JP2001249853A - データ移行方法 - Google Patents

データ移行方法

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JP2001249853A JP2000063289A JP2000063289A JP2001249853A JP 2001249853 A JP2001249853 A JP 2001249853A JP 2000063289 A JP2000063289 A JP 2000063289A JP 2000063289 A JP2000063289 A JP 2000063289A JP 2001249853 A JP2001249853 A JP 2001249853A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAN(Storage Area Network)環境に好適な
データ移行方法,及びその装置を提供することである。 【解決手段】 ホストと移行元ディスク装置が接続され
ているスイッチに,移行先ディスク装置を接続する。こ
の時点では,移行先ディスク装置のポートIDに,スイッ
チのF_Portに与えられたポートIDと同じ値を与えてお
き,移行先ディスク装置はホスト101から認識されない
ようにしておく。移行先ディスク情報は移行元ディスク
装置の構成情報を読み出す。その後,スイッチにおい
て,移行元ディスク装置103の物理ポートID 602と移行
先ディスク装置104の物理ポートID 602とを入れ替え
る。移行先ディスク装置は,移行元ディスク装置上の論
理ボリューム番号とそのボリュームの大きさに応じたボ
リュームを構築し,移行元ディスク装置内のデータを対
応するボリュームに格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ストレージエリア
ネットワーク(以下「SAN」という。)に新ディスク装
置(移行先ディスク装置)を追加接続し,SANに既に接
続されている旧ディスク装置(移行元ディスク装置)か
らその新ディスク装置にデータを移行する方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータシステムでは,複数
のサーバがLAN等のネットワークで接続され,各コンピ
ュータには,それぞれ,ディスク装置が直接接続される
構成となっていた。各ディスク装置内のデータは,それ
が直接接続されるサーバにより管理されていた。つま
り,データは分散して管理されていた。
【0003】しかし,最近では,複数のサーバ,複数の
ディスク装置,バックアップ装置等がスイッチ,ハブ等
で接続される構成をとるSANがホットなトピックとなっ
ている。これらの装置とスイッチ又はハブ等との間の物
理的な接続には,ファイバチャネルが用いられる。SAN
を用いてシステムを構成するメリットは,スケーラビリ
ティに優れていること,複数のディスク装置に分散した
データを統合して一元管理を行えるため,管理コストの
低減を実現できる,といった点にある。そのため,SAN
は,大規模システムの構築に適している。SANでは,多
くの資源が相互接続されるため,それらの資源の管理が
重要な議題となる。例えば,ディスク装置の管理として
は,論理ボリュームの管理(バックアップ等)が挙げら
れる。現在は,それらの管理方法が,SNIA(Storage Ne
tworking Industry Association),NSIC(National St
orage Industry Consortium)において検討されてい
る。
【0004】一方,米国特許第5,680,640号には,第1
のデータストレージシステムから第2のデータストレー
ジシステムへデータを移行するシステム及びその方法が
開示されている。その概要は次の通りである。ホスト,
ネットワーク,又はその他のデータ処理システムにあら
かじめ接続されている第1のデータストレージシステム
が,上記ホストから切り離され,第2のデータストレー
ジシステムに接続される。上記第2のデータストレージ
システムは,上記ホスト,又は上記データ処理システム
に接続される。上記第2のデータストレージシステム
は,どのデータ要素が上記第2のストレージシステムに
格納されているか,そして,上記第1のデータストレー
ジシステム上のどのデータが上記第2のストレージシス
テムにコピーされているかを示すデータマップ,又はデ
ータテーブルを有している。上記ホスト,上記ネットワ
ーク,又は上記データ処理システムが上記第2のストレ
ージシステムにデータを要求すると,上記第2のデータ
ストレージシステムは,そのデータが上記第2のデータ
ストレージシステム,又は上記第1のストレージシステ
ムに格納されているか否かを判断する。もし,データが
上記第2のデータストレージシステムに格納されていれ
ば,上記ホスト等に対して,そのデータを使用可能にす
る。もし,そのデータが上記第2のデータストレージシ
ステムに格納されていない場合には,上記第2のデータ
ストレージシステムは上記第1のデータストレージシス
テムに要求を発行し,上記ホスト等に対して,そのデー
タを使用可能にする。そして,上記第2のデータストレ
ージシステムは,そのデータを自分のシステムに書き込
み,上記データマップ又は上記データテーブルを更新す
る。上記第2のデータストレージシステムはビジーでな
いとき,上記データマップ又は上記データテーブルをス
キャンし,上記第1のデータストレージシステムのどの
データが,まだ自分のシステムにコピーされていないか
を判断し,そのデータのコピーと,上記データマップ又
は上記データテーブルの更新を実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,680,640
号に開示されるデータ移行システム及びその方法によれ
ば,上記ホスト等と独立して,上記第1のデータストレ
ージシステムから上記第2のデータストレージシステム
へのデータ移行を実行することができる。
【0006】しかし,上記データ移行システムおよびそ
の方法では,上記第2のデータストレージシステムの導
入時に,上記第1のデータストレージシステムを上記ホ
ストから切り離し,上記第2のデータストレージシステ
ムに接続し,上記第2のデータストレージシステムを上
記ホストに接続するという手続が必要となる。そのた
め,少なくとも上記第1のデータストレージシステムが
上記ホストから切り離されてから,上記第2のデータス
トレージシステムが上記ホスト及び上記第1のストレー
ジシステムに接続されるまでの間は,上記ホストはI/O
(Input/Output)要求を発行することができない。ま
た,その間,上記第1のデータストレージシステムを使
用する上記ホスト上のアプリケーション等も一時的に停
止される必要がある。データ移行に伴うコストをより抑
えるためには,そのI/Oを発行できない時間,アプリケ
ーションを停止する時間ををより短縮する必要がある。
【0007】また,上記データ移行システムおよびその
方法では,上記第1のデータストレージシステムと上記
第2のデータストレージシステムとを接続するために,
それらのデータストレージシステムの各々に,チャネル
を新たに設けなければならない。
【0008】さらに,米国特許第5,680,640号には,SAN
環境下のデータ移行システム及びその方法が開示されて
ない。
【0009】本発明の目的は,SAN環境に適したデータ
移行システム及びその方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の代表的なデータ
移行の概要は次の通りである。
【0011】ホストコンピュータと第1のディスク装置
とがそれぞれ通信チャネルによりスイッチのポートに接
続されており,上記第1のディスク装置は上記スイッチ
を介して上記ホストコンピュータからリード/ライト要
求を受け付けているものとする。上記スイッチの各ポー
トには物理ポートIDと論理ポートIDとが割り当てられて
おり,上記スイッチは,物理ポートIDと論理ポートIDと
の対応関係を保持するテーブルを有している。第2のデ
ィスク装置を上記ホストコンピュータが接続されている
ポート及び上記第1のディスク装置が接続されているポ
ート以外の上記スイッチのポートに接続する。上記第2
のディスク装置は,上記スイッチを介して,上記第1の
ディスク装置の構成情報(例えば,論理ボリューム数,
各論理ボリュームのサイズ)を取得する。その後,上記
第1のディスク装置が接続されるスイッチのポートに割
り当てられている物理ポートI/Dと論理ポートI/Dとの対
応関係と,上記第2のディスク装置が接続されるスイッ
チのポートに割り当てられている物理ポートI/Dと論理
ポートI/Dとの対応関係とを入れ替える。具体的には,
上記第1のディスク装置が接続されるスイッチのポート
に割り当てられている論理ポートIDと上記第2のディス
ク装置が接続されるスイッチのポートに割り当てられて
いる論理ポートIDとを入れ替える。これにより,ホスト
コンピュータから上記第1のディスク装置にアクセスし
ても,実際には,上記第2のディスク装置にアクセスさ
れることになる。このポートID切替処理を行った後,上
記第2のディスク装置上に,上記第1のディスク上の構
成情報に対応する論理ボリュームが構築され,上記第1
のディスク装置内のデータが上記第2のディスク装置に
移行される。上記ホストコンピュータから,上記第2の
ディスク装置に既に移行されているデータに対してリー
ド又はライト要求が合った場合には,上記第2のディス
ク装置によりそのデータに対してその処理が行われる。
上記ホストコンピュータから,上記第2のディスク装置
にまだ移行されていないデータに対してリード又はライ
ト要求が合った場合には,そのデータが上記第1のディ
スク装置から上記第2のディスク装置に読み出され,上
記第2のディスク装置によりそのデータに対してその処
理が行われる。
【0012】その他の本願が提供するデータ移行方法
は,発明の実施の形態の欄で明らかにされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,実施例1乃至実施例5は,S
AN環境に好適なデータ移行方法及びその装置を提供す
る。
【0014】〔実施例1〕本実施例では,ホストと移行
元ディスク装置が接続されているスイッチに,移行先デ
ィスク装置が接続され,そのスイッチを用いて,移行元
ディスク装置内のデータが,移行先ディスク装置に移行
される。従って,本実施例によれば,ホストと移行元デ
ィスク装置との間の接続を切り離し,移行先ディスク装
置をホスト及び移行元ディスクに接続するという作業は
必要なく,単に,移行先ディスク装置をスイッチに接続
するだけなので,上述の米国特許第5,680,640号に開示
されるデータ移行システム及びその方法に比べて,移行
先ディスク装置を追加する作業が短縮される。そのた
め,データ移行に伴うコストもより抑えることができ
る。また,本実施例によれば,データ移行のための専用
チャネルを設ける必要もないので,ハードウェアのコス
トも,より抑えることができる。
【0015】以下,図1から図10を用いて,本実施例を
説明する。
【0016】(1) システム構成 図1は,本発明のデータ移行システム及びその方法が適
用されるコンピュータシステムの第1の実施例を説明す
るための図である。2つのホスト101,移行元ディスク
装置103,及び移行先ディスク装置104が,スイッチ102
により接続されており,これらがSANを形成している。
ホスト101,移行元ディスク装置103,及び移行先ディス
ク装置104とスイッチ102との間はファイバチャネル105
で接続されている。なお,本発明は,移行元ディスク装
置103から移行先ディスク装置104へデータ移行するとい
うものであるから,本発明を実施する上で,ホストの台
数は制限されない。
【0017】図5は,ファイバチャネル105において使用
されるフレームの構造を示す。フレームはフレームの先
頭を示すSOF(Start Of Frame) 501と,終わりを示すE
OF(End Of Frame) 505との間にFRAME HEADER 502,DAT
A FIELD 503とCRC 504(Cyclic Redundancy Check)が
入る。FRAME HEADER 502はフレームの制御情報を含み,
受信側アドレスであるD_ID(Destination ID) 507と送
信元アドレスであるS_ID(Source ID) 508,ルーティ
ングの制御を行うR_CTL(Routing Control) 506,デー
タの構造を示すTYPE 510,フレームのシーケンスやエク
スチェンジの制御を行うF_CTL(Frame Control) 511,
送信元と受信側のシーケンスの識別をおこなうSEQ_ID
(Sequence_ID) 512,各シーケンス毎のフレームの数
のカウント値を示すSEQ_CNT(Sequence count) 514,
データフィールドの制御情報であるDF_CTL(Data Field
Control) 513を含む。ファイバチャネル105のフレー
ムについてはANSIのX3.230 FC-PH(Fibre Channel Phys
ical and Signaling Interface)に詳しい。
【0018】図3は,図1に示されるコンピュータシステ
ムの論理的なネットワーク接続構成を示す。そのコンピ
ュータシステムでは,ファブリック301は一つのスイッ
チ102で構成されている。ホスト101,ディスク装置との
接続に使用するスイッチ102のポート303は,F(Fabri
c)ポートと呼ばれる。また,ホスト101,ディスク装置
のポート302は,N(Node)ポートと呼ばれる。図4に示
すように,ファブリック401は,複数のスイッチ102で構
成されることも可能である。スイッチ間を接続するスイ
ッチのポートはE(Expansion)ポート401と呼ばれる。
【0019】図3のようにファブリックが一つのスイッ
チ102で構成されている場合,ホスト101から移行先ディ
スク装置104へのデータ転送は次のようにして行われ
る。ホスト101は,自分のポートのIDをS_ID 508に格納
し,フレームの送信先のポートIDをD_ID 507に格納しフ
レームを送信する。スイッチ102は,フレームを受信す
ると,D_ID 507に格納されているポートIDを調べ,その
ポートIDと一致するF_Portから,移行先ディスク装置10
4のN_Portへフレームを送信する。S_ID 508及びD_IDは
論理的なポートIDであり,また,図4に示したように,
ファブリック401が複数のスイッチ102で構成されている
場合,ホスト101から移行先ディスク装置104へのデータ
転送は次のようにして行われる。ホスト101と直接接続
されているスイッチ102は,ホスト101からフレームを受
信すると,D_ID 507に格納されているポートIDを調べ
る。しかし,そのスイッチは,そのポートIDと一致する
F_Portを持っていないので,E_Portから他のスイッチに
フレームを送信する。そして,そのポートIDと一致する
F_Portを持っている移行先ディスク装置104に直接接続
されているスイッチが,そのF_Portから移行先ディスク
装置104のN_Portへフレームを送信する。以上,ホスト1
01から移行先ディスク装置104へのデータ転送を例にと
り説明したが,いずれの装置間のデータ転送も同様に行
われる。
【0020】再び,図1を参照して,スイッチ102,移行
元ディスク装置103,移行先ディスク装置104,及びホス
ト101の順で,それらの構成を説明する。
【0021】(A) スイッチ102の構成 スイッチ102は,スイッチ制御部110,スイッチモジュー
ル111,及びポート制御部112とを含む。
【0022】スイッチ制御部110は,スイッチ102内の制
御を行うものであり,CPU114,メモリ制御部115,メモ
リ116,及び不揮発メモリ117とを含む。
【0023】CPU114は,内部バス113を用いて,各制御
部と制御情報及びデータのやり取りを行う。
【0024】不揮発メモリ117は,メモリ制御部115によ
りリード/ライトが制御され,スイッチ102の制御に必
要なスイッチ制御プログラム119,及びそのプログラム
の実行時に必要なポート構成テーブル118等のデータを
格納する。
【0025】図6は,ポート構成テーブル118の構成例を
示す図である。図6(A)は,ポート切替処理前のポート
構成テーブルを示しており,図6(B)は,そのポート切
替処理後のポート構成テーブルを示している。ポート切
替処理については後述する。ポート構成テーブル118
は,ポートの構成を示すものであり,論理的なポートID
を示す論理ポートID 601,及び物理的なポートIDを示す
物理ポートID 602を含む。その他に,ファイバチャネル
の転送サービスクラスの規定,ループ等のポートの種別
が含まれていてもよい。本実施例では,図20に示すよう
に,論理ポートID_0にホスト101が,論理ポートID_1に
移行元ディスク装置103が,論理ポートID_4にホスト101
が接続されているものとする。また,論理ポートID_2に
移行先ディスク装置104が接続されるものとする。
【0026】メモリ116は,メモリ制御部115によりリー
ド/ライトが制御される。スイッチ制御プログラム119
がCPU114により実行されるとき,そのプログラムが不揮
発メモリ117から読み出され,メモリ116上に格納され
る。また,その際,ポート構成テーブル118も,必要に
応じてCPU114が不揮発メモリ117から読み出され,メモ
リ116上に格納される。
【0027】ポート制御部112は,データの符号化/複
合化等の制御を行う。具体的には,ポート制御部112
は,受信したファイバチャネルのフレームからシリアル
データを取り出してパラレルデータに変換し,また,そ
のフレームから送信先ID等,スイッチングに必要な情報
を取り出してスイッチモジュール111に送信する。ま
た,ポート制御部112は,その逆の処理も行う。
【0028】スイッチモジュール111は複数のポートを
有しており,それらは,それぞれ複数のポート制御部11
2に接続される。スイッチモジュール111は,内部バス11
3を介してCPU114と接続されており,CPU114により制御
される。スイッチモジュール111は,ポート制御部112か
らデータを受信すると,そのデータの送信先IDに従い,
出力すべきポートを切り替え,データを送信する。スイ
ッチモジュール111はクロスバスイッチ等で構成すれば
よい。
【0029】スイッチ102に接続される制御装置150は,
スイッチ102の各種パラメータの設定,本実施例の最も
特徴てきな機能である移行処理の制御及び情報管理を行
う。また,管理装置150は,後述する移行先ディスク装
置104内の移行プログラムを起動させるためのコマン
ド,移行情報(例えば移行中,移行終了,異常発生)を
取得するためのコマンドを持っている。
【0030】なお,図1では,管理装置150はスイッチ10
2に直接接続されているが,図22に示すように,ホスト1
01,スイッチ102,移行元ディスク装置103,移行先ディ
スク装置104,及び制御装置150をLAN(Local Area Netw
ork)に接続し, Web等により上記の設定を行うように
してもよい。
【0031】(B) 移行元ディスク装置102及び移行先デ
ィスク装置103の構成 本実施例では,説明を簡単にするため,移行元ディスク
装置103と移行先ディスク装置104とは,メモリ上のプロ
グラム及び情報以外は同様の構成とする。
【0032】移行元ディスク装置103は,ディスク制御
装置120とディスクユニット121とを含む。
【0033】ディスクユニット121は,複数のディスク
ドライブ130を含んでいる。それらのディスクドライブ1
30はインターフェース(I/F)129(ファイバチャネル,
SCSI等)によりディスク制御部124に接続されて
いる。しかし,本発明を実施する上では,ディスクドラ
イブ130の台数は制限されない。
【0034】ディスク制御装置120は,CPU 122,メモリ
制御部123,ポート制御部125,ディスク制御部124,及び
メモリ126を含む。CPU 122,メモリ制御部123,ポート
制御部125,及びディスク制御部124とは内部バスで接続
されている。
【0035】CPU 122は,それらの制御部と,その内部
バスを用いて制御情報,データ等のやり取りを行う。CP
U 122は,スイッチ102経由でホスト101から送信された
コマンドに応じて,そのコマンドの処理に必要なディス
クドライブ130にリード・ライト命令を発行する。CPU 1
22は,複数のディスクドライブ130により,よく知られ
ているRAID 0〜5の構成を構築し,ホスト101に対して論
理的なボリュームを提供する。
【0036】ポート制御部125は,ファイバチャネル105
により,スイッチ102のポート制御部112に接続されてお
り,その機能はポート制御部112と同様である。
【0037】メモリ126は,メモリ制御部123に接続され
ており,ディスク装置を制御するディスク装置制御プロ
グラム128,該プログラムの実行時に必要なデータ,及
び構成情報127を格納する。構成情報127は後述される。
ディスク装置制御プログラム128は,CPU 122により実行
され,ポート制御部125及びディスク制御部124の制御,
及びホスト101から受信したリード/ライトコマンドの
処理を行うプログラムである。
【0038】上述のように,移行先ディスク装置104の
構成要素は,メモリ137上のプログラム及び情報以外
は,移行元ディスク装置103の構成要素と同様であるの
で,メモリ137上のプログラム及び情報のみ説明する。
メモリ137上には,移行元ディスク装置103のメモリ126
に格納されている構成情報127が読み取られ,それが入
力されたものである移行元構成情報138と,データの移
行時に使用する移行プログラム142,データの移行の状
態を示す移行ワークテーブル143が格納される。
【0039】図8は,移行ワークテーブル143の構成例を
示す。移行ワークテーブル143は,ボリュームの番号80
1,スロットの番号802,及び該スロットの状態を表すス
テータス803を含む。
【0040】(C) ホスト101の構成 図2は,ホスト101の構成を示す。ホスト101は,CPU 20
1,メモリ制御部202,ポート制御部206,ディスク制御
部204,ディスクドライブ205,及びメモリ203とを含
む。
【0041】CPU 201,メモリ制御部202,ポート制御部
206,ディスク制御部204とは内部バス207で接続され
る。CPU 201は,内部バス207を用いて,それらの制御部
と,制御情報及びデータのやり取りを行う。
【0042】ポート制御部206は,ファイバチャネル105
を介してスイッチ102のポート制御部112と接続されてお
り,そのポート制御部102とコマンド,データ等のやり
取りを行う。
【0043】ディスクドライブ205は,ディスク制御部2
04に接続されオペレーティングシステム208,ポート制
御部206等のハードウェアを制御するデバイスドライバ2
09,アプリケーションプログラム210,及びこれらのプ
ログラムの実行時に必要なデータを格納する。
【0044】メモリ203は,メモリ制御部202と接続され
る。オペレーティングシステム208,ディスク制御部20
4,及びデバイスドライバ209,アプリケーションプログ
ラム210等がCPU210により実行される時,ディスクドラ
イブ205から読み出され,メモリ203上に格納される。
【0045】(2) データ移行処理のフロー 次に,図9を参照して,本発明のデータ移行処理を説明
する。なお,ホスト101と移行元ディスク装置103とは,
既にスイッチ102に接続されているものとする。
【0046】(A) 移行先ディスク装置をスイッチに接
続(901) まず,オペレータは,制御装置150を起動し,移行元デ
ィスク装置103及び移行先ディスク装置104が接続されて
いるスイッチ102のポート番号を入力する。
【0047】次に,オペレータは,移行先ディスク装置
104をスイッチ102に接続する。この時点では,移行先デ
ィスク装置104のポートIDには,既に使用されているポ
ートID以外のポートIDであればどのようなポートIDを付
けても良い。スイッチ102の各ポートにデフォルトでポ
ートIDが割り当てられているときは,移行先ディスク装
置104が接続されるF_Portに与えられているポートIDを
与えればよい。本実施例では,上述のように,移行先デ
ィスク装置104には,論理ポートID_2が与えられる。
【0048】移行先ディスク装置104に割り当てられた
論理ポートIDは,ホスト101が使用できるディスク装置
の論理ポートID_1とは異なるので,この時点では,ホス
ト101は,移行先ディスク装置104にアクセスすることは
できない。
【0049】(B) 移行元ディスク装置の構成情報を移
行先ディスク装置に入力(902) 移行先ディスク装置104の接続後,オペレータは,管理
装置150から上述のコマンドにより,移行先ディスク装
置104内の移行プログラム142を起動させる。起動された
移行プログラム142は,まず,移行元ディスク装置103か
ら構成情報127を取得する(902)。
【0050】図7に示すように,構成情報127は,移行元
ポートID 702,World wide Name 703,ファイバ構成情
報704,SCSI構成情報705を含む。
【0051】ファイバ構成情報704は,PLOGIペイロード
706とPRLIペイロード707とを含む。PRLIペイロード707
は,ファイバチャネルのN_Port Login(PLOGI)の際に
やり取りされる共通サービス・パラメータ708,ポート
名709,ノード名710,及びクラス・サービス・パラメー
タ711を含む。共通サービス・パラメータ708には,ファ
イバチャネルのバージョン情報や該ファイバチャネル機
器がサポートしているアドレス指定方法等の機能,及び
通信方法等が指定されている。クラス・サービス・パラ
メータ711は,クラスのサポート情報,X_IDの再割当,A
CKの能力等を示す。ファイバチャネルのパラメータに関
しては,上述のANSIのX3.230 FC-PHに詳しく記載されて
いる。PRLIペイロード707は,サービス・パラメータ712
を含む。
【0052】SCSI構成情報705は,INQUIRYデータ713,
ディスコネクト・リコネクト・パラメータ714,センス
データ715,及びモード・セレクト・パラメータ716を含
む。INQUIRYデータ713は,SCSI装置のタイプ,ベンダI
D,プロダクトID等を示す。ディスコネクト・リコネク
ト・パラメータ714は,接続の条件を示す。センスデー
タ715は,エラー発生時にディスク装置の状態を調べる
ためにやり取りされるものである。モード・セレクト・
パラメータ716は,SCSI装置の物理的属性,記憶媒体上
のデータ形式,エラーリカバリの方法や手順,I/Oプロ
セスの処理方法などに関する各種のパラメータの設定や
変更を行うものである。INQUIRYデータ713とモード・セ
レクト・パラメータ716とにより,移行元ディスク装置1
03内のボリウム数,各ボリウムのサイズ(ブロック数)
を知ることができる。ファイバチャネル105上のSCSIの
詳細なプロトコルに関しては,ANSIのX3.269 Fibre Cha
nnelProtocol for SCSIに詳しい。
【0053】構成情報127は上記のように既存のファイ
バチャネル,SCSI等のプロトコルを用いて取得できる情
報以外にも存在し得る。そのような構成情報が存在する
場合には,オペレータが,移行元ディスク装置103から
構成情報127を直接読み取り,移行先ディスク装置104に
入力する。読み取り,入力は,操作パネル,又はHTTPに
よるwebアクセスにて取得する。
【0054】移行先ディスク装置104の移行プログラム1
42は,移行先ディスク装置104への構成情報127の入力,
すなわち,移行元構成情報138の入力が終了すると,そ
の旨をスイッチ102に通知する。
【0055】(C) ポート切替処理(903) スイッチ102のスイッチ制御プログラム119が,その通知
を受けると,ポート切換処理が開始される。
【0056】ポート切換処理の詳細を,図10のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0057】最初に図3に示したように,ファブリック3
01が一つのスイッチ102で構成される場合について説明
する。
【0058】まず,スイッチ102のスイッチ制御プログ
ラム119が,移行元ディスク装置103を使用している全ホ
スト101に,ポート切換を開始する旨を通知する。その
通知を受け取ったホスト101のデバイスドライバ209は,
移行元ディスク装置103に対するI/Oを,ホスト101のメ
モリ203上にキューイングする(1001)。
【0059】移行元ディスク装置103へのI/Oが停止され
ると,デバイスドライバ209は,スイッチ102に対してI/
Oの停止完了を通知する。移行元ディスク装置103に対し
て実行中のI/O処理がある場合は,中止させてもよい
が,終了するまで実行させた後,I/Oの停止完了が通知
されるのが望ましい。スイッチ102のスイッチ制御プロ
グラム119は,全ホスト101からその通知を受け付けた
後,ポート構成テーブル118の移行元ディスク装置103の
論理ポートID 601と物理ポートID 602との対応関係,移
行先ディスク装置104の論理ポートID 601と物理ポートI
D 602との対応関係を変更する(1002)。つまり,ポー
ト構成テーブル118は,図6(B)のように書き換える。
この様子をコンピュータシステム全体の図で表すと,図
20に示す状態から図21に示す状態に変化することなる。
【0060】以後,スイッチ102のポート制御部112は,
フレームの送受信毎にポート構成テーブル118を参照す
ることにより,S_ID 508及びD_ID 507を操作し,ポート
の切換処理を行う。フレームの受信時には,受信したフ
レームのS_ID 508に対応する論理ポートID 601が検索さ
れ,そのフレームのS_ID 508は,その検索された論理ポ
ートID 601に対応する物理ポートID 602に変換される。
同様に,フレーム送信時は,フレームのD_ID 507と対応
する論理ポートID 601が検索され,そのD_ID 507は,そ
の検索された論理ポートID 601に対応する物理ポートID
602に変換される。このとき,フレームに付随しているC
RC 504は計算し直される。以上の処理により,移行元デ
ィスク装置103に対するフレームは,すべて移行先ディ
スク装置104に送信される。また,移行先ディスク装置1
04から送信されたフレームは,ホスト101からは,移行
元ディスク装置103から送信されたように見える。スイ
ッチ102内でのポート切換後,ホスト101のI/Oを再開す
る。(1003)次に,図4に示したように,ファブリック4
01が複数のスイッチ102で構成される場合について説明
する。
【0061】まず,マスタとなるスイッチ102(マスタ
スイッチ)を決める。本実施例では移行先ディスク装置
104が直接接続されているスイッチ102が,マスタスイッ
チとなる。
【0062】マスタスイッチのスイッチ制御プログラム
119は,移行元ディスク装置103を使用している全ホスト
101,及びファブリック401内のマスタスイッチ以外の全
スイッチ102に,ポート切換を開始する旨を通知する。
その通知を受け取ったホスト101のデバイスドライバ209
が行う処理は,I/Oの停止完了をマスタスイッチに通知
することを除いて,ファブリックが一つのスイッチ102
で構成されている場合と同じである。
【0063】マスタスイッチのスイッチ制御プログラム
118は,全ホスト101からその通知を受け付けた後,ポー
ト構成テーブル118の移行元ディスク装置103の論理ポー
トID601と物理ポートID 602との対応関係と,移行先デ
ィスク装置104の論理ポートID 601と物理ポートID 602
との対応関係を変更する共に,その変更をマスタスイッ
チ以外の全スイッチ102に通知する。マスタスイッチ以
外の全スイッチは,その通知に基づき,自身のポート構
成テーブル118を変更する。以後の各スイッチの動作
は,ファブリックが一つのスイッチ102で構成されてい
る場合のスイッチ102の動作と同じである。ファブリッ
ク401内の全スイッチ102のポート切換が行われた後,ホ
スト101のI/Oを再開する。
【0064】(D) データ移行処理(904) ポート切替処理が終了に同期して,データ移行処理が行
われる。図11のフローチャートを用いて,そのデータ移
行処理を説明する。
【0065】まず,移行プログラム142は,移行元ディ
スク装置103上の論理ボリューム番号とそのボリューム
の大きさに応じたボリュームを移行先ディスク装置104
に構築し,使用する変数及び図8で説明した移行ワーク
テーブル143の初期化を行う(1101)。
【0066】移行先ディスク装置104上の移行プログラ
ム142は,ホスト101からのI/O要求の有無をチェックす
る(1102)。
【0067】ホスト101からのI/O要求が無い場合は,移
行元ディスク装置103から,スロット単位でデータを移
行する。その際,。移行プログラム142は,移行ワーク
テーブル143を用いて,次に移行するデータのアドレス
を算出する(1103)。
【0068】移行元ディスク装置103の全論理ボリュー
ムに対して,ボリューム番号801の小さい順からデータ
移行が実行され,また,各ボリューム内においては,先
頭ブロックからデータ移行が行われる。図8に示した移
行用ワークテーブル132は,その先頭行のボリューム番
号801の欄に次移行アドレスを示す。次移行アドレスの
初期値は,最小のボリューム番号801の先頭ブロックア
ドレスとなる。また,移行ワークテーブル143は,その
先頭行のスロット番号802の欄に次移行スロットを示
す。2番目以降の行はボリューム番号801,スロット番号
802の昇順となるよう整列される。移行プログラム142
は,移行ワークテーブル143から得た次移行アドレスの
データを移行する際,そのスロット番号のステータス80
3を「移行中」へ変更する(1104)。
【0069】次に移行プログラム142は,ポート制御部1
25を用いて移行元ディスク装置103へスロットのサイズ
のリード要求を発行し,該当するデータを取得する(11
05)。
【0070】移行プログラム142は,移行元ディスク装
置103から得たデータを移行先ディスク装置104の対応す
るボリュームへディスク制御部124を使用しI/F 140を介
しディスクドライブ141へ書き込む(1106)。
【0071】ディスクドライブ141へデータを書き込ん
だ後,当該ボリュームの全スロットの移行が終了したか
チェックし,終了している場合には次のボリュームのデ
ータ移行を実行し,終了していない場合はスロット番号
をインクリメントする(1107)。
【0072】全ボリュームに関する移行が終了している
場合には移行処理を終了する(1108)。
【0073】次にホスト101からのI/O要求があった場合
について説明する。ホスト101からのI/O要求がある場合
には,移行プログラム142はリードかライトか調べる(1
109)。
【0074】移行プログラム142はそれがリードの場
合,移行ワークテーブル143を参照し,要求データが移
行済みかどうか調べる(1110)。
【0075】移行プログラム142は,移行済みの場合に
は,移行先ディスク装置104内のディスクドライブ141か
ら読み出し,ホスト101に返送する(1113,1112)。
【0076】ホスト101から要求されたデータが移行済
みでない場合には,移行プログラム142はポート制御部1
25を用いて,スイッチ102経由で移行元ディスク装置103
にリード要求を発行し,当該データを取得する。移行プ
ログラム142は,移行元ディスク装置103から取得したデ
ータをホスト101へ返送すると共に,移行先ディスク装
置104の対応するボリュームへそのデータを書き込む(1
111,1112)。
【0077】ディスクドライブ141へ当該データを書き
込んだ後,該データを移行ワークテーブル143に登録
し,ステータス803を移行済みとし,該要求に対する処
理を終える(1108)。
【0078】次に,ホスト101からのライト要求があっ
た場合について説明する。移行プログラム142は,ホス
ト101からライト要求に関するデータを受け取る(111
4)。
【0079】次に,移行プログラム142は,ポート制御
部125を用いて,スイッチ102経由で,移行元ディスク装
置103へホスト101からの要求データを含むようスロット
サイズ単位のリード要求を発行しデータを取得する。移
行プログラム142は移行元から得られたデータにホスト1
01から受け取ったデータを上書きし新しいスロットデー
タを作成した後,移行先ディスク装置104内のホスト101
が要求したボリュームに対して書き込みを行う(111
5)。
【0080】書き込みが終了したら,移行プログラム14
2は移行ワークテーブル143へ該スロットを登録し,ステ
ータス803を「移行済み」とし,ホスト101からのライト
要求に関する処理を終える(1107)。
【0081】(E) 移行元ディスク装置の切り離し(90
5) データ移行処理の終了後,オペレータは移行元ディスク
装置103をスイッチから切り離し,移行処理を終了する
(905)。
【0082】以上,実施例1のシステム構成及びデータ
移行処理のフローを説明した。本実施例によれば,ホス
トからのI/O要求が停止されるのは,移行元ディスク装
置103の構成情報を移行先ディスク装置104に入力されて
いる間,及びポートの切替処理が行われている間だけで
ある。従って,本実施例によれば,ホストと移行元ディ
スク装置との間の接続を切り離し,移行先ディスク装置
をホスト及び移行元ディスクに接続するという作業は必
要ないので,ホストからのI/O要求が停止される時間
は,米国特許第5,680,640号に開示されるデータ移行シ
ステム及びその方法においてホストからのI/O要求が停
止される時間に比べて短い。そのため,データ移行に伴
うコストをより抑えることができる。さらに,本実施例
によれば,データ移行のための専用チャネルを設ける必
要もないので,ハードウェアのコストも,より抑えるこ
とができる。
【0083】〔実施例2〕本実施例は,実施例1で説明
したシステム構成において,さらに,移行元ディスク装
置と移行先ディスク装置とを,インターフェース(例え
ばファイバチャネル又はSCSI)で直接接続する点で,実
施例1と異なる。本実施例では,そのインタフェースを
用いてデータ移行を行うので,実施例1に比べて高速に
データ移行を行うことができる。本実施例では,データ
移行用のインターフェースを設ける必要がある。しか
し,ホストと移行元ディスク装置との間の接続を切り離
し,移行先ディスク装置をホスト及び移行元ディスクに
接続するという作業は必要なく,単に,移行先ディスク
装置をスイッチに接続し,移行元ディスク装置と移行先
ディスク装置とをインターフェースで接続するだけなの
で,上述の米国特許第5,680,640号に開示されるデータ
移行システム及びその方法に比べて,移行先ディスク装
置を追加する作業が短縮される。
【0084】以下,図12を用いて,本実施例を説明す
る。
【0085】図12は,本発明のデータ移行システム及び
その方法が適用されるコンピュータシステムの第2の実
施例を説明するための図である。上述のように,そのコ
ンピュータシステムの各構成要素は,図1の各構成要素
と同様であるので,説明は省略する。
【0086】以下,本実施例におけるデータ移行処理フ
ローを説明する。データ移行処理フローは,図9で説明
した実施例1のものと同様である。但し,本実施例では
移行元ディスク装置1203と移行先ディスク装置1204とが
直接インターフェースで接続されており,そのインター
フェースを用いてデータ移行を行うので,移行元構成情
報1238により,移行元ディスク装置1203内の論理アドレ
スと物理アドレスの対応関係を求める必要がある。以
下,その異なる点のみを説明する。
【0087】図11のステップ1105,1113,及び1115で
は,スイッチ102を介して移行元ディスク装置からデー
タを読み込んだ。しかし,本実施例では,移行プログラ
ム1231は,移行元構成情報1238に含まれる情報を用い
て,移行元ディスク装置1203から読み出すべきデータの
論理アドレスに対応する物理アドレスを算出する。そし
て,移行プログラム1231は,I/F1240を用いて,算出し
た物理アドレスに対応する移行元ディスク装置1203のデ
ィスクドライブ1230に対して,直接リード要求を発行
し,当該データを取得する。このとき,当該データが移
行元ディスク装置1203の複数のディスクドライブ1230に
分散されている場合,又は離散した物理アドレスに格納
されている場合は,複数のリード要求を発行する。
【0088】本実施例では,移行元ディスク装置1203と
移行先ディスク装置1204とを直接インタフェースで接続
し,スイッチ1202を介さず,そのインターフェースを用
いてデータ移行を行うため,実施例1に比べて高速にデ
ータ移行を行うことができる。また,本実施例のデータ
移行はスイッチ1202を介さないので,スイッチのリソー
スの消費を抑えることができる。本実施例では,スイッ
チ1202に接続されているのは,ホストが2台,ディスク
装置が2台であるが,SAN環境下では,多くのホスト及び
ディスク装置が接続されるので,そのリソースを他のホ
ストと他のディスク装置間のデータ転送に割り当てるこ
とが可能となる。従って,本実施例によれば,実施例1
に比べて,データ移行に伴うスイッチの性能低下を抑制
することができる。
【0089】〔実施例3〕本実施例では,移行プログラ
ムをスイッチで実行する点で実施例1と異なる。本実施
例によれば,ディスク装置に移行プログラムを持たせる
必要がないので,そのようなプログラムを持たないディ
スク装置でも移行元ディスク装置からのデータ移行が可
能となる。
【0090】図13を用いて,本実施例のコンピュータシ
ステムの構成を説明する。但し,図1の構成要素と同様
のものについては説明を省略する。
【0091】本実施例では,スイッチ1302内の不揮発メ
モリ1317に,スイッチ1302の制御に必要なスイッチ制御
プログラム1319,移行処理を行う移行プログラム1342
と,それらのプログラムの実行時に必要なポート構成テ
ーブル1318,移行元構成情報1327,及び移行ワークテー
ブル1343等のデータとを格納する。移行先ディスク装置
1304内のメモリ1337にはディスク装置制御プログラム13
39が格納されるが,実施例1のように移行元構成情報や
移行ワークテーブル,移行プログラムは格納されない。
【0092】図14は,ポートの構成を示すポート構成テ
ーブル1318の構成例である。ポート構成テーブル1318
は,仮想的なポートIDを示す論理ポートID 1401,物理
的なポートIDを示す物理ポートID 1402,及びポートの
状態を示すステータス1403とを含む。
【0093】次に,図15のフローチャートを用いて,本
実施例のデータ移行処理を説明する。
【0094】オペレータは,移行先ディスク装置1304を
スイッチ1302に接続する(1501)。このステップは,図
9のステップ901と同様である。
【0095】次に,スイッチ1302の移行プログラム1342
は,移行元ディスク装置1303から構成情報1327を読み取
る(1502)。構成情報1327は図7に示すものと同様であ
る。
【0096】移行元ディスク装置1303の構成情報1327が
スイッチ1302に入力された後,スイッチ1302のスイッチ
制御プログラム1319はポート切換処理を開始する(150
3)。
【0097】本実施例のポート切替処理においても,実
施例1と同様に,ホストのI/Oを止めた後,ポート構成テ
ーブル1318の移行元ディスク装置1303の論理ポートID 1
401と物理ポートID 1402との対応関係と,移行先ディス
ク装置1304の論理ポートID1401と物理ポートID 1402と
の対応関係を変更する。しかし,本実施例のポート切替
処理では,次の点で実施例1のそれと異なる。本実施例
では,スイッチ1302のスイッチ制御プログラム1319は,
ポート構成テーブル1318における移行元ディスク装置13
03のポートIDのステータス1403を「移行中」とする。ポ
ート構成テーブル1318のステータス1403が「移行中」の
ポートIDに対するフレームは,対応するポートには送信
されず,スイッチ1302の移行プログラム1331に渡され
る。つまり,移行元ディスク装置1303へのアクセスはス
イッチ1302の移行プログラム1331が行う。
【0098】ファブリックが複数のスイッチ1302により
構成されている場合には,実施例1と同様のやり方でホ
ストのI/Oを止めた後,マスタスイッチのスイッチ制御
プログラム1319は,ポート構成テーブル1318における移
行元ディスク装置1303のポートIDのステータス1403を
「移行中」とする。ポート構成テーブル1318のステータ
ス1403が「移行中」のポートIDに対するフレームは,対
応するポートには送信されず,スイッチ1302の移行プロ
グラム1331に渡される。ファブリックが複数のスイッチ
1302で構成されている場合には,少なくともマスタスイ
ッチとなるスイッチ1302に移行元構成情報1327,移行ワ
ークテーブル1343,及び移行プログラム1342が搭載され
ていれば足りる。
【0099】ポート切替処理が終了した後,データ移行
処理を行う。まず,スイッチ1302の移行プログラム1342
は,移行元ディスク装置1303上に構成されている論理ボ
リューム番号と該ボリュームの大きさに従ったボリュー
ムを構築し,使用する変数や図8に示す移行ワークテー
ブル1332の初期化を行う。以後の処理は,移行先ディス
ク装置の移行プログラムではなく,スイッチ1302の移行
プログラム1302が行うという点を除き,実施例1で説明
した処理と同様である。
【0100】データ移行処理が終了した後,スイッチ13
02のスイッチ制御プログラム1319は,ポート構成テーブ
ル1318の移行先ディスク装置1304のステータスを「通
常」に変更する(1505)。オペレータは移行元ディスク装
置1303をスイッチ1302から切り離し,移行処理を終了す
る(1506)。
【0101】〔実施例4〕本実施例の特徴は,スイッチ
に接続されるパーソナルコンピュータ,ワークステーシ
ョン等で構成されるマイグレータ上で移行プログラムが
実行される点である。本実施例によれば,実施例3と同
様に,移行先ディスク装置に移行プログラムを持たせる
必要がないので,そのようなプログラムを持たないディ
スク装置でも移行元ディスク装置からのデータ移行が可
能となる。さらに,本実施例では,実施例3のように,
スイッチ上で移行プログラムを実行させないので,スイ
ッチの負荷を減らすことが可能となる。
【0102】図16を用いて,本実施例のコンピュータシ
ステムの構成を説明する。但し,図1の構成要素と同様
のものについては説明を省略する。
【0103】本実施例では,後述するようにマイグレー
タ1606内に,移行処理を行う移行プログラムと,移行元
構成情報,及び移行ワークテーブルを格納する点に特徴
がある。移行先ディスク装置1304内のメモリ1337にはデ
ィスク装置制御プログラム1339が格納されるが,実施例
1のように移行元構成情報や移行ワークテーブル,移行
プログラムは格納されない。また,実施例3と異なり,
本実施例では,スイッチ1602に,移行プログラムと,移
行元構成情報,及び移行ワークテーブルは格納されな
い。
【0104】図17は,マイグレータ1606の構成例を示
す。マイグレータ1606はCPU 1701,メモリ制御部1702,
ポート制御部1706,ディスク制御部1704,ディスクドラ
イブ1705,メモリ1703を含む。CPU 1701と,メモリ制御
部1702,ポート制御部1706,及びディスク制御部1704と
は内部バス1707で接続され,CPU 1701は各制御部との間
で制御情報,データのやり取りを行う。ポート制御部17
06は,ファイバチャネル1605によりスイッチ1602のポー
ト制御部1612と接続され,スイッチ1602とコマンド,デ
ータのやり取りを行う。マイグレータ1606のポートはN
ポートと呼び,スイッチ1602側のポートをFポートと呼
ぶ。ディスクドライブ1705はディスク制御部1704と接続
され,CPU 1701からのリード・ライトの指示を受け付け
る。ディスクドライブ1705にはマイグレータ1606に必要
なプログラムが格納されており,移行プログラム1731及
び,該プログラムの実行時に必要な移行ワークテーブル
1732等が格納する。メモリ1703はメモリ制御部1702と接
続され,移行プログラム1731の実行時に当該プログラム
がドライブ1705からメモリ1703上に読み出される。
【0105】次に,本実施例のデータ移行処理のフロー
を説明する。オペレータは移行先ディスク装置1604をデ
ータ移行用スイッチ1602に接続する。この時には,移行
先ディスク装置1604のポートIDはスイッチ1602のF_Port
に与えられたポートIDと同じ値を取り,移行先ディスク
装置1604はホスト1601からは認識されない。このステッ
プは,図9で説明したステップ901と同様である。
【0106】次に,マイグレータ1606の移行プログラム
1631は,移行元ディスク装置1603から構成情報1727を読
み取る。構成情報1727は図7に示すものと同様である。
【0107】移行元ディスク装置1603の構成情報1727が
マイグレータに入力された後,ポートの切換処理を行
う。その処理は,実施例1で説明したものと同様に,ホ
ストからのI/Oを停止させ,ポート構成テーブル1618の
移行元ディスク装置1603の物理ポート1604と移行先ディ
スク装置1604の物理ポートID1402とを入れ替える。スイ
ッチ1602の制御プログラムはポート構成テーブル1618の
移行元ディスク装置1603のポートIDのステータスを「移
行中」とする。ポート構成テーブルのステータスが「移
行中」の場合はフレームポートに送信されずにマイグレ
ータ1606の移行プログラム1731に渡される。移行元ディ
スク装置1603へのアクセスはマイグレータ1606の移行プ
ログラム1731が行う。これらの処理の後,ホスト1601の
I/Oを再開し,マイグレータ1606の移行プログラム1731
は移行処理を開始する。
【0108】ポート切替処理終了後,データ移行処理が
行われる。最初に,マイグレータ1606の移行プログラム
1731は移行元ディスク装置1603上に構成されている論理
ボリューム番号と該ボリュームの大きさに従ったボリュ
ームを構築し,使用する変数や,移行ワークテーブル17
32の初期化を行う。以後の処理は,移行先ディスク装置
の移行プログラムではなく,マイグレータ1606の移行プ
ログラム1731が行うという点を除き,実施例1で説明し
た処理と同様である。
【0109】データ移行処理が終了した後,実施例3と
同様に,スイッチ1602のスイッチ制御プログラム1619
は,ポート構成テーブル1318の移行先ディスク装置1304
のステータスを「通常」に変更する。オペレータは移行
元ディスク装置1603をスイッチ1602から切り離し,移行
処理を終了する。
【0110】なお,本実施例ではスイッチと,マイグレ
ータとの間をファイバチャネルで接続したが,ベンダユ
ニークなバス等で接続しても本実施例による効果をえら
れることは,本発明の技術分野に属する者であれば容易
にわかることである。
【0111】〔実施例5〕本実施例では,ホストがスイ
ッチのポート切換を実施する点に特徴がある。本実施例
によれば,実施例1乃至実施例4のように,スイッチ上に
ポート構成テーブルを搭載する必要がない。従って,こ
のような機能を有さないスイッチを用いてSANを構成し
た場合でも,データ移行を行うことが可能となる。
【0112】図18を用いて,本実施例のコンピュータシ
ステムの構成例を説明する。但し,図1の構成要素と同
様のものについては説明を省略する。後述するように,
本実施例では,実施例1と異なり,ホスト1801上にポー
ト構成テーブルが搭載され,スイッチ1802にはポート構
成テーブルは搭載されない。
【0113】図19は,ホスト1801の構成例を示す。ホス
ト1801はCPU 1901。メモリ制御部1902,ポート制御部19
06,ディスク制御部1904,ドライブ1905,及びメモリ19
03から構成され,CPU1 901と,メモリ制御部1902,ポー
ト制御部1906,及びディスク制御部1904との間は内部バ
ス1907で接続されている。CPU 1901は各制御部との間で
制御情報,データのやり取りを行う。ポート制御部1906
はファイバチャネル1905によりスイッチ1902のポート制
御部1812と接続されており,スイッチ1802との間でコマ
ンド,データのやり取りを行う。ホスト1801のポートを
Nポートと呼べ,スイッチ1902側のポートをFポートと呼
ぶ。ドライブ1905はディスク制御部1904と接続されてお
り,CPU 1901からのリード・ライトの指示を受け付け
る。ドライブ1905にはホスト1801に必要なプログラムが
格納されており,オペレーティングシステム1908,デバ
イスドライバ1909,アプリケーションプログラム1910及
び,ポート構成テーブル1918が格納される。メモリ1903
はメモリ制御部1902と接続されており,CPU 1901からの
リード・ライトの要求を受け付ける。オペレーティング
システム1908,ディスク制御部1904,ハードウェアを制
御するデバイスドライバ1909,アプリケーション1910等
のプログラムは,各プログラムの実行時にディスクドラ
イブ1905からメモリ1903上に読み出される。
【0114】次に,本実施例にデータ移行処理のフロー
説明する。そのフローは,図9に示した実施例1のデータ
移行処理のフローと同様である。但し,本実施例では,
ポート切替処理が実施例1と異なる。ここでは,ポート
切替処理のみ説明する。
【0115】本実施例のポート切替処理は,ファブリッ
ク401が単体のスイッチで構成されている場合でも複数
のスイッチで構成されている場合も同様の動作を行う。
最初にオペレータの指示により,ホストのデバイスドラ
イバ1909は,移行元ディスク装置1803を使用している全
ホスト1801に対して,ポート切換を開始する旨を通知す
る。その通知を受け取ったホスト1801のデバイスドライ
バ1909は移行元ディスク装置1803に対するI/Oをいった
ん蓄え,ホスト1801のメモリ203上にキューイングす
る。一方,移行元ディスク装置1803に対して実行中のI/
O処理は,終了するまで実行される。移行元ディスク装
置1803へのI/Oが停止されると,デバイスドライバ1909
は,スイッチ1802に対してI/Oの停止完了を通知する。
ポートを切り替える旨を通知したホストのデバイスドラ
イバ1909は,全ホスト1801からのI/O停止完了の通知を
受け付けた後,ポート構成テーブル1918の移行元ディス
ク装置1803の物理ポートID 602と移行先ディスク装置18
04の物理ポートID 602を入れ替えるように,全ホストに
通知する。以後,ホストのデバイスドライバはフレーム
の送受信毎にポート構成テーブル1918を参照し,S_ID 5
08,D_ID 507を操作しポートの切換処理を行う。この処
理は,実施例1で説明した処理と同様である。
【0116】以上,本発明の実施例1乃至5を説明した
が,これらの実施例を適宜組み合わせた形態も考えられ
る。例えば,実施例3乃至5において,実施例2と同様に
移行元ディスク装置1303と移行先ディスク装置1304とを
移行用のディスクインターフェースで接続し,これを介
してデータ移行を行うことが考えられる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
SAN環境に好適なデータ移行方法及びその装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるコンピュータシ
ステムの構成を説明するための図である。
【図2】ホストの構成を説明するための図である。
【図3】一つのスイッチで構成されるファブリックを説
明するための図である。
【図4】複数のスイッチで構成されるファブリックを説
明するための図である。
【図5】ファイバチャネルのフレームを説明するための
図である。
【図6】本発明のポート構成テーブルの構成例を示す。
【図7】本発明の移行元構成情報の構成例を示す。
【図8】本発明の移行ワークテーブルの構成例を示す。
【図9】本発明のデータ移行処理のフローチャートであ
る。
【図10】本発明のポート切換処理のフローチャートで
ある。
【図11】本発明のデータ移行処理のフローチャートで
ある。
【図12】本発明の第2の実施例におけるコンピュータ
システムの構成を説明するための図である。
【図13】本発明の第3の実施例におけるコンピュータ
システムの構成を説明するための図である。
【図14】本発明の第3の実施例におけるポート構成テ
ーブルの構成例を示す。
【図15】本発明の第3の実施例における移行処理のフ
ローチャートを示す。
【図16】本発明の第4の実施例におけるコンピュータ
システムの構成を説明するための図である。
【図17】本発明のマイグレータの構成例を示す。
【図18】本発明の第5の実施例におけるコンピュータ
システムの構成を説明するための図である。
【図19】本発明の第5の実施例におけるホストの構成
を説明するための図である。
【図20】本発明のポート切替処理前の,各ポートに割
り当たれている物理ポートIDと論理ポートIDとの対応を
説明するための図である。
【図21】本発明のポート切替処理後の,各ポートに割
り当たれている物理ポートIDと論理ポートIDとの対応を
説明するための図である。
【図22】本発明の制御装置をLANに接続した場合の構
成例を示す。
【符号の説明】
101,1201,1301,1601,1801…ホストコンピュータ,1
02,1202,1302,1602,1802…スイッチ,103,1203,1
303,1603,1803…移行元ディスク装置,104,1204,13
04,1604,1804…移行先ディスク装置,105,1205,130
5,1605,1805…ファイバチャネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 D Fターム(参考) 5B014 EA05 EB05 GA25 GC07 GE04 HA05 HB27 HC05 HC13 5B018 GA04 HA04 MA12 QA20 5B065 BA01 CA11 CC03 EA33 PA06 ZA02 ZA03 5B082 CA10 5D044 AB01 CC04 DE49 HL01 HL06 HL11 JJ06 JJ07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチと通信チャネルにより接続され,
    上記スイッチと通信チャネルにより接続されるホストコ
    ンピュータからのリード/ライト要求を受け付ける第1
    のストレージサブシステムから,第2のストレージサブ
    システムにデータを移行する方法であって,上記第2の
    ストレージサブシステムを通信チャネルにより上記スイ
    ッチと接続し,上記スイッチを介して,上記第1のスト
    レージサブシステムに格納されているデータを上記第2
    のストレージサブシステムに書き込むことを特徴とする
    データ移行方法。
  2. 【請求項2】スイッチと通信チャネルにより接続され,
    上記スイッチと通信チャネルにより接続されるホストコ
    ンピュータからのリード/ライト要求を受け付ける第1
    のストレージサブシステムから,第2のストレージサブ
    システムにデータを移行する方法であって,上記第2の
    ストレージサブシステムを通信チャネルにより上記スイ
    ッチと接続し,上記第1のストレージサブシステムに構
    築されている論理ボリュームの数,及びそれらのサイズ
    を,上記スイッチを介して,上記第2のストレージサブ
    システムに読み出し,上記第1のストレージサブシステ
    ムに構築されている論理ボリュームと同数及び同サイズ
    の論理ボリュームを上記2のストレージサブシステムに
    構築し,ボリューム単位で,上記第1のストレージサブ
    システムに格納されているデータを,上記スイッチを介
    して上記第2のストレージサブシステムに書き込むこと
    を特徴とするデータ移行方法。
  3. 【請求項3】それぞれポート識別子が割り当てられてい
    る複数のポートを有するスイッチの一つのポートと通信
    チャネルにより接続される第1のストレージサブシステ
    ムであって,上記スイッチの他のポートと通信チャネル
    により接続されるホストコンピュータから,上記スイッ
    チを介してリード/ライト要求を受け付ける上記第1の
    ストレージサブシステムから,第2のストレージにデー
    タを移行する方法であって,上記第2のストレージサブ
    システムを,上記スイッチの上記第1のディスク装置及
    び上記ホストコンピュータが接続されているポート以外
    のポートに通信チャネルにより接続し,上記第1のスト
    レージサブシステムが接続されているポートに割り当て
    られているポート識別子と,上記第2のストレージサブ
    システムが接続されているポートに割り当てられている
    ポート識別子とを互いに入れ替え,上記第1のストレー
    ジサブシステム内のデータを,上記スイッチを介して上
    記第2のストレージサブシステムに書き込み,上記ホス
    トコンピュータから上記第1のストレージサブシステム
    に対するリード又はライト要求があった場合,その要求
    は上記第2のストレージサブシステムに送信され,その
    リード又はライト要求があったデータが既に上記第2の
    ストレージサブシステムに書き込まれている場合には,
    上記第2のストレージサブシステムにより,その書き込
    まれているデータに対してリード又はライト処理が行わ
    れ,そのリード又はライト要求があったデータがまだ上
    記第2のストレージサブシステムに書き込まれていない
    場合には,そのデータが上記第2のストレージサブシス
    テムに書き込まれ,上記第2のストレージサブシステム
    により,その書き込まれているデータに対してリード又
    はライト処理が行われることを特徴とするデータ移行方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のデータ移行方法であっ
    て,上記第1のストレージサブシステムと上記第2のス
    トレージサブシステムとの間を通信チャネルにより直接
    接続し,上記第1のストレージサブシステム内のデータ
    を,上記スイッチを介してではなく,上記第1のストレ
    ージサブシステムと上記第2のストレージサブシステム
    との間を直接接続する通信チャネルを介して,上記第2
    のストレージサブシステムに書き込むことを特徴とする
    データ移行方法。
  5. 【請求項5】それぞれポート識別子が割り当てられてい
    る複数のポートを有するスイッチの一つのポートと通信
    チャネルにより接続される第1のストレージサブシステ
    ムであって,上記スイッチの他のポートと通信チャネル
    により接続されるホストコンピュータから,上記スイッ
    チを介してリード/ライト要求を受け付ける上記第1の
    ストレージサブシステムから,第2のストレージにデー
    タを移行する方法であって,上記第2のストレージサブ
    システムを,上記スイッチの上記第1のディスク装置及
    び上記ホストコンピュータが接続されているポート以外
    のポートに通信チャネルにより接続し,上記第1のスト
    レージサブシステムが接続されているポートに割り当て
    られているポート識別子と,上記第2のストレージサブ
    システムが接続されているポートに割り当てられている
    ポート識別子とを互いに入れ替え,上記第1のストレー
    ジサブシステムに構築されている論理ボリューム情報を
    読み出し,上記第2のストレージサブシステムに上記第
    1のストレージサブシステムに構築されている論理ボリ
    ュームと同数及び同サイズの論理ボリュームを構築し,
    上記第1のストレージサブシステム内のデータを,上記
    スイッチを介して上記第2のストレージサブシステムに
    書き込み,上記第1のストレージサブシステムから上記
    第2のストレージサブシステムへのデータの書き込みが
    完了したか否かをボリューム単位で管理し,上記ホスト
    コンピュータから上記第1のストレージサブシステムに
    対するリード又はライト要求があった場合,その要求は
    上記第2のストレージサブシステムに送信され,そのリ
    ード又はライト要求があったデータが既に上記第2のス
    トレージサブシステムへの書き込みが完了している場合
    には,上記第2のストレージサブシステムにより,その
    書き込まれているデータに対してリード又はライト処理
    が行われ,そのリード又はライト要求があったデータが
    まだ上記第2のストレージサブシステムへの書き込みが
    完了していない場合には,そのデータが上記第2のスト
    レージサブシステムに書き込まれ,上記第2のストレー
    ジサブシステムにより,その書き込まれているデータに
    対してリード又はライト処理が行われることを特徴とす
    るデータ移行方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のデータ移行方法であっ
    て,上記第2のストレージサブシステムが,上記スイッ
    チを介して上記第1のストレージサブシステムから上記
    論理ボリューム情報を読み出し,上記第2のストレージ
    サブシステムへのデータの書き込みが完了したか否かを
    ボリューム単位で管理することを特徴とするデータ移行
    方法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のデータ移行方法であっ
    て,上記スイッチが,上記第1のストレージサブシステ
    ムから上記論理ボリューム情報を読み出し,上記第2の
    ストレージサブシステムに上記第1のストレージサブシ
    ステムに構築されている論理ボリュームと同数及び同サ
    イズの論理ボリュームを構築し,上記第2のストレージ
    サブシステムへのデータの書き込みが完了したか否かを
    ボリューム単位で管理することを特徴とするデータ移行
    方法。
  8. 【請求項8】請求項5に記載のデータ移行方法であっ
    て,上記スイッチに接続された情報処理装置が,上記第
    1のストレージサブシステムから上記論理ボリューム情
    報を読み出し,上記第2のストレージサブシステムに上
    記第1のストレージサブシステムに構築されている論理
    ボリュームと同数及び同サイズの論理ボリュームを構築
    し,上記第2のストレージサブシステムへのデータの書
    き込みが完了したか否かをボリューム単位で管理するこ
    とを特徴とするデータ移行方法。
  9. 【請求項9】それぞれポート識別子が割り当てられてい
    る複数のポートを有するスイッチの一つのポートと通信
    チャネルにより接続される第1のストレージサブシステ
    ムであって,上記スイッチの他のポートと通信チャネル
    により接続されるホストコンピュータから,上記スイッ
    チを介してリード/ライト要求を受け付ける上記第1の
    ストレージサブシステムから,第2のストレージにデー
    タを移行する方法であって,上記第2のストレージサブ
    システムを,上記スイッチの上記第1のディスク装置及
    び上記ホストコンピュータが接続されているポート以外
    のポートに通信チャネルにより接続し,上記ホストコン
    ピュータからのリード/ライト要求先を上記第1のスト
    レージサブシステムから上記第2のストレージサブシス
    テムに切り替え,上記第1のストレージサブシステム内
    のデータを,上記スイッチを介して上記第2のストレー
    ジサブシステムに書き込み,上記ホストコンピュータか
    らリード又はライト要求があったデータが既に上記第2
    のストレージサブシステムに書き込まれている場合に
    は,上記第2のストレージサブシステムにより,その書
    き込まれているデータに対してリード又はライト処理が
    行われ,そのリード又はライト要求があったデータがま
    だ上記第2のストレージサブシステムに書き込まれてい
    ない場合には,そのデータが上記第2のストレージサブ
    システムに書き込まれ,上記第2のストレージサブシス
    テムにより,その書き込まれているデータに対してリー
    ド又はライト処理が行われることを特徴とするデータ移
    行方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のデータ移行方法であっ
    て,上記第1のストレージサブシステムに構築されてい
    る論理ボリュームの数,及びそれらのサイズを,上記ス
    イッチを介して,上記第2のストレージサブシステムに
    読み出し,上記第1のストレージサブシステムに構築さ
    れている論理ボリュームと同数及び同サイズの論理ボリ
    ュームを上記2のストレージサブシステムに構築し,ボ
    リューム単位で,上記第1のストレージサブシステムに
    格納されているデータを,上記スイッチを介して上記第
    2のストレージサブシステムに書き込むことを特徴とす
    るデータ移行方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のデータ移行方法であ
    って,上記第2のストレージサブシステムは,上記第2
    のストレージサブシステムへのデータの書き込みが完了
    したか否かをボリューム単位で管理することを特徴とす
    るデータ移行方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11の何れかに記載
    のデータ移行方法であって,上記通信チャネルはファイ
    バチャネルであることを特徴とするデータ移行方法。
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