JP2001250403A - 壁付照明器具 - Google Patents

壁付照明器具

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JP2001250403A
JP2001250403A JP2000061423A JP2000061423A JP2001250403A JP 2001250403 A JP2001250403 A JP 2001250403A JP 2000061423 A JP2000061423 A JP 2000061423A JP 2000061423 A JP2000061423 A JP 2000061423A JP 2001250403 A JP2001250403 A JP 2001250403A
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Wataru Iwai
彌 岩井
Yoshitoku Saito
良徳 齋藤
Koki Noguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】住宅内の廊下空間において、高齢者でも安全に
器具の手入れができ、かつ安全な歩行に必要とされる床
面照度が得られ、快適に歩行できる明るさ感やグレアレ
スを実現する壁付照明器具を提供する。 【解決手段】標準的な廊下空間の、突き当たりの壁から
約0.9(m)、高さ約1.8(m)の壁面に器具1を
設置した時に、床面中心線2上でかつ器具の正面である
点3の床面照度が約60(1x)以上で、かつ床面中心
線上で器具正面の点からの距離が約0.9(m)の点で
の床面照度が約40(1x)以上で、かつ床面中心線上
で器具正面の点からの距離が約1.3(m)の点での床
面照度が約30(1x)となるような配光である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅の廊下空間
の安全性と快適性を高める目的で設置される壁付照明器
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅の廊下の主照明としては、図
15(a)、(b)に示すような天井直付け照明器具2
0、21あるいは図15(c)、(d)に示すように天
井埋め込み照明器具22、23が用いられることが多か
った。また、現存する壁付照明器具は、主として住宅内
の居間や商業施設の装飾用のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、住宅の
廊下の主照明として、天井直付けあるいは天井埋め込み
照明器具を用いた場合、安全な歩行に必要とされる床面
照度や、快適に歩行できる明るさ感を得ることはできる
ものの、電球の交換に代表される器具の手入れは高所作
業となり、作業に危険が伴うという欠点がある。特に、
高齢者や体に不自由がある人にとっては、脚立に登って
行なう作業はことさら危険である。国連の定義するとこ
ろの高齢社会に突入した日本においては、高齢者にとっ
て安全で快適な環境を提供することは重要である。
【0004】また、現存する壁付照明器具は、主として
住宅内の居間や商業施設の装飾用のものであり、住宅内
空間の主照明として安全性・快適性の面から検討されて
いない。そのため、住宅の廊下空間に主照明として設置
すると、不快グレアや減能グレアを生じる場合がある。
【0005】特に高齢者は、若齢者に比べ同じ輝度のグ
レア光源に対して不快グレアを感じやすく、減能グレア
を生じやすい。一方でグレアを低減しようとすると、歩
行に必要な床面照度や快適に歩行できる明るさ感を低減
させ、結果的に快適でない照明となりやすいという問題
がある。
【0006】この発明は、上記の課題を考慮して、住宅
内の廊下空間において、高齢者でも安全に器具の手入れ
ができ、かつ安全な歩行に必要とされる床面照度が得ら
れ、快適に歩行できる明るさ感やグレアレスを実現する
壁付照明器具を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の壁付照明
器具は、廊下空間の手の届く範囲に設置する壁付照明器
具において、長さ約2.2(m)以上、幅約1(m)、
高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突き当たり
の壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)の壁面に
器具を設置した時に、床面中心線上でかつ器具の正面で
ある点の床面照度が約60(1x)以上で、かつ床面中
心線上で器具正面の点からの距離が約0.9(m)の点
での床面照度が約40(lx)以上で、かつ床面中心線
上で器具正面の点からの距離が約1.3(m)の点での
床面照度が約30(1x)となるような配光であること
を特徴とするものである。
【0008】請求項1記載の壁付照明器具によれば、こ
のような照明器具を使用することにより、歩行時の安全
性を確保し、かつ電球交換などの器具の手入れも安全に
行なえる。
【0009】請求項2記載の壁付照明器具は、請求項1
において、廊下空間の壁面に設置した時に、廊下歩行時
の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約3000
(cd/m2 )以下である。
【0010】請求項2記載の壁付照明器具によれば、請
求項1と同様な効果のほか、廊下歩行時のまぶしさを軽
減して、廊下空間の安全性および快適性を高めることが
できる。
【0011】請求項3記載の壁付照明器具は、請求項1
において、廊下空間の壁面に設置した時に、廊下歩行時
の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約1500
(cd/m2 )以上でかつ約2000(cd/m2 )以
下である。
【0012】請求項3記載の壁付照明器具によれば、請
求項2と同様な効果がある。
【0013】請求項4記載の壁付照明器具は、請求項2
または請求項3において、長さ約2.2(m)以上、幅
約1(m)、高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間
の、突き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8
(m)の壁面に設置した時に、突き当たりの壁の、廊下
幅の中央かつ器具と同じ高さにおける鉛直面照度が約9
0(lx)以上となるような配光である。
【0014】請求項4記載の壁付照明器具によれば、請
求項2または請求項3と同様な効果のほか、廊下空間の
明るさ感を高め、結果的に快適性を高めることができ
る。
【0015】請求項5記載の壁付照明器具は、請求項4
において、長さ約2.2(m)以上、幅1(m)、高さ
約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突き当たりの壁
から約0.9(m)、高さ約1.8(m)の壁面に設置
した時に、器具の正面上方向の天井面の、廊下幅中央位
置における下向き水平面照度が約140(lx)以上と
なるような配光である。
【0016】請求項5記載の壁付照明器具によれば、請
求項4と同様な効果がある。
【0017】請求項6記載の壁付照明器具は、請求項5
において、長さ約2.2(m)以上、幅約1(m)、高
さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突き当たりの
壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)の壁面に設
置した時に、器具の対向壁面の、器具と同じ高さにおけ
る鉛直面照度が約140(lx)以上となるような配光
である。
【0018】請求項6記載の壁付照明器具によれば、請
求項5と同様な効果がある。
【0019】請求項7記載の壁付照明器具は、請求項6
において、反射率約80%の壁面に設置した時に、器具
を設置した壁面の、照明器具近傍での最高輝度が約70
0(cd/m2 )以上となるような配光である。
【0020】請求項7記載の壁付照明器具によれば、請
求項6と同様な効果がある。請求項8記載の壁付照明器
具は、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求
項6または請求項7において、上方向あるいは下方向か
ら見たときに、取付壁からの距離が光源付近が最も大さ
く、光源から離れるほど小さくなる形状の反射板を、前
記光源よりも取付壁側に有し、前記光源及び前記反射板
よりも器具の対向壁側に、透過性の部材を有するもので
ある。
【0021】請求項8記載の壁付照明器具によれば、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6また
は請求項7と同様な効果のほか、各請求項に示す構成を
満足した光環境を実現し、かつ器具が薄型化されるので
器具との衝突事故の危険を軽減する。結果的に安全性と
快適性の高い廊下空間を実現することができる。例え
ば、長さ5(m)、幅0.95(m)の廊下なら、60
W(光束800 lm)の光源1個を使用した器具で、
2台の器具により請求項1〜6の構成を実現可能であ
る。
【0022】請求項9記載の壁付照明器具は、請求項8
において、透過性部材の上下方向の幅が、反射板の上下
方向の幅よりも小さいものである。
【0023】請求項9記載の壁付照明器具によれば、請
求項8と同様な効果がある。
【0024】請求項10記載の壁付照明器具は、請求項
9において、透週性部材の上下方向の幅が、中心付近で
小さく、周辺部で大きいものである。
【0025】請求項10記載の壁付照明器具によれば、
請求項9と同様な効果がある。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1か
ら図7により説明する。まず、住宅の廊下を模した実験
空間に壁付照明器具を設置して、照明評価実験を行なっ
た。実験の詳細は以下の通りである。すなわち、長さ
5.5(m)、幅0.95(m)、高さ2.5(m)の
廊下空間内の、高さ1.8(m)の位置に壁付照明器具
を2.7(m)間隔で2個設置した。壁付照明器具の種
類は、既製品および既製品を改造した器具を用い、合計
8種類である。器具の水平方向の設置位置を2水準設定
し、計24条件の照明空間を設定した。実験に用いた壁
付照明器具17〜19を図6に示す。
【0027】各々の条件に対して若齢被験者5名によ
り、21種類の形容詞対による空間印象評価、及び明る
さ感評価、グレア評価、歩行性評価を行なった。順応空
間は、居間を想定した200(lx)で照明された空間
と、就寝前の寝室を想定した20(1x)で照明された
空間の2水準とした。
【0028】図7は、明るさ感、グレア、歩行性の各評
価値(因子得点)と、空間印象のうちの「好ましさ」と
の関係を示したものである。横軸の明るさ感、グレア、
歩行性については4が最高評価値である。この図から、
「好ましさ」で高評価を得ているのは、明るさ感、グレ
ア、歩行性の評定値がすべて4付近の高評価を得た条件
であることが分かる。このような高評価を得た条件の壁
付照明器具を1灯のみ点灯した場合の、室内各面及び器
具自体の照度や輝度を測定した結果、以下のような傾向
があることが分かった。
【0029】すなわち、床面照度(器具正面・廊下の中
心線上)が60(lx)以上、器具自体の最高輝度が3
500(cd/m2 )以下、突き当たりの壁の中央・器
具高さでの鉛直面照度が90(lx)以上、天井面の照
度が70(lx)以上、器具の対向壁面の照度が100
(lx)以上、器具取り付け壁のうち器具近傍部分の輝
度が700(cd/m2 )以上である。
【0030】そこで、住宅内の廊下空間において、高齢
者でも安全にメンテナンスができ、かつ安全な歩行に必
要とされる床面照度が得られ、快適に歩行できる明るさ
感やグレアレスを実現する壁付照明器具を以下の構成と
した。
【0031】なお、器具の性能の特定はすべて、図1お
よび図2に示すような、長さ約2.2(m)以上、幅約
1(m)、高さ約2・5(m)の標準的な廊下空間の、
突き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8
(m)の壁面7に照明器具1を設置した場合の照度等の
数値を用いて行なっている。
【0032】(1)廊下空間の手の届く範囲に設置する
壁付照明器具において、図1および図2に示すように、
床面中心線2上でかつ照明器具1の正面である点の床面
照度が60(lx)以上で、かつ床面中心線2上で器具
正面の点3からの距離が0.9(m)の点での床面照度
が40(lx)以上で、かつ床面中心線2上で器具正面
の点からの距離が1.3(m)の点での床面照度が30
(lx)またはそれ以上となるような配光である。この
ような配光の壁付照明器具を2.7(m)間隔で設置す
れば、床面をほぼ均一に60(lx)で照明することが
でき、歩行者の床面に対する視認性を確保し、結果的に
廊下空間の安全性を高めることができる。
【0033】(2)図2(a)に示すように、廊下歩行
時の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約350
0(cd/m2 )以下、特に約3000(cd/m2
以下であることにより、歩行者のまぶしさを軽減するこ
とができ、結果的に廊下空間の安全性及び快適性を高め
る。
【0034】または図2(b)に示すように、廊下歩行
時の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約150
0(cd/m2 )以上でかつ約2000(cd/m2
以下であってもよい。
【0035】(3)図3に示すように、突き当たりの壁
4の、廊下幅の中央かつ照明器具1と同じ高さにおける
鋲直面照度が90(lx)以上となるような配光である
ことにより、照明器具1を廊下の側壁面に設置した場合
に廊下の突き当たりの壁4の壁面の明るさを確保し、廊
下空間の明るさ感を高め、結果的に廊下空間の快適性を
高める。
【0036】(4)図4に示すように、照明器具1の正
面上方向の天井面5の、廊下幅中央位置における下向き
水平面照度が70(1x)以上、特に140(1x)以
上となるような配光であることにより、天井面の明るさ
を確保し、廊下空間の明るさ感を高め、結果的に廊下空
間の快適性を高める。
【0037】(5)図5(a)に示すように、照明器具
1の対向壁面6の、照明器具1と同じ高さの位置6aに
おける鉛直面照度が100(lx)以上、とくに140
(lx)以上となるような配光であることにより、器具
と対向する壁面の明るさを確保し、廊下空間の明るさ感
を高め、結果的に廊下空間の快適性を高める。
【0038】(6)図5(b)に示すように、反射率8
0%の壁面7に設置した時に、照明器具1を設置した壁
面7の、照明器具1の近傍での最高輝度が700(cd
/m 2 )以上となるような配光であることにより、廊下
空間の明るさ感を高め、結果的に廊下空間の快適性を高
める。
【0039】さらに、上記の実施の形態を実現する壁付
照明器具1として、以下に示す構成の壁付照明器具を発
明した。
【0040】(7)すなわち、図8(a)に示すよう
に、上あるいは下方向から見たときに、取付壁12の壁
面7からの距離が照明器具1の光源11付近が最も大き
く、光源11から離れるほど小さくなる形状の反射板1
0を、光源11よりも取付壁12側に有することで、側
方の広い範囲に光を効率的に反射し、さらに、光源11
及び反射板10よりも照明器具1の対向壁側に、透過性
部材13を有することで、まぶしさを軽減しかつ光を広
い範囲に拡散する。実施の形態では反射板10が横断面
山形であり、透過性部材13が横断面略半円筒形であ
る。
【0041】(8)図8(b)に示すように、透過性部
材13の上下方向の幅が、反射板10の上下方向の幅よ
りも小さいことにより、光源11からの光を反射して適
度な輝度となっている反射板10が歩行者の視界に入
り、明るさ感を高め、結果的に廊下空間の快適性を高め
る。
【0042】(9)図9に示すように図8(a)に示す
構造において、透過性部材13の上下方向の幅が中心付
近で小さく、周辺部で大きく形成してあり、これによ
り、照明器具1の対向壁側の上下斜め方向への光15の
発散を増加させ、器具正面付近の明るさを確保し、かつ
歩行者が器具側方から見た際のまぶしさを軽減すること
で、結果的に廊下空間の快適性を高める。図10はその
姿図である。
【0043】図9および図10の器具をさらに詳細に説
明すると、光源11として、器具1の中央部に60Wミ
ニクリプトン球を有する。また上あるいは下方向から見
たときに、取付壁12からの距離が光源11の付近が最
も大きく、光源11から離れるほど小さくなる形状で、
かつ図に示すようなR(曲面)を有する反射板10を用
いることで、側方の広い範囲に光を効率的に反射する。
光源11及び反射板10よりも器具の対向壁側には、透
過率25%のアクリル乳白セード(13)を有し、まぶ
しさを軽減しかつ光を広い範囲に拡散する。アクリル乳
白セード(13)の上下方向の幅は、反射板10の上下
方向の幅よりも小さいことにより、光源11からの光を
反射して適度な輝度となっている反射板10が歩行者の
視界に入り、明るさ感を高める。さらに、アクリル乳白
セード13の上下方向の幅が、中心付近で小さく、周辺
部で大きいことにより、器具の対向壁側の上下斜め方向
への光の発散を増加させ、器具正面付近の明るさを確保
し、かつ歩行者が器具側方から見た際のまぶしさを軽減
する。
【0044】図11から図13は請求項7に対する別の
実施の形態である。図11に示す器具1は、反射板26
で形成した器具本体の中央に光源11として60Wミニ
クリプトン球を設けている。その外側に、水平断面が光
源11を中心とした半径50〜70(mm)の略半円状
である筒型の透過性部材13であるアクリル乳白セード
を有する。このセードは透過率が25%、厚さが3(m
m)である。上下面は開放されている。この構造によ
り、側方あるいは正面から観察される器具の輝度は最大
で約3000(cd/m2 )となり、請求項7に示す所
要の光環境を得ることが出来る。
【0045】図12に示す器具1は、基本的な構成は図
11に示す器具と同じであり、共通部分に同一符号を付
している。光源11は器具中央に60Wミニクリプトン
球を用いており、その外側に、水平断面が光源11を中
心とした半径50〜70(mm)の略半円状である筒型
の透過性部材13であるアクリル乳白セードを有する。
このセードはその輝度が3000(cd/m2 )でほぼ
均一になるように、セードの厚みが上下方向に不均一に
なっており、上下端付近では2(mm)と薄く、中央付
近では3(mm)と厚くなっており、したがって透過率
は上下端付近で相対的に大きく50%、中央付近で小さ
く25%となっている、上下面は開放されている。この
構造により、側方あるいは正面から観察される器具の輝
度は上端から下端まで約3000(cd/m2 )でほぼ
均一となり、講求項7に示す所要の光環境を得ることが
できる。
【0046】図13に示す器具は、筒型で不透過セード
25であり、かつ上面開放型の壁付照明器具である。光
源11は器具中央に60Wミニクリプトン球を設けてお
り、その外側に、水平断面が光源を中心とした半径60
(mm)の円状の筒型の不透過性の材質を用いたセード
25を有する。さらに下面には、透過率85%のすりガ
ラス部材26を有する。従来の器具は、図13(d)に
示すように背の低い人が器具に近づき斜め下から器具を
みると器具内面の反射がまぶしいという問題点があった
が、このすりガラス部材26により、従来まぶしかった
部分の輝度を約3500(cd/m2 )まで低下させ、
その問題点を解決しており、請求項7に示す所要の光環
境を得ることができる。27は壁取付部材である。
【0047】図14(a)、(b)に示す器具は、筒型
で不透過のセード25であり、かつ上下面解放型の壁付
照明器具であり、基本的に図13の器具と共通してお
り、共通部分に同一符号を付している。光源11は器具
中央に60Wミニクリプト球を用いており、その外側
に、水平断面が光源11を中心とした半径60(mm)
の筒型のセード25を有する。このセード25は、不透
過性の材質で、上下幅が取付壁12側よりも通路側で大
きくなっており、側方から観察すると器具下面は水平面
を基準として約35度の傾斜α(tanα>2/3)を
有する。従来の器具は、背の低い人が斜め下から器具を
みると図13(c)に示すように器具内面の反射がまぶ
しいという問題点があったが、例えば壁面7の高さ18
00mmの位置の壁取付部材27に取付けられた器具1
から450mmの廊下中央に立った身長1450mmの
人でも、このセード25の形状により、従来まぶしかっ
た部分が歩行者から見えないようになり、まぶしさを軽
減でき、その問題点を解決しており、請求項7に示す所
要の光環境を得ることが出来る。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の壁付照明器具によれば、
このような照明器具を使用することにより、歩行時の安
全性を確保し、かつ電球交換などの器具の手入れも安全
に行なえる。
【0049】請求項2記載の壁付照明器具によれば、請
求項1と同様な効果のほか、廊下歩行時のまぶしさを軽
減して、廊下空間の安全性および快適性を高めることが
できる。
【0050】請求項3記載の壁付照明器具によれば、請
求項2と同様な効果がある。
【0051】請求項4記載の壁付照明器具によれば、請
求項2または請求項3と同様な効果のほか、廊下空間の
明るさ感を高め、結果的に快適性を高めることができ
る。
【0052】請求項5記載の壁付照明器具によれば、請
求項4と同様な効果がある。
【0053】請求項6記載の壁付照明器具によれば、請
求項5と同様な効果がある。
【0054】請求項7記載の壁付照明器具によれば、請
求項6と同様な効果がある。請求項8記載の壁付照明器
具によれば、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
5、請求項6または請求項7と同様な効果のほか、各請
求項に示す構成を満足した光環境を実現し、かつ器具が
薄型化されるので器具との衝突事故の危険を軽減する。
結果的に安全性と快適性の高い廊下空間を実現すること
ができる。例えば、長さ5(m)、幅0.95(m)の
廊下なら、60W(光束800 lm)の光源1個を使
用した器具で、2台の器具により請求項1〜6の構成を
実現可能である。
【0055】請求項9記載の壁付照明器具によれば、請
求項8と同様な効果がある。
【0056】請求項10記載の壁付照明器具によれば、
請求項9と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の廊下の平面図であ
る。
【図2】その断面図である。
【図3】突き当たり壁の照度を説明する平面図である。
【図4】天井面の照度を説明する断面図である。
【図5】(a)は器具の対向壁面の照度を説明する平面
図、(b)は照明器具近傍の最高輝度を説明する断面図
である。
【図6】実験に用いた照明器具の斜視図である。
【図7】明るさ感、グレア、歩行性の各評価値の因子得
点と好ましさの関係を示す関係図である。
【図8】別の実施の形態の照明器具を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図9】さらに別の実施の形態の照明器具を示し、
(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図であ
る。
【図10】その姿図であり、(a)は正面側からみた斜
視図、(b)は側面側からみた斜視図である。
【図11】さらに別の実施の形態の照明器具を示し、
(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図12】さらに別の実施の形態の照明器具を示し、
(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図13】さらに別の実施の形態の照明器具を示し、
(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は従来例のま
ぶしさを示す説明図である。
【図14】さらに別の実施の形態の照明器具を示し、
(a)は側面図、(b)はその拡大図である。
【図15】従来例の照明器具の斜視図である。
【符号の説明】
1 照明器具 2 床面中心線 4 突き当たりの壁 6 対向壁面 7 壁面 10 反射板 11 光源 13 透過性部材 15 光線
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 良徳 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 野口 公喜 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廊下空間の手の届く範囲に設置する壁付
    照明器具において、長さ約2.2(m)以上、幅約1
    (m)、高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突
    き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)
    の壁面に器具を設置した時に、床面中心線上でかつ器具
    の正面である点の床面照度が約60(1x)以上で、か
    つ床面中心線上で器具正面の点からの距離が約0.9
    (m)の点での床面照度が約40(lx)以上で、かつ
    床面中心線上で器具正面の点からの距離が約1.3
    (m)の点での床面照度が約30(1x)となるような
    配光であることを特徴とする壁付照明器具。
  2. 【請求項2】 廊下空間の壁面に設置した時に、廊下歩
    行時の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約30
    00(cd/m2 )以下である請求項1記載の照明器
    具。
  3. 【請求項3】 廊下空間の壁面に設置した時に、廊下歩
    行時の通常の姿勢で視野に入る部位の最高輝度が約15
    00(cd/m2 )以上でかつ約2000(cd/
    2 )以下である請求項1記載の照明器具。
  4. 【請求項4】 長さ約2.2(m)以上、幅約1
    (m)、高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突
    き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)
    の壁面に設置した時に、突き当たりの壁の、廊下幅の中
    央かつ器具と同じ高さにおける鉛直面照度が約90(l
    x)以上となるような配光である請求項2または請求項
    3記載の照明器具。
  5. 【請求項5】 長さ約2.2(m)以上、幅約1
    (m)、高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突
    き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)
    の壁面に設置した時に、器具の正面上方向の天井面の、
    廊下幅中央位置における下向き水平面照度が約140
    (lx)以上となるような配光である請求項4記載の照
    明器具。
  6. 【請求項6】 長さ約2.2(m)以上、幅約1
    (m)、高さ約2.5(m)の標準的な廊下空間の、突
    き当たりの壁から約0.9(m)、高さ約1.8(m)
    の壁面に設置した時に、器具の対向壁面の、器具と同じ
    高さにおける鉛直面照度が約140(lx)以上となる
    ような配光である請求項5記載の照明器具。
  7. 【請求項7】 反射率約80%の壁面に設置した時に、
    器具を設置した壁面の、照明器具近傍での最高輝度が約
    700(cd/m2 )以上となるような配光である請求
    項6記載の照明器具。
  8. 【請求項8】 上方向あるいは下方向から見たときに、
    取付壁からの距離が光源付近が最も大さく、光源から離
    れるほど小さくなる形状の反射板を、前記光源よりも取
    付壁側に有し、前記光源及び前記反射板よりも器具の対
    向壁側に、透過性の部材を有する請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5、請求項6または請求項7記載の照
    明器具。
  9. 【請求項9】 透過性部材の上下方向の幅が、反射板の
    上下方向の幅よりも小さい請求項8記載の照明器具。
  10. 【請求項10】 透過性部材の上下方向の幅が、中心付
    近で小さく、周辺部で大きい請求項9記載の照明器具。
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JP2011238358A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Nikken Sekkei Ltd 屋内空間域の自然光照明構造および自然光照明方法
JP2012104345A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Panasonic Corp 照明器具

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