JP2001253673A - 乗客コンベアのリニューアル方法 - Google Patents

乗客コンベアのリニューアル方法

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JP2001253673A
JP2001253673A JP2000070849A JP2000070849A JP2001253673A JP 2001253673 A JP2001253673 A JP 2001253673A JP 2000070849 A JP2000070849 A JP 2000070849A JP 2000070849 A JP2000070849 A JP 2000070849A JP 2001253673 A JP2001253673 A JP 2001253673A
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JP
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passenger conveyor
steps
renewing
renewal
escalator
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Application number
JP2000070849A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Matsuo
利昭 松尾
Yoshio Matsuzaki
義夫 松崎
Chuichi Saito
忠一 斎藤
Koji Yamamoto
功治 山本
Kiyoshi Sato
潔 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗客コンベアをリニューアル作業期間中でも
利用することができる乗客コンベアのリニューアル方法
の提供。 【解決手段】 エスカレータ50のリニューアル作業全
体を、一方の欄干12をリニューアルする工程S1と、
他方の欄干12をリニューアルする工程S2と、制御盤
3をマイコン制御式の制御盤3Aに交換し、踏段8の移
動速度を可変する電力変換機20を増設するなどして、
踏段8の駆動装置を改造する工程S3と、照明部40を
リニューアルする工程S4と、複数の踏段8を新しい踏
段8Aに交換する工程S5とに分割し、例えば定休日や
夜間および早朝などのエスカレータ50が利用されない
時間帯に、工程S1〜S5のそれぞれを個別に完了させ
ていき、各工程間ではエスカレータ50A,50B,5
0C,50Dのそれぞれを平常通り運転するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】エスカレータや動く道路など
の乗客コンベアをリニューアルするのに好適な乗客コン
ベアのリニューアル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗客コンベアは、乗客が目にす
る意匠部品として、乗客コンベアの乗口および降口のそ
れぞれに設けられる床板すなわちコームプレートやカバ
ープレート、乗客が乗る複数のステップすなわち踏段や
踏板、これらのステップと同期して移動するハンドレー
ル、ステップの両側に設けられ、欄干に含まれる内デッ
キ、外デッキ、および同じく欄干に含まれ、この欄干上
にハンドレールを支持するハンドレールフレームなどを
備えている。
【0003】このような乗客コンベアには、20年以上
も稼動しているものがあり、上述した意匠部品は、傷付
き、清掃しても落ちないほど汚れていることがある。こ
れらの傷や汚れは、乗客コンベアの意匠性を著しく損な
わせる。また、上述の意匠部品は20年以上経つと、現
在の意匠部品と比較して、安全性や信頼性、意匠の違い
などの点で劣っているものがある。
【0004】そこで、乗客コンベアの意匠の変更や性能
の向上を目的とした乗客コンベアのリニューアルが実施
されている。
【0005】従来の乗客コンベアのリニューアル方法と
しては、フレームを含む全ての部品を撤去して意匠の異
なる乗客コンベアを新設する方法や、既設のフレームを
除く他の全ての部品を撤去して意匠の異なる乗客コンベ
アを新設する方法が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のリニ
ューアル方法では、乗客コンベアのリニューアルを完了
させるまでに、少なくとも約3週間は必要であり、この
間、乗客コンベアを利用できない。
【0007】特に、乗客コンベアが設置されているスー
パーやデパートなどでは、営業時間が長く、定休日が少
ないため、長期間に渡る乗客コンベアのリニューアル作
業は、利用者に迷惑をかけることになり、営業に支障を
きたす恐れがある。
【0008】本発明の目的は、このような現状を鑑みた
もので、乗客コンベアをリニューアル作業期間中でも利
用することができる乗客コンベアのリニューアル方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、無端状に連結され、乗客
を乗せて移動する複数のステップと、これらのステップ
を駆動する駆動機構を有する駆動装置と、この駆動装置
の駆動機構を制御し、この駆動装置に含まれる制御盤
と、乗客コンベアの上部に設けられる照明部と、前記ス
テップの両側に設けられる欄干と、これらの欄干のそれ
ぞれの上部に沿って設けられ、前記ステップと同期して
移動するハンドレールとを備える乗客コンベアのリニュ
ーアル方法において、前記乗客コンベアのリニューアル
作業全体を、この乗客コンベアの所定部分毎にリニュー
アルする複数の工程に分割し、乗客コンベアが利用され
ない時間帯に、複数の前記工程のそれぞれを個別に完了
させていくようにしてある。
【0010】このようにしてリニューアルを行う請求項
1に係る発明では、乗客コンベアをリニューアルするに
際し、乗客コンベアが利用されない時間帯、例えばスー
パーやデパートなどであれば営業時間外に、乗客コンベ
アを構成する複数の部分のうちのいずれかの部分をはじ
めにリニューアルする。そして、乗客コンベアが利用さ
れる時間帯、例えば営業時間内には、リニューアルされ
た部分の意匠が変わった状態で、乗客コンベアを平常通
り運転する。
【0011】次に、また営業時間外に、リニューアルが
終了した部分以外の他の部分のうちのいずれかをリニュ
ーアルする。そして、営業時間内には、2つの部分の意
匠が変わった状態で、乗客コンベアを平常通り運転す
る。
【0012】次に、また営業時間外に、リニューアルが
終了した2つの部分以外の他の部分のうちのいずれかを
リニューアルする。そして、営業時間内には、3つの部
分の意匠が変わった状態で、乗客コンベアを平常通り運
転する。
【0013】このようにして、乗客コンベア全体のリニ
ューアル作業が完了するまで、乗客コンベアが利用され
ない時間帯に、すなわち営業時間外になる度に、各部分
毎のリニューアルを完了させていく。これにより、乗客
コンベアのリニューアル作業期間中でも、乗客コンベア
を利用することができる。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、複数の前記工程が、一方の前記欄干
をリニューアルする工程と、他方の前記欄干をリニュー
アルする工程と、前記照明部をリニューアルする工程
と、複数の前記ステップを新しいステップに交換する工
程とを含むことを特徴としている。
【0015】また、請求項3係る発明は、請求項1また
は2に係る発明において、複数の前記工程が、前記制御
盤を含む前記駆動装置を改造する工程を含むことを特徴
としている。
【0016】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明において、前記制御盤を、マイコン制御式の制
御盤に交換することを特徴としている。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項3ま
たは4に係る発明において、前記駆動装置を改造する前
記工程が、前記ステップの移動速度を可変する電力変換
機を増設することを含むことを特徴としている。
【0018】また、請求項6に係る発明は、請求項1〜
5のいずれかに係る発明において、複数の前記ステップ
を新しいステップに交換する作業を、前記リニューアル
作業全体の最後の工程として行うことを特徴としてい
る。
【0019】また、請求項7に係る発明は、請求項1〜
6のいずれかに係る発明において、既設の前記ハンドレ
ールを、リニューアルされた新設の欄干にそのまま取り
付けることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗客コンベアのリ
ニューアル方法の実施形態を図に基づいて説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態を示す説明
図、図2は、エスカレータに図1に示す工程S1を施し
た状態を示す説明図、図3は、図2に示すエスカレータ
に図1に示す工程S2を施した状態を示す説明図、図4
は、図3に示すエスカレータに図1に示す工程S3を施
した状態を示す説明図、図5は、図4に示すエスカレー
タに図1に示す工程S4を施した状態を示す説明図、図
6は、図5に示すエスカレータに図1に示す工程S5を
施した状態を示す説明図、図7は、エレベータのリニュ
ーアル前の状態とリニューアル後の状態を示す説明図、
図8は、本実施形態でリニューアルされるエスカレータ
を示す説明図、図9は、図8に示すエスカレータのA−
A断面図である。
【0022】本実施形態は、乗客コンベア、例えば図
8、9に示すエスカレータ50のリニューアル方法であ
る。
【0023】すなわち、このエスカレータ50は、無端
状に連結され、乗客を乗せて移動する複数のステップ、
すなわち複数の踏段8を備えている。また、これらの踏
段8を駆動する駆動機構を有する駆動装置30と、この
駆動装置30の駆動機構を制御し、この駆動装置30に
含まれる制御盤3とを備えている。また、踏段8の両側
には、欄干12が設けられ、これらの欄干12のそれぞ
れの上部には、踏段8と同期して移動するハンドレール
11が設けられている。また、このエスカレータ50
は、上部の天井に照明部40を備えている。
【0024】上述の駆動装置30は、踏段8の駆動力を
発生する電動機1を備えている。この電動機1には、回
転数を制御する減速機2が設けられている。この減速機
2には、この減速機2によって駆動する駆動スプロケッ
ト4が設けられている。また、この駆動装置30には、
上述の駆動スプロッケット4に駆動チェーン5を介して
従動する従動スプロッケット6が設けられている。この
従動スプロケット6には、踏段8と接続され、この踏段
8を駆動する踏段チェーン7が巻回されている。これら
の電動機1、減速機2、駆動スプロッケット4、駆動チ
ェーン5、従動スプロケット6、および踏段チェーン7
は、踏段8を駆動させる駆動機構を構成している。
【0025】また、踏段8の両側部には、ローラ9が設
けられている。この踏段8の両側には、断面形状がL字
形状の鋼材から成り、ローラ9を案内するレール10が
設けられている。
【0026】上述した駆動装置30、制御盤3および踏
段8は、図9に示すように、フレーム21に囲まれてい
る。
【0027】また、上述の欄干12は、同図9に示すよ
うに、支柱23を備えている。この支柱23の踏段8側
には、例えば断面形状が湾曲した形状に形成された側部
材22が設けられている。
【0028】また、この欄干12の下部には、踏段8側
に内デッキ13が設けられ、この内デッキ13と支柱2
3を挟んで対向する位置には外デッキ15が設けられて
いる。これらの内デッキ13と外デッキ15の下方に
は、スカートガード16が設けられている。
【0029】また、この欄干12の上部には、上述のハ
ンドレール11を案内するハンドレールフレーム14が
設けられている。
【0030】このように構成されている欄干12は、同
図9に示すように、幅寸法Wに設定され、欄干12の間
隔が所定の高さ位置で所定の間隔寸法WOに設定されて
いる。また、この欄干12には、図8に示すように、乗
口および降口の両側で張り出す曲線状部分12aが設け
られている。
【0031】また、上述の照明部40は、天井の壁面を
形成する板体18と、この板体18に設けられる照明機
器17とを備えている。
【0032】本実施形態は、上述のように構成されるエ
スカレータ50のリニューアル作業全体を、所定部分毎
にリニューアルする複数の工程に分割してしたものであ
る。すなわち、例えば図1に示すように、一方の欄干1
2をリニューアルする工程S1と、他方の既設の欄干1
2をリニューアルする工程S2と、後述の工程S3と、
照明部40をリニューアルする工程S4と、複数の踏段
8を新しい踏段に交換する工程S5とに分割してある。
なお、工程S1を行う際には、ハンドレール11は交換
せずに、既設のものをそのまま新設の欄干12Aに取り
付けるようにしている。
【0033】工程S3は、駆動装置30を改造する工程
であり、エスカレータ50の駆動に関する点での性能の
向上を目的として行う。このとき、制御盤3を、例えば
マイコン制御式の制御盤3Aに交換する。また踏段8の
移動速度を可変する電力変換機20を増設するようにし
ている。
【0034】なお、上述の工程S5は、上述した工程S
1〜工程S5までの全ての工程うちの最後の工程として
行うようにしている。
【0035】このように構成した本実施形態は、スーパ
ーやデパートなどに備えられるエスカレータ50をリニ
ューアルする際に、例えば図1に示す手順で行われる。
【0036】まず、エスカレータ50が利用されない時
間帯、例えば定休日の1日を利用して、上述した図9に
示す欄干12のうちのいずれか一方の欄干12を、リニ
ューアルする(工程S1)。すなわち、欄干12を構成
するハンドレールフレーム14、内デッキ13、外デッ
キ15、スカートガード16、支柱23および側部材2
2それぞれを取り外し、図2に示すように、意匠の異な
るハンドレールフレーム14A、内デッキ13A、外デ
ッキ15A、スカートガード16A、支柱23Aおよび
側部材22Aのそれぞれを取り付けて、意匠の異なる欄
干12Aにリニューアルする。このとき、新設の側部材
22Aは、例えば断面形状が直線状のものにする。
【0037】この新設の欄干12Aは、上述した既設の
欄干12の幅寸法Wと同じ幅寸法に設定してあり、既設
の欄干12と新設の欄干12Aの間隔寸法も上述の間隔
寸法WOにとなるように設定してある。また、この新設
の欄干12Aは、乗口および降口の両側で張り出した上
述の曲線形状部分12aについても、図示はしていない
が既設の欄干12と同じ曲線形状に設定してある。
【0038】そして、既設のハンドレール11は、この
ように新設された欄干12Aにそのまま取り付けられ
る。
【0039】このようにして工程S1が終了すると、上
述の図8,9に示すエスカレータ50は、一方の欄干1
2が欄干12Aにリニューアルされ、平常運転が可能な
図2に示すエスカレータ50Aとなる。このエスカレー
タ50Aは、定休日が終わり営業が開始されると、平常
通り運転される。
【0040】次に、また例えば次の定休日の1日を利用
して、図2に示す他方の欄干12を、リニューアルする
(工程2)。すなわち、上述の工程S1と同様に、欄干
12を構成するハンドレールフレーム14、内デッキ1
3、外デッキ15、スカートガード16、支柱23およ
び側部材22のそれぞれを取り外し、図3に示すよう
に、意匠の異なるハンドレールフレーム14A、内デッ
キ13A、外デッキ15A、スカートガード16A、支
柱23Aおよび側部材22Aのそれぞれを取り付け、意
匠の異なる欄干12Aにリニューアルする。
【0041】このように、既設の欄干12は、上述した
幅寸法W、間隔寸法WO、曲線形状部分12aの曲線形
状を維持した状態でリニューアルされる。これにより、
既設のハンドレール11と、このハンドレール11を駆
動する図示しない既設のハンドレール駆動機器とを、乗
客コンベアのリニューアル後もそのまま使用するように
している。
【0042】このようにして工程S2が終了すると、上
述の図2に示すエスカレータ50Aは、他方の欄干12
が欄干12Aにリニューアルされ、平常運転が可能な図
3に示すエスカレータ50Bとなる。このエスカレータ
50Bは、定休日が終わり営業が開始されると、平常通
り運転される。
【0043】次に、営業時間終了後から例えば次の定休
日をまたいだ営業開始前までの約2日間を利用して、図
3に示す駆動装置30を改造する(工程S3)。すなわ
ち、駆動装置30に備えられる電動機1、減速機2、お
よび駆動スプロケット4のそれぞれを取り外し、図4に
示すように、それぞれ新設の電動機1A、減速機2A、
および駆動スプロッケット4Aのそれぞれを取り付け
て、駆動性能の向上した駆動装置30Aに改造する。ま
た、制御盤3を、マイコン式の制御盤3Aに交換する。
さらに、電力変換機20を増設する。
【0044】このとき、上述の駆動スプロケット4A
は、そのピッチが上述した既設の駆動チェーン5に対応
するものに替える。これにより、上述の従動チェーン6
および踏段チェーン7を、改造後もそのまま駆動装置3
0Aに使用するようにし、駆動装置30の改造を簡略化
している。
【0045】このようにして工程S3が終了すると、上
述した図3に示すエスカレータ50Bは、駆動性能が向
上し、平常運転が可能な図4に示すエスカレータ50C
となる。このエスカレータ50Cは、営業が開始される
と、平常通り運転される。
【0046】次に、また営業時間終了後から例えば次の
定休日をまたいだ営業開始前までの約2日間を利用し
て、図4に示す照明部40をリニューアルする(工程S
4)。すなわち、照明部40に含まれる照明機器17お
よび板体18を取り外し、図5に示すように、意匠の異
なる照明機器17Aおよび板体18Aを取り付け、意匠
の異なる照明部40Aにリニューアルする。
【0047】このようにして工程S4が終了すると、上
述した図4に示すエスカレータ50Cは、照明部40が
照明部40Aにリニューアルされた図5に示すエスカレ
ータ50Dとなる。このエスカレータ50Dは、営業が
開始されると、平常通り運転される。
【0048】そして、最後に、例えば次の定休日1日を
利用して、ステップ、すなわち踏段8を新しい踏段8A
に交換し(工程S5)、エスカレータ50のリニューア
ルを完了する。すなわち、踏段8を取り外し、図7に示
すように、踏段8Aを取り付ける。この新しい踏段8A
は、例えばステンレス製で、巻き込みなどを防止するた
めの段差部8Bを両側の縁に備える安全性の高いもので
ある。この踏段8Aは、現在生産されている踏段なの
で、故障や破損などがあった場合の部品交換に迅速に対
応することができる。
【0049】このようにして工程S5が終了すると、図
5に示すエスカレータ50Dは、安全性の向上した図6
に示すエスカレータ50Eとなる。すなわち、エスカレ
ータ50のリニューアル作業が完了し、図7に示すよう
に、既設のエスカレータ50は、意匠が変更され、安全
性、信頼性、および駆動性能が向上したエスカレータ5
0Eにリニューアルされる。
【0050】このように本実施形態では、エスカレータ
が利用されない営業時間外毎に、工程S1〜S5のそれ
ぞれを完了させていく。これにより、エスカレータのリ
ニューアル作業期間中でも、各工程間でエスカレータ5
0A,50B,50C,50Dのそれぞれを平常通り運
転させることができる。したがって、エスカレータの利
用者に迷惑を掛けることがなく、スーパーやデパートな
どの営業に支障をきたすことがない。
【0051】また、本実施形態では、工程3を行うこと
によって、エスカレータ50のリニューアルと合わせ
て、踏段の駆動性能を向上させることができる。これに
より、エスカレータ50全体を撤去して新設した場合と
同等の踏段の駆動性能を有するエスカレータ50Eを構
成することができる。
【0052】また、本実施形態では、工程S5を最後に
行うので、新設の踏段8Aを傷付けることなくエスカレ
ータ50のリニューアルを完了することができる。
【0053】また、本実施形態では、工程S1,S2
で、新設の欄干12Aに既設のハンドレール11をその
まま取り付けるので、既設のハンドレール11および既
設のハンドレール駆動機器を交換しなくて済む。これに
より、欄干12のリニューアル作業を簡略化でき、短時
間で行うことができる。
【0054】なお、本実施形態では、駆動装置30を改
造する工程3を例に挙げたが、本発明はこれに限るもの
ではなく、エスカレータ50の意匠のみを改善しようと
する場合には、この工程3は行わなくてもよい。
【0055】また、本実施形態では、工程3において制
御盤3をマイコン式の制御盤3Aに取り替えることを例
に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、特に制
御盤の性能の向上を目的としていなければ、マイコン式
の制御盤ではない制御盤を取り付けるようにしてもよ
い。
【0056】また、本実施形態では、工程3において電
力変換機20を増設すること例に挙げたが、本発明はこ
れに限るものではなく、踏段8Aの移動速度を可変にす
る必要がなければ、電力変換機20は増設しなくてもよ
い。
【0057】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、リニューアル作業を工程S1,S2,S3,S4,
S5の順に行ったが、本発明はこれに限るものではな
く、リニューアル作業の日程などに応じて、適宜順番を
入れ替えるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明の各請求項に係る発明で
は、乗客コンベアが利用されない時間帯に、複数の工程
のそれぞれを個別に完了していき、各工程間では乗客コ
ンベアを平常通り運転する。これにより、エスカレータ
の利用者に迷惑を掛けることがなく、スーパーやデパー
トなどの営業に支障をきたすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗客コンベアのリニューアル方法の一
実施形態を示す説明図である。
【図2】エスカレータに図1に示す工程S1を施した状
態を示す説明図である。
【図3】図2に示すエスカレータに図1に示す工程S2
を施した状態を示す説明図である。
【図4】図3に示すエスカレータに図1に示す工程S3
を施した状態を示す説明図である。
【図5】図4に示すエスカレータに図1に示す工程S4
を施した状態を示す説明図である。
【図6】図5に示すエスカレータに図1に示す工程S5
を施した状態を示す説明図である。
【図7】エスカレータのリニューアル前の状態とリニュ
ーアル後の状態を示す説明図である。
【図8】図1に示す一実施形態でリニューアルされるエ
スカレータを示す説明図である。
【図9】図1に示すエスカレータのA−A断面図であ
る。
【符号の説明】
3 制御盤 3A マイコン式制御盤 8 踏段 8A 踏段 8B 段差部 11 ハンドレール 12 欄干 12A 欄干 20 電力変換機 30 駆動装置 30A 駆動装置 40 照明部 40A 照明部 50 エスカレータ 50A エスカレータ 50B エスカレータ 50C エスカレータ 50D エスカレータ 50E エスカレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 忠一 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所昇降機事業部内 (72)発明者 山本 功治 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 佐藤 潔 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F321 AA01 AA09 CD00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に連結され、乗客を乗せて移動す
    る複数のステップと、これらのステップを駆動させる駆
    動機構を有する駆動装置と、この駆動装置の駆動機構を
    制御し、この駆動装置に含まれる制御盤と、乗客コンベ
    アの上部に設けられる照明部と、前記ステップの両側に
    設けられる欄干と、これらの欄干のそれぞれの上部に沿
    って設けられ、複数の前記ステップと同期して移動する
    ハンドレールとを備える乗客コンベアのリニューアル方
    法において、 前記乗客コンベアのリニューアル作業全体を、この乗客
    コンベアの所定部分毎にリニューアルする複数の工程に
    分割し、乗客コンベアが利用されない時間帯に、複数の
    前記工程のそれぞれ個別に完了させていくようにしたこ
    とを特徴とする乗客コンベアのリニューアル方法。
  2. 【請求項2】 複数の前記工程が、一方の前記欄干をリ
    ニューアルする工程と、他方の前記欄干をリニューアル
    する工程と、前記照明部をリニューアルする工程と、複
    数の前記ステップを新しいステップに交換する工程とを
    含むことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアのリ
    ニューアル方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記工程が、前記制御盤を含む前
    記駆動装置を改造する工程を含むことを特徴とする請求
    項1または2記載の乗客コンベアのリニューアル方法。
  4. 【請求項4】 前記制御盤を、マイコン制御式の制御盤
    に交換することを特徴とする請求項3記載の乗客コンベ
    アのリニューアル方法。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置を改造する前記工程が、前
    記ステップの移動速度を可変する電力変換機を増設する
    ことを含むこと特徴とする請求項3または4記載の乗客
    コンベアのリニューアル方法。
  6. 【請求項6】 複数の前記ステップを新しいステップに
    交換する作業を、前記リニューアル作業全体の最後の工
    程として行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の乗客コンベアのリニューアル方法。
  7. 【請求項7】 既設の前記ハンドレールを、リニューア
    ルされた新設の欄干にそのまま取り付けることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の乗客コンベアのリ
    ニューアル方法。
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