JP5702818B2 - 内視鏡挿入部及びその接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡挿入部及びその接合方法に関する。
従来、医療分野において、内視鏡を利用した検査が広く普及している。内視鏡は、患者の体内に挿入される挿入部と、術者が操作する操作部とを備える。挿入部は、先端に位置し、CCD、CMOSイメージセンサ等の撮像素子を内蔵した先端部と、先端部の基端に連設された湾曲部と、湾曲部の基端に連設され、可撓性を有する軟性部とを有し、湾曲部が湾曲することにより先端部が観察対象に向けられる。
湾曲部は、金属製のリング状の湾曲駒(節輪とも呼ばれる)を複数個連結したものであり、湾曲駒の外周面にはブレードと呼ばれる金属製の素線を編組したネットが被せられて、ブレードの外周には樹脂製の外皮である筒状のゴム(アングルゴムと呼ばれる)が被せられて被覆される。先端部は、撮像素子などが取り付けられる先端部本体を有し、先端部と湾曲部とを連結する際は、湾曲部の最も先端側の湾曲駒と先端部本体とが接合される。
軟性部は、ステンレスなどの金属製の螺旋管とこの螺旋管の外周面に湾曲部と同様に金属製のブレードが被せられ、螺旋管及びブレードの先端及び基端には円筒状の接続管が嵌合されて、ブレードの外周は押し出し成形法により樹脂製の外皮で被覆される。湾曲部と軟性部とを連結する際は、湾曲部の最も基端側の湾曲駒と、軟性部の先端側の接続管とが接合される。
内視鏡の分野では、挿入部の細径化が望まれており、先端部本体、湾曲駒、及び接続管のような内視鏡挿入部を構成する円筒状部品の接合部分の周辺には、一部の機種を除き、ネジ止めを可能とするスペースがない。そこで、取付ネジの使用をなくした内視鏡挿入部が種々提案されている。特許文献1記載の内視鏡挿入管用接合構造では、一方の円筒状部品の内周面に他方の円筒状部品の外周面を嵌合させて、嵌合部分の隙間に半田を充填することで接合させている。
特許文献2には、湾曲駒と、軟性部の接続管と、金属リングから構成される接続保持部材とを有する内視鏡が記載されている。湾曲駒及び接続管は、相対する部位に、軸方向に所定の長さ分だけ均等な幅で切り欠くことにより形成した円弧状連結部片を設け、この円弧状連結部片を相手方の切り欠きに係合させた状態で接続保持部材を双方の円弧状連結部片に嵌合させ、さらに円弧状連結部片の外周面に接着剤や半田付けなどを用いて固着させている。
特許文献3には、湾曲駒、及びこの湾曲駒と接合される軟性部先端の接続管に、その両者に共通の連結部材を係合する係合用孔部をそれぞれ形成した内視鏡が記載されている。湾曲駒と接続管とを接合するときには、湾曲駒の内周面に接続管の外周面を嵌合させた状態で、両者の係合用孔部の位置を合わせて連結部材を係合用孔部に係合させ、連結部材を覆うように湾曲駒の外周面に金属テープなどを貼着している。
特許文献4には、湾曲駒の後端部にかしめ部を有するとともに、軟性部の接続部材(接続管)に円周溝を形成した内視鏡が記載され、接続部材に湾曲駒を嵌合させ、かしめ部をかしめることで円周溝にかしめ部を入り込ませて結合させている。
一方、内視鏡では、患者の体内に挿入させるための柔軟性が低下したときや、洗浄消毒の繰り返しにより耐久性が低下したときなど、先端部、湾曲部、軟性部にそれぞれ分解した後、修理及びメンテナンスを行うことが不可欠である。内視鏡挿入部の各部品は高価であるため、修理及びメンテンナンスを終えた各部品を再利用することが求められている。
特開2009−11442号公報 特開平9−236588号公報 特開平5−115427号公報 特開平5−277590号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されている半田付けや接着剤を使用したり、金属テープを被覆したりする内視鏡挿入部では、分解作業の際、半田、接着剤、金属テープなどを剥離する作業が必要となり、これらの作業で先端部本体、湾曲駒、接続管などが傷つき、部品の再利用ができないという問題がある。特許文献3記載の内視鏡を分解するには、金属テープを剥がし、さらに連結部材を係合用孔部から離脱させるという作業が必要であり、この作業で部品が傷つくこともある。特許文献4記載の内視鏡では、かしめを行った湾曲駒、接続管が塑性変形しており、一度塑性変形し、剛性や寸法精度が低下したこれらの部品は再利用することができない。
また、特許文献1記載の接合方法では、挿入部のさらなる細径化を図るために、接合後にはみ出した半田を削り落としたりするなど、組み立て作業が非常に困難であり、熟練者の作業が必要となる。特許文献2,3記載の接合方法においても、連結部材を組み込んだ後、接着や半田付け、金属テープなどの貼着などの作業を必要とする。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、組立作業を容易にすることを可能とし、且つ分解作業後の部品再利用率の高い内視鏡挿入部及びその接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内視鏡挿入部は、複数の第1連結用貫通孔を有する第1円筒状部品と、内周面が第1円筒状部品の外周面に筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、複数の第1連結用貫通孔と連通する位置に配される複数の第2連結用貫通孔を有する第2円筒状部品と、円弧状に湾曲した板状の弾性部、弾性部の両端から屈曲する一対の貫通部、貫通部から互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部を有し、第1及び第2連結用貫通孔を連通させた第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、第2円筒状部品の外周面に沿って弾性部が配され、第1及び第2連結用貫通孔を貫通部が貫通し、第1円筒状部品の内周面に沿って抜け止め部が配される接合部品とを備える。
弾性部の撓み変形により、第1及び第2連結用貫通孔から抜け止め部の先端が第1円筒状部品内に挿入され、挿入完了後に弾性部の復元力により第2円筒状部品の外周面に弾性部が密着することが好ましい。また、貫通部の幅は、第1及び第2連結用貫通孔の筒心方向における長さと同じに形成されることが好ましい。
第1及び第2円筒状部品は、これら第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で周方向への移動を規制する周方向移動規制部を有することが好ましい。周方向移動規制部は、第1及び第2円筒状部品の一方に形成され、筒心方向に切り欠かれた周方向移動規制切り欠きと、第1及び第2円筒状部品の他方に形成され、第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、周方向移動規制切り欠きに嵌合する周方向移動規制突起とを有することが好ましい。また、接合部品は、第1及び第2円筒状部品の周方向に離間して複数配されることが好ましい。
第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、第1連結用貫通孔の一方とこれに一部が重なる第2連結用貫通孔の一方により第1重複連通孔を形成し、第1連結用貫通孔の他方とこれに重なる第2連結用貫通孔の他方により第2重複連通孔を形成し、第1重複連通孔の周方向長さが貫通部の板厚と同じであり、第1重複連通孔の周方向一端と第2重複連通孔の周方向他端との周方向長さが弾性部の周方向長さと同じであり、第1重複連通孔は周方向で隣り合うことが好ましい。
接合部品は、金属板を折り曲げ加工することにより形成されることが好ましい。第1及び第2円筒状部品の一方は、複数の湾曲駒を連結した湾曲部の最も基端側に位置する湾曲駒であり、第1及び第2円筒状部品の他方は、可撓性を有する軟性部の先端側に取り付けられた接続管であることが好ましい。また、第1及び第2円筒状部品の一方は、先端部に組み込まれる先端部本体であり、第1及び第2円筒状部品の他方は、複数の湾曲駒を連結した湾曲部の最も先端側に位置する湾曲駒であることが好ましい。
本発明の内視鏡挿入部の接合方法は、複数の第1連結用貫通孔を有する第1円筒状部品と、内周面が第1円筒状部品の外周面に筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、複数の第1連結用貫通孔と連通する位置に配される複数の第2連結用貫通孔を有する第2円筒状部品と、円弧状に湾曲した板状の弾性部、弾性部の両端から屈曲する一対の貫通部、貫通部から互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部を有する接合部品とを用い、弾性部を第2円筒状部品の外周面よりも小さい屈曲半径となるように撓ませながら、第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で連通する第1及び第2連結用貫通孔から第1円筒状部品内に一対の抜け止め部の先端を挿入する工程と、弾性部を撓ませる力を解放して、弾性部の復元力により第2円筒状部品の外周面に沿って弾性部が配され、第1及び第2連結用貫通孔を貫通部が貫通し、第1円筒状部品の内周面に沿って抜け止め部が配される状態とする工程とを含む。
本発明によれば、円弧状に湾曲した板状の弾性部、弾性部の両端から屈曲する一対の貫通部、貫通部から互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部を有する接合部品を用いて、第1及び第2連結用貫通孔を連通させた第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、第2円筒状部品の外周面に沿って弾性部が配され、第1及び第2連結用貫通孔を貫通部が貫通し、第1円筒状部品の内周面に沿って抜け止め部が配されて接合部品が第1及び第2円筒状部品に取り付けられるため、組立作業を容易にすることを可能とし、且つ分解作業後の部品再利用率を高くすることができる。
内視鏡の外観を示す側面図である。 挿入部の先端部の正面図である。 先端部及び湾曲部の断面図である。 湾曲部及び軟性部の断面図である。 湾曲部及び軟性部の斜視図である。 湾曲部及び軟性部の接合部分の構成を示す分解斜視図である。 湾曲部の最も基端側に位置する湾曲駒の基端側斜視図である。 軟性部の先端側に設けられた接続管の斜視図である。 湾曲部及び軟性部の接合部分における筒心方向と直交する断面図である。 クリップを第1及び第2連結用貫通孔に挿入する前後の工程を説明する説明図である。 第2実施形態の湾曲部及び軟性部の接合部分を示す斜視図である。 第2実施形態の湾曲部及び軟性部の接合部分の構成を示す分解斜視図である。 第2実施形態の湾曲駒の基端側斜視図である。 第2実施形態の接続管の斜視図である。 第2実施形態の湾曲部及び軟性部の接合部分における筒心方向と直交する断面図である。 第2実施形態のクリップを第1及び第2連結用貫通孔に挿入する前の工程を説明する説明図である。 第2実施形態のクリップを第1及び第2連結用貫通孔に挿入する工程を説明する説明図である。 第3実施形態の湾曲部及び軟性部の接合部分を示す斜視図である。 第3実施形態の湾曲部及び軟性部の接合部分の構成を示す分解斜視図である。 第3実施形態の先端部本体の基端側斜視図である。
[第1実施形態]
図1において、内視鏡2は、体内に挿入される挿入部10と、挿入部10の基端部分に連設された操作部11と、操作部11に連設されたユニバーサルコード12とを備える。ユニバーサルコード12は、内視鏡2と、内視鏡2で撮影した画像信号を処理するプロセッサ装置(図示せず)、及び内視鏡2に導光される照明光を発光する光源装置(図示せず)とを接続するもので、画像信号や制御信号を送信するための信号ケーブル38(図3参照)や、照明光を導光するライトガイドなどが配設されている。
挿入部10は、先端部13と、先端部13の基端に連設された湾曲自在な湾曲部14と、湾曲部14の基端に連設された可撓性を有する軟性部15とを有する。軟性部15は先端部13を体内の目的の位置に到達させるために数mの長さをもつ。この挿入部10では、後述する第1及び第2クリップ61,62を用いて湾曲部14と軟性部15とが接合される。
湾曲部14は、複数個(例えば、16個)の湾曲駒20を直列に連結したものであり、先頭の湾曲駒20は先端部13に固定され、後端の湾曲駒20は軟性部15に固定されている。湾曲駒20には、操作部11から軟性部15を通って湾曲部14へ延びる操作ワイヤ45(図3及び図4参照)が連結されている。
操作ワイヤ45は、上下用及び左右用の2組設けられており、それぞれの操作ワイヤ45の基端側は、操作部11に設けられた上下アングルノブ21及び左右アングルノブ22の操作に連動して回転するプーリに掛け回されている。上下アングルノブ21が回転操作されると、上下用の操作ワイヤ45が押し引きされて湾曲部14が上下方向に湾曲動作し、左右アングルノブ22が回転操作されると、操作ワイヤ45が押し引きされて湾曲部14が左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部13を体内の所望の方向に向けることができる。
操作部11には、鉗子入口23が設けられている。鉗子入口23には、患部の治療に用いられる鉗子やスネアといった処置具が挿通される。鉗子入口23は、挿入部10内に配設された鉗子チャンネル24に接続され、鉗子チャンネル24は、先端部13に設けられた鉗子出口33(図2参照)に接続される。
操作部11には、送気・送水ボタン25および吸引ボタン26が設けられている。送気・送水ボタン25は、エアーや水などの流体を、挿入部10内に設けられた送気・送水チャンネル(図示せず)を通じて、先端部13に設けられた噴射ノズル34(図2参照)から噴射させるために使用される。吸引ボタン26は、体内の液体や生体組織等の被吸引物を、鉗子チャンネル24を通じて吸引する際に操作される。
図2及び図3に示すように、先端部13の先端には、樹脂製の先端キャップ13aが取り付けられており、先端キャップ13aには、観察窓31、照明窓32、鉗子出口33、噴射ノズル34などが設けられている。観察窓31の奥には、体腔内の被観察部位の像光を取り込むための対物光学系35が配されている。対物光学系35は、対物レンズやプリズム35aからなり、対物光学系35の光軸はプリズム35aによって90°屈曲される。撮像素子36は、プリズムから像光が射出する射出面と撮像面が対面するように横置き(撮像面が軸方向と平行な向き)に配置されている。回路基板37は、撮像素子36を実装するとともに、撮像素子36を駆動する駆動回路も実装する。回路基板37には、多芯ケーブルからなる信号ケーブル38が接続されている。信号ケーブル38は、挿入部10からユニバーサルコード12へ延びており、プロセッサ装置に接続される。
照明窓32は、観察窓31を挟んだ両側に設けられ、照明光を被観察部位に向けて照射する。照明窓32の奥には、ライトガイド(図示せず)が配設されており、ライトガイドは、挿入部10からユニバーサルコード12へ延びており、光源装置に接続されている。
先端部13は、対物光学系35、撮像素子36、回路基板37、ライトガイドや鉗子チャンネル24の先端部付近などが取り付けられる、円筒状の金属製の先端部本体41を有している。先端部本体41の先端には、先端キャップ13aが嵌合される。先端部本体41の後端には、先頭の湾曲駒20と接続するための接続部41aを有する。
図4及び図5に示すように、湾曲駒20は、金属製であり、複数の湾曲駒20は、各湾曲駒20の回動中心となる、連結ピン43によって連結されている。以下では、説明の都合上、複数の湾曲駒20のうち、湾曲部14の最も先端側に位置するものを湾曲駒20A、湾曲部14の最も基端側に位置するものを湾曲駒20Bとする。湾曲駒20Bは、軟性部15の接続管57Aと連結される。各湾曲駒20は、湾曲駒20Aと湾曲駒20Bとを除いて、先端側と後端側にそれぞれ、連結ピン43が挿通される一対の舌片44が設けられている。舌片44は、先端側において上下に設けられている場合には、後端側では左右に設けられるというように、上下と左右に交互に設けられている。隣接する湾曲駒20は、上下あるいは左右の舌片44同士が連結ピン43を介して連結される。
また、湾曲駒20の内周面には、上下用及び左右用の2組の操作ワイヤ45を湾曲部14内でガイドするワイヤガイド46が形成されている。また、軟性部15内には、操作ワイヤ45をガイドするコイルパイプ47が設けられている。なお、図3及び図4においては、図面の煩雑化を防ぐため、1組の操作ワイヤ45、これらをガイドするワイヤガイド46、及びコイルパイプ47のみを図示しているが、実際は、筒心方向に直交する断面を示す図9のように、1組の操作ワイヤ45に対して周方向に約90°ずらした位置にもう1組の操作ワイヤ45と、これらをガイドするワイヤガイド46及びコイルパイプ47が設けられている。
ワイヤガイド46には、2組の操作ワイヤ45が摺動自在に挿通される。操作ワイヤ45の先端は、先端側の湾曲駒20Aにろう付けなどにより固定され、基端側は、操作部11まで延設されて、プーリに取り付けられる。上下アングルノブ21が回転操作されると、上下用の1組の操作ワイヤ45が押し引きされて、各湾曲駒20が、左右の舌片44に取り付けられた連結ピン43を中心に回動し、湾曲部14が上下方向に湾曲する。左右アングルノブ22が回転操作されると、左右用の1組の操作ワイヤ45が押し引きされて、各湾曲駒20が上下の舌片44に取り付けられた連結ピン43を中心に回動し、湾曲部14が左右方向に湾曲する。
湾曲駒20内には、信号ケーブル38、ライトガイド、鉗子チャンネル24、送気・送水チャンネルが挿通されている。湾曲駒20の外周は、ブレード51によって被覆される。ブレード51の端部外周面には、金属リング52が嵌合される。なお、図3及び図4においては、金属リング52はブレード51の基端部のみに設けられているが、ブレード51の先端部に設けてもよい。ブレード51の外周は、筒状に形成されたゴム製の外皮であるアングルゴム53が被せられる。ブレード51は、金属製の複数の素線が編組されて形成される網状体である。ブレード51は、連結された複数の湾曲駒20を被覆することで、各湾曲駒20の姿勢を安定させる。また、アングルゴム53は、その内周面がブレード51と接することで、密着力が向上する。なお、図5及び図6においては、図面の煩雑化を防ぐため、ブレード51、金属リング52、アングルゴム53を省略している。
アングルゴム53の先端側は、先端部13の先端部本体41も被覆する。アングルゴム53の先端は、糸54が巻き付けられて先端部13に固定される。糸54が巻き付けられた箇所は、シール材が塗布されて固められる。また、アングルゴム53の基端側は、軟性部15の先端側まで被覆する。
軟性部15は、ステンレスなどの金属性の条帯を螺旋状に巻き回してなる螺旋管55と、螺旋管55の外周に被せられ、ステンレスなどの金属製の素線をネット状に編組した網状体であるブレード56と、ステンレスなどの金属製であり、ブレード56の両端部外周面に固着された接続管57A,57Bと、ブレード56の外周に押し出し成形により被覆された樹脂製の外皮58とを有する。接続管57Aは軟性部15の先端側に位置し、接続管57B軟性部15の基端側に位置する。接続管57Aは湾曲部14に連結され、接続管57Bが操作部11に連結される。接続管57A,57Bは、ブレード56の外周に嵌合されており、一部がブレード56とともに外皮で被覆されている。なお、軟性部15の構成としては、ブレード56をなくし、螺旋管55の外周面に直接外皮58を被覆してもよい。
次に、図6〜図9を参照しながら、円筒状部品である湾曲駒20B(第1円筒状部品)と、接続管57A(第2円筒状部品)とを接合して湾曲部14と軟性部15とを連結する構造、及び接合方法について説明する。なお、円筒状部品とは、略円筒状の部品を含む。本実施形態では、2つの第1及び第2クリップ61,62(接合部品)を用いて湾曲駒20Bと、接続管57Aとが接合される。
湾曲駒20Bは、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bが形成されている。第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bは、湾曲駒20の筒心方向において同じ位置、且つ周方向において互いに異なる位置に配される。また、湾曲駒20Bは、上述したように、先端側に連結用の舌片44が形成される。第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bは、湾曲駒20Bの外周面65aから内周面65bへ貫通する矩形状の貫通孔である。湾曲駒20Bの基端側端縁には、均等な幅で湾曲駒20Bの筒心方向に切り欠かれた4つの周方向移動規制切り欠き66が形成されている。
接続管57Aは、内周面67bが湾曲駒20Bの外周面65aに筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bと連通する位置に配される第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bが形成されている。第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bは、接続管57Aの筒心方向において同じ位置、且つ周方向において互いに異なる位置に配される。なお、接続管57Aの外周面67aには、上述したように外皮58が被覆されるが、これら、第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bと第1及び第2クリップ61,62が取り付けられるスペースには、被覆されないように外皮58が形成されている。また、接続管57Aの内周面67bには、第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bよりも基端側に配され、均等な幅で接続管57Aの筒心方向に突出する4つの周方向移動規制突起70が形成されている。これらの周方向移動規制突起70は、湾曲駒20Bの周方向移動規制切り欠き66と同じ幅に形成されている。接続管57A及び湾曲駒20Bの嵌合状態で、周方向移動規制突起70は、周方向移動規制切り欠き66に嵌合する。
第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bは、接続管57Aの外周面67aから内周面67bへ貫通する矩形状の貫通孔である。第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bは、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bと筒心方向及び周方向における長さがともに同じ大きさに形成されている。接続管57Aの内周面67bに湾曲駒20Bの外周面65aが嵌合し、さらに周方向移動規制突起70と周方向移動規制切り欠き66とを嵌合させると、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bの位置が筒心方向及び周方向ともに一致し、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bと第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bとがそれぞれ連通する位置に配される。
図9に示すように、第1クリップ61は、第1連結用貫通孔63a,63b及び第2連結用貫通孔68a,68bが配される位置に取り付けられ、第2クリップ62は、第1連結用貫通孔64a,64b及び第2連結用貫通孔69a,69bが配される位置に取り付けられる。なお、図9では省略しているが、湾曲駒20B内には、上述したように、信号ケーブル38、ライトガイド、鉗子チャンネル24、送気・送水チャンネルなどが挿通されている。
第1クリップ61は、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部71と、弾性部71の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部72a,72bと、貫通部72a,72bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部73a,73bとを有する。なお、ここでいう円弧状とは略円弧状であることを含む。第1クリップ61は、金属板を折り曲げ加工することにより形成されている。また、第1クリップ61の幅は、湾曲駒20B及び接続管57Aの筒心方向における第1連結用貫通孔63a,63b及び第2連結用貫通孔68a,68bの長さと同じ寸法に形成されている。なお、ここでいう、第1クリップ61の幅が第1連結用貫通孔63a,63b及び第2連結用貫通孔68a,68bの筒心方向長さと同じとは、筒心方向長さよりも少し短いほぼ同じ長さである場合を含む。
第1クリップ61が湾曲駒20B及び接続管57Aに取り付けられたとき、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bを連通させた湾曲駒20B及び接続管57Aの嵌合状態で、接続管57Aの外周面67aに沿って弾性部71が配され、連通する第1及び第2連結用貫通孔63a,68aを貫通部72aが貫通し、連通する第1及び第2連結用貫通孔63b,68bを貫通部72bが貫通し、湾曲駒20Bの内周面65bに沿って抜け止め部73a,73bが配される。
第2クリップ62は、第1クリップ61と同様に形成され、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部74と、弾性部74の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部75a,75bと、貫通部75a,75bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部76a,76bとを有し、第1クリップ61と同様に機能する。なお、ここでいう円弧状とは略円弧状であることを含む。第2クリップ62は、第1クリップ61と同様に金属板を折り曲げ加工することにより形成されている。また、第2クリップ62の幅は、湾曲駒20B及び接続管57Aの筒心方向における第1連結用貫通孔64a,64b及び第2連結用貫通孔69a,69bの長さと同じ寸法に形成されている。なお、ここでいう、第2クリップ62の幅が第1連結用貫通孔64a,64b及び第2連結用貫通孔69a,69bの筒心方向長さと同じとは、筒心方向長さよりも少し短いほぼ同じ長さである場合を含む。
第2クリップ62が湾曲駒20B及び接続管57Aに取り付けられたとき、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bを連通させた湾曲駒20B及び接続管57Aの嵌合状態で、接続管57Aの外周面67aに沿って弾性部74が配され、連通する第1及び第2連結用貫通孔64a,69aを貫通部75aが貫通し、連通する第1及び第2連結用貫通孔64b,69bを貫通部75bが貫通し、湾曲駒20Bの内周面65bに沿って抜け止め部76a,76bが配される。
第1クリップ61は、周方向における第1連結用貫通孔63a,63bの最大間隔DMよりも周方向の全長Lが長い。第2クリップ62は、第1クリップ61と同じ寸法であり、周方向における第1連結用貫通孔64a,64bの最大間隔DMよりも周方向の全長Lが長い。これにより、第1及び第2クリップ61,62が外側に引っ張られても抜け止め部73a,73b,76a,76bが第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bの端縁に係止されるため、第1及び第2クリップ61,62が湾曲駒20B及び接続管57Aから離脱することがない。なお、ここでいう最大間隔とは、周方向において、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bの範囲内で互いに離反する一端から他端までの間隔である。
また、第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bと、これらを貫通する貫通部72a,72b,75a,75bは筒心方向において同じ長さに形成されているため、湾曲駒20B及び接続管57Aが筒心方向に相対移動しようとするとき、第1連結用貫通孔63a,63b及び第2連結用貫通孔68a,68bと貫通部72a,72bとが当接し、第1連結用貫通孔64a,64b及び第2連結用貫通孔69a,69bと貫通部75a,75bとが当接するため、湾曲駒20B及び接続管57Aが筒心方向にずれることを規制する。また、周方向移動規制突起70と周方向移動規制切り欠き66とが嵌合するため、湾曲駒20B及び接続管57Aが周方向に相対回転することを規制する。
第1及び第2クリップ61,62を用いて湾曲駒20Bと接続管57Aとを接合して湾曲部14と軟性部15とを連結する組立工程について説明する。先ず、図10(A)に示すように、第1及び第2クリップ61,62を取り付ける前に、接続管57Aの内周面67bに湾曲駒20Bの外周面65aを嵌合させるとともに、さらに周方向移動規制突起70と周方向移動規制切り欠き66とを嵌合させる。このとき、湾曲部14及び軟性部15には、操作ワイヤ45、コイルパイプ47等が挿通された状態となっている。
そして、第1及び第2クリップ61,62を、外周面67aに沿って湾曲させた状態(2点鎖線に示す状態)から弾性部71,74を撓ませて、外周面67aよりも若干小さい屈曲半径となるように撓ませた状態(実線で示す状態)にする。作業者は例えば、一対の貫通部72a,72b及び一対の貫通部75a,75bが互いに近接する方向に指で力を加えて撓ませる。このとき、第1及び第2クリップ61,62は、第1連結用貫通孔63a,63bの間隔、及び第1連結用貫通孔64a,64bの最大間隔DMよりも全長Lが長く形成されているため、弾性部71,74の撓み変形により、一対の抜け止め部73a,73bの間隔、及び一対の抜け止め部76a,76bの間隔が、第1連結用貫通孔63a,63b及び第1連結用貫通孔64a,64bの間隔よりも小さくなるように撓ませる。
図10(B)に示すように、上述のように弾性部71,74を撓ませて湾曲した状態を保ったまま、連通する第1連結用貫通孔63a,63b及び第2連結用貫通孔68a,68bから湾曲駒20Bの内側へ一対の抜け止め部73a,73bの先端を挿入するとともに、連通する第1連結用貫通孔64a,64b及び第2連結用貫通孔69a,69bから湾曲駒20Bの内側へ一対の抜け止め部76a,76bの先端を挿入する工程を行う。
連通する第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bへの一対の抜け止め部73a,73b及び一対の抜け止め部76a,76bの挿入完了後、作業者は、第1及び第2クリップ61,62から指を離し、弾性部71,74を撓ませる力を解放する工程を行う。弾性を有する弾性部71,74の復元力により、弾性部71,74が外周面67aに沿って密着する状態となり、図9に示す状態のように、弾性部71,74が接続管57Aの外側且つ外周面67aに沿って配され、一対の抜け止め部73a,73b及び一対の抜け止め部76a,76bが湾曲駒20Bの内側且つ湾曲駒20Bの内周面65bに沿って配される状態となる。これにより、第1及び第2クリップ61,62が湾曲駒20B及び接続管57Aに取り付けられ、両者が接合される。
以上のように、第1及び第2クリップ61,62を撓ませて第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64b及び第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bに挿入した後、撓ませる力を解放するという容易な組立作業で、湾曲部14と軟性部15とを連結させることができる。
一方、メンテナンスや修理のため、湾曲部14と軟性部15との分解作業を行うときは、先ず、アングルゴム53の位置をずらし、第1及び第2クリップ61,62を露呈させる状態にする。そして、第1及び第2クリップ61,62の弾性部71,74を工具などで切断することにより、湾曲駒20Bと接続管57Aとの接合を解除して分離することができる。このため、第1及び第2クリップ61,62以外の部品を傷つけることなく、簡単に分解作業を行うことができる。そして、各部品のメンテナンス又は修理後、第1及び第2クリップ61,62を除く、湾曲部14や軟性部15の大部分を再利用することができる。また、第1及び第2クリップ61,62は、分解作業ごとに使い捨てにされるが、安価な部品であるため、メンテナンスや修理後の再組み立ての際、新品の第1及び第2クリップ61,62を用いたとしても部品交換のコストを少なくすることができる。
上記第1実施形態では、第1円筒状部品に位置決め切り欠き部を、第2円筒状部品に位置決め突起部を形成し、第1円筒状部品の位置決め切り欠き部と第2円筒状部品の位置決め突起部とを嵌合させて第1及び第2円筒状部品の周方向における位置決めをしているが、本発明はこれに限るものではなく、第1円筒状部品に位置決め突起部を、第2円筒状部品に位置決め切り欠き部を形成し、両者を嵌合させて第1及び第2円筒状部品の周方向における位置決めをしてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態では、周方向移動規制突起70と周方向移動規制切り欠き66との嵌合により、湾曲駒20B及び接続管57Aが周方向に相対回転することを規制するが、第2実施形態では、第1及び第2連結用貫通孔が、接合部品の貫通部を挟持することにより、湾曲駒及び接続管が周方向に相対回転することを規制する。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一構成部材には、同一符号を付して重複した説明を省略している。
図11〜図15を参照しながら、湾曲部81と軟性部82とを有する内視鏡挿入部80で、最も基端側に位置する湾曲駒83(第1円筒状部品)と、先端側の接続管84(第2円筒状部品)とを接合して湾曲部81と軟性部82とを連結する構造、及び接合方法について説明する。本実施形態では、第1及び第2クリップ85,86(接合部品)を用いて湾曲駒83と接続管84とが接合される。湾曲駒83及び接続管84は、上記第1実施形態と同様に金属製である。
湾曲駒83は、複数の第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bが形成されている。第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bは、湾曲駒83の外周面83aから内周面83bへ貫通する矩形状の貫通孔である。第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bは、湾曲駒83の筒心方向において同じ位置、且つ周方向において互いに異なる位置に配される。
接続管84は、内周面84bが湾曲駒83の外周面83aに筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bと連通する位置に配される第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bが形成されている。第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bは、接続管84の筒心方向において同じ位置、且つ周方向において互いに異なる位置に配される。
第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bは、接続管84の外周面84aから内周面84bへ貫通する矩形状の貫通孔である。第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bは、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bと筒心方向及び周方向における長さがともに同じ大きさに形成されている。第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bの基端側には、内周面84bの内径が小さくなる段差部84cが形成されている。接続管84の内周面84bに湾曲駒83の外周面83aを嵌合させ、湾曲駒83の基端83cを接続管84の段差部84cに当接する位置まで押し込むと、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bの位置が筒心方向に一致する。
図15に示すように、第1クリップ85は、第1連結用貫通孔87a,87b及び第2連結用貫通孔89a,89bが配される位置に取り付けられ、第2クリップ86は、第1連結用貫通孔88a,88b及び第2連結用貫通孔90a,90bが配される位置に取り付けられる。
第1連結用貫通孔87a,87bは、その最大間隔DM1が第2連結用貫通孔89a,89bの最大間隔DM2に対して狭くなる位置に配される。一方、第1連結用貫通孔87b,88bと、第2連結用貫通孔89b,90bとは、互いに同じ間隔になる位置にそれぞれ配される。よって、第1連結用貫通孔87bと第2連結用貫通孔89bとの位置を合わせると、第1連結用貫通孔87aと第2連結用貫通孔89aとの位置がずれるが、周方向において一部が重なり、第1連結用貫通孔87a及び第2連結用貫通孔89aが連通する部位が第1重複連通孔101を形成する。また、第1連結用貫通孔87b及び第2連結用貫通孔89bは周方向において互いの位置が重なる第2重複連通孔102を形成する。
第1連結用貫通孔88a,88bは、その最大間隔DM1が第2連結用貫通孔90a,90bの最大間隔DM2に対して狭くなる位置に配されており、第1連結用貫通孔88bと第2連結用貫通孔90bとの位置を合わせると、第1連結用貫通孔88aと第2連結用貫通孔90aとの位置がずれるが、周方向において一部が重なり、第1連結用貫通孔88aと第2連結用貫通孔90aが連通する部位が第1重複連通孔103を形成する。第1連結用貫通孔88bと第2連結用貫通孔90bは周方向において互いの位置が重なる第2重複連通孔104を形成する。第1重複連通孔101,103及び第2重複連通孔102,104のうち、第1重複連通孔101,103は周方向で隣り合う位置に配される。
第1クリップ85は、上記第1実施形態の第1クリップ61と同様の構成であり、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部91と、弾性部91の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部92a,92bと、貫通部92a,92bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部93a,93bとを有する。第1クリップ85の弾性部91の周方向における長さは、第1連結用貫通孔87a,87bの最大間隔DM1の周方向長さと同じであり、すなわち、第1重複連通孔101の周方向一端と、第2重複連通孔102の周方向他端との周方向長さと同じである。また、第1クリップ85の幅は、湾曲駒83及び接続管84の筒心方向における第1連結用貫通孔87a,87b及び第2連結用貫通孔89a,89bの長さと同じ寸法に形成されている。なお、ここでいう、第1クリップ85の幅が第1連結用貫通孔87a,87b及び第2連結用貫通孔89a,89bの筒心方向長さと同じとは、筒心方向長さよりも少し短いほぼ同じ長さである場合を含む。
第1クリップ85が湾曲駒83及び接続管84に取り付けられたとき、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bを連通させた湾曲駒83及び接続管84の嵌合状態で、接続管84の外周面84aに沿って弾性部91が配され、連通する第1及び第2連結用貫通孔87a,89aを貫通部92aが貫通し、連通する第1及び第2連結用貫通孔87b,89bを貫通部92bが貫通し、湾曲駒83の内周面83bに沿って抜け止め部93a,93bが配される。第1及び第2連結用貫通孔87a,89aが連通する第1重複連通孔101は、貫通部92aの板厚Tに合わせて配されている。
第2クリップ86は、第1クリップ85と同様に形成され、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部94と、弾性部94の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部95a,95bと、貫通部95a,95bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部96a,96bとを有し、第1クリップ85と同様に機能する。第2クリップ86の弾性部94の周方向における長さは、第1連結用貫通孔88a,88bの最大間隔DM1の周方向長さと同じであり、すなわち、第1重複連通孔103の周方向一端と、第2重複連通孔104の周方向他端との周方向長さと同じである。また、第2クリップ86の幅は、湾曲駒83及び接続管84の筒心方向における第1連結用貫通孔88a,88b及び第2連結用貫通孔90a,90bの長さと同じ寸法に形成されている。なお、ここでいう、第1クリップ86の幅が第1連結用貫通孔88a,88b及び第2連結用貫通孔90a,90bの筒心方向長さと同じとは、筒心方向長さよりも少し短いほぼ同じ長さである場合を含む。
第2クリップ86が湾曲駒83及び接続管84に取り付けられたとき、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bを連通させた湾曲駒83及び接続管84の嵌合状態で、接続管84の外周面84aに沿って弾性部94が配され、連通する第1及び第2連結用貫通孔88a,90aを貫通部95aが貫通し、連通する第1及び第2連結用貫通孔88b,90bを貫通部95bが貫通し、湾曲駒83の内周面83bに沿って抜け止め部96a,96bが配される。第1及び第2連結用貫通孔88a,90aが連通する第1重複連通孔103は、貫通部95aの板厚Tに合わせて配されている。
第1クリップ85は、周方向における第1連結用貫通孔87a,87bの最大間隔DM1よりも周方向の全長Lが長い。第2クリップ86は、第1クリップ85と同じ寸法であり、周方向における第1連結用貫通孔88a,88bの最大間隔DM1よりも周方向の全長Lが長い。これにより、第1及び第2クリップ85,86が外側に引っ張られても抜け止め部93a,93b,96a,96bが第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bの端縁に係止されるため、第1及び第2クリップ85,86が湾曲駒83と、接続管84から離脱することがない。
また、第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bと、これらを貫通する貫通部92a,92b,95a,95bは筒心方向において同じ長さに形成されているため、湾曲駒83及び接続管84が筒心方向に相対移動しようとするとき、第1連結用貫通孔87a,87b及び第2連結用貫通孔89a,89bと貫通部92a,92bとが当接し、第1連結用貫通孔88a,88b及び第2連結用貫通孔90a,90bと貫通部95a,95bとが当接するため、湾曲駒83及び接続管84が筒心方向にずれることを規制する。
第1及び第2連結用貫通孔87a,89aが連通する第1重複連通孔101は、第1クリップ85の貫通部92aの板厚Tに合わせて配されているので、図中において接続管84が湾曲駒83に対して時計方向に回転しようとしたときは、貫通部92aが第1重複連通孔101に挟持されて回転を規制する。
一方、第1及び第2連結用貫通孔88a,90aが連通する第1重複連通孔103は、第2クリップ86の貫通部95aの板厚Tに合わせて配されているので、図中において接続管84が湾曲駒83に対して反時計方向に回転しようとしたときは、貫通部95aが第1重複連通孔103に挟持されて回転を規制する。
このように、湾曲駒83及び接続管84が周方向に相対回転しようとしたときは、第1クリップ85の貫通部92a、第2クリップ86の貫通部95aのいずれかが第1重複連通孔101,103に挟持されて回転を規制する。さらに、貫通部92a,95aを挟持する第1重複連通孔101,103は、周方向において隣り合う位置にあり、互いに逆方向に位置をずらして配されているので、湾曲駒83及び接続管84が周方向の一方へ相対回転しようとしたときは、貫通部92aが回転を規制し、湾曲駒83及び接続管84が周方向の他方へ相対回転しようとしたときは、貫通部95aが回転を規制する。
第1及び第2クリップ85,86を用いて湾曲駒83と接続管84とを接合して湾曲部81と軟性部82とを連結する組立工程について説明する。先ず、図16に示すように、第1及び第2クリップ85,86を取り付ける前に、接続管84の内周面84bに湾曲駒83の外周面83aを嵌合させ、湾曲駒83の基端を接続管84の段差部84cに当接する位置まで押し込む。このとき、第1連結用貫通孔87b,88bと、第2連結用貫通孔89b,90bとの位置をそれぞれ合わせる。
そして、第1及び第2クリップ85,86を、弾性部91,94の撓み変形により、外周面84aに沿って湾曲させた状態(2点鎖線に示す状態)から弾性部91,94を撓ませて、外周面84aよりも若干小さい屈曲半径となるように撓ませた状態(実線で示す状態)にする。図17(A)に示すように、弾性部91,94を撓ませて円弧状に湾曲した状態を保ったまま、第1及び第2連結用貫通孔87a,89aが連通する第1重複連通孔101から湾曲駒83の内側へ一方の抜け止め部93aの先端を挿入するとともに、第1及び第2連結用貫通孔88a,90aが連通する第1重複連通孔103から湾曲駒83の内側へ一方の抜け止め部96aの先端を挿入する工程を行う。
次に、図17(B)に示すように、弾性部91,94を撓ませて湾曲した状態を保ったまま、貫通部92aを支点にして回転させるようにして、第1及び第2連結用貫通孔87b,89bが連通する第2重複連通孔102から湾曲駒83の内側へ他方の抜け止め部93bの先端を挿入するとともに、貫通部95aを支点にして回転させるようにして、第1及び第2連結用貫通孔88b,90bが連通する第2重複連通孔104から湾曲駒83の内側へ他方の抜け止め部96bの先端を挿入する工程を行う。
連通する第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bへの一対の抜け止め部93a,93b及び一対の抜け止め部96a,96bの挿入完了後、作業者は、第1及び第2クリップ85,86から指を離し、弾性部91,94を撓ませる力を解放する工程を行う。弾性を有する弾性部91,94の復元力により、弾性部91,94が外周面67aに沿って密着する状態となり、図15に示す状態のように、弾性部91,94が接続管84の外側且つ外周面84aに沿って配され、一対の抜け止め部93a,93b及び一対の抜け止め部96a,96bが湾曲駒83の内側且つ湾曲駒83の内周面83bに沿って配される状態となる。これにより、第1及び第2クリップ85,86が湾曲駒83及び接続管84に取り付けられ、両者が接合される。
以上のように、第1及び第2クリップ85,86を撓ませて第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88b及び第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bに挿入した後、撓ませる力を解放するという容易な組立作業で、湾曲部81と軟性部82とを連結させることができる。分解作業についても上記第1実施形態と同様に、第1及び第2クリップ85,86の弾性部91,94を工具などで切断することにより、簡単に行うことができる。また、各部品のメンテナンス又は修理後、第1及び第2クリップ85,86を除く、湾曲部81や軟性部82の大部分を再利用することが可能であり、部品交換のコストを少なくすることができる。また、上記第1実施形態のように、湾曲駒及び接続管に位置決め切り欠き部及び位置決め突起部を設けるスペースがない場合でも湾曲駒83及び接続管84を接合することができるため、内視鏡挿入部のさらなる細径化を図ることができる。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、湾曲駒及び接続管を接合部品で接合させて湾曲部と軟性部とを連結する内視鏡挿入部を例に上げたが、第3実施形態では、先端部本体と、最も先端側の湾曲駒とを接合させて先端部と湾曲部とを連結する内視鏡挿入部について説明する。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一構成部材には、同一符号を付して重複した説明を省略している。
図18〜図20を参照しながら、先端部111と湾曲部112とを有する内視鏡挿入部110で、先端部本体113(第1円筒状部品)と、最も先端側に位置する湾曲駒114(第2円筒状部品)とを接合して先端部111と湾曲部112とを連結する構造、及び接合方法について説明する。本実施形態では、第1及び第2クリップ115,116(接合部品)を用いて先端部本体113と湾曲駒114とが接合される。なお、図18〜図20では、ブレード51、アングルゴム53、糸54などを省略している。先端部本体113及び湾曲駒114は、上記第1実施形態と同様に金属製である。
先端部本体113の基端に設けられた接続部113aには、第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118bが形成されている。第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118bは、接続部113aの外周面113bから内周面113cへ貫通する矩形状の貫通孔である。湾曲駒114は、内周面114bが先端部本体113の外周面113bに筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118bと連通する位置に配された第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bを有する。第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bは、湾曲駒114の外周面114aから内周面114bへ貫通する矩形状の貫通孔である。
第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118bと、第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bとの位置関係は、上記第1実施形態の第1連結用貫通孔63a,63b,64a,64bと、第2連結用貫通孔68a,68b,69a,69bとの位置関係、または上記第2実施形態の第1連結用貫通孔87a,87b,88a,88bと、第2連結用貫通孔89a,89b,90a,90bとの位置関係と同様に配置されている。
なお、先端部本体113の基端側端縁には、先端部本体113の筒心方向に切り欠かれた周方向移動規制切り欠きを形成するとともに、湾曲駒114の内周面114bには、第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bよりも基端側に配され、湾曲駒114の筒心方向に突出する周方向移動規制突起を形成し、先端部本体113の周方向移動規制切り欠きと、湾曲駒114の周方向移動規制突起を嵌合させて先端部本体113及び湾曲駒114の周方向における移動規制をしてもよい。なお、これに限らず先端部本体113に周方向移動規制突起を、湾曲駒114に周方向移動規制切り欠きを形成し、両者を嵌合させて先端部本体113及び湾曲駒114の移動規制をしてもよい。
第1クリップ115は、第1連結用貫通孔117a,117b及び第2連結用貫通孔119a,119bが配される位置に取り付けられ、第2クリップ116は、第1連結用貫通孔118a,118b及び第2連結用貫通孔120a,120bが配される位置に取り付けられる。
第1クリップ115は、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部121と、弾性部121の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部122a,122bと、貫通部122a,122bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部123a,123bとを有する。
第2クリップ116は、第1クリップ115と同様に形成され、弾性を有し、円弧状に湾曲した板状の弾性部124と、弾性部124の周方向における両端から円弧中心に向かって屈曲する一対の貫通部125a,125bと、貫通部125a,125bから互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部126a,126bとを有し、第1クリップ115と同様に機能する。
第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118b、及び第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bに対する第1及び第2クリップ115,116の各部の位置関係は上記第1及び第2実施形態の第1及び第2クリップ61,62,85、86と同様であり、第1及び第2クリップ115,116は、第1及び第2クリップ61,62,85、86と同様に取り付けられる。
第1及び第2クリップ115,116が先端部本体113及び湾曲駒114に取り付けられたとき、第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118b及び第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bを連通させた先端部本体113及び湾曲駒114の嵌合状態で、湾曲駒114の外側且つ湾曲駒114の外周面114aに沿って弾性部121,124が配され、連通する第1連結用貫通孔117a,117b,118a,118b及び第2連結用貫通孔119a,119b,120a,120bを貫通部122a,122b,125a,125bが貫通し、先端部本体113の内側且つ先端部本体113の内周面113cに沿って抜け止め部123a,123b,126a,126bが配される。これにより、第1及び第2クリップ115,116が先端部本体113及び湾曲駒114に取り付けられ、両者が接合される。
なお、上記各実施形態では、第1及び第2接合部品を用いて第1及び第2円筒状部品を用いて接合する例を上げたが、本発明はこれに限るものでは、上記各実施形態の第1及び第2接合部品を含む3つ以上の接合部品を用いて接合することが可能であり、この場合、接合部品の個数に応じて第1及び第2連結用貫通孔の個数及び配置も適宜変更され、複数の接合部品が第1及び第2円筒状部品の周方向に離間して配される。
また、上記各実施形態では、先端側に位置する円筒状部品を第1円筒状部品とし、基端側に位置する円筒状部品を第2円筒状部品とする例を上げたが、本発明はこれに限るものではなく、基端側に位置する円筒状部品を第1円筒状部品、先端側に位置する円筒状部品を第2円筒状部品としてもよい。この場合、先端側に位置する第2円筒状部品の内周面に基端側に位置する第1円筒状部品の外周面が嵌合し、上記各実施形態と同様の接合部品を使用して両者を接合する。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、矛盾しない範囲で相互に組み合わせて実施することが可能である。
2 内視鏡
10,80,110 挿入部
13,111 先端部
14,81,112 湾曲部
15,82 軟性部
20B,83 湾曲駒(第1円筒状部品)
41,113 先端部本体(第1円筒状部品)
57A,84 接側管(第2円筒状部品)
61,85,115 第1クリップ(接合部品)
62,86,116 第2クリップ(接合部品)
114 湾曲駒(第2円筒状部品)

Claims (11)

  1. 複数の第1連結用貫通孔を有する第1円筒状部品と、
    内周面が前記第1円筒状部品の外周面に筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、複数の前記第1連結用貫通孔と連通する位置に配される複数の第2連結用貫通孔を有する第2円筒状部品と、
    円弧状に湾曲した板状の弾性部、前記弾性部の両端から屈曲する一対の貫通部、前記貫通部から互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部を有し、前記第1及び第2連結用貫通孔を連通させた前記第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、第2円筒状部品の外周面に沿って前記弾性部が配され、前記第1及び第2連結用貫通孔を前記貫通部が貫通し、前記第1円筒状部品の内周面に沿って前記抜け止め部が配される接合部品とを備える内視鏡挿入部。
  2. 前記弾性部の撓み変形により、前記第1及び第2連結用貫通孔から前記抜け止め部の先端が第1円筒状部品内に挿入され、挿入完了後に前記弾性部の復元力により前記第2円筒状部品の外周面に前記弾性部が密着する請求項1記載の内視鏡挿入部。
  3. 前記貫通部の幅は、前記第1及び第2連結用貫通孔の前記筒心方向における長さと同じに形成される請求項1または2記載の内視鏡挿入部。
  4. 前記第1及び第2円筒状部品は、これら第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で周方向への移動を規制する周方向移動規制部を有する請求項1から3いずれか1項記載の内視鏡挿入部。
  5. 前記周方向移動規制部は、前記第1及び第2円筒状部品の一方に形成され、前記筒心方向に切り欠かれた周方向移動規制切り欠きと、前記第1及び第2円筒状部品の他方に形成され、第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、前記周方向移動規制切り欠きに嵌合する周方向移動規制突起とを有する請求項4記載の内視鏡挿入部。
  6. 前記接合部品は、前記第1及び第2円筒状部品の周方向に離間して複数配される請求項1から5いずれか1項記載の内視鏡挿入部。
  7. 前記第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で、前記第1連結用貫通孔の一方とこれに一部が重なる前記第2連結用貫通孔の一方により第1重複連通孔を形成し、前記第1連結用貫通孔の他方とこれに重なる前記第2連結用貫通孔の他方により第2重複連通孔を形成し、前記第1重複連通孔の周方向長さが前記貫通部の板厚と同じであり、前記第1重複連通孔の周方向一端と第2重複連通孔の周方向他端との周方向長さが前記弾性部の周方向長さと同じであり、前記第1重複連通孔は周方向で隣り合う請求項6記載の内視鏡挿入部。
  8. 前記接合部品は、金属板を折り曲げ加工することにより形成される請求項1ないし7のいずれか1項記載の内視鏡挿入部。
  9. 前記第1及び第2円筒状部品の一方は、複数の湾曲駒を連結した湾曲部の最も基端側に位置する前記湾曲駒であり、前記第1及び第2円筒状部品の他方は、可撓性を有する軟性部の先端側に取り付けられた接続管である請求項1ないし8のいずれか1項記載の内視鏡挿入部。
  10. 前記第1及び第2円筒状部品の一方は、先端部に組み込まれる先端部本体であり、前記第1及び第2円筒状部品の他方は、複数の湾曲駒を連結した湾曲部の最も先端側に位置する前記湾曲駒である請求項1ないし8のいずれか1項記載の内視鏡挿入部。
  11. 複数の第1連結用貫通孔を有する第1円筒状部品と、内周面が前記第1円筒状部品の外周面に筒心方向から挿入されて嵌合し、この嵌合状態で、複数の前記第1連結用貫通孔と連通する位置に配される複数の第2連結用貫通孔を有する第2円筒状部品と、円弧状に湾曲した板状の弾性部、前記弾性部の両端から屈曲する一対の貫通部、前記貫通部から互いに離反する方向に向かって屈曲する一対の抜け止め部を有する接合部品とを用い、
    前記弾性部を前記第2円筒状部品の外周面よりも小さい屈曲半径となるように撓ませながら、前記第1及び第2円筒状部品の嵌合状態で連通する前記第1及び第2連結用貫通孔から前記第1円筒状部品内に一対の前記抜け止め部の先端を挿入する工程と、
    前記弾性部を撓ませる力を解放して、前記弾性部の復元力により前記第2円筒状部品の外周面に沿って前記弾性部が配され、前記第1及び第2連結用貫通孔を前記貫通部が貫通し、前記第1円筒状部品の内周面に沿って前記抜け止め部が配される状態とする工程とを含む内視鏡挿入部の接合方法。
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