粉を排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すバッチ式
装置の場合、平板上に粉粒体を敷き、または弁当箱のよ
うな箱に入れた後、この粉粒体または箱を積層するた
め、粉粒体の炉内設定および処理後の取り出しに時間が
かかる。また加熱は輻射熱により平板が加熱され、この
平板からの熱伝導で粉粒体が加熱されるため、加熱に時
間がかかる。また図13に示す連続式装置の場合、粉粒
体を少しづつ連続的に供給する装置が必要となる。また
粉粒体の加熱は大部分円筒ドラムからの熱伝導で行われ
るため効率が悪く加熱に時間がかかる。またこのように
円筒ドラムの表面から加熱されるため粉粒体は円筒容器
の容積の十数%しか入れられない。また、未反応の粉粒
体と反応済の粉粒体が混合しているため加熱時間の制御
が難しく、加熱不足や加熱過剰が生じ易い。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、加熱
効率を良くして加熱時間を短縮し、加熱制御も容易で、
粉粒体の投入と取り出しも容易な粉粒体用真空加熱冷却
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、頂部に設けられ粉粒体を装入
する装入口とこの装入口の下部の底部に設けられた抽出
口とを有し真空に吸引する真空装置に接続された耐圧容
器と、この耐圧容器内に設けられ前記装入口に対応した
位置に粉粒体の入排出口を有し両端を前記耐圧容器を貫
通する回転軸で回転される内容器と、前記内容器内に設
けられ前記回転軸により回転する攪拌板と、前記耐圧容
器内で前記内容器の周囲に設けられ内容器を加熱する加
熱器と、を備える。
【0008】内容器の入排出口を装入口の下にくるよう
に回転した状態で粉粒体を装入口から投入した後、耐圧
容器を真空にして、加熱器により加熱し、さらに攪拌板
を回転し粉粒体を攪拌し加熱され易くする。粉粒体の加
熱処理が終了した後、内容器を回転して入排出口が抽出
口の真上にくるように回転してゆくに従い、粉粒体は抽
出口に落下する。このとき攪拌板と内容器の一方または
両方を時計方向と反時計方向に交互に回動することによ
り落下し易くなる。加熱器による加熱は内容器を輻射加
熱し、内容器に接する粉粒体を熱伝導で加熱する。粉粒
体は一括装入、一括抽出ができる。
【0009】請求項2の発明では、前記耐圧容器に取付
けられ前記入排出口を開閉する蓋が設けられている。
【0010】内容器に蓋ができるようにしたことによ
り、攪拌板で攪拌したとき粉粒体が内容器からこぼれ落
ちるのを防止できる。また、後述するように内容器内を
通風するとき入排出口から吹出すのを防止できる。
【0011】請求項3の発明では、前記回転軸は同一軸
心を有し、前記内容器を回転する内容器回転軸と前記攪
拌板を回転する攪拌板回転軸よりなり、両回転軸は回転
自在に嵌合している。
【0012】かかる構成により、内容器と攪拌板とをそ
れぞれ独立に回転することができる。
【0013】請求項4の発明では、前記内容器は2重円
筒で構成されている。
【0014】このように2重円筒にすることにより、内
容器内に通風するとき、内部にできるだけ均一に通風で
きるように通風路を設けることができる。これにより内
容器内の温度の均一化が図れる。
【0015】請求項5の発明では、前記内容器は円筒形
であり、この内容器と前記耐圧容器の間には円筒状の断
熱材が設けられ、内容器と断熱材の間に設けられた車輪
により内容器は回転自在に支持されている。
【0016】このように内容器は断熱材で回転自在に支
持されるので、内容器を回転軸で支持しなくてもよく、
回転軸の軸受が簡単になる。
【0017】請求項6の発明では、前記内容器は第1間
隙を有して断熱材で覆われており、この第1間隙に第1
送風機が設けられ、内容器には上部と下部にフィルタで
覆われた通風口が設けられており、内容器の下部通風口
より内部に入り上部通風口を抜けて通風するようになっ
ている。
【0018】耐圧容器を真空にした後、不活性ガスを注
入し第1送風機を作動すると、加熱器により加熱された
不活性ガスが内容器内を循環し、粉粒体を加熱する。こ
れにより粉粒体は内容器からの熱伝導と不活性ガスの両
方により加熱されるので、加熱時間が短縮される。また
内容器の通風口にはフィルタが設けられているので、通
風と共に粉粒体が内容器の外側に吹出されることを防止
できる。さらに、内容器を上下反転して粉粒体を抽出し
た後、通風することにより、フィルタの目詰まりを除去
することができる。
【0019】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、前記耐圧容器と前記断熱材を貫通して冷却ガスを
供給する冷却ガス供給口とこれを排気する排気口が設け
られており、冷却ガスを内容器の下部通風口より内部に
入れ上部通風口を抜けて通風し排気する。
【0020】このように冷却ガスを冷却ガス供給口から
供給し、内容器内を通風して排気口から排出することに
より、粉粒体を短時間で冷却することができる。
【0021】請求項8の発明では、前記内容器は第1間
隙を有して断熱材で覆われ、かつこの断熱材と前記耐圧
容器の間には第2間隙が形成されており、この第2間隙
に第2送風機が設けられ、断熱材には上部と下部に通風
口が設けられ、内容器には上部と下部にフィルタで覆わ
れた通風口が設けられており、断熱材の下部通風口より
入り、内容器の下部通風口を介して内部に入り上部通風
口を通り、断熱材の上部通風口を抜けて通風するように
している。
【0022】かかる構成により、耐圧容器を介して外気
と第2間隙のガスが熱交換を行い、このガスを内容器を
循環させることにより、内容器内の粉粒体の冷却を行な
うことができる。さらに、第2送風機を断熱材の外側に
配置することができ、高温に晒されなくなる。
【0023】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、前記第2間隙には冷却水を通す冷却管が設けられ
ている。
【0024】第2間隙に冷却水を通す冷却管を設けるこ
とにより、第2間隙を通過する気体を効率よく冷却でき
るので、粉粒体を効率よく、短時間に冷却することがで
きる。
【0025】請求項10の発明では、前記耐圧容器内に
は内容器を覆って断熱材が設けられ、この断熱材下部に
は蓄積された粉粒体を排出できる耐圧容器を貫通した排
出口が設けられている。
【0026】粉粒体の内、細かくなったものは内容器の
通風口のフィルタの目を抜けて内容器の外側に飛び出
し、断熱材の底部に蓄積されてゆくが、これらは底部の
排出口に蓄積されるので、この排出口を開放することに
より、蓄積された粉粒体を取り出すことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施
形態の粉粒体用真空加熱冷却装置の構成を示す図で、
(A)は縦断面図、(B)は(A)のX−X矢視図、
(C)は(A)のY−Y断面図である。図1において、
耐圧容器1は真空圧に耐えるよう円筒部1aと、その両
端の球面形状の鏡部1bとからなっている。円筒部1a
の中央の頂部には粉粒体を装入する装入口2が設けら
れ、その真下の底部には処理の完了した粉粒体を取り出
す抽出口3が設けられている。抽出口3には円弧状の粉
粒受け板3aが設けられ、粉粒体が抽出口3に滑り込む
ようになっている。粉粒体としては、熱処理を行なう金
属粒などが対象になる。また高さ方向中央には図示しな
い真空吸引装置に接続する真空吸気口20が設けられて
いる。なお、鏡部1bは取り外し可能なようフランジで
接合されている。装入口2と抽出口3の構造で高温に晒
される部分(耐圧容器1の内部で断熱材11で保護され
ていない部分)は耐熱材で構成されている。耐圧容器1
の円筒部1a内面には円筒状の断熱材11が設けられ、
鏡部1b内面には球面に沿って断熱材11が設けられて
いる。
【0028】内容器6は2重円筒形で両端面が閉じた形
状となっており、円筒部1aと同一軸心で配置され、下
部で円筒部1aの断熱材11に取付けられた車輪17に
より回転自在に支持されている。内容器6は耐熱材で構
成されている。内容器6の上部で装入口2に対応する位
置には入排出口7が設けられており、粉粒体を装入口2
から供給され、回転して抽出口3に排出する。内容器6
の内側の円筒部は、(A)に示すように、入排出口7の
中心に向ってテーパーが付いており、回転して抽出口3
に入排出口7を合わせて粉粒体を排出するとき、排出し
易くなっている。内容器6の両端面には、上部に2重壁
を貫通する上部通風口6aが設けられ、下部には外側の
端面に下部通風口6bが設けられている。また内側円筒
の下面には下面通風口6cが設けられている。上部通風
口6aと下面通風口6cには網目状のフィルタが設けら
れ、粉粒体が落下したり、吹き出されないようになって
いる。
【0029】耐圧容器1と内容器6の軸心に配置され、
直列に回転自在に嵌合した内容器回転軸4と攪拌板回転
軸5が回転自在に貫通している。内容器回転軸4は一方
の鏡部1bを回転自在に貫通し、内容器6の一方の端面
に接合し、内容器6を回転する。攪拌板回転軸5は、先
端で内容器回転軸4の内容器端面と接合している端部で
回転自在に嵌合し、内容器6の他方の端面と耐圧容器1
の他方の鏡部1bを回転自在に貫通し、内容器6内で固
定されている攪拌板8を回転する。
【0030】図1(C)に示すように、耐圧容器1の斜
め上方を蓋駆動装置9aが貫通しており、その先端には
内容器6の入排出口7を塞ぐ蓋9が設けられている。蓋
駆動装置9aは液圧シリンダよりなり、耐圧容器1の半
径方向に往復動して蓋9を開閉する。
【0031】断熱材11と内容器6との間の空間は第1
間隙12を形成し、上下仕切り板21により仕切られて
いる。この上下仕切り板21には通風口21aが設けら
れている。この第1間隙12の上下仕切り板21の上側
で、通風口21aのある位置には第1送風機14が配置
され、鏡部1bに取付けられている。また、この鏡部1
bの下部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給口15が設
けられ、上部には排気口16が設けられている。また、
第1間隙12には(C)に示すように、耐圧容器1の円
筒軸に沿って電気ヒータ等の加熱器10が円周状に配置
されている。円筒状断熱材11の下部には、(A)に示
すように漏斗状の排出口18が耐圧容器1を貫通して設
けられ、粉粒体が落下して蓄積されると盲フランジ18
aを外して外部に取り出すようにようになっている。
【0032】次に動作を説明する。先ず図1(A)に示
すように内容器6の入排出口7が耐圧容器1の装入口2
の真下にくるように回転し、装入口2より粉粒体を装入
し、内容器6に入れる。なお、装入量は内容器6の容量
の1/3以下程度とし、回動時に入排出口7よりこぼれ
ないようにする。内容器6を回転して入排出口7が蓋9
の位置くるようにした後、蓋駆動装置9aを駆動して蓋
9をする。次に加熱器10を作動し、攪拌板8を回転す
るとともに図示しない真空吸引装置を駆動して真空吸気
口20より吸引を行なう。これにより粉粒体に付着して
いる水分や不純物を取り除く脱ガス処理が行われる。脱
ガス処理条件の一例を示すと、内容器6内の温度は20
0℃程度で、時間は30分程度である。
【0033】脱ガス処理後、真空度を維持し、加熱器1
0により内容器6を加熱し、内容器6に接している粉粒
体を熱伝導で加熱する。この間攪拌板8を回転し粉粒体
が均一に加熱されるようにする。一定時間加熱後、加熱
と攪拌板8の回転を停止し、真空を大気圧にする。次に
蓋9を開放して、入排出口7が抽出口3に一致するよう
に回転する。ここで攪拌板8と内容器6の一方または両
方を時計方向、反時計方向に交互に回動して粉粒体の排
出を促進する。
【0034】以上は真空状態の加熱を説明したが、通常
は耐圧容器1に不活性ガスを導入し、この不活性ガスを
加熱器10で加熱しこの加熱ガスによる加熱と、上述し
た熱伝導による加熱の両方で粉粒体を加熱する。図2は
加熱ガスの通風経路を示す図である。不活性ガスの導入
は真空吸気口20より行われる。第1送風機14により
加速された加熱ガスは上下仕切り板21の通風口21a
を通り、両側の下部通風口6bより2重円筒の間に入
り、下面通風口6cを通り内容器6内に入り攪拌板8に
より攪拌されている粉粒体と接触して熱伝達した後、上
部通風口6aより第1間隙12に出て第1送風機14に
戻る。加熱ガスは第1間隙12を通過中に加熱機10に
より加熱される。このように加熱ガスと熱伝導の両方に
よる加熱により、均一な加熱ができ、さらに加熱時間を
短縮することができる。
【0035】このような加熱ガスを循環して加熱する場
合、上部通風口6aのフィルタが目詰まりを起すことが
ある。これを防止するため、加熱終了後などに入排出口
7を下部にして通風すると、上部通風口6aより入り下
面通風口6cより排出される通風を行なうことになり、
上部通風口6aのフィルタの目詰まりを除去することが
できる。また、フィルタの目から吹き出した細粒体が断
熱材11の下部の排出口18に蓄積されたときは、盲フ
ランジ18aを開けて排出する。
【0036】粉粒体の加熱終了後、冷却する場合、冷却
ガスを供給して内容器6内を冷却することが行われる。
図3は冷却ガス通風経路図である。加熱終了後、冷却ガ
ス供給口15より冷却ガスを供給し、第1送風機14で
内容器6内を循環させた後、排気口16より排出してゆ
く。冷却ガスの内容器6と第1間隙12の通風経路は、
図2で説明した加熱ガスの経路と同じである。この循環
ガスに冷却ガスを加えつつ、加熱したガスを排出してゆ
く。
【0037】図4は脱ガス処理に加熱ガスを少量使用す
る(これをパーシャル加熱と称する)場合を説明する図
である。(A)は横軸に時間をとり、縦軸に温度をとり
脱ガスの温度変化を示す。(B)は横軸に時間をとり、
縦軸に耐圧容器1内の圧力をとり、加熱ガスの供給によ
る圧力の変化を示す。折れ線aは加熱ガスの量を少く
し、圧力が大気圧以下となる場合で、耐圧容器1が加圧
対応容器でない場合を示し、折れ線bは加熱ガスの量を
多くし、圧力が大気圧以上の場合で、耐圧容器1が加圧
対応容器の場合を示す。所定の圧力にした後、加熱ガス
を供給すると脱ガスの温度は上昇し、圧力は上昇する
(1段加熱)。次に再び真空にし同様に第2段加熱を行
なう。さらに再び真空にして3段加熱を行なう。このと
きの最終脱ガス温度は200℃程度でこの時間は30分
程度である。このようなパーシャル加熱を行なうことに
より脱ガス処理時間を短縮することができる。
【0038】次に第2実施形態を説明する。図5は、第
2実施形態の粉粒体用真空加熱冷却装置の構成を示す図
で、(A)は縦断面図、(B)は(A)のX−X断面図
である。第2実施形態は、第1実施形態が断熱材11を
耐圧容器1に密着して取付けたのに対し、耐圧容器1と
断熱材11の間に第2間隙13を形成し、この第2間隙
13に第2送風機19を設け、さらに図示しない冷却装
置と接続する冷却管23を円筒軸方向にかつ、円周上に
分布して設けたもので、第2間隙13から第1間隙12
を通り、内容器6内を通る通風経路を形成し、外気およ
び冷却管23と第2間隙13を通過するガスとで熱交換
して、内容器6内の冷却を行なうようにしたもので、他
は第1実施形態とほぼ同じであり、同一符号は同一のも
のを表す。第1送風機14の下部の断熱材11には開閉
可能な断熱材下部通風口22aが設けられ、第2送風機
19の前面の断熱材11には断熱材上部通風口22bが
設けられている。第2送風機19は断熱材11の外側な
ので高温に晒されることはない。なお、図5には断熱材
11の下部に蓄積する粉粒体を排出する排出口18を設
けていないが、図1に倣って設けることができる。
【0039】図6は第2実施形態の加熱ガス通風経路図
である。断熱材11の断熱材下部および上部通風口22
a,22bは閉塞されており、通風経路は第1実施形態
の図2と同じである。
【0040】図7は第2実施形態の冷却ガス通風経路図
である。断熱材11の断熱材下部および上部通風口22
a,22bは開放されており、第1および第2送風機1
4,19は作動している。耐圧容器1内の加熱ガスをこ
の場合冷却ガスと称する。第2送風機19で加速された
冷却ガスは第2間隙13を通過し、この間に耐圧容器1
の外側の大気と熱交換して冷却されて断熱材下部通風口
22aより第1間隙12に入り、次に両下部通風口6b
を経由して下面通風口6cより内容器6に入る。ここで
攪拌板8により攪拌されている粉粒体を冷却した後、両
上部通風口6aを通り、さらに断熱材上部通風口22b
を通り、第2通風機19に入り循環する。とができる。
【0041】次に第1および第2実施形態で用いた攪拌
板やこれ以外の攪拌板の形状を説明する。攪拌板を回転
することにより、粉粒体を均一に加熱、冷却することが
できる。以下に示すように、色々の機能に合ったものを
選定することにより、加熱、冷却効果を増加することが
できる。選定は粉粒体形状と、その特徴、物性値等によ
り行われる。
【0042】図8は回転軸に沿って直列に4枚の攪拌板
を90°間隔でかつねじりをつけて配置したもので、
(A)は正面図、(B)は斜視図を示す。この攪拌板は
粉粒体を回転方向のみならず、回転軸方向に送る機能も
備えている。回転を時々逆転させることにより、粉粒体
を回転軸方向に往復動させることができる。
【0043】図9は攪拌板の枚数を示す図で、(A)は
3枚の場合、(B)は2枚の場合、(C)は1枚でカウ
ンターウエイトを設け、回転のバランスをとった場合を
示す。
【0044】図10は攪拌板の形状を示す。(A)は攪
拌超重視型で、図9の(C)のように回転軸に1枚で取
付ける。粉粒体を効率よく裏返すこと、また回転数を変
動させることにより、内容器からの熱伝導と加熱ガス、
冷却ガスによる熱伝達を効率よく行なうことができる。
(B)は攪拌重視型、(C)は壁面熱伝導重視型、
(D)は標準型で、(B〜D)型は回転軸に2〜4枚取
りつけて使用される。
【0045】図11は攪拌板に開口を設けない場合
(A)と、設けた場合(B)を示し、(A)は攪拌板毎
に粉粒体を分離して運搬し、(B)は中間排出し複数枚
で掻き上げ、トルクを分散し粉粒体の分離機能に優れて
いる。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明は次の効果を奏
する。 粉粒体の一括投入、一括抽出ができるので、装入抽
出時間が短縮される。 加熱器の加熱に加え加熱ガスによる加熱も行なうの
で、加熱時間が短縮される。加熱器からの加熱は熱伝導
により行われるが、加熱ガスによる加熱は熱伝達により
行われるので、熱効率が向上する。また、この向上によ
り従来のものより粉粒体の装填容積率を増すことができ
る。 攪拌板を回転することにより粉粒体を均一に加熱ま
たは冷却することができ、熱伝達、熱伝導が良好にな
る。 粉粒体を排出時、攪拌板の回動や内容器を回動する
ことにより、抽出口に確実に排出することができる。 冷却ガスを内容器内を通過させることにより、冷却
を短時間で行なうことができる。冷却ガスの経路に冷却
管を設けることにより、冷却効果を更に高めることがで
きる。 下部の断熱材に排出口を設けることにより、断熱材
下部に堆積する粉粒体の排出を行なうことができる。 従来の回転式真空炉は連続的に粉粒体を投入するた
め、常に未処理の粉粒体、処理中のもの、処理済のもの
が混在するため、加熱時間の制御が困難であったが、一
括投入、一括抽出ができるので加熱時間の制御を正確に
行なうことができる。 脱ガス処理時、パーシャル加熱を行なうことにより
処理時間が短縮され、効率よく脱ガスできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の粉粒体用真空加熱冷却
装置の構成を示す図で、(A)は縦断面図、(B)は
(A)のX−X矢視図、(C)は(A)のY−Y断面図
である。
【図2】第1実施形態の加熱ガス通風経路図である。
【図3】第1実施形態の冷却ガス通風経路図である。
【図4】脱ガス時のパーシャル加熱を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態の粉粒体用真空加熱冷却
装置の構成を示す図で、(A)は縦断面図、(B)は
(A)のX−X断面図である。
【図6】第2実施形態の加熱ガス通風経路図である。
【図7】第2実施形態の冷却ガス通風経路図である。
【図8】4枚の攪拌板を回転軸にねじりを付けて取りつ
けた場合を示す図である。
【図9】回転軸に取りつける攪拌板の枚数を示す図であ
る。
【図10】攪拌板の種類を示す図である。
【図11】攪拌板に開口を設けた場合と設けない場合を
示す図である。
【図12】従来のバッチ式真空加熱炉を示す図である。
【図13】従来のキルン式真空加熱炉を示す図である。
【符号の説明】
1 耐圧容器 1a 円筒部 1b 鏡部 2 装入口 3 抽出口 3a 粉粒受け板 4 内容器回転軸 5 攪拌板回転軸 6 内容器 6a 上部通風口 6b 下部通風口 6c 下面通風口 7 入排出口 8 攪拌板 9 蓋 9a 蓋駆動装置 10 加熱器 11 断熱材 12 第1隙間 13 第2隙間 14 第1送風機 15 冷却ガス供給口 16 排気口 17 車輪 18 排出口 19 第2送風機 20 真空吸気口 21 上下仕切り板 21a 通風口 22a 断熱材下部通風口 22b 断熱材上部通風口 23 冷却管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 5/10 F27B 5/10 5/14 5/14 5/16 5/16 7/06 7/06 F27D 7/06 F27D 7/06 A // B22F 1/00 B22F 1/00 C Fターム(参考) 4K018 AA40 BC03 BC10 4K061 AA08 BA00 CA02 CA16 CA19 DA05 EA03 EA07 FA04 FA12 FA14 4K063 AA05 AA12 AA16 BA15 CA01 CA06 DA19 DA26 EA04 EA05 FA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部に設けられ粉粒体を装入する装入口
    とこの装入口の下部の底部に設けられた抽出口とを有し
    真空に吸引する真空装置に接続された耐圧容器と、この
    耐圧容器内に設けられ前記装入口に対応した位置に粉粒
    体の入排出口を有し両端を前記耐圧容器を貫通する回転
    軸で回転される内容器と、前記内容器内に設けられ前記
    回転軸により回転する攪拌板と、前記耐圧容器内で前記
    内容器の周囲に設けられ内容器を加熱する加熱器と、を
    備えたことを特徴とする粉粒体用真空加熱冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記耐圧容器に取付けられ前記入排出口
    を開閉する蓋が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の粉粒体用真空加熱冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は同一軸心を有し、前記内容
    器を回転する内容器回転軸と前記攪拌板を回転する攪拌
    板回転軸よりなり、両回転軸は回転自在に嵌合している
    ことを特徴とする請求項1記載の粉粒体用真空加熱冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 前記内容器は2重円筒で構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の粉粒体用真空加熱冷却
    装置。
  5. 【請求項5】 前記内容器は円筒形であり、この内容器
    と前記耐圧容器の間には円筒状の断熱材が設けられ、内
    容器と断熱材の間に設けられた車輪により内容器は回転
    自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載の
    粉粒体用真空加熱冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記内容器は第1間隙を有して断熱材で
    覆われており、この第1間隙に第1送風機が設けられ、
    内容器には上部と下部にフィルタで覆われた通風口が設
    けられており、内容器の下部通風口より内部に入り上部
    通風口を抜けて通風するようになっていることを特徴と
    する請求項1記載の粉粒体用真空加熱冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記耐圧容器と前記断熱材を貫通して冷
    却ガスを供給する冷却ガス供給口とこれを排気する排気
    口が設けられており、冷却ガスを内容器の下部通風口よ
    り内部に入れ上部通風口を抜けて通風し排気するように
    したことを特徴とする請求項6記載の粉粒体用真空加熱
    冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記内容器は第1間隙を有して断熱材で
    覆われ、かつこの断熱材と前記耐圧容器の間には第2間
    隙が形成されており、この第2間隙に第2送風機が設け
    られ、断熱材には上部と下部に通風口が設けられ、内容
    器には上部と下部にフィルタで覆われた通風口が設けら
    れており、断熱材の下部通風口より入り、内容器の下部
    通風口を介して内部に入り上部通風口を通り、断熱材の
    上部通風口を抜けて通風するようにしていることを特徴
    とする請求項1記載の粉粒体用真空加熱冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記第2間隙には冷却水を通す冷却管が
    設けられていることを特徴とする請求項8記載の粉粒体
    用真空加熱冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記耐圧容器内には内容器を覆って断
    熱材が設けられ、この断熱材下部には蓄積された粉粒体
    を排出できる耐圧容器を貫通した排出口が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の粉粒体用真空加熱冷
    却装置。
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