JP2002329906A - 光源装置、露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

光源装置、露光装置、並びにデバイス製造方法

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JP2002329906A
JP2002329906A JP2001133052A JP2001133052A JP2002329906A JP 2002329906 A JP2002329906 A JP 2002329906A JP 2001133052 A JP2001133052 A JP 2001133052A JP 2001133052 A JP2001133052 A JP 2001133052A JP 2002329906 A JP2002329906 A JP 2002329906A
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light
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Shigeru Hagiwara
茂 萩原
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    • G03F7/70008Production of exposure light, i.e. light sources
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路を囲む空間内に一時的に不純物質が混入
する場合にも、短時間でその不純物質を排除でき、しか
も不純物質の残留の恐れの少ない光源装置を提供する。 【解決手段】 光の光路を囲む空間のうち、不純物質が
混入する空間を隔離する隔離装置90〜93を備える。
これにより、不純物質の拡散が抑制され、汚染される空
間の範囲が限定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体集積
回路、CCD等の撮像素子、液晶ディスプレイ、または
薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィ技
術を用いて製造する際に用いられる露光装置及び方法、
並びに該露光装置に好適な光源装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路等のマイクロデバ
イスの回路パターンの微細化に伴い、ステッパ等の露光
装置で使用される露光用の照明光(露光光)の波長は年
々短波長化してきている。すなわち、露光光としては、
従来主に使用されてきた水銀ランプのi線(波長:36
5nm)に代わって、パルス紫外光である発振波長24
8nmのKrFエキシマレーザ光が主流となってきてお
り、さらに、それよりも短波長のArFエキシマレーザ
光(波長:193nm)も実用化されつつある。また、
さらなる露光光の短波長化を目的として、波長約120
nm〜約180nmの真空紫外域に属する光を発するレ
ーザ、例えば発振波長157nmのフッ素ダイマーレー
ザ(F2 レーザ)のようなハロゲン分子レーザ等の使用
も試みられている。
【0003】一般に、紫外域または真空紫外域の光は空
気を透過しない。これは、空気中に含まれる酸素、水蒸
気、炭化水素系のガス等の、係る波長帯域の光に対し強
い吸収特性を有するガス(以下、適宜「吸収性ガス」と
呼ぶ)によって、光のエネルギーが吸収されるからであ
る。そのため、紫外域または真空紫外域の光を露光光と
する場合には、その光路から吸収性ガスを排除する必要
がある。
【0004】従来より、紫外域または真空紫外域の光を
発する光源装置では、その光路から吸収性ガスを排除す
るために、光路を囲む空間を外部雰囲気から遮断し、そ
の光路空間を紫外域または真空紫外域の光に対する吸収
の少ない特性を有するガス(低吸収性ガス)で充填して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光源装置で
は、消耗部品の交換や光の特性を計測する場合など、外
部雰囲気から遮断されている空間を一時的に外部に開放
する場合がある。この場合、開放された箇所から吸収性
ガスなどの不純物質が混入し、光路空間が汚染される恐
れがある。
【0006】こうした汚染の恐れが生じた場合、従来の
光源装置では、光路空間を再び紫外域または真空紫外域
の光に対する吸収の少ない特性を有するガス(低吸収性
ガス)で充填している。しかしながら、光路空間を開放
した際に混入した不純物質がその空間内で拡散するため
に、不純物質の残留の恐れがあるとともに、低吸収性ガ
スの充填に多くの時間を費やしている。
【0007】本発明は、上述する事情に鑑みてなされた
ものであり、光路を囲む空間内に一時的に不純物質が混
入する場合にも、短時間でその不純物質を排除でき、し
かも不純物質の残留の恐れの少ない光源装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明の他の目的は、露光精
度を向上させることができる露光方法及びその装置、並
びに、形成されるパターンの精度を向上させることがで
きるデバイスの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、所定波長の光を発する光源装置(10)
であって、前記光の光路を囲む空間のうち、不純物質が
混入する空間を隔離する隔離装置(90〜93)を備え
ることを特徴とする。この光源装置(10)では、光路
を囲む空間のうち、不純物質が混入する空間を隔離する
ことにより、不純物質の拡散が抑制される。そのため、
光路を囲む空間内に一時的に不純物質が混入する場合に
も、汚染される空間の範囲が限定され、短時間でその不
純物質の排除が可能となるとともに、不純物質の残留が
抑制される。
【0009】この場合において、前記隔離装置(90〜
93)は、前記不純物質が混入する空間が最小になるよ
うに前記隔離を行うとよい。これにより、より短時間で
の不純物質の排除が可能となる。
【0010】また、所定の媒質を励起して前記光を発振
する発振ユニット(11)と、該発振ユニット(11)
から発振された前記光の特性を計測する計測ユニット
(30)とを備え、前記隔離装置(90〜93)は、前
記発振ユニット(11)内のハーフミラー(13)が配
される空間と、前記計測ユニット(30)内の計測に用
いられる空間とのうちの少なくとも一方の空間を隔離す
るとよい。
【0011】また、本発明は、所定波長の光を発する光
源装置(10)であって、前記光の光路を囲む空間に所
定のガスを供給する第1ガス供給装置(106)と、所
定の駆動機器に駆動用のガスを供給する第2ガス供給装
置(125)とを備え、前記第1ガス供給装置(10
6)と前記第2ガス供給装置(125)とは、互いにガ
スの流通がない独立した関係にあることを特徴とする。
この光源装置(10)では、光の光路を囲む空間に所定
のガスを供給する第1ガス供給装置(106)と、駆動
機器に駆動用のガスを供給する第2ガス供給装置(12
5)とが、互いにガスの流通がない独立した関係にある
ことから、駆動用のガスに含まれる不純物質が配管内を
逆流し、それが光路を囲む空間に混入するといったこと
が起こりにくい。そのため、駆動用のガスによる光路を
囲む空間の汚染が防止される。
【0012】この場合において、前記第1ガス供給装置
(106)と前記第2ガス供給装置(125)とは、ガ
スの逆流を防止する逆流防止機構を有するとよい。この
場合、光路を囲む空間内に一時的に混入した不純物質
や、駆動用のガスに含まれる不純物質が、配管内を逆流
し、それが光路を囲む空間に混入するといったことがよ
り起こりにくい。そのため、光路を囲む空間内の汚染が
防止される。
【0013】また、本発明は、マスク(R)に設けられ
たパターンの像をワーク(W)上に転写する露光装置
(200)であって、上述した光源装置(10)からの
光を前記マスクに導く照明光学系(IU)と、前記マス
ク(R)上のパターンの像を前記ワーク(W)上に投影
する投影光学系(PL)とを備えることを特徴とする。
この露光装置(200)では、上述した光源装置(1
0)を用いることにより、光路を囲む空間内に不純物質
が混入する場合にも、短時間でその汚染物質が排除さ
れ、しかも不純物質の残留の恐れが少ないことから、ス
リープットや露光精度の向上を図ることが可能となる。
【0014】また、本発明は、リソグラフィ工程を含む
デバイスの製造方法であって、前記リソグラフィ工程で
は上述した露光装置(100)を用いてデバイスを製造
することを特徴とする。このデバイス製造方法によれ
ば、スループットや露光精度の向上により、製造能力
や、形成されるパターンの精度の向上を図ることが可能
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は、本発明に係る光源装置
の一実施形態の全体構成を模式的に示している。本実施
形態の光源装置10は、波長193nmのパルス紫外光
(ArFエキシマレーザ光)を発するレーザ装置であ
り、放電電極12やハーフミラー13等を含むレーザ発
振ユニット11、プリズム21及び反射型回折格子22
を含み光の波長を狭帯化する波長狭帯ユニット20、パ
ルス紫外光の波長、プロファイル、及びエネルギーのう
ちの少なくとも一つを計測する計測ユニット30、及び
装置全体を統括的に制御する制御ユニット40等を有し
ている。
【0016】レーザ発振ユニット11は、動作媒質とし
ての所定のガス(F2 /Ar/Ne、以後「実ガス」と
称する。)が封入されるチャンバ14を有し、このチャ
ンバ14内には、上記放電電極12や、ガス循環用のブ
ロアファン15等が収容されている。また、チャンバ1
4上には、放電電極12の能力に応じた電気容量を有す
るコンデンサ16が載置されている。レーザ発振ユニッ
ト11で発生した光は波長狭帯ユニット20のプリズム
21及び反射型回折格子22を往復通過することによ
り、特定の波長の光(パルス紫外光)だけが選択されて
発振し、スペクトルの狭帯化が図られる。
【0017】計測ユニット30には、パルス紫外光の一
部を分岐させる光分割部材31が配置され、光分割部材
31の反射方向には、光分割部材31を反射したパルス
紫外光の波長を監視する波長モニター32が設けられて
いる。この波長モニター32はエタロン等の光学素子を
含み、このエタロン等の光学素子を用いてパルス紫外光
の波長が計測される。なお、計測ユニット30は、上記
波長モニター32及び他のモニターを用いることによ
り、上記パルス紫外光の波長の他に、パルス紫外光のプ
ロファイル、及びパルス紫外光のエネルギーを計測可能
となっている。
【0018】制御ユニット40には、波長モニター32
にて計測されたパルス紫外光の出力波長(発振中心波
長)に基づいて、波長狭帯ユニット20の調整量として
プリズム21や反射型回折格子22の傾き(角度)を算
出する調整量算出部41と、この調整量算出部41から
の情報に基づいて、波長狭帯ユニット20中のプリズム
21や反射型回折格子22を駆動部23を介して適切な
傾き(角度)に設定する駆動制御部42がそれぞれ設け
られている。設定すべき波長等の入力情報は、コンソー
ル等の入力部43を介して調整量算出部41に入力され
る。調整量算出部41は、波長モニター32からの計測
情報と入力部43からの入力情報とに基づいて波長調整
手段(プリズム21や反射型回折格子22)に関する波
長調整量を算出する。なお、制御ユニット40は、上述
したパルス紫外光の発振中心波長のほかに、スペクトル
半値幅の制御、パルス発振のトリガ制御、チャンバ14
内のガスの制御等も行う。
【0019】上述したユニット11,20,30,40
のうち、レーザ発振ユニット11、波長狭帯ユニット2
0、及び計測ユニット30は、一つの筐体50内に収容
されており、パルス紫外光はこの筐体50に設けられた
開口51を介して外部に射出される。また、筐体50に
は、開口51の開閉を行うシャッター部52が設けられ
ている。シャッター部52は、可動ブレード53と、こ
の可動ブレード53を駆動するシリンダ等のアクチュエ
ータ54とを有しており、制御ユニット40からの制御
情報に基づいて、可動ブレード53の開閉を行うように
なっている。さらに、筐体50には排気口55が設けら
れており、この排気口55は不図示の排気装置に接続さ
れている。
【0020】さて、紫外域または真空紫外域の光を扱う
場合、その光路から酸素、水蒸気、炭化水素系のガス等
の、係る波長帯域の光に対し強い吸収特性を有するガス
(以下、適宜「吸収性ガス」と呼ぶ)を排除する必要が
ある。したがって、本実施形態では、上記各ユニット1
1,20,30におけるパルス紫外光の光路を囲む空間
を外部雰囲気から遮断し、それらの光路を紫外域または
真空紫外域の光に対する吸収の少ない特性を有する特定
ガスとしての窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリ
プトンなどのガス、またはそれらの混合ガス(以下、適
宜「低吸収性ガス」と呼ぶ)で充填する。
【0021】ここで、窒素ガスは波長が150nm程度
以下の光に対しては吸収性ガスとして作用し、ヘリウム
ガスは波長100nm程度まで低吸収性ガスとして使用
できる。また、ヘリウムガスは熱伝導率が窒素ガスの約
6倍であり、気圧変化に対する屈折率の変動量が窒素ガ
スの約1/8であるため、特に高透過率と光学系の結像
特性の安定性や冷却性とで優れている。しかしながら、
本実施形態では、ヘリウムガスは高価であることから、
運転コストを低減させるために、充填用の低吸収性ガス
として窒素ガスを使用する。
【0022】図2は、本実施形態の光源装置10におい
て使用される充填ガス(N2 )、実ガス(F2 /Ar/
Ne)、及び駆動ガス(N2 )の流れを示す系統図であ
る。図2において、レーザ発振ユニット11、波長狭帯
ユニット20、及び計測ユニット30におけるパルス紫
外光の光路を囲む空間は、上記チャンバ14またはケー
シングにより外部空間から遮断されている。また、本実
施形態では、パルス紫外光の光路を囲む空間は複数の空
間に分割可能な構成となっている。
【0023】具体的には、波長狭帯ユニット20内の空
間がケーシング80により外部空間から遮断され、波長
狭帯ユニット20とレーザ発振ユニット11のチャンバ
14との間の空間がケーシング81により外部空間から
遮断されている。また、チャンバ14と計測ユニット3
0との間の空間のうち、チャンバ14の窓に隣接する空
間がケーシング82により外部空間から遮断され、ハー
フミラー13を囲う空間がケーシング83により外部空
間から遮断されている。さらに、計測ユニット30内の
空間がケーシング84により外部空間から遮断され、計
測ユニット30と筐体50の開口51との間の空間がケ
ーシング85により外部空間から遮断されている。
【0024】各ケーシング80〜85のそれぞれには、
光を通過させるための開口が設けられ、ケーシング80
とケーシング81との間の開口、ケーシング82とケー
シング83との間の開口、ケーシング83とケーシング
84との間の開口、及びケーシング84とケーシング8
5との間の開口にはそれぞれ、隔離装置としての開閉シ
ャッター90,91,92,93が設けられている。開
閉シャッター90〜93は、それぞれ可動ブレードとこ
の可動ブレードを駆動するモータ等のアクチュエータと
を有し、それぞれ不図示の主制御系によって制御され
る。
【0025】また、ケーシング80〜85のそれぞれに
は、電磁弁等からなる給気弁100,101,102,
103,104,105が設けられており、これらの給
気弁100〜105は充填ガス用のガス供給装置106
に接続された給気管路に接続されている。また、ケーシ
ング80〜85のそれぞれには、電磁弁等からなる排気
弁110,111,112,113,114,115が
設けられており、これらの排気弁110〜115は、そ
れぞれ排気管路を介して真空ポンプ等を備える不図示の
ガス排出装置に接続されている。なお、給気弁100〜
105が設けられた給気管路と、排気弁110〜115
が設けられた排気管路とには、HEPAフィルタあるい
はULPAフィルタ等の塵(パーティクル)を除去する
ためのフィルタと、酸素等の吸収性ガスを除去するケミ
カルフィルタとが設けられている。また、給気管路に、
ガス供給装置106から供給される充填ガス(N2 )を
所定の目標温度に制御するために温度調整装置を設けて
もよい。
【0026】低吸収性ガスとしての充填ガスは、ガス供
給装置106内のボンベに高純度の状態で圧縮又は液化
されて貯蔵されている。そして、必要に応じてそのボン
ベから取り出された充填ガスが給気管、及び給気弁10
0〜105を介して各ケーシング80〜85の内部に供
給される。なお、充填ガスは、外部雰囲気の圧力よりも
高い圧力でケーシング内に充填しておくことが好まし
い。
【0027】また、レーザ発振ユニット11のチャンバ
14には、エア弁等のガス駆動の給気弁120、及び排
気弁121が設けられており、給気弁120は実ガス用
のガス供給装置122に接続された給気管路に接続さ
れ、排気弁121は真空ポンプやブロア等を備える不図
示のガス排出装置に接続されている。なお、給気弁12
0が設けられた給気管路と、排気弁121が設けられた
排気管路とには、HEPAフィルタあるいはULPAフ
ィルタ等の塵(パーティクル)を除去するためのフィル
タと、酸素等の吸収性ガスを除去するケミカルフィルタ
とが設けられている。また、給気管路には、流量調整装
置(マスフローコントローラ)や、ガス供給装置106
から供給される実ガス(F2 /Ar/Ne)を所定の目
標温度に制御するために温度調整装置が設けられてい
る。
【0028】チャンバ14内に封入される実ガス(F2
/Ar/Ne)は、ガス供給装置122内のボンベに貯
蔵されている。そして、必要に応じてそのボンベから取
り出された実ガスが給気管、及び給気弁120を介して
チャンバ14の内部に供給される。
【0029】また、ガス駆動の機器であるシャッター部
52のアクチュエータ54や、実ガス用の給気弁120
及び排気弁121のそれぞれのガス供給ポートは、駆動
制御用の不図示の電磁弁等を有する駆動ガス用のガス供
給装置125に接続された給気管路に接続されている。
なお、この駆動ガス用の給気管路には、酸素等の吸収性
ガスを除去するケミカルフィルタが設けられている。
【0030】ガス駆動の機器に供給される駆動ガス(N
2 )は、前述した充填ガス用のガス供給装置106とは
異なる独立した系統からなるガス供給装置125内のボ
ンベに貯蔵されている。すなわち、充填ガス用のガス供
給装置106と駆動ガス用のガス供給装置125とは、
互いにガスの流通がない独立した関係にある。そして、
必要に応じてそのボンベから取り出された駆動ガスが不
図示の電磁弁、及び給気管を介して各駆動機器54,1
20,121に供給される。
【0031】さて、光源装置10では、ハーフミラー1
3や可動ブレード53などの消耗部品を交換する際や、
波長モニター32などを含むモニターモジュールを取付
/取外の際、パルス紫外光の光路を囲む空間が一時的に
外部雰囲気に開放される場合がある。その場合、本実施
形態の光源装置10では、開放される空間が最小となる
ように開閉シャッター90〜93を制御する。
【0032】すなわち、例えば、ケーシング83内に配
置されたハーフミラー13を交換する場合、開閉シャッ
ター91と92とを制御して、ケーシング83の両側の
開口を閉じる。すなわち、パルス紫外光の光路を囲む空
間のうち、これから外部雰囲気に開放される空間を予め
開閉シャッター91,92によって隔離する。この隔離
の後、ケーシング83の内部空間を外部雰囲気に開放
し、ハーフミラー13を交換する。ハーフミラー13の
交換が終了すると、ケーシング83の内部空間を再び外
部雰囲気から遮断する。その後、ガス供給装置106に
よって低吸収性ガスをケーシング83内に供給するとと
もに、不図示のガス排出装置によってケーシング83内
のガスを排出する。そして、ケーシング83への低吸収
性ガスの充填が完了すると、開閉シャッター91と92
とを制御して、ケーシング83の両側の開口を開き、上
記隔離を解除する。
【0033】また、例えば、ケーシング84内に配置さ
れた波長モニター32を交換する場合には、開閉シャッ
ター92,93を制御して、ケーシング84の開口を閉
じ、ケーシング84の内部空間を他の光路空間から隔離
する。また、例えば、ケーシング85内に配置された可
動ブレード53を交換する場合には、開閉シャッター9
3を制御して、ケーシング85の開口を閉じ、ケーシン
グ85の内部空間を他の光路空間から隔離する。
【0034】このように、本実施形態の光源装置10で
は、パルス紫外光の光路を囲む空間が一時的に開放され
る場合、その開放される空間が最小となるように開閉シ
ャッター90〜93の少なくとも一つを制御する。これ
により、光路空間のうち、吸収性ガスなどの不純物質が
混入する空間が隔離され、光路空間内での不純物質の拡
散が抑制される。そのため、不純物質に汚染される空間
の範囲が限定され、再び低吸収性ガスを充填する場合
に、短時間で不純物質の排除が可能となるとともに、不
純物質の残留が抑制される。なお、光路空間に不純物質
が混入するケースは、空間が外部空間に対して開放され
る場合だけでなく、例えば計測センサなど、不純物質が
付着した物体が光路空間内に挿入されることによっても
生じる。
【0035】また、本実施形態の光源装置10では、低
吸収性ガスを光路空間内に充填するための充填ガス用の
ガス供給装置106と、機器を駆動するための駆動ガス
用のガス供給装置125とが、互いにガスの流通がない
独立した関係にあるので、光路空間の汚染がより確実に
防止される。すなわち、これらが独立した関係ではな
く、配管途中から分岐しただけの関係であると、駆動機
器から吸収性ガスなどの不純物質が配管を逆流したりあ
るいは拡散放出したりして、その不純物質がガス供給装
置106の配管内に流入し、それが光路空間に混入する
といったことが生じる恐れがある。しかしながら、本実
施形態では、上述した独立関係によって、これが生じな
いので、駆動ガスによる光路空間の汚染が防止される。
【0036】なお、本実施形態のようにレーザ光を扱う
光源装置10では、安全上の理由から電気機器の使用が
制限され、そのためにガス駆動の機器を用いる場合が多
い。また、本実施形態では、駆動ガスと充填ガスとに同
じ窒素ガスを用いているが、駆動ガスとしてドライエア
を用いてもよい。この場合、充填ガスと駆動ガスとを異
なるガスとすることで配管上の合流が生じにくい。
【0037】また、ガス供給装置106とガス供給装置
125とは、ガスの逆流を防止する逆流防止機構を有す
るとよい。すなわち、ガス供給装置106あるいはガス
供給装置125からの給気管路において、例えばケーシ
ングあるいは駆動機器への出口付近に逆止弁等を設けて
おき、個々の給気管路でのガスの逆流を防止する。これ
により、光路を囲む空間内に一時的に混入した不純物質
や、駆動用のガスに含まれる不純物質が、配管内を逆流
し、それが光路を囲む空間に混入するといったことを防
止できる。
【0038】また、光路空間に汚染物の混入の恐れがあ
る場合に制御する開閉シャッターの数やその位置は任意
であって上述したものには限定されない。例えば、光路
空間のうち、いずれかの箇所に不純物が混入する恐れが
ある場合に、すべての開閉シャッターを制御して、ケー
シングの開口をすべて閉めてもよい。また、光路空間
に、不純物質の濃度を計測する濃度センサを配置してお
き、その濃度センサによる計測結果に基づいて、開閉シ
ャッターを制御してもよい。濃度センサとしては、例え
ば、酸素濃度計、水蒸気の濃度計としての露点計、及び
二酸化炭素のセンサ等を組み合わせた複合センサ、質量
分析計の類の装置等を用いることができる。
【0039】次に、本発明の光源装置は、例えば図3に
示すような半導体デバイス製造用の縮小投影型露光装置
に好適に使用することができる。図3は、上述した実施
形態に係る光源装置10を備える一実施形態に係る半導
体デバイス製造用の縮小投影型露光装置200の全体構
成を示している。また、図3において、XYZ直交座標
系が採用され、XYZ直交座標系は、基板(感光性基
板)としてのウエハWを保持するウエハステージWSに
対して平行となるようにX軸及びY軸が設定され、Z軸
がウエハステージWSに対して直交する方向に設定され
ている。
【0040】本実施形態に係る露光装置200は、マス
ク(投影原版)としてのレチクルR上の所定形状の照明
領域に対して相対的に所定の方向へレチクルR及びウエ
ハWを同期して走査することにより、ウエハW上の1つ
のショット領域に、レチクルRのパターン像を逐次的に
転写するステップ・アンド・スキャン方式を採用してい
る。このようなステップ・アンド・スキャン型の露光装
置では、投影光学系の露光フィールドよりも広い基板
(ウエハW)上の領域にレチクルRのパターンを露光で
きる。
【0041】光源装置10からのパルス紫外光(照明
光)は、偏向ミラー210にて偏向されて、光路遅延光
学系211へ向かい、光源装置10からの照明光の時間
的可干渉距離(コヒーレンス長)以上の光路長差が付け
られた時間的に複数の光束に分割される。なお、このよ
うな光路遅延光学系は例えば特開平1−198759号
公報や特開平11−174365号公報に開示されてい
る。
【0042】光路遅延光学系211から射出される照明
光は、光路偏向ミラー212にて偏向された後に、第1
フライアイレンズ213、ズームレンズ214、振動ミ
ラー215を順に介して第2フライアイレンズ216に
達する。第2フライアイレンズ216の射出側には、有
効光源のサイズ・形状を所望に設定するための照明光学
系開口絞り用の切り替えレボルバ217が配置されてい
る。本例では、照明光学系開口絞りでの光量損失を低減
させるために、ズームレンズ214による第2フライア
イレンズ216への光束の大きさを可変としている。
【0043】照明光学系開口絞りの開口から射出した光
束は、コンデンサレンズ群218を介して照明視野絞り
(レチクルブラインド)219を照明する。なお、照明
視野絞り219については、特開平4−196513号
公報及びこれに対応する米国特許第5,473,410
号公報に開示されている。
【0044】照明視野絞り219からの光は、偏向ミラ
ー220,223、レンズ群221,222,224か
らなる照明視野絞り結像光学系(レチクルブラインド結
像系)を介してレチクルR上に導かれ、レチクルR上に
は、照明視野絞り219の開口部の像である照明領域が
形成される。レチクルR上の照明領域からの光は、投影
光学系PLを介してウエハW上へ導かれ、ウエハW上に
は、レチクルRの照明領域内のパターンの縮小像が形成
される。レチクルRを保持するレチクルステージRSは
XY平面内で二次元的に移動可能であり、その位置座標
は干渉計230によって計測されかつ位置制御される。
また、ウエハWを保持するウエハステージWSもXY平
面内で二次元的に移動可能であり、その位置座標は干渉
計231によって計測されかつ位置制御される。これら
により、レチクルR及びウエハWを高精度に同期走査す
ることが可能になる。
【0045】さて、前述した光源装置10と同様に、本
実施形態の露光装置200の本体部においても、照明光
路(光源装置10〜レチクルRへ至る光路)及び投影光
路(レチクルR〜ウエハWへ至る光路)を外部雰囲気か
ら遮断し、それらの光路を紫外域または真空紫外域の光
に対する吸収の少ない低吸収性ガスで充填している。
【0046】具体的には、光源装置10から光路遅延光
学系211までの光路をケーシング250により外部雰
囲気より遮断し、光路遅延光学系211から照明視野絞
り219までの光路をケーシング251により外部雰囲
気より遮断し、照明視野絞り結像光学系をケーシング2
52により外部雰囲気から遮断し、それらの光路内に上
記低吸収性ガスを充填している。ケーシング251とケ
ーシング252はケーシング255により接続されてい
る。また、投影光学系PL自体もその鏡筒がケーシング
となっており、その内部光路に上記特定ガスを充填して
いる。
【0047】ケーシング253は、照明視野絞り結像光
学系を納めたケーシング252と投影光学系PLとの間
の空間を外部雰囲気から遮断しており、その内部にレチ
クルRを保持するレチクルステージRSを収納してい
る。このケーシング253には、レチクルRを搬入・搬
出するための扉300が設けられており、この扉300
の外側には、レチクルRを搬入・搬出時にケーシング2
53内の雰囲気が汚染されるのを防ぐためのガス置換室
301が設けられている。このガス置換室301にも扉
302が設けられており、複数種のレチクルを保管して
いるレチクルストッカ303との間のレチクルの受け渡
しは扉302を介して行う。
【0048】ケーシング254は、投影光学系PLとウ
エハWとの間の空間を外部雰囲気から遮断しており、そ
の内部に、ウエハホルダ230を介してウエハWを保持
するウエハステージWS、ウエハWの表面のZ方向の位
置(フォーカス位置)や傾斜角を検出するための斜入射
形式のオートフォーカスセンサ231、オフ・アクシス
方式のアライメントセンサ232、ウエハステージWS
を載置している定盤233を収納している。このケーシ
ング254には、ウエハWを搬入・搬出するための扉3
05が設けられており、この扉305の外側にはケーシ
ング254内部の雰囲気が汚染されるのを防ぐためのガ
ス置換室306が設けられている。このガス置換室30
6には扉307が設けられており、装置内部へのウエハ
Wの搬入、装置外部へのウエハWの搬出はこの扉307
を介して行う。
【0049】ケーシング250〜254のそれぞれに
は、給気弁350〜354が設けられており、これらの
給気弁350〜354は不図示のガス供給装置に接続さ
れた給気管路に接続されている。また、ケーシング25
0〜254のそれぞれには、排気弁360〜364が設
けられており、これらの排気弁360〜364は、それ
ぞれ不図示の排気管路を介して上記ガス供給装置に接続
されている。
【0050】同様に、ガス置換室301,306にも給
気弁355,356と排気弁365,366とが設けら
れており、給気弁355,356は給気管路を介して、
排気弁365,366は排気管路を介してそれぞれ上記
ガス供給装置に接続されている。さらに、投影光学系P
Lの鏡筒にも給気弁357及び排気弁367が設けられ
ており、給気弁357は不図示の給気管路を介して、排
気弁367は不図示の排気管路を介して上記ガス供給装
置に接続されている。
【0051】また、ガス置換室301,306において
は、レチクル交換又はウエハ交時等の際にガス置換を行
う必要がある。例えば、レチクル交換の際には、扉30
2を開いてレチクルストッカ303からレチクルをガス
置換室301内に搬入し、扉302を閉めてガス置換室
301内を特定ガスで満たし、その後、扉302を開い
て、レチクルをレチクルステージRS上に載置する。ま
た、ウエハ交換の際には、扉307を開いてウエハをガ
ス置換室306内に搬入し、この扉307を閉めてガス
置換室306内を特定ガスで満たす。その後、扉305
を開いてウエハをウエハホルダ230上に載置する。な
お、レチクル搬出、ウエハ搬出の場合はこの逆の手順で
ある。なお、ガス置換室301,306へのガス置換の
際には、ガス置換室内の雰囲気を減圧した後に、給気弁
から特定ガスを供給しても良い。
【0052】また、ケーシング253,254において
は、ガス置換室301,306によるガス置換を行った
気体が混入する可能性があり、このガス置換室301,
306のガス中にはかなりの量の酸素などの吸収ガスが
混入している可能性が高いため、ガス置換室301,3
06のガス置換と同じタイミングでガス置換を行うこと
が望ましい。
【0053】このように、本実施形態の露光装置200
では、光源装置10の光路空間を含む、すべての光路空
間に低吸収性ガスが充填されるので、照明光のエネルギ
ー損失が少なく、十分な照度を有してレチクルRが照明
され、精度よくウエハW上にそのパターンの像が転写さ
れる。しかも、その光路空間に不純物質が混入する恐れ
のある場合は、その空間が最小となるように開閉シャッ
ターや扉によってその空間を隔離するので、不純物質の
拡散が少なく、汚染の拡大が抑制される。
【0054】なお、光路空間に充填する低吸収ガスは、
すべての光路空間で同じものにしてもよいし、複数種類
の低吸収性ガスを光路空間ごとに変えてもよい。
【0055】上述した実施例において示した動作手順、
あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であ
って、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセ
ス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発
明は、以下のような変更をも含むものとする。
【0056】例えば、図2に示した光源装置におけるケ
ーシングの配置や、開閉シャッターの配置は一例であっ
て、任意に設定可能である。前述したように、ケーシン
グや開閉シャッターは、作業の大きな邪魔にならない範
囲で、不純物の混入の恐れがある空間がなるべく最小に
なるように隔離できるように設定するのが好ましい。ま
た、不純物が混入する恐れのある空間を隔離する方法
は、開閉シャッターを用いる方法に限らず、他の手段を
用いてもよい。例えば、ガスの差圧やガスカーテンだけ
を利用するようにしてもよい。
【0057】また、各ケーシングの隔壁、照明系のハウ
ジング、投影光学系のハウジング(鏡筒)、ガス置換室
の隔壁、給気配管等は、研磨などの処理によって、表面
粗さが低減されたステンレス(SUS)等の材質を用い
ることにより、脱ガスの発生を抑制することが可能とな
る。
【0058】また、本発明が適用される露光装置は、露
光用照明ビームに対してマスク(レチクル)と基板(ウ
エハ)とをそれぞれ相対移動する走査露光方式(例え
ば、ステップ・アンド・スキャン方式など)に限られる
ものではなく、マスクと基板とをほぼ静止させた状態で
マスクのパターンを基板上に転写する静止露光方式、例
えばステップ・アンド・リピート方式などでもよい。さ
らに、基板上で周辺部が重なる複数のショット領域にそ
れぞれパターンを転写するステップ・アンド・スティッ
チ方式の露光装置などに対しても本発明を適用すること
ができる。また、投影光学系は縮小系、等倍系、及び拡
大系のいずれでもよいし、屈折系、反射屈折系、及び反
射系のいずれでもよい。さらに、投影光学系を用いな
い、例えばプロキシミティ方式の露光装置などに対して
も本発明を適用できる。
【0059】また、本発明が適用される光源装置及び露
光装置は、照明光としてg線、i線、KrFエキシマレ
ーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2 、レーザ光、及
びAr2 、レーザ光などの紫外光だけでなく、例えばE
UV光、X線、あるいは電子線やイオンビームなどの荷
電粒子線などを用いてもよい。さらに、光源装置は水銀
ランプやエキシマレーザだけでなく、YAGレーザ又は
半導体レーザなどの高調波発生装置、SOR、レーザプ
ラズマ光源、電子銃などでもよい。
【0060】また、本発明が適用される露光装置は、半
導体デバイス製造用に限られるものではなく、液晶表示
素子、ディスプレイ装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子
(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップな
どのマイクロデバイス(電子デバイス)製造用、露光装
置で用いられるフォトマスクやレチクルの製造用などで
もよい。
【0061】また、本発明は露光装置だけでなく、光源
装置を備え、デバイス製造工程で使用される他の製造装
置(検査装置などを含む)に対しても適用することがで
きる。
【0062】また、上述したウエハステージやレチクル
ステージにリニアモータを用いる場合は、エアベアリン
グを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアク
タンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。
また、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでも
いいし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
さらに、ステージの駆動系として平面モ−タを用いる場
合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニットのいず
れか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユ
ニットの他方をステージの移動面側(定盤、ベース)に
設ければよい。
【0063】また、ウエハステージの移動により発生す
る反力は、特開平8−166475号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0064】また、レチクルステージの移動により発生
する反力は、特開平8−330224号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備
えた露光装置においても適用可能である。
【0065】また、本発明が適用される露光装置は、本
願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サ
ブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的
精度を保つように、組み立てることで製造される。これ
ら各種精度を確保するために、この組み立ての前後に
は、各種光学系については光学的精度を達成するための
調整、各種機械系については機械的精度を達成するため
の調整、各種電気系については電気的精度を達成するた
めの調整が行われる。各種サブシステムから露光装置へ
の組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接
続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含ま
れる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て
工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程がある
ことはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置へ
の組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光
装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装
置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリー
ンルームで行うことが望ましい。
【0066】また、半導体デバイスは、デバイスの機能
・性能設計を行う工程、この設計ステップに基づいたマ
スク(レチクル)を製作する工程、シリコン材料からウ
エハを製造する工程、前述した露光装置によりレチクル
のパターンをウエハに露光するウエハ処理工程、デバイ
ス組み立て工程(ダイシング工程、ボンディング工程、
パッケージ工程を含む)、検査工程等を経て製造され
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光源装置
によれば、光路を囲む空間のうち、不純物質が混入する
空間を隔離することにより、不純物質の拡散が抑制さ
れ、汚染される空間の範囲が限定される。したがって、
短時間でその不純物質の排除ができ、不純物質の残留の
恐れが少ない。また、本発明の露光装置では、スリープ
ットや露光精度の向上を図ることが可能となる。また、
本発明のデバイス製造方法によれば、露光精度の向上に
より、形成されるパターンの精度が向上したデバイスを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光源装置の一実施形態の全体構
成を模式的に示す図である。
【図2】 光源装置において使用される充填ガス
(N2 )、実ガス(F2 /Ar/Ne)、及び駆動ガス
(N2 )の流れを示す系統図である。
【図3】 図1の光源装置を備える一実施形態に露光装
置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
R マスク W ワーク IU 照明光学系 PL 投影光学系 10 光源装置 11 発振ユニット 13 ハーフミラー 30 計測ユニット 90,91,92,93 開閉シャッター(隔離装置) 106 第1ガス供給装置 125 第2ガス供給装置 200 露光装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長の光を発する光源装置であっ
    て、 前記光の光路を囲む空間のうち、不純物質が混入する空
    間を隔離する隔離装置を備えることを特徴とする光源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記隔離装置は、前記不純物質が混入す
    る空間が最小になるように前記隔離を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 所定の媒質を励起して前記光を発振する
    発振ユニットと、該発振ユニットから発振された前記光
    の特性を計測する計測ユニットとを備え、 前記隔離装置は、前記発振ユニット内のハーフミラーが
    配される空間と、前記計測ユニット内の計測に用いられ
    る空間とのうちの少なくとも一方の空間を隔離すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装
    置。
  4. 【請求項4】 所定波長の光を発する光源装置であっ
    て、 前記光の光路を囲む空間に所定のガスを供給する第1ガ
    ス供給装置と、 所定の駆動機器に駆動用のガスを供給する第2ガス供給
    装置とを備え、 前記第1ガス供給装置と前記第2ガス供給装置とは、互
    いにガスの流通がない独立した関係にあることを特徴と
    する光源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1ガス供給装置と前記第2ガス供
    給装置とは、ガスの逆流を防止する逆流防止機構を有す
    ることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 【請求項6】 マスクに設けられたパターンの像をワー
    ク上に転写する露光装置であって、 請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の光
    源装置からの光を前記マスクに導く照明光学系と、 前記マスク上のパターンの像を前記ワーク上に投影する
    投影光学系とを備えることを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造方
    法であって、 前記リソグラフィ工程では請求項6に記載の露光装置を
    用いることを特徴とするデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015531879A (ja) * 2012-09-18 2015-11-05 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. ステージシステム、ステージシステムを備えるリソグラフィ装置

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