JP2001249662A - 円盤式オルゴール - Google Patents

円盤式オルゴール

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JP2001249662A
JP2001249662A JP2000056882A JP2000056882A JP2001249662A JP 2001249662 A JP2001249662 A JP 2001249662A JP 2000056882 A JP2000056882 A JP 2000056882A JP 2000056882 A JP2000056882 A JP 2000056882A JP 2001249662 A JP2001249662 A JP 2001249662A
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diameter
arm shaft
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Akihiko Isaka
明彦 伊坂
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤を駆動ローラと押えローラとがほぼ一定
の押圧力で挟持できる機構を提供する。 【解決手段】 段差部55に圧縮コイルバネ45を着座
させたアーム保持軸52の小径軸部53と大径軸部54
をコ字状地板軸受地板46の小径軸受孔50と大径軸受
孔51に摺動自在に挿通する。アーム軸基端40をアー
ム保持軸52の溝に嵌装して支軸ピン58で枢支し、圧
縮コイルバネ45を圧縮状態にセットする。円盤12は
中心孔23を中心軸22に貫通して水平に支持される。
アーム軸自由端42を中心軸の係止溝24に係止レバー
60でロックすると、駆動ローラ32と円盤押えローラ
36は圧縮コイルバネ45の押圧力で円盤12を挟持し
て摩擦力で円盤12を回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメロディを演奏する
音符に対応させて円盤に形成した多数の孔で、音階に対
応する複数の爪車を回転させ、各音階毎の振動弁を弾い
て音を発する円盤式オルゴールの構成に係わり、特に爪
車との係合で円盤が浮き上がるのを防止する押えローラ
を軸支するアームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】円盤式オルゴールの機構は公知で、円盤
の駆動方式として、駆動軸を円盤の中心に係合させるセ
ンタ駆動方式、円盤の外周に等間隔の溝または孔を設け
て駆動歯車に係合させる歯車駆動方式および駆動ローラ
と押えローラとを対向配置して円盤の外周を挟持して回
転させるフリクション駆動とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センタ駆動
方式は、大きな駆動トルクを必要とするので装置が大型
化する。また、駆動ピンに対する円盤の従動孔を嵌合さ
せる操作が面倒で、駆動ピンが円盤を傷つけたり、嵌合
が不十分だと駆動ピンにかかるトルクで従動孔を変形さ
せたりする。歯車駆動方式は、円盤に歯車と噛合させる
溝または孔を加工する別工程が必要で円盤のコストに影
響する。また、円盤と歯車の噛み合わせ位置が整合しな
いと、円盤が損傷するので耐久性に問題を生じる。一
方、フリクション方式には上記した両方式が持つ問題は
含まれない。
【0004】しかしながら、円盤の外周を挟持するため
に対向配置された駆動ローラと押えローラは、支軸の位
置が固定されているため、円盤の厚さやローラ径および
アーム軸基端の位置などがばらつくと円盤に対する押圧
力が変化して、摩擦による円盤の回転駆動力は大きく変
化する。
【0005】すなわち、円盤には金属、硬質紙、プラス
チックなどが使用されるので、厚さは材質や製造過程に
よって変化する。また、押圧力はローラ径およびローラ
支持アーム軸の枢支位置など、加工組立てのばらつきに
影響を受ける。
【0006】従って、薄い円盤または押圧力が弱いと伝
達回転トルクが不足して、円盤の回転中にスリップを起
こす。一方、厚い円盤または押圧力が大きいと駆動系に
負荷がかかり、極端な場合には駆動ローラと押えローラ
が変形して長期使用に耐えなくなる。その他、モータ消
費電流のばらつきなどによる品質トラブルの発生、バッ
テリの短寿命化などの問題が発生する。
【0007】これらの問題に対応するため、組立て時に
アーム軸の高さ調整を行っているが、これにより、組立
コストがアップするだけでなく、組立調整のばらつきが
品質レベルに影響することは避けられない。
【0008】そこで本発明の目的は、これら厚さや組立
て調整の問題を克服して、駆動ローラと押えローラとで
円盤を常時ほぼ一定の押圧力で挟持できる機構を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる円盤式オルゴールは、円盤に楽曲
の音符に対応させて形成した多数の孔と係合して回転さ
せられる複数の爪が振動弁を弾いて音を発するもので、
駆動系を前記複数の爪車を回転自在に支持する支持軸
と、前記支持軸に一体に設けられモータにより回転され
る駆動ローラと、複数の円盤押えローラを回転自在に支
持して前記円盤式オルゴールの基部に基端が回動自在に
支持され、前記基部に設けられた前記円盤の中心軸に自
由端を係合させることにより、前記支持軸と平行に対向
し、前記押えローラが前記駆動ローラと協働して前記円
盤を挟持するようにしたアーム軸と、このアーム軸を基
端で回動自在に支持するアーム軸保持部材とで構成し、
このアーム軸保持部材を前記円盤の面と垂直方向に移動
可能にした。さらに前記アーム軸保持部材を圧縮コイル
バネによって基部方向に付勢した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる円盤式オル
ゴールの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は
本発明に係わる第一実施例の円盤式オルゴール10の平
面図で、図2は図1の2−2線に沿って示した側面図で
ある。ケースおよび円盤12の一部は省略されている
が、多数の透孔11を穿設した円盤12と爪車ユニット
14、振動板15、アーム軸16、正逆回転可能な駆動
モータ17を備えた駆動ユニット18とがオルゴールユ
ニット19を構成し、基部として振動板15の共鳴機能
を有する金属製の本体フレーム20に取付けられてい
る。
【0011】フレーム20に固定した金属製地板21に
は、円盤12に穿設された中心孔23を挿通して円盤1
2を回転自在に支持する中心軸22が立設されている。
円盤12の面に穿設された多数の透孔11は鳴奏する楽
曲のメロディに対応させてパンチ加工やプレス加工で円
盤12に穿孔されており、駆動ユニット18によって矢
印Aで示す方向に回転駆動される。本実施例ではこの円
盤12に硬質の板紙が使用されているが、金属、あるい
はプラスチックであってもよい。
【0012】爪車ユニット14は、円盤12の下面側で
半径方向に沿って配設されている。この爪車ユニット1
4は、透孔11に係合する多数の爪車25と、この多数
の爪車25を緩挿した支持軸26から構成されている。
支持軸26は地板21の切り起こし27と駆動ユニット
18を構成するフレーム28に形成したブラケット28
aによって回転自在に支持されている。各爪車25は支
持軸26と一体に回転するスペーサ29によって隔離さ
れ互いに独立して回転可能に支持されている。各スペー
サ29はまた、爪車25と摺接して適当な摩擦力によっ
て爪車25に回転力を与える。
【0013】すなわち、爪車25はスペーサ29との摩
擦力によって円盤12の回転方向に沿って付勢されてい
るが、円盤12の回転によって対応する円盤の透孔11
が対向位置に回転してくるまで、円盤12の下面に当接
したまま回転を阻止され、透孔11の軌道上で円盤12
の下面と摺接状態で待機している。駆動モータ17の駆
動力で円盤12とともに移動する透孔11が、円周軌道
に沿って待機している爪車25の一つの爪30aの位置
にくると、爪30aは円盤12の抑制から解放されてス
ペーサ29との摩擦力で回動し透孔11に係合する。係
合関係が維持される区間は、スペーサ29からの摩擦回
転力に関係なく爪車25は円盤12の図中矢印A方向の
回転によって矢印P方向に回動される(図6参照)。
【0014】爪車25が回動することによって、この爪
車25と一体に構成されている別の爪30bが、対応す
る振動弁31を弾いて、この振動弁31固有の振動音を
発生させる。それぞれが固有の音階を発生する振動弁3
1は1対1で爪車25と対応しており、楽曲の音符に従
って配列された各透孔11が適当な時間間隔に従って順
次爪車25の係合位置に待機する爪30aと係合し所定
の曲目を演奏する。
【0015】支持軸26には駆動ローラ32と一体形成
した駆動歯車33が圧入されている。駆動歯車33は、
駆動モータ17の駆動軸17aと一体に固定されたウォ
ーム34aに噛合するウォーム歯車34bを含む歯車列
35に連結され、駆動モータ17の回転力によって、駆
動ローラ32、駆動歯車33および支持軸26は一体で
回転する。駆動ローラ32は、円盤12の外周に下面か
ら当接し、後述する円盤押えローラ36と協働で挟持し
ている円盤12を摩擦力で回転する。
【0016】円盤押えローラ36はアーム軸16に回転
自在に挿通された複数のカラー38にそれぞれ一つずつ
形成され、軸方向の移動を規制されつつ適宜の間隔をお
いて回転自在に保持されている。アーム軸16はまた、
基端40がアーム軸保持部材41に回動自在に枢支さ
れ、自由端42には円盤12の中心を回転自在に支持す
る中心軸22に係合させるロック部材44を備えてい
る。
【0017】この複数の円盤押えローラ36は爪車25
の間に位置するように配置され、円盤12をセットして
いないときは、スペーサ29の外周面に当接可能となっ
ており、アーム軸16の過剰な倒れ込みを制限してい
る。一方、円盤12をセットせずにアーム軸16の自由
端42を中心軸22にロックすると円盤押えローラ36
と駆動ローラ32との外径が当接するように構成されて
いる。
【0018】また後述するように、アーム軸基端40を
枢支するアーム軸保持部材41には円盤押えローラ36
を駆動ローラ32方向に付勢する圧縮コイルバネ45が
内蔵されている。従って、セットされた円盤12を挟持
する円盤押えローラ36と駆動ローラ32との間には、
円盤12の厚みに応じて圧縮コイルバネ45の付勢力に
よる適度な押圧力が作用する。
【0019】次に、アーム軸保持部材41の機構につい
て説明する。本体フレーム20において、中心軸22を
立設する地板21の反対側に固定された駆動ユニット1
8のフレーム28は金属板で、折曲げ加工により台座面
28bから爪車支持軸26を回転自在に支持するブラケ
ット28aとモータ取付板28cとの直交する二面が垂
直に立ち上げられている。すなわち、モータ取付板28
cの面は爪車25の支持軸26と平行になる。台座面2
8bはフレーム28を本体フレーム20へ固定する取付
座で、アーム軸保持部材41を構成するコ字状軸受地板
46の取付座を積層して一緒に本体フレーム20にネジ
48で固定する。
【0020】コ字状軸受地板46は、上部板46aには
小径の軸受孔50、下部板46bには大径の軸受孔51
が穿設されている。アーム軸保持部材41を構成する円
柱状アーム保持軸52は、小径の軸受孔50に摺動自在
に嵌合する小径軸部53および大径の軸受孔51に摺動
自在に嵌合する大径軸部54が形成され、段差55を備
える。
【0021】図3は図2の一部を拡大して示した側面図
である。図から明らかなように、圧縮コイルバネ45
は、内径が小径軸部53の外径より僅かに大きく、外径
が大径軸部54の拡径段差55に着座させることができ
る寸法である。従って、圧縮コイルバネ45の外径寸法
が大径の軸受孔51より小さい場合は、圧縮コイルバネ
45をアーム保持軸52の小径軸部53に緩挿し、拡径
段差55に着座させた状態で、下方より大径の軸受孔5
1に挿通して、コ字状軸受地板46の上部板46aと拡
径段差55との間で圧縮コイルバネ45を圧縮状態で保
持することができる。
【0022】一方、図4は図1の4−4線に沿った部分
側面図で、圧縮コイルバネ45の外径寸法が大径の軸受
孔51より大きい場合の実施例を示す。コ字状軸受地板
46の上部板46aと下部板46bの中間に位置させ、
圧縮コイルバネ45の下端に座金45aを配設する。ア
ーム保持軸52を下方より大径の軸受孔51に挿通して
座金45aを貫通し、圧縮コイルバネ45の内径に小径
軸部52を緩挿する。拡径段差55に係合する座金45
aに圧縮コイルバネ45の下端を着座させ、拡径段差5
5によりコ字状軸受地板46の上部板46aの下面と座
金45aとの間で圧縮コイルバネ45を圧縮状態で保持
することができる。
【0023】図1から明らかなようにアーム軸16の基
端40は、両側に平行に相対する二面が所定の厚さに仕
上げられており、アーム保持軸52の小径軸部53上端
に凹設した溝57の幅に嵌合する。溝57の方向に直交
し、アーム保持軸52の軸心を通る、しかも上端からア
ーム軸16の半径に概ね相当する適当な位置に、適正位
置に嵌装したアーム軸16とともに貫通孔53aを穿設
し、支軸ピン58を圧入してアーム軸16を回動自在に
支持する。このため、貫通孔53aはアーム軸保持部材
41に穿設した部分またはアーム軸16に穿設した部分
のいずれかが支軸ピン58と遊嵌するように僅かに拡径
される。
【0024】上記したように、アーム保持軸52の小径
軸部53に圧縮コイルバネ45を装着し、上端に凹設し
た溝57を、圧縮コイルバネ45の付勢力に抗してコ字
状軸受地板46の上部板46aの上面から突出させる。
溝57にアーム軸基端40を嵌装して支軸ピン58で回
動自在に枢支すると、圧縮コイルバネ45はコ字状軸受
地板46の上部板46aと拡径段差55との間に圧縮状
態で保持され、アーム軸16の自由端42がロックされ
ない自由な体勢にあるとき、アーム保持軸52下端は実
線で示したレベルM1にある。
【0025】図3から明らかなように、円盤12の中心
孔23を中心軸22の縮径部22aに挿通して、円盤1
2を拡径部22bとの段差部22cに着座させることに
より、円盤12は回転自在にセットされる。後述する係
止レバー60を中心軸22に係合させてアーム軸16を
ロックすると、アーム軸16は支持軸26と平行な水平
状態となり、駆動ローラ32と円盤押えローラ36とが
協働して円盤12を挟持する。このとき、アーム保持軸
52下端は図3に誇張して二点鎖線で示したレベルM2
に距離αだけ上方に移行する。この移動距離に相当する
圧縮変形で、圧縮コイルバネ45は矢印B方向の付勢力
をアーム軸16から円盤押えローラ36に伝達し、円盤
12を駆動ローラ32に押圧する。この結果、円盤12
は駆動ローラ32との当接部に発生する摩擦によって回
転駆動される。
【0026】アーム軸16の先端部61には、ロック部
材44として中心軸22に係合する係止レバー60の支
持ブラケット62が固定されている。支持ブラケット6
2は断面L字形に形成され、短辺部62aでアーム軸先
端部61に固定されている。ブラケット長辺部62bの
上面62cには、係止レバー60がピボットピン63に
より回動自在に支持される。この係止レバー60は、支
持ブラケット62に穿設した長孔62dと係止レバー6
0に設けたバネ掛60aとに両端64a,64bが係止
され、ピボットピン63に巻装されたねじりコイルバネ
64により、中心軸22に形成した係止溝24との係合
方向(図中矢印C)に付勢されている。
【0027】ブラケット長辺部62bには中心軸22と
遊嵌する透孔65が穿設され(図3参照)、中心軸22
の先端は透孔65との遊嵌を容易にするとともに、アー
ム軸16のロック操作において、係止レバー60を自然
に誘導して中心軸22の外周に沿って外向きに揺動させ
るように機能するテーパ状の面取部分66を備える。中
心軸22の係止溝24の高さは、係止レバー60でアー
ム軸16をロックした時、爪車25の支持軸26に対し
てアーム軸16がほぼ平行になる位置に設けられる。
【0028】アーム軸16が係止レバー60によって中
心軸22の係止溝24にロックされると、円盤押えロー
ラ36が駆動ローラ32と協働して円盤12を挟持し、
適度な押圧力が作用する。すなわち、円盤押えローラ3
6は、円盤が回転してその音符配列に従う透孔11で爪
車25を回転させるとき、比較的薄い板紙からなる円盤
12が撓んで、爪車25から逃げるのを防止するように
機能する。
【0029】アーム軸16のロックを解除するには、係
止レバー60の指掛60bを時計方向(図中矢印D)に
旋回させて溝22aからレバー先端を外したのちアーム
軸16を開方向(図中矢印E)に回動させればよい(図
2参照)。爪車25を初期状態にするには、円盤12を
セットする前に、駆動モータ17の極性を反転して支持
軸26を逆回転させる。すると、各爪車25の間に配置
されたスペーサ29の作用で爪車25が一斉に図6の矢
印F方向に回転し、爪30が振動弁31の上方から当接
した位置で回転が阻止され、スペーサ29との摩擦係合
が空転状態となる。従って、爪30は振動弁31との当
接位置に整列し初期状態を満足する(図6参照)。
【0030】図5は、別の実施例による中心軸122の
構成を図示したもので、上記実施例と共通する部材は同
一符号で示す。縮径部122aの外径は拡径部122b
上部に穿設した嵌合孔123に摺動自在に嵌装され、下
部に設けた雄ネジ111が円筒状のスライドナット12
5の雌ネジ126に螺合している。スライドナット12
5は拡径部122bの円柱空洞内壁127に沿って摺動
自在に案内され、圧縮コイルバネ128による付勢力が
常時下方に向けて作用している。
【0031】さらにスライドナット125には全長にわ
たってキー溝129が刻装され、拡径部122bの周壁
に固設したノックピン130によって回り止めされてい
る。拡径部122bの下端に螺入したボス131は、セ
ットネジ132によって回り止めされるとともに固設さ
れる。縮径部122a上端に設けられ上記実施例と同様
に係止レバー60を誘導するテーパ状面取部分166に
近接する適正位置に縮径部122aの外周を一周させて
同じ深さで刻装した係止溝124は、開口部上方の溝面
周縁を傾斜させてあるので、全周にわたるいずれの方向
からでも、係止レバー60と容易に係合することができ
る。
【0032】縮径部122aのテーパ状面取部分166
の上端面167に一般通貨のコイン幅に対応させたすり
割溝168が刻装されており、ドライバもしくは硬貨を
利用して縮径部122aを旋回させ、圧縮コイルバネ1
28による付勢力を調整することができる。縮径部12
2aと拡径部122bとで形成される段差部122c
は、円盤12に対して中心軸22の段差部22cと同様
に機能する。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係わる円盤式オルゴールによれば、円盤をセットしたと
き、円盤押えアーム軸基端部が上下に可動な構造で、圧
縮コイルバネが円盤押えローラを介して円盤および駆動
ローラに作用する結果、円盤と駆動ローラ間に発生する
摩擦力または回転駆動力は圧縮コイルバネの特性のみに
依存して発生する。
【0034】従って、円盤の厚さやローラ外径およびア
ーム基端部の位置などの変動による駆動力のばらつきは
殆ど無視できる程度に激減させることができるから、駆
動ローラと円盤押えローラとはほぼ一定の押圧力で円盤
を挟持し、円盤には殆ど一定の回転駆動力を伝達するこ
とができる。
【0035】また、アーム軸組立における押圧力調整作
業が省略されるので、生産品質の安定化や組立作業の効
率を向上させることができる。その上、駆動ローラに加
わる力が安定することにより、駆動ローラの寿命が向上
する。そして、回転駆動力のばらつきが少ないことによ
ってローラの押圧力を小さく設定することが可能とな
り、駆動用バッテリライフの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる円盤式オルゴールの一実施例の
平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って示した側面図である。
【図3】図2の一部を拡大図示した側面図である。
【図4】図1の4−4線に沿って示したアーム軸保持機
構の別の実施例を説明する側面図である。
【図5】本発明に係わる円盤式オルゴールにおける中心
軸の別の実施例を示す側面断面図である。
【図6】本発明に係わる円盤式オルゴールにおける爪車
の動作説明図である。
【符号の説明】
10 円盤式オルゴール 12 円盤 15 振動板 16 アーム軸 17 駆動モータ 22 中心軸 24 係止溝 25 爪車 26 支持軸 29 スペーサ 32 駆動ローラ 36 円盤押えローラ 45 圧縮コイルバネ 46 コ字状軸受地板 50 軸受孔(小径) 51 軸受孔(大径) 53 小径軸部 54 大径軸部 57 溝 58 支軸ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤に楽曲の音符に対応させて形成した
    多数の孔と係合して回転させられる複数の爪車が振動弁
    を弾いて音を発する円盤式オルゴールの駆動系を、前記
    複数の爪車を回転自在に支持する支持軸と、前記支持軸
    に一体に設けられモータにより回転される駆動ローラ
    と、複数の円盤押えローラを回転自在に支持して前記円
    盤式オルゴールの基部に基端が回動自在に支持され、前
    記基部に設けられた前記円盤の中心軸に自由端を係合さ
    せることにより、前記支持軸と平行に対向し、前記押え
    ローラが前記駆動ローラと協働して前記円盤を挟持する
    ようにしたアーム軸と、このアーム軸を基端で回動自在
    に支持するアーム軸保持部材とで構成し、このアーム軸
    保持部材を前記円盤の面と垂直方向に移動可能にしたこ
    とを特徴とする円盤式オルゴール。
  2. 【請求項2】 前記アーム軸保持部材を圧縮コイルバネ
    によって基部方向に付勢したことを特徴とする請求項1
    に記載の円盤式オルゴール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017049450A1 (zh) * 2015-09-22 2017-03-30 尚平 使用打孔带的音乐盒

Cited By (1)

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WO2017049450A1 (zh) * 2015-09-22 2017-03-30 尚平 使用打孔带的音乐盒

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