JP2001250765A - 露光装置及び光源装置 - Google Patents

露光装置及び光源装置

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JP2001250765A
JP2001250765A JP2000062519A JP2000062519A JP2001250765A JP 2001250765 A JP2001250765 A JP 2001250765A JP 2000062519 A JP2000062519 A JP 2000062519A JP 2000062519 A JP2000062519 A JP 2000062519A JP 2001250765 A JP2001250765 A JP 2001250765A
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light
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Masahiko Mori
雅彦 森
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス作業を効率良く行える露光装置
及び光源装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 露光装置1は、光源21を冷却するため
の冷媒を供給する冷媒供給装置70と、光源ハウジング
10内のガスを排気する排気系80と、光源21の駆動
停止後に冷媒供給装置70及び排気系80の少なくとも
一方に対して動作するように指示する制御部9とを備え
ている。このとき、制御部9は、光源21の駆動停止後
における冷媒供給装置70または排気系80の動作につ
いて、光源21の駆動時に対して単位時間あたりの冷媒
供給量または単位時間あたりの排気量が多くなるように
指示するようになっており、光源21のメンテナンス時
において、光源21は素早く取り扱い可能温度まで冷却
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素子
製造における露光工程で用いられる露光装置及び光源装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子や薄膜磁気ヘッド
あるいは液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製
造する場合に種々の露光装置が使用されているが、パタ
ーンが形成されたフォトマスクあるいはレチクル(以
下、「マスク」という)に露光光を照明し、このパター
ンの像を投影光学系を介して基板上に転写する露光装置
が一般的に使用されている。この露光光は、光源ハウジ
ング内に設置された光源からの光束を照明光学系によっ
て均一な照度分布に変換したものである。光源は駆動に
よって発熱するので、例えば光源の電極部分に冷媒を供
給するとともに光源ハウジング内のガスを外部に排出す
ることによって温度安定化が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光源のメンテナンス作業(例えば、交換作業)は手動
によって行われるので、このような作業を行う際には、
光源を取り扱い可能な温度まで冷却する必要がある。従
来では、光源の冷却は、光源の駆動停止後自然放熱によ
って行われていた。すなわち、光源への冷媒の供給及び
ハウジング内のガスの排出は、光源の駆動停止とともに
停止されていた。しかしながら、このような方法では、
光源の駆動停止からメンテナンスが作業可能になるまで
に要する時間が長くなってしまい、作業効率が低かっ
た。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、メンテナンス作業が効率良く行える露光装置
及び光源装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図5に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の露光装置は、光
源(21)を有する照明系(2、10)から射出される
露光光(EL)によりマスク(M)のパターンの像を基
板(W)上に転写する露光装置において、光源(21)
を冷却するための冷媒を供給する冷媒供給系(70)
と、照明系(2、10)内の気体を排気する排気系(8
0)と、光源(21)の駆動停止後も冷媒供給系(7
0)及び排気系(80)の少なくとも一方が動作するよ
う制御する制御系(9)とを備えることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、光源(21)の駆動停止
後においても、冷媒供給系(70)あるいは排気系(8
0)の動作を行うようにしたことにより、駆動停止後の
光源(21)は短時間で効率良く冷却される。したがっ
て、メンテナンス作業を迅速に行うことができる。
【0007】制御系(9)は、光源(21)の駆動停止
後における冷媒供給系(70)または排気系(80)の
動作について、光源(21)の駆動時に対して単位時間
あたりの冷媒供給量または単位時間あたりの排気量が多
くなるように指示するので、光源(21)は素早く冷却
される。
【0008】制御系(9)は、光源(21)の駆動停止
後から所定時間(t)動作するように指示することと
し、この所定時間(t)は、光源(21)の駆動停止後
から冷媒供給系(70)または排気系(80)が所定の
動作状態を行った場合に、装置(10)内の冷却対象
(21)が取り扱い可能温度まで下がるものと予め算出
された時間であるので、冷媒供給系または排気系は過剰
な動作を防止される。
【0009】また、制御系(9)は、光源(21)の駆
動停止後における装置(10)内の冷却対象(21)の
温度を検出し、この温度が所定値より下がったときに動
作の停止を指示することもできる。
【0010】本発明の光源装置は、所定波長帯域の光を
発する光源装置において、光源装置(100、120)
内の光学部材(150)を冷却する冷却手段(140)
と、光源装置(100、120)による発光の停止後に
冷却手段(140)を動作させる制御手段(109)と
を備えることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、光源装置(100、12
0)による発光の停止後に冷却動作を行うことにより、
発光停止後の光学部材(150)は短時間で効率良く冷
却される。したがって、光学部材(150)の交換等の
メンテナンス作業は迅速に行われる。
【0012】制御手段(109)は、光源装置(10
0、120)の発光時も冷却手段(109)を動作させ
るとともに、光源装置(100、120)の発光が停止
後は、冷却手段(140)の冷媒供給量を発光時よりも
多くするので、発光停止後の光学部材(150)は短時
間のうちに素早く冷却される。したがって、光源装置
(100、120)の発光停止から光学部材(150)
のメンテナンス作業までの時間を短縮することができ
る。
【0013】制御手段(109)は、光源装置(10
0、120)の発光停止から所定時間動作するように冷
却手段(140)を制御するので、光学部材(150)
は所望の温度まで確実に冷却される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る露光装置及び光源装置を図面を参照しながら説明す
る。このうち、図1は本発明の露光装置の概略構成図で
あり、図2は、冷媒供給系70及び排気系80を説明す
るための構成図である。
【0015】これらの図において、露光装置1は、水銀
ランプ等の光源21からの光束をマスクホルダ5に保持
されるマスクMに照明する照明光学系2と、この照明光
学系2内に配され露光用照明光(露光光)ELを通過さ
せる開口Sの面積を調整してこの露光光ELによるマス
クMの照明範囲を規定するブラインド部4と、露光光E
Lで照明されたマスクMのパターンの像を基板W上に投
影する投影光学系3と、基板Wを保持する基板ホルダ6
と、この基板ホルダ6を支持する基板ステージ7と、露
光装置1の動作全体を統括制御する制御部(制御系)9
とを備えている。
【0016】照明光学系2は、光源21から射出された
光束を集光する楕円鏡22と、この光源21からの光束
のうち露光に必要な波長のみを通過させる波長フィルタ
23と、この波長フィルタ23を通過した光束をほぼ均
一な照度分布の光束に調整して露光光ELに変換しブラ
インド部4に導くフライアイインテグレータ24と、ブ
ラインド部4によって照明範囲を規定され、反射ミラー
(ハーフミラー)25によって導かれた露光光ELをマ
スクMに均一な照度で照明するメインコンデンサレンズ
26とを備えている。また、光源21及び楕円鏡22
は、密閉空間である光源ハウジング10内部に配置され
ている。
【0017】ブラインド部4は、例えば、平面L字状に
屈曲し露光光ELの光軸AXと直交する面内で組み合わ
せられることによって矩形状の開口Sを形成する一対の
ブレード41A、41Bと、これらブレード41A、4
1Bを制御部9の指示に基づいて光軸AXと直交する面
内で変位させる遮光部変位装置42A、42Bとを備え
ている。このとき、開口Sの大きさはブレード41A、
41Bの変位に伴って変化し、開口Sはフライアイイン
テグレータ24から入射される露光光ELのうち、通過
させた露光光ELのみを反射ミラー25を介してメイン
コンデンサレンズ26に送る。開口Sにより規定された
露光光ELは、メインコンデンサレンズ26を介してマ
スクホルダ5に保持されるマスクMの特定領域(パター
ン領域)PAをほぼ均一な照度で照明する。これら各光
学部材及びブラインド部4は、密閉空間である照明系ハ
ウジング29の内部に所定位置関係で配置されており、
ブラインド部4はマスクMのパターン面と共役な面に配
置されている。
【0018】ハーフミラー25に供給される露光光EL
の一部は、光電変換素子からなる光量モニター8に導か
れる。光量モニター8は、このハーフミラー25によっ
て導かれる露光光ELの一部分を光電変換し、この光電
変換信号を制御部9に供給するものである。制御部9は
ブラインド部4の開口に伴って、光量モニター8の出力
に基づいて所定の演算により基板W上の積算露光量を連
続的に算出し、所定の積算露光量(目標積算露光量)に
達した時点でブラインド部4を閉鎖するいわゆるオープ
ン露光量制御を行うようになっている。すなわち、制御
部9はこの光量モニター8からの情報に基づいてブライ
ンド部4を駆動・停止させるようになっており、これに
よって、基板Wに対する露光量(露光光の照射量)が制
御される。そして、光源21は、複数の基板Wに対する
露光処理において、常に駆動(発光)される。
【0019】なお、制御部9では、光量モニター8の出
力に基づき光源21で発光されるパルスエネルギーをパ
ルス発光毎に計測し、そのエネルギー変動を光源21に
フィードバックすることで、光源21の時間当たりの発
光量の変動を低減するようないわゆるパルス毎露光量制
御を行ってもよい。
【0020】マスクホルダ5はその上面の4つのコーナ
ー部分に真空吸着部12を備えており、この真空吸着部
12を介してマスクMがマスクホルダ5上に保持されて
いる。このマスクホルダ5は、マスクM上のパターンが
形成された領域であるパターン領域PAに対応した開口
(図示略)を備え、不図示の駆動機構によりX方向、Y
方向、θ方向(Z軸回りの回転方向)に微動可能となっ
ており、これによって、パターン領域PAの中心(マス
クセンター)が投影光学系3の光軸AXを通るようにマ
スクMの位置決めが可能な構成となっている。マスクホ
ルダ5は、密閉空間であるマスク室50内部に配置され
ている。マスク室50の側壁部にはマスクMを搬入・搬
出するための開口部が設けられており、この開口部には
開閉扉50aが設けられている。開閉扉50aを閉じる
ことによって、マスク室50は密閉されるようになって
いる。
【0021】投影光学系3は、開口Sによって規定され
たマスクMの露光光ELによる照明範囲に存在するパタ
ーンの像を基板Wに結像させ、基板Wの特定領域(ショ
ット領域)にパターンの像を露光するものである。この
投影光学系3は、蛍石、フッ化リチウム等のフッ化物結
晶からなるレンズや反射鏡などの複数の光学部材からな
っている。本実施形態では、この投影光学系3として、
投影倍率が例えば1/4あるいは1/5の縮小光学系が
用いられる。このため、マスクMに形成されたパターン
は投影光学系3により基板W上のショット領域に縮小投
影され、基板W上にはマスクMに形成されたパターンの
縮小像が転写形成される。この投影光学系3を構成する
各光学部材は投影系ハウジング30内部に配置されてい
る。
【0022】基板ステージ7上には、基板Wを保持する
ための基板ホルダ6が設置されている。基板ステージ7
は、ベース71と、このベース71上を図1におけるX
方向に往復移動可能なXステージ72と、このXステー
ジ72上をX方向と直交するY方向に往復移動可能なY
ステージ73と、このYステージ73上に設けられた基
板テーブル74とを備えている。すなわち、この基板ス
テージ7に固定された基板ホルダ6はX−Y平面に沿っ
た水平方向に(投影光学系3の光軸AXに対して垂直な
方向に)移動可能に支持されている。このとき、投影光
学系3の光軸AXはX−Y平面に直交するZ方向と一致
している。すなわち、X−Y平面は、投影光学系3の光
軸AXと直交関係にある。さらに、基板テーブル74は
Yステージ73上にXY方向に位置決めされて且つZ軸
方向の移動及び傾斜が許容された状態で取り付けられて
いる。基板ホルダ6は、バキューム源(図示せず)に接
続された吸着溝を備えており、基板Wを真空吸着によっ
て保持可能な構成となっている。基板ホルダ6及び基板
ステージ7は、密閉空間である基板室60内部に配置さ
れている。基板室60の側壁部には基板Wを搬入・搬出
するための開口部が設けられており、この開口部には開
閉扉60aが設けられている。開閉扉60aを閉じるこ
とによって、基板室60は密閉されるようになってい
る。
【0023】基板ステージ7のXY方向の位置はレーザ
干渉計システムによって調整されるようになっている。
これを詳述すると、基板ステージ7(基板テーブル7
4)の−X側の端部には、平面鏡からなるX移動鏡75
XがY方向に延設されている。このX移動鏡75Xにほ
ぼ垂直にX軸レーザー干渉計76Xからの測長ビーム
が、基板室60の隔壁の−X側の側壁に設けられた光透
過窓63から投射され、その反射光がX軸レーザー干渉
計76X内部のディテクタによって受光され、X軸レー
ザー干渉計76X内部の参照鏡の位置を基準としてX移
動鏡75Xの位置、すなわち基板WのX位置が検出され
るようになっている。同様に、図示は省略されている
が、基板ステージ7の+Y側の端部には平面鏡からなる
Y移動鏡がY方向に延設されているとともに、基板室6
0の隔壁の+Y側(図1中における紙面奥側)の側壁に
は光透過窓が設けられている。そして、このY移動鏡を
介してY軸レーザー干渉計によって上記と同様にしてY
移動鏡の位置、すなわち基板WのY位置が検出される。
X軸及びY軸それぞれのレーザー干渉計の検出値(計測
値)、すなわち基板WのXY方向の位置情報は制御部9
に送られる。
【0024】一方、投影光学系3の投影領域内に配置さ
れた基板WのZ方向の位置は斜入射方式の焦点検出系の
1つである多点フォーカス位置検出系(図示せず)によ
って検出される。この検出値、すなわち基板WのZ方向
の位置情報は制御部9に送られる。
【0025】制御部9は、レーザー干渉システム及び多
点フォーカス位置検出系により得られた基板WのXY方
向及びZ方向の位置情報をモニターしつつ、駆動系とし
ての基板ステージ駆動装置78を介してXステージ7
2、Yステージ73及び基板テーブル74を駆動し、マ
スクMのパターン面と基板W表面とが投影光学系3に関
して共役となるように、且つ投影光学系3の結像面と基
板Wとが一致するように、基板WのXY方向、Z方向及
び傾斜方向の位置決め動作を行う。このようにして位置
決めがなされた状態で照明光学系2から射出された露光
光ELによりマスクMのパターン領域PAがほぼ均一な
照度で照明されると、マスクMのパターンの像が投影光
学系3を介して表面にフォトレジストを塗布された基板
W上に結像される。
【0026】また、光源ハウジング10、照明系ハウジ
ング29、マスク室50、投影系ハウジング30、基板
室60は、それぞれ互いに隙間なく接合されている。そ
して、これら各室は給気菅路及び排気菅路を介してガス
置換装置(排気系)80に接続されている。ガス置換装
置80はガス供給用ポンプ及びガス排気用ファンを備え
ている。例えば、光源ハウジング10内部のガスを置換
する場合には、図2に示すように、光源ハウジング10
の一端に設けられた給気菅路11から特定ガス(不活性
ガス)が供給され、給気菅路11から最も遠い他端に設
けられた排気菅路12から光源ハウジング10内のガス
が排気される。すなわち、ガス置換装置80は特定ガス
をガス供給用ポンプにより給気管路11を介して光源ハ
ウジング10内に供給するとともに、光源ハウジング1
0内部のガスをガス排気用ファンにより排気管路12を
介して外部に排気する。
【0027】このとき、給気菅路11及び排気菅路12
にはそれぞれ給気弁11a及び排気弁12aが設けられ
ており、これら各弁を調整することによってガスの給気
量及び排気量が調整される。あるいは、ガスの給気量及
び排気量の調整は、ガス供給用ポンプ及びガス排気用フ
ァンの駆動量を制御することによっても可能である。ま
た、照明系ハウジング29には給気菅路13及び給気弁
13aと排気菅路14及び排気弁14aとが設けられ、
マスク室50には給気菅路15及び給気弁15aと排気
菅路16及び排気弁16aとが設けられ、投影系ハウジ
ング30には給気菅路17及び給気弁17aと排気菅路
18及び排気弁18aとが設けられ、基板室60には給
気菅路19及び給気弁19aと排気菅路20及び排気弁
20aとが設けられており、各管路はガス置換装置80
に接続されるとともに、これら各管路を介して各室内の
ガスが置換されるようになっている。そして、これら各
弁の調整は、制御部9の指示に基づいて行われる。
【0028】光源21には、冷媒供給装置(冷媒供給
系)70から冷媒が供給される。この冷媒供給装置70
は、菅路72を介して光源21に冷媒を供給する冷媒供
給部71と、菅路72に設けられた弁73とを備えてい
る。菅路72は途中から2つに分岐しており、それぞれ
の出口部72a、72bは光源21の両電極21a、2
1b近傍に配置されている。すなわち、冷媒供給部71
からの冷媒は光源21の両電極21a、21b部分に供
給される。冷媒供給部71はファンを備えており、ファ
ンの駆動量を調整することによって単位時間当たりの冷
媒供給量が調整可能になっている。ファンの駆動量、す
なわち、単位時間当たりの冷媒供給量は制御部9の指示
により制御される。
【0029】冷媒供給部71は光源ハウジング10の外
部に設置されている。また、光源ハウジング70の壁部
の一部には、菅路72を挿通させるための穴が設けられ
ており、菅路72をこの穴に通すことにより各出口部7
2a、72bが光源ハウジング10内部に位置される。
このとき、菅路72と穴とはシールされており、光源ハ
ウジング10の密閉性は維持されている。そして、冷媒
供給装置70から光源21に供給される冷媒は、光源ハ
ウジング10内部のガスとともに排気菅路12から排気
される。すなわち、光源ハウジング10内部の熱せられ
たガスは外部に排気される。弁73は電磁弁から構成さ
れており、制御部9の指示によって開閉される。
【0030】次に、上述のような構成を持つ露光装置1
の動作について、図3を参照しながら説明する。
【0031】<段階1>露光処理に際し、メインスイッ
チをONにして、露光装置1全体を動作可能な状態にす
る。制御部9は、不図示のマスクローダ及び基板ローダ
により、マスクMをマスク室50内部のマスクホルダ5
に供給するとともに、露光処理されるべき基板Wを基板
室60内部の基板ホルダ6に供給する。マスクホルダ5
に保持されたマスクMは、パターン領域PAの中心(マ
スクセンター)が投影光学系3の光軸AXを通るように
位置決めされる。一方、基板ホルダ6に保持された基板
Wは、レーザー干渉システム及び多点フォーカス位置検
出系により得られた基板WのXY方向及びZ方向の位置
情報に基づき位置決めされる。
【0032】<段階2>制御部9は、マスクM及び基板
Wの位置決めの終了後、光源21を駆動する。このと
き、冷媒供給装置70は停止状態となっている。すなわ
ち、弁73は閉鎖状態であるとともに冷媒供給部71は
停止状態にある。冷媒供給装置70が停止状態にあるこ
とによって、光源21は自らの発光によりその温度を上
昇する。制御部9は、光源21の温度が所定温度に上昇
するまでに要する時間tsの間(つまり、段階2〜段階
3)、冷媒供給装置70を停止状態とする。なお、この
場合の所定温度とは、光源21の安定した駆動(発光)
が可能な温度であり、光源21の特性により予め分かっ
ているものである。時間tsの間、ブラインド部4の開
口Sは閉鎖状態に設定され、光源21の温度が所定温度
に達するまでは(すなわち、駆動が安定するまでは)、
マスクMは露光光ELに照明されないようになってい
る。
【0033】<段階3>光源21の温度が上昇し、その
駆動が安定したら、冷媒供給装置70が駆動される。す
なわち、弁73が開放されるとともに冷媒供給部71の
ファンが駆動される。冷媒供給装置70の駆動によっ
て、光源21の電極には冷媒が供給される。このとき、
冷媒供給部71の出力、すなわち単位時間当たりの冷媒
供給量は所定量に設定されている。これと同時に、排気
系(ガス置換装置)80のガス排気用ファンが駆動され
る。排気系80の駆動により光源ハウジング10内部の
ガスは外部に排気される。光源21は冷媒の供給及び光
源ハウジング10内のガスの排気によって過剰な加熱を
防止され所定温度を維持する。光源21の発光は、温度
を安定化されることによって安定する。
【0034】光源21が駆動されることにより、光源2
1からの光束は照明光学系2によって均一な照度を有す
る露光光ELに変換され、マスクMはこの露光光ELに
照明される。露光光ELにより照明されたマスクMのパ
ターンの像は、投影光学系3を介して基板Wに転写され
る。なお、本実施形態の露光装置1においては、制御部
9により基板W上の各ショット領域を露光位置に順次位
置決めするように基板ステージ7を移動するショット間
ステッピング動作と、その位置決め状態で露光光ELを
マスクMに照明してマスクMに形成されたパターンの像
を基板W上のショット領域に転写する露光動作とが繰り
返し行われるようになっている。そして、このような動
作を順次繰り返して、複数の基板Wに対する露光処理を
連続して行う。このとき、光源21は常に駆動状態(発
光状態)にある。さらに、光源21が駆動状態の間、冷
媒供給装置70及び排気系80は駆動状態にある(段階
3〜段階4)。
【0035】なお、露光処理状態でない場合も光源21
を発光させておくのは、光源21にかかる負荷を低減さ
せるためである。また、基板Wの交換時など、露光光E
Lを基板ホルダ6に投影したくない場合は、ブラインド
部4を調整して開口Sを閉鎖状態にすることにより、露
光光ELの基板ホルダ6上への投影を止めることができ
る。
【0036】<段階4>光源21の光軸調整や交換等の
メンテナンス作業を行う場合、制御部9は光源21の駆
動を停止する。このとき、冷媒供給装置70及び排気系
80の駆動は継続される。すなわち、弁73は開放状態
を維持されるとともに冷媒供給部71のファンは駆動状
態を維持され、排気系80の排気用ファンは駆動状態を
維持される。このとき、制御部9は、光源21の駆動停
止とともに冷媒供給部71の出力を上昇させる。すなわ
ち、制御部9は、光源21の駆動停止後における冷媒供
給装置70の動作について、光源21の駆動時に対して
単位時間あたりの冷媒供給量が多くなるように指示す
る。
【0037】このとき、光源21の駆動停止とともに、
排気系80の出力を上昇させてもよい。すなわち、制御
部9は、光源21の駆動停止後における排気系80の動
作について、光源21の駆動時に対して単位時間あたり
の排気量が多くなるように指示することができる。
【0038】制御部9は、冷媒供給装置70及び排気系
80を、光源21の駆動停止後から所定時間t(段階4
〜段階5)だけ動作するように指示する。この所定時間
tは、光源21の駆動停止後から冷媒供給装置70ある
いは排気系80が所定の動作状態を行った場合に、光源
ハウジング10内の光源21が取り扱い可能温度まで下
がるものと予め算出された時間である。すなわち、単位
時間当たりの冷媒供給量または排気量を所定量に設定し
ておき、この状態において、実験により光源21の駆動
停止から手動によるメンテナンスが可能な温度に下がる
までの時間を予め求めておく。この実験によって求めた
値に基づいて所定時間tが設定される。
【0039】あるいは、所定時間tを設定せずに、光源
ハウジング10内部や光源21の電極に温度検出装置を
設けておき、所定温度以下になった時点で、冷媒供給装
置70及び排気系80の駆動を停止させてもよい。すな
わち、制御部9は、光源21の駆動停止後における光源
ハウジング10内の光源21の温度を検出し、この温度
が所定値より下がったときに動作の停止を指示する。な
お、この場合の所定値とは、光源21を手動により取り
扱うことが可能な温度である。
【0040】<段階5>こうして、所定時間tだけ冷媒
の供給及びハウジング内のガスの排気動作を行い、光源
21が手動によって取扱可能な温度になったら交換等の
メンテナンス作業を行う。なお、この場合、安全性向上
のために断熱材取り外し工具や断熱材製の手袋などを用
いて作業を行うことが好ましい。
【0041】このように、光源21の駆動停止後も、冷
媒供給装置70あるいは排気系80の動作を行うように
したことにより、駆動停止後の光源21は効率良く冷却
される。したがって、光源21の駆動停止後から光源2
1が取り扱い可能な温度になるまでの時間の短縮化が可
能となるので、メンテナンス作業を迅速に行うことがで
きる。つまり、従来においては、光源21は駆動停止
後、自然放熱によって冷却されていたので、光源21を
メンテナンス作業可能状態にするまでには長時間放置す
る必要があった。しかしながら、本実施形態のように、
光源21の駆動停止後においても冷媒を供給するととも
にハウジング内のガスを排気することによって、メンテ
ナンス作業可能状態となるまでの時間の大幅な短縮化が
可能となる。
【0042】このとき、制御部9は、光源21の駆動停
止後における冷媒供給装置70または排気系80の動作
について、光源21の駆動時に対して単位時間あたりの
冷媒供給量または単位時間あたりの排気量が多くなるよ
うに指示するので、光源21の冷却は素早く行える。
【0043】また、制御部9は、冷媒供給装置70及び
排気系80に対して、光源21の駆動停止後から光源2
1が取り扱い可能温度まで下がるものと予め求められた
所定時間tだけ動作するように指示したり、光源21の
駆動停止後における光源ハウジング10内の光源21の
温度を検出し、この温度が所定値より下がったときに動
作の停止を指示することができるので、冷媒供給装置7
0または排気系80は過剰な動作を防止される。すなわ
ち、光源21の駆動停止からメンテナンス作業開始まで
の時間を必要最小限に抑えることができるので、作業性
は向上する。
【0044】次に、本発明の第2実施形態に係る光源装
置を図4を参照しながら説明する。図4に示す光源装置
100は所定波長帯域の光を発する光源であって、ハウ
ジング135内部に収容される狭帯域化素子(光学部
材)150と、この狭帯域化素子(光学部材)150に
冷媒を供給する冷媒供給装置(冷却手段)140とを備
えている。
【0045】この光源装置100は狭帯域発振エキシマ
レーザー光源であって、フロントミラー101と、レー
ザーを起振するレーザーチャンバー110と、レーザー
を狭帯域化する狭帯域化装置120とを備えている。レ
ーザーチャンバー110は、図示しない電極とウインド
111とチャンバー112とを備えている。狭帯域化装
置120は、プリズムビームエキスパンダ125とグレ
ーティング130とハウジング135と、冷媒供給装置
140とを備えている。光学部材150はプリズムビー
ムエキスパンダ125とグレーティング130とによっ
て構成されており、これら光学部材150はハウジング
135で囲われている。プリズムビームエキスパンダ1
25は第1プリズム127及び第2プリズム129によ
って構成されている。プリズムビームエキスパンダ12
5の近傍には冷媒供給装置140と接続された菅路14
1の出口部が配置されており、冷媒供給装置140から
の冷媒はこの菅路141を介して光学部材150のうち
プリズムビームエキスパンダ125に当たる。
【0046】冷媒供給装置140は、菅路141に接続
されファンを備える冷媒供給部142と、管路141の
途中に設けられた弁143とを備えている。そして、こ
の冷媒供給装置140は制御部(制御手段)109によ
ってその動作を制御される。すなわち、制御部109
は、冷媒供給部142の出力及び弁143の開閉を制御
する。冷媒供給部142の出力を制御することにより、
単位時間当たりの冷媒供給量が調整される。
【0047】この光源装置100の狭帯域化方式はプリ
ズムビームエキスパンダ125とグレーティング130
とを組み合わせた方式であり、光学部材150を収容す
るハウジング135は、管137によってレーザーチャ
ンバー110と接続されている。
【0048】ハウジング135と管137とレーザーチ
ャンバー110とは連続する密閉空間を形成しており、
この密閉空間にはガス置換装置160から給気管路16
1を介して不活性ガスが供給され、ハウジング135内
部のガスは排気菅路162を介してガス置換装置160
に排気される。このとき、給気管路161及び排気管路
162はハウジング135に接続されている。また、各
管路には制御部109の指示に基づいて開閉される弁が
設けられており、この弁の開閉によってガスの給気量及
び排気量が調整される。
【0049】このような構成を持つ光源装置100の動
作について説明する。レーザーチャンバー110内及び
狭帯域化装置120がレーザーに反応しない気体の不活
性ガスで満たされると、次に、レーザーチャンバー10
内で放電励起され、狭帯域化装置120でレーザーが狭
帯域化された後にフロントミラー101より出力され
る。このとき、レーザーの出力に伴い、プリズムビーム
エキスパンダ125が加熱される。したがって、プリズ
ムビームエキスパンダ125をはじめとする光学部材1
50を所定温度に保つために、冷媒供給装置140か
ら、光学部材150のプリズムビームエキスパンダ12
5に向かって冷媒が供給される。このときの冷媒供給量
は所定値に設定されている。
【0050】レーザーの出力に伴って狭帯域化装置12
0の光学部材150は劣化する。この劣化した光学部材
150のメンテナンスを行う場合において、まず、制御
部109は、レーザーの発光を停止する。このとき、冷
媒供給装置140からの冷媒の供給は維持される。すな
わち、制御部109は、光源装置100の発光時におい
て冷媒供給装置140を動作させるとともに、光源装置
100の発光停止後においても冷媒供給装置140を動
作させる。このとき、制御部109は、冷媒供給装置1
40による冷媒供給量を上昇させる。すなわち、制御部
109は、光源装置100の発光が停止後は、冷媒供給
装置140の冷媒供給量を発光時よりも多くする。
【0051】制御部109は、光源装置100の発光停
止から所定時間動作するように冷媒供給装置140を制
御する。この所定時間は、光源装置100の発光停止後
から冷媒供給装置140が所定の動作状態を行った場合
に、狭帯域化装置120の光学部材150が取り扱い可
能温度まで下がるものと予め算出された時間である。す
なわち、所定の冷媒供給量において光源装置100の駆
動停止から光学部材150が手動により取り扱い可能な
温度になるまでの時間を予め実験によって求めておく。
所定時間はこの実験によって求めた値に基づいて設定さ
れる。あるいは、所定時間を設定せずに、狭帯域化装置
120の光学部材150に温度検出装置を設けておき、
所定温度以下になった時点で、冷媒供給装置140の駆
動を停止させてもよい。以上のようにして、光学部材1
50が取り扱い可能な温度になった時点でメンテナンス
作業が行われる。
【0052】このように、光源装置100の発光停止後
に冷却動作を行うことによって、光学部材150は効率
良く冷却される。したがって、光学部材150の交換等
のメンテナンス作業は迅速に効率良く行われる。このと
き、制御部9は冷媒供給装置140による冷媒供給量を
光源装置100の発光時よりも多くするので、駆動停止
後の光学部材150は素早く冷却される。したがって、
光源装置100の発光停止から光学部材150のメンテ
ナンス作業可能状態までに要する時間を短縮することが
できる。
【0053】本発明に係る基板Wとしては、半導体デバ
イス用の半導体ウェーハのみならず、薄膜磁気ヘッド用
のセラミックウェーハや、液晶表示デバイス用のガラス
プレートであってもよい。
【0054】露光装置としては、マスクMと基板Wとを
静止した状態でマスクMのパターンを露光し、基板Wを
順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方
式の露光装置(ステッパー)に限らず、マスクMと基板
Wとを同期移動してマスクMのパターンを基板Wに露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー)にも適用することができ
る。
【0055】露光装置の種類としては、上記半導体ウェ
ーハ製造用の露光装置のみならず、薄膜磁気ヘッド製造
用の露光装置や、液晶表示デバイス製造用の露光装置、
撮像素子(CCD)あるいはマスクMなどを製造するた
めの露光装置などにも広く適用できる。
【0056】照明光学系2の光源21として、水銀ラン
プから発生する輝線(g線(436nm)、h線(40
4.7nm)、i線(365nm))、KrFエキシマ
レーザ(248nm)や、X線や電子線などの荷電粒子
線などを用いることができる。例えば、電子線を用いる
場合には、電子銃として熱電子放射型のランタンヘキサ
ボライト(LaB6 )、タンタル(Ta)を用いること
ができる。また、YAGレーザや半導体レーザなどの高
周波などを用いてもよい。
【0057】投影光学系3の倍率は、縮小系のみなら
ず、等倍系および拡大系のいずれでもよい。
【0058】また、投影光学系3としては、エキシマレ
ーザーなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2 レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
にし(マスクMも反射型タイプのものを用いる)、また
電子銃を用いる場合には光学系として電子レンズおよび
偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、電子
線が通過する光路は真空状態にすることはいうまでもな
い。
【0059】なお、位置検出用のビームの光路部分を、
両端に光透過窓が設けられた容器で覆い、この容器の内
部のガスの温度、圧力等を制御するようにしてもよい。
あるいは、この容器内部を真空にしてもよい。これによ
り、その外部の光路上の空気揺らぎに起因する測長誤差
を低減することができる。かかる詳細は、例えば特開平
10−105241号公報等に開示されている。
【0060】基板ステージやマスクステージにリニアモ
ータを用いる場合には、エアベアリングを用いたエア浮
上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、基板ステー
ジ、マスクステージは、ガイドに沿って移動するタイプ
でもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであって
もよい。
【0061】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0062】なお、レーザー干渉計用の参照鏡(固定
鏡)を投影光学系に固定し、これを基準としてX移動
鏡、Y移動鏡の位置を計測することも比較的多く行われ
るが、かかる場合には、参照ビームと測長ビームとを分
離する偏光ビームスプリッタ(プリズム)より先の光学
素子を基板室内部に収納し、レーザー光源、ディテクタ
等を基板室外に配置するようにしてもよい。
【0063】基板ステージの移動により発生する反力
は、特開平8−166475号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。
【0064】マスクステージの移動により発生する反力
は、特開平8−330224号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装置
においても適用可能である。
【0065】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0066】半導体デバイスは、図5に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、シリコン材料から基板(ウェーハ)を製造するステ
ップ203、前述した実施形態の露光装置によりマスク
のパターンを基板に露光する基板処理ステップ204、
デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディ
ング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステッ
プ206等を経て製造される。
【0067】
【発明の効果】本発明の露光装置及び光源装置は以下の
ような効果を有するものである。 (1)本発明の露光装置によれば、光源の駆動停止後に
おいても、冷媒供給系あるいは排気系の動作を行うよう
にしたことにより、駆動停止後の光源は短時間で効率良
く冷却される。このとき、制御系は、光源の駆動停止後
における冷媒供給系または排気系の動作について、光源
の駆動時に対して単位時間あたりの冷媒供給量または単
位時間あたりの排気量が多くなるように指示するので、
光源は素早く冷却される。したがって、光源の駆動停止
からメンテナンス作業可能状態までに要する時間が短縮
されるので、作業性は向上する。 (2)本発明の光源装置によれば、光源装置による発光
の停止後に冷却動作を行うことにより、発光停止後の光
学部材は短時間で効率良く冷却される。このとき、制御
手段は、光源装置の発光時も冷却手段を動作させるとと
もに、光源装置の発光が停止後は、冷却手段の冷媒供給
量を発光時よりも多くするので、発光停止後の光学部材
は短時間のうちに素早く冷却される。したがって、光源
装置の発光停止から光学部材のメンテナンス作業可能状
態までに要する時間が短縮されるので、作業性は向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の光源装置の第1実施形態を示す構成図
である。
【図3】光源装置の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の光源装置の第2実施形態を示す構成図
である。
【図5】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1 露光装置 2 照明光学系 3 投影光学系 4 ブラインド部 5 マスクホルダ 6 基板ホルダ 7 基板ステージ 9 制御部(制御系) 10 光源ハウジング 21 光源 70 冷媒供給装置(冷媒供給系) 80 ガス置換装置(排気系) 100 光源装置 109 制御部(制御手段) 120 狭帯域化装置 125 プリズムビームエキスパンダ 140 冷媒供給装置(冷却手段) 150 光学部材 EL 露光光 M マスク W 基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を有する照明系から射出される露光
    光によりマスクのパターンの像を基板上に転写する露光
    装置において、 前記光源を冷却するための冷媒を供給する冷媒供給系
    と、 前記照明系内の気体を排気する排気系と、 前記光源の駆動停止後も前記冷媒供給系及び前記排気系
    の少なくとも一方が動作するよう制御する制御系とを備
    えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記制御系は、前記光源の駆動停止後における前記冷媒
    供給系または前記排気系の動作について、前記光源の駆
    動時に対して単位時間あたりの冷媒供給量または単位時
    間あたりの排気量が多くなるように指示することを特徴
    とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光装置におい
    て、 前記制御系は、前記光源の駆動停止後から所定時間動作
    するように指示することを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置において、 前記所定時間は、前記光源の駆動停止後から前記冷媒供
    給系または前記排気系が所定の動作状態を行った場合
    に、装置内の冷却対象が取り扱い可能温度まで下がるも
    のと予め算出された時間であることを特徴とする露光装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の露光装置におい
    て、 前記制御系は、前記光源の駆動停止後における装置内の
    冷却対象の温度を検出し、この温度が所定値より下がっ
    たときに前記動作の停止を指示することを特徴とする露
    光装置。
  6. 【請求項6】 所定波長帯域の光を発する光源装置にお
    いて、 光源装置内の光学部材を冷却する冷却手段と、 前記光源装置による発光の停止後に前記冷却手段を動作
    させる制御手段とを備えることを特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光源装置において、 前記制御手段は、前記光源装置の発光時も前記冷却手段
    を動作させるとともに、前記光源装置の発光が停止後
    は、冷却手段の冷媒供給量を前記発光時よりも多くする
    ことを特徴とする光源装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の光源装置におい
    て、 前記制御手段は、前記光源装置の発光停止から所定時間
    動作するように前記冷却手段を制御することを特徴とす
    る光源装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006235205A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Fuji Photo Film Co Ltd 温度調整装置および温度調整方法
KR101112692B1 (ko) * 2006-10-23 2012-02-29 가부시키가이샤 알박 피어스식 전자총의 전자빔 집속 제어방법 및 제어장치
CN102540764A (zh) * 2012-02-10 2012-07-04 上海先进半导体制造股份有限公司 光源单元的排风系统及光刻机
KR20200116411A (ko) 2019-04-01 2020-10-12 캐논 가부시끼가이샤 광원장치, 리소그래피 장치, 및 물품 제조방법

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