JP4249991B2 - ノズル及びノズル用アタッチメント - Google Patents

ノズル及びノズル用アタッチメント Download PDF

Info

Publication number
JP4249991B2
JP4249991B2 JP2003012764A JP2003012764A JP4249991B2 JP 4249991 B2 JP4249991 B2 JP 4249991B2 JP 2003012764 A JP2003012764 A JP 2003012764A JP 2003012764 A JP2003012764 A JP 2003012764A JP 4249991 B2 JP4249991 B2 JP 4249991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
nozzle body
nozzle
shielding
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003012764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004223372A (ja
Inventor
栄一 川本
Original Assignee
有限会社 川本技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 川本技術研究所 filed Critical 有限会社 川本技術研究所
Priority to JP2003012764A priority Critical patent/JP4249991B2/ja
Publication of JP2004223372A publication Critical patent/JP2004223372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4249991B2 publication Critical patent/JP4249991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、吸引装置に接続され、汚れ等の被吸引物が付着した被洗浄物に流体を吹付け、当該費吸引物を流体と共に吸い込むために用いられるノズル、及びこのノズルに着脱可能に取付けられるノズル用アッタチメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、壁、天井、床、風呂場、トイレ、家具、あるいは換気扇やエアコン等の機器、さらに自動車、自動二輪車、自転車等の乗り物類等の被洗浄物に付着した汚れは、比較的取り除き難く、洗浄が困難である。特に、これらの被洗浄物にこびりついた油汚れ等は、通常の洗浄流体でふき取る、あるいは洗い流すことが困難である。
【0003】
そこで、近年では、被洗浄物に付着した汚れに洗浄流体を吹付けて、この洗浄流体の吹付力で、当該汚れを落とす洗浄装置が提案されている。また、洗浄装置で落としきれない汚れは、例えば、雑巾やたわし、モップ等で再度こする等して除去している。しかしながら、この洗浄装置は、例えば、床等の水平な面に付着した汚れを洗浄する場合、床等に吹付けられた洗浄流体及びこの洗浄流体によって除去された汚れ(以下、この「吹付けられた洗浄流体」及び「この洗浄流体によって除去された汚れ」をまとめて、単に「汚水」ということがある)が、そのまま床面等に残るため、これらを例えば雑巾等でふき取る必要があった。
【0004】
また、壁等の垂直な面や天井等に付着した汚れを洗浄する場合も、これらに吹付けられた洗浄流体と、この洗浄流体によって除去された汚れが、流体だれあるいは落下し、この汚水を例えば雑巾等でふき取る必要がある。また、汚れていなかった部分に前記汚水が流体だれあるいは落下した場合は、さらにこの部分の清掃も必要となる。さらにまた、汚れを洗浄すべき壁や天井の下に、例えば植木や、家具、電化製品等が置かれている場合、これらに流体だれや落下した洗浄流体がかかると、植木が枯れたり、家具や電化製品等が損傷したり故障する等の問題もある。そこで、この場合は、前記植木や、家具、電化製品等にビニールシート等のカバーを被せる等して、これらに直接汚水がかからないようにして、壁や天井等の汚れを洗浄する必要があった。
【0005】
また、昨今、寝たきりや痴呆症などの高齢者急増に伴い、その介護、特に排泄物の処理が非常に重大な懸案となってきている。これまで、こうした高齢者の排泄物処理にはオムツを用いていた。すなわち排泄終了後、もしくは定期的にオムツを交換することで、排泄物処理を行っているのが現状である。だが、オムツを交換しただけでは、身体に排泄物の一部が付着したままとなり、衛生上問題がある。ゆえにオムツ交換時に、依然として身体に付着している排泄物を除去してやる必要がある。
【0006】
これまでこうした作業は、市販の清浄用品や蒸しタオルなどを用い、手作業にて行われてきた。すなわち、介護者が高齢者の身体の汚れた部位を直接拭いているのが、つまり身体に付着した排泄物を拭き取っているのが実情である。しかしながら、身体に付着した排泄物は、オムツを交換する頃には既に固まっていることが(固着状態となっていることが)多く、手作業にてそれを除去するには多大な時間や労力が必要となる。
【0007】
そこで、本出願人は、前述したような汚れ等の被吸引物を容易に吸引除去することが可能な吸引装置を提案している。(特許文献1)。
【0008】
また、このような吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられる様々なノズル構造を提案している。(特許文献2〜6)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−161762号公報
【特許文献2】
特開2001−245952号公報
【特許文献3】
特開2001−245953号公報
【特許文献4】
特開2001−261968号公報
【特許文献5】
特開2001−276172号公報
【特許文献6】
特開2001−299903号公報
【発明が解決しようとする課題】
前述した特許文献2〜6に記載されたノズル構造は、吸引作業中、流体が噴射されている状態でノズルを被吸引物が付着した面から離間させても、流体が周囲に飛散することがないという特徴を備えている。
【0010】
本発明は、特許文献2〜6に記載されたノズル構造とは異なった構造を備え、吸引作業中、自動的に流体がノズルから外部に噴射されると共に、ノズルを被吸引物が付着した面から離間させても、流体が周囲に飛散することがないノズルを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルの先端に着脱可能に取付けられるノズル用アタッチメントを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルであって、一端側に被吸引物を吸い込むための開口が形成されたノズル本体と、前記ノズル本体内に設けられ、当該ノズル本体の開口側に、被吸引物に対して吹き付ける流体を噴射する流体噴射部と、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出し、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部と、を備えてなるノズルを提供するものである。
【0013】
この構造を備えたノズルは、吸引作業中、流体が噴射されている状態でノズルを被吸引物が付着した面から離間させても、流体が周囲に飛散することがない。また、本発明にかかるノズルは、ここから噴射される流体によって、洗浄作業をしたり、流体圧によるマッサージ効果を得る等、様々な分野に適用される。また、流体を高圧で噴射すれば、流体による切断作業を行うこともできる。
【0014】
前記流体噴射制御部は、前記ノズル本体内に設けられ、前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断して、当該流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを防止する遮蔽部と、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出されるよう前記遮蔽部を移動させ、前記負圧が解除された際に、前記流体の進路を遮断するよう前記遮蔽部を移動させる駆動部と、を備えることができる。
【0015】
また、前記遮蔽部は、一端が前記駆動部に連結されてなり、当該駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、大気との差圧を利用して前記遮蔽部を移動させることができる。
【0016】
前記遮蔽部は、その一部が前記流体噴射部に支持されてなり、前記駆動部は、前記遮蔽部の前記流体噴射部に支持された位置を支点として、当該遮蔽部を移動させるよう構成することができる。
【0017】
また、前記遮蔽部は、前記流体噴射部から噴射された流体が通過可能な開口部を有し、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体を、当該開口部を介してノズル本体の開口から外部に放出させるよう前記遮蔽部を移動させ、前記ノズル本体は、前記遮蔽部の先端を支持可能な支持部を備えた構成にすることもできる。
【0018】
そしてまた、前記遮蔽部は、前記流体噴射部の回りを回転移動可能に設けられ、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記遮蔽部を、前記流体の進路を遮断する位置から、流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に回転移動させるよう構成することもできる。
【0019】
さらにまた、前記遮蔽部は、互いに回動可能に連結された一対の遮蔽板と、前記一対の遮蔽板の間に介在可能であり、当該一対の遮蔽板の間に介在することによって、前記一対の遮蔽板を互いに離れる方向に回動させる介在部材と、を備え、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記介在部材が前記一対の遮蔽板の間に介在するよう前記一対の遮蔽板を移動させ、前記一方の遮蔽板と、他方の遮蔽板との間に形成された隙間を介して、前記流体噴射部から噴射された流体をノズル本体の開口から外部に放出させるよう構成することもできる。
【0020】
また、前記遮蔽部は、互いに回動可能に連結された一対の遮蔽板と、前記一対の遮蔽板の間に介在可能であり、当該一対の遮蔽板の間に介在することによって、前記一対の遮蔽板を互いに離れる方向に回動させる介在部材と、を備え、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記介在部材が前記一対の遮蔽板の間に介在するよう当該介在部材を移動させ、前記一方の遮蔽板と、他方の遮蔽板との間に形成された隙間を介して、前記流体噴射部から噴射された流体をノズル本体の開口から外部に放出させるよう構成することもできる。
【0021】
そしてまた、前記遮蔽部は、前記ノズル本体に揺動可能に設けられた遮蔽板と、当該遮蔽板が前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断する際に、前記遮蔽板との間に前記流体を誘導する誘導部材と、を備え、前記ノズル本体は、前記遮蔽板の先端を支持可能であると共に、当該遮蔽部の揺動をガイドするガイド部を備え、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記遮蔽板を、前記流体の進路を遮断する位置から、流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に揺動させ、前記誘導部材は、前記遮蔽板が前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断する位置にある際に、前記ノズル本体の開口側にいくにしたがって、前記遮蔽板との距離が短くなるよう配置され、前記駆動部が、前記遮蔽板を、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に揺動させる際に、当該遮蔽板と誘導部材との間を通過する流体の流体圧によって当該揺動を補助するよう構成することもできる。
【0022】
前記駆動部は、前記ノズル本体の側壁に形成した収容部と、前記収容部内に移動可能に設けられたピストン部と、前記ピストン部と前記遮蔽部とを連結する軸部と、前記ピストン部に対して、このピストン部が前記ノズル本体の内部空間から離間する方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記ピストン部を前記ノズル本体の内部空間に近接する方向に移動させ、このピストン部の移動により前記軸部を介して前記遮蔽部を移動させるよう構成することができる。
【0023】
また、前記ピストン部は、外部から前記ノズル本体内に向けて押圧可能に設けることができる。
【0024】
そしてまた、前記遮蔽部は、前記ノズル本体に傾倒可能に設けられた少なくとも1つの遮蔽板を備え、前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記遮蔽板を、前記流体の進路を遮断する位置から、流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に傾倒させるよう構成することができる。
【0025】
また、前記流体噴射制御部は、前記ノズル本体内の圧力を感知する圧力センサと、当該圧力センサから出力される信号に応じて作動し、前記流体噴射部からの流体の噴射状態を制御するバルブを備えることができる。
【0026】
そしてまた、前記流体噴射制御部は、前記圧力センサから出力される信号に応じて前記バルブを制御するコントローラをさらに備えることもできる。
【0027】
さらにまた、前記ノズル本体の開口側の端面には、複数の突起を設けることもできる。
【0028】
また、本発明は、吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルの先端に着脱可能に取付けられるノズル用アタッチメントであって、基端側が前記ノズルの先端に着脱可能に取付けられる取付部と、前記取付部の先端側に設けられ、前記ノズル内を負圧にする弾性部材と、を備えてなるノズル用アタッチメントを提供するものである。
【0029】
この構成を備えたノズル用アタッチメントは、被吸引物が付着した面にある程度の凹凸等が存在しても、弾性部材がその形状にほぼ相補して変形するため、ノズル本体内を効率よく負圧にすることができる。
【0030】
また、本発明にかかるノズル用アタッチメントは、前記取付部の先端にブラシ毛を配設し、前記弾性部材で当該ブラシ毛を包囲した構造にすることもできる。この構造を備えたノズル用アタッチメントは、前記面にこびりついた被吸引物をブラシ毛で擦ることができるため、被吸引物を効率よく落とすことができる。また、前記面が細かい形状を備えていても、被吸引物を効率よく落とすことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかるノズル及びアタッチメントについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態1〜7は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるノズルの斜視図、図2は、図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図3は、図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図4は、図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図、図5は、実施の形態1にかかるノズルが取付けられる(接続される)吸引装置の概略図である。
【0032】
図1ないし図4に示すように、実施の形態1にかかるノズル1は、中空の略長方体からなるノズル本体11と、ノズル本体11内に設けられ、ノズル本体11の開口部12側に、被吸引物M(図4参照)に対して吹き付ける流体W(図4参照)を噴射する流体噴射部13と、ノズル本体11内が負圧になった際に、流体噴射部13から噴射された流体Wをノズル本体11の開口部12から外部に放出し、負圧が解除された際に、流体Wがノズル本体11の開口部12から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部15と、を備えて構成されている。
【0033】
ノズル本体11は、基端側が、後に詳述する吸引装置200の吸引ホース201に接続され、先端側が、汚れ等の被吸引物Mが付着した面B(図4参照)に対向可能な開口部12となっている。ノズル本体11の一壁面には、ノズル本体11の内部と外部とをつなぐ円孔からなる収容部17が形成されている。この収容部17は、前記壁面から凸状に一体的に形成されたガイド壁部18によって画定されている。この収容部17には、後に詳述する流体噴射制御部15の駆動部25の一部が収容される。
【0034】
ノズル本体11の開口部12における、被吸引物Mが付着した面Bと対向すると共に、ガイド壁部18が形成された側の端面には、複数の小さな突起16が一列に形成されている。この突起16は、先端側が半球状に構成されており、被吸引物Mが付着した面Bとノズル本体11の開口部12の端面との間に、所要の空隙を形成する役割を果たす。よって、ノズル本体11内には、その周囲の外気が導入され、この結果、ノズル1が被吸引物Mの付着した面Bに過度に吸着することがなくなる。一方、開口部12の突起16が設けられた端面の下方に位置する端面は、断面が略半円形の連続した長尺なパッド19によって被覆されている。
【0035】
ここで、この突起16は、被吸引物Mが付着した面Bの種類によっては、ノズル本体11に、必ずしも設けなくてもよい。また、パッド19も、所望により取り付けなくてもよい。これらの突起16及びパッド19を設ける場合は、被吸引物Mが付着した面Bの種類によって、そのサイズや、材質等を適宜選択することができることは勿論である。
【0036】
流体噴射部13は、その先端に、被吸引物Mに対して吹き付ける流体Wを噴射する流体噴射部本体21を備えている。この流体噴射部本体21の先端側上部には、後に詳述する遮蔽板24を支持するための支持部26が突設されている。流体噴射部13の基端側は、中空のクランク形のステー23によって支持されている。このステー23は、後に詳述する吸引装置200の輸流体チューブ202に接続されている。ステー23の内部には、流体誘導路22が形成されており、流体噴射部本体21から噴射される流体Wは、この流体誘導路22を経て、輸流体チューブ202から供給される。また、ステー23は、ノズル本体11を貫通し、その部位に十分な気密性が付与された状態で固定されている。
【0037】
流体噴射制御部15は、ノズル本体11内に設けられ、流体噴射部本体21から噴射された流体Wの進路を遮断して、流体Wがノズル本体11の開口部12から外部に放出されることを防止する遮蔽部としての遮蔽板24と、ノズル本体11内が負圧になった際に、流体Wがノズル本体11の開口部12から外部に放出されるよう遮蔽板24を移動させ、かつ前記負圧が解除された際に、流体Wの進路を遮断するよう遮蔽板24を移動させる駆動部25と、を備えている。
【0038】
遮蔽板24は、断面略へ字状を備え、その屈曲部は鈍角をなしており、一端が駆動部25に回動可能に連結されている。遮蔽板24は、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断することが可能な幅を備えている。この遮蔽板24は、屈曲部近傍が支持部26に支持されており、遮蔽板24は、この支持された部分を支点として揺動(移動)可能となっている。
【0039】
駆動部25は、前述したガイド壁部18と、このガイド壁部18によって画定された収容部17内に設けられたピストン部27と、このピストン部27と遮蔽板24とを連結する軸部28と、ピストン部27をノズル本体11の外部方向に付勢する付勢部材としてのコイル状のスプリング29と、を主要構成要素として備えている。
【0040】
ピストン部27は、ガイド壁部18に対して、十分な気密状態を保持したまま変位できるよう、収容部17内に収納されている。また、スプリング29は、軸部28の周囲に存在しており、ピストン部27に対して、このピストン部27がノズル本体11の内部空間から離間するよう、ノズル本体11の突起16が形成されている側壁側に復元力を作用させる。また、このスプリング29は、ノズル本体11とは別部材の座板30によって支持されている。すなわち、スプリング29は、ノズル本体11の内面に取付けられた座板30とピストン部27との間に介在させられている。この座板30の中央には、軸部28を挿通させるための貫通孔が存在し、さらに、この貫通孔の周囲には、収容部17に負圧を有効に作用させるための通気孔31が複数形成されている。但し、ここでは、遮蔽板24の回転を抑止するため、軸部28の断面および座板30の中央貫通孔を共に矩形状としている。
【0041】
なお、ガイド壁部18は、その内部に存在するピストン部27を指で押圧可能な位置に形成されている。これは、後に詳述するが、必要とあれば、流体Wを手動でも噴射できるようにするためである。そして、手動時の操作性を向上させるため、ピストン部27の、スプリング29とは反対側の面には、凸部33を設けている。
【0042】
この構成を備えた駆動部25は、後に詳述する吸引装置200を作動させ、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部27をスプリング29の付勢力に抗して下方(ノズル本体11の内部空間に近接する方向)に移動させる。さらに、このピストン部27の移動が、軸部28を介して遮蔽板24を、支持部26を支点として、反時計方向に揺動(回動)させる。この動作によって、遮蔽板24は、先端側(軸部28に連結されている側とは反対側)が、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置から上方に移動し、前記流体Wは、遮蔽板24に衝突することなく、ノズル本体11の開口部12から外部に放出される。
【0043】
一方、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部27はスプリング29の付勢力よって上部(すなわち、前記とは反対の方向)に移動する。このピストン部27の移動が、軸部28を介して遮蔽板24を、支持部26を支点として、時計方向に揺動(回動)させる。この動作によって、遮蔽板24は、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に戻され、流体Wは遮蔽板24に衝突し、その飛沫が直ちに吸引されるようになっている。
【0044】
吸引装置200は、図5に示すように、吸引部210と、吸引部210の駆動によってノズル1から吸引した被吸引物Mを蓄える被吸引物用タンク220と、被吸引物用タンク220とノズル1とをつなぐ(連通する)蛇腹状の吸引ホース201と、ノズル1の流体噴射部13に流体Wを供給する流体供給部230と、を主要構成要素として備えている。
【0045】
吸引部210は、具体的にはファンモータであって、被吸引物用タンク220の上方に設置されている。
【0046】
被吸引物用タンク220は、吸引部210の作用によってノズル1から吸い込まれた被吸引物Mを蓄える。したがって、吸引部210の吸引力は、被吸引物用タンク220内の空間を経て作用する。但し、実施の形態1では、被吸引物用タンク220内には水が充填されており、吸い込まれた被吸引物Mは、この水と混じり合った状態となる。
【0047】
なお、吸引部210と被吸引物用タンク220との間には、吸引部210の駆動力(回転力)を利用した気流体分離機構(図示せず)を介在させてある。したがって、吸引部210からは、空気のみが排出されることになる。なお、この気流体分離機構、水が充填された被吸引物用タンクを使用する吸引系構造部(通常、これ単独で乾湿両用掃除機と呼ばれる)については、例えば、特開平10−304993号公報に記載されているように既に公知であるため、その詳しい説明は省略する。
【0048】
流体供給部230は、流体Wを蓄える流体用タンク231と、流体用タンク231内に蓄えられた流体Wを所定温度に加熱する加熱部232と、流体噴射部13に流体用タンク231内に蓄えられた流体Wを圧送する流体圧送部233と、流体圧送部233と流体噴射部13とをつなぐ(連通する)輸流体チューブ202と、を主要構成要素として備える。
【0049】
流体用タンク231は、流体Wの補充ができるよう脱着自在な蓋234を備えている。また加熱部232は、流体用タンク231の下方に存在しており、この流体用タンク231に蓄えられた流体Wを、所望の流体温となるよう加熱する。流体用タンク231及び輸流体チューブ202に接続された流体圧送部233は、具体的には電動ポンプであり、流体噴射部13へ向けて、流体用タンク231に蓄えられた流体Wを圧送する。なお、流体Wを運ぶ輸流体チューブ202は、吸引ホース201と共に動けるようにするため、所定間隔で吸引ホース201に緊結(縛着)されている。
【0050】
これらの吸引部210、被吸引物用タンク220、流体供給部230は、移動用の車輪を備えたケース240内に収納されている。
【0051】
次に、実施の形態1にかかるノズル1の具体的動作について説明する。
【0052】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行うには、先ず、吸引装置200を作動させると、流体噴射部本体21から流体Wが噴出される。この時、ノズル本体11の開口部12が、面Bに接触しておらず、ノズル本体11内が負圧になっていない場合は、図3に示すように、ピストン部27がスプリング29の付勢力よって上部に位置しており、遮蔽板24は、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に置かれ、流体Wは、遮蔽板24に衝突し、その飛沫が吸引装置200によって直ちに吸引される。
【0053】
この状態で、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部27は、スプリング29の付勢力に抗して下方に移動する。この動作によって、遮蔽板24は、軸部28を介して、支持部26を支点として、反時計方向に揺動(回動)し、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置から上方に移動し、図4に示すように、前記流体Wは、遮蔽板24に衝突することなく、ノズル本体11の開口部12から外部に放出される。この時、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。なお、ノズル本体11の開口部12から外部に流体Wを放出させるための動作を行う際には、必要であれば、ピストン部27を指で押圧して、ピストン部27がスプリング29の付勢力に抗して下方に移動することを手動で補助してもよい。
【0054】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0055】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部27はスプリング29の付勢力よって上部に移動する。このピストン部27の移動が、軸部28を介して遮蔽板24を、支持部26を支点として、時計方向に揺動(回動)させる。この動作によって、遮蔽板24は、流体噴射部本体21から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に戻され、流体Wは遮蔽板24に衝突し、その飛沫が直ちに吸引される。
【0056】
なお、実施の形態1にかかるノズル1のノズル本体11は、吸引ホース201が接続される側に径の均一な部分が存在する。そして、この部分には、吸引部210や流体圧送部233を作動または停止させるための二つのスイッチ(図示せず)が配されている。したがって、実際には、ノズル1とケース240との間には、吸引ホース201や輸流体チューブ202に加えて、電気信号を伝達するためのケーブル等も存在している。
【0057】
なお、実施の形態1では、被吸引物Mに対して吹き付ける流体Wとして水(ぬるま湯)を使用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、より高温の水(お湯)や、洗剤、薬品等が混合された液体や、これらをガス状や蒸気状にしたもの等、所望により他の流体で代替させてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかるノズルについて、図面を参照して説明する。
【0058】
図6は、実施の形態2にかかるノズルの斜視図、図7は、図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図8は、図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図9は、図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【0059】
なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0060】
図6〜図9に示すように、実施の形態2にかかるノズル2の、実施の形態1にかかるノズル1との異なる主な点は、流体噴射部本体40の先端に支持部を形成していない点と、遮蔽板41の形状と、ノズル本体11の開口部12近傍に、遮蔽部41の先端を支持可能な支持部42を設けた点である。
【0061】
遮蔽板41は、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断することが可能な幅を備えた断面略へ字状を有しており、軸部28の下端に取付けられている。この遮蔽板41の屈曲部は鈍角をなし、先端側が傾斜面となっている。遮蔽板41の傾斜面の略中央部には、ノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部25が作動し、遮蔽板41が下方に移動した時に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wをノズル本体11の外部に放出可能な大きさを備えた開口部43が形成されている。
【0062】
支持部42は、ノズル本体11の開口部12のパッド19近傍から、図6〜図9でいう上方に向けて形成されている。この支持部42は、遮蔽板41が流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置(図7及び図8参照)にある際に、遮蔽板41の先端部を支持するよう構成されている。また、この支持部41は、ノズル本体11内から流体Wが外部に、不用意に放出されることを防止する役割も果たしている。
【0063】
次に、この構成を備えたノズル2の具体的動作について説明する。
【0064】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行うには、実施の形態1と同様に、吸引装置200を作動させ、流体噴射部本体40から流体Wを噴出させる。この時、ノズル本体11内は負圧になっていないため、遮蔽板41は、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置にあり(図8参照)、流体Wは、遮蔽板41に衝突し、その飛沫が吸引装置200によって直ちに吸引される。
【0065】
この状態で、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部27は、スプリング29の付勢力に抗して下方に移動する。この動作によって、遮蔽板41は、軸部28を介して下方に移動し、流体Wは、遮蔽板41に衝突することなく、遮蔽板41に形成された開口部43から外部に放出される。この時、実施の形態1と同様に、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。また、ノズル本体11の開口部12から外部に流体Wを放出させるための動作を行う際には、必要であれば、ピストン部27を指で押圧して、ピストン部27がスプリング29の付勢力に抗して下方に移動することを手動で補助してもよい。
【0066】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0067】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部27はスプリング29の付勢力よって上部に移動する。この動作により、遮蔽板41は軸部28を介して、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に戻され、流体Wは遮蔽板41に衝突し、その飛沫が直ちに吸引される。
【0068】
なお、実施の形態2では、遮蔽板41として、断面略へ字状のものを使用した場合について記載したが、これに限らず、遮蔽板41は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断可能であり、かつノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部45が作動することにより、遮蔽板41に形成された開口部43を介して、流体Wがノズル本体11の外部に放出されれば、他の形状であってもよいことは勿論である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかるノズルについて、図面を参照して説明する。
【0069】
図10は、実施の形態3にかかるノズルの斜視図、図11は、図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図12は、図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図、図14は、図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図、図15は、図14のXV-XV線に沿った断面図である。
【0070】
なお、実施の形態3では、前述した実施の形態で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0071】
図10〜図14に示すように、実施の形態3にかかるノズル3の、実施の形態1にかかるノズル1との異なる主な点は、流体噴射部本体40の先端に支持部を形成していない点と、駆動部45の構成と、遮蔽板46の形状である。
【0072】
駆動部45は、ガイド壁部18と、このガイド壁部18によって画定された収容部17内に設けられたピストン部47と、このピストン部47と遮蔽板46とを連結する軸部28と、ピストン部47をノズル本体11の外部方向に付勢する付勢部材としてのコイル状のスプリング29と、を主要構成要素として備えている。
【0073】
ガイド壁部18の内壁であって、図11〜図14でいう上部には、後に詳述するピストン部47の外周面に形成された環状の凸部48が係合する凹溝49が、緩やかな螺旋状に形成されている。この凹溝49は、後に詳述するピストン部47が、下方に移動しようとする際に、ピストン部47が凹溝49に沿って螺旋状に回転するよう誘導する役割を果たすものである。
【0074】
ピストン部47は、その外周面に環状の凸部48が形成されており、この凸部48がガイド壁部18に形成された凹溝49に係合した状態で、ガイド壁部18に対して、十分な気密状態を保持したまま変位できるよう、収容部17内に収納されている。
【0075】
このピストン部47を備えた駆動部45は、吸引装置200を作動させ、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部47をスプリング29の付勢力に抗して下方(ノズル本体11の内部空間に近接する方向)に移動させようとする。この時、ピストン部47は、ガイド壁部18に形成された凹溝49に案内されて、約90度回転しながら下方に移動する。したがって、後に詳述するが、ピストン部47に設けられた軸部28の下端に固定された遮蔽板46も、約90度回転(位相)しながら下方に移動する。
【0076】
遮蔽板46は、断面略J字状(図11及び図12参照)を備え、軸部28の下端に固定されている。この遮蔽部46は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体40の正面に位置する椀状部分によって、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断することが可能となっている。また、この遮蔽板46は、ノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部45が作動することにより、遮蔽板46が螺旋状に回転しながら、流体噴射部本体40の正面から約90度位相した位置(すなわち、流体噴射部本体40から噴射される流体Wが、遮蔽板46に衝突しない位置)まで移動し、流体Wがノズル本体11の外部に放出されるよう構成されている。
【0077】
次に、この構成を備えたノズル3の具体的動作について説明する。
【0078】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行うには、実施の形態1と同様に、吸引装置200を作動させ、流体噴射部本体40から流体Wを噴出させる。この時、ノズル本体11内は負圧になっていないため、遮蔽板46は、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置(流体噴射部本体40の正面)にあり(図11〜図13参照)、流体Wは、遮蔽板46に衝突し、その飛沫が吸引装置200によって直ちに吸引される。
【0079】
この状態で、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部47は、スプリング29の付勢力に抗して、ガイド壁部18に形成された凹溝49に案内されて、約90度回転しながら下方に移動する。この動作によって、遮蔽板46も、約90度回転(位相)しながら下方に移動し、図14及び図15に示す位置に来る。遮蔽板46がこの位置に来ることによって、流体Wは、遮蔽板46に衝突することなく、ノズル本体11の外部に放出される。この時、実施の形態1と同様に、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。また、ノズル本体11の開口部12から外部に流体Wを放出させるための動作を行う際には、必要であれば、ピストン部47を指で押圧して、ピストン部47がスプリング29の付勢力に抗して螺旋状に沿って下方へ移動することを手動で補助してもよい。
【0080】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0081】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部47はスプリング29の付勢力よって前記とは逆方向に螺旋状に沿って上部へ移動する。この動作により、遮蔽板46は軸部28を介して、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に戻され、流体Wは遮蔽板46に衝突し、その飛沫が直ちに吸引される。
【0082】
なお、実施の形態3では、遮蔽板46の形状を断面略J字状としたが、これに限らず、遮蔽板46の形状は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断可能であり、かつノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部45が作動することにより、遮蔽板46が螺旋状に回転しながら、流体噴射部本体40から噴射される流体Wが、遮蔽板46に衝突しない位置まで移動可能であれば、他の形状であってもよいことは勿論である。
【0083】
また、実施の形態3では、ピストン部47を約90度位相(回転移動)させる場合について説明したが、これに限らず、ピストン部47の回転角度は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断可能な位置に遮蔽部46を位置させ、かつノズル本体11内が負圧になった際に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wが衝突しない位置まで遮蔽部46を移動させることが可能な範囲において、設定することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4にかかるノズルについて、図面を参照して説明する。
【0084】
図16は、実施の形態4にかかるノズルの斜視図、図17は、図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図18は、図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図19は、図17に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図、図20は、図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図、図21は、図20に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【0085】
なお、実施の形態4では、前述した実施の形態で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0086】
図16〜図21に示すように、実施の形態4にかかるノズル4の、実施の形態1にかかるノズル1と異なる主な点は、流体噴射部本体40の先端に支持部を形成していない点と、遮蔽板51及び52の形状と、ノズル本体11の開口部12近傍に、遮蔽部51及び52の間に介在可能であり、遮蔽板51及び52の間に介在することによって、これらを互いに離れる方向に回動させる介在部材53を設けた点である。
【0087】
遮蔽板51及び52は、各々略長方形を備え、軸部28の下端に固定された支持板54の先端側(開口部12側)に、ピン55によって回動可能に取付けられることにより、全体として略四辺形を形成している(図19参照)。遮蔽板51及び52の互いに合わされる部分の図16〜図21でいう下端には、切欠き56及び57が各々形成されており、これらの切欠き56及び57によって、略三角形の空間を形成している(図19参照)。この略三角形の空間は、後に詳述する介在部材53が入り込めるようになっている。
【0088】
介在部材53は、ノズル本体11内の、遮蔽板51及び52と対向する位置に立設されている。この介在部材53は、図16〜図21でいう上部先端が、切欠き56及び57によって形成される略三角形の空間にほぼ相補した形状の略三角形となっている。
【0089】
次に、この構成を備えたノズル4の具体的動作について説明する。
【0090】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行うには、実施の形態1と同様に、吸引装置200を作動させ、流体噴射部本体40から流体Wを噴出させる。この時、ノズル本体11内は負圧になっていないため、遮蔽板51及び52は、閉じた状態(図19に示す状態)になっており、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する。このため、流体Wは遮蔽板51及び52に衝突し、その飛沫が吸引装置200によって直ちに吸引される。
【0091】
この状態で、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部27は、スプリング29の付勢力に抗して下方に移動する。この動作によって、遮蔽板51及び52は、軸部28を介して下方に移動し、切欠き56及び57によって形成された略三角形の空間に、介在部材53の上部先端が入り込む。さらに遮蔽板51及び52が下方に移動すると、前記略三角形の空間に、介在部材53の上部先端がさらに入り込み、図21に示すように、遮蔽板51及び52が、ピン55を支点として互いに、離れる方向に回動し、遮蔽板51と、遮蔽板52との間に形成された隙間Cを介して、流体噴射部本体40から噴射された流体Wをノズル本体11から外部に放出させる。この時、実施の形態1と同様に、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。また、ノズル本体11の開口部12から外部に流体Wを放出させるための動作を行う際には、必要であれば、ピストン部27を指で押圧して、ピストン部27がスプリング29の付勢力に抗して下方に移動することを手動で補助してもよい。
【0092】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0093】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部27はスプリング29の付勢力よって上部に移動する。この動作により、遮蔽板51及び52は、ピン55を支点として、互いに近づく方向に回動し、図19に示す位置に戻り、流体Wは遮蔽板51及び52に衝突し、その飛沫が直ちに吸引される。
【0094】
なお、実施の形態4では、遮蔽板51及び52として、略長方形のものを使用した場合について記載したが、これに限らず、遮蔽板51及び52は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断可能であり、かつノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部45が作動することにより、遮蔽板51及び52が互いに離れる方向に回動して、両者の間に形成された隙間を介して、流体Wがノズル本体11の外部に放出されれば、他の形状であってもよいことは勿論である。
【0095】
また、実施の形態4では、軸部に固定した支持板54に遮蔽板51及び52を取付けた場合について説明したが、これに限らず、遮蔽板51及び52と、介在部材53との位置を逆にし、支持板54に介在部材53を、略三角形の先端が下を向くように取付け、遮蔽板51及び52を、切欠き56及び57が上を向くように配設してもよい。このような構成にした場合は、駆動部25は、ノズル本体11内が負圧になった際に、介在部材53が遮蔽板51と遮蔽板52との間に介在するよう介在部材53を移動させ、遮蔽板51と遮蔽板52との間に形成された隙間を介して、流体噴射部本体40から噴射された流体Wをノズル本体11の開口部12から外部に放出させる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5にかかるノズルについて、図面を参照して説明する。
【0096】
図22は、実施の形態5にかかるノズルの斜視図、図23は、図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図24は、図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図25は、図23に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図、図26は、図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図、図27は、図26に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【0097】
なお、実施の形態4では、前述した実施の形態で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0098】
図22〜図27に示すように、実施の形態5にかかるノズル5の、実施の形態1にかかるノズル1と異なる主な点は、流体Wを高圧で噴射可能な流体噴射部本体60を使用した点と、遮蔽板61の取付け構造と、ノズル本体11の開口部12近傍に、遮蔽板61の先端を支持可能であると共に、遮蔽板61の揺動をガイドするガイド部63を設けた点と、遮蔽板61の下方に、遮蔽板61が流体噴射部本体60から噴射された流体Wの進路を遮断する際に、遮蔽板61との間に流体Wを誘導する誘導部材64を設けた点である。
【0099】
遮蔽板61は、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断することが可能な幅を備えた略長方形を備えている。遮蔽板61の基端側は、遮蔽板61を揺動可能に支持するアーム62を介して、支持板54に取り付けられており、中心より若干基端側が、ノズル本体11の内壁に突出形成された凸部65によって揺動可能に軸支されている。より具体的には、アーム62の基端側は、ピン66によって支持板54に回動可能に取付けられ、アーム62の先端側には、遮蔽板61の基端側がピン67によって回動可能に取付けられている。遮蔽板61の先端部には、後に詳述するガイド部63の先端に形成された係止部68が係合する係合溝69が形成されている。
【0100】
この遮蔽板61は、ノズル本体11内が負圧でない際は、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断する位置にあり、ノズル本体11内が負圧になった際に、流体Wをノズル本体11から外部に放出させる位置に移動するよう構成されている。
【0101】
ガイド部63は、ノズル本体11内の開口部12のパッド19近傍から、図22〜図27でいう上方に向けて形成されている。ガイド部63の上部先端には、遮蔽板61に形成された係合溝69が係合し、遮蔽板61の先端がそれ以上上方に移動することを防止するための係止部68が形成されている。このガイド部63は、後に詳述するが、遮蔽板61が揺動した際に、その動きをガイドする役割も担っている。
【0102】
誘導部材64は、遮蔽板61が流体噴射部本体60から噴射された流体Wの進路を遮断する位置にある際に、ノズル本体11の開口部12側にいくにしたがって、遮蔽板61との距離が短くなるよう、ノズル本体11内に配置されている。この誘導部材64は、遮蔽板61が流体Wをノズル本体11の開口部12から外部に放出する位置に揺動させるよう駆動部25が作動した際に、遮蔽板61と誘導部材64との間を通過する流体の流体圧によって当該揺動を補助する役割を担っている。
【0103】
この誘導部材64は、流体噴射部本体60から噴射された流体Wの圧力や流量によって、その設置位置や設置角度、サイズ等を任意に決定することができる。例えば、誘導部材64をネジ等の固定具によりノズル本体11に固定した構造の場合は、誘導部材64の設置位置や設置角度は、ノズル本体11の外部から、前記ネジ等の固定具を使用して、任意に調整可能である。
【0104】
次に、実施の形態5にかかるノズル5の具体的動作について説明する。
【0105】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行う、あるいは、ウォータージェットによる切断等を行うには、実施の形態1と同様に、吸引装置200を作動させ、流体噴射部本体60から流体Wを高圧で噴出させる。この時、ノズル本体11内は負圧になっていないため、遮蔽板61は、流体噴射部本体60から噴射される流体Wの進路を遮断(妨害)する位置にあり(図23及び図24参照)、流体Wは、遮蔽板61に衝突し、その飛沫が吸引装置200によって直ちに吸引される。
【0106】
また、この時、遮蔽板61の下方と、誘導部材64との間に流体Wが流れ込む。ここで、誘導部材64の遮蔽板61に対する位置は、ノズル本体11の開口部12側にいくにしたがって、遮蔽板61との距離が短くなるよう傾斜しているため、遮蔽板61の先端側(開口部12側)の流体圧が、基端側の流体圧より大きくなる。したがって、遮蔽板61は、この流体圧によって、流体Wをノズル本体11の開口部12から外部に放出する位置に揺動(移動)される方向(図24に示す矢印X方に押されている。しかしながら、この流体圧は、この流体圧のみで遮蔽板61を、流体Wがノズル本体11の開口部12から外部に放出する位置まで揺動させることはないよう調整されている。
【0107】
この状態で、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させると、ノズル本体11内が負圧になり、大気圧とこの負圧との差圧によって、ピストン部27は、スプリング29の付勢力に抗して下方に移動する。この動作によって、遮蔽板61の基端側は、アーム62を介して下方に移動し、先端側は、ガイド部63にガイドされながら上方に移動する。すなわち、凸部65を支点として揺動する。この時、遮蔽板61と誘導部材64との間を通過する流体の流体圧によって当該揺動が補助されるため、流体Wの流体圧が大きくても、遮蔽板61を簡単に揺動させることができ、流体Wは、遮蔽板61に衝突することなく、ノズル本体11の開口イブ12から外部へ放出される。
【0108】
また、この時、実施の形態1と同様に、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。また、ノズル本体11の開口部12から外部に流体Wを放出させるための動作を行う際には、必要であれば、ピストン部27を指で押圧して、ピストン部27がスプリング29の付勢力に抗して下方に移動することを手動で補助してもよい。
【0109】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0110】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなり、ピストン部27はスプリング29の付勢力よって上部に移動する。この動作により、遮蔽板41は軸部28を介して、流体噴射部本体40から噴射される流体Wの進路を遮断する位置に戻され、流体Wは遮蔽板61に衝突し、その飛沫が直ちに吸引される。
【0111】
なお、遮蔽板61の形状は、ノズル本体11内が負圧でない際に、流体噴射部本体60から噴射される流体Wの進路を遮断可能であり、かつノズル本体11内が負圧になった際に、駆動部25が作動することにより、遮蔽板61が移動(揺動)して、流体Wがノズル本体11の外部に放出されれば、他の形状であってもよいことは勿論である。
【0112】
また、実施の形態5で説明したノズル5は、高圧の流体を噴射させることができるよう構成されているが、この構造のノズル5は、高圧でない流体を噴射させるために使用してもよい。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6にかかるノズルについて、図面を参照して説明する。
【0113】
図28は、実施の形態6にかかるノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図、図29は、図28に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【0114】
なお、実施の形態6では、前述した実施の形態で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0115】
図28及び図29に示すように、実施の形態6にかかるノズル7の、実施の形態1にかかるノズル1との異なる主な点は、流体噴射部本体40の先端に支持部を形成していない点と、ノズル本体11に収容部17を形成しない点、及び流体噴射制御部80の構成である。
【0116】
ノズル本体11には、収容部17を形成する代わりに、ノズル本体11内の圧力を感知する圧力センサ81が設けられている。この圧力センサ81は、ノズル本体11内が、所定の負圧になったことを感知すると、負圧であることを示す負圧信号を、後に詳述するバルブ部82に出力する。一方、ノズル本体11内が、前記所定の負圧が解除され常圧あるいは常圧に近い圧力になったことを感知すると、これを示す常圧信号を、後に詳述するバルブ部82に出力する。
【0117】
ステー23の基端側には、圧力センサ81に接続され、圧力センサ81から出力される信号に応じて作動し、流体誘導路22内を通過する流体Wの流れを制御し、流体噴射部本体40からの流体Wの噴射状態を決定するバルブ部82が接続されている。すなわち、このバルブ部82は、圧力センサ81から負圧信号を受信すると、流体誘導路22に接続されたバルブ(図示せず)を開状態にし、輸流体チューブ202から供給される流体Wを、流体誘導路22を介して流体噴射部本体40から噴射させる。一方、圧力センサ81から常圧信号を受信すると、流体誘導路22に接続されたバルブ(図示せず)を閉状態にし、輸流体チューブ202から流体Wを流体誘導路22に供給することを停止させ、流体噴射部本体40から流体Wが噴射することを停止(阻止)させる。
【0118】
次に、実施の形態6にかかるノズル7の具体的動作について説明する。
【0119】
壁、天井、身体等、被吸引物Mが付着された面Bから、この被吸引物Mの吸引除去作業を行うには、ノズル本体11の開口部12を面Bに接触させる。この動作により、ノズル本体11内が負圧になると、圧力センサ81は、ノズル本体11内が所定の負圧になったことを感知し、負圧信号をバルブ部82に出力する。バルブ部82は、この負圧信号を受信すると、内部に配設されているバルブを開状態にし、輸流体チューブ202から供給される流体Wを、流体誘導路22を介して流体噴射部本体40から噴射させる。この時、実施の形態1と同様に、ノズル本体11の開口部12の端面に形成された突起16によって、面Bとの間に形成される空隙(隙間)、さらに開口部75及び76から外気が導入されるため、ノズル1が面Bに過度に吸着することを防止することができる。
【0120】
この動作により、流体Wが被吸引物Mに対して吹き付けられ、吸引装置200の吸引力により、この被吸引物Mを面Bから速やかに剥離させる。この結果、優れた吸引除去性能が発揮される。しかも、この状態では、周囲の外気がノズル本体1内に、かなりの勢いで導入されているから、被吸引物Mに衝突した流体Wも外部に飛散することなく吸引される。
【0121】
また、ノズル本体11の開口部12を面Bから放すと、ノズル本体11内は、負圧でなくなると、圧力センサ81は、ノズル本体11内が所定の負圧でなくなった(常圧あるいは常圧に近い圧力になった)ことを感知し、常圧信号をバルブ部82に出力する。バルブ部82は、この常圧信号を受信すると、内部に配設されているバルブを閉状態にし、輸流体チューブ202から供給される流体Wが流体誘導路22を介して流体噴射部本体40から噴射されることを阻止する。
【0122】
このように、実施の形態6にかかるノズル7は、前述した実施の形態のように遮蔽板を用いることなく、ノズル本体11内が負圧になった際に、流体噴射部本体40から噴射された流体Wをノズル本体11の開口部12から外部に放出させ、前記負圧が解除された際に、流体Wがノズル本体11の開口部12から外部に放出されることを阻止することができる。
【0123】
また、実施の形態6にかかる別の実施の形態として、図30及び図31に示すように、バルブ部82に設けたバルブとして電磁弁を使用し、圧力センサ81とバルブ部82との間に圧力センサ81から出力される信号に応じて電磁弁の開閉状態を制御するコントローラ85を介在させてもよい。このコントローラ85は、圧力センサ81から負圧信号を受信すると、流体誘導路22に接続された電磁弁(図示せず)を開状態にする信号をバルブ部82に出力し、圧力センサ81から常圧信号を受信すると、流体誘導路22に接続された電磁弁(図示せず)を閉状態にバルブ部82に出力するよう構成されている。
【0124】
図30及び図31に示す構成を備えたノズル8の具体的動作は、ノズル7と同様であるため、その説明は省略する。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7にかかるノズル用アタッチメントについて図面を参照して説明する。
【0125】
図32は、実施の形態7にかかるノズル用アタッチメントの正面図、図33は、図32のXXXIII−XXXIII線に沿った断面図、図34は、図32に示す矢印Y方向から見た平面図である。
【0126】
図32〜図34に示すように、実施の形態7にかかるノズル用アタッチメント100は、例えば、図5に示すような吸引装置200に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズル101の先端に着脱可能に取付けられる。
【0127】
ノズル110は、先端の径が基端側(吸引装置200に接続される側)の径より小さくなった小径部111を備えており、この小径部111にアタッチメント100が着脱可能に取付けられる。
【0128】
アタッチメント100は、基端側がノズル101の小径部111に着脱可能に取付けられる取付部121となっている。この取付部121は、ノズル110の小径部111の形状に相補した形状になっている。実施の形態7では、ノズル110の小径部111の形状が略円筒形のため、これに相補した円筒形となっている。取付部121の先端面には、ブラシ毛122が植毛されており、さらに取付部121の外周面には、ブラシ毛122を取り囲むようにゴムシート123が取付けられている。
【0129】
このゴムシート123は、例えば、ブラシ毛122により掻き出したり、擦ったりして除去したいような被吸引物Mを吸引させる際に、ノズル110内を負圧にする役割を担っている。すなわと、ブラシ毛122のみが植毛されたアタッチメントでは、ブラシ毛122の間から外気が自由に入り込み、ノズル110内を所定の負圧にすることが困難となる。この時、ブラシ毛122の外周をゴムシート123で取り囲めば、ノズル110内を所定の負圧に簡単にすることができる。
【0130】
ここで、このゴムシート123は、適度な弾性力と柔軟性を備え持っており、ブラシ毛122の動きに追従することができるため、被吸引物Mをブラシ毛122により掻き出す動作や、擦る動作に支障を来すことはない。
【0131】
また、実施の形態7にかかる別の実施の形態として、小径部が形成されていないノズル(例えば、実施の形態1〜7で説明したノズル)には、図35及び図36に示すように、ノズル本体11の外周面に取付けられるよう構成されたアタッチメント101してもよい。この場合、アタッチメント101の取付部121の内周面の形状は、ノズル本体11の先端の外周面の形状に相補させればよく、例えば、実施の形態1〜7で説明したノズルに適用する場合は、中空の略長方体とすればよい。
【0132】
このアタッチメント101を例えば、実施の形態1〜7で説明したノズルに適用した場合、前述した流体Wの洗浄効果、吸引効果に加え、被吸引物Mを掻き出したり、擦ったりすることができるため、狭い場所や、形状が複雑な面にこびり付いた被吸引物Mも、簡単に吸引除去することができる。
【0133】
また、ゴムシート122には、ノズル本体内に周囲の外気を導入し、この結果、ノズルが被吸引物の付着した面に過度に吸着することを防止するため、所望の開口部を形成することもできる。
【0134】
なお、符号124は、アタッチメント101をノズル本体11の所定位置に固定するためのストッパである。
【0135】
そしてまた、実施の形態7にかかるさらなる他の実施の形態として、例えば、図37に示すように、実施の形態1〜7で説明したノズル本体11の開口部12側を広く形成して、ノズル本体11の正面から見た形状が略扇状となるよう構成したノズルの先端に、アッタチメント102を着脱可能に取付けてもよい。この場合、ノズル本体11は、図37に示す矢印Z方向から見た開口部12の形状が略長方形となっており、ブラシ毛122は、全体として略四角柱状に植毛され、ゴムシート123によってその外周面が包囲された構成となる。
【0136】
なお、実施の形態7では、ブラシ毛122の外周面にゴムシート123を配設した場合について説明したが、これに限らず、図38に示すように、ゴムシート123のみを配設してもよい。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ノズル本体内が負圧になった際に、流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出され、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されなくなるという動作を自動的に行うことができ、吸引作業中、流体が噴射されている状態でノズルを被吸引物が付着した面から離間させても、流体が周囲に飛散することがないノズルを提供することができる。
【0138】
また、本発明にかかるノズル用アタッチメントは、吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルの先端に着脱可能に取付けられるため、流体Wの洗浄効果、吸引効果に加え、被吸引物を掻き出したり、擦ったりすることができる。したがって、狭い場所や、形状が複雑な面にこびり付いた被吸引物も簡単に吸引除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるノズルの斜視図である。
【図2】図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図3】図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図4】図1に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかるノズルが取付けられる(接続される)吸引装置の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかるノズルの斜視図である。
【図7】図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図8】図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図9】図6に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3にかかるノズルの斜視図である。
【図11】図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図12】図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。
【図14】図10に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図15】図14のXV-XV線に沿った断面図である。
【図16】本発明の実施の形態4にかかるノズルの斜視図である。
【図17】図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図18】図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図19】図17に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【図20】図16に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図21】図20に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【図22】本発明の実施の形態5にかかるノズルの斜視図である。
【図23】図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図24】図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しているが、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図25】図23に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【図26】図22に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図27】図26に示すノズルの遮蔽部を開口部側から見た概略平面図である。
【図28】本発明の実施の形態6にかかるノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図29】図28に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図30】実施の形態6の他の実施の形態にかかるノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置が作動しておらず、ノズル本体内が負圧になっていない状態を示す図である。
【図31】図30に示すノズルの要部拡大断面図であって、吸引装置は作動しており、かつノズル本体内が負圧になっている状態を示す図である。
【図32】本発明の実施の形態7にかかるノズル用アタッチメントの正面図である。
【図33】図32のXXXIII−XXXIII線に沿った断面図である。
【図34】図32に示す矢印Y方向から見た平面図である。
【図35】実施の形態7の他の実施の形態にかかるノズル用アタッチメントの正面図である。
【図36】図35のXXXVI−XXXVI線に沿った断面図である。
【図37】実施の形態7の他の実施の形態にかかるノズル用アタッチメントの正面図である。
【図38】実施の形態7の他の実施の形態にかかるノズル用アタッチメントの断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8 ノズル
11 ノズル本体
12 開口部
13 流体噴射部
15、70、80 流体噴射制御部
21、40、60 流体噴射部本体
24、41、46、51、52、61、71、72 遮蔽板
25、45 駆動部
42 支持部
43 開口部
53 介在部材
63 ガイド部
64 誘導部材
73、74 ねじりコイルばね
81 圧力センサ
82 バルブ部
85 コントローラ
100、101、102 アタッチメント
121 取付部
122 ブラシ毛
123 ゴムシート

Claims (8)

  1. 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルであって、
    一端側に被吸引物を吸い込むための開口が形成されたノズル本体と、
    前記ノズル本体内に設けられ、当該ノズル本体の開口側に、被吸引物に対して吹き付ける流体を噴射する流体噴射部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出し、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部と、
    を備え、
    前記流体噴射制御部は、
    前記ノズル本体内に設けられ、前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断して、当該流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを防止する遮蔽部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出されるよう前記遮蔽部を移動させ、前記負圧が解除された際に、前記流体の進路を遮断するよう前記遮蔽部を移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記遮蔽部は、前記流体噴射部の回りを回転移動可能に設けられ、一端が前記駆動部に連結されてなり、
    前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、大気との差圧を利用して、前記遮蔽部を、前記流体の進路を遮断する位置から、流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に回転移動させるノズル。
  2. 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルであって、
    一端側に被吸引物を吸い込むための開口が形成されたノズル本体と、
    前記ノズル本体内に設けられ、当該ノズル本体の開口側に、被吸引物に対して吹き付ける流体を噴射する流体噴射部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出し、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部と、
    を備え、
    前記流体噴射制御部は、
    前記ノズル本体内に設けられ、前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断して、当該流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを防止する遮蔽部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出されるよう前記遮蔽部を移動させ、前記負圧が解除された際に、前記流体の進路を遮断するよう前記遮蔽部を移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記遮蔽部は、一端が前記駆動部に連結されてなり、当該遮蔽部は、互いに回動可能に連結された一対の遮蔽板と、前記一対の遮蔽板の間に介在可能であり、当該一対の遮蔽板の間に介在することによって、前記一対の遮蔽板を互いに離れる方向に回動させる介在部材と、を備え、
    前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、大気との差圧を利用して、前記介在部材が前記一対の遮蔽板の間に介在するよう前記一対の遮蔽板を移動させ、前記一方の遮蔽板と、他方の遮蔽板との間に形成された隙間を介して、前記流体噴射部から噴射された流体をノズル本体の開口から外部に放出させるノズル
  3. 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルであって、
    一端側に被吸引物を吸い込むための開口が形成されたノズル本体と、
    前記ノズル本体内に設けられ、当該ノズル本体の開口側に、被吸引物に対して吹き付け る流体を噴射する流体噴射部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出し、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部と、
    を備え、
    前記流体噴射制御部は、
    前記ノズル本体内に設けられ、前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断して、当該流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを防止する遮蔽部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出されるよう前記遮蔽部を移動させ、前記負圧が解除された際に、前記流体の進路を遮断するよう前記遮蔽部を移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記遮蔽部は、一端が前記駆動部に連結されてなり、当該遮蔽部は、互いに回動可能に連結された一対の遮蔽板と、前記一対の遮蔽板の間に介在可能であり、当該一対の遮蔽板の間に介在することによって、前記一対の遮蔽板を互いに離れる方向に回動させる介在部材と、を備え、
    前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、大気との差圧を利用して、前記介在部材が前記一対の遮蔽板の間に介在するよう当該介在部材を移動させ、前記一方の遮蔽板と、他方の遮蔽板との間に形成された隙間を介して、前記流体噴射部から噴射された流体をノズル本体の開口から外部に放出させるノズル
  4. 吸引装置に接続され、被吸引物を吸い込むために用いられるノズルであって、
    一端側に被吸引物を吸い込むための開口が形成されたノズル本体と、
    前記ノズル本体内に設けられ、当該ノズル本体の開口側に、被吸引物に対して吹き付ける流体を噴射する流体噴射部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出し、前記負圧が解除された際に、前記流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを阻止する流体噴射制御部と、
    を備え、
    前記流体噴射制御部は、
    前記ノズル本体内に設けられ、前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断して、当該流体が前記ノズル本体の開口から外部に放出されることを防止する遮蔽部と、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出されるよう前記遮蔽部を移動させ、前記負圧が解除された際に、前記流体の進路を遮断するよう前記遮蔽部を移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記遮蔽部は、一端が前記駆動部に連結されてなり、当該遮蔽部は、前記ノズル本体に揺動可能に設けられた遮蔽板と、当該遮蔽板が前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断する際に、前記遮蔽板との間に前記流体を誘導する誘導部材と、を備え、
    前記ノズル本体は、前記遮蔽板の先端を支持可能であると共に、当該遮蔽部の揺動をガイドするガイド部を備え、
    前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、大気との差圧を利用して、前記遮蔽板を、前記流体の進路を遮断する位置から、流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に揺動させ、
    前記誘導部材は、前記遮蔽板が前記流体噴射部から噴射された流体の進路を遮断する位置にある際に、前記ノズル本体の開口側にいくにしたがって、前記遮蔽板との距離が短くなるよう配置され、前記駆動部が、前記遮蔽板を、前記流体が当該ノズル本体の開口から外部に放出される位置に揺動させる際に、当該遮蔽板と誘導部材との間を通過する流体の流体圧によって当該揺動を補助するノズル。
  5. 前記遮蔽部は、その一部が前記流体噴射部に支持されてなり、前記駆動部は、前記遮蔽部の前記流体噴射部に支持された位置を支点として、当該遮蔽部を移動させる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のノズル。
  6. 前記遮蔽部は、前記流体噴射部から噴射された流体が通過可能な開口部を有し、
    前記駆動部は、前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記流体噴射部から噴射された流体を、当該開口部を介してノズル本体の開口から外部に放出させるよう、前記遮蔽部を移動させ、
    前記ノズル本体は、前記遮蔽部の先端を支持可能な支持部を備えてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のノズル。
  7. 前記駆動部は、
    前記ノズル本体の側壁に形成した収容部と、
    前記収容部内に移動可能に設けられたピストン部と、
    前記ピストン部と前記遮蔽部とを連結する軸部と、
    前記ピストン部に対して、このピストン部が前記ノズル本体の内部空間から離間する方向に付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記ノズル本体内が負圧になった際に、前記ピストン部を前記ノズル本体の内部空間に近接する方向に移動させ、このピストン部の移動により前記軸部を介して前記遮蔽部を移動させる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のノズル。
  8. 前記ピストン部は、外部から前記ノズル本体内に向けて押圧可能に設けられてなる請求項7記載のノズル。
JP2003012764A 2003-01-21 2003-01-21 ノズル及びノズル用アタッチメント Expired - Fee Related JP4249991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003012764A JP4249991B2 (ja) 2003-01-21 2003-01-21 ノズル及びノズル用アタッチメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003012764A JP4249991B2 (ja) 2003-01-21 2003-01-21 ノズル及びノズル用アタッチメント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004223372A JP2004223372A (ja) 2004-08-12
JP4249991B2 true JP4249991B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=32901270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003012764A Expired - Fee Related JP4249991B2 (ja) 2003-01-21 2003-01-21 ノズル及びノズル用アタッチメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4249991B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4601419B2 (ja) * 2004-12-27 2010-12-22 花王株式会社 湿式電気掃除機用吸引ノズル
JP2013198699A (ja) 2012-03-26 2013-10-03 Toshiba Corp 電気掃除機およびその吸込口体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004223372A (ja) 2004-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10653284B2 (en) Cleaning implement with mist generating system
US6997395B2 (en) Fluid injection and recovery device
JP3889732B2 (ja) 吸引装置及びノズル装置
CN106455892B (zh) 用于抽吸式清洁机的空气管
KR101816131B1 (ko) 경사 감지형 물청소 로봇 청소기
JP4249991B2 (ja) ノズル及びノズル用アタッチメント
JP2002065570A (ja) 引き出し式食器洗浄機
US20110005025A1 (en) Cleaning system
KR20160012363A (ko) 변기시트의 세정장치
JP2001276172A (ja) ノズル構造
JP2010051528A (ja) 液噴射吸引用部材及び液噴射吸引装置
JP3452194B2 (ja) ノズル構造
WO2019225384A1 (ja) 洗浄ヘッド及び洗浄装置
CN113509089A (zh) 表面清洁地刷以及真空吸尘器
CN219887069U (zh) 具有吹干功能的排便装置
KR200481146Y1 (ko) 대걸레 세척기
WO2024053062A1 (ja) 靴洗浄機
JP3321774B2 (ja) ノズル構造
CN115486755B (zh) 地面清洁装置
CN212234309U (zh) 表面清洁地刷以及真空吸尘器
KR102329176B1 (ko) 진공 청소기
JPH06343593A (ja) 食器洗浄装置
KR200355415Y1 (ko) 진동기능을 갖는 세정노즐장치
CN201082141Y (zh) 管嘴构造
KR200191062Y1 (ko) 세척기

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050217

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050714

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4249991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees