JP2006161637A - 車両用電動ファンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 風速分布の不均一性を緩和しつつ、長寿命化を可能にする車両用電動ファンシステムを提供する。
【解決手段】 車両用電動ファンシステムは、ラジエータおよびコンデンサに冷却風を流通させる2つの電動送風機を車幅方向に並列配置している。各電動送風機はブラシレスモータおよびブラシ付きモータによりそれぞれ駆動される。ブラシレスモータを駆動するための第1の駆動電圧V1は、ラジエータの水温Twやコンデンサの冷媒圧Pcの増加に応じて増加するよう設定される。同時に、ブラシ付きモータを駆動するための第2の駆動電圧V2も第1の駆動電圧より低い値として単調増加するよう設定される。これにより、2つの電動送風機は常に同時に回転することができ、風速分布の不均一性を緩和できる。また、ブラシ付きモータの駆動電圧を低くしているので、長寿命化が可能である。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電動送風機を用いて冷却風を発生させる車両用電動ファンシステムに関する。
従来より、車両用電動ファンシステムとしては、エンジン冷却水を冷却するラジエータおよび車両空調用のコンデンサ(放熱器)に向けて電動送風機により冷却風を流通させてラジエータおよびコンデンサを冷却させるものがある。
例えば、この車両用電動ファンシステムを、タクシーや公用車などの電動送風機の使用頻度の高い自動車に適用する場合、電動送風機を構成する電動モータとして定格容量の大きな電動モータを採用し、かつ、この電動モータを定格容量よりも小さな電力で稼働させることにより、電動モータ自体の劣化を最小限に抑えて、電動モータの長寿命化を図るようにしていた。
しかし、この場合、定格容量の大きな電動モータを採用することにより、コストアップだけでなく、重量増加を招く可能性がある。
また、電動送風機の電動モータとして、ブラシレスモータを採用することにより、電動モータの長寿命化を図ることは周知であるものの、ラジエータの車両幅方向(車両左右方向)の寸法が、電動送風機の羽根車の車両幅方向の寸法よりも、大きい場合、一つの電動送風機だけでは、ラジエータに対する送風分布を悪化させて、ラジエータに対して冷却風を送れない部分を生じさせてしまい、ラジエータの冷却効率の低下、ひいては、燃費の悪化を招くことになる。
これに対して、ブラシレスモータを用いる電動送風機を2つ以上採用すれば、ラジエータに対する送風分布を適正にして、ラジエータに充分に冷却風を送ることが可能なるものの、ブラシレスモータを制御するための制御回路の構成が複雑になり、さらに、大幅なコストアップを招くことになる。
そこで、本出願人らは、先の特願2003−273458号の特許出願において、コストの増加を抑えつつ、長寿命化を図るようにした車両用電動ファンシステムを提案している。この先願発明では、ラジエータおよび放熱器に冷却風をブラシレスモータにより流通させるための第1の電動送風機と、ブラシ付きモータにより流通させるための第2の電動送風機とを備え、たとえば、冷却水の温度が所定値未満であると判定されるとき、第1の電動送風機だけを稼働させて、冷却水の温度が所定値以上であると判定されるとき、第1及び第2の電動送風機の双方を稼働させるようにするものである。
これにより冷却水温度が所定値以上にならないと、第2の電動送風機は稼働せず、ブラシ付きモータの稼働率を減らして、ブラシ付きモータの消耗を減らす、すなわち、ブラシ付きモータの寿命を延ばすことができる。したがって、モータ寿命の点で問題のないブラシレスモータに対して長寿命化が図られたブラシ付きモータを併用することにより、車両用電動ファンシステムとしてトータルコストを低減して、かつ長寿命化を図ることができる。
しかし、上記先願発明では、冷却水温度が所定値未満であるときにはブラシ付きモータの稼動を停止しているが、この間、ラジエータの車両幅方向における風速分布が不均一となり、第1の電動送風機のみで同一性能(放熱量)を得るためには結局大きな動力を要することになる。また、稼動停止している第2の電動送風機による被送風部分で、高温高圧であるエンジン側から車両前方側(ラジエータ前側)へ熱風の回り込み(逆流)が発生し、熱交換器前方温度が上昇し、冷却性能および空調性能が低下するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、風速分布の不均一性を緩和しつつ、長寿命化を可能にする車両用電動ファンシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両走行用の水冷エンジン内を循環する冷却水を冷却するラジエータ(100)と、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒を冷却する放熱器(110)とを備える熱交換部に冷却風を流通させる車両用電動ファンシステムであって、第1の駆動電圧により駆動されるブラシレスモータ(12)と、熱交換部に冷却風をブラシレスモータにより流通させるための第1の電動送風機(10)と、第2の駆動電圧により駆動されるブラシ付きモータ(22)と、熱交換部に冷却風をブラシ付きモータにより流通させるための第2の電動送風機(20)と、冷却水の温度を検出する温度センサからの検出出力に基づき、冷却水の温度の上昇に応じて第1の駆動電圧が第1の最大駆動電圧まで単調増加するようブラシレスモータに第1の駆動電圧を印加するとともに、冷却水の温度の上昇に応じて第2の駆動電圧が第2の最大駆動電圧まで単調増加し、かつ、第1の駆動電圧より低い電圧となるようブラシ付きモータに第2の駆動電圧を印加する制御装置(40)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、冷却水温度の上昇に応じてブラシレスモータの駆動電圧である第1の駆動電圧を単調増加させるとともに、ブラシ付きモータの駆動電圧である第2の駆動電圧を第1の駆動電圧より低い電圧とし、かつ、冷却水温度の上昇に応じて単調増加させる。したがって、ブラシレスモータによる第1の電動送風機が送風しているときは、ブラシ付きモータによる第2の電動送風機も、停止することなく同時に送風するので、熱交換部における第2の電動送風機の被送風部位への熱風の回り込みが回避されて風速分布の不均一性を緩和させることができ、熱交換部の冷却効率を高めることができる。
さらに、冷却水温度の上昇に伴う駆動電圧増加過程において、ブラシ付きモータの駆動電圧である第2の駆動電圧をブラシレスモータの駆動電圧である第1の駆動電圧より低く設定しているので、ブラシ付きモータの寿命を長くすることができ、電動ファンシステムとして長寿命化することができる。
なお、請求項2に記載のように、冷却水の温度が温度しきい値以上の温度では、第1および第2の最大駆動電圧をそれぞれ一定値となるよう設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1における冷却水温度上昇の代わりに、冷媒の圧力の上昇に応じて第1および第2の駆動電圧をそれぞれ単調増加させるものである。したがって、請求項1に記載の発明と同様、冷媒圧力の上昇に応じてブラシレスモータの駆動電圧である第1の駆動電圧を単調増加させるとともに、ブラシ付きモータの駆動電圧である第2の駆動電圧を第1の駆動電圧より低い電圧とし、かつ、冷媒圧力の上昇に応じて単調増加させる。したがって、ブラシレスモータによる第1の電動送風機が送風しているときは、ブラシ付きモータによる第2の電動送風機も、停止することなく同時に送風するので、熱交換部における第2の電動送風機の被送風部位への熱風の回り込みが回避されて風速分布の不均一性を緩和させることができ、熱交換部の冷却効率を高めることができる。
さらに、冷媒圧力の上昇に伴う駆動電圧増加過程において、ブラシ付きモータの駆動電圧である第2の駆動電圧をブラシレスモータの駆動電圧である第1の駆動電圧より低く設定しているので、ブラシ付きモータの寿命を長くすることができ、電動ファンシステムとして長寿命化することができる。
そして、請求項4に記載のように、冷媒の圧力が圧力しきい値以上の圧力では、第1および第2の最大駆動電圧をそれぞれ一定値となるよう設定することができる。
さらに、請求項5に記載のように、第1および第2の電動送風機はともに軸流ファンであり、それぞれのファン径をほぼ等しくすることにより、熱交換部の全面への風速分布の均一化を図ることができ、熱交換部の冷却効率を高めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1〜図4に本発明に係る一実施形態である車両用電動ファンシステムの構成を示す。図1、図2は、車両用電動ファンシステムの概略構成を示す図である。
車両用電動ファンシステムは、当該自動車のエンジンルーム内で、図1に示すように、ともに軸流式ファンを備えた第1および第2の電動送風機10、20を備えている。第1の電動送風機10は、羽根車11と、羽根車11を回転駆動するブラシレスモータ12とから構成されており、第2の電動送風機20は、羽根車21と、羽根車21を回転駆動するブラシ付きモータ(直流モータ)22とから構成されている。
第1および第2の電動送風機10、20は、熱交換部を構成するラジエータ100およびコンデンサ(放熱器)110に対して冷却風を通風させてラジエータ100およびコンデンサ110を冷却させる役割を果たす。
そして、ラジエータ100およびコンデンサ110は、エンジンルーム内で、車両前後方向に並べられている。ラジエータ100は、車両走行用の水冷エンジン内を循環する冷却水(エンジン冷却水)を冷却するものである。そして、コンデンサ110は、冷凍サイクルにて車室内を空調する自動車用空調装置(冷凍サイクル装置)の一構成要素であって、自動車用空調装置内を循環する冷媒を冷却するものである。
なお、第1および第2の電動送風機10、20の各羽根車11、21のファン径は互いにほぼ等しく設定されている。これにより、熱交換部の全面にわたり、冷却風の風速の均一化(不均一性の緩和)を図ることができ、熱交換部での冷却効率を向上させることができる。
次に、本実施形態の車両用電動ファンシステムの電気的概略構成について図3、図4を用いて説明する。図3は車両用電動ファンシステムの電気的概略構成を示すブロック図、図4は図3中の電動ファン駆動回路の詳細を示すブロック図である。
車両用電動ファンシステムは、図3に示すように、電動ファン駆動回路30、および、エンジン用電子制御装置(E/G−ECU)40から構成されており、電動ファン駆動回路30は、図4に示すように、制御部31、ブラシレスモータ用ドライバ32およびブラシ付きモータ用ドライバ33から構成されている。
制御部31は、ブラシレスモータ制御部31a、通電ロジック生成回路31b、および、ブラシ付きモータ制御部31cから構成されている。
ここで、ブラシレスモータ制御部31aは、ブラシレスモータ12内の磁極センサ13による検出出力に基づいて、ブラシレスモータ12のロータ12bの実際の位置を検出する。なお、この検出されるロータ12bの実際の位置を、以下、ロータ12bの検出位置という。
磁極センサ13は、3つのホール素子から構成されており、磁極センサ13は、ブラシレスモータ12内のロータ12bの周囲に配置されて、ロータ12bの回転に伴う磁界の変化を検出する。また、ロータ12bは、永久磁石からなるものであって、その回転により、羽根車11を回転させる。
また、ブラシレスモータ制御部31aは、エンジン用電子制御装置40から送られるパルス信号のデューティ比Dsに基づき、制御指令値(ブラシレス制御指令値)としてブラシレスモータ12の目標回転数を検出する。
そして、通電ロジック生成回路31bは、ロータ12bの検出位置に基づき、ブラシレスモータ12の実際の回転数を目標回転数に近づけるようにブラシレスモータ用ドライバ32を駆動する。
ブラシレスモータ用ドライバ32は、直流電源Baから給電されて、ブラシレスモータ12のステータコイル12aに供給する三相交流電力量を制御する周知のインバータ回路であって、6個の電界効果型トランジスタU+、V+、W+、U−、V−、W−を用いて3相全波ブリッジ回路が構成されている。
なお、上記ブラシレス制御指令値は、後述する制御特性線図(図6、図7)により設定され、この制御指令値により、ブラシレスモータ12には平均値としての第1の駆動電圧V1が与えられることとなり、この第1の駆動電圧V1に応じた所定の目標回転数で回転する。
ブラシ付きモータ制御部31cは、エンジン用電子制御装置40から後述する制御特性線図(図8、または図9)に基づき所定の目標回転数となるよう出力される制御信号(ブラシ付きモータ制御指令値)にしたがって、ブラシ付きモータ用ドライバ32をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
ブラシ付きモータ用ドライバ33は、一つの電界効果型トランジスタから構成されたもので、直流電源Baから給電されて、ブラシ付きモータ22への通電量を制御する。これによりブラシ付きモータ22には、平均値としての第2の駆動電圧V2が印加されて、第2の駆動電圧V2に応じた所定の目標回転数で回転する。
エンジン用電子制御装置40は、マイクロコンピュータおよびメモリなどから構成されたもので、走行用エンジン(図示せず)の冷却水の温度を検出する水温センサ41の検出出力、および、コンデンサ110内流れる冷媒の圧力(冷媒圧)を検出する圧力センサ42の検出出力に基づいて、電動ファン駆動回路30を介して第1および第2の電動送風機10、20を制御する。水温センサ41は、ラジエータ100から流出して水冷エンジンに戻る冷却水の温度を検出する。
次に、本実施形態の作動について図5〜図8を用いて説明する。図5は、エンジン用電子制御装置40による送風機制御ルーチンを示すフローチャートである。エンジン用電子制御装置40は、図5に示すフローチャートにしたがって、メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する。このコンピュータプログラムは、所定時間毎(制御周期)に繰り返し実行される。
先ず、ステップS100では、水温センサ41からの冷却水の温度(以下、水温Twという)、および、圧力センサ42からの冷媒圧Pcを読み込む。
次にステップS110にて、第1の電動送風機10を制御するためのパルス信号の第1、第2デューティ比D1、D2と、第2の電動送風機20を制御するためのパルス信号の第3デューティ比D3とを、水温Tw、圧力Pcと、予めメモリに記憶される図6、図7、図8の各制御特性線図とに基づいて決める。
具体的には、第1デューティ比D1としては、図6に示すように、温度T1から温度T2(たとえば105℃>T1)までの間において、水温Twが大きくなるにつれて、最小回転数Nf0に相当するデューティ比から単調増加するよう設定された値が選択され、これによりブラシレスモータ12へ第1の駆動電圧V1が印加されることとなる。そして、水温Twが温度しきい値T2以上では、第1デューティ比D1は、ファン回転数Nf2(1)に相当する一定のデューティ比に設定され、これに対応してブラシレスモータ12へは一定値である第1の最大駆動電圧VM1が印加されることとなる。
また、第2デューティ比D2としては、図7に示すように、圧力P1から圧力P2(>P1)までの間において、冷媒圧Pcが大きくなるにつれて、最小回転数Nf0に相当するデューティ比から単調増加するよう設定された値が選択され、これによりブラシレスモータ12へ第1の駆動電圧V1が印加されることとなる。そして、冷媒圧Pcが圧力しきい値P2以上では、第1デューティ比D1は、ファン回転数Nf2(1)に相当する一定のデューティ比に設定され、これに対応してブラシレスモータ12へは一定値である第1の最大駆動電圧VM1が印加されることとなる。
このように、第1、第2デューティ比D1、D2は、ブラシレスモータ12の回転数を示す値であり、これは第1の電動送風機10の回転数、すなわち、送風量に相当する。なお、最小回転数Nf0は、0(停止)であっても有限値であってもいずれでもよい。
図8は、ブラシ付きモータ22の制御特性線図であり、また、図6および図7のブラシレスモータ12の制御特性線図もあわせて表示している。
図8に示すように、第3デューティ比D3は、温度T1から温度T2(>T1)までの間において、水温Twが大きくなるにつれて、単調増加する値が選択され、これによりブラシ付きモータ22へ第2の駆動電圧V2が印加されることとなる。そして、水温Twが温度しきい値T2以上では、第3デューティ比D3は一定のデューティ比に設定され、これに対応してブラシ付きモータ22へは一定値である第2の最大駆動電圧VM2が印加されることとなる。
あるいは、第3デューティ比D3(第2の駆動電圧V2に相当)を、同じく図8に示すように、冷媒圧Pcが大きくなるにつれて単調増加し、冷媒圧Pcが圧力しきい値Pc以上では一定のデューティ比(第2の最大駆動電圧VM2に相当)となるよう設定することも可能である。
なお、第3デューティ比D3は、ブラシ付きモータ22の回転数を示す値であり、これは第2の電動送風機20の回転数、すなわち、送風量に相当する。
また、図8に示すように、ブラシ付きモータ22に印加される第2の駆動電圧V2および第2の最大駆動電圧VM2は、それぞれ、ブラシレスモータ12に印加される第1の駆動電圧V1および第1の最大駆動電圧VM1より低くなるよう設定されている。これにより、第2の電動送風機20の送風部位における熱風の回りこみを抑制し、かつ、ブラシ付きモータ22を長寿命化することができる。
次に、ステップS120にて、水温Twおよび冷媒圧Pcから決定される第1、第2デューティ比D1、D2のうち大きい方を選択してこれをデューティ比Dsとする。
そして、ステップS130にて、この選択されたデューティ比Dsのパルス信号を電動ファン駆動回路30の制御部31のブラシレスモータ制御部31aに出力する。
ここで、ブラシレスモータ制御部31aは、パルス信号のデューティ比Dsに基づき目標回転数を検出するとともに、磁極センサ13からの検出出力に基づきロータ12bの検出位置を検出して、このロータ12bの検出位置および目標回転数を含む駆動信号を生成して通電ロジック生成回路31bに出力する。
これに伴い、通電ロジック生成回路31bは、ブラシレスモータ制御部31aからの駆動信号に基づき、ブラシレスモータ12の実際の回転数をその目標回転数に近づけるように、ブラシレスモータ用ドライバ33を構成するトランジスタU+、V+、W+、U−、V−、W−を個々にスイッチングさせる。
そして、これらトランジスタU+、V+、W+、U−、V−、W−は、個々のスイッチングにより、ステータコイル12aに三相交流電力を供給する。また、トランジスタU+、V+、W+、U−、V−、W−のうち、低電位側のトランジスタU−、V−、W−は、通電ロジック生成回路31bによる制御に基づいて、PWM制御される。
これに伴い、ステータコイル12aに供給される三相交流電力量が制御されることにより、ロータ12bの回転数、ひいては、羽根車11の回転数が制御される。このことにより、羽根車11の回転数が、パルス信号のデューティ比Dsに基づき制御されることになる。
すなわち、第1の電動送風機10としては、検出信号Tw、Pcに応じて決められる送風量の冷却風をラジエータ100およびコンデンサ110に対して通風させることができる。
また、ステップS140では、上記決定された第3デューティ比D3のパルス信号を電動ファン駆動回路30の制御部31のブラシ付きモータ制御部31cに出力する。
これに伴い、ブラシ付きモータ制御部31cが、ブラシ付きモータ用ドライバ33を制御すると、ブラシ付きモータ用ドライバ33は、ブラシ付きモータ22をパルス信号の第3デューティ比D3に応じた駆動電圧V2により目標回転数となるよう駆動する。
この場合、第2の電動送風機20としては、検出信号Tw(またはPc)に応じて決められる送風量の冷却風をラジエータ100およびコンデンサ110に対して通風させることになる。
このことにより、第2の電動送風機20が、第1の電動送風機10とともに、冷却風をラジエータ100およびコンデンサ110に対して通風させることができる。
以下、本実施形態の作用効果につき述べる。
本実施形態によれば、第1の電動送風機10が稼動中は、第2の電動送風機20も停止することなく稼動するので、第2の電動送風機20の送風領域において、熱風の車両前方への回り込みによる風速分布の不均一性が抑制される。これにより、熱交換部(ラジエータ100およびコンデンサ110)における冷却効率の低下を抑制することができる。
同時に、第1の電動送風機10のブラシレスモータ12の駆動電圧V1よりも、第2の電動送風機20のブラシ付きモータ22の駆動電圧V2の方を、常に小さくなるよう制御するので、ブラシ付きモータ22の寿命を長くすることができ、電動ファンシステムとして長寿命化することができる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、第2の電動送風機20を駆動するブラシ付きモータ22に印加される第2の駆動電圧V2を、水温Tw(または冷媒圧Pc)の温度しきい値T2(または圧力しきい値P2)までの増加に応じて直線的に増加するよう設定したが、これに限らない。たとえば、図9に示すように、第2の駆動電圧V2を第1の駆動電圧V1より低いという条件のもとで、水温Twまたは冷媒圧Pcの増加に応じて段階的に増加させてもよい。
(2)上記実施形態では、第2の電動送風機20を駆動するブラシ付きモータ22に印加される第2の駆動電圧V2を、水温Twまたは冷媒圧Pcに基づいて設定する例を示したが、これに限らない。すなわち、ブラシレスモータ12の制御指令値であるデューティ比Dsの決定方法と同様に、図8において水温Twに応じて設定される第3デューティ比D3(T)と、冷媒圧Pcに応じて設定される第3デューティ比D3(P)との大きい方を第3デューティ比D3として、この選択された第3デューティ比D3に基づいてブラシ付きモータ22を制御してもよい。
(3)上記実施形態では、第1および第2の電動送風機10、20を駆動するブラシレスモータ12およびブラシ付きモータ22を、それぞれ水温Twおよび/または冷媒圧Pcに基づいて制御する例を示したが、これに限らず、エンジン回転数や、車速センサ43により検出される車速などに応じて制御してもよい。あるいは、水温Twや冷媒圧Pcのそれぞれの変化率に応じて各モータ12、22を制御してもよい。
本発明の一実施形態の車両用電動ファンシステムの概略を示す図である。 図1の車両用電動ファンシステムに係るラジエータ、コンデンサの配置を示す図である。 図1の車両用電動ファンシステムの電気的概略構成を示す図である。 図1の車両用電動ファンシステムの電動ファン駆動回路の電気的構成を示す図である。 送風機制御ルーチンを示すフローチャートである。 第1の電動送風機のブラシレスモータの水温に対する制御特性を示す線図である。 第1の電動送風機のブラシレスモータの冷媒圧に対する制御特性を示す線図である。 第2の電動送風機のブラシ付きモータの制御特性を示す線図である。 他の実施形態のブラシ付きモータの制御特性を示す線図である。
符号の説明
10…第1の電動送風機、20…第2の電動送風機、11、21…羽根車、
12…ブラシレスモータ、12b…永久磁石、13…回転数センサ、
22…ブラシ付きモータ、30…電動ファン駆動回路、31…制御部、
31a…ブラシレスモータ制御部、31b…通電ロジック生成回路、
31c…ブラシ付きモータ制御部、32…ブラシ付きモータ用ドライバ、
33…ブラシレスモータ用ドライバ、40…エンジン用電子制御装置、
100…ラジエータ、110…コンデンサ。

Claims (5)

  1. 車両走行用の水冷エンジン内を循環する冷却水を冷却するラジエータ(100)と、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒を冷却する放熱器(110)とを備える熱交換部に冷却風を流通させる車両用電動ファンシステムであって、
    第1の駆動電圧(V1)により駆動されるブラシレスモータ(12)と、
    前記熱交換部に前記冷却風を前記ブラシレスモータにより流通させるための第1の電動送風機(10)と、
    第2の駆動電圧(V2)により駆動されるブラシ付きモータ(22)と、
    前記熱交換部に前記冷却風を前記ブラシ付きモータにより流通させるための第2の電動送風機(20)と、
    前記冷却水の温度を検出する温度センサからの検出出力(Tw)に基づき、前記冷却水の温度の上昇に応じて前記第1の駆動電圧が第1の最大駆動電圧(VM1)まで単調増加するよう前記ブラシレスモータに前記第1の駆動電圧を印加するとともに、前記冷却水の温度の上昇に応じて前記第2の駆動電圧が第2の最大駆動電圧(VM2)まで単調増加し、かつ、前記第1の駆動電圧より低い電圧となるよう前記ブラシ付きモータに前記第2の駆動電圧を印加する制御装置(40)と、を備えることを特徴とする車両用電動ファンシステム。
  2. 前記冷却水の温度が温度しきい値(T2)以上の温度では、前記第1および第2の最大駆動電圧はそれぞれ一定値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動ファンシステム。
  3. 車両走行用の水冷エンジン内を循環する冷却水を冷却するラジエータ(100)と、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒を冷却する放熱器(110)とを備える熱交換部に冷却風を流通させる車両用電動ファンシステムであって、
    第1の駆動電圧(V1)により駆動されるブラシレスモータ(12)と、
    前記熱交換部に前記冷却風を前記ブラシレスモータにより流通させるための第1の電動送風機(10)と、
    第2の駆動電圧(V2)により駆動されるブラシ付きモータ(22)と、
    前記熱交換部に前記冷却風を前記ブラシ付きモータにより流通させるための第2の電動送風機(20)と、
    前記放熱器内の冷媒の圧力を検出する圧力センサからの検出出力(Pc)に基づき、前記冷媒の圧力の上昇に応じて前記第1の駆動電圧が第1の最大駆動電圧(VM1)まで単調増加するよう前記ブラシレスモータに前記第1の駆動電圧を印加するとともに、前記冷媒の圧力の上昇に応じて前記第2の駆動電圧が第2の最大駆動電圧(VM2)まで単調増加し、かつ、前記第1の駆動電圧より低い電圧となるよう前記ブラシ付きモータに前記第2の駆動電圧を印加する制御装置(40)と、を備えることを特徴とする車両用電動ファンシステム。
  4. 前記冷媒の圧力が圧力しきい値(P2)以上の圧力では、前記第1および第2の最大駆動電圧はそれぞれ一定値に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用電動ファンシステム。
  5. 前記第1および第2の電動送風機はともに軸流ファンであり、それぞれのファン径がほぼ等しいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用電動ファンシステム。
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FR2985948A1 (fr) * 2012-01-25 2013-07-26 Renault Sa Dispositif de refroidissement d'un vehicule automobile et procede de commande du fonctionnement d'un groupe moto-ventilateur d'un tel dispositif.
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