JP2001254927A - 溶融炉 - Google Patents

溶融炉

Info

Publication number
JP2001254927A
JP2001254927A JP2000067347A JP2000067347A JP2001254927A JP 2001254927 A JP2001254927 A JP 2001254927A JP 2000067347 A JP2000067347 A JP 2000067347A JP 2000067347 A JP2000067347 A JP 2000067347A JP 2001254927 A JP2001254927 A JP 2001254927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
furnace body
furnace
pipe
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000067347A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishin Machida
敬信 町田
Kenji Taura
健治 田浦
Toru Kikuchi
亨 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Ltd, Kawasaki Steel Corp filed Critical Nissei Ltd
Priority to JP2000067347A priority Critical patent/JP2001254927A/ja
Publication of JP2001254927A publication Critical patent/JP2001254927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルの
排出と、必要に応じた溶湯の全量の排出とを炉体を傾動
させることなしに行う。 【解決手段】 炉体の出滓口22から溶融スラグ61が
オーバーフローにより取出されている間に、炉体内部で
漸次増加していく溶融メタル62を、炉体側の上下各層
の溶湯の比重及び各層の厚さに応じて、炉体外部の下層
の溶湯排出口101へ誘導し、その所定の高さへ上昇さ
せ、オーバーフローにより連続滴下する。また、出湯口
102の開放により、炉体内部の溶湯を誘導して抜き出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却灰(主焼却
灰、飛灰)などの溶融に使用する溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、都市ごみや産業廃棄物などの焼却
により発生する焼却灰をさらに減容化、無害化するため
に、焼却灰を溶融処理する灰溶融炉が注目されている。
その一つに電気を熱源とする灰溶融炉がある。この電気
溶融方式には、アーク方式、プラズマ方式等があり、各
方式とも熱源加熱の方式が異なるが、炉底のメタルによ
るフライパン効果を期待した加熱溶融が行われる。これ
らの灰溶融炉によれば、炉内で加熱された焼却灰は一定
時間経過すると溶け出し、焼却灰に混入している重い金
属類(鉄、銅など)は下層に沈殿し、溶融された軽い灰
はスラグとなって上層に浮遊する。すなわち溶湯は下に
溶融メタルの層、上に溶融スラグの層になって分離され
る。そこに新たに焼却灰が供給されると、同様に加熱さ
れ、これが溶融メタル、溶融スラグに分離される。この
ようにして徐々に溶湯の湯面が上昇されていき、湯面が
出滓口まで上がってくると、溶湯上層の溶融スラグが炉
外に排出される。排出された溶融スラグは水冷又は空冷
の方法により固化される。このようにして焼却灰は溶融
により、スラグとなって、2分の1から3分の1程度に
減容される。なお、溶融スラグは重金属の溶出が防止さ
れるため、建設資材などに再利用することができる。
【0003】さて、このような灰溶融炉では、溶融メタ
ルはプラズマアークを安定させるのに必要不可欠である
ものの、溶融メタルが溜まり過ぎ、溶融スラグの量が過
少になると、焼却灰の溶融に支障をきたす。また、炉内
の溶融メタルの層が出滓口まで上がってくると、これが
炉外に排出されて溶融スラグに混ざってしまうため、溶
湯から溶融メタルを必要量だけ抜き出す必要がある。
【0004】従来は、炉体に傾動装置を設けていて、溶
融運転を停止してから、炉体を傾動して、その出滓口か
ら溶湯をオーバーフローさせて溶融メタルを必要量だけ
排出している。
【0005】また、定置式の炉体にあっては、開口機を
用いて炉の周面に穴を穿ち、この穴を通じて溶融メタル
を必要量だけ排出している。この場合、溶融メタルを必
要量だけ排出したら、マットガン(あるいは耐火物挿入
機、閉口機)を用いて、開けた穴に耐火物を詰めてこれ
を閉塞する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
灰溶融炉における溶湯の排出方式では、次のような問題
がある。 (1)傾動式の灰溶融炉の場合、炉体の傾動により、溶
融メタルを溶融スラグの出滓口から流し出すため、溶融
メタルを排出する前にまず溶融スラグを全て抜き出す必
要があり、作業効率が悪く、溶融メタルの排出に多くの
時間を必要とする。また、灰溶融運転上、溶融メタル層
上に常に一定量の溶融スラグを浮遊させておく必要があ
り、本来、溶融スラグを全て抜き出すことは好ましくな
い。また、溶融メタルの排出中は、焼却灰を溶融できな
いため、灰溶融炉の運転を長時間に亘り停止する必要が
ある。 (2)傾動式の灰溶融炉の場合、炉体の傾動により、溶
融メタルを溶融スラグの出滓口から流し出すため、溶融
メタルがスラグ水砕層に排出され、その排出速度によっ
ては水蒸気爆発が発生する虞があり、作業上、十分な注
意が必要になっている。また、炉底に用いられている耐
火物の点検や補修など灰溶融炉のメンテナンスが数ヶ月
毎に定期的に行われるが、このときに溶湯をすべて排出
する必要がある。この場合、炉体の傾動により、溶湯を
出滓口から流し出すため、溶湯を全量排出するために
は、炉体を少なくとも20度乃至30度以上、大きく傾
動させなければならない。ところが、炉体には集塵ダク
ト、灰装入コンベア、スラグ排出カバーなどが接続され
ていて、炉体を大きく傾動させるためには、これらの周
辺装置を炉体から切り離し、又はフレキシブルに接続す
ることが必要で、このため設備全体の構造が複雑化し、
その作業が容易ではなく、多くの時間を必要としてい
る。 (3)定置式の灰溶融炉の場合、開口機を用いて炉体に
穴を開ける方法は、溶融運転を停止することなく溶融メ
タルのみを排出することができる利点があるものの、開
口機で穴を穿つ作業、併せてマットガンで穴を塞ぐ作業
は大きな騒音と激しい振動を伴い、また、開口中又は閉
口中に穴から溶湯が飛散する虞があり、作業性、安全性
の点で改善が望まれる。そこで、本発明は、傾動式の溶
融炉に起因する従来の問題を解決し、炉体を傾動させる
ことなく、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルを
確実、かつ円滑に排出して、常に溶融メタル層上に焼却
灰の溶融に必要な一定量の溶融スラグを保つことができ
るとともに、炉体のメンテナンスなど必要に応じて炉内
の全量の溶湯を容易にかつ、短時間に排出することがで
き、さらに、定置式の溶融炉に起因する従来の問題を解
決し、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルを排出
する場合でも、また炉体のメンテナンスなど必要に応じ
て炉内の全量の溶湯を排出する場合でも、騒音、振動を
伴う穴を穿つ作業や穴を塞ぐ作業を不要にして、容易か
つ、安全に、しかも確実に溶湯を排出することのできる
溶融炉を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の溶融炉においては、炉体外部に管体により
形成し、一端を炉体内部の炉底側に貫装連結するととも
に、この連結端に対して上方に他端を配置して、その所
定の高さに開口を設け、炉体側の上下各層の溶湯の比重
及び各層の厚さに応じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯
を炉体外部に誘導して連続的に取出可能な下層の溶湯排
出口と、下層の溶湯排出口内の溶湯を加熱可能な加熱手
段とを備え、炉体の出滓口から上層の溶湯がオーバーフ
ローにより取出されている間に、炉体内部で漸次増加す
る下層の溶湯を炉体外部の下層の溶湯排出口へ誘導し、
その所定の高さから、オーバーフローにより連続滴下す
る。また、炉体外部に管体により形成し、一端を炉体内
部の炉底側に貫装連結するとともに、この連結端に対し
て下方に他端を配置し、開口を設け、炉体側の溶湯を誘
導してその全量を出湯可能な出湯口と、出湯口を開閉可
能な閉塞部材と、出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段
とを備え、出湯口の開放により、この出湯口を通じて炉
体内部の溶湯を抜き出す。このようにして、炉体を傾動
させることなしに、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融
メタルを確実、かつ円滑に排出して、常に溶融メタル層
上に焼却灰の溶融に必要な一定量の溶融スラグを保つこ
とができるとともに、炉体のメンテナンスなど必要に応
じて炉内の全量の溶湯を容易にかつ、短時間に排出する
ことができる。また、溶融炉の運転中に漸次増加する溶
融メタルを排出する場合でも、あるいは炉体のメンテナ
ンスなど必要に応じて炉内の全量の溶湯を排出する場合
でも、騒音、振動を伴う穴を穿つ作業や穴を塞ぐ作業を
不要にして、容易かつ、安全に、しかも確実に溶湯を排
出することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の溶融炉
は、炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の
炉底側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して
上方に他端を配置され、その所定の高さに開口が設けら
れて、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに
応じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導
して連続的に取出可能な下層の溶湯排出口と、下層の溶
湯排出口内の溶湯を加熱可能な加熱手段とを備えたもの
である。本発明の請求項2に記載の溶融炉は、請求項1
の構成において、下層の溶湯排出口は、略L字形に形成
され、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の
管と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の
管とを備え、第2の管の所定の高さに開口を備えるもの
である。本発明の請求項3に記載の溶融炉は、請求項1
の構成において、下層の溶湯排出口は、略L字形に形成
され、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の
管と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の
管とを備え、第2の管の所定の高さに開口に代えて下方
に向けて折り返し経路が形成されて、その先端に開口を
備えるものである。本発明の請求項4に記載の溶融炉
は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、所定の
高さは、炉体側の上層の溶湯取出レベルに対して下がっ
た位置に設定され、所定の高さをh3、炉体内部の上層
の溶湯の比重をγ1、その層の厚さをh1、下層の溶湯
の比重をγ2、その層の厚さをh2とした場合、次式 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 から算出されるものである。上記各構成から、炉体内部
へ被溶融物が投入され、加熱溶融される工程の繰り返し
により、溶湯がその成分の比重差により上下に分離され
ながら湯面を上昇し、炉体に形成された出滓口から上層
の溶湯がオーバーフローにより取出されるとともに、炉
体内部で下層の溶湯が漸次増加していき、これが炉体側
の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応じて炉体外
部の下層の溶湯排出口へ誘導されて、この溶湯排出口を
所定の高さへ上昇され、オーバーフローにより連続滴下
される。この下層の溶湯排出口に誘導された溶湯は加熱
手段により加熱されていて、溶湯が溶湯排出口を上昇し
ている間に固化することなく、円滑に排出される。した
がって、灰溶融炉に適用した場合、炉体側の溶湯から、
漸次増加する下層の溶融メタルを必要量だけ連続的に排
出することができ、上層に一定量の溶融スラグを保持す
ることができる。本発明の請求項5に記載の溶融炉は、
炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して下方
に他端、開口を配置されて、炉体内部の溶湯を誘導して
その全量を出湯可能な出湯口と、出湯口を開閉可能な閉
塞部材と、出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段とを備
えたものである。本発明の請求項6に記載の溶融炉は、
請求項5の構成において、出湯口は、略逆L字形に形成
され、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の
管と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の
管とを備え、閉塞部材は、第2の管内部に装填可能な耐
火物と、第2の管の下部開口をその外側で開閉可能な蓋
機構とを備えるものである。上記各構成から、出湯口の
開放により、この出湯口を通じて炉体内部の溶湯が誘導
され、抜き出される。この出湯口に誘導された溶湯は加
熱手段により加熱されていて、溶湯が出湯口を下降して
いる間に固化することなく、円滑に排出される。したが
って、灰溶融炉に適用した場合、焼却灰の溶湯を全量排
出することができる。本発明の請求項7に記載の溶融炉
は、請求項6の構成において、第2の管内で突き部材を
昇降駆動し、第2の管内部の付着物を除去する付着物除
去機構を備えるものである。上記構成から、出湯口を開
放する場合に、その途中に溶融メタルの固化層などの付
着物があっても、付着物除去装置の突き部材の突き動作
により溶融メタルの固化層を突き破り、出湯口を有効に
穿通することができる。したがって、灰溶融炉に適用し
た場合、焼却灰の溶湯を全量、確実に排出することがで
きる。本発明の請求項8に記載の溶融炉は、炉体外部に
管体により形成され、一端を炉体内部の炉底側に貫装連
結されるとともに、この連結端に対して上方に他端を配
置され、その所定の高さに開口が設けられて、炉体側の
上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応じて炉体内部
の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導して連続的に取
出可能な下層の溶湯排出口と、炉体外部に管体により形
成され、一端を炉体内部の炉底側に貫装連結されるとと
もに、この連結端に対して下方に他端、開口を配置され
て、炉体側の溶湯を誘導してその全量を出湯可能な出湯
口と、出湯口を開閉可能な閉塞部材と、下層の溶湯排出
口内及び出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段とを備え
たものである。本発明の請求項9に記載の溶融炉は、請
求項8の構成において、下層の溶湯排出口と出湯口と
を、炉体に連結されて略水平方向に配置された共通の第
1の管と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された共
通の第2の管とにより一体的に構成され、第2の管の所
定の高さに下層の溶湯排出口の開口を備え、第2の管の
下部に出湯口の開口を備えるものである。上記各構成か
ら、炉体の出滓口から上層の溶湯がオーバーフローによ
り取出されている間に、炉体内部で下層の溶湯が漸次増
加していき、これが炉体側の上下各層の溶湯の比重及び
各層の厚さに応じて炉体外部の下層の溶湯排出口へ誘導
され、この溶湯排出口を所定の高さへ上昇され、オーバ
ーフローにより連続滴下される。この下層の溶湯排出口
に誘導された溶湯は加熱手段により加熱されていて、溶
湯が溶湯排出口を上昇している間に固化することなく、
円滑に排出される。したがって、灰溶融炉に適用した場
合、炉体側の溶湯から、漸次増加する下層の溶融メタル
を必要量だけ連続的に排出することができ、上層に一定
量の溶融スラグを保持することができる。また、出湯口
の開放により、この出湯口を通じて炉体内部の溶湯が抜
き出される。出湯口に誘導された溶湯は加熱手段により
加熱されていて、溶湯が出湯口を下降している間に固化
することなく、円滑に排出される。したがって、灰溶融
炉に適用した場合、焼却灰の溶湯を全量排出することが
できる。本発明の請求項10に記載の溶融炉は、請求項
8の構成において、第2の管の所定の高さに開口に代え
て下方に向けて折り返し経路が形成されて、その先端に
溶湯排出口の開口を出湯口の開口に近接して備えるもの
である。上記構成から、出湯に際し、炉体内部から出湯
口を通じて抜き出された溶湯を炉体外部において下層の
溶湯排出口と共通の位置で排出処理することができ、溶
湯を効率的に排出することができる。本発明の請求項1
1に記載の溶融炉は、請求項1乃至10のいずれかの構
成において、下層の溶湯排出口又は出湯口の管体は導電
体により形成され、加熱手段に、下層の溶湯排出口及び
/又は出湯口の管体を誘導加熱する手段を備えるもので
ある。上記構成から、加熱手段の誘導加熱により、下層
の溶湯排出口及び/又は出湯口内の溶湯を加熱すること
ができる。したがって、灰溶融炉に適用した場合、溶湯
が溶湯排出口又は出湯口を上昇又は下降している間に固
化することなく、円滑に排出することができる。
【0009】以下、本発明の実施例について図を用いて
説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施例におけ
る灰溶融炉を示し、図1はその断面図であり、図2はそ
の平面図であり、図3はその要部拡大断面図である。 (実施例1)図1、図2において、灰溶融炉1はプラズ
マ方式の電気炉として構成され、電極(負極側)3を設
置された炉体2と、電極(正極側)4を垂下された天壁
5とを備える。炉体2には、その周壁20に炉底21か
ら所定の高さに溶湯の出滓口22が形成されている。灰
溶融炉1の運転により、焼却灰が加熱溶融されるととも
に、その溶湯の湯面が上昇され、この出滓口22からオ
ーバーフローすることにより、溶湯6上層の溶融スラグ
61が連続滴下により取出される。
【0010】炉体2の周壁20にはまた、出滓口22と
は別に、出湯装置10が設けられている。この出湯装置
10の場合、炉体2内部の溶融メタル62を連続的に排
出するための下層の溶湯排出口101と、炉体内部の全
量の溶湯を抜き出すための出湯口102とを一体に備え
た構造になっている。
【0011】出湯装置10は、炉体2外部に形成され、
第1、第2の管11、12と、加熱装置19とを備え
る。第1、第2の管11,12は導電体である黒鉛によ
り略中空円筒状に形成されている。なお、これらの管1
1,12は、溶湯の高熱(1550℃〜1600℃)に
対して長期間の使用に耐え得るように、炭化珪素などで
内面処理が施されている。第1の管11は、一端が炉体
2の周壁20下部から炉体2内部の炉底21に貫装連結
されて、略水平方向に配置されている。第2の管12
は、第1の管11の他端に略垂直方向に向けて一体に連
接され、連通されている。この第2の管12には、その
所定の高さに開口13が形成されていて、その下部に開
口14が形成されている。
【0012】この第1、第2の管11,12の略L字形
をなす部分に下層の溶湯排出口101が構成されてい
る。すなわち、図3に示すように、下層の溶湯排出口1
01は、炉体2に連結され、略水平方向に配置された第
1の管11と、第1の管11に略垂直方向に向けて連接
された第2の管12とにより、略L字形に形成されて、
炉体2に連結された一端(連結端)に対して他端が上方
に配置され、その所定の高さに開口13が設けられてい
る。ここでいう所定の高さは、炉体2側の上層の溶湯取
出レベル(出滓口22レベル)に対して下がった位置に
設定されていて、図1に示すように、この所定の高さを
h3、炉体2内部の上層の溶湯6(溶融スラグ61)の
比重をγ1、その層の厚さをh1、下層の溶湯6(溶融
メタル62)の比重をγ2、その層の厚さをh2とした
場合、次式から算出される。(γ1×h1)+(γ2×
h2)=γ2×h3このようにして、炉体2側の上下各
層の溶湯6の比重及び各層の厚さに応じて炉体2内部の
溶湯6から下層の溶融メタル62を炉体2外部の下層の
溶湯排出口101へ誘導し、漸次増加する溶融メタル6
2を連続的に取出可能にしている。
【0013】また、第1、第2の管11,12の略逆L
字形をなす部分に出湯口102が構成されている。すな
わち、図3に示すように、出湯口102は、炉体2に連
結され、略水平方向に配置された第1の管11と、第1
の管11に略垂直方向に向けて連接された第2の管12
とにより、略逆L字形に形成されて、炉体2に連結され
た一端(連結端)に対して他端が下方に配置され、その
下端に開口14が設けられている。このようにして炉体
2内部の溶湯6を炉体2外部の出湯口102へ誘導し、
その全量を排出可能にしている。
【0014】この出湯口102に、開口14を開閉可能
に閉塞する閉塞部材15が設けられている。ここで閉塞
部材15は、図3に示すように、耐火物16と、開閉蓋
17とを備える。耐火物16には流動性を有する耐火材
料として砂が用いられ、出湯口102内に装填される。
ここでは、特に図示していないが、この砂16の装填に
筒形の砂入器が用いられている。砂入器は昇降装置によ
り支持されて、第2の管12上に昇降可能に配置されて
いる。砂16の装填に際して、砂入器が第2の管12に
接続され、この砂入器を通して予め計量された砂16が
第2の管12内に落とされ、第1の管11に対して下部
側に詰められる。なお、砂16を装填する場合、溶融メ
タル62の砂16への浸透を防止するために、砂16の
上面にモルタルなどを詰めて固化層を形成してもよい。
開閉蓋17は、出湯口102の外側に開口14に対して
開閉可能に配置され、図示されないアクチュエータによ
り駆動される。なお、ここでアクチュエータに油圧シリ
ンダなどが用いられ、開閉蓋17は出湯口102の開口
14を閉じる閉位置と開口14を開ける開位置との間を
スライド可能に取り付けられている。
【0015】この出湯口102にさらに、第2の管12
の中空上に形成された固化層など付着物を除去可能な付
着物除去機構18が併設されている。この付着物除去機
構18は、図3に示すように、第2の管12内を昇降可
能に配置された突き棒181と、炉体2の外部に設置さ
れ、突き棒181を昇降駆動する駆動部182とにより
構成される。
【0016】第1、第2の管11、12に加熱装置19
を備え、下層の溶湯排出口101及び出湯口102に誘
導する溶湯6を加熱して、溶湯6の固化を防止してい
る。ここで加熱装置19に、溶湯6を直接加熱するので
はなく、第1、第2の管11、12自体を発熱させる間
接誘導加熱方式を採用し、図示されない交流電源に接続
した加熱コイル190を用いる。なお、この加熱コイル
190を構成する導体に水冷銅管が使用されている。図
3に示すように、加熱コイル190は第1、第2の管1
1、12の周囲に巻かれ、加熱コイル190の中に第
1、第2の管11、12が配置されている。この加熱コ
イル190により、第1、第2の管11、12を155
0℃〜1600℃に加熱する。
【0017】なお、図1において、7は焼却灰供給装置
であり、灰溶融炉1の近傍に設置され、その供給口71
が炉体2の天壁5又は周壁20に連結されている。この
焼却灰供給装置7により一定量の焼却灰が炉体2内に連
続投入可能である。また、特に図示していないが、炉体
2の周囲で、出湯装置10の第2の管12の下方に溶湯
排出設備が設置されていて、溶湯排出口101、出湯口
102から排出された溶湯6が処理される。
【0018】次に、この灰溶融炉1の出湯方式について
図1及び図3、さらに図4乃至図7を用いて説明する。
通常、図3に示すように、出湯口102を耐火物(砂)
16と開閉蓋17とにより閉塞された状態で、灰溶融炉
1が運転される。また、出湯装置10の加熱装置19が
作動され、加熱コイル190に加熱電流が流される。図
1において、焼却灰供給装置7から焼却灰が連続的に炉
体2内部に投入され、加熱溶融されて、その溶湯6が上
層の溶融スラグ61と下層の溶融メタル62とに分離さ
れながら、湯面を徐々に上昇していく。溶湯6の湯面が
出滓口22まで上がり、オーバーフローすると、上層の
溶湯6、すなわち溶融スラグ61が出滓口22から連続
滴下により取出されていく。
【0019】この焼却灰の連続溶融とともに、溶湯6が
出湯装置10の下層の溶湯排出口101(第1の管1
1、第2の管12)へ誘導されていく。このとき、第
1、第2の管11、12は予め加熱装置19により溶湯
6の高熱と略同じ温度に加熱維持されていて、第1、第
2の管11、12内を溶湯6は固化することなしに、円
滑に進入していく。炉体2内部で溶融メタル62層が漸
次増加し、そのレベルが上昇していくとともに、炉体2
内部から下層の溶融メタル62が下層の溶湯排出口10
1の第1の管11へ漸次流入し、第2の管12を上昇し
ていく。炉体2内部で溶湯6の湯面が出滓口22レベル
に上がり、第2の管12の溶融メタル62が開口13レ
ベルに達して、両者が均衡する。図4に示すように、引
き続き炉体2内部で溶融メタル62が増加されると、こ
れに応じて下層の溶湯排出口101の第2の管12(開
口13)から溶融メタル62が連続的に滴下される。こ
れにより炉体2内部の溶融メタル62の量が調整され
る。
【0020】また、炉底21に用いている耐火物の点検
や補修を行うなど灰溶融炉1のメンテナンスを実施する
ため、炉体2から全量の溶湯6を排出する場合、図5に
示すように、出湯口102外側の開閉蓋17がアクチュ
エータにより開動され、その開口14が開かれる。これ
により、出湯口102に装填されている砂16がこの開
口14から流出され、これに続いて全開の出湯口102
を通じて炉体2側の溶湯6が排出されて、図示されない
溶湯排出設備に収容される。なお、前述しているよう
に、第1、第2の管11、12は加熱装置19により高
熱に加熱維持されているので、出湯口102を流れる溶
湯6は固化することなく、円滑に排出される。
【0021】出湯口102の開閉蓋17の開動により、
開口14が開かれて、出湯口102に装填されている砂
16が流出されても、この開口14が開放されるまで溶
融メタル62が上面側の砂16の中に浸透しているた
め、その固化により固化層が形成されていて、この固化
層により出湯口102が遮断され、溶湯6が排出されな
い場合がある。この場合、図6に示すように、付着物除
去装置18の作動により、突き棒181がその駆動部1
82により下降され、第2の管12にその上部から挿入
されて、固化層を突き破る。続いて、図7に示すよう
に、突き棒181がその駆動部182により上昇され
て、出湯口102が全開され、炉体2側の溶湯6が排出
される。なお、砂16の上面に予めモルタルなどを詰め
て固化層を形成している場合、この固化層も突き棒18
1で同様に除去できる。
【0022】なお、溶湯6の排出が終了すると、開閉蓋
17がアクチュエータにより閉動され、出湯口102の
開口14が閉じられる。続いて、前述したように、砂入
器を用いて一定量の砂16が出湯口102に装填され
る。
【0023】このように上記第1の実施例によれば、炉
体2の出滓口22と別に、炉体2外部に第1、第2の管
11、12により略L字形に形成して、炉体2側の上下
各層の溶湯6の比重及び各層の厚さに応じて炉体2内部
の溶湯6から下層の溶湯6を炉体2外部に誘導し、連続
的に排出する下層の溶湯排出口101を設け、この溶湯
排出口101に誘導する溶湯を加熱する加熱装置19を
併設して、灰溶融炉1の運転中、溶融スラグ61を出滓
口22から取出する間、炉体2内部で漸次増加する溶融
メタル62を固化させることなしに排出するようにして
いるので、炉体2内部の溶融メタル62の量を調整し
て、溶融メタル62上層に一定量の溶融スラグ61を保
持することができる。
【0024】また、炉体2外部に第1、第2の管11、
12により略逆L字形に形成して、炉体2側の溶湯6を
誘導、排出する出湯口102を設け、この出湯口102
に誘導する溶湯6を加熱する加熱装置19を併せて設
け、炉体2から溶湯を固化することなしに排出するよう
にしているので、炉体2内部の全量の溶湯6を排出する
ことができ、炉底21の点検、補修など灰溶融炉1のメ
ンテナンスを行う場合に、炉体2内部の全量の溶湯6を
短時間に排出することができる。また特に、第2の管1
2内で突き棒181を昇降駆動する付着物除去機構18
を備えているので、出湯口102を開放する場合に、出
湯口102内部に溶融メタル62の固化層など付着物が
あっても、これを突き棒181の突き動作により突き破
り、出湯口102を有効に穿通することができ、全量の
溶湯6を確実に排出することができる。
【0025】また、下層の溶湯排出口101と出湯口1
02とを、共通の第1の管11と、共通の第2の管12
とにより一体的に構成しているので、部品点数を減少し
てコストの低減を図ることができる。
【0026】図8は本発明の第2の実施例における灰溶
融炉に備えた出湯装置の要部拡大断面図である。 (実施例2)第2の実施例では、第2の管の構成に第1
の実施例と異なる部分があり、他の構成は第1の実施例
と同じなので、ここでは第2の管の異なる部分について
新たな説明を加え、他の部分については第1の実施例と
同じ符号を付してその重複した説明を省略する。図8に
おいて、第2の管120は2重構造になっていて、第2
の管120の所定の高さに開口に代えて、その所定の高
さから下方に向けて折り返し経路121が形成され、そ
の先端に溶湯排出口101の開口130が出湯口102
の開口140に近接して(ここでは特に隣接して)備え
ている。
【0027】このようにすると、漸次増加する溶融メタ
ル62の排出と、炉体2内部の全量の溶湯6の排出と
を、炉体2外部において炉体2の周囲の略共通の位置で
行え、溶湯6の排出処理を効率的に行うことができる。
【0028】なお、上記第1、第2の実施例では、下層
の溶湯排出口101と出湯口102とを共通の第1、第
2の管11、12、120により一体化しているが、下
層の溶湯排出口101と出湯口102とをそれぞれ、別
体の第1、第2の管で形成することができ、別体化して
も上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。ま
た、定置式あるいは傾動式の灰溶融炉に備える既存の出
湯方式に加えて、上記下層の溶湯排出口101又は出湯
口102を選択的に設けることができ、上記下層の溶湯
排出口101又は出湯口102と同様の作用効果を得る
ことができる。また、下層の排出口101又は出湯口1
02又はこれらを一体化した出湯装置10(以下、出湯
装置10等と省略する。)と炉体2との連結位置を、炉
体2の周壁20下部又は底壁から任意に選定することが
でき、出湯装置10等を溶融炉の周辺機器に干渉するこ
となしに備えることができる。出湯装置10等を炉体2
の底壁に設ける場合は、略L字形又は略逆L字形をなす
管体の一部が若干変形され得る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記各実施例から明らかなよ
うに、炉体の出滓口から上層の溶湯がオーバーフローに
より取出されている間に、炉体内部で漸次増加していく
下層の溶湯を、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層
の厚さに応じて、炉体外部の下層の溶湯排出口へ誘導
し、その所定の高さへ上昇させ、オーバーフローにより
連続滴下させるので、従来の傾動式の溶融炉と異なり、
炉体を傾動させることなしに、溶融炉の運転中に漸次増
加する溶融メタルを連続的に、確実、かつ円滑に排出し
て、常に溶融メタル層上に焼却灰の溶融に必要な一定量
の溶融スラグを保持することができる。また、出湯口を
開放することにより、この出湯口を通じて炉体内部の溶
湯を誘導して抜き出すようにしているので、メンテナン
スなど必要に応じて炉内の全量の溶湯を容易、かつ短時
間に排出することができる。なお、炉体を傾動させるこ
とがないことから、集塵ダクト、灰装入コンベア、スラ
グ排出カバーなど炉体の付帯設備の接続が容易になり、
コストの低減と灰溶融炉全体の信頼性の向上を図ること
ができる。さらに、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融
メタルを排出する場合でも、また、炉体のメンテナンス
など必要に応じて炉内の全量の溶湯を排出する場合で
も、従来の定置式の溶融炉と異なり、騒音、振動を伴う
穴を穿つ作業や穴を塞ぐ作業を不要にして、容易かつ、
安全に、しかも確実に溶湯を排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における溶融炉の断面図
【図2】同溶融炉の平面図
【図3】同溶融炉に備えた下層の溶湯排出口及び出湯口
の拡大断面図
【図4】同溶融炉の溶融運転中の通常の態様を示し、出
湯口が閉塞部材により閉塞されていて、炉体側から下層
の溶湯が下層の溶湯排出口を通じて排出されている態様
の断面図
【図5】同溶融炉から全量の溶湯の排出を開始する動作
を示し、出湯口で開閉蓋が開動され、耐火物が排出され
ているが、出湯口の途中に固化された溶融メタルの付着
物により、出湯口が完全に開放されていない態様の断面
【図6】同溶融炉から全量の溶湯の排出を開始する動作
を示し、出湯口が開閉蓋の開動と耐火物の排出により開
放され、さらに出湯口の途中に固化された溶融メタルの
付着物が突き棒により突き破られている態様の断面図
【図7】同灰溶融炉から全量の溶湯を排出する動作を示
し、全開された出湯口から溶湯が排出されている態様の
断面図
【図8】本発明の第2の実施例における溶融炉に備えた
下層の溶湯排出口及び出湯口の拡大断面図
【符号の説明】
1 灰溶融炉 2 炉体 20 周壁 21 炉底 22 出滓口 3 電極(負極側) 4 電極(正極側) 5 天壁 6 溶湯 61 溶融スラグ 62 溶融メタル 7 焼却灰供給装置 71 供給口 10 出湯装置 101 下層の溶湯排出口 102 出湯口 11 第1の管 12、120 第2の管 121 折り返し経路 13、130 開口 14、140 開口 15 閉塞部材 16 耐火物(砂) 17 開閉蓋 18 付着物除去機構 181 突き棒 182 駆動部 19 加熱装置 190 加熱コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 3/08 F27D 3/14 B 3/19 B09B 3/00 ZAB F27D 3/14 303L (72)発明者 田浦 健治 東京都港区西新橋1丁目18番17号 日精株 式会社内 (72)発明者 菊地 亨 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 3K061 NB02 NB21 NB24 NB27 4D004 AA36 AC04 BA02 CA12 CA29 CB31 CB33 CB43 DA03 4K045 AA04 BA07 CA08 RB02 RC12 RC16 4K055 AA03 BA05 JA11 JA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して上方
    に他端を配置され、その所定の高さに開口が設けられ
    て、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応
    じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導し
    て連続的に取出可能な下層の溶湯排出口と、 下層の溶湯排出口内の溶湯を加熱可能な加熱手段とを備
    えたことを特徴とする溶融炉。
  2. 【請求項2】 下層の溶湯排出口は、略L字形に形成さ
    れ、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の管
    と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管
    とを備え、第2の管の所定の高さに開口を備える請求項
    1に記載の溶融炉。
  3. 【請求項3】 下層の溶湯排出口は、略L字形に形成さ
    れ、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の管
    と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管
    とを備え、第2の管の所定の高さに開口に代えて下方に
    向けて折り返し経路が形成されて、その先端に開口を備
    える請求項1に記載の溶融炉。
  4. 【請求項4】 所定の高さは、炉体側の上層の溶湯取出
    レベルに対して下がった位置に設定され、所定の高さを
    h3、炉体内部の上層の溶湯の比重をγ1、その層の厚
    さをh1、下層の溶湯の比重をγ2、その層の厚さをh
    2とした場合、次式 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 から算出される請求項1乃至3のいずれかに記載の溶融
    炉。
  5. 【請求項5】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して下方
    に他端、開口を配置されて、炉体内部の溶湯を誘導して
    その全量を出湯可能な出湯口と、 出湯口を開閉可能な閉塞部材と、 出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段とを備えたことを
    特徴とする溶融炉。
  6. 【請求項6】 出湯口は、略逆L字形に形成され、炉体
    に連結されて略水平方向に配置された第1の管と、第1
    の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管とを備
    え、閉塞部材は、第2の管内部に装填可能な耐火物と、
    第2の管の下部開口をその外側で開閉可能な蓋機構とを
    備える請求項5に記載の溶融炉。
  7. 【請求項7】 第2の管内で突き部材を昇降駆動し、第
    2の管内部の付着物を除去する付着物除去機構を備える
    請求項6に記載の溶融炉。
  8. 【請求項8】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して上方
    に他端を配置され、その所定の高さに開口が設けられ
    て、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応
    じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導し
    て連続的に取出可能な下層の溶湯排出口と、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して下方
    に他端、開口を配置されて、炉体側の溶湯を誘導してそ
    の全量を出湯可能な出湯口と、 出湯口を開閉可能な閉塞部材と、 下層の溶湯排出口内及び出湯口内の溶湯を加熱可能な加
    熱手段とを備えたことを特徴とする溶融炉。
  9. 【請求項9】 下層の溶湯排出口と出湯口とを、炉体に
    連結されて略水平方向に配置された共通の第1の管と、
    第1の管に略垂直方向に向けて連接された共通の第2の
    管とにより一体的に構成され、第2の管の所定の高さに
    下層の溶湯排出口の開口を備え、第2の管の下部に出湯
    口の開口を備える請求項8に記載の溶融炉。
  10. 【請求項10】 第2の管の所定の高さに開口に代えて
    下方に向けて折り返し経路が形成されて、その先端に溶
    湯排出口の開口を出湯口の開口に近接して備える請求項
    8に記載の溶融炉。
  11. 【請求項11】 下層の溶湯排出口又は出湯口の管体は
    導電体により形成され、加熱手段に、下層の溶湯排出口
    及び/又は出湯口の管体を誘導加熱する手段を備える請
    求項1乃至10のいずれかに記載の溶融炉。
JP2000067347A 2000-03-10 2000-03-10 溶融炉 Pending JP2001254927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067347A JP2001254927A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 溶融炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067347A JP2001254927A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 溶融炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001254927A true JP2001254927A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18586555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000067347A Pending JP2001254927A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 溶融炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001254927A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140108256A (ko) * 2011-12-06 2014-09-05 테크놀라지칼 리소시스 피티와이. 리미티드. 제련 공정 시동
CN107924729A (zh) * 2015-08-12 2018-04-17 韩国水力原子力株式会社 等离子体熔融炉

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140108256A (ko) * 2011-12-06 2014-09-05 테크놀라지칼 리소시스 피티와이. 리미티드. 제련 공정 시동
KR102028773B1 (ko) 2011-12-06 2019-11-04 타타 스틸 리미티드 제련 공정 시동
CN107924729A (zh) * 2015-08-12 2018-04-17 韩国水力原子力株式会社 等离子体熔融炉
JP2018525597A (ja) * 2015-08-12 2018-09-06 コリア ハイドロ アンド ニュークリア パワー カンパニー リミティッド プラズマ溶融炉
US10861613B2 (en) 2015-08-12 2020-12-08 Korea Hydro & Nuclear Power Co., Ltd. Plasma furnace

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2044977C1 (ru) Плавильная установка и способ предварительного нагрева и плавления шихты
KR960009171B1 (ko) 금속 가열 용해 방법 및 금속 용해 장치
BR102012009164A2 (pt) Sistema de forno a arco elétrico com utilização de energia mínima flexível e processos para produção de produtos de aço
CA3090332C (en) Methods and apparatuses for aluminum and zinc recovery from dross and metal-rich residues using induction melting
WO2019142277A1 (ja) アルミ溶解システム及びその運転方法
JP2001254927A (ja) 溶融炉
KR20140042181A (ko) 알루미늄 압축칩 덩어리를 침적 용해할 수 있는 용해로
JP2003083528A (ja) 溶融炉
KR101094382B1 (ko) 슬러지와 드로스의 저감을 위한 마그네슘 리사이클링 장치
JPS61168719A (ja) 廃棄物溶融炉の出滓設備
KR100536517B1 (ko) 용융로의 슬래그 배출장치
US4363653A (en) Method and apparatus for melting solid pieces of metal
JP2001221424A (ja) 溶融炉及びその出湯装置
KR101474220B1 (ko) 알루미늄 압축칩 덩어리를 침적 용해할 수 있는 용해로
JP2016044823A (ja) 灰溶融装置及び灰溶融方法
JP3714384B2 (ja) 灰溶融炉
JP3936150B2 (ja) 溶融炉の溶融メタル自動抜出し装置及びその運転方法
JP3935695B2 (ja) 溶融炉
JP6423337B2 (ja) スラグタップ方法及びスラグホール構造並びに溶融炉の操業方法
SU548754A1 (ru) Индукционна плавильна печь
JP3439641B2 (ja) 電気式灰溶融炉のメタル排出方法および装置
RU183114U1 (ru) Устройство для контролируемого заполнения выпускного отверстия
JP2001116240A (ja) 溶融炉に於ける溶融メタルの自動出湯方法及び自動出湯装置
JPH07120173A (ja) スクラップ予熱塔を有する溶解炉
JP3575570B2 (ja) 灰溶融炉