JP2001253153A - シリアルプリンタ、及び、印刷システム - Google Patents

シリアルプリンタ、及び、印刷システム

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JP2001253153A
JP2001253153A JP2000068218A JP2000068218A JP2001253153A JP 2001253153 A JP2001253153 A JP 2001253153A JP 2000068218 A JP2000068218 A JP 2000068218A JP 2000068218 A JP2000068218 A JP 2000068218A JP 2001253153 A JP2001253153 A JP 2001253153A
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JP
Japan
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error
carriage
printer
ink
ink cartridge
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JP2000068218A
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Katsuhiko Ando
藤 勝 彦 安
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー種別をキャリッジの位置によりユーザ
に識別させる。 【解決手段】 黒のインクカートリッジ24の黒インク
が無くなった場合には、キャリッジ22を黒のインクカ
ートリッジ24交換用の位置に移動する。カラーのイン
クカートリッジ26の黒インクが無くなった場合には、
キャリッジ22をカラーのインクカートリッジ26交換
用の位置に移動する。これにより、ユーザはキャリッジ
22の位置を確認するだけで、どちらのインクカートリ
ッジ24、26のインクが無くなったのかを、知ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルプリン
タ、及び、印刷システムに関し、特に、ユーザがキャリ
ッジの位置に基づいてエラー種別を識別することのでき
る、シリアルプリンタ、及び、印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタの種類の1つとして、シリアル
プリンタがあり、このシリアルプリンタの代表的なもの
にインクジェットプリンタがある。図7は、このインク
ジェットプリンタを上面から見た様子を概念的に示す平
面図である。この図7に示すように、インクジェットプ
リンタは、ガイドレール100上を主走査方向に移動す
るキャリッジ110を備えている。この図7の例では、
このキャリッジ110に、黒のインクカートリッジ11
2と、カラーのインクカートリッジ114とが、取り付
けられている。
【0003】これらガイドレール100とキャリッジ1
10とインクカートリッジ112、114は、このプリ
ンタの筐体120内に納められている。この筐体120
には、開口部122が形成されている。この開口部12
2は、図7右側に比較的狭い狭開口部124を備えてお
り、図7左側に比較的広い広開口部126を備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来のプリ
ンタを使用するにしたがって、黒のインクカートリッジ
112又はカラーインクカートリッジ114に充填され
ているインクが無くなる場合がある。インクが無くなっ
た場合、ユーザはインクカートリッジ112又はインク
カートリッジ114を新しいものに交換する必要があ
る。
【0005】このようにインク切れエラーが発生した場
合、プリンタにランプ等のエラー表示器を設けておくこ
とにより、ユーザはインクが無くなったことを知ること
ができる。また、黒のインクカートリッジ112のイン
クが無くなった場合と、カラーのインクカートリッジ1
14のインクが無くなった場合とで、エラー表示器が異
なる表示をすることにより、ユーザは黒インクとカラー
インクのどちらが無くなったのかを知ることができる。
【0006】しかし、近年、製造コストの低減や部品点
数の削減を図るため、ランプ等のエラー表示器を設けな
いタイプのプリンタが提案されている。このようなエラ
ー表示器の無いプリンタにおいては、このプリンタが接
続されているコンピュータの画面にインク切れエラー表
示をすることが行われている。この場合、ユーザはプリ
ンタを見ただけでは、黒のインクカートリッジ112の
インクが無くなったのか、カラーのインクカートリッジ
114のインクが無くなったのかを、識別することがで
きない。
【0007】そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなさ
れたものであり、エラー表示器の無いプリンタに何から
のエラーが発生した場合に、そのエラーの種類をプリン
タを見ただけでユーザが識別することにできるようにす
ることを目的とする。より具体的には、複数のインクカ
ートリッジを有するプリンタでインク切れエラーが発生
した場合に、インク切れの生じたインクの種類を、ユー
ザがプリンタを見ただけで識別することができるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係るプリンタは、主走査方向に延びるガイドレ
ール上を移動して、印刷用紙に印刷を行うキャリッジ
と、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーの種
類毎に異なる位置に前記キャリッジを移動する、移動制
御手段と、を備えることを特徴とする。このようにする
ことにより、ユーザは、プリンタにエラーが発生した際
にキャリッジの位置を見るだけで、どのようなエラーが
発生したのかを知ることができる。
【0009】この場合、前記エラーの種類毎に前記キャ
リッジが移動する位置の近傍に、前記エラーの種類毎に
異なる印で設けられた複数のエラーマークを形成しても
よい。このようにすることにより、ユーザはキャリッジ
が位置するエラーマークを見ることにより、どのような
エラーが発生したのかを想起することができる。
【0010】また、前記ガイドレールと前記キャリッジ
とを格納する筐体をさらに備えており、前記エラーマー
クは前記筐体に設けられているようにしてもよい。筐体
にエラーマークを設けることにより、ユーザにエラーマ
ークが見やすいようにすることができる。
【0011】より具体的には、前記エラーは、前記キャ
リッジに装着された複数の記録媒体用カートリッジのい
ずれかのインクが、使用可能量以下になった際に発生す
るインク切れエラーであり、前記インク切れエラーが発
生した前記記録媒体用カートリッジ毎に、前記キャリッ
ジの移動位置は異なり、これら異なる前記キャリッジの
移動位置に、異なるエラーマークが付されている、よう
にしてもよい。このようにすることにより、ユーザがイ
ンク切れエラーの発生した記録媒体用カートリッジを容
易に特定することができるようになる。
【0012】本発明に係る印刷システムは、主走査方向
にに延びるガイドレール上を移動して、印刷用紙に印刷
を行うキャリッジを有するプリンタと、前記プリンタに
接続されたコンピュータとを有する印刷システムであっ
て、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーの種
類毎に異なる位置に前記キャリッジを移動する、移動制
御手段を有するようにしてもよい。このようにすること
により、ユーザは、プリンタにエラーが発生した際にキ
ャリッジの位置を見るだけで、どのようなエラーが発生
したのかを知ることができる。
【0013】この場合、前記エラーの種類毎に前記キャ
リッジが移動する位置の近傍に、前記エラーの種類毎に
異なる印で設けられた複数のエラーマークを形成するよ
うにしてもよい。このようにすることにより、ユーザは
キャリッジが位置するエラーマークを見ることにより、
どのようなエラーが発生したのかを想起することができ
る。
【0014】さらに、前記移動制御手段は、前記コンピ
ュータにより実現されるようにしてもよい。移動制御手
段をコンピュータで実現することにより、プリンタ側の
制御が簡潔になる。
【0015】なお、本発明は印刷システムの制御方法と
して実現することもでき、またそのための制御方法を記
録した記録媒体として実現することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の第1実
施形態は、インクカートリッジ内のインクが無くなった
場合に、黒のインクカートリッジのインクが無くなった
のか、カラーのインクカートリッジのインクが無くなっ
たのかを、キャリッジの位置によりユーザに知らせるよ
うにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0017】図1は、本発明が適用された印刷システム
を示す図である。この図1においては、本発明の適用さ
れたプリンタ10を上方から見た状態を示している。
【0018】この図1に示すように、本発明に係る印刷
システムは、プリンタ10とコンピュータ40とを備え
て構成されている。プリンタ10は筐体12を備えてい
る。この筐体12には、開口部14が形成されており、
この開口部14からプリンタ10の内部を臨むことがで
きるようになっている。また、プリンタ10には、この
開口部14を覆うカバー16が取り付けられている。こ
のカバー16は、開閉支持部18により、開閉自在に筐
体12に支持されている。通常、このプリンタ10を使
用しない場合は、このカバー16は開口部14を覆うよ
うに閉じており、プリンタ10を使用する場合は、図1
に示すようにカバー16は開いている。
【0019】プリンタ10の内部には、ガイドレール2
0と、このガイドレール20上を主走査方向に移動する
キャリッジ22が、設けられている。このキャリッジ2
2の移動は、図示しないキャリッジモータを駆動し、こ
の駆動力をタイミングベルトを介してキャリッジ22に
伝達することにより行われる。
【0020】キャリッジ22には、黒のインクカートリ
ッジ24とカラーのインクカートリッジ26とが装着さ
れている。また、図1からは明らかでないが、黒のイン
クカートリッジ24の下側位置には、この黒のインクカ
ートリッジ24に対応する黒の印刷ヘッドが設けられて
おり、カラーのインクカートリッジ24の下側位置に
は、このカラーのインクカートリッジ26に対応するカ
ラーの印刷ヘッドが設けられている。本実施形態では、
このカラーのインクカートリッジ26には、シアン、マ
ゼンタ、イエローの3色のインクが個別に充填されてい
る。これらインクカートリッジ24、26は、本実施形
態における記録媒体用カートリッジを構成する。
【0021】筐体12における開口部14近傍には、黒
インクマーク27とカラーインクマーク28とが設けら
れている。すなわち、開口部14の右側の筐体12に
は、黒インクマーク27が刻印されている。詳しくは後
述するが、本実施形態においては、黒のインクカートリ
ッジ24の交換位置は右側にあるため、黒のインクカー
トリッジ24に充填されている黒インクが無くなった場
合には、キャリッジ22は右側に移動する。このため、
黒インクマーク27によりユーザに黒のインク切れが発
生したことを想起させることができる。
【0022】一方、開口部14の左側の筐体12には、
カラーインクマーク28が刻印されている。本実施形態
においては、カラーのインクカートリッジ26の交換位
置は左側にあるため、カラーのインクカートリッジ26
に充填されているカラーインクが無くなった場合には、
キャリッジ22は左側に移動する。このため、カラーイ
ンクマーク28によりユーザにカラーのインク切れが発
生したことを想起させることができる。これら黒インク
マーク27とカラーインクマーク28とが、本実施形態
におけるエラーマークを構成している。
【0023】プリンタ10の裏面側からは、電源コード
30が延出しており、この電源コード30の先端のプラ
グを、電源コンセントに挿入することにより、プリンタ
10に電源が供給されるようになっている。このプリン
タ10には、電源スイッチもコントロールパネルも設け
られていない。このため、プリンタ10への電源供給を
絶つためには、電源コード30を電源コンセントから抜
く必要がある。
【0024】また、このプリンタ10の裏面側からは、
プリンタケーブル32が延出している。このプリンタケ
ーブル32は、コンピュータ40に接続するためのイン
ターフェースケーブルである。プリンタ10は、プリン
タケーブル32を介して、コンピュータ40から印刷デ
ータを受信し、この印刷データに基づいてキャリッジ2
2を移動しつつ印刷用紙に印刷を行う。
【0025】次に、図2に基づいて、本実施形態に係る
プリンタ10のインク切れ処理について説明する。本実
施形態においては、このインク切れ処理はコンピュータ
40で行われる。すなわち、インクカートリッジ24、
26のインク使用量の算出は、コンピュータ40で行っ
ている。具体的には、コンピュータ40からプリンタ1
0へ送信した印刷データを用いて、コンピュータ40は
その印刷を行った場合のインク使用量を各色インク毎に
計算する。この計算結果をインクカウンタとして各色イ
ンク毎に累積カウントしていくことにより、インクカー
トリッジ24、26を交換してからの累積したインク使
用量を算出するようになっている。この累積したインク
使用量と、インクカートリッジ24、26のそれぞれに
当初充填されていたインク量とを比較することにより、
コンピュータ40はインクカートリッジ24、26でイ
ンク切れが発生したかどうかを判断することができる。
【0026】但し、このインク切れ処理を、コンピュー
タ40ではなくプリンタ10で行うようにすることも可
能である。この場合、プリンタ10側にインク切れセン
サを設けてもよい。
【0027】ここで、インク切れエラーは、インクカー
トリッジ22、24のインクが現実に空になった場合だ
けに発生するとは限らない。例えば、インクカートリッ
ジ22、24に多少のインクは残っているが、コンピュ
ータ40ですべてのインクを使い切ったと算出された場
合や、実際に使用できるほどインクが残っていない場合
も含まれる。つまり、インク切れエラーは、インクカー
トリッジ22、24のインクが使用可能量以下になった
場合に発生するといえる。
【0028】図2に示すように、まずコンピュータ40
は、黒のインクカートリッジ24に充填されている黒イ
ンクが無くなったかどうかを判断する(ステップS
1)。黒インクが無くなった場合(ステップS1:Ye
s)には、黒のインクカートリッジ交換位置にキャリッ
ジ22を移動する(ステップS2)。すなわち、図3右
側に示す黒のインクカートリッジ24を交換する位置
に、キャリッジ22を移動する。
【0029】この図3は、キャリッジ22を黒のインク
カートリッジ24の交換位置に移動した場合と、キャリ
ッジ22をカラーのインクカートリッジ26の交換位置
に移動した場合における、インクカートリッジ24、2
6の位置を模式的に示す図である。また、この図3は、
プリンタ10を上面から見た状態を模式的に示してい
る。
【0030】この図3に示すように、プリンタ10の開
口部14には、筐体12の一部としての張り出し部12
a、12bが形成されている。キャリッジ22が図3右
側である黒のインクカートリッジ24の交換位置に移動
した場合は、黒のインクカートリッジ24は開口部14
から露出するが、カラーのインクカートリッジ26は筐
体12の張り出し部12a下側に位置して露出しないよ
うになる。このため、ユーザは、黒のインクカートリッ
ジ24を交換することはできるが、カラーのインクカー
トリッジ26は交換することができない。
【0031】具体的には、本実施形態においては、イン
クカートリッジ24、26の上部には、蓋部材が設けら
れており、インクカートリッジ24、26を交換する際
には、その蓋部材を開ける必要がある。このため、キャ
リッジ22が黒のインクカートリッジ24の交換位置に
ある場合には、黒のインクカートリッジ24用の蓋部材
は開くことができるが、カラーのインクカートリッジ2
6用の蓋部材は、張り出し部12aが物理的な制限とな
り開くことができない。このため、カラーのインクカー
トリッジ26は交換することができないこととなる。
【0032】さらに、本実施形態においては、この黒イ
ンクカートリッジ交換位置には、筐体12に黒インクマ
ーク27が刻印されている。このため、ユーザはキャリ
ッジ22が右側に移動したということは、黒のインクカ
ートリッジ24の黒インクが無くなったのであろうと、
推測することができる。
【0033】なお、このキャリッジ22の移動は、コン
ピュータ40が具体的にプリンタ10に対してキャリッ
ジ22の移動位置を指定し、プリンタ10は指定された
位置までキャリッジ22を移動するようにしてもよい
し、コンピュータ40からプリンタ10に黒のインクカ
ートリッジ24の黒インクが無くなったという情報だけ
通知し、この通知に基づいて、プリンタ10が黒のイン
クカートリッジ24用の交換位置までキャリッジ22を
移動するようにしてもよい。つまり、具体的な移動位置
の特定を、コンピュータ40側で行ってもよいし、プリ
ンタ10側で行ってもよい。
【0034】再び図2に示すように、ステップS1で黒
のインクカートリッジ24のインク切れが発生していな
いと判断した場合(ステップS1:No)には、コンピ
ュータ40は、カラーのインクカートリッジ26に充填
されているカラーインクが無くなったかどうかを判断す
る(ステップS3)。カラーインクが無くなった場合
(ステップS3:Yes)には、カラーのインクカート
リッジ交換位置にキャリッジ22を移動する(ステップ
S4)。すなわち、図3左側に示すカラーのインクカー
トリッジ26を交換する位置に、キャリッジ22を移動
する。
【0035】図3左側であるカラーのインクカートリッ
ジ26の交換位置に移動した場合は、カラーのインクカ
ートリッジ26は開口部14から露出するが、黒のイン
クカートリッジ24は筐体12の張り出し部12b下側
に位置して露出しないようになる。このため、ユーザ
は、カラーのインクカートリッジ26を交換することは
できるが、黒のインクカートリッジ24は交換すること
ができない。
【0036】具体的には、キャリッジ22がカラーのイ
ンクカートリッジ26の交換位置にある場合には、カラ
ーのインクカートリッジ26用の蓋部材は開くことがで
きるが、黒のインクカートリッジ24用の蓋部材は、張
り出し部12bが物理的な制限となり開くことができな
い。このため、黒のインクカートリッジ24は交換する
ことができないこととなる。
【0037】さらに、このカラーインクカートリッジ交
換位置には、筐体12にカラーインクマーク28が刻印
されている。このため、ユーザはキャリッジ22が左側
に移動したということは、カラーのインクカートリッジ
26のカラーインクが無くなったのであろうと、推測す
ることができる。
【0038】なお、上述したように、カラーのインクカ
ートリッジ26には、シアン、マゼンタ、イエローの3
色のインクが個別に充填されている。このため、これら
3色のインクのうち、いずれか1つの色のインクが無く
なった場合には、コンピュータ40はカラーのインク切
れと判断することになる。つまり、インク使用量の算出
は、各色毎に行われている。
【0039】再び図2に示すように、ステップS3にお
いて、カラーのインクカートリッジ26にインク切れが
発生していない場合(ステップS3:No)には、上述
したステップS1からの処理を繰り返す。
【0040】以上のように、本実施形態に係る印刷シス
テムによれば、インク切れエラーが発生した場合に、キ
ャリッジ22の位置を見るだけでユーザはどのインクカ
ートリッジ24、26のインクが無くなったかを知るこ
とができる。すなわち、インク切れエラーが発生した際
に、インクカートリッジ22が黒のインクカートリッジ
交換位置にある場合は、ユーザは黒インクが無くなった
と推測することができる。一方、インク切れエラーが発
生した際に、インクカートリッジ22がカラーのインク
カートリッジ交換位置にある場合は、ユーザはカラーイ
ンクが無くなったと推測することができる。このため、
ユーザは速やかにインク切れが発生したインクカートリ
ッジ24又はインクカートリッジ26を特定し、交換す
ることができる。
【0041】しかも、黒のインクカートリッジ24の黒
インクが無くなった場合には、黒のインクカートリッジ
24のみ交換できる位置にキャリッジ22を移動し、カ
ラーのインクカートリッジ26のカラーインクが無くな
った場合には、カラーのインクカートリッジ26のみ交
換できる位置にキャリッジ22を移動することした。こ
のため、ユーザが誤ってインクのまだ充填されているイ
ンクカートリッジを交換してしまうのを防止することが
できる。
【0042】〔第2実施形態〕本発明の第2実施形態
は、上述した第1実施形態における筐体12の開口部1
4の開口形状に変形を加えたものである。
【0043】図4は、本発明の第2実施形態に係るプリ
ンタ10を上から見た状態を模式的に示す平面図であ
る。この図4は、上述した第1実施形態の図3に相当す
る図である。なお、以下の実施形態においては、上述し
た第1実施形態と実質的に同等部分には同一符号を付す
るものとし、その詳しい説明は省略する。
【0044】図4に示すように、本実施形態に係るプリ
ンタ10の筐体12には、上述した第1実施形態とは異
なる形状の開口部14が、形成されている。すなわち、
筐体12における中央部分に、開口部14の中心側を略
上半分覆うように張り出し部12cが形成されている。
この張り出し部12cの下側位置にキャリッジ22があ
る場合には、このキャリッジ22に装着されたインクカ
ートリッジ24、26は交換できないような構造になっ
ている。
【0045】本実施形態においては、図4右側がカラー
のインクカートリッジ26用の交換位置になっており、
図4左側が黒のインクカートリッジ24用の交換位置に
なっている。このため、筐体12左側の黒インクカート
リッジ交換位置に、黒インクマーク27が刻印されてお
り、筐体12右側のカラーインクカートリッジ交換位置
に、カラーインクマーク28が刻印されている。
【0046】本実施形態に係る印刷システムにおいて
は、黒のインクカートリッジ24の黒インクが無くなっ
た場合には、キャリッジ22は、図4の左側に示す位置
に移動する。この黒インクカートリッジ交換位置の筐体
12には黒インクマーク27が刻印されているので、ユ
ーザは黒インク切れエラーが発生したと、推測すること
ができる。
【0047】しかも、この位置では、ユーザは黒のイン
クカートリッジ24を交換することはできるが、カラー
のインクカートリッジ26は物理的に交換することがで
きないように構成されている。すなわち、張り出し部1
2cが物理的制限となり、カラーのインクカートリッジ
26用の蓋部材を開くことができないようになる。この
ため、ユーザが誤ってカラーのインクカートリッジ26
を交換しないようにすることが可能である。
【0048】一方、カラーのインクカートリッジ26の
カラーインクが無くなった場合には、キャリッジ22
は、図4の右側に示す位置に移動する。このカラーイン
クカートリッジ交換位置の筐体12にはカラーインクマ
ーク28が刻印されているので、ユーザはカラーインク
切れエラーが発生したと、推測することができる。
【0049】しかも、この位置では、ユーザはカラーの
インクカートリッジ26を交換することはできるが、黒
のインクカートリッジ24は物理的に交換することがで
きないように構成されている。すなわち、張り出し部1
2cが物理的制限となり、黒のインクカートリッジ24
用の蓋部材を開くことができないようになる。このた
め、ユーザが誤って黒のインクカートリッジ24を交換
しないようにすることが可能である。
【0050】このことから明らかなように、筐体12と
張り出し部12cとの間で形成される間隙の幅L1は、
必然的に決まってくる。すなわち、筐体12と張り出し
部12cとの間の間隙の幅L1は、1つのインクカート
リッジ24(26)の幅L2よりも大きくする必要があ
る。但し、間隙の幅L1の上限については理論的には特
に制限はない。
【0051】一方、開口部14の長さL3は、明確な制
限がある訳ではないが、インクカートリッジ24(2
6)を交換するのに必要十分な長さである必要がある。
つまり、インクカートリッジ24、26のそれぞれの蓋
部材を開くことができ、かつ、古いインクカートリッジ
24、26を取り外して、新しいインクカートリッジ2
4、26を取り付けることのできる程度の長さである必
要がある。
【0052】なお、上述した点以外は、本実施形態に係
る印刷システムは上記第1実施形態と同様であるので、
ここではその詳しい説明は省略する。
【0053】以上のように本実施形態に係る印刷システ
ムにおいても、上述した第1実施形態と同様に、インク
切れエラーが発生した場合に、キャリッジ22の位置を
見るだけでユーザはどのインクカートリッジ24、26
のインクが無くなったかを知ることができる。その際、
黒インクマーク27又はカラーインクマーク28を見る
ことにより、どちらのインクカートリッジ24、26の
インクが無くなったのかを、識別することができる。
【0054】〔第3実施形態〕第3実施形態は、上述し
た第1実施形態及び第2実施形態に係るプリンタ10
を、セットトップボックスに接続したものである。
【0055】図5は、本実施形態に係るネットワークシ
ステムの全体構成を示す図である。この図5に示すよう
に、ネットワークシステムは、プリンタ10と、セット
トップボックス50と、TVセット52とを備えて構成
されている。
【0056】プリンタ10はインターフェースケーブル
を介して、セットトップボックス50に接続されてい
る。このセットトップボックス50は、ビデオケーブル
を介して、TVセット52に接続されている。このTV
セット52は、画面54を備えており、ビデオケーブル
を介して入力された画像がこの画面54に表示される。
【0057】さらに、セットトップボックス50は、イ
ンターネット等の公衆網60を介して、サーバコンピュ
ータ62に接続されている。この公衆網60には様々な
サーバコンピュータが接続されているが、この図5に示
すサーバコンピュータ62は、プリンタ10を管理する
機能を有するサーバである。この図5に示すネットワー
クシステムにより、ユーザは、TVセット52の画面5
4に、様々なブラウザや電子メールを表示させることが
可能である。
【0058】セットトップボックス50には、種々のソ
フトウェアが組み込まれており、このソフトウェアの中
には、プリンタ10に対するドライバも組み込まれてい
る。このためセットトップボックス50を用いて、ユー
ザはプリンタ10からTVセット52の画面54の内容
を印刷することができるよう構成されている。
【0059】また、プリンタ10にエラーが発生した場
合には、セットトップボックス50は公衆網60を介し
てサーバコンピュータ62にアクセスし、エラー回復の
ために必要な処理指令を、サーバコンピュータ62から
受けるようにする。
【0060】このようにすることにより、プリンタ10
やセットトップボックス50に、プリンタ10のエラー
回復のための処理や制御機構を設ける必要が無くなり、
プリンタ10の製造コストの低減を図ることができるよ
うになる。
【0061】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、プリンタ10のキャリ
ッジ22にセンサを設け、インクカートリッジの装着や
取り外しを検出できるように構成されていてもよい。
【0062】また、インク切れ以外のエラーの種類を、
キャリッジ22の位置を用いてユーザに知らせるように
してもよい。例えば、図6に示すように、紙づまりエラ
ーが発生した場合には、プリンタ10はキャリッジ22
を中央位置に移動するようにしてもよい。この場合、筐
体12に紙づまりマーク29を刻印しておくことによ
り、ユーザはこの位置にキャリッジ22があることによ
り、紙づまりエラーが発生したと推測することができる
ようになる。
【0063】さらに、上記実施形態においては、エラー
マークである黒インクマーク27やカラーインクマーク
28を筐体12に刻印することとしたが、エラーマーク
を付するやり方はこれに限るものではない。例えば、筐
体12にエラーマークのシールを付するようにしてもよ
い。
【0064】また、コンピュータ40の画面に、プリン
タ10におけるキャリッジ22の位置と、エラー種別と
の関係を表示するようにしてもよい。
【0065】また、上述の実施形態で説明した各処理に
ついては、これら各処理を実行するためのプログラムを
フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Comp
act Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード
等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布すること
が可能である。この場合、このプログラムが記録された
記録媒体をコンピュータ40に読み込ませ、実行させる
ことにより、上述した実施形態を実現することができ
る。
【0066】また、コンピュータ40は、オペレーティ
ングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他
のプログラムを備える場合がある。この場合、コンピュ
ータ40の備える他のプログラムを活用し、記録媒体に
はそのコンピュータ40が備えるプログラムの中から、
本実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出
すような命令を記録するようにしてもよい。
【0067】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒
布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形
で伝送されたプログラムは、コンピュータ40に取り込
まれて、このプログラムを実行することにより上述した
実施形態を実現することができる。
【0068】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。
この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラム
を読み込んだコンピュータ40は、そのプログラムの復
号化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリンタに何らかのエラーが発生した場合に、そのエラ
ーの種類毎に異なる位置にキャリッジを移動するように
したので、プリンタにエラーが発生した場合におけるエ
ラー種別を、ユーザはキャリッジの位置を見るだけで識
別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された印刷システムのハードウェ
ア構成を示す図。
【図2】本発明のインク切れ処理を説明するフローチャ
ート。
【図3】本発明の第1実施形態に係るプリンタの平面を
模式的に示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係るプリンタの平面を
模式的に示す図。
【図5】本発明の第3実施形態に係るネットワークシス
テムの構成を示す図。
【図6】本発明の第1実施形態に係るプリンタの変形例
を示す図。
【図7】従来のプリンタにおける平面を模式的に示す
図。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 筐体 14 開口部 16 カバー 18 開閉支持部 20 ガイドレール 22 キャリッジ 24 黒のインクカートリッジ 26 カラーのインクカートリッジ 30 電源コード 32 プリンタケーブル 40 コンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に延びるガイドレール上を移動
    して、印刷用紙に印刷を行うキャリッジと、 何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーの種類毎
    に異なる位置に前記キャリッジを移動する、移動制御手
    段と、 を備えることを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】前記エラーの種類毎に前記キャリッジが移
    動する位置の近傍に、前記エラーの種類毎に異なる印で
    設けられた複数のエラーマークを、さらに備えることを
    特徴とする請求項1に記載のシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】前記ガイドレールと前記キャリッジとを格
    納する筐体をさらに備えており、 前記エラーマークは前記筐体に設けられている、ことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリアルプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】前記エラーは、前記キャリッジに装着され
    た複数の記録媒体用カートリッジのいずれかのインク
    が、使用可能量以下になった際に発生するインク切れエ
    ラーであり、 前記インク切れエラーが発生した前記記録媒体用カート
    リッジ毎に、前記キャリッジの移動位置は異なり、 これら異なる前記キャリッジの移動位置に、異なるエラ
    ーマークが付されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のプリンタ。
  5. 【請求項5】主走査方向にに延びるガイドレール上を移
    動して、印刷用紙に印刷を行うキャリッジを有するプリ
    ンタと、前記プリンタに接続されたコンピュータとを有
    する印刷システムであって、何らかのエラーが発生した
    場合に、そのエラーの種類毎に異なる位置に前記キャリ
    ッジを移動する、移動制御手段を有することを特徴とす
    る印刷システム。
  6. 【請求項6】前記エラーの種類毎に前記キャリッジが移
    動する位置の近傍に、前記エラーの種類毎に異なる印で
    設けられた複数のエラーマークを、さらに備えることを
    特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
  7. 【請求項7】前記移動制御手段は、前記コンピュータに
    より実現されいてる、ことを特徴とする請求項5又は請
    求項6に記載の印刷システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007144643A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Canon Inc 液体噴射記録装置
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