JP2001250310A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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JP2001250310A
JP2001250310A JP2000057098A JP2000057098A JP2001250310A JP 2001250310 A JP2001250310 A JP 2001250310A JP 2000057098 A JP2000057098 A JP 2000057098A JP 2000057098 A JP2000057098 A JP 2000057098A JP 2001250310 A JP2001250310 A JP 2001250310A
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moving
recording
driving device
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JP2000057098A
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English (en)
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Shigeyuki Kamata
重幸 鎌田
Mikio Oka
美紀夫 岡
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の記録媒体駆動装置では、2つの記録媒
体にまたがるデータを欠落なく取得することができなか
った。また移動ベースを高い精度で移動させることが困
難であった。 【解決手段】 移動ベース51Aのモータ57を正転方
向又は反転方向に回転させると、ベルト55で連結され
た回転体52a,52b,53cが同期回転させられる
ため、移動ベース51Aを高い精度でZ方向に移動させ
ることができる。移動ベース51Bについても同様であ
り、両移動ベース51A,51Bは互いに独立して移動
させることができる。よって、移動ベース51A側の記
録媒体にデータを記録しているときに、移動ベース51
B側が次の記録媒体に記録するための準備をすることが
できるため、データに欠損を生じさせることなく連続し
て記録又は再生できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録媒体を
任意に選択して再生および/または記録を行う記録媒体
駆動装置に係わり、特に複数の再生/記録手段が設けら
れている記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カセットテープやMD(ミニ
ディスク)などカートリッジ式の記録媒体やCD(コン
パクトディスク)、DVD(ディジタルバーサタイルデ
ィスク)などのディスク型の記録媒体の再生や記録を行
う記録媒体の駆動装置では、複数の記録媒体を駆動装置
内の収納部に、または別途設けた専用のチェンジャ装置
などに収納しておき、適宜目的とする記録媒体に駆動部
を移動させて、その記録媒体の再生および/または記録
が行われる。
【0003】記録媒体又は駆動部を移動させる手段とし
ては、いわゆる平行リンク方式やスライドプレート方式
が多数存在する。図5は従来の平行リンク方式を利用し
た移動手段を示す側面図、図6はスライドプレート方式
を利用した移動手段を示す側面図であり、いずれも駆動
部側を移動させる構成である。
【0004】図5に示す平行リンク方式の移動手段1で
は、交叉する1組みのリンク部材2,2の上部側(図示
Z1側)の端部2a,2aに記録媒体5の再生および/
または記録を行う駆動部3が支持されている。両リンク
部材2,2の下部側(Z2側)の端部2b,2bに設け
られた移動部材4が、図示しない駆動手段によって図示
Y1又はY2方向に移動させられると、駆動部3が図示
Z1および/またはZ2方向に移動させられる。これに
より、高さ方向に積層された記録媒体5に対し、駆動部
3を対向させることが可能となる。
【0005】一方、図6に示すスライドプレート方式の
移動手段1′では、駆動部3′の側面に突設された支持
ピン3a′,3a′が、固定基板6に穿設された長孔6
a,6aとスライド部材7に穿設された階段状の段差溝
7a,7aに挿通されている。スライド部材7を図示Y
1方向に移動させると、駆動部3′をZ1方向に移動さ
せることができ、スライド部材7を図示Y2方向に移動
させると駆動部3′をZ2方向に移動させることができ
る。これにより、高さ方向に積層された記録媒体5′に
対し、駆動部3′を対向させることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の図
5に示す移動手段1では、移動部材4の移動により両リ
ンク部材2,2がZ方向へ伸縮動作させられ、この伸縮
量により記録媒体5との対向位置を調整するものであ
る。よって、各移動部材4や両リンク部材2,2の加工
精度、および両リンク部材2,2と移動部材4および駆
動部3との取付け精度などにより、移動部材4の移動
量、ひいてはリンク部材2,2の伸縮量が安定せず、精
度の高い位置調整が難かしいという問題がある。
【0007】また図6に示す上記移動手段1′では、高
さ方向の移動量は段差溝7a,7aの段差部により設定
されるため、比較的その精度は高く設定できる。
【0008】しかし、通常前記スライド部材7は、駆動
部3′の両側に1組のスライド部材7,7として、互い
に異なる方向へ移動させられる。このため、スライド部
材7を移動させるための領域を特別に確保する必要があ
る。
【0009】またコンピュータサーバのバックアップ装
置等に上記移動手段1又は1′が記録媒体の交換用とし
て搭載された場合には、以下に示すような問題がある。
【0010】通常、コンピュータサーバのハードディス
クの容量はギガバイト以上のオーダーであるため、1つ
の記録媒体に全てのデータが納まらない場合があり、こ
の際にも記録媒体の交換が必要となる。
【0011】しかし、上記移動手段1および1′のいず
れも、1つの駆動部を駆動させるための機構であり、他
の駆動部を独立して駆動させることはできない。よっ
て、上記移動手段1又は1′を搭載したバックアップ装
置では、最初の記録媒体と次の記録媒体との間にまたが
ってデータを記録しなければならない場合には、切り替
え時にデータの一部に欠落が生じやすくなる。このた
め、前記2つの記録媒体にまたがるデータは、次ぎの記
録媒体の最初から再び記録し直す必要があるという問題
がある。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するため
のものであり、再生および/または記録手段を搭載した
移動ベースを移動させる機構を小さいスペースに配置で
き、且つ前記移動ベースを任意の記録媒体へ対向させる
際の前記移動ベースの移動を高精度に設定できるように
した記録媒体駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】また本発明は、記録媒体に対向する領域
で、複数の前記移動ベースを個別に移動させることも可
能な記録媒体駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体に、複数
の記録媒体が並ぶ収納部と、前記記録媒体の並び方向に
沿って移動可能に設けられた移動ベースと、前記移動ベ
ースに搭載されて前記各記録媒体へのデータの書き込み
および/または記録媒体からのデータの読み出しを行う
再生および/または記録手段と、前記移動ベースがいず
れかの記録媒体に対向したときに前記収納部と前記移動
ベースとの間で前記記録媒体の搬送を行う搬送手段と、
を有する記録媒体駆動装置において、前記筐体内には、
前記記録媒体の並び方向に延びる周囲に螺旋溝が形成さ
れた支柱が固定され、前記移動ベースには、前記螺旋溝
と螺合する回転体が回転自在に支持されており、前記移
動ベース上に、前記回転体を回転させて前記移動ベース
を前記記録媒体の並び方向へ移動させる駆動手段が搭載
されていることを特徴とするものである。
【0015】本発明では、移動ベース上に再生および/
または記録手段とともに、回転体およびこの回転体を駆
動する駆動手段が搭載されており、この駆動手段により
移動ベースが移動させられる構造である。そのため、移
動ベースを移動させる駆動手段を筐体側に配置する必要
がない。筐体側に前記駆動手段を設けた場合には、駆動
手段の動力の伝達部を筐体内に配置する必要が生じ、筐
体内に広いスペースが必要になるが、移動ベース上に前
記機構を配置していると、最小のスペースで移動ベース
を移動させるための手段を構成できる。
【0016】前記において、前記支柱は複数本設けら
れ、前記移動ベースには前記それぞれの支柱の前記螺旋
溝と螺合する複数個の回転体が設けられていることが好
ましい。
【0017】この場合、前記複数個の回転体は前記移動
ベースに直接にまたは軸受部を介して回転自在に支持さ
れており、前記複数個の回転体のうちの1個を除く回転
体は移動ベース上にて前記1個の回転体よりも半径方向
への移動余裕が大きくなるように支持されていることが
好ましい。
【0018】このように構成すると、移動ベース上での
回転体の支持箇所と、前記支柱の配置箇所との間の寸法
公差の累積を吸収できることになり、支柱の配置などを
若干ラフに構成しても、移動ベースをスムーズに移動さ
せることが可能である。
【0019】なお、前記の螺旋溝を有する支柱のみで移
動ベースを案内してもよいし、前記螺旋溝を有する支柱
以外の螺旋溝を有しない支柱を設け、移動ベースが螺旋
溝を有しない支柱を基準として案内されるものであって
もよい。
【0020】また、前記移動ベース上に搭載された駆動
手段は、前記複数の回転体の外周にそれぞれ掛けられる
ベルトと、このベルトを周回させるモータとを備えてい
るものとして構成できる。
【0021】この場合、前記移動ベースには、記録媒体
と対向する側に、前記再生および/または記録手段が配
置され、前記ベルトは、前記移動ベース上において、前
記再生および/または記録手段が設けられていない領域
に配置されているものとすると、移動ベース上にて、記
録媒体の再生や記録動作に悪影響を及ぼすことなく、各
回転体を駆動できるようになる。
【0022】なお、前記回転体をモータおよび歯車列を
用いて回転させることも可能である。
【0023】また、本発明では、前記移動ベースは、複
数個設けられ、それぞれの移動ベースが前記支柱と前記
回転体との螺合により個別に移動可能であるものとして
構成できる。
【0024】各移動ベースに個別に搭載された回転体を
駆動することにより、各移動ベースを独立して移動させ
ることができるため、複数の記録媒体を同時に動作させ
たり、または記録媒体の選択の際の休止時間を短くでき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明における記録媒体駆動装
置を示す外観斜視図、図2は図1の記録媒体駆動装置内
部の概略をX1方向から見た側面図、図3は図1の記録
媒体駆動装置の内部をZ2方向から見た平面図、図4は
記録媒体駆動装置内の駆動領域の斜視図である。
【0026】図1ないし3に示す記録媒体駆動装置10
は、例えばコンピュータのデータバックアップ用であ
る。
【0027】図1に示すように、この記録媒体駆動装置
10の筐体11の正面(図示Y1側)11aには、複数
(図1では6つ)の出入口12が形成されており、各出
入口12には開閉扉13がそれぞれ設けられている。こ
れら出入口12および開閉扉13を通じ、記録媒体Mを
記録媒体駆動装置10の内部に装填することができ、ま
た装填されている記録媒体Mを取り出すことが可能とな
っている。
【0028】図2に示すように、記録媒体駆動装置10
の内部には、収納領域20が設けられている。収納領域
20には、高さ方向(Z方向)に並ぶ収納部21が複数
設けられており、各収納部21には記録媒体Mを保持す
るホルダ(媒体保持手段)22がそれぞれ設けられてい
る。ホルダ22は金属板を板金加工したものであり、一
方の側面(X1側)には支持片22a,22b,22c
が突出形成され、さらに図示Y方向に延びるラック26
が取り付けられている。またホルダ22の他方の側面
(X2側)には、支持突起22d,22dが突出形成さ
れている。
【0029】図3および図4に示すように、収納領域2
0の側方(X1およびX2側)には、ホルダ22を支持
する内部筐体23,24が設けられている。一方の内部
筐体23の両端は部分的にホルダ22方向(X2方向)
に折り曲げた折曲片23a,23bが形成されており、
この折曲片23a,23b間に図示Y方向に伸びるロッ
ド27が架設されている。前記ロッド27は、高さ方向
に所定の間隔で複数並設されている。前記ホルダ22の
各支持片22a,22b,22cの中心には、図示Y方
向に重なる穴がそれぞれ穿設されており、各穴に前記ロ
ッド27が挿通されている。すなわち、ホルダ22のX
1側は、支持片22a,22b,22cによりロッド2
7に支持されている。なお、前記ラック26はロッド2
7の下方に位置する関係となっている。
【0030】内部筐体23の外側には搬送駆動手段30
が設けられている。搬送駆動手段30は、動力モータ3
1、高さ方向に積層され前記各ラック26の歯にそれぞ
れ噛み合う複数の連結ギヤ群32、前記動力モータ31
で生じた動力を連結ギヤ群32に伝える伝達ギヤ群3
3、前記複数の連結ギヤ群32の切り換えを行う切換え
手段34およびこの切換え手段34を動作させる切換え
モータ35などから構成されている。
【0031】上記搬送駆動手段30では、切換えモータ
35が始動すると、高さ方向に並ぶ複数の連結ギヤ群3
2を構成する個々の連結ギヤ32aのうち、いずれか1
の連結ギヤ32aを選択するように前記切換え手段34
が切り換え駆動させられる。そして、伝達ギヤ群33の
動力は、この選択された1つの連結ギヤ32aのみに伝
達され、その他の連結ギヤ32aには伝わらないように
設定される。よって、この連結ギヤ32aと噛み合うラ
ック26に対してのみ移送力を作用させることができる
ため、複数のホルダ22のうち1のホルダ22のみを図
示Y1およびY2方向へ移送させることが可能となって
いる。すなわち、記録媒体駆動装置10の内部には、記
録媒体Mを収納領域20から駆動領域40へ、および駆
動領域40から収納領域20に移送するための搬送手段
が設けられている。
【0032】一方、図4に示すように他方の内部筐体2
4には、図示Y方向に延びる案内溝24aが高さ方向に
所定の間隔で並設されている。この案内溝24aには、
前記ホルダ22の支持突起22d,22dが挿通されて
おり、この案内溝24aに案内および支持されて、前記
ホルダ22が図示Y1およびY2方向に移動可能となっ
ている。また図3および図4に示すように、内部筐体2
4の端部には、内部筐体24をX2方向に折り返した折
曲部24bが形成されており、この折曲部24bには高
さ方向に所定間隔で並ぶ切欠き24cが形成されてい
る。
【0033】図2および図3に示すように、記録媒体駆
動装置10の奥部Y2側には、前記収納領域20に対向
する駆動領域40が設けられている。この駆動領域40
には、前記記録媒体Mに記録されているデータを読み出
し、さらには記録媒体Mにデータの記録を行う再生およ
び/または記録手段(記録再生手段)50(50A,5
0B)が設けられている。また記録媒体駆動装置10の
筐体11の天面11bと底面11cとの間には、等ピッ
チで形成された螺旋状のねじ溝を有する3本の支柱41
a,41b,41cが立設されて固定されている。
【0034】図3及び図4に示すように、各記録再生手
段50A,50Bは、金属板などを板金加工等を施した
上部基板51aおよび下部基板51bとからなる移動ベ
ース51A,51B上にそれぞれ搭載されている。上部
基板51a上には、3つの回転体52a,52b,52
cが回転自在に固定されている。回転体52a,52
b,52cは、すべて同型同寸法に形成され、その側面
には所定のピッチからなるギヤ歯が周設されている。ま
たこれら各回転体52a,52b,52cの中心には貫
通孔が形成されており、この貫通孔の内表面には雌ねじ
が形成されている。そして、この貫通孔の内部に前記各
支柱41a,41b,41cが挿通されており、前記回
転体52a,52b,52cの雌ねじが各支柱41a,
41b,41cの各ねじ溝にそれぞれ噛み合わされてい
る。すなわち、前記移動ベース51A,51Bはこの3
本の支柱41a,41b,41cに支持されている。
【0035】前記回転体52a,52b,52cは、前
記上部基板51aに直接に回転自在に支持されまたは前
記上部基板51aに挿通された軸受部に回転自在に支持
されている。ここで、基準となる回転体52aまたはこ
れを支持する軸受は、上部基板51aに対してほとんど
動かないように最小の隙間を介して取付けられている
が、他の回転体52bと52cまたはこれらを支持して
いる軸受部は前記上部基板51aに対して基板面方向へ
前記回転体52aよりも大きな移動余裕を有して取付け
られている。
【0036】したがって、前記上部基板51aと各支柱
41a,41b,41cとの間に配置寸法公差が存在し
ていても、回転体と支柱を確実に螺合させることがで
き、1本の支柱41aおよび1個の回転体52aを基準
として移動ベース51A、51Bを確実に移動させるこ
とができる。
【0037】また前記回転体52aと回転体52bの
間、および回転体52cと回転体52aとの間には、補
助プーリ53a,53bが回転自在に設けられている。
そして、前記回転体52a,52b,52cおよび補助
プーリ53a,53bの間には、ベルト(動力伝達手
段)55が架設されている。
【0038】図3に示すように、下部基板51bの端部
(内部筐体24と対向する部分)51b1には、内部筐
体24の折曲部24bを両側方向から挟み込むように光
センサ25が設けられている。前記光センサ25は、1
組の発光素子と受光素子とから構成され、これらが前記
切欠き24c(図4参照)に対向する位置に取り付けら
れている。そして、後述するように、移動ベース51A
又は51BがZ方向に移動し、発光素子と受光素子との
間に折曲部24bが位置する場合には光センサ25の出
力がLレベルとなり、この間に切欠き24cが位置する
と光センサ25の出力はHレベルに反転するように設定
されている。
【0039】前記上部基板51aには、前記回転体52
aと一体で回転する連動歯車56が設けられており、こ
の連動歯車56の中心孔内にも前記支柱41aが挿通さ
れている。また連動歯車56の近傍には、モータ57が
設けられており、このモータ57の動力が図示しないギ
ヤ群を介して前記連動歯車56に伝達されて、移動ベー
ス51A、51Bを昇降させる駆動手段が構成されてい
る。
【0040】下部基板51b上には、キャプスタン58
とこのキャプスタン58に回転を与えるモータ59、お
よび記録媒体Mにデータを記録し、又はデータの再生を
行うヘッドHが設けられている。
【0041】なお、記録媒体駆動装置10の内部には、
上記各モータの始動や停止を制御したり、あるいはヘッ
ドHにおける再生時又は記録時のデータ処理等を制御す
る制御部が設けられている(図示せず)。そしてこの制
御部を介して、記録媒体駆動装置10とデータのバック
アップをすべきコンピュータサーバとが接続されてい
る。なお記録媒体駆動装置10に接続されるコンピュー
タサーバは、1台の場合もあるし、あるいは複数の場合
もある。
【0042】以下、記録媒体駆動装置の動作について説
明する。上記記録媒体駆動装置10は、例えばコンピュ
ータサーバのデータバックアップ装置用として使用され
る。そして、例えば設定された一定の時間ごとに、ある
いは所定の時刻ごとにコンピュータのハードディスクに
記録されている全てのデータを取得し保持する。
【0043】記録媒体駆動装置10の収納領域20に設
けられた各収納部21のホルダ22の中には、所定の記
録媒体Mがそれぞれ装填されている。この記録媒体Mと
しては、例えばDAT(ディジタルオーディオテー
プ)、QICを変形したTRAVAN(登録商標)等の
テープ式のものであり、所定の形状からなるカートリッ
ジ内に収められている。なお、その他の記録媒体として
は、例えばMO(マグネットオプティカル)などのディ
スク式のものであってもよいが、この場合には上記移動
ベース51A及び51B上の記録再生手段50Aおよび
50Bの構成をそのディスクに対応した構成とする必要
がある。
【0044】(記録再生手段の移動)まず、制御部が記
録又は再生を行うべき記録媒体Mを決定し、この記録媒
体Mが位置する高さ位置まで前記移動ベース51A又は
51Bが移動させられる。例えば、図2に示すように最
上層に位置する記録媒体Mが再生又は記録すべき記録媒
体として選択された場合には、移動ベース51A側のモ
ータ57が正転方向に回転駆動されられる。そして、前
記駆動手段を構成する連動歯車56および回転体52a
が回転駆動させられ、ベルト55が図示α1方向に回旋
させられる(図3参照)。これにより、回転体52aの
回転力が、ベルト55を介して各回転体52b,52c
にそれぞれ伝達され、回転体52a,52b,52cが
一定の回転速度で同期回転させられる。このとき、各回
転体52a,52b,52cの雌ねじと各支柱41a,
41b,41cのねじ溝との間にねじ送り作用が働くた
め、前記各回転体52a,52b,52cを各支柱41
a,41b,41cに沿って図示Z1方向に等速度で移
動させることができる。よって、移動ベース51Aを水
平姿勢の状態で移動させることが可能となる。
【0045】また下部層に位置する記録媒体Mが再生又
は記録すべき記録媒体として選択された場合には、モー
タ57の回転方向を逆転させ、ベルト55を図示α2方
向に回旋させることにより、移動ベース51Aを図示Z
2方向の下方に移動させることが可能である。
【0046】上記の動作は、下部側の移動ベース51B
においても全く同様であり、モータ57の回転方向を正
転又は逆転させることにより、移動ベース51Bを自在
に図示Z1方向に上昇移動又はZ2方向に下降移動させ
ることができる。すなわち、移動ベース51Aおよび5
1Bは、移動ベース51Aおよび51B自体をZ方向に
移動させる移動手段として機能する。
【0047】そして、移動ベース51Aまたは51Bが
Z方向に上昇又は下降移動すると、前記光センサ25の
出力が切欠き24cを通過するたびに変化する。よっ
て、制御部では、この光センサ25の出力を検知し前記
モータ57の回転を止めることにより、移動ベース51
Aまたは51Bを所定の高さ位置に停止させることがで
きる。
【0048】このように、上記記録媒体駆動装置10で
は、筐体11の内部に設けられた2組の移動ベース51
Aと51Bを互いに別個独立に移動させることが可能で
ある。よって、例えば移動ベース51A側でバックアッ
プデータを取得しているときに、移動ベース51Bでは
新たな記録媒体に記録を行うための準備を行うことがで
きる。このため、2つの記録媒体の間にまたがって取得
しなければならないようなデータがコンピュータサーバ
側から送出された場合に、制御部が移動ベース51A側
の記録媒体Mから移動ベース51B側の記録媒体Mにデ
ータ送信の切り換えを行った際に、データを欠落させる
ことなく連続して記録することが可能となる。また再生
時にも、データを欠落させることなく、コンピュータサ
ーバ側に送出することができる。
【0049】また上記記録媒体駆動装置10では、移動
ベース51A側と51B側の双方で同時にコンピュータ
サーバのデータのバックアップを取得することができ
る。すなわち、バックアップデータを2つ同時に取得す
ることができる。あるいは、一方の移動ベース51A側
があるコンピュータサーバとの間でバックアップデータ
の取得を行っているときに、他方の移動ベース51B側
が他のコンピュータサーバのバックアップデータの取得
をしたり、データの再生を行うことができる。よって、
データのバックアップ時間、または再生時間を短縮する
ことができる。
【0050】(ホルダの移動)次に、制御部は最上層の
ラック26に前記動力モータ31の動力が伝わるよう
に、搬送駆動手段30の切換え手段34を切り換える。
この切り換えは前記内部筐体23に取り付けられた切換
えモータ35により行われ、複数の連結ギヤ群32のう
ち最上層に位置する連結ギヤ32aが回転可能に設定さ
れる。これにより、動力モータ31の動力が選択された
最上層の連結ギヤ32aにのみ与えられるため、これに
噛み合う最上層のラック26が図示Y1又はY2方向に
移動させられる。この状態で、例えば連結ギヤ32aに
正転方向の回転を与えられると、図3の実線で示すβ1
に位置するホルダ22を、点線で示す駆動領域40方向
のβ2の位置に移動させることができる。また連結ギヤ
32aに逆方向の回転を与えると、前記β2に位置する
ホルダ22を、収納領域20方向のβ1の位置に戻すこ
とができる。
【0051】そして、ホルダ22がβ2方向に移動させ
られると、記録媒体MのテープにヘッドHが接する。同
時にキャプスタン58が、記録媒体Mを構成すれるカー
トリッジ内に設けられたテープ走行用の受けローラ(図
示せず)に当接させられる。そして、モータ59の回転
駆動力が、前記キャプスタン58を介して受けローラに
伝達されると、カートリッジ内のテープ走行が開始可能
となる。このため、コンピュータサーバと記録媒体駆動
装置10を搭載したバックアップ装置との間で記録媒体
Mにデータを記録し、又は記録されているデータの読み
出しを行うことができる。
【0052】なお、上記実施の形態では、2組の移動ベ
ース51A,51Bを設けたものを示したが、記録媒体
駆動装置10内により多くの収納部21が設けられるバ
ックアップ装置等の場合には、さらに移動ベースを増や
すことにより、支柱41a,41b,41cに3組、4
組,……と複数設けることも可能である。
【0053】また本発明の記録媒体駆動装置は、上記実
施の形態に示したバックアップ装置に搭載されるものに
限られるものではない。例えば音楽や映像のデータをデ
ィジタル的に又はアナログ的に処理して記録再生するた
めの装置に使用することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、移動ベー
ス上にこの移動ベースを移動させるための駆動手段が搭
載されているため、移動ベースを記録媒体に沿って移動
させるための機構を最小に構成できる。また移動ベース
上に設けられた回転体を駆動することで移動ベースを移
動させているため、移動ベースの移動動作を高精度に行
うことができる。
【0055】また、複数の移動ベースをそれぞれ独立し
て移動させることができるため、記録媒体の切り替え時
に取得データが欠落することなく連続的にデータを記録
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における記録媒体駆動装置を示す外観斜
視図、
【図2】図1の記録媒体駆動装置内部の概略をX1方向
から見た側面図、
【図3】図1の記録媒体駆動装置の内部をZ2方向から
見た平面図、
【図4】記録媒体駆動装置内の駆動領域の斜視図、
【図5】従来の平行リンク方式を利用した移動手段を示
す側面図、
【図6】従来のスライドプレート方式を利用した移動手
段を示す側面図、
【符号の説明】
10 記録媒体駆動装置 20 収納領域 21 収納部 22 ホルダ 26 ラック 30 搬送駆動手段 32 連結ギヤ群 34 切換え手段 40 駆動領域 41a,41b,41c 支柱 50A,50B 記録再生手段 51A,51B 移動ベース 52a,52b,52c 回転体 53a,53b 補助プーリ 55 ベルト(動力伝達手段) M 記録媒体
フロントページの続き Fターム(参考) 5D057 AA22 BB28 BC02 BC06 BE02 BE03 EB13 5D072 AB22 BE02 BE03 BG05 BG06 EB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に、複数の記録媒体が並ぶ収納部
    と、前記記録媒体の並び方向に沿って移動可能に設けら
    れた移動ベースと、前記移動ベースに搭載されて前記各
    記録媒体へのデータの書き込みおよび/または記録媒体
    からのデータの読み出しを行う再生および/または記録
    手段と、前記移動ベースがいずれかの記録媒体に対向し
    たときに前記収納部と前記移動ベースとの間で前記記録
    媒体の搬送を行う搬送手段と、を有する記録媒体駆動装
    置において、 前記筐体内には、前記記録媒体の並び方向に延びる周囲
    に螺旋溝が形成された支柱が固定され、前記移動ベース
    には、前記螺旋溝と螺合する回転体が回転自在に支持さ
    れており、前記移動ベース上に、前記回転体を回転させ
    て前記移動ベースを前記記録媒体の並び方向へ移動させ
    る駆動手段が搭載されていることを特徴とする記録媒体
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱は複数本設けられ、前記移動ベ
    ースには前記それぞれの支柱の前記螺旋溝と螺合する複
    数個の回転体が設けられている請求項1記載の記録媒体
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個の回転体は前記移動ベースに
    直接にまたは軸受部を介して回転自在に支持されてお
    り、前記複数個の回転体のうちの1個を除く回転体は移
    動ベース上にて前記1個の回転体よりも半径方向への移
    動余裕が大きくなるように支持されている請求項2記載
    の記録媒体駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記移動ベース上に搭載された駆動手段
    は、前記複数の回転体の外周にそれぞれ掛けられるベル
    トと、このベルトを周回させるモータとを備えている請
    求項1ないし3のいずれかに記載の記録媒体駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記移動ベースには、記録媒体と対向す
    る側に、前記再生および/または記録手段が配置され、
    前記ベルトは、前記移動ベース上において、前記再生お
    よび/または記録手段が設けられていない領域に配置さ
    れている請求項4記載の記録媒体駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記移動ベースは、複数個設けられ、そ
    れぞれの移動ベースが前記支柱と前記回転体との螺合に
    より個別に移動可能である請求項1ないし5のいずれか
    に記載の記録媒体駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2381936A (en) * 2001-11-07 2003-05-14 Tandberg Data Tape cartridge lifting apparatus
WO2017199430A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング株式会社 ディスク搬送装置、ディスク収納装置及びディスク搬送方法

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