JP2001250372A - メモリ装置およびメモリ制御方法 - Google Patents

メモリ装置およびメモリ制御方法

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JP2001250372A
JP2001250372A JP2000061508A JP2000061508A JP2001250372A JP 2001250372 A JP2001250372 A JP 2001250372A JP 2000061508 A JP2000061508 A JP 2000061508A JP 2000061508 A JP2000061508 A JP 2000061508A JP 2001250372 A JP2001250372 A JP 2001250372A
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Hiroshi Kawashima
浩 川島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ挿入処理、データ削除処理を高速に実
行可能としたメモリ装置を提供する。 【解決手段】 データ挿入処理またはデータ削除処理を
指示する指示信号に基づいて、記憶手段内のエントリに
対してデータシフト信号を出力することにより隣接エン
トリ間のデータシフトを実行させて、データ挿入処理ま
たはデータ削除処理と、格納済みデータのエントリ変更
処理とを並列に実行する。データシフト信号は、隣接エ
ントリ相互間におけるデータの入出力方向を示す信号を
含み、データ挿入処理に伴って発生する複数データ格納
エントリの排除、データ削除処理に伴って発生するアド
レス順のデータ空白エントリの排除を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ装置および
メモリ制御方法に関し、特に、任意のアドレスへのデー
タ挿入、任意のアドレスからのデータの削除をアドレス
位置や格納データの量にかかわらず1つの処理サイクル
において実行可能として高速な制御を実現可能としたメ
モリ装置およびメモリ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリに対するデータ格納時、あるいは
格納データに対するアクセスを行なうためのポートを2
つ構成したデュアルポートメモリが従来から使用されて
いる。デュアルポートメモリは、メモリをアクセスする
ためのポートを2つ有しており、それら2つのポートか
らデータのメモリに対する書き込み処理、あるいはデー
タのメモリからの読み出し処理を実行することを可能と
したものである。
【0003】例えばFIFO(First-in First-out)型
メモリとしてデュアルポートメモリを用いる場合、第1
ポート側にデュアルポートメモリに対するデータ書き込
みアドレスを生成するポインタを接続し、第2ポート側
にデュアルポートメモリからのデータ読み出しアドレス
を生成するポインタを接続することで、メモリに対する
データの書き込み処理と読み出し処理とを、それぞれ別
のアドレスを指定して同一のクロックサイクル内で実行
することが可能となる。
【0004】FIFO型データ入出力装置およびFIF
O型データ入出力方法は、例えば通信速度の異なる2つ
の通信回路間でデータを転送する際に用いられる。通信
回路間にFIFO型データ入出力システムを構成するこ
とで、入力側からのデータを順次FIFO型データ入出
力装置に蓄積し、蓄積したデータを入力側と異なる遅れ
たタイミングで入力順に順次取り出す構成が実現され
る。
【0005】デュアルポートメモリは、任意のアドレス
に対するデータ書き込み、任意のアドレスからのデータ
読み出しが同一サイクルで並列に実行できる点で優れて
いる。しかしながら、任意のアドレスへのデータの挿
入、または削除を実行するためには、挿入、削除するデ
ータのアドレスに応じて、そのアドレスの前後のアドレ
スに格納されたデータのコピー動作が必要となる場合が
ある。一般にメモリは1つの処理サイクルについて、1
つのデータの読み書き処理を実行するように構成されて
いるため、このようなデータコピー処理を伴う場合は、
多大な時間を必要とすることになる。このような処理を
と実行している間は、外部からのメモリに対するアクセ
ス、すなわちデータの書き込み、読み出し、挿入、削除
要求に応答することができなくなってしまう。
【0006】図を用いて、デュアルポートメモリに対す
るデータの挿入、削除処理について説明する。
【0007】図1は、デュアルポートメモリの構成を示
すブロック図である。図1において、デュアルポートメ
モリ100は、制御回路101からの各種の制御信号に
基づいて、データの書き込みおよび読み出し処理を実行
する。
【0008】図1中に記載された信号、およびデータに
ついて説明する。[WADRS]は、データの書き込
み、挿入、削除を実行するメモリアドレスの指定信号。
[RADRS]は、データの読み出しを実行するメモリ
アドレスの指定信号。[WDATA]は、書き込みデー
タの入力、[RDATA]は、読み出しデータの出力で
ある。[WRITE]は、データの書き込みを実行する
ことを指示する指示信号。[INSERT]は、データ
の挿入処理を実行することを指示する指示信号。[DE
LETE]は、データの削除処理を実行することを指示
する指示信号である。
【0009】図1に示すデュアルポートメモリにおい
て、データの挿入、削除処理を実行する場合の処理シー
ケンスを図を用いて説明する。一例として、デュアルポ
ートメモリはアドレス0〜5でアクセスされる6ワード
のメモリから構成されているものとする。
【0010】図2〜図13は、クロック時刻に併せて順
次時系列的に進行するシーケンス順にデュアルポートメ
モリにおいて実行される処理を示したものである。
【0011】図2は時刻1の状態を示している。この状
態は、制御回路に書き込み指示信号を出力し、アドレス
0を書き込みメモリアドレスとして指定してデータAの
書き込み処理を実行した状態を示している。メモリのア
ドレス0位置にデータAが格納される。
【0012】図3は時刻2の状態を示している。この状
態は、制御回路に書き込み指示信号を出力し、アドレス
1を書き込みメモリアドレスとして指定してデータBの
書き込み処理を実行した状態を示している。メモリのア
ドレス1位置にデータBが格納される。
【0013】図4は時刻3の状態を示している。この状
態は、制御回路に書き込み指示信号を出力し、アドレス
2を書き込みメモリアドレスとして指定してデータCの
書き込み処理を実行した状態を示している。メモリのア
ドレス2位置にデータCが格納される。
【0014】図5は時刻4の状態を示している。この状
態は、制御回路に書き込み指示信号を出力し、アドレス
3を書き込みメモリアドレスとして指定してデータDの
書き込み処理を実行した状態を示している。メモリのア
ドレス3位置にデータAが格納される。
【0015】図6〜図10はデータZをアドレス1に挿
入する処理である。図6は時刻5の状態を示している。
この状態は、制御回路に挿入指示信号を出力し、制御回
路101に対してアドレス1を挿入アドレスとして指定
し制御回路101が受信した図である。
【0016】図7は、時刻6の状態を示している。アド
レス3に格納されたデータDをアドレス4にコピーする
処理であり、制御回路101からアドレス3の読み出し
指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ読み
出しポートからアドレス3に格納されたデータDを読み
出して、さらに、制御回路101からアドレス4の書き
込み指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ
書き込みポートからアドレス4にデータDを書き込む処
理を実行した状態を示している。メモリのアドレス4位
置にデータDが格納される。
【0017】図8は、時刻7の状態を示している。アド
レス2に格納されたデータCをアドレス3にコピーする
処理であり、制御回路101からアドレス2の読み出し
指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ読み
出しポートからアドレス2に格納されたデータCを読み
出して、さらに、制御回路101からアドレス3の書き
込み指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ
書き込みポートからアドレス3にデータCを書き込む処
理を実行した状態を示している。メモリのアドレス3位
置にデータCが格納される。
【0018】図9は、時刻8の状態を示している。アド
レス1に格納されたデータBをアドレス2にコピーする
処理であり、制御回路101からアドレス1の読み出し
指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ読み
出しポートからアドレス1に格納されたデータBを読み
出して、さらに、制御回路101からアドレス2の書き
込み指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ
書き込みポートからアドレス2にデータBを書き込む処
理を実行した状態を示している。メモリのアドレス2位
置にデータBが格納される。
【0019】図10は時刻9の状態を示している。この
状態は、アドレス1を書き込みメモリアドレスとして指
定してデータZの書き込み処理を実行した状態を示して
いる。メモリのアドレス1位置にデータZが格納され
る。
【0020】図6〜図10から理解されるようにデータ
の挿入処理には既存格納データのコピー処理を伴い、複
数の処理サイクルを必要とする。
【0021】図11〜図13は、データの削除処理を示
している。図11は、時刻10の状態を示している。こ
の状態は、制御回路に削除指示信号を出力し、アドレス
2を削除アドレスとして指定し制御回路101が受信し
た図である。
【0022】図12は、時刻11の状態を示している。
アドレス3に格納されたデータCをアドレス2にコピー
する処理であり、制御回路101からアドレス3の読み
出し指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ
読み出しポートからアドレス3に格納されたデータCを
読み出して、さらに、制御回路101からアドレス2の
書き込み指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデ
ータ書き込みポートからアドレス2にデータCを書き込
む処理を実行した状態を示している。メモリのアドレス
2位置にデータCが格納される。
【0023】図13は、時刻12の状態を示している。
アドレス4に格納されたデータDをアドレス3にコピー
する処理であり、制御回路101からアドレス4の読み
出し指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデータ
読み出しポートからアドレス4に格納されたデータDを
読み出して、さらに、制御回路101からアドレス3の
書き込み指示信号を出力し、デュアルポートメモリのデ
ータ書き込みポートからアドレス3にデータDを書き込
む処理を実行した状態を示している。メモリのアドレス
3位置にデータDが格納される。
【0024】図11〜図13から理解されるようにデー
タの削除処理には既存格納データのコピー処理を伴い、
複数の処理サイクルを必要とする。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のデュアルポートメモリを用いたデータの挿入、削除処
理を実行する場合、挿入、削除処理の実行対象となるメ
モリアドレスの前後のデータに関するコピー処理が必要
となる。
【0026】データのコピー処理は、具体的には上述の
ように、指定アドレスの近接アドレスに格納済みのデー
タの読み出しと書き込み処理とを伴う処理となる場合が
あり、余分な処理サイクルを必要とする。この期間は、
外部からのメモリに対するアクセスが不可能となり、高
速処理の妨げとなる。
【0027】本発明は、このような従来のメモリにおけ
るデータ挿入、削除処理に伴う煩雑なデータのコピー処
理に伴って発生する処理サイクルを省略して、同一サイ
クルにおいてデータ挿入、データ削除に伴う複数の処理
を実行することを可能としたメモリ装置およびメモリ制
御方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、その第1の側面は、
データの格納領域として機能するエントリを複数有する
記憶手段と、前記記憶手段中のエントリに対して、デー
タ書き込み処理、データ挿入処理、データ削除処理を指
示する処理指示信号と、処理すべきエントリを指定する
アドレス信号とに基づく処理制御を実行する制御手段と
を有するメモリ装置において、前記制御手段は、データ
挿入処理またはデータ削除処理を指示する処理指示信号
に基づく処理制御において、前記記憶手段内のエントリ
に対してデータシフト信号を出力することにより隣接エ
ントリ間のデータシフトを実行させて、データ挿入処理
またはデータ削除処理と、格納済みデータのエントリ変
更処理とを並列に実行する構成を有することを特徴とす
るメモリ装置にある。
【0029】さらに、本発明のメモリ装置の一実施態様
において、前記制御手段の出力するデータシフト信号
は、前記記憶手段を構成する隣接エントリ相互間におけ
るデータの入出力方向を示す信号を含むことを特徴とす
る。
【0030】さらに、本発明のメモリ装置の一実施態様
において、前記制御手段の出力するデータシフト信号
は、データ挿入処理に伴って発生する複数データ格納エ
ントリの排除、またはデータ削除処理に伴って発生する
アドレス順のデータ空白エントリの排除を実現するため
にデータシフトが必要なエントリに対して出力される構
成であることを特徴とする。
【0031】さらに、本発明のメモリ装置の一実施態様
において、前記制御手段の出力するデータシフト信号
は、前記記憶手段中の1つのエントリに異なる方向で隣
接する2つの隣接エントリのうちのいずれか一方のエン
トリ内のデータ出力を自エントリに入力する処理を実行
させる制御信号であることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明のメモリ装置の一実施態様
において、前記制御手段は、前記記憶手段のエントリに
対して、データをデータ入力ラインから入力して格納す
ることを指示するロード信号と、左隣接エントリのデー
タを自エントリに格納するシフトライト信号と、右隣接
エントリのデータを自エントリに格納するシフトレフト
信号のいずれかの制御信号を出力する構成であることを
特徴とする。
【0033】さらに、本発明のメモリ装置の一実施態様
において、前記記憶手段を構成する各エントリは、複数
の4入力1出力マルチプレクサと、複数のフリップフロ
ップを有する構成であることを特徴とする。
【0034】さらに、本発明の第2の側面は、データの
格納領域として機能するエントリを複数有する記憶手段
と、前記記憶手段中のエントリに対して、データ書き込
み処理、データ挿入処理、データ削除処理を指示する処
理指示信号と、処理すべきエントリを指定するアドレス
信号とに基づく処理制御を実行する制御手段とを有する
メモリ装置におけるデータ挿入処理またはデータ削除処
理を実行するメモリ制御方法において、前記記憶手段内
のエントリに対してデータシフト信号を出力することに
より隣接エントリ間のデータシフトを実行させて、デー
タ挿入処理またはデータ削除処理と、格納済みデータの
エントリ変更処理とを並列に実行することを特徴とする
メモリ制御方法にある。
【0035】さらに、本発明のメモリ制御方法の一実施
態様において、前記データシフト信号は、前記記憶手段
を構成する隣接エントリ相互間におけるデータの入出力
方向を示す信号を含むことを特徴とする。
【0036】さらに、本発明のメモリ制御方法の一実施
態様において、前記データシフト信号は、データ挿入処
理に伴って発生する複数データ格納エントリの排除、ま
たはデータ削除処理に伴って発生するアドレス順のデー
タ空白エントリの排除を実現するためにデータシフトが
必要なエントリに対して出力される構成であることを特
徴とする。
【0037】さらに、本発明のメモリ制御方法の一実施
態様において、前記制御手段の出力するデータシフト信
号は、前記記憶手段中の1つのエントリに異なる方向で
隣接する2つの隣接エントリのうちのいずれか一方のエ
ントリ内のデータ出力を自エントリに入力する処理を実
行させる制御信号であることを特徴とする。
【0038】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0040】
【実施例】図14に本発明のメモリ装置の構成例を示
す。本発明のメモリ装置は、データ内容を保持するため
の記憶回路1401、および記憶回路1401に対して
データ格納位置制御信号を出力する制御回路1402を
主要構成要素とする。記憶回路1401は、データを保
持する複数のエントリを有する。なお、この実施例で
は、各エントリのアドレスは図14左側から順に0,
1,2,3,4,5とする。
【0041】図14に示す記憶回路1401を構成する
各エントリは、隣接する左のエントリに対するデータ入
出力と、右側のエントリに対するデータ入出力が可能な
構成を持つ。
【0042】本発明のメモリ装置における制御回路14
02は、各種の指示信号を入力して、指示信号に従った
処理制御を行なう。指示信号としては、[WRIT
E]、[INSERT]、[DELETE]がある。
[WRITE]は、データの書き込みを実行することを
指示する指示信号。[INSERT]は、データの挿入
処理を実行することを指示する指示信号。[DELET
E]は、データの削除処理を実行することを指示する指
示信号である。
【0043】制御回路1402は、さらに、データの書
き込み、挿入、削除を実行するメモリアドレス指定信号
として[WADRS]を入力する。制御回路1402
は、処理内容を示す[WRITE]、[INSER
T]、[DELETE]のいずれかの指示信号と、処理
を実行するアドレスを示す[WADRS]を入力して、
指定アドレスに対する指定処理を実行する。
【0044】記憶回路1401は、ここでは一例として
6つのエントリを有し、ここのエントリがデータを格納
する。制御回路1402は、記憶回路1401を構成す
る複数のエントリのいずれかに選択的にロード信号を出
力して、ロード信号を入力したエントリが入力ラインを
介したデータを格納する。
【0045】データ出力は、出力側に設けたマルチプレ
クサ1403に対して入力される読み出しアドレスに従
って、アドレス位置のエントリの格納データを読み出す
ことによって実行される。
【0046】図15に本発明のメモリ装置を構成する記
憶回路1401の1エントリの詳細構成を示す。図15
に示すように記憶回路1401の1エントリは、複数の
4入力1出力(4−to−1)マルチプレクサ150
1、フリップフロップ(D−FF)1502を備えてお
り、各4入力1出力(4−to−1)マルチプレクサに
対しては、(1)データ入力をエントリにラッチする指
示信号としてのロード信号、(2)左側のエントリの出
力(LeftData入力)を入力データとしてエント
リにラッチすることを指示するシフトライト(Shif
tRight)信号、さらに、(3)右側のエントリの
出力(RightData入力)を入力データとして、
エントリにラッチすることを指示するシフトレフト(S
hiftLeft)信号が制御信号として入力される構
成となっている。これらの制御信号は、図14に示した
制御回路1402から各4入力1出力(4−to−1)
マルチプレクサに入力される。
【0047】記憶回路1401の各エントリ中の4入力
1出力(4−to−1)マルチプレクサ1501は、さ
らに、データ入力ラインからのデータを入力するデータ
入力ライン、左側の隣接エントリからのデータ入力を受
けるレフトデータ入力(LeftData入力)ライ
ン、右側の隣接エントリからのデータ入力を受けるライ
トデータ入力(RightData入力)ラインをデー
タ入力ラインとして有する。
【0048】すなわち、図14に示す記憶回路1401
を構成する各エントリは、隣接する左のエントリに対す
るデータ入出力と、右側のエントリに対するデータ入出
力が可能な構成である。
【0049】制御回路1402は、記憶回路1401内
のエントリに対してデータシフト信号を出力することに
より隣接エントリ間のデータシフトを実行させて、デー
タ挿入処理またはデータ削除処理と、格納済みデータの
エントリ変更処理とを並列に実行させる制御を行なう。
【0050】制御回路1402の出力するデータシフト
信号は、記憶回路1401を構成する隣接エントリ相互
間におけるデータの入出力方向を示す信号を含み、デー
タ挿入処理に伴って発生する複数データ格納エントリの
排除、またはデータ削除処理に伴って発生するアドレス
順エントリのデータ空白エントリの排除を実現するため
にデータシフトが必要なエントリに対して出力される。
【0051】本発明のメモリ装置におけるデータ挿入、
データ削除処理における時系列的シーケンスを図16〜
21を用いて説明する。
【0052】図16〜21は、それぞれクロックタイミ
ング時刻1〜6までの本発明のメモリ装置における記憶
回路1401におけるデータのデータの入出力状況、デ
ータ格納状況、および制御回路1402から出力される
制御信号を示している。
【0053】まず、図16は時刻1における記憶回路1
401の状態を示す。制御回路1402に対してデータ
書き込み指示信号[WRITE]が入力されるととも
に、アドレス指定信号として[アドレス0]が入力さ
れ、制御回路1402は、これらの処理指示信号および
アドレス指示信号に従って、記憶回路1401のアドレ
ス0のエントリに対してロード信号を出力し、データ入
力ライン上のデータAをアドレス0のエントリにラッ
チ、すなわち格納する。
【0054】図17は時刻2における記憶回路1401
の状態を示す。制御回路1402に対してデータ書き込
み指示信号[WRITE]が入力されるとともに、アド
レス指定信号として[アドレス1]が入力され、制御回
路1402は、これらの処理指示信号およびアドレス指
示信号に従って、記憶回路1401のアドレス1のエン
トリに対してロード信号を出力し、データ入力ライン上
のデータBをアドレス1のエントリにラッチ、すなわち
格納する。
【0055】図18は時刻3における記憶回路1401
の状態を示す。制御回路1402に対してデータ書き込
み指示信号[WRITE]が入力されるとともに、アド
レス指定信号として[アドレス2]が入力され、制御回
路1402は、これらの処理指示信号およびアドレス指
示信号に従って、記憶回路1401のアドレス2のエン
トリに対してロード信号を出力し、データ入力ライン上
のデータCをアドレス2のエントリにラッチ、すなわち
格納する。
【0056】図19は時刻4における記憶回路1401
の状態を示す。制御回路1402に対してデータ書き込
み指示信号[WRITE]が入力されるとともに、アド
レス指定信号として[アドレス3]が入力され、制御回
路1402は、これらの処理指示信号およびアドレス指
示信号に従って、記憶回路1401のアドレス3のエン
トリに対してロード信号を出力し、データ入力ライン上
のデータDをアドレス3のエントリにラッチ、すなわち
格納する。
【0057】図20は時刻5における記憶回路1401
の状態を示す。図20は、データの挿入処理を示してい
る。制御回路1402に対してデータ挿入指示信号[I
NSERT]が入力されるとともに、アドレス指定信号
として[アドレス1]が入力され、制御回路1402
は、これらの処理指示信号およびアドレス指示信号に従
って、記憶回路1401のアドレス1のエントリに対し
てロード信号を出力するとともに、挿入処理によって影
響のあるデータの格納されたエントリにデータのエント
リ間でのシフト処理を指示するための信号として[シフ
トライト:ShiftRight]信号をアドレス2〜
4のエントリに出力する。
【0058】[シフトライト:ShiftRight]
信号を受領した記憶回路1401のエントリ2〜4は、
左側の隣接エントリに格納されたデータを自エントリに
読み込む処理(入力)を実行するとともに、自エントリに
格納されていたデータを右側の隣接エントリに書き込む
処理(出力)を実行する。この処理により、各エントリに
格納されていたデータは、右側に1エントリ分シフトさ
れて格納されることになる。
【0059】この例では、データZを挿入するメモリア
ドレスは、アドレス1(図20の記憶回路1401の左
から2番目のエントリ)であり、ロード信号がアドレス
1のエントリに出力されるとともに、データ挿入に伴っ
てデータのシフトが必要となるアドレス2,3,4の3
つのエントリにシフトライト信号が出力され、3エント
リにおいてシフト動作が実行される。
【0060】これらのアドレス2〜4の3つのエントリ
におけるデータシフト動作と、アドレス1のデータロー
ド処理は並列に実行可能であり、1つの処理サイクルに
おいて実行される。従って、従来のメモリにおける別サ
イクルでのデータコピー処理を伴うデータ挿入処理に比
較して高速な処理が可能となる。
【0061】図21は時刻6における記憶回路1401
の状態を示す。図21は、データの削除処理を示してい
る。制御回路1402に対してデータ削除指示信号[D
ELETE]が入力されるとともに、アドレス指定信号
として[アドレス2]が入力され、制御回路1402
は、これらの処理指示信号およびアドレス指示信号に従
って、記憶回路1401のアドレス2のエントリに対し
て[シフトレフト:ShiftLeft]信号を出力す
るとともに、削除処理によって空きエントリに移動可能
なデータの格納されたエントリにも、同様の[シフトレ
フト:ShiftLeft]信号を出力する。図21に
示す例においては、[シフトレフト:ShiftLef
t]信号をアドレス2とアドレス3のエントリに出力す
る。
【0062】[シフトレフト:ShiftLeft]信
号を受領した記憶回路1401のエントリ2〜3は、右
側の隣接エントリに格納されたデータを自エントリに読
み込む処理(入力)を実行するとともに、自エントリに格
納されていたデータを左側の隣接エントリに書き込む処
理(出力)を実行する。この処理により、各エントリに格
納されていたデータは、左側に1エントリ分シフトされ
て格納されることになる。
【0063】この例では、データを削除するメモリアド
レスは、アドレス2(図21の記憶回路1401の左か
ら3番目のエントリ)であり、[シフトレフト:Shi
ftLeft]信号がアドレス2のエントリに出力され
るとともに、データ削除に伴ってデータのシフトが必要
となるアドレス3のエントリにもシフトレフト信号が出
力され、2つのエントリにおいてシフト動作が実行され
る。
【0064】これらのアドレス2、3の2つのエントリ
におけるデータシフト動作は並列に実行可能であり、1
つの処理サイクルにおいて実行される。従って、従来の
メモリにおける別サイクルでのデータコピー処理を伴う
データ削除処理に比較して高速な処理が可能となる。
【0065】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0066】
【発明の効果】上述したように、本発明のメモリ装置お
よびメモリ制御方法によれば、データ挿入処理およびデ
ータ削除処理において、データシフト命令をメモリの各
エントリに対して出力して、データシフト動作を実行さ
せる構成とするとともに、これらの処理を並列に実行す
るように構成したので、1つの処理サイクルにおいて、
データの挿入処理、またはデータの削除処理を実行する
ことができ、従来のメモリにおいて必要となっていたデ
ータ挿入またはデータ削除に伴う別サイクルでのデータ
コピー処理を必要としないため、高速処理が達成され、
メモリを搭載したシステムのパフォーマンスを向上させ
ることが可能となる。すなわち、任意のアドレスへのデ
ータ挿入、任意のアドレスからのデータの削除をアドレ
ス位置や格納データの量にかかわらず1つの処理サイク
ルにおいて実行可能として高速なメモリ制御を可能とす
るメモリ装置およびメモリ制御方法を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なデュアルポートメモリ構成を示す図で
ある。
【図2】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻1)である。
【図3】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻2)である。
【図4】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻3)である。
【図5】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻4)である。
【図6】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻5)である。
【図7】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻6)である。
【図8】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻7)である。
【図9】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデー
タ入出力処理を説明する図(時刻8)である。
【図10】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデ
ータ入出力処理を説明する図(時刻9)である。
【図11】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデ
ータ入出力処理を説明する図(時刻10)である。
【図12】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデ
ータ入出力処理を説明する図(時刻11)である。
【図13】従来のデュアルポートメモリの時系列的なデ
ータ入出力処理を説明する図(時刻12)である。
【図14】本発明のメモリ装置の構成例を示すブロック
図である。
【図15】本発明のメモリ装置の記憶回路を構成するエ
ントリの回路構成例を示す図である。
【図16】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻1)である。
【図17】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻2)である。
【図18】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻3)である。
【図19】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻4)である。
【図20】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻5)である。
【図21】本発明のメモリ装置の時系列的なデータ入出
力処理を説明する図(時刻6)である。
【符号の説明】
100 デュアルポートメモリ 101 制御回路 1401 記憶回路 1402 制御回路 1403 マルチプレクサ 1501 4入力1出力(4−to−1)マルチプレク
サ 1502 フリップフロップ(D−FF)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの格納領域として機能するエントリ
    を複数有する記憶手段と、 前記記憶手段中のエントリに対して、データ書き込み処
    理、データ挿入処理、データ削除処理を指示する処理指
    示信号と、処理すべきエントリを指定するアドレス信号
    とに基づく処理制御を実行する制御手段とを有するメモ
    リ装置において、 前記制御手段は、 データ挿入処理またはデータ削除処理を指示する処理指
    示信号に基づく処理制御において、 前記記憶手段内のエントリに対してデータシフト信号を
    出力することにより隣接エントリ間のデータシフトを実
    行させて、データ挿入処理またはデータ削除処理と、格
    納済みデータのエントリ変更処理とを並列に実行する構
    成を有することを特徴とするメモリ装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段の出力するデータシフト信号
    は、前記記憶手段を構成する隣接エントリ相互間におけ
    るデータの入出力方向を示す信号を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段の出力するデータシフト信号
    は、 データ挿入処理に伴って発生する複数データ格納エント
    リの排除、またはデータ削除処理に伴って発生するアド
    レス順のデータ空白エントリの排除を実現するためにデ
    ータシフトが必要なエントリに対して出力される構成で
    あることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段の出力するデータシフト信号
    は、 前記記憶手段中の1つのエントリに異なる方向で隣接す
    る2つの隣接エントリのうちのいずれか一方のエントリ
    内のデータ出力を自エントリに入力する処理を実行させ
    る制御信号であることを特徴とする請求項1に記載のメ
    モリ装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、 前記記憶手段のエントリに対して、 データをデータ入力ラインから入力して格納することを
    指示するロード信号と、 左隣接エントリのデータを自エントリに格納するシフト
    ライト信号と、 右隣接エントリのデータを自エントリに格納するシフト
    レフト信号のいずれかの制御信号を出力する構成である
    ことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  6. 【請求項6】前記記憶手段を構成する各エントリは、複
    数の4入力1出力マルチプレクサと、複数のフリップフ
    ロップを有する構成であることを特徴とする請求項1に
    記載のメモリ装置。
  7. 【請求項7】データの格納領域として機能するエントリ
    を複数有する記憶手段と、前記記憶手段中のエントリに
    対して、データ書き込み処理、データ挿入処理、データ
    削除処理を指示する処理指示信号と、処理すべきエント
    リを指定するアドレス信号とに基づく処理制御を実行す
    る制御手段とを有するメモリ装置におけるデータ挿入処
    理またはデータ削除処理を実行するメモリ制御方法にお
    いて、 前記記憶手段内のエントリに対してデータシフト信号を
    出力することにより隣接エントリ間のデータシフトを実
    行させて、データ挿入処理またはデータ削除処理と、格
    納済みデータのエントリ変更処理とを並列に実行するこ
    とを特徴とするメモリ制御方法。
  8. 【請求項8】前記データシフト信号は、前記記憶手段を
    構成する隣接エントリ相互間におけるデータの入出力方
    向を示す信号を含むことを特徴とする請求項7に記載の
    メモリ制御方法。
  9. 【請求項9】前記データシフト信号は、 データ挿入処理に伴って発生する複数データ格納エント
    リの排除、またはデータ削除処理に伴って発生するアド
    レス順のデータ空白エントリの排除を実現するためにデ
    ータシフトが必要なエントリに対して出力される構成で
    あることを特徴とする請求項7に記載のメモリ制御方
    法。
  10. 【請求項10】前記制御手段の出力するデータシフト信
    号は、 前記記憶手段中の1つのエントリに異なる方向で隣接す
    る2つの隣接エントリのうちのいずれか一方のエントリ
    内のデータ出力を自エントリに入力する処理を実行させ
    る制御信号であることを特徴とする請求項7に記載のメ
    モリ制御方法。
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