JP2006127398A - ストレージシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成情報の構造の異なるストレージ装置の間での構成やデータの移行を効率的に遂行でき、管理者などによる人的作業の負担を軽減できる技術を提供する。
【解決手段】 ストレージ管理サーバ60で、各ストレージ装置100A,100B,110の構成情報1を管理している状態で、その各構成情報1をもとに、移行元の構成情報1A,1Bを移行先の論理パーティション機能を有するストレージ装置110の論理パーティション構成を設定するために必要な情報に変換する。変換で作成した情報を移行先ストレージ装置110へ送信し、移行先のストレージ装置110で、移行元の論理構成を移行先の論理パーティションとして設定した構成の更新を行う。構成の移行後に、移行元と移行先の論理デバイス42間でのデータコピーを行うリモートコピー機能を使用して、データの移行を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記憶領域にデータを記憶する制御を行うストレージ装置を含んで構成されるストレージシステムに関し、特に、ストレージ装置の構成やデータの移行を行うための技術に関する。
従来、ユーザの使用する業務サーバ等のホスト装置とストレージ装置とを通信接続したストレージシステムにおいて、ストレージ装置は、ホスト装置からのデータを、ハードディスクドライブ等の記憶装置が提供する記憶領域に対して記憶する制御を行っている。ストレージシステムの利用のために、ストレージ装置において構成情報を設定して保持する必要がある。
前記構成情報は、ホスト装置とストレージ装置の間における、ホスト装置から認識される接続パス(論理パスともいう)の構成や、記憶装置上に確保される論理デバイスなどの記憶ボリュームの構成といった、物理的及び論理的な構成に関する各種の設定情報である。物理構成情報は、例えば物理ポートや物理ディスクなどについての情報である。論理構成情報は、物理構成の上に論理的に構成・設定される、例えば論理ポートや論理デバイスなどについての情報である。
従来、旧ストレージ装置から新ストレージ装置へのリプレースの場合など、ストレージ装置の構成や記憶ボリュームに格納されているデータを、他のストレージ装置へ移行する場合には、以下のような人的作業及びコンピュータ処理を含む手順が必要であった。例えば旧ストレージ装置から新ストレージ装置へのリプレースにおいて、まず、担当者が、旧ストレージ装置内のメモリ上に保持されている構成情報の内容を把握した上で、新ストレージ装置に対して、旧ストレージ装置と同じ構成になるように環境設定作業を実施する。前記担当者は、システム管理者などの、ストレージ装置やこれを含むストレージシステムを運用・管理している者である。前記構成の移行とは、すなわち前記構成情報の移行に対応する。次に、新ストレージ装置の設定後、旧ストレージ装置の格納データを新ストレージ装置へコピーする。すなわち、旧ストレージ装置と新ストレージ装置を、その間でのデータコピーを実施可能なホスト装置あるいは管理装置などに接続して、旧ストレージ装置から新ストレージ装置へのデータコピーを実施する。あるいは、旧ストレージ装置の格納データを磁気テープ等のバックアップ媒体に一旦バックアップして、そのバックアップデータを新ストレージ装置へリストアする。あるいは、新・旧ストレージ装置が、その間で直接に論理デバイス等の記憶ボリュームのデータをコピー処理するリモートコピー機能を有していれば、このリモートコピー機能を利用してデータ移行が実施可能である。
特許文献1には、ストレージ装置間でのデータ移行に伴うアクセスパスの変更を行う技術が記載されている。
特開2004−102374号公報
近年では論理パーティション機能を備えるストレージ装置が利用されるようになってきている。旧ストレージ装置が論理パーティション機能を持たず、新ストレージ装置が論理パーティション機能を持ち、移行元となる旧ストレージ装置の構成及びデータを移行先となる新ストレージ装置の論理パーティション構成及びデータへと移行することを考えた場合、担当者が、旧ストレージ装置の構成情報を新ストレージ装置の論理パーティション構成の設定項目に読み替えて設定作業を行う必要がある。
前記ストレージ装置の構成やデータに関する移行は、前記構成情報の把握や読み替えなど、そのほとんどがかなり煩雑な人的作業であり負担も大きい。
また、移行先ストレージ装置の論理パーティション機能を活用して移行先ストレージ装置の論理パーティション構成を含む構成の設定を実施しようとする場合に、論理パーティション機能を持たない移行元ストレージ装置と論理パーティション機能を持つ移行先ストレージ装置とでは構成情報の構造が異なるので、そのままの移行、すなわち単純に移行元から移行先へ構成情報をコピーや移動することによる移行はできない。
前記特許文献1に記載の技術では、移行元における論理パーティション無しの構成から移行先の論理パーティション構成へと移行を行うことを考えた場合、同様に、移行は不可能である。
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、あるストレージ装置から他のストレージ装置へ構成やデータの移行を行うにあたり、論理パーティション機能の有無などにより構成情報の構造の異なるストレージ装置の間での移行を効率的に遂行でき、管理者などによる人的作業の負担を軽減できる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
前記目的を達成するために、本発明のストレージシステムは、記憶装置と前記記憶装置にデータを記憶する制御を行うコントローラとを備える1つ以上のストレージ装置を含んで構成され、前記ストレージ装置は、論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成であるシステムであって、以下に示す技術的手段を備えることを特徴とする。
まず、既存のストレージシステムで、ネットワーク等を介して1つ以上のストレージ装置の構成を一括管理可能なストレージ管理サーバ等の構成管理手段を導入して運用する場合を考える。この場合、運用中の状態にあり、構成及びデータの移行を実施する対象となる移行元ストレージ装置の構成情報が、前記構成管理手段により保持・管理されていることに着眼する。前述したように移行元と移行先のストレージ装置で構成情報の構造が異なる場合には、そのままの移行はできない。そこで本発明のストレージシステムでは、構成やデータの移行の制御を行う構成管理手段として、前記1つ以上のストレージ装置に対して通信接続されるサーバ装置を設けた構成で、前記サーバ装置では、各ストレージ装置の構成情報を収集処理などしてサーバ装置内のテーブル内に一括して保持して管理を行うと共に、保持される構成情報を利用して、構成の移行のための構成情報の変換処理を行う。すなわち、前記サーバ装置で、移行元となるストレージ装置の構成情報を、移行先となる論理パーティション機能を有するストレージ装置における論理パーティション構成を設定するために必要な情報に変換する処理を行う。前記サーバ装置は、前記変換で作成した情報を移行先のストレージ装置に送信して、送信した情報により移行先のストレージ装置での構成の確立や更新を行わせる。また、本ストレージシステムで、前記構成の移行により、移行元と移行先のストレージ装置の間での論理デバイス等の記憶ボリュームの設定関係が把握されているので、前記構成の移行後に、前記サーバ装置の制御のもとで、移行元と移行先のストレージ装置の間で記憶ボリュームの格納データを移行する処理を実行する。
本発明のストレージシステムでは、特に、利用可能な論理構成の資源へのアクセスを特定のユーザに制限する論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と、前記論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成とデータに関する移行の制御を行う移行制御手段を有する。
前記移行制御手段は、ストレージ全体管理者などの移行の担当者による移行の指示に応じて、移行元となる前記第1のストレージ装置の構成を、その構成情報をもとに、移行先となる前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換処理して前記第2のストレージ装置の構成を更新させることで構成の移行を行う。前記構成の移行後、続けて、前記第1のストレージ装置と前記第2のストレージ装置との間でデータをコピーするデータコピー手段を用いて、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置へと格納データを移行処理する。移行元にデータを残す場合はデータコピーを行う。移行元にデータを残さない場合はデータ移動を行う。
また、本発明のストレージシステムでは、前記論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と、論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成とデータに関する移行の制御を行う手段として、移行元となる前記第1のストレージ装置と、移行先となる前記第2のストレージ装置とを含む各ストレージ装置が通信接続されるサーバ装置(ストレージ管理サーバ)を有する。
前記サーバ装置は、前記各ストレージ装置の構成情報を収集してテーブルに保持して管理する処理と、前記テーブル内の構成情報をもとに、前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換する変換処理と、前記変換で作成された情報を前記第2のストレージ装置に送信してその構成を更新させる処理と、前記構成の移行後、続けて、前記第1、第2のストレージ装置の間でデータをコピーするデータコピー手段を用いて、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置へと記憶ボリュームの格納データを移行させる処理とを行う。
また、前記ストレージ装置は、例えば自ストレージ装置の保守・管理のための処理部(SVP)などにより、メモリ上に保持する構成情報を必要に応じて参照/更新する処理と、外部の前記サーバ装置等の装置からの要求に応じて前記メモリ上の構成情報を読み出して送信し、また外部の装置からの要求などに応じて外部の装置からの情報を受信してメモリ上の構成情報に反映する処理とを行う。
また、前記ストレージ装置は、ホスト装置とストレージ装置の記憶ボリュームとの間のアクセスのためのパス構成、論理デバイスの割り当て構成などの記憶ボリューム構成、キャッシュ容量などのキャッシュ構成を含む論理構成についての論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成である。前記第2のストレージ装置は、前記論理パーティション機能により、前記キャッシュ構成についての第1の論理パーティション(キャッシュ論理パーティション)と、前記パス構成と記憶ボリューム構成を含むストレージ装置の他の構成についての第2の論理パーティション(ストレージ論理パーティション)とを構成可能である。前記サーバ装置は、移行に関する指定に応じて、前記移行先の第2のストレージ装置における論理パーティション構成として、前記移行元のキャッシュ構成を前記第1の論理パーティションへ、前記パス構成と記憶ボリューム構成を含む他の構成を前記第2の論理パーティションへと変換する。
また、前記データの移行処理で、前記データコピー手段として、前記移行元のストレージ装置と前記移行先のストレージ装置の間でホスト装置の処理を介さずにコピーペアとなる記憶ボリュームの格納データのリモートコピーを行うリモートコピー機能を使用してデータ転送を行う。
また、本発明の他のストレージシステムでは、前記構成の移行の制御を行い、データの移行までは行わない。論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と、論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成に関する移行の制御を行う手段として、移行元となる前記第1のストレージ装置と、移行先となる前記第2のストレージ装置とを含む各ストレージ装置が通信接続されるサーバ装置を有する。前記サーバ装置は、前記各ストレージ装置の構成情報を収集してテーブルに保持して管理する処理と、前記テーブル内の構成情報をもとに、前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換する変換処理と、前記変換で作成された情報を前記第2のストレージ装置に送信してその構成を更新させる処理とを行う。
また、本発明の他のストレージシステムでは、装置間で構成情報などの処理情報の送受信処理を行わずに、移行の担当者の作業を通じて記録媒体を用いて処理情報の移動を行う。本ストレージシステムは、論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と、論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成に関する移行に関して、前記移行元と移行先のストレージ装置の構成情報についての変換処理を行う変換プログラム(移行構成変換プログラム)が動作する情報処理装置を有する。
移行の際は、担当者の作業を介在しながら、前記第1、第2のストレージ装置からそれぞれ読み出して記録媒体に格納された各構成情報を、前記情報処理装置上で動作する変換プログラムで取り込む。そして、この情報をもとに前記変換プログラムで前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換処理する。そして、前記変換処理で作成された情報が再び記録媒体に格納される。そして、格納された情報が前記第2のストレージ装置で読み込まれ、この情報により第2のストレージ装置における構成が更新される。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、あるストレージ装置から他のストレージ装置へ構成やデータの移行を行うにあたり、論理パーティション機能の有無などにより構成情報の構造の異なるストレージ装置の間での移行を効率的に遂行でき、管理者などによる人的作業の負担を軽減できる。特に、移行元ストレージ装置の論理パーティション無しの構成及び格納データを、移行先ストレージ装置の論理パーティション構成及び格納データとして移行が可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図18は、本発明の代表的な実施の形態におけるストレージシステムについて説明するための図である。本実施の形態のストレージシステムでは、複数、特に2つの移行元ストレージ装置(100)における論理パーティション機能無しの構成及び格納データを、論理パーティション機能を有する1つの移行先ストレージ装置(110)へと移行する処理を行う。本ストレージシステムでは、システム内に有するストレージ装置(10)に対して通信接続されるストレージ管理サーバ(60)を有し、通常時、ストレージ管理サーバ(60)で各ストレージ装置(10)の構成管理、すなわち構成情報(1)の一括管理を行っている。移行の制御は、ストレージ管理サーバ(60)で行う。移行の際、各移行元ストレージ装置(100)の構成情報(1)を、移行先ストレージ装置(110)内の各論理パーティション構成へと対応するように変換処理が行われる。また、移行元から移行先へ構成を移行した後、続けて、移行元から移行先の構成上へ格納データを移行する処理が行われる。
本実施の形態では、移行例として、構成及びデータの移行として、旧ストレージ装置(100)を新ストレージ装置(110)へとリプレースを行う場合、すなわち新ストレージ装置(110)の利用へと切り替えるために、旧ストレージ装置(100)の構成及び格納データを新ストレージ装置(110)内の独立した論理パーティション構成内へと反映する場合について説明する。また特に、複数の移行元ストレージ装置100を1つの移行先ストレージ装置110に統合(コンソリデーション)する場合、すなわち各移行元ストレージ装置100の構成及びデータを、1つの移行先ストレージ装置110内の独立した複数の論理パーティション構成へと変換する場合について説明する。
<ハードウェア構成>
図1は、本発明の実施の形態のストレージ装置10のハードウェア外観構成を示す斜視図である。ストレージ装置10は、例えば、基本筐体11と複数の増設筐体12とから構成することができる。基本筐体11は、ストレージ装置10の最小構成単位であり、コントローラなどが担う制御機能及び記憶装置が担う記憶機能の両方を備えている。制御機能は、上位装置などからの命令に応じて記憶装置に対するデータの記憶を制御する機能である。コントローラは、例えば、機能ごとの制御パッケージ13が相互接続されることにより構成される。記憶機能は、ユーザデータ等のデータを記憶領域に記憶する機能である。本実施の形態の場合では記憶装置としてディスクドライブ26が記憶領域を提供する。増設筐体12は、ストレージ装置10のオプションであり、記憶機能を備え、基本筐体11の有する制御機能により制御される。例えば、基本筐体11に対して4つの増設筐体12を接続可能である。各筐体間が通信ケーブルで接続される。
基本筐体11には、複数の制御パッケージ13と、複数の電源ユニット14と、複数のバッテリユニット15と、複数のディスクドライブ26とがそれぞれ着脱可能に設けられている。筐体の上部などには、複数の冷却ファン16もそれぞれ設けられている。電源ユニット14は筐体内各部に対する電源を供給する。バッテリユニット15はバックアップ電源として機能する。冷却ファン16は筐体内の冷却を行う。ディスクドライブ26はデータを記憶する記憶装置である。
制御パッケージ13は、後述のチャネルアダプタ(CHA)36、ディスクアダプタ(DKA)34及びキャッシュメモリ35等の各部をそれぞれ実現するモジュールである。制御パッケージ13は、機能を実装したボードに筐体装着のための機械的構造を加えたものである。基本筐体11には、制御パッケージ13として、複数のCHAパッケージ、複数のDKAパッケージ及び1つ以上のメモリパッケージ等がそれぞれ着脱可能に設けられ、制御パッケージ13単位で交換可能となっている。各制御パッケージ13は、筐体に設けられているスロットに挿入され、内部で各部相互接続のためのボードに接続される。
<システム構成>
図2は、本実施の形態のストレージシステムにおける、移行方式に係わるシステム構成を示す。本ストレージシステムは、移行元ストレージ装置100{100A,100B}、移行先ストレージ装置110、業務サーバ130{130A,130B}、ストレージ管理サーバ60、操作クライアント80、及びこれらを接続する通信手段を有する。例として、移行元ストレージ装置100として2つの移行元ストレージ装置100A,100B、対応する業務サーバ130として2つの業務サーバ130A,130B、1つの移行先ストレージ装置110、1つのストレージ管理サーバ60、1つの操作クライアント80を有する構成である。なお、移行元/移行先を区別しない場合はまとめてストレージ装置10などと称する。
前記通信手段として、ネットワーク300、通信経路200A,200B,200C,210A,210B,220A,220Bなどを有する。各装置は、これらネットワーク300や通信経路上での通信処理を行うための通信処理部を備える。
ネットワーク300は、移行元ストレージ装置100A,100Bと移行先ストレージ装置110と業務サーバ130A,130Bとストレージ管理サーバ60と操作クライアント80を接続する。ネットワーク300は、例えばLANなどであり、この上で管理用の通信などが行われる。ネットワーク300には、各ストレージ装置100,110のSVP(サービス・プロセッサ)38が接続される。
通信経路220A,220Bは、移行元ストレージ装置100A,100Bと業務サーバ130A,130Bをそれぞれ接続する。通信経路220A,220Bは、業務サーバ130A,130Bによるオンライン業務処理用のリンクとなる。
通信経路200A,200Bは、移行元ストレージ装置100A,100Bとストレージ管理サーバ60をそれぞれ接続する。通信経路200Cは、移行先ストレージ装置110とストレージ管理サーバ60を接続する。通信経路200A,200B,200Cは、リモートコピー制御用のリンクである。
通信経路210A,210Bは、移行元ストレージ装置100A,100Bと移行先ストレージ装置110をそれぞれ接続する。通信経路210A,210Bは、リモートコピー用のリンクである。
上記各通信経路は、例えば各装置に備えるポート及びポート間を接続する通信ケーブルにより構成される。通信経路200Aや通信経路210Aなどの通信経路及び各装置に備える通信処理部は、例えばファイバチャネル・プロトコルに対応したものである。
各ストレージ装置10は、コントローラと記憶装置とSVP38などとを有する構成である。コントローラと記憶装置が接続される。コントローラは、ポート44、キャッシュメモリ35、共有メモリ37、SVP38を含む構成である。ポート44、論理デバイス42、キャッシュメモリ35などは、業務サーバ130から利用可能な資源である。記憶装置上の記憶ボリュームとして論理デバイス42を有する。論理デバイス42は、業務サーバ130から入出力するデータを格納するために使用される。また、論理デバイス42のうち、コマンド制御を行うために用いるCMDデバイス(コマンドデバイス)101,111などがある。本実施の形態では、CMDデバイス101,111は特にリモートコピー制御用の論理デバイス42である。ポート44は、外部装置との通信接続のために使用される。キャッシュメモリ35には論理デバイス42に対する入出力データなどが格納される。
また、各ストレージ装置10は、共有メモリ37上に構成情報1を含む各種情報を保持している。移行元ストレージ装置100A,100Bは、共有メモリ37上に構成情報1A,1Bをそれぞれ保持している。移行先ストレージ装置110は、共有メモリ37上に構成情報1Cを保持している。構成情報1は、共有メモリ37に限らず、ストレージ装置10内の他のメモリ上に保持される形態でもよい。移行元ストレージ装置100A,100Bの構成情報1A,1Bでは、ポート44や論理デバイス42についての設定情報、搭載されているキャッシュメモリ35についての設定情報といった論理構成情報を含む、接続パス構成、論理デバイス構成、キャッシュメモリ構成などに係わる情報が管理されている。
移行元ストレージ装置100A,100Bは、構成及びデータの移行の際における既存の旧ストレージ装置である。移行先ストレージ装置110は、移行の際における、新規に導入される及び導入された新ストレージ装置である。本例では、特に移行元ストレージ装置100A,100Bという2台が管理されており、1台の移行先ストレージ装置110に対して構成及びデータの移行が行われる。
移行元ストレージ装置100は、論理パーティション機能を有さず、移行先ストレージ装置110は、論理パーティション機能を有する。論理パーティション機能は、ストレージ論理パーティション(SLPRと略称する)51と、キャッシュ論理パーティション(CLPRと略称する)50の2種類の論理パーティションの設定、管理及び運用を可能とする機能である。移行先ストレージ装置110は、移行に伴い新たに設定される論理パーティションとして、移行元ストレージ装置100Aの構成に対応したSLPR51AとCLPR50A、移行元ストレージ装置100Bの構成に対応したSLPR51BとCLPR50Bを有する。移行先ストレージ装置110の構成情報1Cは、論理パーティション機能による論理パーティション構成に対応した構造の情報である。
SVP38は、対応するストレージ装置10を対象とした保守・管理に係わる各種処理を行うプロセッサである。SVP38は、ネットワーク300上で、ストレージ管理サーバ60等の外部装置と通信可能である。SVP38とストレージ管理サーバ60とでストレージ装置100,110の管理に係わる通信が行われる。SVP38は、共有メモリ37に接続され、共有メモリ37上の構成情報1にアクセスして読み書き可能である。SVP38は、従来の保守・管理機能を備えると共に、本発明に関しては特にストレージ装置10の構成情報1を管理して外部のストレージ管理サーバ60との間で構成の管理や移行に関する通信処理を行う機能を備える。例えば、移行元ストレージ装置100A内に有するSVP38は、移行元ストレージ装置100Aについて構成情報1Aの管理を行う。本実施の形態では、SVP38は、ストレージ装置10内に接続・収容され、コントローラ内で各処理部と通信可能に接続される形態である。なお、SVP38は、ストレージ装置10に対して外付け接続される形態や、ネットワーク等を介して遠隔で接続される形態なども可能である。また、SVP38は、ノート型PC等の汎用コンピュータ上に管理プログラムをインストールした形態や、管理処理専用のプロセッサの形態などが可能である。
ストレージ管理サーバ60は、ストレージ装置10の構成及び格納データの移行の制御を行う、前記移行制御手段としての機能を備える情報処理装置である。ストレージ管理サーバ60は、ネットワーク300を介して通信接続される1つ以上のストレージ装置10の構成管理すなわち構成情報1の一括管理を行う前記構成管理手段としての機能を有すると共に、移行のための構成情報1の変換処理を行う構成変換手段としての機能を有する。ストレージ管理サーバ60は、各機能を実現するストレージ管理プログラム68やリモートコピー制御プログラム69などのプログラムや、各ストレージ装置10の構成情報1(1A,1B,1Cなど)を記憶する管理DB(ストレージ管理データベース)64を有する。管理DB64に保持される構成情報1は、各ストレージ装置10で共有メモリ37上に保持する構成情報1についてのコピーである。
ストレージ管理サーバ60は、通常時、ネットワーク300を介して、各ストレージ装置10のSVP38との通信を通じて共有メモリ37上の構成情報1を収集処理などにより取得し、管理DB64の構成情報1に反映している。
業務サーバ130A,130Bは、ストレージ装置10に対するホストとなる情報処理装置であり、各ユーザが使用する。業務サーバ130は、ストレージ装置10内の記憶ボリューム及び提供する機能を利用してオンライン業務処理などのシステム運用を行う。通信経路220A,220Bで、ストレージ装置10の有するポート44のうち1つ以上のポートが使用される。業務サーバ130は、データをストレージ装置100の論理デバイス42に格納している。前記システム運用では、例えば、業務サーバ130A上のストレージ利用プログラムによりストレージ装置100Aに対してデータ入出力を要求するアクセスが行われ、業務サーバ130A上のアプリケーションプログラムによりオンライン業務処理が行われる。業務サーバ130Bと移行元ストレージ装置100Bについても同様である。ストレージ装置10に対して接続されるホスト装置は、業務サーバ130の形態以外にも、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等で表現される。
操作クライアント80は、ストレージ装置10の構成の管理や構成及びデータの移行に係わる指示などの操作を、システム管理権限を持つ管理者などが行うための情報処理装置である。操作クライアント80は例えばPCの形態である。本実施の形態では、本ストレージシステム全体あるいは移行先ストレージ装置110全体を管理する管理者であるストレージ全体管理者53が、操作クライアント80を操作し、前記構成及びデータの移行に係わる指示をストレージ管理サーバ60に対して発行する。操作クライアント80は、ネットワーク300を介してストレージ管理サーバ60に対し各種要求を送信し、ストレージ管理サーバ60は、前記要求を処理して応答を操作クライアント80に対し送信する。操作クライアント80の出力装置上に、Webページ等のユーザインタフェースで各種情報が表示される。なお操作クライアント80からは、ネットワーク300を介して業務サーバ130や各ストレージ装置10のSVP38等とも通信可能である。
ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80を使用して、ストレージ管理サーバ60で管理されている複数のストレージ装置10の中から対象となるストレージ装置10を選択して操作を行うことが可能である。
ストレージ管理サーバ60によって管理しているストレージ装置10の論理構成の変更を行う場合には、ストレージ全体管理者53が、操作クライアント80を使用して、ストレージ管理サーバ60に対し構成変更指示を出す。ストレージ管理サーバ60は、操作クライアント80からの指示に基づき、対象のストレージ装置10のSVP38に対して、設定更新情報すなわち共有メモリ37で保持している構成情報1を更新させるための情報を送信する。SVP38は、ストレージ管理サーバ60から受信した設定更新情報を、共有メモリ37上の構成情報1に対して反映することで、実際にストレージ装置10の論理構成の変更を実施する。
<移行処理>
本ストレージシステムにおける移行処理は概略以下のようになる。移行例として、特に2つの移行元ストレージ装置100A,100Bの構成を、1つの移行先ストレージ装置110内に対しそれぞれ独立した論理パーティション構成として統合する場合を示す。移行処理の過程では、一部、管理者などによる指示入力やハードウェア設定などの作業が伴うこととなる。
移行前の状況において、移行元ストレージ装置100A,100Bは、ストレージ管理サーバ60によって構成情報1A,1Bが管理されており、ストレージ管理サーバ60は、管理DB64に構成情報1として各構成情報1A,1Bのコピーを保持している。旧システムに新規導入して設置された移行先ストレージ装置110は、ネットワーク300に接続され、ストレージ管理サーバ60によって既存の移行元ストレージ装置100A,100Bと同様に構成が管理される。すなわち、ストレージ管理サーバ60は、移行先ストレージ装置110のSVP38を介して共有メモリ37上に有る構成情報1Cを読み出して管理DB64に記憶する。移行先ストレージ装置110の状態としては、ストレージ装置内部の論理構成の設定については特に行わずにデフォルト状態のままで設置された状態で構わない。あるいは、移行元ストレージ装置100からの構成及び格納データの移行を想定しない論理パーティションがあらかじめ設定されている状態でも構わない。
移行元ストレージ装置100A,100B及び移行先ストレージ装置110がストレージ管理サーバ60で管理されている状態で、ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80を使用して、ストレージ管理サーバ60に対して移行処理実施の指示を出す。前記指示の際、ストレージ全体管理者53は、移行元ストレージ装置100A,100Bと、移行先ストレージ装置110を選択し、また移行先に作成させる論理パーティションのために、CLPR名称とSLPR名称をそれぞれ指定する。
ストレージ管理サーバ60は、操作クライアント80を介してストレージ全体管理者53から指示された内容に基づき、まず移行元ストレージ装置100A,100Bの構成が移行先ストレージ装置110の論理パーティション構成として移行可能か否かについて判断するための、移行先ストレージ装置110のポートや論理デバイス等の内部資源のチェックを実施する。前記チェックの結果、移行可能であれば、ストレージ管理サーバ60は、ストレージ管理プログラム68によって、移行元ストレージ装置100A,100Bにおける従来の構成情報1A,1Bから、移行先ストレージ装置110の新しい論理パーティション構成を含む構成情報1Cへの変換処理を行う。前記変換処理の際は、管理DB64内に保持している各ストレージ装置10についての最新の構成情報1を利用する。
ストレージ管理サーバ60では、移行先の論理パーティション構成に対応するように変換された構成情報1を、移行先ストレージ装置110の設定更新情報すなわち構成に関する設定を更新させるための情報とする。そして、この設定更新情報により、まず管理DB64内で保持している移行先ストレージ装置110の構成情報1の部分を更新する。そして、ストレージ管理サーバ60は、移行先ストレージ装置110のSVP38に対し、その設定更新情報と設定更新処理の指示などとを送信する。
移行先ストレージ装置110のSVP38は、前記設定更新情報の受信に応じて、受信した設定更新情報により共有メモリ37上の構成情報1Cを更新し、論理パーティションとして、SLPR51A,51B及びCLPR50A,50Bのような、移行先として変換処理が行われた論理パーティション構成として論理構成の移行を実施する。
移行先の設定項目として割り当てられた各々のCLPR名称及びSLPR名称が、既存の論理パーティション名称と重複する、あるいは無効な設定であるなどの場合、または未設定のまま移行処理を実施した場合などには、例えば、ストレージ管理サーバ60側で一意の名称の強制割当を実施する。
論理構成の移行を完了後、更に、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110の間でデータの移行のための準備ができている状態、すなわちリモートコピー環境が構築済みの状態である場合には、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110の間での格納データのリモートコピー処理を実施する。すなわち、ストレージ管理サーバ60による指示・制御に基づき、移行元ストレージ装置100の論理デバイス42を正ボリューム、それに対応する移行先の論理パーティション内に一意に対応付けられる論理デバイス42を副ボリュームとして、その間でリモートコピー処理を実施する。これにより、旧ストレージ装置に格納されているデータを新ストレージ装置へと移行すなわちコピーや移動を行う。本実施の形態の場合、データの移行のための手段として、ストレージ装置10筐体間でホスト装置を介さずに論理デバイスデータのコピーを実施する機能であるリモートコピー機能を利用する。本リモートコピー機能自体は従来技術を使用する。データの移行のための手段としては、リモートコピー機能に限らず、前記背景技術において示したように別手段を利用してもよい。
データ移行の開始の前にはそのための準備ができている必要がある。リモートコピー機能を用いる場合におけるデータの移行の準備ができている状態とは、以下の条件を満たした状態を指す。(1):移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110がリモートコピー機能を有している。(2):あらかじめ、ストレージ管理サーバ60がリモートコピー制御を行うための、リモートコピー制御用の通信経路200A、200B,200Cにおいて、CMDデバイス101,111といった論理デバイスが確保され接続されている。(3):移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110の間でのリモートコピー用すなわちデータ転送用の通信経路210A、210Bが確保できている。
CMDデバイス101,111は、リモートコピー制御専用に確保された論理デバイスである。CMDデバイス101,111で、ストレージ管理サーバ60からのコマンドを受け付け、受けたコマンドをもとにコントローラにおけるDKA34などの処理により筐体間でのリモートコピー処理を行う。
データ移行の開始後、ストレージ管理サーバ60により通信経路200A,200B,200Cを通じてリモートコピー制御が行われつつ、通信経路210A,210Bを通じてストレージ装置間での正・副ボリューム間でデータが転送される。
移行先ストレージ装置110への論理構成及びデータの移行の完了後は、各業務サーバ130,130A,130Bを、移行先ストレージ装置110における対応付けられる各論理パーティションと接続するのみで、特に煩雑な作業をすることなく業務を継続することができる。
<ストレージ装置の物理構成及び論理構成>
図3は、本実施の形態に係わる、従来構成のストレージ装置における全体の構成の概要を示すブロック図である。下側は、ストレージ装置の物理構成28を示し、上側は、物理構成28上に設定される、ストレージ装置の論理構成40を示す。移行元ストレージ装置100A,100Bの構成は、この物理構成28及び論理構成40に対応する。移行先ストレージ装置110の構成は、この物理構成28及び論理構成40に対し論理パーティション構成が加わった構造とする。
物理構成28は、ストレージ装置10に対応付けられる。ストレージ制御部29は、基本筐体11及びコントローラに対応付けられる。ストレージ駆動部30は、増設筐体12に対応付けられる。ストレージ制御部29は、CHA36、DKA34、スイッチ部33、キャッシュメモリ35、共用メモリ37、SVP38を有する。ストレージ駆動部30は、ディスクドライブ搭載ボックス31を有する。ディスクドライブ搭載ボックス31には、複数のディスクドライブ32が搭載される。
ストレージ制御部29において、各CHA36は、これに対し通信接続されるホスト等との間のデータ転送を制御する。各CHA36は、通信ポート36Aを備えている。通信ポート36Aには通信ケーブルが接続される。物理構成28には、例えば32個といった複数のCHA36を設けることができる。CHA36は、例えば、オープン系用CHA、メインフレーム系用CHA等のように、通信接続するホスト装置等の種類に応じて各通信プロトコルに対応したものが用意される。各CHA36は、それぞれ通信ポート36Aを通じて接続されたホスト装置等からデータの読み書きを要求するコマンドやデータを受信し、受信したコマンドに従って動作する。
各DKA34は、物理構成28内に、例えば4個や8個等のように複数個設けることができる。各DKA34は、各ディスクドライブ32との間のデータ通信をそれぞれ制御する。各DKA34と各ディスクドライブ32とは、例えばSAN等の通信ネットワークを介して接続され、ファイバチャネル・プロトコルに従ってブロック単位のデータ転送を行う。各DKA34は、ディスクドライブ32の状態を監視しており、この監視結果は、内部ネットワーク45を介してSVP38に送信される。
データ処理の流れとしては、CHA36は、ホストコンピュータから通信ポート36Aを介してリードコマンドを受信すると、このリードコマンドを共有メモリ37に記憶させる。DKA34は、共有メモリ37を随時参照しており、未処理のリードコマンドを発見すると、ディスクドライブ32からデータを読み出して、キャッシュメモリ35に記憶させる。CHA36は、キャッシュメモリ35に移されたデータを読み出して、通信ポート36Aを介してホストコンピュータに送信する。また、CHA36は、ホストコンピュータからのライトコマンドを受信すると、このライトコマンドを共有メモリ37に記憶させる。CHA36は、受信データ(ユーザデータ)をキャッシュメモリ35に記憶させる。CHA21は、キャッシュメモリ35にデータを記憶した後、ホストコンピュータに書き込み完了を通知する。DKA34は、共有メモリ37に記憶されたライトコマンドに従って、キャッシュメモリ35に記憶されたデータを読み出し、所定のディスクドライブ32に記憶させる。
各CHA36及びDKA34は、例えば、プロセッサやメモリ等が実装されたプリント基板と、前記メモリに格納された制御プログラムとをそれぞれ備えて構成され、これらのハードウェアとソフトウェアの協業によって、それぞれ所定の機能を実現するようになっている。
キャッシュメモリ35は、例えば不揮発メモリから構成されるものであり、例えばユーザデータ等の、ホスト側とディスクドライブ32側との転送データを記憶するものである。
共有メモリ37は、例えば不揮発メモリから構成されるものであり、例えば制御情報や管理情報等が記憶される。コントローラの制御メモリも、共有メモリ37と同様の構成である。また、制御情報等の情報は、複数の共有メモリ37により多重管理することができる。
共有メモリ37及びキャッシュメモリ35は、それぞれ複数個設けることができる。また、同一メモリ基板にキャッシュメモリ35と共有メモリ37とを混在させて実装することもできる。あるいは、1つのメモリでその一部領域をキャッシュ領域として利用し、他の一部領域を制御領域として使用することもできる。
スイッチ部33は、各CHA36と各DKA34とキャッシュメモリ35と共有メモリ37とをそれぞれ接続するものである。これにより、すべてのCHA36、DKA34は、キャッシュメモリ35及び共有メモリ37にそれぞれアクセス可能である。スイッチ部33は、例えば、超高速クロスバースイッチ等として構成することができる。
物理構成28では、多数のディスクドライブ32を実装可能である。各ディスクドライブ32は、物理的な記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)や半導体メモリ装置等として実現することができる。
なお、物理構成28により使用される記憶資源は、すべて同一ストレージ装置の物理構成28内に設けられている必要は無い。物理構成28の外部にある記憶資源を、あたかも自身の記憶資源であるかのように取り込んで利用することも可能である。
SVP38は、内部ネットワーク45を介して、CHA36及びDKA34と通信可能に接続されている。SVP38は、ストレージ装置10の各種情報を収集する。またSVP38がLAN等の外部のネットワーク300と接続する構成により、外部の管理装置からSVP38を介してストレージ装置10を管理することが可能である。本実施の形態の場合では、ストレージ管理サーバ60からSVP38を介してストレージ装置10を管理可能となっている。なお、SVP38がストレージ制御部29の外部で接続される形態でもよい。
共有メモリ37上に保持される各種情報の中には、論理構成40及び物理構成28についての構成情報1を含むストレージ装置10の設定管理情報が保持されている。
論理構成40は、ホスト側から見た実際にストレージ装置10を使用する際に必要な、接続ポート構成情報、論理デバイス構成情報などである。論理構成40は、RAIDグループ41、論理デバイス42、ポート44,44A、ホストグループ43、キャッシュメモリ35、共有メモリ37などを含む。これら論理構成40についての論理構成情報が構成情報1に含まれている。
RAIDグループ41は、複数のディスクドライブ32を仮想的な論理領域として使用するためのRAID構成を構築する。RAIDグループ41は、ディスクドライブ32についての設定を含む。RAID構成等によっても相違するが、例えば、4個1組のディスクドライブ32が提供する物理的な記憶領域上に、仮想的な論理領域であるRAIDグループ41が構築される。更に、RAIDグループ41上には、仮想的な論理デバイスを論理ユニット(LU:Logical Unit)として1つ以上設定してホスト側から利用可能である。
論理デバイス42は、RAIDグループ41上で実際にホストによってアクセス可能とする記憶ボリュームである。論理デバイス42はホストグループ43に対して割り当てされて使用される。
ホストグループ43は、同一ポート44,44Aに対しファイバチャネル・スイッチ等の装置を通じて複数のホストがアクセス可能である形態において、各々のホスト毎に異なる論理デバイス42及びデバイス構成を利用可能とするアクセスセキュリティ及びアクセススイッチを実現する。各ホストグループ43の配下に論理デバイス42等を割り当てできる。ホストグループ43については、1つのポート44Aに対して単一のホストのみがアクセスを行う形態の場合には特に設定を行う必要はない。
ポート44,44Aは、ストレージ装置10とホスト等の外部装置との通信に使用される。ポート44は、業務サーバ130等との間での接続パス構成及び論理デバイス42に対する割り当て情報となる。ポート44は、複数のポート44Aをまとめたものである。接続パス(論理パスともいう)は、ホスト等がストレージ装置10を使用するための対象となる論理デバイス42に対する論理的なアクセス経路である。ポート44、44Aは、実際の物理的な位置としてはCHA36に対応すると考えられるが、論理構成情報としてはポートとして表現される。
キャッシュメモリ35、共有メモリ37などのメモリは、所定の容量が確保され、各論理デバイス42に対するアクセスの際に使用される。キャッシュメモリ35は主に処理データの格納、共有メモリ37は主に制御情報などの格納に使用される。
<論理パーティション>
図4は、論理パーティションであるSLPR51{51A,51B}とCLPR50{50A,50B}についての概念図を示す。SLPR51は、業務サーバ130側から実際に移行先ストレージ装置110を使用する際の接続パス構成や論理デバイス42の割り当て構成といったストレージ構成の論理領域に対するパーティションである。CLPR50は、共有領域として利用されるキャッシュメモリ35の領域を論理的に振り分けて分割キャッシュとして使用するためのパーティションである。論理パーティションの形式として、キャッシュ構成に関して独立してCLPR50として設けた形式である。CLPR50を設けることでキャッシュ領域への専有アクセス構成などが可能となる。
論理パーティションの概要について説明する。ストレージ装置の大規模化・大容量化に伴い、1つのストレージ装置を複数の運用システムで使用する形態になってきたが、管理者が複数の運用システムの運用形態を把握してそれに応じてストレージ装置における増減設や構成変更等を行うことは非常に難しくなってきている。前記複数の運用システムは、例えば、複数の部署、グループ、アプリケーションなどに対応する。
一方では、前記複数の運用システムにおける各システムの管理者にストレージ装置の構成変更を許可すると、あるシステムを管理している管理者がストレージ装置の構成変更を実施しようとした場合に、誤って他システムが使用している領域の変更を行ってしまうなど、他システムへの悪影響が発生する。また、ストレージ装置内で複数の運用システムが共用するキャッシュメモリ等の資源では、各システムによる共用資源へのアクセス競合により、他システムの処理負荷の影響を受けてしまう。
そこで、論理パーティション機能を導入して、複数の運用システムが使用する各々の資源及び領域を論理的に分割して論理パーティションを構成し、各論理パーティションでアクセス制限を行う構成にする。ある特定の論理パーティションでは、特定の管理者のみが設定変更等の運用・管理を可能とすることにより、ストレージ装置を共有している他システムによる悪影響を受けずに自身の環境を運用することが可能となる。なお前記特定の管理者とは、実際には、割り当てられた管理者用アカウントを指す。移行先ストレージ装置110は以上のような論理パーティション機能を備える。
図4では、論理構成40で、例えば、SLPR51として2つのSLPR51A、51Bが定義されている状態を示す。各々のSLPR51A,51Bに対しては、ストレージ装置10に多数管理されるRAIDグループ41から1つまたは複数が割り当てられている。また、各々のSLPR51A,51Bには、使用されるポート44が1つ又は複数割り当てられている。キャッシュメモリ35の領域から所定容量が確保されてCLPR50A,50Bが切り出され、それぞれSLPR51A,51Bに対し割り当てられている。
上記SLPR51及びCLPR50についての設定作業は、ストレージ全体管理者53すなわちストレージ装置全体を操作可能なユーザアカウントが実施可能である。更に、ストレージ全体管理者53は、それぞれCLPR50A,50Bを含むSLPR51A,51Bに対し、パーティション管理者52A,52Bすなわち論理パーティション内を管理可能なユーザアカウントを設定して割り当てる。これら設定により、パーティション管理者52Aは、CLPR50Aを含むSLPR51Aの範囲内でのみ、論理構成としての、接続パス構成の定義や変更、与えられたRAIDグループ41の範囲内での論理デバイス42の割り当て・変更といった運用・管理作業が可能となる。パーティション管理者52Bについても同様である。前記パーティション管理者52A,52Bは、前記複数の運用システムにおける各システムの管理者となる。
論理パーティション構成により、一方のシステムにおけるパーティション管理者52Aは、他方のシステムにおけるSLPR51B及び論理パーティション外の資源への参照・設定変更などの一切の操作が制限され不可能である。同様に、パーティション管理者52Bは、CLPR50Bを含むSLPR51Bの範囲内でのみ運用・管理が可能で、SLPR51A及び論理パーティション外の資源の参照・設定変更の一切の操作が制限され不可能となる。
CLPR50A,50Bについては、各々キャッシュメモリ35の領域を占有するため、他の論理パーティション及び論理パーティション外のアクセス負荷・干渉といった悪影響を受けない。これにより論理パーティションを使用している利用者は、あたかも個々に個別のストレージ装置を割り当てられているかのように運用・管理が可能となる。
<ストレージ管理サーバ>
図5は、ストレージ管理サーバ60の構成を示すブロック図である。ストレージ管理サーバ60は、ここで示すようなサーバの形態に限らず、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等で表現されるホストコンピュータと考えてもよい。
ストレージ管理サーバ60は、中央処理装置(CPU/MPU)61、記憶装置62、メモリコントローラ66及びメモリ67、ネットワーク通信インタフェース70、I/Oコントローラ(拡張バス)71及び拡張スロット72、ディスプレイ73、キーボード74、マウス75などによって構成される。
記憶装置62は、ハードディスクドライブ等であり、ストレージ管理プログラムファイル63、管理DB64、リモートコピー制御プログラムファイル65などが格納されている。ネットワーク通信インタフェース69は、ネットワーク300上での通信処理を行う。I/Oコントローラ71及び拡張スロット72では、各種入出力装置の制御を行う。ディスプレイ73、キーボード74、マウス75などは、ストレージ管理サーバ60を直接操作して構成管理や移行の処理やその他設定処理などを実施する場合に使用される。
ストレージ管理プログラムファイル63の実行により、メモリ67上にストレージ管理プログラム68がロードされる。リモートコピー制御プログラムファイル65を実行することにより、メモリ67上にリモートコピー制御プログラム69がロードされる。中央処理装置61は、メモリ67上の各プログラムに従って動作することで構成管理や移行に係わる処理を行う。
ストレージ管理プログラム68は、より詳細には、構成管理プログラム68A、構成管理テーブル68B、移行構成変換プログラム68C、移行構成変換テーブル68D、操作クライアント通信プログラム68E、ユーザアカウント管理プログラム68F、ユーザアカウント管理テーブル68Gで構成される。本ストレージ管理プログラム68で管理している構成管理テーブル68B等の各テーブル情報や、システム情報等の管理情報は、管理DB64に格納され管理される。ユーザアカウント管理プログラム68Fによるユーザアカウント管理では、ユーザとして、ストレージ全体管理者53やパーティション管理者52A,52B等の管理者についての管理も含まれることとする。
<操作クライアント>
図6は、操作クライアント80の構成を示すブロック図である。操作クライアント80は、ここではクライアントと呼称しているが、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等で表現されるホストコンピュータと考えてもよい。
操作クライアント80は、中央処理装置(CPU/MPU)81、記憶装置82、メモリコントローラ84及びメモリ85、ネットワーク通信インタフェース87、I/Oコントローラ(拡張バス)88及び拡張スロット89、ディスプレイ90、キーボード91、マウス92などによって構成される。
記憶装置82には、操作プログラムファイル83が格納されており、本ファイルの実行により操作プログラム86がメモリ85上にロードされる。中央処理装置81は、メモリ85上の操作プログラム86に従って動作することで構成管理及び移行に係わる処理を行う。ネットワーク通信インタフェース87は、ネットワーク300上での通信処理を行う。I/Oコントローラ88及び拡張スロット89では、各種入出力装置の制御を行う。ディスプレイ73、キーボード74、マウス75などは、ストレージ全体管理者53により構成管理や移行の処理やその他設定処理などのための操作を実施するために使用される。
<移行制御に係わる構成及び処理>
図7は、本ストレージシステムにおける、構成及びデータの移行制御に係わるブロック構成と、処理・動作の相関関係を示している。移行元ストレージ装置100(前記100A,100Bが対応する)、移行先ストレージ装置110、ストレージ管理サーバ60、及び操作クライアント80が前述した通信手段で接続されている。ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80を操作して構成及びデータの移行に係わる作業を実施する。
移行元ストレージ装置100及び移行先ストレージ装置110は、例えば、前述したようなSVP38、共有メモリ37、キャッシュメモリ35、論理デバイス42、CMDデバイス101,111などによって論理的な構成がなされており、移行先ストレージ装置110は、SLPR51及びCLPR50のような論理パーティションを構成する論理パーティション機能を備えている。
移行元及び移行先の各ストレージ装置(100,110)において、その論理構成を含む構成情報1は、共有メモリ37上で管理されている。ストレージ管理サーバ60は、構成管理プログラム68Aによって、各ストレージ装置(100,110)のSVP38を介して、その管理情報である構成情報1を収集し、取得した各構成情報1を構成管理テーブル68B内に格納する。構成管理テーブル68Bは、管理DB64内に管理されている。
上記のように各ストレージ装置(100,110)の構成が管理されている状態で、ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80上で動作する操作プログラム86を用いて、ストレージ管理サーバ60に対し、移行処理の指示を出す。本指示には、移行元と移行先の指定が含まれる。ストレージ管理サーバ60は、操作クライアント通信プログラム68Eによって操作プログラム86からの指示を受け付け、指示を受けると構成管理プログラム68Aに渡す。
構成管理プログラム68Aは、前記移行処理の指示を受けると、通常のストレージ装置操作・運用処理ではなく論理パーティション構成への移行処理であると判断し、移行構成変換プログラム68Cに対して、移行のための構成情報1に関する設定パラメータの変換処理を依頼する。なお、操作クライアント80側からの指示が通常のストレージ装置操作・運用処理に関する指示であった場合は、構成管理プログラム68Aで処理が行われる。
移行構成変換プログラム68Cは、前記依頼を受けて、構成管理テーブル68Bで管理している移行元ストレージ装置100の構成情報1を、移行構成変換テーブル68Dを用いて、論理パーティション構成への移行処理のために必要な設定パラメータに変換する。変換後、移行構成変換プログラム68Cは、変換で作成された設定パラメータを、移行先ストレージ装置110に対する設定更新情報とし、構成管理テーブル68B内の該当移行先ストレージ装置110の領域の構成情報1を直接書き換えて、処理完了を構成管理プログラム68Aに通知する。前記設定更新情報は、移行先ストレージ装置110の構成に関する設定すなわち前記構成情報1Cを更新するために使用される情報である。前記設定更新情報には、前記変換処理によって確立した論理パーティション情報、すなわち移行元の論理パーティション無しの論理構成を移行先のSLPR51等の論理パーティション構成へと変換した構成に対応した論理構成情報が含まれている。
図9は、構成管理テーブル68Bの構成を示す。構成管理テーブル68Bは、各ストレージ装置ごとの管理テーブルでその構成情報を管理している。また、移行構成変換テーブル68Dは、構成管理テーブル68B内の各構成情報1をもとに作成される。すなわち、ストレージ装置10の構成に応じて各構成情報1の構造が異なるが、その差を反映して移行構成変換テーブル68Dが作成される。
構成管理プログラム68Aは、構成管理テーブル68Dにおいて前記変換により更新されている該当移行先ストレージ装置110の構成情報1の内容すなわち前記設定更新情報に従って、該当移行先ストレージ装置110の論理構成の設定更新処理を行う。すなわち構成管理プログラム68Aは、移行先ストレージ装置110に対して、共有メモリ37上の構成情報1を更新させるための前記設定更新情報を送信して、この情報により共有メモリ37上の構成情報1を更新させる。前記設定更新情報には、前記論理パーティション情報が含まれているので、移行先での更新により、論理パーティション構成を採る論理構成へと更新することが可能である。
構成管理プログラム68Aは、上記処理により移行先の論理パーティションへの構成の移行が終了したら、構成管理テーブル68Bにおける各ストレージ装置10の現状の構成情報1から、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置間110でのリモートコピー構成を検出し、リモートコピー制御プログラム69に移行元と移行先で1対1に対応付けられる論理デバイス間でのリモートコピーを依頼する。前記リモートコピー構成は、コピー元となる論理デバイスとコピー先となる論理デバイスとの間でのデータのコピーのために確立される通信経路などの構成である。図7中では、記号Pはリモートコピーにおけるコピー元(プライマリ)の論理デバイスを示し、記号Sは、コピー先(セカンダリ)の論理デバイスを示す。リモートコピー実施の際、それ以前の段階で、コピー元論理デバイスPとコピー先論理デバイスSの間では、前記通信経路210A,210Bのような、リモートコピー用すなわちポート間でのコピーデータ転送のための通信経路が確立された状態となっている。また、各ストレージ装置10におけるCMDデバイス101,111と、前記通信経路200A,200B,200Cのような、リモートコピー制御用の通信経路が確立された状態となっている。
リモートコピー制御プログラム69は、前記CMDデバイス101,111に対するリモートコピー制御を行って、実際に論理デバイス間でのデータコピーを実施させ、このコピー処理が完了したら、その旨を構成管理プログラム68Aに通知する。
構成管理プログラム68Aは、上記処理により移行先の論理パーティションへの構成の移行及び格納データの移行が完了したら、操作クライアント通信プログラム68Eに、操作プログラム86への処理完了通知を依頼する。そして操作クライアント通信プログラム68Eは、操作クライアント80の操作プログラム86に対し、指示に基づく構成及びデータの移行処理が完了したことを通知する。操作クライアント80を使用するストレージ全体管理者53は、その通知により、移行処理の完了を把握する。
<移行処理の流れ>
図8は、前記図7に関連した、各処理部位の相関関係と処理の流れを示すタイムチャートを示している。処理の流れとして、まず前提状況として、移行元ストレージ装置100の構成がストレージ管理サーバ60において管理中である。すなわち、ストレージ管理サーバ60は、随時、移行元ストレージ装置100から構成情報1を収集して管理DB64内の構成管理テーブル68Bに最新の構成情報1を保存している。
手順S1で、既存のストレージシステムに対して、論理パーティション機能を有する移行先ストレージ装置110が新規に導入・設置される。移行先ストレージ装置110がネットワーク300に接続される。
手順S2によって、ストレージ全体管理者53が介入して、事前のリモートコピー環境構築作業を行う。この作業では、ストレージ全体管理者53は、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110の間でのリモートコピー機能によるリモートコピーが実施可能な状態となるようにハードウェアの設置・設定を行う。例えば、移行元と移行先の各ストレージ装置100,110のポート間に通信ケーブルを接続して接続パス等の設定を行うことにより前記リモートコピー用の通信経路210A,210Bを確保する。また、ストレージ管理サーバ60と移行元と移行先の各ストレージ装置100,110のポート間に通信ケーブルを接続して接続パス等の設定を行うことによりリモートコピー制御用のCMDデバイス101,111及び通信経路200A,200B,200Cを確保する。本作業をこのタイミング以外に実施する処理形態としてもよい。例えば、リモートコピー環境構築が必要になったタイミングでその指示を操作クライアント80に対し出力してストレージ全体管理者53に作業を促してリモートコピー環境構築を行わせるようにする。
手順S3によって、操作クライアント80からストレージ管理サーバ60に対し、ストレージ管理サーバ60で移行先ストレージ装置110を管理配下に置いて新規導入後の初期構成の収集を行うことを指示する。なお、この移行先ストレージ装置110の構成情報1の収集と同タイミングで、ストレージ管理サーバ60が移行元ストレージ装置100の最新の構成情報1の収集・取得を行う形態としてもよい。
手順S4によって、指示に基づき、ストレージ管理サーバ60は、ネットワーク300上で、移行先ストレージ装置110の共有メモリ37に格納されている構成情報1を含む各種管理情報を、SVP38を介して収集する。手順S4の実行により、ストレージ管理サーバ60は、移行元と移行先の各ストレージ装置100,110の構成を把握し、操作クライアント80にその旨を応答する。
ストレージ管理サーバ60で移行元と移行先のストレージ装置100,110の各構成情報1を取得している状態で、手順S5によって、ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80からストレージ管理サーバ60に対し、対象となる移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110を選択及び指定して、移行処理実施を指示する。
手順S6で、ストレージ管理サーバ60は、指定された移行元と移行先のストレージ装置100,110の資源を比較して、移行先ストレージ装置110に移行元ストレージ装置100の構成が移行可能かどうかを判定する。すなわち、ストレージ管理サーバ60は、構成管理テーブル68Bの参照などによりポート、キャッシュ、論理デバイス等の資源を確認し、移行元の論理構成を、指定に基づく移行先のSLPR51等の論理パーティションの構成へと移行可能かどうかを判定する。ストレージ全体管理者53からの指定に基づく移行が可能であると判定した場合は次の処理を実施可能であるのでその旨の応答を操作クライアント80に通知する。また、指定に基づく移行が不可能と判定した場合は、「指定に基づく移行は不可能」の旨のエラー情報を操作クライアント80に通知する。なおここでは操作クライアント80からの指示に基づき指定された論理パーティション構成への移行を実施する場合を説明しているが、指示通りの論理パーティション構成への移行が不可能な場合でも近い構成への移行を実施するようにする形態としてもよい。
手順S7によって、操作クライアント80は、ストレージ管理サーバ60からの応答に基づき、継続して移行処理を実施する。例えば、前記指定された移行が実施可能な状態である場合は、自動的に次の処理すなわち構成移行処理を開始する。またあるいは、操作クライアント80で前記S6の判定の結果を表示して、ストレージ全体管理者53に対して、指定された移行が実施可能な状態であることを確認させる。そして、操作クライアント80で、ストレージ全体管理者による移行処理開始の指示の入力を受け付け、指示が入力されたらその指示をストレージ管理サーバ60に送信して構成の移行処理を開始させる。またあるいは、ストレージ管理サーバ60で、移行処理の指示に基づき移行可否を判定後、移行可能なら自動的に移行処理を開始する。
手順S8によって、ストレージ管理サーバ60は、構成の移行のための構成情報1の変換処理と、構成管理テーブル68Bにおける移行先ストレージ装置110の構成情報1を更新する処理とを行う。移行構成変換プログラム68C等により、移行元ストレージ装置100の構成情報1を、移行先ストレージ装置110のSLPR51及びCLPR50に対応した構成情報1に変換する処理を行い、前記変換で作成した情報を移行先ストレージ装置110の構成情報1として更新処理を実施する。構成管理テーブル68Bにおける移行先ストレージ装置110の構成情報1の部分に、前記変換で作成した情報が書き込まれる。
手順S9によって、前記変換処理及び構成管理テーブル68Bの更新に伴い、ストレージ管理サーバ60は、前記移行先ストレージ装置110の構成を更新させるための設定更新情報を、移行先ストレージ装置110に対して送信することで、移行先における論理構成の更新を指示する。
手順S10によって、移行先ストレージ装置110で、前記ストレージ管理サーバ60から受信した設定更新情報を基に、SVP38を介して共有メモリ37上の構成情報1を更新することで、論理パーティション構成を含む論理構成への更新処理が実施される。本更新処理により、移行先ストレージ装置110における新たな論理パーティション構成が確立された状態となる。更新処理後、移行先ストレージ装置110からストレージ管理サーバ60に更新完了が通知される。
上記移行先の構成の更新を完了後、前記S2のリモートコピー環境構築が済んでいる状態である場合は、自動的に次のデータ移行処理が開始される。
手順S11,S12により、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110との間で、移行対象となる論理デバイスのデータについてのリモートコピー処理を実施する。手順S11により、ストレージ管理サーバ60のリモートコピー制御プログラム69は、データ移行対象となる移行元と移行先のストレージ装置100,110の論理デバイス間での、ペア制御によるリモートコピー処理の実施の指示を、各移行元と移行先のストレージ装置100,110のCMDデバイス101,111に対して行う。
手順S12により、前記各ストレージ装置100,110のCMDデバイス101,111で受けた指示に基づき、指示に対応するリモートコピー処理がコントローラ間で実行される。移行元ストレージ装置100のデータ移行対象となる論理デバイスをコピー元論理デバイスPとし、それに一意に対応付けられる、移行先ストレージ装置110の論理パーティション構成で割り当てられた論理デバイスをコピー先論理デバイスSとして、ストレージ装置100,110のコントローラ間でのデータコピー処理を実施する。複数のデータ移行対象の論理デバイスにおけるリモートコピー処理が完了すると、データ移行完了がストレージ管理サーバ60に通知される。
手順S13によって、ストレージ管理サーバ60は、操作クライアント80に対し、構成及び格納データについての移行処理が完了したことを通知する。これにより、操作クライアント80でストレージ全体管理者53は、構成及びデータの移行が完了したことを把握する。
その後、手順S14によって、ストレージ全体管理者53は、操作クライアント80を操作して、構成の移行に伴うユーザアカウント設定をストレージ管理サーバ60に対して行う。ストレージ管理サーバ60のユーザアカウント管理プログラム68Fがユーザアカウント管理テーブル68Gに設定を行う。本設定では、移行完了後の移行先ストレージ装置110の論理パーティション構成における各論理パーティションすなわち前記各移行元の論理構成を反映したSLPR51やCLPR50に対して設定する各管理者用のユーザアカウントの登録あるいは既存ユーザアカウントへの変更・更新などを実施する。例えば、移行前における各移行元ストレージ装置100の管理者をそのまま移行先における各論理パーティションごとの管理者として設定する場合は、前記図4に示すように各論理パーティションに対してパーティション管理者52A,52Bのように個別の管理者を設定する。
従来技術である前記リモートコピー機能によるリモートコピー制御におけるペア制御について簡単に説明しておく。リモートコピー機能において、コピー処理単位となる記憶ボリュームを例えば論理デバイスとする。コピー元となる論理デバイスPと、コピー先となる論理デバイスSとが、コピーペアとして設定される。前記コピーペアの状態遷移として、コピーペアの関係が解除されていてコピー元論理デバイスPのデータが一切コピー先論理デバイスSに反映されない状態をペア解除状態と表現する。ペア解除状態からコピーペアが確立されて、コピー元論理デバイスPからコピー先論理デバイスSへの初期全面コピーを実施することをペア生成と表現する。初期全面コピーが完了し、コピー元論理デバイスPで更新されたデータがコピー先論理論理デバイスSに同期して反映される状態をペア同期状態と表現する。ペア同期状態からコピーペアの関係を保ったまま、一時的に同期状態のみを解除することをペア分割と表現する。ペア分割によって一時的な同期状態のみを解除しているコピーペアの状態をペア分割状態と表現する。ペア分割状態ではコピー元論理デバイスPの更新データはコピー先論理デバイスSには反映されないが、コピー元の更新によるコピー先とのデータの差異が差分管理されている。ペア分割状態からペア同期状態に戻すことをペア再同期と表現する。ペア分割状態からペア同期状態へペア再同期を実施した際には、論理デバイスデータの全面コピーではなく、コピー元論理デバイスPの更新差分をコピー先論理デバイスSにコピーすることで同期状態をとる。コピーペアの関係を完全に解除することをペア解除と表現する。本リモートコピー機能では複数の論理デバイスを同時に取り扱うことができる。
<管理情報>
図9〜図14は、ストレージ管理サーバ60で構成管理及び移行制御のために有する管理情報について説明するための図である。図9は、ストレージ管理サーバ60における構成管理テーブル68Bのより詳細な内容を示している。構成管理テーブル68Bは、ストレージ装置管理テーブル120、各ストレージ装置10の管理テーブル121で構成される。ストレージ装置管理テーブル120は、ストレージ管理サーバ60の管理配下にあるストレージ装置自体を管理しており、各ストレージ装置10の管理テーブル121で構成される。各管理テーブル121には、ストレージ装置10から取得した構成情報1が管理される。各ストレージ装置10では共有メモリ37上に構成情報1を保持しているので、各管理テーブル121ではそのコピーが記憶される。前記図2の場合なら、ストレージ装置管理テーブル120は、移行元ストレージ装置100A,100Bの各構成情報1A,1Bのコピーを記憶する管理テーブル121と、移行先ストレージ装置110の構成情報1Cのコピーを記憶する管理テーブル121で構成される。各管理テーブル121では、構成情報1として、更に、物理的な構成管理を行うための物理構成情報122と、論理的な構成管理を行うための論理構成情報123という2種類の情報が管理されている。
図10は、前述のストレージ装置管理テーブル120の構成例を示したものである。ストレージ装置管理テーブル120は、例えば、管理番号、ストレージ装置ID、ストレージ装置名称、管理テーブルアドレス、論理パーティション機能の有無などの項目で構成される。管理番号は、全体のストレージシステム内における各ストレージ装置10の識別のための、製造番号などのID(識別情報)である。ストレージ装置名称は、ストレージ管理サーバ60上で各ストレージ装置10に対して割り当てている名称である。管理テーブルアドレスは、ストレージ装置管理テーブル120から各管理テーブル121への参照先となるアドレスである。論理パーティション機能の有無は、移行先ストレージ110に備えるような論理パーティション機能の有無を判別するための情報である。
ストレージ管理サーバ60では、ストレージ装置管理テーブル120から操作対象のストレージ装置10が選択されると、対応する管理テーブルアドレスを用いて管理テーブル121が検出される。各管理テーブル121は、ストレージ管理サーバ60による管理配下にあるストレージ装置毎にストレージ装置管理テーブル120内で配置される。
例として、移行元ストレージ装置100A,100Bの場合、論理パーティション機能を持たないので、前記論理パーティション有無の項目に「無」の情報が設定される。移行先ストレージ装置110の場合は、論理パーティション機能を持つので、前記論理パーティション有無の項目に「有」の情報が設定される。
なお、以下、ストレージ装置管理テーブル121をはじめとする各図で示すテーブルの情報を操作クライアント80やストレージ管理サーバ60等におけるユーザインタフェース上で表示する場合、その表示形態は例えば各図で示す構成と同様のものになる。
図11は、管理テーブル121における物理構成情報122のより詳細な内容を示したものである。物理構成情報122では、ストレージ装置10のハードウェア関連情報及び論理情報との関連付けを可能とする情報を保持している。物理構成情報122で、例えば、ストレージ装置ID、キャッシュ容量、ポート情報、ディスク情報などを持つ。キャッシュ容量は、ストレージ装置IDで識別されるストレージ装置10で搭載しているキャッシュメモリ35の利用可能な容量である。ポート情報として、ストレージ装置10のCHA36の持つ物理ポートのIDであるポートIDや、その使用状況を示す情報などを持つ。ディスク情報は、ディスクドライブ32に関連する情報であり、物理ディスクID、容量、RAIDタイプ、使用状況、RAIDグループIDなどを持つ。物理ディスクIDは、ディスクドライブ32のIDである。容量はそのディスクドライブ32の容量である。RAIDタイプは、そのディスクドライブ32に対して割り当てされるRAIDタイプを示す情報である。使用状況は、そのディスクドライブ32がRAID割り当てなどに使用中か否かなどの状況を示す情報である。RAIDグループIDは、そのディスクドライブ32に対して割り当てられているRAIDグループのIDである。例として、4つのディスクドライブ32が、RAIDグループIDを1、RAIDタイプを5として割り当てされた状態を示している。
図12は、管理テーブル121における論理構成情報123のより詳細な内容を示したものである。論理構成情報123では、ストレージ装置10における、接続するホストコンピュータから見える接続パス構成や割り当てられている論理デバイスIDなどの、論理的な設定情報が保持・管理されている。論理構成情報123は、論理パーティション情報、キャッシュ情報、論理デバイス情報、ポート情報、パス構成情報などを持つ。例えば、論理パーティション情報として、ストレージ論理パーティションID(SLPR−IDと略記する)、キャッシュ論理パーティションID(CLPR−IDと略記する)を持つ。それぞれはSLPR51やCLPR50のIDである。またキャッシュ情報として、全体キャッシュ容量、割り当て容量などを持つ。全体キャッシュ容量は、論理パーティション構成の提供元となるキャッシュメモリ35の容量である。割り当て容量は、各CLPR−IDのCLPR50に対してキャッシュ領域として割り当てられた容量である。例として、全体キャッシュ容量が32GBのうち、CLPR1で識別されるCLPR50に対して、割り当て容量として12GBが割り当てられていることを示す。
また、論理デバイス情報として、論理デバイスID、RAIDグループ、RAIDタイプ、容量、使用状況、SLPR−ID、CLPR−IDなどを持つ。論理デバイスIDは、RAIDグループ41から切り出される論理デバイス42を識別・管理するIDである。RAIDグループは、その論理デバイスIDに対して設定されているRAIDグループ41を示す情報である。RAIDタイプは、その論理デバイスIDに対して設定されているRAIDタイプを示す情報である。容量は、その論理デバイス42の容量である。使用状況は、その論理デバイス42の論理パーティション構成等への割り当てにおける使用状況を示す情報である。SLPR−IDやCLPR−IDは、その論理デバイス42に対して関連付けられているSLPR51やCLPR50のIDである。
また、ポート情報として、前記ポートIDや使用状況、パス構成情報、前記SLPR−IDやCLPR−IDなどを持つ。各ポートIDで識別される論理的なポート44,44Aに対して、パス構成情報で示される接続パスが割り当てされ、また、前記SLPR−IDやCLPR−IDで識別されるSLPR51及びCLPR50が割り当てされる。
また、パス構成情報として、ホストグループ、LU番号、前記論理デバイスID、CMD定義などを持つ。ホストグループは、その接続パスを使用するホストグループ43のIDである。LU番号は、そのホストグループが使用するLU(論理ユニット)を識別する情報である。論理デバイスIDは、そのLUに対して割り当てされている論理デバイスを示す。CMD定義は、前述したようなCMDデバイスとして使用するための設定のオン/オフなどを示す情報である。
例として、ポートID「CL1−A」のポート44,44Aで、ホストグループ「Grp1」のホストグループ43、対応する論理デバイスID「1」「2」の論理デバイス42、及びSLPR51「SLPR1」とCLPR50「CLPR1」などが設定されていることを示す。
また、管理テーブル121において、該当ストレージ装置10が論理パーティション機能を持たず、ストレージ装置管理テーブル120における論理パーティション有無の項目で「無」になっている場合には、例えば、論理パーティションに関連する情報を使用せず、関連項目をブランクにすることなどで論理パーティション機能を持たない前記移行元ストレージ装置100などについても管理が可能である。
図13は、ストレージ管理サーバ60における移行構成変換テーブル68Dのより詳細な内容を示したものである。移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110に対応した構成例を示す。移行構成変換テーブル68Dは、移行構成変換プログラム68Cによって移行元ストレージ装置100の構成を移行先ストレージ装置110の論理パーティション構成に変換する変換処理の際に作成され使用される。移行構成変換プログラム68Dは、上側に示す移行元構成情報のエリアと下側に示す移行先構成情報のエリアを持つ。移行構成変換テーブル68Dは、移行元と移行先の各ストレージ装置10の構成情報1をもとにストレージ管理サーバ60で作成される。
移行元構成情報のエリアで、移行元ストレージ装置ID、移行元キャッシュ容量、ポート情報、ポートに対応した構成情報などを有する。ポートに対応した構成情報として、ホストグループ、LU番号、論理デバイスID、容量、RAIDタイプ、CMD定義などを有する。移行元ストレージ装置IDは、移行元ストレージ装置100のIDである。移行元キャッシュ容量は、その移行元ストレージ装置100のキャッシュ容量である。ポート情報として使用ポートIDや使用状況は、その移行元ストレージ装置100で使用しているポートについての情報である。ポート情報に対応した構成情報は、そのポートに対して設定されている接続パス構成などについての情報である。ポート情報に対応した構成情報におけるホストグループ等の各情報は前記論理構成情報123で説明した情報と同様である。
移行先構成情報のエリアで、移行先ストレージ装置ID、設定SLPR−ID、設定CLPR−ID、設定CLPR割り当て容量、適用ポートIDや使用の有無などのポート情報、ポート情報に対応した移行先適用構成情報などを有する。移行先ストレージ装置IDは、前記移行元ストレージ装置IDと関連付けされる。設定SLPR−IDや設定CLPR−IDは、移行先ストレージ装置110でSLPR51やCLPR50として設定する各論理パーティションIDを示す。設定CLPR割り当て容量は、その設定されるCLPR50でキャッシュ領域として割り当てる容量を示す。適用ポートIDは、移行元における使用ポートIDに対して移行先で適用するポートを示す。使用の有無は、その適用ポートを使用するか否かを示す。移行先適用構成情報は、移行先で適用ポートに対応して適用される構成情報を示す。移行先適用構成情報は、同様に、ホストグループ、LU番号、論理デバイスID、容量、RAIDタイプ、CMD定義などを有する。
移行構成変換プログラム68Cによる変換処理が実施されると、まず、移行構成変換テーブル68Dにおける移行元構成情報のエリアに、移行元ストレージ装置100の移行に必要な情報を反映するために、構成管理テーブル68Bの参照をもとにして前記移行元構成情報のエリアの更新処理を行う。すなわち、ストレージ管理サーバ60で、ストレージ装置管理テーブル120から移行元ストレージ装置100に対応した参照先となる管理テーブルアドレスを入手してこれに対応した管理テーブル121を検出し、この管理テーブル121内の構成情報1すなわち物理構成情報122及び論理構成情報123を参照して、この構成情報1により移行構成変換テーブル68Dの移行元構成情報のエリアを更新する。更新により例えば図13に示すような移行元構成情報の状態となる。
前記変換処理で、移行構成変換テーブル68Dの移行先構成情報において、前記移行元構成情報の内容に基づき、移行元ストレージIDに対して設定SLPR−ID、移行元キャッシュ容量に対して設定CLPR−IDと設定CLPR割当容量へと、それぞれ置き換え・変換を行う。前記移行元から移行先への変換の際、接続パス構成、関連するポート構成、論理デバイス構成といった各種資源については、移行元とまったく同じIDが確保できなくても、機能的に同様の構成が実現できる資源が確保できればそれを割り当てる。このような移行構成変換テーブル68Dにおける移行先構成情報が、前記移行先の設定更新のための設定更新情報として使用される。
図13で示す移行構成変換テーブル68Dにおいて、例として、移行元ストレージ装置ID「00100A」に対して移行先ストレージ装置ID「11100A」が移行先として設定されている。また、移行元ストレージ装置100の構成が、移行先ストレージ装置110におけるSLPR51「SLPR1」とCLPR50「CLPR1」の構成へと移行されることを示す。またCLPR50「CLPR1」では、12GBの容量が割り当てされることを示す。また、例えば移行元で使用していたポート「CL1−A」の構成が、移行先の適用ポート「CL2−E」の構成に移行されることを示す。このポート構成の移行では、ホストグループ「Grp1」、LU番号「0」「1」、36GBの容量、RAIDタイプが「5」、CMD定義などの各設定は変化せずにそのまま引き継がれること、及び論理デバイス42の設定で論理デバイスIDが変化することを示す。
ストレージ管理サーバ60で、前記変換処理により、移行先ストレージ装置110における論理パーティション構成を含む構成情報1が移行構成変換テーブル68Dにおける移行先構成情報として確立できたら、この情報によりまず該当移行先ストレージ装置110に対応した管理テーブル121内の論理構成情報123の内容を更新する。そして、ストレージ管理サーバ60は、該当移行先ストレージ装置110に対応した管理テーブル121の内容を更新したら、この情報を設定更新情報として用いて移行先ストレージ装置110に対して送信して、この情報により構成の更新処理を行わせる。
なお、前記変換処理後の段階ではまだ移行先ストレージ装置110における実際の設定更新がなされていないので、移行構成変換テーブル68Dの移行先構成情報の内容と移行先ストレージ装置110の構成情報1Cの内容とが一致しない状態である。移行先ストレージ装置110における設定更新が正常になされると、移行構成変換テーブル68Dの移行先構成情報の内容と移行先ストレージ装置110の構成情報1Cの内容とが一致した状態となる。
上記のように、ストレージ管理サーバ60の移行構成変換プログラム68Cにより、移行構成変換テーブル68Dで、移行元の構成情報1、例えば構成情報1Aから、移行先の構成情報1、例えば構成情報1Cへと、構成内容をソフトウェア的に読み替える変換が行われる。当該変換は基本的に移行元と移行先の構成情報1を読み出して比較することで行われる。なお構造の異なる構成情報1間での変換のために、ストレージ管理サーバ60内に、構成情報1を構成する各項目(属性)の間での読み替えのための対応付け情報を設定しておき、前記変換処理の際にこの情報を参照して読み替え処理を行うようにしてもよい。
図14は、ストレージ管理サーバ60におけるユーザアカウント管理テーブル68Gのより詳細な内容を示したものである。ユーザアカウント管理テーブル68Gは、ユーザアカウント、管理対象SLPR−ID、管理対象CLPR−IDなどの情報を持つ。なおここでいう「ユーザ」には、ストレージ全体管理者53やパーティション管理者52A,52Bなどの管理者も含まれる。ユーザアカウント管理テーブル68Gには、構成管理において移行先ストレージ装置110に設定されているSLPR51及びCLPR50の構成変更などの、1つ以上の論理パーティション構成についての運用・管理が可能な、すなわち操作権限を付与されるユーザアカウントが保持・管理される。設定されたユーザアカウントを使用するパーティション管理者52A,52Bなどの管理者は、実際に運用・管理する論理パーティションの範囲内での構成管理及び変更等の操作が許可される。例として、ストレージ全体管理者53に対し、移行先ストレージ装置110における全SLPR51及びCLPR50の操作権限を持つユーザアカウントが設定される。また、例えば、移行元ストレージ装置100Aの管理を行っていた管理者に対し、移行先ストレージ装置110における前記SLPR51A及びCLPR50Aの論理パーティションに対するパーティション管理者52Aとしての操作権限を持つユーザアカウントが設定される。同様に、前記SLPR51A及びCLPR50Aとは独立して、移行元ストレージ装置100Bの管理を行っていた管理者に対し、移行先ストレージ装置110における前記SLPR51B及びCLPR50Bの論理パーティションに対するパーティション管理者52Bとしての操作権限を持つユーザアカウントが設定される。
<処理フロー>
図15〜図17は、本実施の形態に関してこれまで説明してきた処理及び手続きの全体について示すフロー図である。図15で、処理開始から処理S100では、移行元ストレージ装置100は、ストレージ管理サーバ60において構成管理されている状態となっている。S101では、移行先ストレージ装置110を新規に導入し、移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110の間でリモートコピー環境を確立する。S102では、新規導入した移行先ストレージ装置110をストレージ管理サーバ60の管理対象として、初期導入構成をストレージ管理サーバ60に登録する。
S103では、操作クライアント80から移行元ストレージ装置100と移行先ストレージ装置110を選択して移行処理開始をストレージ管理サーバ60に対し指示する。この際、ストレージ管理サーバ60により再び最新の構成情報1を各ストレージ装置10から取得する処理を行ってもよい。
S104では、ストレージ管理サーバ60は、移行可否判断の一部として、まず、移行先として指定されている移行先ストレージ装置110で移行元ストレージ装置100の構成と同等のキャッシュ容量、すなわちCLPR50としての指定容量の確保を試みる。S105で、同等のキャッシュ容量の確保ができたか否かを判断する。確保できた場合(Yes)、S106で、確保したキャッシュ領域に対して一意のCLPR−IDを割り当てる。そして、S107で、移行先のSLPR51の確立に必要なポートや論理デバイスといった資源の確保を試みる。S108で、同等の資源が確保できたか否かを判断する。確保できた場合(Yes)、S109で、確保したSLPR51における移行元と同等の構成の確立と、これに対する一意のSLPR−IDの割当てと、前記確保済みのCLPR50の割り当てとを実施する。
前記S105で、移行先ストレージ装置110における残りの割り当て可能なキャッシュ容量の不足などにより、同等なキャッシュ容量のCLPR50が確保できなかった場合には(No−J1)、図17のS120,S121によって、「CLPR確保の失敗」を示すエラー情報を、ストレージ管理サーバ60を経由して操作クライアント80に対して返す。そして、該当の移行元ストレージ装置100をCLPR50に関する移行対象から除外して、その移行処理は実行しないこととし、S110に移る。
また前記S108で、移行先ストレージ装置110における利用可能な論理デバイス42の不足などにより、SLPR51の確立に必要な資源が確保できなかった場合には(No−J2)、図17のS122、S123によって、「SLPRの資源確保の失敗」を示すエラー情報を同様に操作クライアント80に対して返す。そして、該当の移行元ストレージ装置100をSLPR51に関する移行対象から除外して、その移行処理は実行しないこととし、S110に移る。
次に、S110で、ストレージ管理サーバ60は、移行元ストレージ装置100が複数指定されているか否かを判断する。複数指定されている場合には(Yes−N1)、図16のS111ですべての移行元に適用する移行先の確保を行ったかどうかを確認して、確保を行っていない場合に(No−L1)、S104〜S109及びS120〜S123で示す処理手順を繰り返す。
全移行元に適用する移行先の確保を行った後(S111−Yes)、S112では、移行先ストレージ装置110でCLPR50、SLPR51のために必要な資源が確保できたものについて、実際に移行先ストレージ110における構成の更新処理すなわち共有メモリ37上の構成情報1の更新処理を行う。これにより、移行先ストレージ装置110の論理構成上で、移行先となるCLPR50及びSLPR51を生成する。
続いて、S113では、データ移行に関する処理を開始する。ストレージ管理サーバ60、移行元と移行先のストレージ装置100,110において、移行先ストレージ装置110における論理パーティションへの構成の移行が成功した移行元の構成について、移行元と移行先の論理デバイス42間でのリモートコピー処理のためのコピーペアの確立を試みる。
S114〜S116で、移行元となる1つ以上のストレージ装置100の論理デバイス42に対応した、指定数分のコピーペアが確立できたかどうかのチェックを行う。S114で、移行元と移行先の論理デバイス42でのコピーペアが確立できたかを確認する。またS115で、移行元が複数指定されているかどうかを確認する。またS116で、対象となるすべての移行元/移行先でのコピーペアの確立を行ったかを確認する。コピーペアが確立できなかったものについては(S114−No−J3)、図17のS124,S125において、「移行元/移行先の構成に対応したコピーペア確立の失敗」を示すエラー情報を操作クライアント80に対して返す。そして、該当の移行元及び移行先のストレージ装置100,110をデータコピー処理対象から除外して、そのデータ移行処理は実行しないこととし、S115に移る。
コピーペア確立後、S117で、実際に移行元ストレージ装置100から移行先ストレージ装置110への論理デバイス42のデータのコピー処理をリモートコピー機能によるコピーペア制御により実施する。そして、S118で、全コピーペアでのデータコピー処理結果を、ストレージ管理サーバ60を経由して操作クライアント80へ通知する。
S119では、操作クライアント80で、ストレージ全体管理者などが、移行先ストレージ装置110に生成されたSLPR51及びCLPR50を管理可能な権限が付与されるユーザアカウントを登録して各論理パーティションごとに割り当てる設定処理をストレージ管理サーバ60に対して実施する。以上により、移行元から移行先への構成及びデータの移行が完了する。
<移行形態>
図18(a),(b)は、本実施の形態におけるストレージシステムによる、移行元から移行先の論理パーティション構成への移行形態における応用例を示している。例えば、ストレージシステム内で、論理パーティション機能を持たない複数の移行元ストレージ装置#1(400),#2(410)を有し、論理パーティション機能を持つ1つの移行先ストレージ装置#1(420)を有するものとする。移行元ストレージ装置#1(400)は、構成として、ストレージ論理構成401と、キャッシュ構成402を有する。移行元ストレージ装置#2(410)は、構成として、ストレージ論理構成411と、キャッシュ構成412を有する。移行先ストレージ装置#1(420)は、論理パーティション機能として、前述したCLPR50及びSLPR51を構成可能であり、SLPR51に対してCLPR50が割り当てされる。ストレージ論理構成401,411は、前記SLPR51への変換に対応する部分である。キャッシュ構成402,412は、前記CLPR50への変換に対応する部分である。
2つの移行元ストレージ装置400,410の構成及びデータを1つの移行先ストレージ装置420の論理パーティション構成へと移行する場合に、移行先ストレージ装置420におけるCLPR50及びSLPR51では、前記図2などに示す例のように移行元と移行先とを1対1で対応付けた構成に限定する必要は無い。複数の移行元ストレージ装置100の構成を移行先ストレージ装置110へと統合した形で、管理上1つの論理パーティション構成として統合することが可能である。更には、複数の移行元ストレージ装置100を移行先ストレージ装置110のCLPR50及びSLPR51へと移行する際に、SLPR51のみを統合して、CLPR51については、対応するSLPR51内でそれぞれ移行元構成に従って複数指定することもできる。
図18(a)に示す例は、移行元ストレージ装置#1(400)のストレージ論理構成401及びキャッシュ構成402と、移行元ストレージ装置#2(410)のストレージ論理構成411及びキャッシュ構成412とを、移行先ストレージ装置420のSLPR51及びCLPR50へと移行する際の統合例を示す。この際に、SLPR51に関しては、統合されたストレージ論理構成421のように移行元の2つのストレージ論理構成401,411をあわせた全体をSLPR423として割り当てている。そして、CLPR50に関しては、移行元の2つのキャッシュ構成402,412を、そのまま独立したキャッシュ構成422A、422Bとして、1つのSLPR423内に割り当てている。本移行形態のメリットは、移行先で論理パーティションの管理の基本となるSLPR51を1つにすることにより構成管理を一元化できるが、キャッシュアクセスは移行元の従来業務体系にあわせた形で各々のCLPR50(422A,422B)を占有できるので、一方側処理によるキャッシュメモリ35へのアクセスの際、他方側処理によるアクセス競合などの悪影響を受けないことである。
また(b)に示すような統合も可能である。この統合例では、移行先において、SLPR51に関しては、(a)と同様に統合されたストレージ論理構成421をSLPR423として割り当てている。そして、CLPR50に関しては、移行元の2つのキャッシュ構成402,412を、統合された1つのキャッシュ構成として1つのCLPR422C内に割り当てている。CLPR422Cで例えば移行元のキャッシュ容量を足しあわせた容量のキャッシュ領域が確保される。この移行形態の場合、移行先におけるキャッシュアクセスは、1つのCLPR422Cに対する共有アクセスとなる。
更には、リプレースしたいストレージ装置10が多数存在する場合などにおいて、複数の移行元ストレージ装置100に対する1つ以上の移行先ストレージ装置110において、移行元の構成と移行先の論理パーティション構成とで1対1で割り当てたり、前述のように複数の移行元の構成を特定の論理パーティションに統合したりといった移行形態を操作クライアント80等から複数指定して一括して移行を実行することも可能である。特に移行先ストレージ装置110が1つしか指定できないということはない。また、上記のような各移行形態のタイプや処理モードをあらかじめシステムで用意しておく形態、あるいは移行形態に関する設定を管理者が登録可能な形態で、前記移行形態のタイプ等を操作クライアント80等から指定して移行を実行すること等も可能である。
<効果と変形例>
以上説明したように、本実施の形態での移行方式では、あるストレージ装置10から他のストレージ装置10への構成やデータの移行、例えばリプレース等のための移行を行うにあたり、論理パーティション機能を持たないストレージ装置(100)から論理パーティション機能を持つストレージ装置(110)への移行を効率的に遂行でき、構成情報1の読み替え等、担当者による人的作業の負担を軽減することができる。本実施の形態では特に、移行元ストレージ装置100の論理パーティション無しの構成と記憶ボリュームの格納データとを、移行先ストレージ装置110のSLPR51やCLPR50等の形式の論理パーティション構成とその論理パーティション内の格納データとして、構成とデータを一括して連続的な移行処理が可能である。
また、本実施の形態で、前述した構成とデータの移行処理に限らず、構成のみすなわち構成情報1に関してのみの移行を行うことも可能である。例えば、前記図8に示すような手順に従ってS10の移行先ストレージ装置110の論理パーティション構成の確立までの処理及び作業を行う。そして、移行元ストレージ装置100の記憶ボリュームの格納データについては、後であらためて指示を行って移行処理を実施することができる。
また、データ移行のためのリモートコピー環境構築の作業については、データ移行が必要な段階などになってからストレージ管理サーバ60を通じて操作クライアント80に対して、通信経路設定指示などの必要な作業手順ごとの指示を表示する処理を行うようにしてもよい。指示に従って担当者に作業を行わせ、データ移行可能な状態を確保した後にデータ移行処理を開始する。
また、前記移行作業は、移行元ストレージ装置100が稼動あるいは非稼動のいずれの状態でも実施することが可能である。すなわち、移行元ストレージ装置100で業務サーバ130からのデータ入出力のアクセスを受けて業務サーバ130によるオンライン業務処理を実施中に移行処理の実行が可能であり、また勿論前記オンライン業務処理を一時停止した状態でも移行処理の実行が可能である。
また、構成及びデータの移行形態として、前記リプレースすなわち旧ストレージ装置(100)の構成を新ストレージ装置(110)へ移動して利用を切り替える形態などに限らず、あるストレージ装置(100)の構成を他のストレージ装置(110)にコピーする形態なども同様に可能である。移行後の移行元ストレージ装置(100)の利用を継続することも停止することも可能である。
また、本実施の形態では、移行元と移行先の構成情報1の構造が異なる場合として、論理パーティション機能の有無の差がある場合について説明したが、論理パーティション機能に関連した他の機能などについても、ストレージ管理サーバ60での変換処理により構成情報1の構造の変換が可能である条件のもとで移行が可能である。
また、移行先ストレージ装置110が論理パーティション機能を持つ場合に、移行元から移行先へと必ず論理パーティション構成へ変換しなければならないということはなく、操作クライアント80からの指示などに応じて、移行元から移行先へそのまま論理パーティション無しの構成へとコピーすることも可能である。また、1つの移行元ストレージ装置100のみを移行することも可能である。
また、ストレージ管理サーバ60は、複数のストレージ装置10の構成情報1の管理を行う構成管理手段と、移行のための変換処理を行う構成変換手段との両方を備えたが、両機能を別の装置上に分けて設けた形態としても良い。
また、ストレージ装置10内にのみ構成情報1を有し、ストレージ管理サーバ60では構成情報1を保持せずに前記変換処理を含む移行の制御のみを行うような形態も可能である。この場合、ストレージ管理サーバ60は、各構成情報1の一括管理は行わないが、移行の制御として、移行の実行の際に移行元と移行先のストレージ装置100,110から構成情報1を読み出して、前記移行構成変換プログラムに68Cにより構成情報1の変換処理を行い、前記変換で作成した設定更新情報を、移行先ストレージ装置110に送信してその構成を更新させる。
また、本発明の他の実施の形態として、前述したストレージ管理サーバ60を使用しない形態として以下のような形態が可能である。前記代表的な実施の形態では、ネットワーク300等の通信手段を通じて装置間で構成情報1などの処理情報の送受信を行ったが、前記通信手段上での処理情報の送受信処理の部分を行わない形態とすることができる。すなわち、前記通信手段を利用しない形態において、管理者などにより、記録媒体に処理情報を格納して物理的に装置間を移動しながら移行の作業を行う。前記ストレージ管理サーバ60の備える前記構成変換手段すなわち移行構成変換プログラム68Cと同様の機能を備えた変換プログラムを利用する。
ストレージ全体管理者53などの担当者は、移行元ストレージ装置100から、共有メモリ37上の構成情報1を、一旦、SVP38の処理などを通じて外部の記録媒体に読み出して格納する。記録媒体は、フレキシブルディスクやCDなどである。そして、担当者は、装置間を移動して、移動先のPC等の何らかの情報処理装置上で前記変換プログラムを実行し、前記記録媒体に格納している構成情報1などの処理情報をロードして、変換プログラムにより前記移行のための変換処理などを行わせる。そして、担当者は、変換処理後の処理情報すなわち前記設定更新情報などを、再び記録媒体に格納して、移行先ストレージ装置110に移動する。そして、担当者は、移行先ストレージ装置110で、SVP38の処理などを通じて、前記記録媒体から前記処理情報をロードし、SVP38で、読み込んだ設定更新情報を共有メモリ37上の構成情報1に反映して構成の更新を行う。このような作業により、前記通信手段上での情報の送受信は行わずに移行が可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、ストレージ装置の構成やデータの移行の処理及び作業を行うコンピュータシステムとして利用可能である。
本発明の一実施の形態であるストレージシステムを構成するストレージ装置のハードウェア外観構成を示す図である。 本発明の代表的な一実施の形態であるストレージシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態のストレージシステムに係わる、ストレージ装置の基本構成を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムに係わる、ストレージ論理パーティションとキャッシュ論理パーティションの概念を示す説明図である 本発明の一実施の形態のストレージシステムを構成する、ストレージ管理サーバの構成を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムを構成する、操作クライアントの構成を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、構成及びデータの移行制御に係わるシステム構成と、処理・動作の相関関係を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、処理タイムチャートである。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、構成管理テーブルの詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、ストレージ装置管理テーブルの詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、物理構成情報の詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、論理構成情報の詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、移行構成変換テーブルの詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、ユーザアカウント管理テーブルの詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、処理全体のフローチャート(その1)である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、処理全体のフローチャート(その2)である。 本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、処理全体のフローチャート(その3)である。 (a),(b)は、本発明の一実施の形態のストレージシステムにおける、移行形態例として、複数の移行元ストレージ装置の1つの移行先ストレージ装置の論理パーティション領域への統合例を示す説明図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C…構成情報、10…ストレージ装置、11…基本筐体、12…増設筐体、13…制御パッケージ、14…電源ユニット、15…バッテリユニット、16…冷却ファン、26,32…ディスクドライブ、28…物理構成、29…ストレージ制御部、30…ストレージ駆動部、31…ディスクドライブ搭載ボックス、33…スイッチ部、34…DKA、35…キャッシュメモリ、36…CHA、36A…通信ポート、37…共有メモリ、38…SVP、40…論理構成、41…RAIDグループ、42…論理デバイス、43…ホストグループ、 44,44A…ポート、45…内部ネットワーク、50,50A,50B,422A,422B…キャッシュ論理パーティション、51,51A,51B,423…ストレージ論理パーティション、52A,52B…パーティション管理者、53…ストレージ全体管理者、60…ストレージ管理サーバ、61,81…CPU/MPU、62,82…記憶装置、63…ストレージ管理プログラムファイル、64…ストレージ管理データベース、65…リモートコピー制御プログラムファイル、66,84…メモリコントローラ、67,85…メモリ、68…ストレージ管理プログラム、68A…構成管理プログラム、68B…構成管理テーブル、68C…移行構成変換プログラム、68D…移行構成変換テーブル、68E…操作クライアント通信プログラム、68F…ユーザアカウント管理プログラム、68G…ユーザアカウント管理テーブル、69…リモートコピー制御プログラム、70,87…ネットワーク通信インタフェース、71,88…I/Oコントローラ、72,89…拡張スロット、73,90…ディスプレイ、74,91…キーボード、75,92…マウス、80…操作クライアント、83…操作プログラムファイル、86…操作プログラム、100,100A,100B,400,410…移行元ストレージ装置、101,111…CMDデバイス、110,420…移行先ストレージ装置、120…ストレージ装置管理テーブル、121…管理テーブル、122…物理構成情報、123…論理構成情報、130,130A,130B…業務サーバ、200A,200B,200C,210A,210B,220A,220B…通信経路、300…ネットワーク、401,411,421…ストレージ論理構成、402,412…キャッシュ構成。

Claims (12)

  1. 記憶装置と前記記憶装置にデータを記憶する制御を行うコントローラとを備える1つ以上のストレージ装置を含んで構成されるストレージシステムであって、
    前記ストレージ装置は、論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成であり、
    利用可能な論理構成の資源へのアクセスを特定のユーザに制限する論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と前記論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成とデータに関する移行の制御を行う移行制御手段を有し、
    前記移行制御手段は、
    移行の指示に応じて、移行元となる前記第1のストレージ装置の構成を、その構成情報をもとに、移行先となる前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換処理して前記第2のストレージ装置の構成を更新させることで構成の移行を行い、
    前記構成の移行後、続けて、前記第1のストレージ装置と前記第2のストレージ装置との間でデータをコピーするデータコピー手段を用いて、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置へと格納データを移行する処理を行うことを特徴とするストレージシステム。
  2. 記憶装置と前記記憶装置にデータを記憶する制御を行うコントローラとを備える1つ以上のストレージ装置を含んで構成されるストレージシステムであって、
    前記ストレージ装置は、論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成であり、
    利用可能な論理構成の資源へのアクセスを特定のユーザに制限する論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と前記論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成とデータに関する移行の制御を行う手段として、移行元となる前記第1のストレージ装置と移行先となる前記第2のストレージ装置とを含む各ストレージ装置が通信接続されるサーバ装置を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記各ストレージ装置の構成情報を収集してテーブルに保持して管理する処理と、
    移行の指示に応じて、前記テーブル内の構成情報をもとに、前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換する変換処理と、
    前記変換で作成された情報を前記第2のストレージ装置に送信して第2のストレージ装置の構成を更新させる処理と、
    前記構成の移行後、続けて、前記第1、第2のストレージ装置の間でデータをコピーするデータコピー手段を用いて、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置へと記憶ボリュームの格納データを移行させる処理とを行うことを特徴とするストレージシステム。
  3. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記ストレージ装置は、前記メモリ上に保持される構成情報に対する入出力が可能で外部に対して通信接続される処理部を接続した構成であり、
    前記サーバ装置は、前記第1、第2のストレージ装置における前記処理部と通信接続され、前記処理部での処理を通じて、前記第1と第2のストレージ装置からの構成情報の取得と、前記第2のストレージ装置で保持する構成情報に対する更新とを行うことを特徴とするストレージシステム。
  4. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記ストレージ装置は、パス構成、記憶ボリューム構成、キャッシュ構成を含む論理構成についての論理構成情報を含む前記構成情報をメモリ上に保持した構成であり、
    前記第2のストレージ装置は、前記論理パーティション機能により、前記キャッシュ構成についての第1の論理パーティションと、前記パス構成と記憶ボリューム構成を含む他の構成についての第2の論理パーティションとを構成可能であり、
    前記サーバ装置は、移行に関する指定に応じて、前記移行先の第2のストレージ装置における論理パーティション構成として、前記移行元のキャッシュ構成を前記第1の論理パーティションへ、前記パス構成と記憶ボリューム構成を含む他の構成を前記第2の論理パーティションへと変換することを特徴とするストレージシステム。
  5. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、他装置からの前記移行に係わる処理の指示を受け付け、前記指示により前記移行元となる第1のストレージ装置と前記移行先となる第2のストレージ装置との指定を受け、前記指定された移行元から移行先への移行の制御を行うことを特徴とするストレージシステム。
  6. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記テーブルに保持している前記第1のストレージ装置の構成情報と前記第2のストレージ装置の構成情報とを読み出して、この間で前記変換処理を行い、前記変換処理で作成した情報を前記テーブルに保持している前記第2のストレージ装置の構成情報に反映して更新し、前記変換処理で作成した情報を前記第2のストレージ装置へ送信してこの情報により第2のストレージ装置の構成情報を更新させる処理を行うことを特徴とするストレージシステム。
  7. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記データの移行の処理で、前記データコピー手段として、前記移行元の第1のストレージ装置と前記移行先の第2のストレージ装置との間でコピーペアとなる記憶ボリュームの格納データのリモートコピーを行うリモートコピー機能を使用して、前記格納データの移行を行うことを特徴とするストレージシステム。
  8. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    複数の移行元のストレージ装置の構成を、移行先のストレージ装置における複数の論理パーティション構成へと1対1に変換する形での移行処理を行うことを特徴とするストレージシステム。
  9. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    複数の移行元のストレージ装置の構成を、移行先のストレージ装置における1つの論理パーティション構成に統合する形での移行処理を行うことを特徴とするストレージシステム。
  10. 請求項2記載のストレージシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記変換処理において、前記移行元の第1のストレージ装置の構成とできる限り同等の構成を前記移行先の第2のストレージ装置の論理パーティション構成として確保するように、移行元に対する移行先の論理構成資源の割り当てを行うことを特徴とするストレージシステム。
  11. 記憶装置と前記記憶装置にデータを記憶する制御を行うコントローラとを備える1つ以上のストレージ装置を含んで構成されるストレージシステムであって、
    前記ストレージ装置は、論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成であり、
    利用可能な論理構成の資源へのアクセスを特定のユーザに制限する論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と前記論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成に関する移行の制御を行う手段として、移行元となる前記第1のストレージ装置と移行先となる前記第2のストレージ装置とを含む各ストレージ装置が通信接続されるサーバ装置を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記各ストレージ装置の構成情報を収集してテーブルに保持して管理する処理と、
    移行の指示に応じて、前記テーブル内の構成情報をもとに、前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換する変換処理と、
    前記変換で作成された情報を前記第2のストレージ装置に送信してその構成を更新させる処理とを行うことを特徴とするストレージシステム。
  12. 記憶装置と前記記憶装置にデータを記憶する制御を行うコントローラとを備える1つ以上のストレージ装置を含んで構成されるストレージシステムであって、
    前記ストレージ装置は、論理構成情報を含む構成情報をメモリ上に保持した構成であり、
    利用可能な論理構成の資源へのアクセスを特定のユーザに制限する論理パーティション構成が可能な論理パーティション機能を有さない第1のストレージ装置と前記論理パーティション機能を有する第2のストレージ装置との間での構成に関する移行に関して、前記移行元と移行先のストレージ装置の構成情報についての変換処理を行う変換プログラムが動作する情報処理装置を有し、
    担当者の作業を介在しながら、前記第1、第2のストレージ装置からそれぞれ読み出して記録媒体に格納された各構成情報を、前記情報処理装置上で動作する変換プログラムで取り込み、この情報をもとに前記第1のストレージ装置の構成を前記第2のストレージ装置の論理パーティション構成へと変換処理し、前記変換処理で作成された情報が記録媒体に格納され、格納された情報が前記第2のストレージ装置で読み込まれ、この情報により第2のストレージ装置における構成情報が更新されることを特徴とするストレージシステム。
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