JP2001252242A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001252242A
JP2001252242A JP2000066970A JP2000066970A JP2001252242A JP 2001252242 A JP2001252242 A JP 2001252242A JP 2000066970 A JP2000066970 A JP 2000066970A JP 2000066970 A JP2000066970 A JP 2000066970A JP 2001252242 A JP2001252242 A JP 2001252242A
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Japan
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cylindrical tube
endoscope
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distal end
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Application number
JP2000066970A
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English (en)
Inventor
Takuo Sasaki
琢男 佐々木
Kazutaka Matsumoto
和孝 松本
Shigeto Magai
成人 真貝
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立て性が良好な先端構成部を有する内視鏡
を実現する。 【解決手段】 内視鏡の細長な挿入部は、先端側から硬
質の先端構成部11と、湾曲自在な湾曲部12と、可撓
性を有する可撓管部13とから構成される。前記先端構
成部11は内蔵物を嵌合固定した本体ブロック21及び
この本体ブロック21を内周面に嵌合固定した硬質な円
筒管22から構成される。前記本体ブロック21と前記
円筒管22とは、第1の突き当て部41に嵌合当接して
ろう付けなどで固定されると共に、前記先端構成部11
の後端側には前記湾曲部12を形成する複数の節輪のう
ちで最先端の節輪23が前記本体ブロック21と前記円
筒管22との後端面により形成される第2の突き当て部
42に嵌合し、接着等で固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡、特に細長
な挿入部の先端構成部に特徴のある内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより、体腔内を観察することのできる医療用の内
視鏡が広く用いられている。また、工業分野においても
タービン、エンジン等の内部を観察する工業用の内視鏡
が利用されている。
【0003】前記内視鏡は、照明光を導光する照明光学
系やこの照明光学系により照明された被写体の光学像を
取り込む対物光学系等を備えた先端構成部を細長の挿入
部先端側に設けている。
【0004】このような従来の内視鏡は、例えば、特開
平7−275194号公報に記載されているように、上
記照明光学系や対物光学系等を配設した本体ブロック
と、この本体ブロックを内周面に嵌合固定した硬質な円
筒管とで構成された先端構成部を有するものが提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−275194号公報に記載の内視鏡は、挿入部
の先端構成部を本体ブロックと、この本体ブロックを内
周面に嵌合固定する円筒管とで別体的に構成しているた
め、これら先端構成部を構成する部品相互の位置決め手
段が無く、組み立て時には専用の治具が必要であり、組
立て性が悪かった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、組立て性が良好な先端構成部を有する内視鏡を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の内視鏡は、円筒管の内周面に本体ブロックを嵌
合固定して構成した内視鏡挿入部の先端構成部と、前記
先端構成部の後端側に連設し、複数の節輪を回動自在に
連結して内蔵物を挿通する湾曲部と、前記円筒管に対し
て前記本体ブロックを突き当てて、これら円筒管及び本
体ブロックを位置決めする第1の突き当て部と、前記本
体ブロックの後端側を前記円筒管の後端側から後方へ突
出し、前記円筒管の後端及び前記突出した前記本体ブロ
ックの突出部外周の間に前記湾曲部の最先端の節輪を外
嵌して突き当てて位置決めする第2の突き当て部と、を
設けたことを特徴としている。この構成により、組立て
性が良好な先端構成部を有する内視鏡を実現する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を
備えた内視鏡の外観図、図2は図1の内視鏡挿入部の先
端構成部の軸方向断面図、図3は図1の内視鏡挿入部の
先端構成部の正面図、図4は図1の内視鏡挿入部の断面
図である。
【0009】図1に示すように内視鏡1は、細長で可撓
性を有する挿入部2と、この挿入部2の基端側に連設さ
れる把持部を兼ねる操作部3と、この操作部3上部に設
けた接眼部4とを備えて水密に構成されている。尚、前
記操作部3は側部にユニバーサルコード5の基端部を連
結していて、このユニバーサルコード5の端部は図示し
ない光源装置に着脱自在に接続されるコネクタ6を設け
ている。
【0010】前記挿入部2は、先端側から硬質の先端構
成部11と、この先端構成部11の後端に隣接して形成
され、湾曲自在な湾曲部12と、この湾曲部12の後端
に隣接して形成され、可撓性を有する可撓管部13とか
ら構成される。前記操作部3の後端側には、湾曲操作レ
バー14が設けてあり、この湾曲操作レバー14を回動
操作することにより前記湾曲部12を湾曲することがで
きる。また、この操作部3には吸引を行う吸引ボタン
(不図示)と、この吸引ボタンの基端付近から突出する
ように吸引口金15とが設けてあり、この吸引口金15
は図示しないチューブを介して吸引機に接続され、吸引
ボタンを操作することにより吸引チャンネル(図2参
照)に連通する吸引口金15を介して体液などを吸引す
ることができる。また、操作部3の前端側には、鉗子な
どの処置具を挿入する鉗子挿入口16が形成され、この
紺子挿入口16は内部で吸引チャンネルに連通してい
る。この鉗子挿入口16には通常鉗子栓17が取り付け
られている。
【0011】図2に示すように前記先端構成部11は、
後述のライトガイドファイバ等の内蔵物を嵌合固定した
本体ブロック21と、この本体ブロック21を内周面に
嵌合固定した硬質な円筒管22とから構成されている。
また、前記先端構成部11の後端側には、前記湾曲部1
2を形成する複数の節輪が回動自在に連結しており、こ
れら複数の節輪のうち最先端の節輪23が前記本体ブロ
ック21及び円筒管22の後端面に嵌合固定されてい
る。尚、前記最先端の節輪23を含む複数の節輪を回動
自在に連結して形成される前記湾曲部12は、フッ素ゴ
ムなどから形成される湾曲被覆部材24で水密的に覆わ
れている。
【0012】前記本体ブロック21には前記挿入部2内
を挿通し、被写体像を伝送するイメージガイドファイバ
31の先端部分が対物レンズ系32と共に固定され、こ
のイメージガイドファイバ31の後端側分は前記接眼部
4に内蔵される接眼部4の図示しない結像位置に固定さ
れている。
【0013】また、図3及び図4に示すように前記本体
ブロック21には、前記挿入部2内を挿通し照明光を導
光するライトガイドファイバが、先端側で少なくとも円
形断面のライトガイドファイバ33及び略楕円形状断面
のライトガイドファイバ34に分岐し、これらライトガ
イドファイバ33及び略楕円形状断面のライトガイドフ
ァイバ34の先端部分がそれぞれ円形照明窓35及び略
楕円形状照明窓36と共に固定されていて、前記コネク
タ6を図示しない光源装置に接続した際に、光源装置か
らの照明光を前記円形照明窓35、略楕円形状照明窓3
6から照明するようになっている。
【0014】前記対物レンズ系32に隣接して前記本体
ブロック21に形成された少なくとも一つの円形照明窓
35には照明レンズ37が配設され、この照明レンズ3
7の結像位置に分岐したライトガイドファイバ33のう
ち一つが配設される。一方、前記楕円形状照明窓36
は、前記本体ブロック21に形成された切り欠き部38
と前記円筒管22との空間から形成され、略楕円形状断
面のライトガイドファイバ34が水密的に接着固定され
ている。尚、このような略楕円形状断面のライトガイド
ファイバ34を配置することにより、ライトガイドファ
イバの本数を増やすことができるので、内視鏡視野の中
心部の明るさを向上することができる。また、同時に円
形照明窓35に照明レンズ37を配設して、視野の全体
にムラの無い照明光が得られるようになっている。
【0015】また、前記先端構成部11には、前記挿入
部2を挿通する吸引チャンネル39を形成するチャンネ
ルチューブ39aの基端側が固定されており、先端構成
部11の先端側に開口している。この吸引チャンネル3
9は、図示しない内視鏡用処置具を挿通する処置用チャ
ンネルとしても使用される。
【0016】本実施の形態では、前記円筒管22に対し
て前記本体ブロック21を突き当てて、これら円筒管2
2及び本体ブロック21を位置決めする第1の突き当て
部と、前記本体ブロック21の後端側を前記円筒管22
の後端側から後方へ突出し、前記円筒管22の後端及び
前記突出した前記本体ブロック21の突出部外周の間に
前記湾曲部12の最先端の節輪23を外嵌して突き当て
て位置決めする第2の突き当て部とを設けるように構成
する。
【0017】即ち、図3に示すように前記本体ブロック
21の先端側外周には、前記円筒管22と突き当てるた
めの切欠部21aを形成すると共に、この本体ブロック
21の切欠部21aに相対する前記円筒管22の先端側
には突出部22aを設けている。そして、前記本体ブロ
ック21に前記円筒管22を嵌合することで、前記本体
ブロック21の切欠部21aと前記円筒管22の突出部
22aとが嵌合当接して第1の突き当て部41を形成
し、この第1の突き当て部41をろう付けなどで固定す
る。このことにより、本体ブロック21に対して前記円
筒管22は、軸方向は勿論、径方向に対しても位置決め
ができるようになっている。
【0018】そして、前記本体ブロック21の後端側を
前記円筒管22の後端側から後方へ突出することで、前
記円筒管22の後端面と前記突出した前記本体ブロック
21の突出部22a外周との間により第2の突き当て部
42が形成され、この第2の突き当て部42に前記湾曲
部12の最先端の節輪23を外嵌して突き当て接着等で
固定する。このことにより、先端の節輪23に対して前
記円筒管22は、軸方向は勿論、径方向に対しても位置
決めができるようになっている。
【0019】このように構成される先端構成部の作用を
説明する。本体ブロック21と円筒管22とを第1の突
き当て部41に当接固定すると、第2の突き当て部42
が形成される。この第2の突き当て部42に湾曲部12
を形成する複数の節輪のうちの最先端の節輪23を突き
当て固定する。そして、前記本体ブロック21に円形照
明窓35及び略楕円形状の照明窓36を嵌合固定し、前
記本体ブロック21と前記円筒管22とを組み合わせて
形成する照明レンズ系即ち、円形照明窓35及び略楕円
形状の照明窓36に、それぞれ円形断面のライトガイド
ファイバ33及び略楕円形状断面のライトガイドファイ
バ34が固定される。尚、前記円形照明窓35の最先端
側には前記照明レンズ37が固定される。
【0020】これにより、第1の突き当て部41を設け
た本体ブロック21と円筒管22との組み合わせによ
り、特別な治具を必要とせず、容易に内視鏡の先端構成
部11を組み立てることができる。また、前記本体ブロ
ック21と前記円筒管22とを組み合わせると、第2の
突き当て部42が形成され、簡単に前記先端構成部11
と最先端の節輪23を接続、位置決めすることができ
る。更に、本体ブロック21を切削加工により容易に形
成でき、円筒管22と組み合わせることにより、容易に
かつ高精度に略楕円形状断面の空間を形成できる。従っ
て、先端構成部11に円形穴を形成して内蔵物を収納す
る従来の内視鏡に比べ、デッドスペースを少なくするこ
とができるので、略楕円形状断面のライトガイドファイ
バ34を先端構成部11に収容し内蔵物の充填率を向上
することができる。
【0021】尚、本実施の形態の内視鏡1は、図示しな
い光源装置の照明光をライトガイドファイバで導光し、
このライトガイドファイバで挿入部2の先端構成部11
の照明窓から被写体を照明し、照明された被写体像をイ
メージガイドファイバ31で伝送して接眼部4で観察、
診断する光学式内視鏡として説明したが、本発明はこれ
に限定されず、挿入部2の先端構成部11に撮像装置を
内蔵し、この撮像装置の撮像信号を信号処理して得られ
た内視鏡画像をモニタ等の表示手段で表示する電子(又
はビデオ)内視鏡に適用しても良い。
【0022】(第2の実施の形態)図5ないし図7は本
発明の第2の実施の形態に係り、図5は本発明の第2の
実施の形態を備えた内視鏡挿入部の先端構成部の軸方向
断面図、図6は図5中のA部の拡大図、図7は内視鏡挿
入部の先端構成部の正面図である。本第2の実施の形態
は、第1の突き当て部41と第2の突き当て部42とを
上記第1の実施の形態とは異なる位置に形成している。
それ以外の構成は図3とほぼ同様なので説明を省略し、
同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0023】図5に示すように本第2の実施の形態を備
えた先端構成部50は、略楕円形状断面のライトガイド
ファイバ33、イメージガイドファイバ31及びチャン
ネルチューブ39aの基端側を固定した本体ブロック5
1と、この本体ブロック51に嵌合する円筒管52より
構成されている。尚、本実施の形態では、図7に示すよ
うに前記略楕円形状断面形状のライトガイド34及びこ
れらライトガイド34の略楕円形状の照明窓36を前記
本体ブロック51の左右両端側に配設している構成とな
っている。
【0024】図6に示すように前記本体ブロック51の
周方向には、外周寸法が前記円筒管52の外径よりも小
さい第1の突き当て部61を形成すると共に、この第1
の突き当て部61から半径方向に突出した前記円筒管5
2の後端面に第2の突き当て部62を形成する。
【0025】前記本体ブロック51の後端側外周には、
前記円筒管52と突き当てるための切欠部51aを形成
すると共に、この本体ブロック51の切欠部51aに相
対する前記円筒管52の先端側には突出部52aを設け
ている。そして、前記本体ブロック21に前記円筒管2
2を嵌合することで、前記本体ブロック51の切欠部5
1aと前記円筒管52の突出部22aとが嵌合当接して
第1の突き当て部61を形成し、この第1の突き当て部
61をろう付けなどで固定する。このことにより、本体
ブロック51に対して前記円筒管52は、軸方向は勿
論、径方向に対しても位置決めができるようになってい
る。
【0026】そして、前記本体ブロック51の後端側を
前記円筒管52の後端側から後方へ突出することで、前
記円筒管22の後端面と前記突出した前記本体ブロック
21の突出部52a外周との間により第2の突き当て部
62が形成され、この第2の突き当て部62に前記湾曲
部12の最先端の節輪23を外嵌して突き当て接着等で
固定する。このことにより、先端の節輪23に対して前
記円筒管52は、軸方向は勿論、径方向に対しても位置
決めができるようになっている。
【0027】このように構成される先端構成部の作用を
説明する。円筒管62を本体ブロック51の第1の突き
当て部41に当接し、ろう付けなどで固定する。そし
て、円筒管52の後端面に形成した第2の突き当て部6
2に、湾曲部12を構成する複数の節輪のうち最先端の
節輪23を嵌合固定する。このように先端構成部を硬性
した結果、第1の実施の形態と同様な効果を得ることが
できる。
【0028】尚、本発明は、上記した実施の形態にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0029】(第3の実施の形態)本第3の実施の形態
は、内視鏡用処置具などを使用した際に、湾曲部に湾曲
操作をかけても、所望の湾曲角度を得ることが可能な内
視鏡を提供することを目的とする。
【0030】図8ないし図11は本発明の第3の実施の
形態に係り、図8は第3の実施の形態を備えた内視鏡挿
入部の軸方向断面図、図9は図8の第1変形例を説明す
る内視鏡挿入部の軸方向断面図、図10及び図11は図
8の第2変形例を説明する説明図であり、図10は図8
の第2変形例を説明する内視鏡挿入部の軸方向断面図、
図11は図10の要部を説明する説明図である。
【0031】図8に示すように挿入部100は、管状部
材である可撓管部110の先端に同じく管状の柔軟部1
20と湾曲操作可能な湾曲部130とを順次接続して構
成されており、湾曲部130の先端には図示しない先端
構成部が設けられている。前記湾曲部130は、図示し
ない操作部に設けたアングル操作レバー(不図示)で湾
曲操作が可能であり、前記柔軟部120は前記可撓管部
110よりも柔軟に構成され、外力によって容易に曲げ
ることができるようになっている。
【0032】前記湾曲部130には、湾曲駒140が節
輪150によって順次回動自在に枢着されている。この
湾曲駒140の外周には、網管141と第2の外皮14
2とが順次被覆されている。前記湾曲駒140の先端に
は、アングル操作ワイヤ160がろう付けなどにより固
定されている。前記可撓管部110は、螺旋管111に
網状管112を被嵌して形成される芯部材の外側にポリ
エチレン、ポリエステル等から形成される第1の外皮1
13で被覆してある。この第1の外皮113の端部は、
前記網状管112の上で接着固定されている。前記柔軟
部120は前記可撓管部110の前記第1の外皮113
を取り除き、この第1の外皮113より柔軟な第2の外
皮142を伸ばすことで形成されている。つまり、前記
柔軟部120は、前記可撓管部110と外皮以外が共通
の部材として構成される。尚、前記第2の外皮142の
端部は、前記網状管112の上で糸114により巻き固
定した後に接着剤115により接着される。
【0033】前記湾曲部130の最終駒140は第1の
接着部材131を介して接着され、この第1の接着部材
131は前記柔軟部120の先端側の螺旋管111、網
状管112に突き当てられ、金属製の薄板状の第2の接
着部材132に固定されている。ここで、図示しない湾
曲操作レバーを操作して前記湾曲部130に湾曲操作を
かけたとき、この湾曲部130後端に連設した前記柔軟
部120が縮んでしまう。すると、アングル操作ワイヤ
160のストロークが余ることになり、所望の湾曲角度
が出なくなる。特に図示しない内視鏡用処置具(以下、
単に処置具)を鉗子挿入口(不図示)から内視鏡に挿入
して体腔内の患部を処置している際に、湾曲操作レバー
(不図示)を操作して湾曲部130に湾曲操作をかけた
場合には、前記柔軟部120の縮みが顕著である。
【0034】そこで、本実施の形態では、前記柔軟部1
20に縮み防止手段として前記アングル操作ワイヤ16
0をガイドするガイドコイルを前記柔軟部120の両端
部で固定することで、前記柔軟部120が縮むことを防
止し、アングル操作ワイヤ160のストロークを余らせ
なくするように構成する。即ち、前記第1の第1の接着
部材131にガイドコイル133を半田134により固
着すると共に、前記柔軟部120の後端側でも前記ガイ
ドコイル133を半田134によって固着している。
【0035】これにより、前記柔軟部120の螺旋管1
11及び網状管112が軸方向に縮みにくくアングル操
作ワイヤ160が弛みにくい。従って、アングル操作ワ
イヤ160が弛まないので、湾曲角度ダウンを防止でき
ると共に、挿入部100に内蔵している図示しないライ
トガイド等の内蔵物を傷つけにくいという効果を得る。
【0036】また、図9に示す変形例のように前記柔軟
部120を構成する網状管112の1部に合成樹脂材1
80を含浸させて前記螺旋管111と一体化するように
構成しても良い。これにより、前記柔軟部120の螺旋
管111及び網状管112が軸方向に縮みにくくなるの
で、柔軟部の曲げ性を大きく損なうことなく、柔軟部が
極端に小さく曲げられにくくなる。
【0037】更に、図10及び図11に示す変形例のよ
うに前記柔軟部120を構成する網状管112の上に、
湾曲方向と同じ向きに薄板状の板部材190を配設する
ように構成しても良い。尚、図11では図10の前記可
撓管部110の第1の外皮113を取り外して前記網状
管112を外部に露出している。これにより、前記柔軟
部120の網状管112が前記薄板状の板部材190に
よって軸方向に縮みにくくなるので、柔軟部120の曲
げ性を大きく損なうことなく、柔軟部120が極端に小
さく曲げられにくくなる。
【0038】上述した構成により、内視鏡用処置具など
を使用した際に、湾曲部130に湾曲操作をかけても、
所望の湾曲角度を得ることができる。
【0039】[付記] (付記項1) 円筒管の内周面に本体ブロックを嵌合固
定して構成した内視鏡挿入部の先端構成部と、前記先端
構成部の後端側に連設し、複数の節輪を回動自在に連結
して内蔵物を挿通する湾曲部と、前記円筒管に対して前
記本体ブロックを突き当てて、これら円筒管及び本体ブ
ロックを位置決めする第1の突き当て部と、前記本体ブ
ロックの後端側を前記円筒管の後端側から後方へ突出
し、前記円筒管の後端及び前記突出した前記本体ブロッ
クの突出部外周の間に前記湾曲部の最先端の節輪を外嵌
して突き当てて位置決めする第2の突き当て部と、を設
けたことを特徴とする内視鏡。
【0040】(付記項2) 円筒管の内周面に本体ブロ
ックを嵌合固定して構成した内視鏡挿入部の先端構成部
と、前記先端構成部の後端側に連設し、複数の節輪を回
動自在に連結して内蔵物を挿通する湾曲部と、前記本体
ブロックと前記円筒管とを嵌合位置決めする第1の突き
当て部を前記本体ブロック及び前記円筒管に設けると共
に、前記本体ブロックと前記円筒管を組み合わせること
で形成する第2の突き当て部に前記湾曲部の最先端の節
輪を当接、位置決めしたことを特徴とする内視鏡。
【0041】(付記項3) 可撓性を有する長尺な可撓
部の先端側にこの可撓部より柔軟な柔軟部と湾曲自在な
湾曲部とを順次接続して構成する挿入部を有する内視鏡
において、前記可撓部は、螺旋管に網状管を被覆した芯
部材を第1の外皮に被覆して形成し、前記柔軟部は前記
第1の外皮よりも柔軟な第2の外皮を被覆して形成する
と共に、前記柔軟部には軸方向への縮み防止手段を設け
たことを特徴する内視鏡。
【0042】(付記項4) 前記縮み防止手段は、前記
湾曲部を湾曲させるアングル操作ワイヤをガイドするガ
イドコイルを前記柔軟部の先端側と後端側とで固定した
ことを特徴する付記項3に記載の内視鏡。
【0043】(付記項5) 前記縮み防止手段は、前記
湾曲部を湾曲させるアングル操作ワイヤをガイドするガ
イドコイルを前記柔軟部の先端側と後端側とで固定する
と共に、前記柔軟部の網状管に部分的に合成樹脂材を含
浸硬化したことを特徴する付記項3に記載の内視鏡。
【0044】(付記項6) 前記縮み防止手段は、前記
柔軟部に板状部材を配設したことを特徴とする付記項3
に記載の内視鏡。
【0045】(付記項7) 被写体を照明する照明光を
導光するライトガイドを有する内視鏡において、前記ラ
イトガイドの断面を略楕円形状に形成したことを特徴と
する内視鏡。
【0046】[付記3〜6に対する従来技術]従来、気
管支の観察や手術等に用いられる気管支用内視鏡は、例
えば実公昭63−14805号公報や実開平7−203
87号公報に記載されているように上葉部への挿入性向
上のために、挿入部の湾曲部後端に柔軟な柔軟部(第2
湾曲部とも呼ばれる)が連設され、その後端側にやや硬
質の可撓管部が連設されている構造のものがある。
【0047】[付記3〜6に対する課題]しかしなが
ら、このような従来の気管支用内視鏡は、湾曲操作レバ
ーを操作して湾曲部に湾曲操作をかけたとき、前記湾曲
部の後端に連設した柔軟部が縮んでしまうことにより、
所望の湾曲角度が得られない虞れがある。特に内視鏡用
処置具(以下、単に処置具)を内視鏡操作部の前端側に
設けた鉗子挿入口より挿入し、鉗子チャンネルを挿通し
て内視鏡の先端構成部側から突出した処置具の先端部で
体腔内の患部を処置している際に、湾曲操作レバーを操
作して湾曲部に湾曲操作をかけた場合には、前記柔軟部
の縮みが顕著であった。
【0048】[付記3〜6に対する目的]内視鏡用処置
具などを使用した際に、湾曲部に湾曲操作をかけても、
所望の湾曲角度を得ることが可能な内視鏡を提供するこ
とを目的とする。
【0049】[付記3〜6に対する解決手段]前記目的
を達成するため本発明は、可撓性を有する長尺な可撓部
の先端側にこの可撓部より柔軟な柔軟部と湾曲自在な湾
曲部とを順次接続して構成する挿入部を有する内視鏡に
おいて、前記可撓部は、螺旋管に網状管を被覆した芯部
材を第1の外皮に被覆して形成し、前記柔軟部は前記第
1の外皮よりも柔軟な第2の外皮を被覆して形成すると
共に、前記柔軟部には軸方向への縮み防止手段を設けた
ことを特徴としている。
【0050】[付記3〜6に対する効果]柔軟部が縮ん
で湾曲角度が足りなくなるということがなくなり、湾曲
部に湾曲操作をかけても、所望の湾曲角度を得ることが
できる。また、柔軟部の湾曲を小さくさせることができ
るので、挿入部に内蔵している内蔵物の破損を防止する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明よれば、先端
構成部の組み立て時に必要となる治具が不要となる上、
容易にかつ確実に先端構成部を組み立てることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡の外
観図
【図2】図1の内視鏡挿入部の先端構成部の軸方向断面
【図3】図1の内視鏡挿入部の先端構成部の正面図
【図4】図1の内視鏡挿入部の断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態を備えた内視鏡挿入
部の先端構成部の軸方向断面図
【図6】図5中のA部の拡大図
【図7】内視鏡挿入部の先端構成部の正面図
【図8】第3の実施の形態を備えた内視鏡挿入部の軸方
向断面図
【図9】図8の第1変形例を説明する内視鏡挿入部の軸
方向断面図
【図10】図8の第2変形例を説明する内視鏡挿入部の
軸方向断面図
【図11】図10の要部を説明する説明図
【符号の説明】
1 …内視鏡 2 …挿入部 11 …先端構成部 12 …湾曲部 13 …可撓管部 21 …本体ブロック 22 …円筒管 23 …節輪(最先端の節輪) 41 …第1の突き当て部 42 …第2の突き当て部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真貝 成人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 DA12 DA17 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF32 FF35 JJ06 JJ11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒管の内周面に本体ブロックを嵌合固
    定して構成した内視鏡挿入部の先端構成部と、 前記先端構成部の後端側に連設し、複数の節輪を回動自
    在に連結して内蔵物を挿通する湾曲部と、 前記円筒管に対して前記本体ブロックを突き当てて、こ
    れら円筒管及び本体ブロックを位置決めする第1の突き
    当て部と、 前記本体ブロックの後端側を前記円筒管の後端側から後
    方へ突出し、前記円筒管の後端及び前記突出した前記本
    体ブロックの突出部外周の間に前記湾曲部の最先端の節
    輪を外嵌して突き当てて位置決めする第2の突き当て部
    と、 を設けたことを特徴とする内視鏡。
JP2000066970A 2000-03-10 2000-03-10 内視鏡 Pending JP2001252242A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008073186A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Pentax Corp 内視鏡の挿入部
JP2009089908A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡

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