JP2001252329A - ノズル構造 - Google Patents

ノズル構造

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JP2001252329A
JP2001252329A JP2000070193A JP2000070193A JP2001252329A JP 2001252329 A JP2001252329 A JP 2001252329A JP 2000070193 A JP2000070193 A JP 2000070193A JP 2000070193 A JP2000070193 A JP 2000070193A JP 2001252329 A JP2001252329 A JP 2001252329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引中、液が噴射されている状態でノズ
ルを被吸引物が付着した面から離間させても、液が周囲
に飛散しないノズルの構造を提供することである。 【解決手段】 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込
むために用いられるノズルの構造であって、前記吸引装
置につながる吸引口が形成されたノズル本体部と、この
ノズル本体部を被吸引物が付着した面と対向させた際
に、被吸引物に対して吹き付ける液が、被吸引物が付着
した面と略平行に噴射されるよう、前記ノズル本体部に
形成された液噴射孔と、この液噴射孔から噴射された液
が衝突するよう、前記ノズル本体部における、前記吸引
口を挟んで前記液噴射孔と向き合う位置に設けられた障
壁部とを具備し、前記吸引装置を作動させた際、前記液
噴射孔から噴射された液は、前記障壁部に衝突した後に
前記吸引口から吸引されるよう構成されてなるノズル構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高齢者の介
護、更に具体的には、高齢者の身体に付着した排泄物の
吸引除去に使用されるノズルの構造に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、寝たきりや痴呆
症などの高齢者が急増しており、その介護、特に排泄物
の処理が極めて大きな課題となってきている。
【0003】さて、通常、こうした高齢者の排泄物処理
には、オムツを用いて対処している。すなわち、排泄後
もしくは定期的にオムツを交換することで、排泄物の処
理を行っている。しかし、オムツを交換しただけでは、
身体に排泄物が付着したままとなり、衛生上、問題があ
る。ゆえにオムツの交換時に、身体に付着した排泄物を
除去してやる必要がある。
【0004】従来、こうした作業は、紙材や布材などの
清浄用品を用い、手作業にて行われていた。すなわち、
介護者が、こうした清浄用品を用いて、高齢者の身体の
汚れた部位を直接拭いているのが(身体に付着した排泄
物を拭き取っているのが)現況である。
【0005】だが、身体に付着した排泄物は、オムツを
交換する頃には既に固化していることが多く、手作業に
てそれを除去するには多大な労力が必要となる。
【0006】そこで、本発明者は、こうした不具合を解
消するべく鋭意研究を推し進め、その結果、固化物を容
易に除去することが可能な装置、特に、身体に付着した
固化物(排泄物)を容易に吸引除去することが可能な装
置を開発するに至った(特願平11−350930
号)。
【0007】ここで、その概略構造を示す図4およびそ
の機能を示す図5を用い、上記吸引装置について簡単に
説明する。
【0008】本吸引装置は、概して言うと、吸引系構造
部と液吹付け系構造部(液吹付け手段)とから構成され
ている。
【0009】まず吸引系構造部は、図4から判るよう
に、ノズル(吸い口部)11、吸引手段12、被吸引物
用タンク13、そしてこの被吸引物用タンク13とノズ
ル11とをつなぐ蛇腹状のホース14を主要構成要素と
して備える。
【0010】このうちノズル11はカップ状のものであ
って、このノズル11から被吸引物が吸い込まれる。な
お、身体に接触するその開口縁部は、身体を傷付けない
ようにするためパッド11aで被覆されている。
【0011】一方、このノズル11から続く吸引手段1
2は、具体的にはファンモータであって、上記被吸引物
用タンク13の上方に設置されている。また、この被吸
引物用タンク13は、吸引手段12の作用によって上記
ノズル11から吸い込まれた被吸引物を蓄える(したが
って吸引手段12の吸引力は、被吸引物用タンク13内
の空間を経て作用することになる)。但し、この被吸引
物用タンク13内には水が適量充填されており、吸い込
まれた被吸引物は、最終的に、この水と混じり合った状
態となる。
【0012】なお、吸引手段12と被吸引物用タンク1
3との間には、前者の駆動力(回転力)を利用した気液
分離機構(図示せず)を介在させてある。したがって、
吸引手段12からは、言うまでもなく、空気のみが排出
されることになる。
【0013】ちなみに、この気液分離機構、そして更に
は、水が充填された被吸引物用タンクを使用する吸引系
構造部(通常、これ単独で乾湿両用掃除機と呼ばれる)
については、既に公知である(例えば特開平10−30
4993号)。よって、ここでは、その詳しい説明を省
略する。
【0014】また、上記液吹付け系構造部(液吹付け手
段)の一部についても言えることであるが、吸引手段1
2や被吸引物用タンク13については、移動用の車輪を
備えたケースAの内部に収納されている。但し、詳しく
図示してはいないが、ケースAは、被吸引物用タンク1
3内の汚れた水を交換できるようにするため、上下二体
に分離可能となっている。
【0015】次に、上記吸引系構造部と共に本吸引装置
を構成する液吹付け系構造部(液吹付け手段)に関して
であるが、この液吹付け系構造部は、上記ノズル11か
ら吸い込まれる前の被吸引物に対して、つまり身体に付
着し固化した状態の被吸引物(排泄物)に対して液(ぬ
るま湯)を吹き付けるためのものである。
【0016】この液吹付け系構造部は、やはり図4から
判るように、液を蓄える液用タンク15、加熱手段1
6、液吹付け用ノズル17、液圧送手段18、そして、
この液圧送手段18と液吹付け用ノズル17とをつなぐ
輸液チューブ19を主要構成要素として備える。
【0017】このうち液用タンク15、加熱手段16お
よび液圧送手段18は、上述したようにケースAの内部
に収納されている。特に液用タンク15は、自由に液の
補充ができるよう脱着自在な蓋15aを備える。また、
加熱手段16は液用タンク15の下方に存在しており、
この液用タンク15に蓄えられた液(水)を、例えば3
0〜35℃となるよう加熱する役割を果たす。更に、液
用タンク15および輸液チューブ19に接続された液圧
送手段18は、具体的には電動ポンプであり、上記液吹
付け用ノズル17へ向けて、液用タンク15内に蓄えら
れた液を圧送する。なお、液を輸送する輸液チューブ1
9については、上記ホース14と共に動けるようにする
ため、所定の間隔でホース14に緊結されている。
【0018】一方、液吹付け用ノズル17は、液圧送手
段18によって強制的に送られてくる液を、上記ノズル
11から吸い込まれる前の被吸引物、すなわち身体に付
着し固化した状態の排泄物に対して吹き付ける役割を果
たす。特に、この液吹付け用ノズル17は、ノズル11
の開放面と向き合うよう、その内部に突出した状態で同
ノズル11に取り付けられている。つまり、ノズル11
の開放面仮想中心を、吹き付ける液が通過するよう、液
吹付け用ノズル17は傾斜した状態で設置されている。
【0019】なお、この液吹付け用ノズル17が取り付
けられたノズル11は、ホース14が接続される側に径
の均一な部分が存在する。この部分には、上記吸引手段
12や液圧送手段18を作動または停止させるためのス
イッチ類(図示せず)が配されている。したがって実際
には、ノズル11とケースAとの間には、ホース14や
輸液チューブ19に加えて、電気信号を伝達するための
ケーブルも介在している。
【0020】総じて言うと、本吸引装置は、図5に示す
ごとく、液吹付け用ノズル17から被吸引物(身体B’
に付着し固化した排泄物)M’に対して、液W’を吹き
付けることが可能である。そして、この吹き付けた液
W’と共に、付着箇所から剥離した被吸引物M’が、ノ
ズル11から、吸引手段12の作用によって吸い込ま
れ、更に被吸引物用タンク13に蓄えられるよう構成さ
れている。
【0021】したがって、吸引除去しようとする被吸引
物M’が既に固化している場合であっても、これに容易
に対応できる。すなわち、付着固化している被吸引物
M’は、吹き付けられた液W’の作用によって軟化し、
付着箇所から速やかに剥離する。その上、この被吸引物
M’の剥離は、液W’の勢いによって更に促進される。
この結果、身体B’に付着し固化した被吸引物M’を容
易に、効率よく吸引除去することが可能となる。
【0022】さて、更に研究を推し進めるうち、この優
れた吸引装置にも、次のような改善を必要とする点が存
在することを本発明者は見出した。
【0023】すなわち、上述したように、ノズル11に
は液吹付け用ノズル17が取り付けられており、この液
吹付け用ノズル17から被吸引物M’に対して、液W’
を吹き付けることができるよう上記吸引装置は構成され
ている。ところで、液W’を圧送する液圧送手段18の
オン・オフは、上述したように手元のスイッチ(図示せ
ず)にてコントロールされる。つまり、被吸引物M’の
吸引除去作業中には、このスイッチをオンにしておき、
他方、作業が完了してノズル11を身体から離間させる
際には、スイッチをオフにする(切る)必要がある。
【0024】しかし、時として、作業者つまり介護従事
者は、このスイッチを切り忘れることがある。仮に、ス
イッチをオンにしたまま、誤ってノズル11を身体B’
から離間させてしまった場合、液吹付け用ノズル17か
らは、依然として液W’が勢いよく噴射されているの
で、この液W’が飛散し、周囲を汚損してしまう。
【0025】なお、ノズル11の開口側端面に、例えば
身体B’に圧着しているか否かを検知するセンサ(圧力
センサ)を設けて、上記液圧送手段18を制御するよう
構成すれば、こうした問題は、ある程度解消される。し
かし、その一方で、装置の構造が非常に複雑化するの
で、かなりコスト高になってしまう。
【0026】更に言えば、仮にこうした手法が採用され
ても、ノズル11が身体B’から離間したことを検知し
てから液W’の噴射が完全に停止するまでには、僅かで
はあっても無視し得ない時間を必要とする。このため、
液W’が周囲に飛散してしまう問題を根本的に解決する
ことはできない。
【0027】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、吸引中、液が噴射されている状態でノズルを被吸
引物が付着した面から離間させても、液が周囲に飛散し
ないノズルの構造を提供することである。特に、吸引
中、液が噴射されている状態でノズルを被吸引物が付着
した面から離間させても液が周囲に飛散せず、その上、
被吸引物へは効率良く液を吹き付ける(作用させる)こ
とが可能なノズルの構造を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この課題は、吸引装置に
接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズル
の構造であって、前記吸引装置につながる吸引口が形成
されたノズル本体部と、このノズル本体部を被吸引物が
付着した面と対向させた際に、被吸引物に対して吹き付
ける液が、被吸引物が付着した面と略平行に噴射される
よう、前記ノズル本体部に形成された液噴射孔と、この
液噴射孔から噴射された液が衝突するよう、前記ノズル
本体部における、前記吸引口を挟んで前記液噴射孔と向
き合う位置に設けられた障壁部とを具備し、前記吸引装
置を作動させた際、前記液噴射孔から噴射された液は、
前記障壁部に衝突した後に前記吸引口から吸引されるよ
う構成されてなることを特徴とするノズル構造によって
解決される。
【0029】特に、上記の課題は、吸引装置に接続さ
れ、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルの構造
であって、前記吸引装置につながる吸引口が形成された
ノズル本体部と、このノズル本体部を被吸引物が付着し
た面と対向させた際に、被吸引物に対して吹き付ける液
が、被吸引物が付着した面と略平行に噴射されるよう、
前記ノズル本体部に形成された液噴射孔と、この液噴射
孔から噴射された液が衝突するよう、前記ノズル本体部
における、前記吸引口を挟んで前記液噴射孔と向き合う
位置に設けられた障壁部とを具備し、前記吸引装置を作
動させた際、前記液噴射孔から噴射された液は、前記障
壁部に衝突した後に前記吸引口から吸引されるよう構成
されてなり、更に、前記ノズル本体部における吸引口と
前記液噴射孔との間の領域に対応し、かつ、被吸引物が
付着した面と向き合う前記ノズル本体部の面部には、貫
通孔が形成され、前記吸引装置を作動させた際に、前記
貫通孔から、被吸引物が付着した面と前記ノズル本体部
の面部との間の空間に外気が導入されるよう構成されて
なることを特徴とするノズル構造によって解決される。
【0030】すなわち、ノズルをこうした構造とした場
合、被吸引物の吸引中、液の流れはノズル内にて反転す
るようなものとなる。つまり、液はノズルの外に飛び出
さずに循環するので、たとえ、液を噴射している状態
で、誤ってノズルを被吸引物が付着した面から離間させ
てしまっても、液の飛散は起きない。ゆえに、周囲を汚
損することはなく、良好な環境で作業が行えるようにな
る。しかも、吸引除去すべき被吸引物には、それが付着
した面に沿って液が吹き付けられる。よって、液を被吸
引物が付着した面と交差するよう噴射する従来手法に比
べ、液を極めて効率良く被吸引物に対して吹き付けるこ
と(作用させること)が可能となる。
【0031】特に、ノズル本体部の面部に貫通孔を形成
し、この貫通孔から、被吸引物が付着した面と面部との
間の空間に外気が導入されるよう構成したものでは、液
噴射孔から噴射された液が、上記貫通孔から導入される
(吹き込む)外気の圧力によって、被吸引物側へと強制
的に押しやられる。この結果、噴射された液は、一層確
実に被吸引物と交錯する。言い換えれば、液がより効果
的に被吸引物に対して作用するようになり、更に優れた
吸引除去性能が発揮される。
【0032】なお、本発明においては、ノズル本体部の
面部における被吸引物が付着した面と向き合う側には、
突起が形成されてなることが好ましい。これにより、被
吸引物の吸着した面が柔軟なもの(特に身体の表面)で
ある場合に、ノズル本体部の面部が被吸引物の付着した
面に張り付いてしまうのを抑止できる。つまり、両者の
間に、被吸引物の吸引除去処理に必要な空隙を確実に形
成できるようになる。
【0033】但し、言うまでもなく、ノズル本体部の面
部に貫通孔を形成する場合には、上記突起は、この貫通
孔が存在する位置を避けて形成される。また、当然のこ
とながら、上記突起は、液噴射孔から噴射された液と衝
突しない位置(および/又は形状)に構成される。
【0034】更に本発明では、上記障壁部を、ノズル本
体部の吸引口を取り囲む略U字形のものとし、この略U
字形の障壁部の中央部分に、液噴射孔から噴射された液
が衝突するよう構成することができる。このようにする
ことで、更に効果的に液の飛散が抑えられる。
【0035】加えて、被吸引物が付着した面とノズル本
体部の面部との間の空間に、より積極的に外気を導入す
るため、言い換えれば、ノズルが被吸引物の付着した面
(特に身体の表面)に対して過度に吸着してしまうのを
回避するため、上記障壁部は、上端側が波状ラインに沿
ってカットされた形状となっていることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明の一実施形態を具体的に説明する。なお、図1は本実
施形態に係る構造が採用されたノズルの斜視図、図2は
同ノズルの要部拡大断面図、図3は本実施形態に係る構
造が採用されたノズルの作用を示す使用状態での断面図
である。
【0037】本実施形態に係る構造が採用されたノズル
(以下、本ノズルと言う)は、概して言うと、吸引装置
に接続されて、被吸引物である身体に付着した排泄物を
吸い込むのに用いられるものである。なお、吸引装置本
体は、先に説明した既存のものをそのまま使用できるの
で、詳しい説明は省略する。また、言うまでもなく、本
ノズルは、身体に付着した排泄物の吸引除去以外にも、
さまざまな用途にて使用することができる。
【0038】さて、図1から判るように、本ノズルは主
要構成要素として、ノズル本体部1と、同ノズル本体部
1に形成された複数の液噴射孔2と、ノズル本体部1に
おける、この液噴射孔2と向き合う位置に設けられた障
壁部3とを具備してなる。そして、上記吸引装置を作動
させた際、液噴射孔2から噴射された液(例えばぬるま
湯)が、障壁部3に衝突した後に後述の吸引口から吸引
されるよう構成されている。
【0039】上記構成要素のうちノズル本体部1は、概
して三つの部分からなる。すなわち、後端側に上記吸引
装置から延びるホースHが接続された円筒状の筒状部
4、この筒状部4の先端側に設けられた(先端側から延
在した)小判形の面部5、そしてこの面部5の一端側に
設けられた断面弓形の液噴射部6から構成される(但
し、上記筒状部4、面部5および液噴射部6は一体構
造)。
【0040】面部5には、筒状部4の内径と等しい径を
有する円孔5aが存在する。この円孔5aは、言うまで
もなく、筒状部4の内部空間と連通するものであって、
この円孔5aが、上記吸引装置につながる吸引口(以
下、この円孔5aを吸引口と言う)となっている。つま
り、ノズル本体部1には吸引口5aが形成されている。
【0041】次に、上記液噴射孔2は液噴射部6に形成
されている。特に、この液噴射孔2は、図2から判るよ
うに、液(図2中、Wで示す)が上記面部5と略平行に
噴射されるよう設けられている。更に詳しく言うと、ノ
ズル本体部1(特にその面部5)を被吸引物が付着した
面と対向させた際に、被吸引物に対して吹き付ける液
が、被吸引物の付着した面と略平行に噴射されるよう、
上記液噴射孔2は液噴射部6(したがってノズル本体部
1)に形成されている。
【0042】なお、液噴射部6の内部には、液噴射孔2
個々に対応して液誘導路7が形成されている。そして、
この液誘導路7は基端側(上流側)にて一つにまとま
り、この位置に、上記吸引装置から延びる輸液チューブ
Tが接続されている。念のために言うと、この輸液チュ
ーブTの他端側は電動ポンプなどの液圧送手段(図示せ
ず)に接続されており、この液圧送手段が、上記輸液チ
ューブTを介して液噴射孔2まで液を圧送し、そこから
液を噴射させるようになっている。なお、例えばノズル
本体部1には、上記吸引装置の本体(具体的にはファン
モータ)や上記液圧送手段を作動または停止させるため
のスイッチ類が配置されるが、図ではこれらを省略し
た。
【0043】ちなみに、図2に示すのは、吸引装置を作
動させていない状態、つまり吸引力が作用していない状
態である。更に言えば、実際には、液噴射孔2から噴射
された液は、後述する障壁部3の表面と直交せず、若干
ではあるが傾斜(障壁部表面からの垂直線に対して傾
斜)した状態で、それに衝突するよう構成されている。
これは、障壁部3に衝突して跳ね返った液が、外に飛び
散らないようにするためである。すなわち、障壁部3に
衝突した液が、ノズル本体部1の筒状部4内に跳ね返る
ようにするためである。なお、これに替えて、障壁部3
(特にその中央部分)を液噴射孔2側に傾斜させた構造
としてもよい。このような構造とする場合には、液噴射
孔2から液を真っ直ぐに噴射させることができる。
【0044】障壁部3は、上述したように、液噴射孔2
と向き合う位置に、ノズル本体部1に対して一体的に設
けられている。更に詳しくは、この障壁部3(正確には
その中央部分)は、上記ノズル本体部1における、吸引
口5aを挟んで液噴射孔2と向き合う位置(面部5の周
縁上)に、液噴射孔2から噴射された液が直接衝突する
よう立設されている。
【0045】なお本実施形態では、この障壁部3を、ノ
ズル本体部1の吸引口5aを取り囲む略U字形のものと
している。そして、この略U字形の障壁部3の中央部分
(湾曲部分)に、液噴射孔2から噴射された液が衝突す
るよう構成した。加えて、吸引中、外気をノズル内部に
積極的に導入するため、本実施形態では、障壁部3を、
その上端側が滑らかな波状ラインに沿ってカットされた
形状としている(むろん平坦面でもよい)。ちなみに、
ここでは、障壁部3の高さ(面部5の表面から障壁部3
の最高点までの距離)を均一とした。しかし、この障壁
部3の高さは不均一であってもよく、例えば、液噴射部
6側ほど、その高さ寸法が小さくなるよう構成すること
もできる。
【0046】続いて、上記ノズル本体部1の構造、特に
その面部5の構造について、更に詳しく説明する。
【0047】上記面部5には、貫通孔8が複数形成され
ている。特に、この貫通孔8は、被吸引物が付着した面
と向き合う上記面部5における、吸引口5aと液噴射孔
2との間の領域に存在している。したがって、上記吸引
装置を作動させた際には、この貫通孔8から、ノズル内
(被吸引物が付着した面と面部5との間の空間)に外気
が導入される。なお、後に詳述するが、この貫通孔8か
ら導入される(吹き込む)外気は、上記液噴射孔2から
噴射された液を、吸引除去する被吸引物側に強制的に押
しやる役割を果たす。
【0048】加えて、面部5(被吸引物が付着した面と
向き合う側)には、上記貫通孔8が設けられたポイント
を避けて、突起9が複数形成されている(突起9は別部
材であってもよい)。特に、この突起9は、液噴射孔2
から噴射される液と交錯しない位置に存在しており、か
つ、先端側には丸みが付与されている。また、突起9の
高さ寸法は、面部5の表面から液噴射孔2までの距離よ
りも小さく設定されている。
【0049】次に、図3を用い、本ノズルの作用につい
て説明する。
【0050】図3(但し突起9は省略)は、吸引装置を
作動させ、かつ、液Wを被吸引物(身体Bに付着し固化
した排泄物)Mに吹き付けている状態である。ここで、
同図から判るように、本ノズルを用いた場合には、被吸
引物Mの吸引中、液Wの流れはノズル内にて反転するよ
うなものとなる。つまり、液Wは外に飛び出さずに循環
するので、たとえ、液Wを噴射している状態で、誤って
ノズルを被吸引物Mが付着した面から離間させてしまっ
ても液Wの飛散は起きない。ゆえに、周囲を汚損するこ
とはなく、良好な環境で作業が行えるようになる。
【0051】しかも、本ノズルを用いた場合、吸引除去
すべき被吸引物Mには、それが付着した面に沿って液W
が吹き付けられる。よって、液Wを、被吸引物Mが付着
した面と交差するようスポット的に噴射していた従来手
法に比べ、短い時間で、液Wを極めて効率良く被吸引物
Mに対して吹き付けること(作用させること)が可能と
なる。
【0052】加えて、本実施形態では、ノズル本体部1
の面部5に貫通孔8を形成し、この貫通孔8から、被吸
引物Mが付着した面と面部5との間の空間に外気が導入
されるよう構成した。したがって、液噴射孔2から噴射
された液Wは、上記貫通孔8から導入される(吹き込
む)外気の圧力によって、被吸引物M側へと強制的に押
しやられる。つまり、液Wの経路は被吸引物Mの側に凸
な湾曲したものとなる。この結果、噴射された液Wは、
一層確実に被吸引物Mと交錯する。換言すれば、液W
は、より効果的に被吸引物Mに対して作用するので、特
に優れた吸引除去性能が発揮される。
【0053】なお、本実施形態では、数条の液Wを被吸
引物Mに対して吹き付ける構造としたが、これに替え
て、液Wを一つの液噴射孔から扇状に噴射させる構造と
してもよい。
【0054】更に言えば、上記実施形態は、あくまで本
発明の一例(特に好ましい形態)であり、本発明がこう
した形態に限定されるものでないことは、言うまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、吸引中、液が噴射され
ている状態でノズルを被吸引物が付着した面から離間さ
せても、液が周囲に飛散することがない。特に、吸引
中、液が噴射されている状態でノズルを被吸引物が付着
した面から離間させても液が周囲に飛散せず、その上、
被吸引物へは効率良く液を吹き付ける(作用させる)こ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る構造が採用されたノズ
ルの斜視図
【図2】本発明の実施形態に係る構造が採用されたノズ
ルの要部拡大断面図
【図3】本発明の実施形態に係る構造が採用されたノズ
ルの作用を示す使用状態での断面図
【図4】既存の吸引装置の構造を示す概略図
【図5】既存の吸引装置の機能を示す断面図
【符号の説明】
1 ノズル本体部 2 液噴射孔 3 障壁部 4 ノズル本体部の筒状部 5 ノズル本体部の面部 5a 吸引口(面部の円孔) 6 ノズル本体部の液噴射部 7 液誘導路 8 貫通孔 9 突起 H ホース T 輸液チューブ W 液 M 被吸引物(身体に付着し固化した排泄物) B 身体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/02 B08B 7/04 Z 4C341 7/04 A61G 9/00 C Fターム(参考) 3B116 AA46 BB25 BB33 BB72 3B201 AA46 BB25 BB33 BB72 BB92 BB98 4C077 DD19 EE04 KK25 4C094 AA09 BA16 BC12 DD15 EE25 GG02 GG07 4C098 AA09 CC28 CC33 CC39 CD03 CD05 4C341 JK02 JK11 JL07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込
    むために用いられるノズルの構造であって、 前記吸引装置につながる吸引口が形成されたノズル本体
    部と、 このノズル本体部を被吸引物が付着した面と対向させた
    際に、被吸引物に対して吹き付ける液が、被吸引物が付
    着した面と略平行に噴射されるよう、前記ノズル本体部
    に形成された液噴射孔と、 この液噴射孔から噴射された液が衝突するよう、前記ノ
    ズル本体部における、前記吸引口を挟んで前記液噴射孔
    と向き合う位置に設けられた障壁部とを具備し、 前記吸引装置を作動させた際、前記液噴射孔から噴射さ
    れた液は、前記障壁部に衝突した後に前記吸引口から吸
    引されるよう構成されてなることを特徴とするノズル構
    造。
  2. 【請求項2】 ノズル本体部における吸引口と液噴射孔
    との間の領域に対応し、かつ、被吸引物が付着した面と
    向き合う前記ノズル本体部の面部には、貫通孔が形成さ
    れてなり、 吸引装置を作動させた際に、前記貫通孔から、被吸引物
    が付着した面と前記ノズル本体部の面部との間の空間に
    外気が導入されるよう構成されてなることを特徴とする
    請求項1に記載のノズル構造。
  3. 【請求項3】 ノズル本体部の面部における被吸引物が
    付着した面と向き合う側には、突起が形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のノズル構造。
  4. 【請求項4】 障壁部は、ノズル本体部の吸引口を取り
    囲む略U字形のものであって、この略U字形の障壁部の
    中央部分に、液噴射孔から噴射された液が衝突するよう
    構成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載のノズル構造。
  5. 【請求項5】 障壁部は、上端側が波状ラインに沿って
    カットされた形状となっていることを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載のノズル構造。
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