JP2001251077A - 電子機器のファン駆動装置 - Google Patents

電子機器のファン駆動装置

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JP2001251077A
JP2001251077A JP2000060516A JP2000060516A JP2001251077A JP 2001251077 A JP2001251077 A JP 2001251077A JP 2000060516 A JP2000060516 A JP 2000060516A JP 2000060516 A JP2000060516 A JP 2000060516A JP 2001251077 A JP2001251077 A JP 2001251077A
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fan
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rotates
power
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Hiroyuki Sawayanagi
廣行 澤柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気の流通方向を時々変えることによって、空
気流通孔や保護カバーに塵や埃が付着するのをできるだ
け防ぎ、また付着しても取り除かれるようにする。 【解決手段】空気流によって筐体1内部を冷却するファ
ン5に正逆転可能なモータ3を取り付け、CPU10に
よってこのモータ3を、電源オフ直後と電源オフ直前の
一定の時間だけ逆転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーアンプな
どの発熱部を備える電子機器において、電源オン後に筐
体内部に空気流を形成することによって発熱部および筐
体内部を強制冷却するファン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】筐体内部にパワーアンプを有するオーデ
ィオ信号増幅装置や筐体内部にCPUを有するパソコン
など、筐体内部に発熱部を有する電子機器においては、
一般に、筐体自身にファンを取り付けてファンの外側を
保護カバーで覆ったり、筐体内部にファンを取り付けて
筐体の一部に空気流通孔を形成したりする。そして、電
源オンオフに同期してこのファンを駆動し、ファンの回
転により形成される空気流により上記発熱部の外部への
放熱を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、ファンの回転方向が一方向であったために、
長期間使用しているあいだに、空気流通孔や保護カバー
に塵や埃が付着、堆積して空気の流通が悪化し、放熱が
十分に行われないことがあった。また、温度保護回路を
備えている電子機器では、放熱が十分に行われないこと
によって、その温度保護回路が動作してしまう可能性が
あった。
【0004】この発明の目的は、空気の流通方向を時々
変えることによって、空気流通孔や保護カバーに塵や埃
が付着するのをできるだけ防ぎ、また付着しても取り除
かれるようにした電子機器のファン駆動装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために次のように構成される。
【0006】(1) 電子機器の筐体内部を冷却する空
気流を形成するファンと、該ファンを駆動する正逆転可
能なモータと、所定のタイミングで該モータの正転と逆
転を制御する制御部と、を備えてなる。
【0007】この発明では、ファンを正逆転可能なモー
タで駆動し、所定のタイミングでこのモータの正転と逆
転を制御するようにしている。これにより、空気の流通
方向が時々変わることになり、筐体に設けられている空
気流通孔やファンの保護カバーに塵や埃が付着するのを
防ぐことができるとともに、付着している塵や埃を除去
することが可能となる。
【0008】上記モータの正転と逆転のタイミングは種
々考えられるが、たとえば、電源オン直後の一定の時間
だけ逆転したり、電源オフ直前の一定の時間だけ逆転し
たりする方法がある。また、電源オン直後と電源オフ直
前の一定の時間だけ逆転する方法がある。また、予め定
めた一定の時間にモータを逆転制御することも可能であ
る。
【0009】正逆転可能なモータとしては、両巻モータ
やブラシモータなどを使用することができ、駆動電流の
方向を変えたり、巻線を選択することによって回転方向
を制御する。
【0010】(2)前記筐体内部の任意の箇所の温度を
検出する温度検出部を有し、前記制御部は、前記モータ
を、前記温度検出部で検出した温度が所定温度以上の時
に一定時間逆転させ、その後、所定温度に低下するまで
高速回転させる。
【0011】ファンは、その回転方向が正転の時に最も
放熱効果が高くなる羽根形状を有するために、温度検出
部で検出した温度が所定温度以上の時にモータを高速で
正転させて冷却する。そして、この高速正転する直前の
一定時間だけ逆転制御する。このようにすると、ファン
は、冷却に必要な時に高速正転しその直前の逆転によっ
て塵、埃を除去することになる。このような方法によっ
ても、筐体内部の冷却効果と塵、埃の除去効果の両方を
得ることができる。
【0012】(3)前記ファンは、前記筐体に設けられ
ている空気流通開口部の筐体内部近傍に配置され、該フ
ァンの逆転時の該ファンに流れる空気流の方向が筐体内
部から外部に向く方向であり、該ファンの正転時の該フ
ァンに流れる空気流の方向が外部から筐体内部に向く方
向である。
【0013】筐体内部を冷却する時のファンに流れる空
気流の方向は筐体内部から外部に向く方向であっても、
外部から筐体内部に向く方向であっても良いが、塵や埃
を除去する時のファンに流れる空気流の方向は、それら
が筐体内部に入り込まないよう筐体内部から外部に向く
方向の方が好ましい。そこで、この発明では、ファンの
逆転時の該ファンに流れる空気流の方向を筐体内部から
外部に向く方向とする。なお、ファンを筐体の一部に一
体的に設け、これに保護カバーを設けた構成の場合で
も、ファン逆転時の該ファンに流れる空気流の方向を、
筐体内部から外部に向く方向とするのがよい。
【0014】(4)前記制御部は、前記モータの逆転時
に回転のオンオフまたは回転数を増減制御するようにし
た。
【0015】モータを逆転する時、すなわち塵や埃を除
去する時には、その回転数をオンオフしたり回転数を増
減させれば塵や埃をより除去しやすくなるものと思われ
る。そこで、この発明ては、モータの逆転時にその回転
数を自動的にオンオフしたり回転数を増減させる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であ
るオーディオ信号電力増幅装置のファンの取り付け部分
を示している。
【0017】筐体1の側面には複数の空気流通孔2が形
成され、これに近接して筐体内部にファン5とこれを駆
動するモータ3が設けられている。なお、4は筐体1内
部に設けられている基板である。以上の構成で、モータ
3は正逆転可能な両巻モータやブラシモータなどからな
るモータであって、図外の制御部によって、所定のタイ
ミングで正転と逆点が制御される。モータ3が正転して
いる時には強制冷却モードであって、この時には、図の
矢印に示すようにファン5を基準に外部から筐体内部に
向けて空気流が形成され、これにより、筐体内部および
筐体内部にある図示しない熱源部を強制空冷(冷却)す
る。一方、所定のタイミングでモータ3が逆転すると、
空気流の方向が上記の方向と逆となり、ファン5を基準
にして筐体内部から外部に向けての空気流が形成され
る。これにより、モータ3が正転している時に空気流通
孔2の周囲の部分に付着した塵や埃はこの逆方向に流れ
る空気流によって取り除かれ筐体外部に放出される。ま
た、このようにして筐体内部から外部に流れる空気流に
よって上記塵や埃が一度に完全に除去されなくても、こ
の逆方向の何回かの空気流によって、より完全に除去さ
れる可能性が高く、仮に除去しえないようなものがあっ
ても、堆積してしまうというようなことはない。
【0018】図2は制御部のブロック図である。
【0019】この制御部は、CPU10、発熱部である
パワーアンプ部11、電源部12およびモータ駆動回路
13を含んでいる。電源部12は、パワーアンプ部11
に電源を供給するパワーアンプ電源部12aと、ファン
駆動回路13に電源を供給するファン電源部12bとで
構成されている。モータ駆動回路13は正逆転可能なモ
ータ3に対して駆動電流を供給するとともに、CPU1
0からの正逆転信号を受けてモータ3を正転させたり逆
転させたりする。
【0020】なお、電源スイッチSWは電源オンオフ信
号形成部14に接続されていて、CPU10に対し、電
源スイッチSWの操作に応じて電源オンオフ信号が出力
される。また、パワーアンプ部11は、内部にアンプリ
レーを備えており、このアンプリレーが電源スイッチS
Wの立ち上がり後約4秒後にオンしてアンプ動作を可能
とする。
【0021】以上の構成において、CPU10は、所定
のタイミングでモータ3の正転と逆転を制御する。以
下、モータ3の正逆転制御の実施例について説明する。
【0022】(実施例1)実施例1では、電源オン直後
(電源スイッチオン直後)の10秒間と、電源オフ直後
(電源スイッチオフ直後)の10秒間だけモータ3を逆
転させ、それ以外の電源オン時においては正転制御す
る。
【0023】図3は、この実施例のタイミングチャート
を示し、図4はCPU10の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【0024】図3において、タイミングt1において電
源スイッチSWがオンすると、電源オン信号がCPU1
0に入力され、CPU10からの信号によって電源部1
2が立ち上がる。同時に、パワーアンプ部11にも電源
が供給され始め、約4秒間経過したt2においてパワー
アンプ部11内のアンプリレーが立ち上がる。一方、C
PU10は、t1からモータ駆動回路13に対してモー
タ正転信号を送っているために、モータ3はt1から正
転を開始する。
【0025】t2になると、CPU10が上記アンプリ
レーの立ち上がりを検出してモータ駆動回路13に対し
モータ逆転信号を送る。この時から、モータ3は逆転し
始める。CPU10で、約10秒間を計数すると、モー
タ駆動回路13に対して送る信号をモータ逆転信号から
モータ正転信号に切り換える。これによって、モータ3
はt3から正転に切り替わる。以下、電源がオフされる
までモータ3は正転を継続し、筐体内部からの放熱を行
う。
【0026】t4において電源スイッチSWがオフされ
ると、約4秒経過したt5において上記アンプリレーが
立ち下がる。CPU10はこの立ち下がりを検出して、
この時のタイミングt5からモータ駆動回路13に対し
て送っているモータ正転信号をモータ逆転信号に切替
え、約10秒間その状態を保持するとともに、電源部1
2に対してもこの10秒間電源をオフしないように制御
する。したがって、モータ3はt5から10秒間経過す
るt6まで逆転する。t6になるとCPU10から電源
オフ信号が電源部12に対して送られ、この段階で電源
部12が電源をオフする。したがって、モータ3の回転
も停止する。
【0027】図4(A)は電源スイッチSWがオンした
時の動作を示している。すなわち、電源スイッチSWが
オンされると電源部12がオンし(ST1)、モータ正
転信号をモータ駆動回路13に送って(ST2)、アン
プリレーがオンするのを待つ(ST3)。アンプリレー
がオンすると、今度はモータMの逆転信号をモータ駆動
回路13に出力し(ST4)、10秒経過するのを待っ
て(ST5)、モータ正転信号をモータ駆動回路13に
対して送る。
【0028】図4(B)は電源スイッチSWがオフされ
た時の動作を示す。すなわち、電源スイッチSWがオフ
されると、アンプリレーがオフするのを待ち(ST1
0)、モータ駆動回路13に対してモータ逆転信号を出
力する。そして、10秒間経過するのを待ち(ST1
2)、その後電源部12に対して電源オフ信号を出力す
る。
【0029】以上の実施例1では、電源スイッチのオン
オフのたびに、約10秒間モータMが逆転する。このた
め、この時間において筐体に設けられている空気流通孔
や保護カバーに付着した塵や埃を除去することができ
る。
【0030】なお、実施例1では、電源オン直後と電源
オフ直後にそれぞれ10秒間モータ3の逆転制御を行っ
たが、いずれか一方のみモータ3の逆転制御を行うよう
にしてもよい。
【0031】(実施例2)図5は、実施例2のタイミン
グチャート、図6は同実施例2のCPU10の動作を示
すフローチャートである。この実施例2では、CPU1
0のタイマ手段によって予め設定した一定の時間にモー
タ3を逆転制御する。
【0032】図5において、t1において電源スイッチ
SWがオンされると、約4秒後にアンプリレーが立ち上
がり、且つ電源スイッチSWのオンと同時にモータ3が
正転制御される。同時に、CPU10のタイマ手段が計
数を開始し、時間T1が経過するのを待つ。時間T1が
経過するまではモータ3が正転制御されているが、この
時間T1を経過するとCPU10はモータ駆動回路13
に対してモータ逆転信号を送り、モータ3を逆転制御す
る。モータ3を逆転制御した時から時間T2が経過する
と、CPU10が再びモータ正転信号をモータ駆動回路
13に送ることによってモータ3を正転制御する。以上
の動作(T1+T2)を1サイクルとして、電源スイッ
チがオフされるまで連続的に同サイクルを繰り返す。こ
れにより、モータ3は電源がオンされている間、正転と
逆転が一定の周期で繰り返されることになる。
【0033】CPU10は、図6(A)および(B)の
動作を行う。すなわち、電源スイッチSWがオンされる
と、CPU10は電源部12に対し電源オン信号を送る
とともに、モータ駆動回路13に対してモータ正転信号
を送る。また、内部のタイマ手段の計数を開始する。こ
れにより、ST21においてモータ3が正転を開始す
る。パワーアンプ部11内のアンプリレーは、電源スイ
ッチオン後約4秒経過してオンするために、この時間が
経過してアンプリレーがオンすると(ST22)、ST
23において、タイマが時間T1だけ経過するのを待
つ。時間T1が経過すると、モータ駆動回路13に対し
てモータ逆転信号を送り、モータ3を逆転制御する(S
T24)。さらに、タイマが時間T2だけ経過するのを
待ち(ST25)、時間T2を経過するとST23に戻
って、再びタイマが時間T1だけ経過するのを待つ。S
T23からST25の動作を1サイクルとして、電源ス
イッチがオフされるまでこれを繰り返す。
【0034】電源スイッチSWがオフされると、アンプ
リレーがオフするのを待ち(ST30)、その後電源部
12に対して電源オフ信号を出力する。
【0035】なお、時間T1は時間T2に比較して長く
設定するのが好ましいが、このT1およびT2につて
は、予め適当な値に設定することが可能である。
【0036】以上のタイマを使用した実施例2の装置に
おいても、モータ3の逆転と正転を適当なタイミングで
制御することによって、筐体内部の放熱と、空気流通孔
や保護カバーへの塵、埃の付着防止および除去を行うこ
とができる。
【0037】(実施例3)図7は、実施例3の装置のタ
イミングチャートを示し、図8(A)、(B)は、同実
施例3のCPU10の動作を示すフローチャートであ
る。
【0038】この実施例3では、筐体内の温度を検出す
るポジスタ15(図2参照)を備えており、このポジス
タ15の温度検出出力に基づいてモータ3の正逆転制御
を行う。なお、ポジスタ15は、筐体内の任意の位置に
取り付けることができる。
【0039】図7において、t1において電源スイッチ
SWがオンされると、約4秒経過後のt2においてパワ
ーアンプ部11内のアンプリレーがオンする。一方、C
PU10は、電源スイッチSWがオンした直後からモー
タ駆動回路13に対してモータ逆転信号を出力する。こ
れにより、モータ3は電源オン直後から逆転し、上記塵
や埃を除去するよう空気流を形成する。一方、筐体内部
の温度を検出するポジスタ15による検出温度はCPU
10によって監視されており、この温度検出出力が所定
のしきい値を上回った時、すなわち、筐体内部の温度が
ある一定温度以上になった時、CPU10はモータ駆動
回路13に対してモータ逆転信号を一定時間出力する
(例えば、10秒間)。図7では、この時のモータ逆転
信号を出力するタイミングはt10、t12,t14で
ある。この後上記一定時間が経過すると(例えば、10
秒間)、その後、モータ高速正転信号に切り替える。こ
のときのタイミングはt13、t15、t16である。
これにより、保護カバーに付着した塵や埃を取り除き、
さらに高速正転することにより、筐体内部の放熱を開始
する。筐体内部の放熱が開始され、それによって、ポジ
スタ15の検出温度が低下し始めて同検出温度が上記し
きい値未満になると、CPU10はモータ駆動回路13
に対して出力するモータ高速正転信号を通常のモータ正
転信号に切り替える。
【0040】以上の動作を繰り返すことによって、筐体
内部の温度が一定温度以上になればモータ3が一時逆転
して,その後高速正転する。これにより、筐体内部の放
熱と塵、埃等の除去を共に実現することができる。な
お、パワーアンプ部11には、通常、加熱状態になった
時に回路を保護するための温度プロテクション回路が内
蔵されているが、ポジスタ15は、それよりも低い温度
で作動する。したがって、比較的低い温度範囲で、モー
タ3の正逆転制御が行われる。
【0041】図8(A)は、電源スイッチSWがオンし
た時のCPU10の動作を示し、同図(B)は電源スイ
ッチSWがオフした時の動作を示している。
【0042】電源スイッチSWがオンされると、CPU
10から電源部12に対して電源オン信号が出力され、
電源部12がオンする。また、モータ駆動回路13に対
してはモータ逆転信号が出力される。これにより、モー
タ3は逆転を始める。約4秒経過してパワーアンプ部1
1内のアンプリレーがオンすると(ST42)、ポジス
タ15を含む温度検出部の信号に基づくモータ3の正逆
転制御を行う。すなわち、ST43において、ポジスタ
15による筐体内部の検出温度Tが所定のしきい値温度
0 以上であれば、ST45においてモータ駆動回路1
3に対してモータ逆転信号を一定時間出力し、その直後
にモータ高速正転信号を出力する。そうでなければST
44においてモータ正転信号を出力する。この動作を電
源スイッチSWがオフされるまで行う。電源スイッチS
Wがオフされると、図8(B)のST50において、ア
ンプリレーがオフされるのを待ち、オフされると、ST
51において電源オフ信号を電源部12に対して出力す
る。
【0043】(実施例4)図9は、実施例4の一部構成
図を示している。この実施例では、CPU10からモー
タ駆動回路13に対して、正逆信号とともに電圧の大き
さを可変できるモータ駆動電圧を出力している。すなわ
ち、モータ駆動回路13は、CPU10からモータ逆転
信号を受けている時に同時に駆動電圧の大きさの制御を
受け、モータ3の逆転時の回転数を制御する。図10
は、モータ3逆転時の回転数nの変化パターンを示して
いる。モータ3の逆転時の回転数パターンを、たとえば
図10に示すように制御することにより、塵、埃などを
更に除去しやすくなる。なお、モータ3の正転時にもこ
のように回転数制御を行ってもよい。
【0044】以上の実施形態は、筐体内の発熱源として
パワーアンプ部を用いたオーディオ信号の増幅装置を示
したが、発熱源として、CPUを用いた、パソコンやデ
ィジタル電子機器にもこの発明を適用することが可能で
ある。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、1つのファンで筐体
内部の冷却を行うことができるとともに、筐体に設けら
れる空気流通孔やファンに取り付けられる保護安全カバ
ーに塵、埃等が付着するのを防止でき、且つ付着したそ
れらの異物を除去することができるため、塵、埃等が空
気流通孔や保護安全カバーに堆積することによって空気
の流通が悪くなり筐体内部の温度が上昇するのを簡単に
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のオーディオ信号増幅装置
の筐体の一部概略図
【図2】上記装置の制御部の構成図
【図3】実施例1のタイミングチャート
【図4】実施例1の動作を示すフローチャート
【図5】実施例2のタイミングチャート
【図6】実施例2の動作を示すフローチャート
【図7】実施例3のタイミングチャート
【図8】実施例3の動作を示すフローチャート
【図9】実施例4の一部構成図
【図10】実施例4のモータ回転数制御パターン例を示
す図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体内部を冷却する空気流を
    形成するファンと、該ファンを駆動する正逆転可能なモ
    ータと、所定のタイミングで該モータの正転と逆転を制
    御する制御部と、を備えてなる、電子機器のファン駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、電源オン直後の一定の時
    間だけ前記モータを逆転し、それ以外は正転させる請求
    項1記載のファン駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、電源オフ直前の一定の時
    間だけ前記モータを逆転し、それ以外は正転させる請求
    項1記載のファン駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、電源オン直後と電源オフ
    直前の一定の時間だけ前記モータを逆転し、それ以外は
    正転させる請求項1記載のファン駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、予め設定した一定の時間
    に前記モータを逆転し、それ以外は正転させる請求項1
    記載のファン駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体内部の任意の箇所の温度を検出
    する温度検出部を有し、前記制御部は、前記モータを、
    前記温度検出部で検出した温度が所定温度以上の時に一
    定時間逆転させ、その後、所定温度に低下するまで高速
    回転させる請求項1記載のファン駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記ファンは、前記筐体に設けられてい
    る空気流通開口部の筐体内部近傍に配置され、該ファン
    の逆転時の該ファンに流れる空気流の方向が筐体内部か
    ら外部に向く方向であり、該ファンの正転時の該ファン
    に流れる空気流の方向が外部から筐体内部に向く方向で
    ある、請求項1〜6のいずれかに記載のファン駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記モータの逆転時に回
    転のオンオフまたは回転数を増減制御する、請求項1〜
    7のいずれかに記載のファン駆動装置。
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