JP2002136449A - 手乾燥装置及び手乾燥装置用消毒装置 - Google Patents

手乾燥装置及び手乾燥装置用消毒装置

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JP2002136449A
JP2002136449A JP2000332591A JP2000332591A JP2002136449A JP 2002136449 A JP2002136449 A JP 2002136449A JP 2000332591 A JP2000332591 A JP 2000332591A JP 2000332591 A JP2000332591 A JP 2000332591A JP 2002136449 A JP2002136449 A JP 2002136449A
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disinfection
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃・消毒機能を具備した手乾燥
装置を得る。 【解決手段】 手の挿抜可能な手挿入部3内にお
いて濡れた手に高速空気流を噴射して手に付着した水分
を吹飛ばして乾燥させる手乾燥部4と、手挿入部3の内
壁面に消毒液を噴出して手挿入部3を消毒する消毒機構
5とを具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄後の濡れた手
を衛生的に乾燥させるための手乾燥装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】洗浄後の濡れた手を乾燥させる装置の中
には、高速空気流により手に付着した水滴を吹飛ばして
乾燥させる手乾燥装置がある。例えば、特開2000―
93348号公報には、前方と側方の開放した凹状形態
の手挿入部を持ち、この手挿入部にエアーノズルにより
高速空気流を噴出させる手乾燥装置が示されている。手
挿入部において高速空気流に濡れた手を挿抜するように
当てることにより、手に付着した水分は吹飛ばされごく
短時間で手を乾燥させることができる。手から吹飛ばさ
れ手挿入部に吹飛んだ水分は、手挿入部の内壁面に沿っ
て流下し、排水口からドレンタンクや下水道に排水され
る。高速空気流の運動エネルギーにより手を乾燥させる
この種の装置は、ハンカチや手拭い等の直接的な手との
接触なしに衛生的に濡れた手を乾燥させることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の手
乾燥装置は、手洗い後の手を短時間で衛生的に乾燥させ
ることができるが、手から吹飛ばされ手挿入部に吹飛ん
だ水分には汚れや有機物が少なからず含まれており、手
挿入部の内壁面に汚れや有機物が残留し、清掃が行き届
かないと蓄積してしまうこともある。こうした汚れや有
機物には雑菌が繁殖しやすく、確りした衛生管理が要求
される食品関係の事業所や医療施設等では定期的な清掃
・消毒が必要である。特に、処理後の水をドレンタンク
に貯溜する形式の装置では、ドレンタンクが雑菌の温床
となり易く、清掃・消毒の必要性が高い。
【0004】本発明は、上記した手乾燥装置の清掃・消
毒の必要性に鑑みてなされたものであり、その課題とす
るところは、清掃・消毒機能を具備した手乾燥装置を得
ることであり、その手乾燥装置の清掃性を向上させるこ
とであり、構成の簡素化や利便性を推進することであ
る。
【0005】また、手乾燥装置に手軽に清掃・消毒機能
を具備させることができる手乾燥装置用消毒装置を開発
することや、その装置の構成の簡素化や使い易さの向上
を図ることも課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、手の挿抜可能な処理室において濡
れた手に高速空気流を噴射して手に付着した水分を吹飛
ばして乾燥させる手乾燥部と、処理室の内壁面に消毒液
を噴出して処理室を消毒する消毒機構とを備える手段を
採用する。
【0007】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1に係る前記手段における消毒機構を、消毒
液送出部とこれに接続した消毒液噴出部とから構成し、
これらを手乾燥部に対して着脱可能に構成する手段を採
用する。
【0008】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項2に係る前記手段における消毒液噴出部を、
消毒液送出部からの消毒液を導通しノズルを末端とする
弾性を備えた弾性構造の管路体で構成し、管路体をその
拡開方向の自体の弾性力により手燥装部の処理室の内壁
面に圧接させるようにする手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項2に係る前記手段における消毒液噴出部を、
消毒液送出部からの消毒液を導通しノズルを末端とする
柔構造の管路体と、管路体を通常においては手乾燥部の
処理室の内壁面に押圧する拡開方向のバネ力で付勢する
バネ手段とにより構成する手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1〜請求項4までのいずれかに係る前記手段
における消毒機構を制御手段により自動運転させるよう
にし、この制御手段により消毒機構に消毒動作をさせる
前に手乾燥部を所定時間運転させるようにする手段を採
用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、請求項1〜請求項5までのいずれかに係る前記手段
における消毒機構を制御手段により自動運転させるよう
にし、この制御手段により手乾燥部が運転中の場合は消
毒動作の禁止処置を講じるようにする手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、請求項1〜請求項6までのいずれかに係る前記手段
における消毒機構を制御手段により自動運転させるよう
にし、この制御手段によって一定の間隔をおいて消毒液
を所定量噴出させるようにする手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項8の発明
は、請求項1〜請求項6までのいずれかに係る前記手段
における消毒機構を、人感センサーを繋いだ制御手段に
より自動運転させるようにし、この制御手段により人感
センサーが人を検知したときは消毒液の噴出を中断する
ようにする手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項9の発明
は、請求項1〜請求項6までのいずれかに係る前記手段
における消毒機構を、人感センサーを繋いだ制御手段に
より自動運転させるようにし、この制御手段により人感
センサーが一定時間の間、人を検知しないときは、再び
人を検知するまで消毒機構の運転を一時的に停止する手
段を採用する。
【0015】前記課題を達成するために請求項10の発
明は、請求項5〜請求項9までのいずれかに係る前記手
段における制御手段により消毒液の噴出時刻と噴出量を
任意に設定できるようにする手段を採用する。
【0016】前記課題を達成するために請求項11の発
明は、手の挿抜可能な処理室において濡れた手に高速空
気流を噴射して手に付着した水分を吹飛ばして乾燥させ
る手乾燥装置の処理室の内壁面に弾力により係脱可能に
密接させうるノズルを末端とする管路体と、貯溜した消
毒液を管路体に送出する消毒液送出部とを備える手段を
採用する。
【0017】前記課題を達成するために請求項12の発
明は、請求項11に係る前記手段における消毒液送出部
の消毒液を貯溜する容器部分を、消毒液送出部の外殻を
構成する部材で一体に形成する手段を採用する。
【0018】前記課題を達成するために請求項13の発
明は、請求項11又は請求項12のいずれかに係る前記
手段における消毒液の貯溜についてその貯溜量を検知で
きるようにする手段を採用する。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図8によっ
て示す実施の形態1は、高速空気流によって手を乾燥さ
せる手乾燥装置に関するものである。この手乾燥装置
は、図1に示すように上面に手挿入口を有する外殻をな
す本体箱体1内に組込まれた高圧空気流発生装置2によ
る高圧空気流が手挿入口近傍に送られて、手挿入口に続
く処理空間としての手挿入部3内に水分を吹飛ばす手乾
燥に関する作動気流としての高速の空気流を形成する手
乾燥部4と、手乾燥部4の内壁面に消毒液を噴出して手
挿入部3を消毒する消毒機構5とから構成されている。
【0020】手挿入部3は本体箱体1の上部に、上面及
び両側面の開放した手の挿抜可能の凹部として開放シン
ク状に形成されている。手挿入部3の底部は、U字状に
形成されその中央に設けられた排水口が排水パイプ6に
より本体箱体1の下部に備えられた開放容器構造のドレ
ンタンク7に排水可能に接続されている。
【0021】高圧空気流発生装置2は、DCブラシレス
モーター(通常の整流子モーター又は誘導電動機であっ
ても良い)と、これを駆動させる駆動回路及びDCブラ
シレスモーターによって回転するターボファンにより構
成され、この実施の形態では本体箱体1の手挿入部3の
下方に取付けられていて、マイクロコンピュータを搭載
した制御回路8によって自動運転される。高圧空気流発
生装置2の吸気側は、本体箱体1内に設けられた吸気通
路に臨んでいて、吸気通路端の吸込口から装置外の空気
を吸込むことができるようになっている。
【0022】高圧空気流発生装置2の吹出口は、途中に
おいて手挿入部3の前側と後側に二股に分岐したダクト
に接続され、分岐したダクトの各端に高圧空気流発生装
置2から送られてくる高圧空気流を高速の気流に変換
し、手挿入部3に前方と後方からライン状に吹出すエア
ーノズル9が接続されている。
【0023】エアーノズル9は、手挿入部3の手挿入口
近傍の前部と後部の略中央に噴出口をやや下向きにして
横方向に取付けられ、手挿入部3内に入れた手に高速の
空気流を吹付け、手を擦り合わせることなく手に付いた
水滴を手の表面から剥離し手挿入部3内へ吹飛ばす。
【0024】消毒機構5は、図2,3に示すように消毒
液送出部10とこれに接続した消毒液噴出部11とから
構成されている。消毒液送出部10は、消毒液を貯溜す
るタンク12と、タンク12の消毒液を送り出す電磁ポ
ンプ13と、消毒液噴出部11へ電磁ポンプ13からの
消毒液を送り込む接続パイプ14とから構成されてお
り、本体箱体1の上面に設けられた図4に示すLED方
式や図5に示す液晶のデジタル表示方式の操作パネル1
5での設定により制御回路8によって自動運転も手動運
転もできるようになっている。タンク12は本体箱体1
の背後側上部に取付けられ、キャップ16付きのロート
状の補給口17と、異物の混入を防ぐフィルター18が
備えられている。また、タンク12には消毒液の貯溜量
を検知する液面センサー19も備えられている。電磁ポ
ンプ13はゴムやバネ等の防振手段20を介してタンク
12の近傍に取付けられ、吸込側がタンク12に、吐出
側が接続パイプ14にそれぞれ接続されている。接続パ
イプ14は手挿入部3の背後又は側面に下向きに配設さ
れ、その端部は手挿入部3の底部側後部に接続口21と
して外部に引出されている。
【0025】消毒液噴出部11は、接続パイプ14の接
続口21に切離し可能に接続できる接続口を備え、消毒
液送出部10からの消毒液を導通しノズル22を末端と
する柔構造の管路体23と、管路体23を通常において
は手乾燥部4の手挿入部3の内壁面に押圧するよう、拡
開方向のバネ力で付勢するバネ手段24とにより構成さ
れている。その全体形状は、手挿入部3の形状に倣い側
面視でU字形をしていて、手挿入部3内に着脱可能に装
着されている。ノズル22は逆止弁を備えていて、前側
上部と後側上部に横方向に並ぶノズル列として対向状に
設けられ、消毒液を霧状にして手挿入部3の上部側にお
いて内向きに噴出することができる。バネ手段24は、
手挿入部3の形状に倣ったU字状にバネ線材により構成
され、ノズル列間の左右に一つずつ装架状に掛着され、
管路体23をその拡開方向のバネ力によって手挿入部3
の内壁面に圧接させている。
【0026】なお、ノズル22は広範に消毒液を噴出さ
せる方が有効性が高いので、末広がりの噴流を形成する
方式のものが良い。また、噴流の作用で噴出方向が変化
するスプリングクラ方式のものを採用することもでき
る。
【0027】この手乾燥装置では、手挿入口から手挿入
部3内に手を概ね手首付近まで入れると、手を検知する
手検知センサーによって手が検知され、制御回路8の処
理により高圧空気流発生装置2が作動し、エアーノズル
9から高い運動エネルギーを持つ高速空気流が手挿入部
3内に吹出され、挿入された手に当り手に付着した水分
を手挿入部3の底側へ吹飛ばす。さらに、手挿入部3内
で手を挿抜させることによって、手全体に付着していた
水滴が全て排除され、手が乾燥処理される。そして手の
乾燥処理終了後、手を手挿入部3から完全に抜くと、手
を検知する手検知センサーで手を抜いたことが検知さ
れ、高圧空気流発生装置2が停止する。手から吹飛ばさ
れた水滴は手挿入部3の内壁面に付着するが逐次底部に
流下して排水口から排水パイプ6を通ってドレンタンク
7に貯溜される。
【0028】消毒機構5は、通常は自動モードに設定さ
れているが、操作パネル15での手動スイッチ25の操
作により手動でも動作させることができる。手動の場
合、手動スイッチ25の操作で制御回路8は、電磁ポン
プ13を動作させタンク12に貯溜されている消毒液
(例えば、エタノールや塩化ベンザルコニウムやクレゾ
ール)を加圧して接続パイプ14を介して管路体23に
送り込む。管路体23に送り込まれた消毒液は、ノズル
列の各ノズル22から霧状に手挿入部3の内壁面に向っ
て広範に噴霧される。前後のノズル22は対向している
がノズル22の間隔がずらしてあり噴霧消毒液同士が衝
突しあうことは殆どない。消毒液の噴霧により手挿入部
3は消毒され、これにより雑菌の繁殖が防止される。手
挿入部3の内壁面に付着した消毒液は逐次流下し、手挿
入部3の底部の排水口から排水パイプ6を経てドレンタ
ンク7に溜められる。これにより、ドレンタンク7の汚
水も消毒されるため、ドレンタンク7が雑菌の温床とな
ることも回避することができる。
【0029】自動運転させる場合、始めに操作パネル1
5において運転時間設定手段26により一回当りに電磁
ポンプ13を動作させる時間Ta秒を、例えば2秒、3
秒、4秒といったように設定し、一回の消毒に使う消毒
液の吐出量を決める。また、消毒間隔時間設定手段27
により、消毒動作の時間間隔Tbを、例えば30秒、1
時間、2時間、3時間といったように設定し、消毒運転
の間隔を決めておく。これらの設定値は表示用LED2
8や液晶パネル29により操作パネル15上に表示され
る。
【0030】制御回路8には予め消毒動作についての自
動運転プログラムがソフトウエアーとして組込まれ、こ
の自動運転プログラムに従って消毒機構5の運転が制御
される。制御回路8の基本的な制御動作は、図6のフロ
ーチャートに示すように運転時間設定手段26による設
定時間Taと、消毒間隔時間設定手段27による時間間
隔Tbに基づいて行われる。なお、図6のフローチャー
トは消毒運転に特記して示している。
【0031】即ち、電源の投入により制御回路8は、図
6におけるステップ♯1においてタイマー(Tb)をス
タートさせ、ステップ♯2で時間間隔Tbが経過したか
どうかを判定する。経過していなければステップ♯2の
判定を繰り返し、経過していればステップ♯3へ進む。
ステップ♯3では手乾燥部4が乾燥動作しているかどう
かの判定を行い、乾燥動作していればステップ♯3の判
定を繰り返す。ステップ♯3で手乾燥部4が乾燥動作し
ていなければステップ♯4において手乾燥部4を数秒間
(2〜4秒)運転させる処理をした後、ステップ♯5に
おいて電磁ポンプ13を時間Ta秒の間動作させる処理
をして、ステップ♯1へ戻る。これにより手乾燥処理中
は、消毒効果が挙がらない消毒動作を中止し、消毒効果
が挙がる手乾燥処理していないときに消毒動作を行うこ
とができる。そして、手挿入部3の内壁面に水分が付着
していると消毒効果が低くなるので、消毒前にエアーノ
ズル9から数秒の間高速空気流を噴射して水分を払拭し
てから消毒動作を行うことで、消毒効果を挙げることが
できる。
【0032】図1に示すように本体箱体1の上部前面に
人感センサー30を配設し、これを制御回路8に繋いで
その出力信号を利用することにより、消毒機構5をさら
にきめ細かに制御して自動運転させることができる。本
体箱体1の上部前面に配設された人感センサー30は、
ある距離範囲内に人が存在しているか否かを検知するこ
とができる。図6で示したフローチャートの消毒動作の
タイミング時に、人感センサー30が人を検知していれ
ば、人を検知しなくなってから一定時間(例えば60
秒)経過した後に消毒動作を行わせることができる。
【0033】そして、消毒動作中に人感センサー30が
人を検知した場合、消毒液の噴出を即座に中断し、その
後人を検知しなくなってから一定時間(例えば60秒)
経過した後に再度消毒動作を行わせることができる。こ
れにより、人が近くに居ないときに手挿入部3の消毒が
行われることになり、利用者の目の前での消毒動作とい
った不快感を醸させるような消毒動作を回避することが
でき、使用感が向上する。制御のアルゴリズムとして
は、図6のフローチャートのステップ♯3とステップ5
の間に図7に示すステップ♯6〜ステップ♯9のフロー
を挿入すれば良い。
【0034】また、人感センサー30が、設定された間
隔時間Tbより少し長い所定時間Tc(例えば、Tc=
2TbかつTc≦4時間)に一度も人を検知しない場合
には、一時的に消毒動作のプログラムを停止し、時間間
隔Tbが経過しても、再度人感センサー30が人を検知
するまで消毒機構5を待機状態におくこともできる。こ
れにより不必要な消毒動作をしないで済み、消毒液の無
駄な消費を抑えることができる。制御のアルゴリズムと
しては、図8に示すステップ♯10〜ステップ♯15の
フローを図6のステップ♯1とステップ♯2の間に挿入
すれば良い。
【0035】タンク12の消毒液の残量は液面センサー
19により検知され制御回路8で監視され、残量が少な
くなったときには操作パネル15において表示用LED
28を点灯させ補給要請を行う。また、残量が殆どなく
なったときには消毒機構5の運転を停止させ、空運転が
防止される。
【0036】このように本実施の形態の手乾燥装置は、
装置自らが手挿入部3の消毒を設定された時間間隔Tb
で所定量の消毒液の噴出によって自動的に行うため、清
掃・消毒の煩わしさがなく、厳しい衛生管理の必要な食
品を扱う事業所や医療機関等に好適なものである。消毒
機構5の消毒液噴出部11は、管路体23を内側へ押し
縮めるだけで手挿入部3から容易に外すことができ、手
挿入部3の清掃の妨げにはならない。なお、管路体23
を弾性構造にして自体の弾性力で手挿入部3に密接する
ように構成すればバネ手段24を省略でき、構成を簡素
にすることができる。
【0037】実施の形態2.図9と図10に示す本実施
の形態は、手乾燥装置用消毒装置に関するものであり、
実施の形態1で示した消毒機構5を手乾燥装置に外付け
にできるように構成したものである。基本的な構成は実
施の形態1の消毒機構5と変わらない。従って、実施の
形態1のものと同じ部分については、実施の形態1のも
のと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。
【0038】本実施の形態の手乾燥装置用消毒装置は、
内部に消毒液送出部10を構成した本体外殻31の一部
によって消毒液のタンク12が一体に構成されている。
本体外殻31の上面部の一部は開閉可能の蓋構造32で
構成され、蓋構造32を開けてタンク12のキャップ1
6を外せば消毒液の補充が可能である。手乾燥装置に外
付けにするものであるため、本体外殻31内に実施の形
態1の制御回路8と同じ機能を果たす制御回路8aが組
込まれている。この制御回路8aは手乾燥装置の制御回
路8から運転情報が得られるようになっている。
【0039】これ以外の構成は実施の形態1で示した消
毒機構5と変わらない。この手乾燥装置用消毒装置の本
体外殻31を手乾燥装置の上方に取付け、手挿入部3に
消毒液噴出部11を装着すれば、実質的に実施の形態1
で示した手乾燥装置とすることができる。従って、既設
の手乾燥装置に簡単に自動消毒機能を付加することがで
き、取付けも簡単で便利である。これ以外の機能は実施
の形態1の消毒機構5の機能と同じである。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、清掃・消毒機
能を具備した手乾燥装置が得られる。
【0041】請求項2の発明によれば、請求項1に係る
前記効果とともに清掃性の良い手乾燥装置が得られる。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項2に係る
前記効果とともに消毒機構の脱着が容易になり、その構
成も簡素になる。
【0043】請求項4の発明によれば、請求項2に係る
前記効果とともに消毒機構の脱着が容易になり、装着状
態も安定する。
【0044】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4までのいずれかに係る前記効果とともに消毒動作が
自動化できるうえ、消毒効果を高めることができる。
【0045】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5までのいずれかに係る前記効果とともに消毒動作が
自動化でき、無駄な消毒を回避することができる。
【0046】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6までのいずれかに係る前記効果とともに適量の消毒
液を使った消毒を定期的に自動で行うことができ、利便
性が高いものとなる。
【0047】請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項6までのいずれかに係る前記効果とともに、人目を避
けて消毒が実施でき、利用感が向上する。
【0048】請求項9の発明によれば、請求項1〜請求
項6までのいずれかに係る前記効果とともに不用な消毒
を回避でき、消毒液の使用量も減らすことができる。
【0049】請求項10の発明によれば、請求項5〜請
求項9までのいずれかに係る前記効果とともに利用頻度
等、使用状況に応じた消毒を実施することができ利便性
が高まる。
【0050】請求項11の発明によれば、既設の手乾燥
装置に手軽に清掃・消毒機能を具備させることができる
手乾燥装置用消毒装置が得られる。
【0051】請求項12の発明によれば、請求項11に
係る前記効果とともに部品点数を削減でき構成の簡素化
を推進できる。
【0052】請求項13の発明によれば、請求項11又
は請求項12のいずれかに係る前記効果とともに消毒液
の貯溜量に応じて補充要請や消毒動作の停止を行わせる
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の手乾燥装置の側面構成図であ
る。
【図2】 実施の形態1の手乾燥装置における消毒液送
出部の断面構成図である。
【図3】 実施の形態1の手乾燥装置における消毒液噴
出部の斜視図である。
【図4】 実施の形態1の操作パネルの正面図である。
【図5】 実施の形態1の他の形態の操作パネルの正面
図である。
【図6】 実施の形態1の手乾燥装置における消毒機構
に関する制御動作を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1の手乾燥装置における消毒機構
に関する制御動作の一部を特記して示すフローチャート
である。
【図8】 実施の形態1の手乾燥装置における消毒機構
に関する制御動作の一部を特記して示すフローチャート
である。
【図9】 実施の形態2の手乾燥装置用消毒装置におけ
る消毒液送出部の断面構成図である。
【図10】 実施の形態2の手乾燥装置用消毒装置にお
ける消毒液噴出部の斜視図である。
【符号の説明】
2 高圧空気流発生装置、 3 手挿入部、 4 手乾
燥部、 5 消毒機構、 8,8a制御回路、 9 エ
アーノズル、 10 消毒液送出部、 11消毒液噴出
部、 12 タンク、 13 電磁ポンプ、 19 液
面センサー、22 ノズル、 23 管路体、 24
バネ手段、 26 運転時間設定手段、 27 消毒間
隔時間設定手段、 30 人感センサー、 31 本体
外殻。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手の挿抜可能な処理室において濡れた手
    に高速空気流を噴射して手に付着した水分を吹飛ばして
    乾燥させる手乾燥部と、前記処理室の内壁面に消毒液を
    噴出して同処理室を消毒する消毒機構とを備えた手乾燥
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    消毒機構を消毒液送出部とこれに接続した消毒液噴出部
    とから構成するとともに手乾燥部に対して着脱可能に構
    成した手乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の手乾燥装置であって、
    消毒液噴出部を消毒液送出部からの消毒液を導通しノズ
    ルを末端とする弾性を備えた弾性構造の管路体で構成
    し、この管路体をその拡開方向の自体の弾性力により手
    乾燥部の処理室の内壁面に圧接させるようにした手乾燥
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の手乾燥装置であって、
    消毒液噴出部を消毒液送出部からの消毒液を導通しノズ
    ルを末端とする柔構造の管路体と、この管路体を通常に
    おいては手乾燥部の処理室の内壁面に押圧する拡開方向
    のバネ力で付勢するバネ手段とにより構成した手乾燥装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4までのいずれかに記
    載の手乾燥装置であって、消毒機構を自動運転させる制
    御手段を備え、この制御手段により前記消毒機構に消毒
    動作をさせる前に手乾燥部を所定時間運転させるように
    した手乾燥装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5までのいずれかに記
    載の手乾燥装置であって、消毒機構を自動運転させる制
    御手段を備え、この制御手段により手乾燥部が運転中の
    場合は消毒動作の禁止処置を講じた手乾燥装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6までのいずれかに記
    載の手乾燥装置であって、消毒機構を自動運転させる制
    御手段を備え、この制御手段によって一定の間隔をおい
    て消毒液を所定量噴出させるようにした手乾燥装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6までのいずれかに記
    載の手乾燥装置であって、消毒機構を自動運転させる人
    感センサーを繋いだ制御手段を備え、この制御手段によ
    り前記人感センサーが人を検知したときは消毒液の噴出
    を中断するようにした手乾燥装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項6までのいずれかに記
    載の手乾燥装置であって、消毒機構を自動運転させる人
    感センサーを繋いだ制御手段を備え、この制御手段によ
    り前記人感センサーが一定時間の間、人を検知しないと
    きは、再び人を検知するまで消毒機構の運転を一時的に
    停止するようにした手乾燥装置。
  10. 【請求項10】 請求項5〜請求項9までのいずれかに
    記載の手乾燥装置であって、消毒液の噴出時刻と噴出量
    を任意に設定できるようにした手乾燥装置。
  11. 【請求項11】 手の挿抜可能な処理室において濡れた
    手に高速空気流を噴射して手に付着した水分を吹飛ばし
    て乾燥させる手乾燥装置の処理室の内壁面に弾力により
    係脱可能に密接させうるノズルを末端とする管路体と、
    貯溜した消毒液を前記管路体に送出する消毒液送出部と
    を備えた手乾燥装置用消毒装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の手乾燥装置用消毒
    装置であって、消毒液送出部の消毒液を貯溜する容器部
    分を、消毒液送出部の外殻を構成する部材で一体に形成
    した手乾燥装置用消毒装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12のいずれか
    に記載の手乾燥装置用消毒装置であって、消毒液の貯溜
    に関しその貯溜量を検知できるようにした手乾燥装置用
    消毒装置。
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