JP2001250613A - コネクタ及びコネクタと回路体の接続構造 - Google Patents

コネクタ及びコネクタと回路体の接続構造

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JP2001250613A
JP2001250613A JP2000063428A JP2000063428A JP2001250613A JP 2001250613 A JP2001250613 A JP 2001250613A JP 2000063428 A JP2000063428 A JP 2000063428A JP 2000063428 A JP2000063428 A JP 2000063428A JP 2001250613 A JP2001250613 A JP 2001250613A
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Hiroshi Watabe
弘志 渡部
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交差方向の各回路基板を確実に接続させるコ
ネクタとそれを用いた接続構造を提供する。 【解決手段】 エラストマで構成される弾性接続体26
と、弾性接続体の導電部27に接続される端子と、弾性
接続体を挿通させる一方の絶縁ハウジング24と、端子
を収容する他方の絶縁ハウジング25とで構成されるコ
ネクタ22であり、弾性接続体の先端を一方の回路体7
に弾性的に接触させる。絶縁ハウジング24に、一方の
回路体7に対する係止部32を設けた。端子は導電部2
7に対する圧接部を一方に有する。絶縁ハウジング24
に、弾性接続体26に対する係止部を設けた。絶縁ハウ
ジング25に、端子に対する係止部を設けた。他方の回
路体13に、絶縁ハウジング25に対する位置決め係合
部63を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性のエラスト
マ材を有するコネクタと、そのコネクタを介して交差方
向の二枚の回路体を接続させるコネクタと回路体の接続
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図9は、特開平11−67340
号公報に記載された従来のコネクタと回路体の接続構造
を示すものである。この構造は、図8の如く、自動車の
ドアパネル95とドアトリム96との間に防水シート9
7を介して回路体であるワイヤハーネス98を配設し、
ワイヤハーネス98のコネクタ99と、ドアトリム側に
組み付ける補機であるスイッチユニット100のコネク
タ101とを接続させるものである。
【0003】図9の如く、回路体側のコネクタ99はホ
ルダ102に仮係止された状態でドアトリム96側に突
出している。ホルダ102はドアパネル95側に固定さ
れている。補機100側のコネクタ101は内部に複数
の雄端子103を有し、回路体側のコネクタ102は内
部に複数の雌端子104を有し、各雌端子104は、回
路体を構成する各電線105に圧着接続されている。
【0004】ドアトリム96(図8)をドアパネル95
に組み付けた状態で、補機100をドアトリム96に組
み付けると同時に、補機100のコネクタ101が回路
体側のコネクタ99に嵌合しつつ、両コネクタ99,1
01がホルダ102内に進入して収容される。このよう
にして補機100と回路体98(図8)がコネクタ9
9,101を介して作業性良く接続される。上記構造は
自動車のドアに限らず例えばインストルメントパネル周
りの回路体とコネクタとの接続にも適用可能なものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、補機100と回路体98の接続を
行う際に、例えば位置ずれを吸収させるべく、回路体と
してフレキシブル性のある電線(ワイヤハーネス)を使
用しならないために、回路体98の配索作業に多くの工
数を要すると共に、回路体98によって構造が複雑化、
肥大化、高コスト化するという問題や、回路体98であ
る各電線105に各端子104を圧着する作業や、端子
104をコネクタ99内に挿入する作業等に多くの工数
を必要とするという問題があった。また、両コネクタが
金属製の端子同士で接触するために、車両走行中の振動
等によって端子同士が磨耗しやすく、それにより電気的
接続の信頼性が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、上記した点に鑑み、フレキシブ
ルな電線を用いなくとも確実に且つ作業性良く容易に回
路体との接続を行うことができ、しかも磨耗のない良好
な電気的接続を得ることのできるコネクタ及びコネクタ
と回路体の接続構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エラストマで構成される弾性接続体と、
該弾性接続体の導電部に接続される端子と、該弾性接続
体を挿通させる一方の絶縁ハウジングと、該端子を収容
する他方の絶縁ハウジングとで構成され、該弾性接続体
の先端を一方の回路体に弾性的に接触させることを特徴
とするコネクタを採用する(請求項1)。前記一方の絶
縁ハウジングに、前記一方の回路体に対する係止部が設
けられたことも有効である(請求項2)。また、前記端
子が前記導電部に対する圧接部を一方に有し、他方の回
路体に対する電気接触部を他方に有することも有効であ
る(請求項3)。また、前記一方の絶縁ハウジングに、
前記弾性接続体に対する係止部が設けられたことも有効
である(請求項4)。また、前記他方の絶縁ハウジング
に、前記端子に対する係止部が設けられたことも有効で
ある(請求項5)。また、交差方向に位置する一方と他
方の各回路体を、請求項1〜5の何れかに記載のコネク
タを用いて接続することを特徴とするコネクタと回路体
の接続構造を併せて採用する(請求項6)。前記一方の
回路体に、前記コネクタの一方の絶縁ハウジングの係止
部に対する係合部が設けられたことも有効である(請求
項7)。また、前記他方の回路体に、前記コネクタの他
方の絶縁ハウジングに対する位置決め係合部が設けられ
たことも有効である(請求項8)。また、前記他方の回
路体に対する案内兼固定部が前記一方の回路体に設けら
れたことも有効である(請求項9)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係
るコネクタ及びコネクタと回路体の接続構造の一実施形
態を示すものである。本形態は自動車のインストルメン
トパネル周りの回路体と補機との接続に適用したもので
あり、図1において、1はインパネコアとしてのケー
ス、2はクラスタとしてのカバーをそれぞれ示す。
【0009】ケース1は垂直な後壁3と両側の側壁4と
前側の鍔壁5とを備え、後壁3と両側の側壁4とで囲ま
れた凹溝状の空間6を有している。この空間6内に垂直
なパネルである第一の回路基板(一方の回路体)7が収
容されている。両側の側壁4には垂直方向の第一のガイ
ド部8が設けられ(図1では前側のガイド板のみ示
す)、その内側のガイド溝9に第一の回路基板7がスラ
イド式に嵌合されている。なお、ケース1における前後
の定義は運転席に近い側を前とする。
【0010】第一の回路基板7はインパネ側の回路体と
して作用するもので、合成樹脂製の絶縁基板10の表面
側に例えば電源回路や信号回路としての複数本の垂直方
向のフラット回路導体11を並列に且つ等ピッチで有し
ている。フラット回路導体11としては例えばプリント
回路導体が用いられる。回路導体11の長手方向の一部
は絶縁基板10上の絶縁皮膜から露出され、各回路導体
11の露出部(露出導体)11aは同一高さで並列に配
置されている。各露出導体11aの間において絶縁基板
10にコネクタ係止用の長方形状の係合孔(係合部)1
2が等ピッチで複数並列に設けられ、係合孔12を選択
して所望の回路導体11とコネクタ22とを接続可能と
なっている。なお、回路導体11として帯状の金属板で
あるバスバーを用いることも可能である。
【0011】係合孔12の左右外側において絶縁基板1
0に、補機側の第二の回路基板(他方の回路体)13に
対する水平方向の第二のガイド部14が設けられてい
る。第二のガイド部14は第二の回路基板13に対する
水平方向のガイド溝15と固定用の垂直方向の孔部16
とを有しており、第二の回路基板13に対する案内兼固
定部として作用する。両回路基板7,13は直交する方
向に位置している。
【0012】第二の回路基板13はプリント回路基板で
あり、カバー2内に配置される図示しない補機に接続さ
れて水平に位置し、合成樹脂製の絶縁基板17の裏面
(下面)側に複数本の回路導体18を並列に有し、回路
導体18は先端側(前端側)で露出されている。第二の
回路基板13は先端側に凹部19を有し、凹部19の両
側の突出部20側に、第二のガイド部14の孔部16に
対応する固定用の孔部21を有している。第二の回路基
板13と第二のガイド部14とは図示しないボルトとナ
ットあるいは係止クリップ等の固定手段で固定される。
【0013】第二の回路基板13の先端側にコネクタ2
2が接続される。なお、第二の回路基板13とコネクタ
22の前後の定義は第一の回路基板7寄りを前、カバー
2の前壁23寄りを後として説明する。コネクタ22
は、図2にも示す如く、絶縁樹脂製の前側の絶縁ハウジ
ング24と後側の絶縁ハウジング25と、前側の絶縁ハ
ウジング24内に挿通した状態に配置される合成ゴム製
(エラストマ)の弾性接続体26と、弾性接続体26の
回路導体である導電部27(図2)に接続されて後側の
絶縁ハウジング25内に収容される金属製の端子28
(図2)とで構成されている。弾性接続体26が第一の
回路基板7に接触し、端子28が第二の回路基板13に
接触する。
【0014】前後の各絶縁ハウジング24,25でコネ
クタハウジング29が構成される。図2の如く、前側の
絶縁ハウジング24は、横方向に長い矩形の枠状部30
と、枠状部30の内側に形成された細長矩形状の挿通孔
31と、枠状部30の左右両側から前向きに突出した一
対の係止アーム(係止部)32とで構成されている。係
止アーム32は先端外側に略三角形状の係止突起33を
有し、係止突起33は前側の傾斜面33aと後側の垂直
な係止面33bとを有している。一対の係止アーム32
の間隔と第一の回路基板7(図1)の二つの係合孔12
の間隔は等しい。
【0015】係止突起33は第一の回路基板7(図1)
の係合孔12に係合し、その状態で前側の絶縁ハウジン
グ24が第一の回路基板7に固定される。係止アーム3
2は板厚方向(左右方向)の可撓性を有し、係止突起3
3が係合孔12の外端縁に摺接すると同時に係止アーム
32が内向きに撓んで、係合孔12への係止突起33の
進入を許容し、係止アーム32が外向きに復元すると同
時に係止突起33の係止面33bが第一の回路基板7の
裏面に当接する。なお、係止突起33を爪状に形成し
て、係止アーム32の一部である係止突起33のみを可
撓性にすることも可能である。
【0016】前側の絶縁ハウジング24の挿通孔31に
弾性接続体26が挿入され、その状態で弾性接続体26
が前側の絶縁ハウジング24に係止される。あるいは弾
性接続体26が挿通孔31に圧入気味に挿入されること
で固定される。
【0017】図3と図4に、前側の絶縁ハウジング24
と弾性接続体26との係止構造の二つの例を示す。便宜
上、図2と同一の符号を用いて説明する。図3は、前側
の絶縁ハウジング24の枠状部30の水平壁34に少な
くとも左右一対の短円柱状の係止突起(係止部)35を
設け、弾性接続体26に、係止突起35に対する係合孔
(係合部)36を設けた例を示し、図4は、前側の絶縁
ハウジング24の枠状部30の両側の垂直壁37に半円
柱状の一対の係止突起(係止部)38を設け、弾性接続
体26の側端部に、係止突起38に対する半円状の係合
切欠部(係合部)39を設けた例を示すものである。
【0018】図3において係止突起35を弾性接続体2
6に設け、係合孔(係止部)36を絶縁ハウジング24
に設けてもよく、図4において係止突起38を弾性接続
体26に設け、係合切欠部(係止部)39を絶縁ハウジ
ング24に設けてもよい。これらはあくまでも係止手段
の一例である。
【0019】図2の如く、弾性接続体26は長方形の平
板状に形成され、複数のフラット回路導体である導電部
27と、導体部27を覆う絶縁部40とで構成されてい
る。導電部27は等ピッチで並列に配設され、弾性接続
体26の板厚方向中央部に位置し、導電部27の両端部
(前後端部)すなわち露出導体27aは図5に示す如く
絶縁部40の端面41と同一面に露出している。導電部
27の少なくとも前端部は外部に露出している必要があ
る。導電部27のピッチは第一の回路基板7及び第二の
回路基板13の各回路導体11,18のピッチと等し
い。
【0020】導電部27は例えば導電性シリコーンゴム
や金属細線等で構成され、柔軟性及び弾性を有してい
る。例えばシリコーンゴム中に金属粉やカーボンを含有
させることで導電性シリコーンゴムが得られる。絶縁部
40は例えば通常の柔軟な弾性の絶縁ゴムで構成され
る。導体部27は絶縁部40と一体に圧縮及び伸長され
る。弾性接続体26を前側のハウジング24に係止する
構造においては、弾性接続体26の横幅及び板厚は前側
の絶縁ハウジング24の挿通孔31の横幅及び高さより
も若干小さく形成される。なお、弾性接続体26は合成
ゴムに限らず、弾性を有する軟質塩化ビニル樹脂やポリ
エチレン等も使用可能である。
【0021】弾性接続体26の後部において金属製の端
子28が導電部27に接続された状態で後方に突出して
いる。端子28は図6にも示す如く、前後方向に長い基
板部42と、基板部42の前端側において上向きに突設
された圧接部43と、基板部42の後半に設けられた電
気接触部44とで構成されている。
【0022】圧接部43は基板部42の両側に一対配設
され、上向きの二等辺三角形状に形成され、先端(上
端)が鋭利に尖り、上から下に向けて板厚がテーパ状に
漸次厚く形成されている。一対の圧接部43の間隔は弾
性接続体26(図2)の導電部27の横幅と同等か若干
狭く設定されている。一対の圧接部43は弾性接続体2
6の絶縁部40に突き刺さって貫通し、圧接部43の内
側面43aが導電部27の両側面27b(図5)に強く
接触し、それにより導電部27と端子28とが接続され
る。弾性接続体26と端子28とで端子組立体45(図
2)が構成される。
【0023】なお、圧接部43を導電部27の幅方向中
間部に直接突き刺して接続させることも可能である。こ
の場合、圧接部43は一本であってもよい。また、弾性
接続体40の上面から突出した圧接部43の先端を90
°に折り曲げて(図2参照)、導電部27からの圧接部
43の抜け防止を図ってもよい。また、導電部27とし
て金属細線の束を用い、金属細線の束を端子28の圧接
部43に代わる一対の圧着片(図示せず)で圧着接続す
ることも可能である。
【0024】図6において、端子28の電気接触部44
は、基板部42の後端から湾曲状に折り返された弾性接
触片46と、弾性接触片46の上側に対向する挟持壁4
7と、挟持壁47と基板部42の側端を連結する側壁4
8とで構成されている。電気接触部46と圧接部43と
の間で基板部42には、後側の絶縁ハウジング25(図
2)に対する係合孔49が設けられている。
【0025】図2において後側の絶縁ハウジング25は
縦断面略コの字状に形成され、長方形状の上壁50と下
壁51と、両壁部50,51を一側方で連結する側壁5
2とで構成されている。上壁50と下壁51との間に
は、第二の回路基板7(図1)を挿入させる水平方向の
スリット状の空間53が後部開口54に続いて形成さ
れ、空間53は絶縁ハウジング25内の端子収容室55
に連通している。また、側壁52の前端部には、弾性接
続体26との干渉を防ぐ矩形状の切欠部56が形成され
ている。切欠部56に弾性接続体26の後端部を係合さ
せて位置決めするようにすることも可能である(その場
合、後側の絶縁ハウジング25よりも弾性接続体26の
幅を広くする)。後側の絶縁ハウジング25の前部開口
57(図7)から端子収容室55内に端子28が挿入さ
れる。
【0026】図7の如く、絶縁ハウジング25の下壁5
1の内面側には、端子収容室55の一部を構成する端子
収容溝59が等ピッチで並列に形成されている。端子収
容室55の前半は垂直方向の隔壁58で区画され、端子
収容室55の後半はスリット状の空間53に連通し、隔
壁58の後方にスリット状の空間53が位置している。
端子収容室55の後半は端子収容溝59となっている。
後部開口54には上下に基板挿入用のテーパガイド面6
0が形成されている。端子収容室55の下壁61には、
端子28に対する係止突起(係止部)62が設けられて
いる。係止突起62は前側の傾斜面62aと後側の垂直
な係止面62bを有している。
【0027】端子収容室55内に前部開口57から端子
28(図2)が挿入される。端子収容溝59に端子28
の電気接触部44(図6)が収容され、端子28の基板
部42が端子収容室55の下壁61に沿って位置し、基
板部42の係合孔(係合部)49に下壁61の係止突起
62が係合する。これによって端子28が端子収容室5
5内に安定に固定される。端子28の圧接部43は前部
開口57側に位置する。
【0028】図2において所要数の端子28が弾性接続
体26の所要の導電部27に接続固定される。各端子2
8は後側の絶縁ハウジング25の端子収容室55内に挿
入係止される。弾性接続体26は前側の絶縁ハウジング
24の挿通孔31内に挿入係止される。その状態で図1
のコネクタ22が構成される。
【0029】図1において第二の回路基板13の凹部1
9側の先端部には、後側の絶縁ハウジング25の垂直な
側壁(位置決め壁)52の後端部52aに対する位置決
め用の矩形状の切欠係合部(位置決め係合部)63が形
成されている。側壁52の後端面(52a)は後部開口
54と同一面に位置している。第二の回路基板13を後
部開口54から後側の絶縁ハウジング25内に挿入する
と同時に、側壁52が切欠係合部63に係合する。
【0030】側壁52が切欠係合部63にガタ付きなく
係合することで、第二の回路基板13の各露出導体(1
8)と後側の絶縁ハウジング25内の各端子28(図
6)の弾性接触片46との位置が正確に規定され、第二
の回路基板13と端子28とが位置ずれなく確実に接続
される。また、側壁52が切欠係合部63に係合するこ
とで、第二の回路基板13の移動に伴って少なくとも後
側の絶縁ハウジング25と端子28と弾性接続体26と
が第二の回路基板13と一体的に移動可能となる。
【0031】好適な組付手順としては、図1の如くコネ
クタ22を組み立てた状態で、先ず前側の絶縁ハウジン
グ24の係止アーム32を第一の回路基板7の係合孔1
2に係合させる。これにより、前側の絶縁ハウジング2
4を介してコネクタ22が第一の回路基板7に保持され
ると共に、弾性接続体26の前端の各露出導体27a
(図2)と第一の回路基板7の各露出導体11aとが正
確に位置決めされる。
【0032】コネクタ22が第一の回路基板7に保持さ
れることで、作業者がコネクタ22を手で保持する必要
がなくなり、コネクタ22の落下を気にすることなく、
第二の回路基板13を容易にコネクタ22に接続させる
ことができ、接続作業性及び組付作業性が向上する。
【0033】次いで、補機側の第二の回路基板13をコ
ネクタ22の後側の絶縁ハウジング25内に挿入し、第
二の回路基板13の回路導体18を絶縁ハウジング25
内の端子28(図6)に弾性的に接触させる。さらに、
第二の回路基板13を第一の回路基板7の水平なガイド
部14に固定する。すなわち、第二の回路基板13の孔
部21をガイド部14の孔部16に一致させてボルト等
の固定手段で固定する。この際、コネクタ22は第二の
回路基板13に追随して、第二の回路基板13と離れる
ことなく電気的に確実に接続されている。それと同時
に、弾性接続体26が第一の回路基板13に押し付けら
れて、弾性接続体26の前端の各露出導体27aと第一
の回路基板7の各露出導体11aとが適切な接圧で弾性
的に接触する。
【0034】エラストマである弾性接続体26の前端が
第一の回路基板7に弾性的に密着することで、車両走行
中の微振動等によっても弾性接続体26の先端と第一の
回路基板7とが摺接することがなく、これにより弾性接
続体26と第一の回路基板7の各露出導体27a,11
aの磨耗が防止され、経時的な電気的接触の悪化が起こ
らず、電気的接続の信頼性が高まる。この点、図示しな
い金属端子と回路基板7の露出導体11aとの接触作用
よりも優れている。
【0035】また、弾性接続体26は板厚方向及び横幅
方向にも撓み可能であるから、第一の回路基板7の露出
導体11aと第二の回路基板13の回路導体18とが正
規の位置よりも上下及び左右方向に位置ずれしている場
合でも、その位置ずれを弾性接続体26が撓んで吸収
し、それにより正確な電気的接続が行われる。すなわ
ち、弾性接続体26の前端の各露出導体27aを第一の
回路基板7の各露出導体11aに接触させた後、第二の
回路基板13をコネクタ22内の端子28に接触させる
際に(第二の回路基板13の切欠係合部63を後側の絶
縁ハウジング25の側壁52に係合させる際に)、第二
の回路基板13が補機の組付位置の関係等で上下ないし
左右に位置ずれしていても、その位置ずれ方向に弾性接
続体26が撓んで位置ずれを吸収するから、コネクタ2
2を介して交差方向の各回路基板7,13を確実に接続
させることができる。
【0036】加えて、第一の回路基板7の露出導体11
aの上下方向の長さに対して弾性接続体26の露出導体
27aの厚みが薄いから、たとえ第一の回路基板7の露
出導体11aに対して弾性接続体26の露出導体27a
が上下に位置ずれしても、何ら接触不良となることがな
い。
【0037】なお、上記実施形態の第一の回路基板(回
路体)7に代えてパネルやケース1等の板状の壁部に回
路導体(11)を直接配設して第一の回路体を構成させ
ることも可能である。また、第二の回路基板(回路体)
13に代えてワイヤハーネス(図示せず)を用い、ワイ
ヤハーネスを構成する各電線を、端子28の後側の電気
接触部44に代えて形成した圧着片や圧接片に接続させ
ることも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、エラストマで構成された弾性接続体の先端が一方の
回路体に弾性的に接触することで、少なくとも一方の回
路体が従来のフレキシブルな電線を用いずに確実に接続
される。これにより、接続構造が簡素化・コンパクト化
されると共に、接続作業が容易化され、作業工数が低減
される。また、エラストマで構成された弾性接続体の先
端が一方の回路体に弾性的に密着するから、車両走行中
の振動等によっても弾性接続体の先端と一方の回路体と
が摺動することがなく、両者の磨耗が防止され、経時的
な電気的接続の信頼性が向上する。
【0039】また、請求項2,7記載の発明によれば、
一方の絶縁ハウジングが一方の回路体に係止されること
で、コネクタ全体が一方の回路体に固定され、その状態
からコネクタの端子に対して他方の回路体を挿入する等
して簡単に接続させることができる。また、コネクタを
作業者が支えている必要がないから、接続作業性が向上
する。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、端子
の圧接部を弾性接続体に突き刺してその導電部に接続さ
せることで、端子と弾性接続体の接続を簡単に行うこと
ができる。そして、端子の電気接触部に他方の回路体を
接触させることで、他方の回路体と弾性接続体とが簡単
に接続される。
【0041】また、請求項4記載の発明によれば、弾性
接続体が一方の絶縁ハウジングに係止位置決めされ、そ
れにより、一方の絶縁ハウジングの係止部を一方の回路
体に係合位置決めさせた際に、一方の回路体と弾性接続
体とが位置決めされ、一方の回路体の回路導体と弾性接
続体の導電部とが正確(確実)に接触する。これによ
り、一方の回路体と弾性接続体との電気的接続の信頼性
が高まる。
【0042】また、請求項5記載の発明によれば、端子
が他方の絶縁ハウジング内に正確に位置決めされ、それ
により、他方の回路体と端子との電気的接続の信頼性が
高まる。また、係止部によって他方の絶縁ハウジングが
端子に係止され、一方の回路体に係止固定された一方の
絶縁ハウジングに対する他方の絶縁ハウジングの離脱が
防止され、それによって他方の絶縁ハウジングへの他方
の回路体の挿入作業が確実に行われる。
【0043】また、請求項6記載の発明によれば、交差
方向の位置する二つの回路体をコネクタで弾性的に接続
させることができ、エラストマで構成される弾性接続体
によって両回路体の位置ずれが吸収され、フレキシブル
な電線を用いずに両回路体が確実に接続される。その
他、請求項1記載の発明の効果と同様な効果が奏され
る。
【0044】また、請求項8記載の発明によれば、他方
の絶縁ハウジングが他方の回路体に位置決めされること
で、他方の絶縁ハウジング内に端子と他方の回路体との
接触が正確に行われると共に、少なくとも他方の絶縁ハ
ウジングと内部の端子と弾性接続体の一部(端子寄りの
部分)が他方の回路体の動きに追随して一体的に移動
し、一方の回路体に係止された一方の絶縁ハウジングに
対して弾性接続体が撓むことで、両回路体の位置ずれが
吸収され、確実な電気的接続が行われる。弾性接続体の
撓みで位置ずれが吸収されることで、従来のフレキシブ
ルな電線を用いずに両回路体が確実に接続される。
【0045】また、請求項9記載の発明によれば、他方
の回路体を案内兼固定部で一方の回路体にスムーズに案
内させた後に固定することで、コネクタを介しての両回
路体の接続が正確に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタと回路体の接続構造の一
実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るコネクタの一実施形態を示す分解
斜視図である。
【図3】コネクタの弾性接続体と前側の絶縁ハウジング
との係止構造の一形態を示す分解斜視図である。
【図4】同じく係止構造の他の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図5】弾性接続体の端部の露出導体の状態を示す斜視
図である。
【図6】端子の一形態を示す斜視図である。
【図7】後側の絶縁ハウジングの内部形状の一形態を示
す斜視図である。
【図8】従来のコネクタと回路体の接続構造の一形態を
示す分解斜視図である。
【図9】同じく従来のコネクタの接続構造を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
7 第一の回路基板(一方の回路体) 12 係合孔(係合部) 13 第二の回路基板(他方の回路体) 14 ガイド部(案内兼固定部) 22 コネクタ 24 前側の絶縁ハウジング 25 後側の絶縁ハウジング 26 弾性接続体 27 導電部 28 端子 32 係止アーム(係止部) 35,38 係止突起(係止部) 43 圧接部 44 電気接触部 62 係止突起(係止部) 63 切欠係合部(位置決め係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01R 107:00 H01R 23/02 E 23/68 D C Fターム(参考) 5E023 AA04 AA05 AA16 AA18 AA26 BB22 BB29 CC12 CC22 DD25 EE07 EE13 EE18 EE19 FF07 FF15 GG02 GG07 GG09 HH01 HH08 HH16 HH18 HH21 HH24 5E344 AA08 AA19 CC05 CC11 CD18 DD07 EE23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマで構成される弾性接続体と、
    該弾性接続体の導電部に接続される端子と、該弾性接続
    体を挿通させる一方の絶縁ハウジングと、該端子を収容
    する他方の絶縁ハウジングとで構成され、該弾性接続体
    の先端を一方の回路体に弾性的に接触させることを特徴
    とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記一方の絶縁ハウジングに、前記一方
    の回路体に対する係止部が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記端子が前記導電部に対する圧接部を
    一方に有し、他方の回路体に対する電気接触部を他方に
    有することを特徴とする請求項1又は2記載のコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記一方の絶縁ハウジングに、前記弾性
    接続体に対する係止部が設けられたことを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記他方の絶縁ハウジングに、前記端子
    に対する係止部が設けられたことを特徴とする請求項1
    〜4の何れかに記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 交差方向に位置する一方と他方の各回路
    体を、請求項1〜5の何れかに記載のコネクタを用いて
    接続することを特徴とするコネクタと回路体の接続構
    造。
  7. 【請求項7】 前記一方の回路体に、前記コネクタの一
    方の絶縁ハウジングの係止部に対する係合部が設けられ
    たことを特徴とする請求項6記載のコネクタと回路体の
    接続構造。
  8. 【請求項8】 前記他方の回路体に、前記コネクタの他
    方の絶縁ハウジングに対する位置決め係合部が設けられ
    たことを特徴とする請求項6又は7記載のコネクタと回
    路体の接続構造。
  9. 【請求項9】 前記他方の回路体に対する案内兼固定部
    が前記一方の回路体に設けられたことを特徴とする請求
    項6〜8の何れかに記載のコネクタと回路体の接続構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227432A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Nitta Ind Corp 基板相互の突き合わせ接続構造
JP2008270140A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Fujitsu Component Ltd コネクタソケットモジュール及びこれを用いた電子機器

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