JP2003083528A - 溶融炉 - Google Patents

溶融炉

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JP2003083528A
JP2003083528A JP2001270733A JP2001270733A JP2003083528A JP 2003083528 A JP2003083528 A JP 2003083528A JP 2001270733 A JP2001270733 A JP 2001270733A JP 2001270733 A JP2001270733 A JP 2001270733A JP 2003083528 A JP2003083528 A JP 2003083528A
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molten metal
furnace body
furnace
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heating
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JP2001270733A
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English (en)
Inventor
Keishin Machida
敬信 町田
Kenji Taura
健治 田浦
Shigeaki Yamashita
繁昭 山下
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JFE Steel Corp
Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルの
排出と全量の溶湯の排出とを炉体を傾動することなしに
行う。 【解決手段】 炉体の出滓口22から溶融スラグ61が
オーバーフローにより取出されている間に、炉体2内部
で漸次増加していく溶融メタル62を、炉体2外部の下
層の溶湯排出口101へ誘導し、この溶湯排出口101
を連続的又は間欠的に加熱することにより排出する。ま
た、出湯口102を加熱又は非加熱により開閉し、炉体
2内部の溶湯を全量又は必要な量だけ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却灰(主焼却
灰、飛灰)などの溶融に使用する溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、都市ごみや産業廃棄物などの焼却
により発生する焼却灰をさらに減容化、無害化するため
に、焼却灰を溶融処理する灰溶融炉が注目されている。
その一つに電気を熱源とする灰溶融炉がある。この電気
溶融方式には、アーク方式、プラズマ方式等があり、各
方式とも熱源加熱の方式が異なるが、炉底のメタルによ
るフライパン効果を期待した加熱溶融が行われる。これ
らの灰溶融炉によれば、炉内で加熱された焼却灰は一定
時間経過すると溶け出し、焼却灰に混入している重い金
属類(鉄、銅など)は下層に沈殿し、溶融された軽い灰
はスラグとなって上層に浮遊する。すなわち溶湯は下に
溶融メタルの層、上に溶融スラグの層になって分離され
る。そこに新たに焼却灰が供給されると、同様に加熱さ
れ、これが溶融メタル、溶融スラグに分離される。この
ようにして徐々に溶湯の湯面が上昇されていき、湯面が
出滓口まで上がってくると、溶湯上層の溶融スラグが炉
外に排出される。排出された溶融スラグは水冷又は空冷
の方法により固化される。このようにして焼却灰は溶融
により、スラグとなって、2分の1から3分の1程度に
減容される。なお、溶融スラグは重金属の溶出が防止さ
れるため、建設資材などに再利用することができる。
【0003】さて、このような灰溶融炉では、溶融メタ
ルはプラズマアークを安定させるのに必要不可欠である
ものの、溶融メタルが溜まり過ぎ、溶融スラグの量が過
少になると、焼却灰の溶融に支障をきたす。また、炉内
の溶融メタルの層が出滓口まで上がってくると、これが
炉外に排出されて溶融スラグに混ざってしまうため、溶
湯から溶融メタルを必要量だけ抜き出す必要がある。
【0004】従来は、炉体に傾動装置を設けていて、溶
融運転を停止してから、炉体を傾動して、その出滓口か
ら溶湯をオーバーフローさせて溶融メタルを必要量だけ
排出している。
【0005】また、定置式の炉体にあっては、開口機を
用いて炉の周面に穴を穿ち、この穴を通じて溶融メタル
を必要量だけ排出している。この場合、溶融メタルを必
要量だけ排出したら、マットガン(あるいは耐火物挿入
機、閉口機)を用いて、開けた穴に耐火物を詰めてこれ
を閉塞する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
灰溶融炉における溶湯の排出方式では、次のような問題
がある。 (1)傾動式の灰溶融炉の場合、炉体の傾動により、溶
融メタルを溶融スラグの出滓口から流し出すため、溶融
メタルを排出する前にまず溶融スラグを全て抜き出す必
要があり、作業効率が悪く、溶融メタルの排出に多くの
時間を必要とする。また、灰溶融運転上、溶融メタル層
上に常に一定量の溶融スラグを浮遊させておく必要があ
り、本来、溶融スラグを全て抜き出すことは好ましくな
い。また、溶融メタルの排出中は、焼却灰を溶融できな
いため、灰溶融炉の運転を長時間に亘り停止する必要が
ある。 (2)傾動式の灰溶融炉の場合、炉体の傾動により、溶
融メタルを溶融スラグの出滓口から流し出すため、溶融
メタルがスラグ水砕層に排出され、その排出速度によっ
ては水蒸気爆発が発生する虞があり、作業上、十分な注
意が必要になっている。また、炉底に用いられている耐
火物の点検や補修など灰溶融炉のメンテナンスが数ヶ月
毎に定期的に行われるが、このときに溶湯をすべて排出
する必要がある。この場合、炉体の傾動により、溶湯を
出滓口から流し出すため、溶湯を全量排出するために
は、炉体を少なくとも20度乃至30度以上、大きく傾
動させなければならない。ところが、炉体には集塵ダク
ト、灰装入コンベア、スラグ排出カバーなどが接続され
ていて、炉体を大きく傾動させるためには、これらの周
辺装置を炉体から切り離し、又はフレキシブルに接続す
ることが必要で、このため設備全体の構造が複雑化し、
その作業が容易ではなく、多くの時間を必要としてい
る。 (3)定置式の灰溶融炉の場合、開口機を用いて炉体に
穴を開ける方法は、溶融運転を停止することなく溶融メ
タルのみを排出することができる利点があるものの、開
口機で穴を穿つ作業、併せてマットガンで穴を塞ぐ作業
は大きな騒音と激しい振動を伴い、また、開口中又は閉
口中に穴から溶湯が飛散する虞があり、作業性、安全性
の点で改善が望まれる。そこで、本発明は、傾動式の溶
融炉に起因する従来の問題を解決し、炉体を傾動させる
ことなく、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルを
確実、かつ円滑に、さらに効率的に排出して、常に溶融
メタル層上に焼却灰の溶融に必要な一定量の溶融スラグ
を保つことができるとともに、炉体のメンテナンスなど
必要に応じて炉内の全量の溶湯を容易にかつ、短時間に
排出することができ、さらに、定置式の溶融炉に起因す
る従来の問題を解決し、溶融炉の運転中に漸次増加する
溶融メタルを排出する場合でも、また炉体のメンテナン
スなど必要に応じて炉内の全量の溶湯を排出する場合で
も、騒音、振動を伴う穴を穿つ作業や穴を塞ぐ作業を不
要にして、容易かつ、安全に、しかも確実に溶湯を排出
することのできる溶融炉を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の溶融炉は、炉体内部へ被溶融物が投入さ
れ、加熱溶融される工程の繰り返しにより、溶湯がその
成分の比重差により上下に分離されながら湯面を上昇
し、炉体に形成された出滓口から上層の溶湯をオーバー
フローにより取出する溶融炉において、炉体外部に管体
により形成され、一端を炉体内部の炉底側に貫装連結さ
れるとともに、その連結端に対して上方に他端を配置さ
れ、その所定の高さに開口が設けられて、炉体側の上下
各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応じて炉体内部の溶
湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導して排出可能な下層
の溶湯排出口と、下層の溶湯排出口内の溶湯を加熱可能
な加熱手段と、加熱手段を制御して下層の溶湯排出口内
の溶湯を加熱状態と非加熱状態に選択的に切り換える制
御手段とを備え、炉体内部から下層の溶湯排出口へ誘導
された溶湯を連続的又は間欠的に加熱することにより排
出するものである。本発明はまた、次のように具体化さ
れる。第1に、下層の溶湯排出口は、略L字形に形成さ
れ、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の管
と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管
とを備え、第2の管の所定の高さに開口を備える。第2
に、所定の高さは、炉体側の上層の溶湯取出レベルに対
して下がった位置に設定され、所定の高さをh3、炉体
内部の上層の溶湯の比重をγ1、その層の厚さをh1、
下層の溶湯の比重をγ2、その層の厚さをh2とした場
合、次式 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 から算出される。第3に、下層の溶湯排出口の管体は導
電体により形成され、加熱手段に、下層の溶湯排出口の
管体を誘導加熱する手段を備える。これらの構成から、
炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶融される工程の
繰り返しにより、溶湯がその成分の比重差により上下に
分離されながら湯面を上昇し、炉体に形成された出滓口
から上層の溶湯がオーバーフローにより取出される。一
方、炉体内部で下層の溶湯が漸次増加され、これが炉体
側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応じて炉体
外部の下層の溶湯排出口へ誘導される。この溶湯排出口
内の溶湯を加熱手段により連続的に加熱する場合、この
溶湯は溶湯排出口を上昇している間に固化することがな
く、溶湯排出口を所定の高さまで上昇されて、その増加
分だけがオーバーフローにより確実、かつ円滑に滴下さ
れる。また、この溶湯排出口内の溶湯を加熱手段により
間欠的に加熱する場合、この溶湯は加熱と加熱の間、つ
まり非加熱の間に固化されていて、この溶湯排出口は閉
止されるため、炉体内部で漸次増加される下層の溶湯が
累積的に増加される。このような状態から下層の溶湯排
出口の溶湯が加熱手段により加熱されると、これが流動
化され、炉体内部で累積増加された分の下層の溶湯が下
層の溶湯排出口に誘導されて、これらの溶湯が連続し
て、溶湯排出口を所定の高さへ上昇され、オーバーフロ
ーにより流出される。したがって、灰溶融炉に適用した
場合、炉体側の溶湯から、漸次増加する下層の溶融メタ
ルを増加ごとに又は累積して、確実かつ円滑に、さらに
効率的に排出することができ、上層に一定量の溶融スラ
グを保持することができる。また、下層の溶湯排出口を
誘導加熱して溶湯を加熱するので、下層の溶湯排出口の
溶湯を確実に流動化することができ、灰溶融炉に適用し
た場合に、漸次増加する下層の溶融メタルを確実かつ円
滑に、さらに効率的に排出することができる。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の溶融
炉は、炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶融される
工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重差により
上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形成された
出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより取出する
溶融炉において、炉体外部に管体により形成され、炉体
内部の溶湯を炉体外部に誘導してその全量を出湯可能な
出湯口と、出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段と、加
熱手段を制御して出湯口内の溶湯を加熱状態と非加熱状
態に選択的に切り換える制御手段とを備え、炉体内部か
ら出湯口へ誘導された溶湯を加熱又は非加熱により流動
化又は固化することにより、出湯口を開閉するものであ
る。本発明はまた、次のように具体化される。第1に、
出湯口は、略直線形に形成され、炉体に略水平方向に向
けて連結され、その連結端と略同じ高さに開口を備え
る。第2に、出湯口に、出湯口内の溶湯が非加熱状態で
固化可能に、所定の長さ又は所定の内径が設定される。
第3に、出湯口に挿通可能な突き部材とその駆動機構と
を併設する。第4に、出湯口を開閉可能な蓋部材とその
駆動機構とを併設する。第5に、出湯口の管体は導電体
により形成され、加熱手段に、出湯口の管体を誘導加熱
する手段を備える。これらの構成から、炉体内部の溶湯
は出湯口に誘導され、これが加熱手段により加熱される
と、溶湯の流動化により出湯口は開通されて、この出湯
口を通じて炉体内部の溶湯が確実かつ円滑に、さらに効
率的に抜き出される。また、出湯口の溶湯が加熱手段で
加熱されない(非加熱にされる)と、溶湯の固化により
出湯口は確実に閉止され、出湯が止められる。したがっ
て、灰溶融炉に適用した場合、特別な閉止部材を用いる
ことなしに出湯口を開閉することができ、焼却灰の溶湯
を全量又は下層の溶融メタルを必要な量だけ排出するこ
とができる。また、出湯口を開通する場合に、その途中
に溶湯の固化層などの付着物があっても、突き部材の突
き動作により溶湯の固化層を突き破り、出湯口を有効に
穿通することができる。したがって、灰溶融炉に適用し
た場合、焼却灰の溶湯を全量又は必要な量だけ確実に排
出することができる。さらに、出湯口を蓋部材で開閉可
能に塞ぐので、安全性を高めることができる。さらに、
出湯口を誘導加熱して溶湯を加熱するので、出湯口の溶
湯を確実に流動化することができ、灰溶融炉に適用した
場合に、炉体内部の溶湯を確実かつ円滑に、さらに効率
的に排出することができる。
【0009】上記目的を達成するために、本発明の溶融
炉は、炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶融される
工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重差により
上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形成された
出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより取出する
溶融炉において、炉体外部に管体により形成され、一端
を炉体内部の炉底側に貫装連結されるとともに、この連
結端に対して上方に他端を配置され、その所定の高さに
開口が設けられて、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び
各層の厚さに応じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉
体外部に誘導して排出可能な下層の溶湯排出口と、炉体
外部に管体により形成され、炉体内部の溶湯を炉体外部
に誘導してその全量を出湯可能な出湯口と、下層の溶湯
排出口内及び出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段と、
加熱手段を制御して下層の溶湯排出口内及び出湯口内の
溶湯を加熱状態と非加熱状態に選択的に切り換える制御
手段とを備え、炉体内部から下層の溶湯排出口へ誘導さ
れた溶湯を連続的又は間欠的に加熱することにより排出
し、炉体内部から出湯口へ誘導された溶湯を加熱又は非
加熱により流動化又は固化することにより、出湯口を開
閉するものである。本発明はまた、次のように具体化さ
れる。第1に、下層の溶湯排出口は、略L字形に形成さ
れ、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の管
と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管
とを備え、第2の管の所定の高さに開口を備える。第2
に、所定の高さは、炉体側の上層の溶湯取出レベルに対
して下がった位置に設定され、所定の高さをh3、炉体
内部の上層の溶湯の比重をγ1、その層の厚さをh1、
下層の溶湯の比重をγ2、その層の厚さをh2とした場
合、次式 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 から算出される。第3に、出湯口は、略直線形に形成さ
れ、炉体に略水平方向に向けて連結され、その連結端と
略同じ高さに開口を備える。第4に、出湯口に、出湯口
内の溶湯が非加熱状態で固化可能に、所定の長さ又は所
定の内径が設定される。第5に、下層の溶湯排出口と出
湯口とを、炉体に連結されて略水平方向に配置された第
1の管と、第1の管に略直交方向に向けて連接された第
2の管と、第1の管に延長して略水平方向に向けて連接
された第3の管とにより一体的に構成され、第2の管の
所定の高さに下層の溶湯排出口の開口を備え、第3の管
の先端に出湯口の開口を備える。なお、第1の管と第3
の管は第1の管として一体化してもよい。第6に、出湯
口に挿通可能な突き部材とその駆動機構とを併設する。
第7に、出湯口を開閉可能な蓋部材とその駆動機構とを
併設する。第8に、下層の溶湯排出口及び/又は出湯口
の管体は導電体により形成され、加熱手段に、下層の溶
湯排出口及び/又は出湯口の管体を誘導加熱する手段を
備える。これらの構成から、炉体内部へ被溶融物が投入
され、加熱溶融される工程の繰り返しにより、溶湯がそ
の成分の比重差により上下に分離されながら湯面を上昇
し、炉体に形成された出滓口から上層の溶湯がオーバー
フローにより取出される。一方、炉体内部で下層の溶湯
が漸次増加され、これが炉体側の上下各層の溶湯の比重
及び各層の厚さに応じて炉体外部の下層の溶湯排出口へ
誘導される。この溶湯排出口内の溶湯を加熱手段により
連続的に加熱する場合、この溶湯は溶湯排出口を上昇し
ている間に固化することがなく、溶湯排出口を所定の高
さまで上昇されて、その増加分だけがオーバーフローに
より確実、かつ円滑に滴下される。また、この溶湯排出
口内の溶湯を加熱手段により間欠的に加熱する場合、こ
の溶湯は加熱と加熱の間、つまり非加熱の間に固化され
ていて、この溶湯排出口は閉止されるため、炉体内部で
漸次増加される下層の溶湯が累積的に増加される。この
ような状態から下層の溶湯排出口の溶湯が加熱手段によ
り加熱されると、これが流動化され、炉体内部で累積増
加された分の下層の溶湯が下層の溶湯排出口に誘導され
て、これらの溶湯が連続して、溶湯排出口を所定の高さ
へ上昇され、オーバーフローにより流出される。したが
って、灰溶融炉に適用した場合、炉体側の溶湯から、漸
次溶融する下層の溶融メタルを増加するごとに又は累積
的に増加させるごとに、確実かつ円滑に、さらに効率的
に排出することができ、上層に一定量の溶融スラグを保
持することができる。また、下層の溶湯排出口を誘導加
熱して溶湯を加熱するので、下層の溶湯排出口の溶湯を
確実に流動化することができ、灰溶融炉に適用した場合
に、漸次増加する下層の溶融メタルを確実かつ円滑に、
さらに効率的に排出することができる。また、これらの
構成から、炉体内部の溶湯は出湯口に誘導され、これが
加熱手段により加熱されると、溶湯の流動化により出湯
口は開通されて、この出湯口を通じて炉体内部の溶湯が
確実かつ円滑に、さらに効率的に抜き出される。また、
出湯口の溶湯が加熱手段で加熱されない(非加熱にされ
る)と、溶湯の固化により出湯口は確実に閉止され、出
湯が止められる。したがって、灰溶融炉に適用した場
合、特別な閉止部材を用いることなしに出湯口を開閉す
ることができ、焼却灰の溶湯を全量又は下層の溶融メタ
ルを必要な量だけ排出することができる。また、出湯口
を開通する場合に、その途中に溶湯の固化層などの付着
物があっても、突き部材の突き動作により溶湯の固化層
を突き破り、出湯口を有効に穿通することができる。し
たがって、灰溶融炉に適用した場合、焼却灰の溶湯を全
量又は必要な量だけ確実に排出することができる。さら
に、出湯口を蓋部材で開閉可能に塞ぐので、安全性を高
めることができる。さらに、出湯口を誘導加熱して溶湯
を加熱するので、出湯口の溶湯を確実に流動化すること
ができ、灰溶融炉に適用した場合に、炉体内部の溶湯を
確実かつ円滑に、さらに効率的に排出することができ
る。さらに、出湯に際し、炉体内部から出湯口を通じて
抜き出された溶湯を炉体外部において下層の溶湯排出口
と共通の位置で排出処理することができ、溶湯を効率的
に排出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1乃至図3は本発明の第1の
実施の形態における灰溶融炉を示し、図1はその断面図
であり、図2はその平面図であり、図3はその要部拡大
断面図である。 (実施の形態1)図1、図2において、灰溶融炉1はプ
ラズマ方式の電気炉として構成され、電極(負極側)3
を設置された炉体2と、電極(正極側)4を垂下された
天壁5とを備える。炉体2には、その周壁20に炉底2
1から所定の高さに溶湯の出滓口22が形成されてい
る。灰溶融炉1の運転により、焼却灰が加熱溶融される
とともに、その溶湯の湯面が上昇され、この出滓口22
からオーバーフローすることにより、溶湯6上層の溶融
スラグ61が連続滴下により取出される。
【0011】炉体2の周壁20にはまた、出滓口22と
は別に、出湯装置10が設けられている。この出湯装置
10の場合、炉体2内部の溶融メタル62を連続的に排
出するための下層の溶湯排出口101と、炉体2内部の
全量の溶湯を抜き出すための出湯口102とを一体に備
えた構造になっている。
【0012】図3に示すように、出湯装置10は、炉体
2外部に形成され、第1、第2、第3の管11、12、
13と、これらを加熱する加熱装置19とを備える。第
1、第2、第3の管11、12、13は黒鉛等の導電性
材料を添加された耐火物により略中空円筒状に形成され
ている。なお、これらの管11、12、13は、Al
2、О3、Cその他の成分を含み、発熱体としての機能
とともに溶湯の高熱(1350℃〜1600℃)に対し
て長期間の使用に耐え得る処理が施されている。第1の
管11は、一端が炉体2の周壁20下部から炉体2内部
の炉底21に貫装連結されて、略水平方向に配置されて
いる。第2の管12は、第1の管11の他端に略垂直方
向に向けて一体に連接され、連通されている。この第2
の管12には、その所定の高さに開口120が形成され
ている。第3の管13は、第1の管11の第2の管が交
差する他端に延長して水平方向に向けて一体に連接さ
れ、連通されている。この第3の管13の先端に開口1
30が形成されている。なお、第1の管11と第3の管
13は第1の管12として一体化してもよい。この場
合、この第1の管12の中間に第2の管12が略直交方
向に向けて連接される。
【0013】この出湯装置10の第1、第2の管11、
12の略L字形をなす部分に下層の溶湯排出口101が
構成されている。すなわち、下層の溶湯排出口101
は、炉体2に連結され、略水平方向に配置された第1の
管11と、第1の管11に略垂直方向に向けて連接され
た第2の管12とにより、略L字形に形成されて、炉体
2に連結された一端(連結端)に対して他端が上方に配
置され、その所定の高さに開口120が設けられてい
る。ここでいう所定の高さは、炉体2側の上層の溶湯取
出レベル(出滓口22レベル)に対して若干下がった位
置に設定されていて、図1に示すように、この所定の高
さをh3、炉体2内部の上層の溶湯6(溶融スラグ6
1)の比重をγ1、その層の厚さをh1、下層の溶湯6
(溶融メタル62)の比重をγ2、その層の厚さをh2
とした場合、次式から算出される。 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 なお、ここでは第2の管12の最上部に開口120が設
けられているが、設計上の必要から、第2の管12の全
高が延ばされた場合は、第2の管12の中間(既述の所
定の高さ)に開口120が形成される。このようにし
て、炉体2側の上下各層の溶湯6の比重及び各層の厚さ
に応じて炉体2内部の溶湯6から下層の溶融メタル62
を炉体2外部の下層の溶湯排出口101へ誘導し、漸次
増加する溶融メタル62を連続的に排出可能にしてい
る。
【0014】また、図3において、出湯装置10の第
1、第3の管11、13の略直線形をなす部分に出湯口
102が構成されている。すなわち、出湯口102は、
炉体2に連結され、略水平方向に配置された第1の管1
1と、第1の管11に略水平方向に向けて連接された第
3の管13とにより、略直線形に形成されて、炉体2に
連結された一端(連結端)と同じ高さに他端が配置さ
れ、その他端に開口130が設けられている。このよう
にして炉体2内部の溶湯6を炉体2外部の出湯口102
へ誘導し、その全量を排出可能にしている。なお、第
1、第3の管11、13の全長に所定の長さが設定さ
れ、第1、第3の管11、13を加熱しない状態で、炉
体2内部から第1の管11へ誘導された溶湯が第3の管
13の開口130に達する前に固化可能になっている。
また、第1、第3の管11、13の全長に所定の長さを
設定するのに代えて、第3の管13の内径に第1の管1
1の内径と異なる小さい寸法を設定することにより、同
じ機能を持たせてもよい。
【0015】なお、この出湯口102には、安全性の向
上を図るため、蓋部材15とその駆動機構、さらに補助
装置として開口装置18が併設されている。蓋部材15
は耐火物により形成されていて、出湯口102の開口1
30を開閉可能な栓構造になっている。その駆動機構
は、ここでは特に図示していないが、蓋部材15を保持
して進退駆動する手段と蓋部材を旋回駆動する手段とを
具備し、蓋部材15が出湯口102の開口130に抜き
差し可能に、さらに出湯口102の開口130に対向す
る位置と出湯口102から離れた位置(溶湯の排出に邪
魔にならない位置)との間を移動可能に構成されてい
る。また、開口装置18は、第3の管13内に挿通可能
な突き棒181とこれを進退駆動する駆動機構(例えば
シリンダ)182とを具備し、第3の管13内、特に開
口130付近に固化層が発生した場合に、これを突き破
り、除去可能になっている。
【0016】これら下層の溶湯排出口101、出湯口1
02に加熱装置19を巻装され、下層の溶湯排出口10
1及び出湯口102に誘導する溶湯6を加熱できるよう
にしている。ここで加熱装置19に、溶湯6を直接加熱
するのではなく、第1、第2、第3の管11、12、1
3自体を発熱させる間接誘導加熱方式を採用し、図示さ
れない交流電源に接続した複数の加熱コイル190が用
いられる。なお、この加熱コイル190を構成する導体
に水冷銅管が使用されている。これらの加熱コイル19
0は第1、第2、第3の管11、12、13の周囲に巻
かれ、これら加熱コイル190の中に第1、第2、第3
の管11、12、13が配置されている。これらの加熱
コイル190により、第1、第2、第3の管11、1
2、13を1350℃〜1600℃に加熱する。また、
図1に示すように、灰溶融炉1に近接して、灰溶融炉1
全体を制御する制御盤14が設置されていて、この制御
盤14に加熱装置19を制御して下層の溶湯排出口10
1及び出湯口102を加熱状態と非加熱状態に選択的に
切り換える操作部141が併せて設けられている。この
操作部141により、加熱装置19の動作モードが選択
設定される。この動作モードには下層の溶湯排出口10
1、すなわち第1、第2の管11、12に巻かれた各加
熱コイル190を連続的に加熱する連続運転モード、間
欠的に加熱する間欠運転モード、加熱を停止する停止モ
ード、また出湯口102、すなわち第1、第3の管1
1、13に巻かれた各加熱コイル190を連続的に加熱
する連続運転モード、間欠的に加熱する間欠運転モー
ド、加熱を停止する停止モードなどがある。
【0017】なお、図1において、7は焼却灰供給装置
であり、灰溶融炉1の近傍に設置され、その供給口71
が炉体2の天壁5又は周壁20に連結されている。この
焼却灰供給装置7により一定量の焼却灰が炉体2内に連
続投入可能である。また、特に図示していないが、炉体
2の周囲で、出湯装置10の第2の管12の下方、第3
の管13の下方に溶湯排出設備が設置されていて、溶湯
排出口101、出湯口102から排出された溶湯6が処
理される。
【0018】次に、この灰溶融炉1の出湯方式について
図1及び図3、さらに図4乃至図7を用いて説明する。
なお、この灰溶融炉1の運転に際して、出湯装置の出湯
口102は、後述する溶湯の冷却固結物により閉止さ
れ、さらに先端開口130が蓋部材15を差し込まれて
閉塞されている(図3参照)。
【0019】図1、図2において、制御盤14の制御に
基いて、灰溶融炉1が運転される。焼却灰供給装置7か
ら焼却灰が連続的に炉体2内部に投入されると、焼却灰
は徐々に加熱溶融されて、その溶湯6が上層の溶融スラ
グ61と下層の溶融メタル62とに分離されながら炉体
2内部に貯えられ、湯面を徐々に上昇していく。溶湯6
の湯面が出滓口22まで上がり、オーバーフローする
と、上層の溶湯6、すなわち溶融スラグ61が出滓口2
2から連続滴下により取出されていく。一方、この焼却
灰の連続溶融とともに、溶融メタル62が出湯装置10
の下層の溶湯排出口101(第1の管11、第2の管1
2)へ誘導されていく。
【0020】(加熱装置に連続運転モードを設定した場
合)この場合、灰溶融炉1の運転開始前又は運転開始と
同時に、第1、第2の管11、12に巻かれた各加熱コ
イル190に加熱電流が流されていて、下層の溶湯排出
口101は溶湯6の高熱と略同じ温度(1350℃〜1
600℃)に加熱維持されている。第1、第2の管1
1、12内の溶湯の有無に拘わらず、炉体2内部からこ
の溶湯排出口101へ誘導された溶融メタル62は固化
することなしに、第1、第2の管11、12内に円滑に
進入していく。炉体2内部で溶融メタル62層が漸次増
加し、そのレベルが上昇していくとともに、炉体2内部
から下層の溶融メタル62が下層の溶湯排出口101の
第1の管11へ漸次流入し、第2の管12を上昇してい
く。炉体2内部で溶湯6の湯面が出滓口22レベルに上
がり、第2の管12の溶融メタル62が開口120レベ
ルに達して、両者が均衡する。図4に示すように、引き
続き炉体2内部で溶融メタル62が増加されると、これ
に応じて下層の溶湯排出口101の第2の管12(開口
120)から溶融メタル62が連続的に滴下され、その
下方の溶湯排出設備に入れられる。これにより炉体2内
部の溶融メタル62の量が調整される。なお、溶湯排出
設備に導かれる溶融メタル62には灰溶融炉1の運転開
始時のみ、一時的に溶融スラグ61が混入されるが、炉
体2内部の上層の溶融スラグ61が下層の溶融排出口1
01(の連結端)の上まで上がれば、それ以降、下層の
溶湯排出口101の上部開口120から溶融スラグ61
の混入のない溶融メタル62のみが連続して排出され、
溶湯排出設備には溶融メタル62のみが入れられてい
く。
【0021】なお、炉体2内部に溶湯が十分に溜まるま
で、加熱装置19に通電せず(つまり下層の溶湯排出口
101を加熱せず)、溶融メタル62が下層の溶湯排出
口101の上部開口120よりも少し低い位置、例えば
図1中、h2付近まで上昇したところで、加熱装置19
を連続運転モードにより通電してもよい。このようにし
て第1、第2の管11、12が加熱されると、溶融メタ
ル62が炉体2内部の最下部より下層の溶湯排出口10
1の上部開口120まで導かれ、炉体2内部の溶融メタ
ル62の溶融増加とともに、上部開口120から連続的
に滴下される。
【0022】また、下層の溶湯排出口101から溶融メ
タル62を排出する間、第3の管13の加熱コイル19
0は通電せず、冷却された状態になっている。このた
め、溶融メタル62は第3の管13へ流入するが、第3
の管13の中で急激な温度低下が発生し、冷却固結され
る。
【0023】(加熱装置に間欠運転モードを設定した場
合)この場合、炉体2内部に溶融メタル62が十分に溜
まり、例えば図1中、h2付近まで上昇しても、第1、
第2、第3の管11、12、13の各加熱コイル190
へ通電せず、第1、第2、第3の管11、12、13を
加熱しない。炉体2内部の溶融メタル62は第1の管1
1へ流入するが、第1、第2、第3の管11、12、1
3が冷却されているので、溶融メタル62は第1の管1
1の中で固化し、下層の溶湯排出口101の上部開口1
20まで達しない。このため、炉体2内部の溶融メタル
62は図1中、h2を超え、さらに累積的に増加してい
く。この間欠運転では、図5に示すように、例えば溶融
メタル62がh4に達した時点で第1、第2の管11、
12の各加熱コイル190が通電される。第1、第2の
管11、12が加熱されると、下層の溶湯排出口101
内に固化された溶融メタル62が流動化されるととも
に、炉体2内部最下部から溶融メタル62が下層の溶湯
排出口101へ誘導されて、これらの溶融メタル62が
下層の溶湯排出口101の上部開口120まで導かれ、
オーバーフローにより連続して排出される。このとき、
炉体2内部の溶融メタル62は図5中、h5の範囲だけ
排出される。この溶融メタル62の排出時点で第1、第
2の管11、12の各加熱コイル190の通電が止めら
れ、炉体2内部の溶融メタル62の流出が停止される。
この工程が繰り返され、一回の工程ごとに炉体2内部に
累積的に増加された溶融メタル62が一度にまとめて排
出される。
【0024】また、炉底21に用いている耐火物の点検
や補修を行うなど灰溶融炉1のメンテナンスを実施する
ため、炉体2から全量の溶湯6を排出する場合、図6に
示すように、第1、第2の管11、12の各加熱コイル
190に加えて、第3の管13の加熱コイル190が通
電され、第1、第2、第3の管11、12、13が加熱
されて、これらの管11、12、13の中の溶融メタル
62が流動化される。出湯口102先端の開口130か
ら蓋部材15がその駆動機構により抜き取られ、その開
口130が開かれる。この出湯口102を通じ、第1、
第2、第3の管11、12、13内の溶湯に続いて、炉
体2内部の全量の溶湯6が固化することなしに、円滑に
排出される。
【0025】なお、出湯口102に差し込まれた蓋部材
15により開口130付近に固化したメタルが溶融しな
い場合、蓋部材15が抜き取られた後、図7に示すよう
に、突き棒181がその駆動機構182により第3の管
13内へ挿入され、固化したメタルが突き破られる。突
き棒181が抜き外されると、出湯口102が開口さ
れ、溶湯6が排出される。
【0026】このように上記第1の実施の形態によれ
ば、炉体2の出滓口22と別に、炉体2外部に第1、第
2の管11、12により略L字形に形成して、炉体2側
の上下各層の溶湯6の比重及び各層の厚さに応じて炉体
2内部の溶湯6から下層の溶湯6を炉体2外部に誘導
し、排出する下層の溶湯排出口101を設けるととも
に、この溶湯排出口101を誘導加熱する加熱装置19
を設け、灰溶融炉1の運転中、溶融スラグ61を出滓口
22から取出する間、炉体2内部で漸次増加する溶融メ
タル62を加熱装置19の連続運転又は間欠運転により
加熱して、溶融メタル62が増加するごとに又は溶融メ
タルを累積的に増加させるごとに排出するようにしてい
るので、炉体2内部の溶融メタル62の量を調整して、
溶融メタル62上層に一定量の溶融スラグ61を保持す
ることができる。
【0027】また、この灰溶融炉1では、焼却灰に金属
類を多く含む場合に、加熱装置19の連続運転により、
下層の溶湯排出口101を連続的に加熱することによ
り、溶融メタル62を増加するごとに連続的に排出し
て、溶融メタル62を確実かつ円滑に、さらに効率的に
排出することができる。反対に、焼却灰に金属類の含有
量が少ない場合、加熱装置19の間欠運転により、下層
の溶湯排出口101を間欠的に加熱することにより、溶
融メタル62を累積的に増加させて排出することがで
き、溶融メタル62を確実かつ円滑に、さらに効率的に
排出することができる。しかも、この間欠運転の場合、
加熱装置19が間欠的に通電されるので、連続運転に比
べて消費電力が大幅に少なく、さらに第1、第2の管1
1、12が高熱に長時間に亘って晒されることがないの
で、第1、第2の管11、12の寿命を伸長することが
でき、全体としてコストの低減を図ることができる。ま
た、加熱装置19の連続運転でも間欠運転でも、下層の
溶湯排出口101を誘導加熱して溶湯6を加熱するの
で、下層の溶湯排出口101の溶湯6を有効に流動化す
ることができ、漸次増加する下層の溶融メタル62を確
実かつ円滑に、さらに効率的に排出することができる。
【0028】また、炉体2外部に第1、第3の管11、
13により略直線形に形成して、炉体2側の溶湯6を誘
導、排出する出湯口102を設けるとともに、この出湯
口102を誘導加熱する加熱装置19を設け、出湯口1
02を加熱することにより、出湯口102内の溶湯6を
流動化するようにしているので、出湯口102を自動開
通して炉体2内部の全量の溶湯6を確実かつ円滑に、さ
らに効率的に排出することができる。また、出湯口10
2を誘導加熱して溶湯6を加熱するので、出湯口102
の溶湯6を確実に流動化することができ、炉体2内部の
溶湯6を確実かつ円滑に、さらに効率的に排出すること
ができる。この出湯口102によれば、炉底21の点
検、補修など灰溶融炉1のメンテナンスを行う場合に、
炉体2内部の全量の溶湯6を短時間に排出することがで
きる。さらに、この出湯口102を非加熱にすることに
より冷却して、出湯口102内の溶湯6を積極的に固化
させるようにしているので、出湯口102を溶湯6の固
結物で閉止することができる。したがって、耐火物の特
別な閉止部材を不要とすることができ、コストの低減を
図ることができる。またさらに、この出湯口102の自
動開閉により、溶湯6の出湯途中に出湯を中断すること
ができ、溶融メタル62を必要な量だけ取り出すことも
できる。
【0029】また、出湯口102に突き棒181とその
駆動機構182とを併設しているので、出湯口102を
開放する場合に、出湯口102内部にメタルの固化層な
ど溶湯の固結物があっても、これを突き棒181で突き
破り、出湯口102を有効に穿通することができ、全量
の溶湯6を確実に排出することができる。また、この出
湯口102の場合、通常、先端の開口130を蓋部材1
5で開閉可能に閉塞するので、安全性の向上を図ること
ができる。
【0030】また、下層の溶湯排出口101と出湯口1
02とを、第1の管11、第2の管12、第3の管13
により(又は第1の管11、第2の管12により)一体
的に構成しているので、部品点数を減少してコストの低
減を図ることができるとともに、出湯に際し、炉体2内
部から出湯口102を通じて抜き出された溶湯6を炉体
2外部において下層の溶湯排出口101と共通の位置で
排出処理することができ、溶湯6を効率的に排出するこ
とができる。
【0031】図8は本発明の第2の実施の形態における
灰溶融炉に備えた出湯装置の要部拡大断面図である。 (実施の形態2)第2の実施の形態では、第2の管の構
成に第1の実施の形態と異なる部分があり、他の構成は
第1の実施の形態と同じなので、ここでは第2の管の異
なる部分について新たな説明を加え、他の部分について
は第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複した説
明を省略する。図8において、下層の溶湯排出口101
の上部開口120に溶融メタル62を所定の滴下位置へ
案内する排出案内部201が設けられている。この排出
案内部201は第2の管12と同じ導電性を有する耐火
物からなる第4の管214により形成され、第2の管1
2の上部に所定の滴下位置に向けて、下方斜めに連接さ
れている。この第4の管214の周囲にも加熱コイル1
90が巻かれ、第1、第2、第3の管11、12、13
と同様に制御盤14により制御される。
【0032】この排出案内部201(第4の管214)
は、下層の溶湯排出口101の第1、第2の管11、1
2とともに各加熱コイル190が通電されて加熱され、
第2の管12の開口120からオーバーフローにより排
出された溶融メタル62が、この案内排出部201を固
化することなしに流れ、所定の滴下位置へ案内されて滴
下される。このようにして、溶融メタル62を炉体2の
周囲任意の位置に設置した溶湯排出設備に確実に滴下す
ることができる。
【0033】なお、上記第1、第2の実施の形態では、
下層の溶湯排出口101と出湯口102とを第1、第
2、第3の管11、12、13により一体化している
が、下層の溶湯排出口101と出湯口102とをそれぞ
れ、別体の管で形成することができ、別体化しても上記
実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。ま
た、定置式あるいは傾動式の灰溶融炉に備える既存の出
湯方式に加えて、上記下層の溶湯排出口101又は出湯
口102を選択的に設けることができ、上記下層の溶湯
排出口101又は出湯口102と同様の作用効果を得る
ことができる。また、下層の排出口101又は出湯口1
02又はこれらを一体化した出湯装置10(以下、出湯
装置10等と省略する。)と炉体2との連結位置を、炉
体2の周壁20下部又は底壁から任意に選定することが
でき、出湯装置10等を溶融炉の周辺機器に干渉するこ
となしに備えることができる。出湯装置10等を炉体2
の底壁に設ける場合は、略L字形又は略直線形をなす管
体の一部が若干変形されることがある。
【0034】
【発明の効果】本発明は、上記各実施の形態から明らか
なように、炉体外部に下層の溶湯排出口とこの溶湯排出
口の溶湯を加熱する加熱手段とを設け、溶湯排出口の溶
湯を連続的又は間欠的に加熱して、炉体の出滓口から上
層の溶湯がオーバーフローにより取出されている間に、
炉体内部で漸次増加していく下層の溶湯を、下層の溶湯
排出口へ誘導し、その所定の高さへ上昇させ、オーバー
フローにより排出するので、従来の傾動式の溶融炉と異
なり、炉体を傾動させることがなく、溶融炉の運転中に
漸次増加する溶融メタルを安全に、騒音や振動が発生す
ることなしに排出して、常に溶融メタル層上に焼却灰の
溶融に必要な一定量の溶融スラグを保持することができ
る。また、下層の溶湯排出口を誘導加熱して溶湯を加熱
するので、下層の溶湯排出口の溶湯を有効に流動化する
ことができ、漸次増加する下層の溶融メタルを確実に排
出することができる。また特に、焼却灰に金属類を多く
含む場合、加熱装置の連続運転により、下層の溶湯排出
口を連続的に加熱することにより、溶融メタルを増加す
るごとに連続的に排出することができるので、溶融メタ
ルを確実かつ円滑に、さらに効率的に排出することがで
きる。反対に、焼却灰に金属類の含有量が少ない場合、
加熱装置の間欠運転により、下層の溶湯排出口を間欠的
に加熱することにより、溶融メタルを累積的に増加させ
るごとに排出することができるので、一度にある程度ま
とまった量の溶融メタルを確実かつ円滑に、さらに効率
的に取り出すことができる。しかも、この間欠運転の場
合、加熱手段を間欠的に通電するので、消費電力を低く
抑えることができ、さらに下層の溶湯排出口を高熱に長
時間に亘って晒すことがないので、下層の溶湯排出口の
寿命を伸長することができ、全体としてコストの低減を
図ることができる。
【0035】また、炉体外部に、出湯口とこの出湯口の
溶湯を加熱する加熱手段を設け、出湯口を加熱すること
により、出湯口内の溶湯を流動化するようにしているの
で、出湯口を自動開通して炉体内部の全量の溶湯を安全
に、確実かつ円滑に、さらに効率的に排出することがで
きる。また、出湯口を誘導加熱して溶湯を加熱するの
で、出湯口の溶湯を確実に流動化することができ、漸次
増加する下層の溶融メタルを確実に排出することができ
る。したがって、炉底の点検、補修など灰溶融炉のメン
テナンスを行う場合に、炉体内部の全量の溶湯を短時間
に排出することができる。さらに、この出湯口を非加熱
にすることにより冷却して、出湯口内の溶湯を積極的に
固化させるようにしているので、出湯口を溶湯の固結物
で自動閉止することができる。したがって、耐火物の特
別な閉止部材やその駆動機構を不要とすることができ、
コストの低減を図ることができる。またさらに、この出
湯口の自動開閉により、溶湯の出湯途中に出湯を中断す
ることができ、溶融メタルを必要な量だけ取り出すこと
もできる。
【0036】併せて、炉体を傾動させることがないこと
から、集塵ダクト、灰装入コンベア、スラグ排出カバー
など炉体の付帯設備の接続が容易になり、コストの低減
と灰溶融炉全体の信頼性の向上を図ることができる。さ
らに、溶融炉の運転中に漸次増加する溶融メタルを排出
する場合でも、また、炉体のメンテナンスなど必要に応
じて炉内の全量の溶湯を排出する場合でも、従来の定置
式の溶融炉と異なり、騒音、振動を伴う穴を穿つ作業や
穴を塞ぐ作業を不要にしているので、溶湯を安全に、し
かも容易かつ確実に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における溶融炉の断
面図
【図2】同溶融炉の平面図
【図3】同溶融炉に備えた下層の溶湯排出口及び出湯口
の拡大断面図
【図4】同溶融炉の連続運転により下層の溶湯を排出す
る動作を示す断面図
【図5】同溶融炉の間欠運転により下層の溶湯を排出す
る動作を示す断面図
【図6】同溶融炉から全量の溶湯を排出する動作を示す
断面図
【図7】同溶融炉から全量の溶湯を排出する際に、出湯
口の開口付近に固化されたメタルを突き棒により突き破
る動作を示す断面図
【図8】本発明の第2の実施の形態における溶融炉に備
えた下層の溶湯排出口及び出湯口の拡大断面図
【符号の説明】
1 灰溶融炉 2 炉体 20 周壁 21 炉底 22 出滓口 3 電極(負極側) 4 電極(正極側) 5 天壁 6 溶湯 61 溶融スラグ 62 溶融メタル 7 焼却灰供給装置 71 供給口 10 出湯装置 101 下層の溶湯排出口 102 出湯口 11 第1の管 12 第2の管 120 開口 13 第3の管 130 開口 15 蓋部材 18 開口装置 181 突き棒(突き部材) 182 駆動機構 19 加熱装置 190 加熱コイル 14 制御盤 141 操作部 201 排出案内部 214 第4の管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 3/14 F27D 3/14 Z 11/08 11/08 A (72)発明者 田浦 健治 東京都港区西新橋1丁目18番17号 日精株 式会社内 (72)発明者 山下 繁昭 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 3K061 NB02 NB10 NB23 NB27 4K045 AA04 BA10 GB02 GB05 GD02 GD03 GD08 4K055 AA03 JA13 JA17 4K063 AA04 AA12 BA13 CA01 CA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、その連結端に対して上方
    に他端を配置され、その所定の高さに開口が設けられ
    て、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応
    じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導し
    て排出可能な下層の溶湯排出口と、 下層の溶湯排出口内の溶湯を加熱可能な加熱手段と、 加熱手段を制御して下層の溶湯排出口内の溶湯を加熱状
    態と非加熱状態に選択的に切り換える制御手段とを備
    え、 炉体内部から下層の溶湯排出口へ誘導された溶湯を連続
    的又は間欠的に加熱することにより排出することを特徴
    とする溶融炉。
  2. 【請求項2】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、炉体内部の溶湯を炉体
    外部に誘導してその全量を出湯可能な出湯口と、 出湯口内の溶湯を加熱可能な加熱手段と、 加熱手段を制御して出湯口内の溶湯を加熱状態と非加熱
    状態に選択的に切り換える制御手段とを備え、 炉体内部から出湯口へ誘導された溶湯を加熱又は非加熱
    により流動化又は固化することにより、出湯口を開閉す
    ることを特徴とする溶融炉。
  3. 【請求項3】 炉体内部へ被溶融物が投入され、加熱溶
    融される工程の繰り返しにより、溶湯がその成分の比重
    差により上下に分離されながら湯面を上昇し、炉体に形
    成された出滓口から上層の溶湯をオーバーフローにより
    取出する溶融炉において、 炉体外部に管体により形成され、一端を炉体内部の炉底
    側に貫装連結されるとともに、この連結端に対して上方
    に他端を配置され、その所定の高さに開口が設けられ
    て、炉体側の上下各層の溶湯の比重及び各層の厚さに応
    じて炉体内部の溶湯から下層の溶湯を炉体外部に誘導し
    て排出可能な下層の溶湯排出口と、 炉体外部に管体により形成され、炉体内部の溶湯を炉体
    外部に誘導してその全量を出湯可能な出湯口と、 下層の溶湯排出口内及び出湯口内の溶湯を加熱可能な加
    熱手段と、 加熱手段を制御して下層の溶湯排出口内及び出湯口内の
    溶湯を加熱状態と非加熱状態に選択的に切り換える制御
    手段とを備え、 炉体内部から下層の溶湯排出口へ誘導された溶湯を連続
    的又は間欠的に加熱することにより排出し、 炉体内部から出湯口へ誘導された溶湯を加熱又は非加熱
    により流動化又は固化することにより、出湯口を開閉す
    ることを特徴とする溶融炉。
  4. 【請求項4】 下層の溶湯排出口は、略L字形に形成さ
    れ、炉体に連結されて略水平方向に配置された第1の管
    と、第1の管に略垂直方向に向けて連接された第2の管
    とを備え、第2の管の所定の高さに開口を備える請求項
    1又は3に記載の溶融炉。
  5. 【請求項5】 所定の高さは、炉体側の上層の溶湯取出
    レベルに対して下がった位置に設定され、所定の高さを
    h3、炉体内部の上層の溶湯の比重をγ1、その層の厚
    さをh1、下層の溶湯の比重をγ2、その層の厚さをh
    2とした場合、次式 (γ1×h1)+(γ2×h2)=γ2×h3 から算出される請求項1又は3又は4に記載の溶融炉。
  6. 【請求項6】 出湯口は、略直線形に形成され、炉体に
    略水平方向に向けて連結され、その連結端と略同じ高さ
    に開口を備える請求項2又は3に記載の溶融炉。
  7. 【請求項7】 出湯口に、出湯口内の溶湯が非加熱状態
    で固化可能に、所定の長さ又は所定の内径が設定される
    請求項2又は3又は6に記載の溶融炉。
  8. 【請求項8】 下層の溶湯排出口と出湯口とを、炉体に
    連結されて略水平方向に配置された第1の管と、第1の
    管に略直交方向に向けて連接された第2の管と、第1の
    管に延長して略水平方向に向けて連接された第3の管と
    により一体的に構成され、第2の管の所定の高さに下層
    の溶湯排出口の開口を備え、第3の管の先端に出湯口の
    開口を備える請求項3に記載の溶融炉。
  9. 【請求項9】 出湯口に挿通可能な突き部材とその駆動
    機構とを併設する請求項2又は3又は6乃至8のいずれ
    かに記載の溶融炉。
  10. 【請求項10】 出湯口を開閉可能な蓋部材とその駆動
    機構とを併設する請求項2又は3又は6乃至9のいずれ
    かに記載の溶融炉。
  11. 【請求項11】 下層の溶湯排出口及び/又は出湯口の
    管体は導電体により形成され、加熱手段に、下層の溶湯
    排出口及び/又は出湯口の管体を誘導加熱する手段を備
    える請求項1乃至10のいずれかに記載の溶融炉。
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