JP2001249505A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JP2001249505A JP2001249505A JP2000063349A JP2000063349A JP2001249505A JP 2001249505 A JP2001249505 A JP 2001249505A JP 2000063349 A JP2000063349 A JP 2000063349A JP 2000063349 A JP2000063349 A JP 2000063349A JP 2001249505 A JP2001249505 A JP 2001249505A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子写真プロセスによる画像形成装置に用い
られる感光体ドラムの感度のばらつきの許容範囲を広
げ、部品としての感光体ドラムの歩留まりを向上させ、
画像形成装置のコストダウンをはかるとともに、機械の
製造者やサービスマン等の手間をなくす。 【解決手段】 あらかじめ残留表面電位別に複数のラン
クを設け、ランク毎に現像装置の現像バイアス電圧を決
めておき、感光体ドラムを帯電させ、露光した後の残留
表面電位を測定し、その測定値からランク付けし現像バ
イアス電圧を設定する。
られる感光体ドラムの感度のばらつきの許容範囲を広
げ、部品としての感光体ドラムの歩留まりを向上させ、
画像形成装置のコストダウンをはかるとともに、機械の
製造者やサービスマン等の手間をなくす。 【解決手段】 あらかじめ残留表面電位別に複数のラン
クを設け、ランク毎に現像装置の現像バイアス電圧を決
めておき、感光体ドラムを帯電させ、露光した後の残留
表面電位を測定し、その測定値からランク付けし現像バ
イアス電圧を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成
装置に関する。
を用いた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、電子写真プロセスを用いた複
写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置は、表
面に光導電性物質が塗布された像担持体としての感光体
ドラムと、感光体ドラムの表面に所定の電圧を与える
(所定の電荷を均一にチャージする)ための帯電装置
と、所望の画像に対応して感光体ドラムの表面を選択的
に露光することにより感光体ドラムの表面に静電潜像を
形成するための露光装置と、感光体ドラムの表面に選択
的にトナーを付着させることにより、感光体ドラムの表
面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、感光体
ドラム上の現像されたトナー像を転写用紙の表面に転写
する転写装置と、感光体ドラムの表面の電荷を除去する
ための除電装置と、感光体ドラムの表面に残留するトナ
ーを除去(清掃)するためのクリーナと、転写用紙上に
転写されたトナー像を定着させるための定着装置等で構
成されている。
写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置は、表
面に光導電性物質が塗布された像担持体としての感光体
ドラムと、感光体ドラムの表面に所定の電圧を与える
(所定の電荷を均一にチャージする)ための帯電装置
と、所望の画像に対応して感光体ドラムの表面を選択的
に露光することにより感光体ドラムの表面に静電潜像を
形成するための露光装置と、感光体ドラムの表面に選択
的にトナーを付着させることにより、感光体ドラムの表
面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、感光体
ドラム上の現像されたトナー像を転写用紙の表面に転写
する転写装置と、感光体ドラムの表面の電荷を除去する
ための除電装置と、感光体ドラムの表面に残留するトナ
ーを除去(清掃)するためのクリーナと、転写用紙上に
転写されたトナー像を定着させるための定着装置等で構
成されている。
【0003】ディジタル複写機、ファクシミリ、レーザ
ビームプリンタ等の露光装置では、レーザ発振器、ポリ
ゴンミラー、fθレンズ等を用いており、スキャナによ
り読み込んだ画像データやパーソナルコンピュータを用
いて作成した画像データに応じて、感光体ドラムの表面
のうち例えば文字部に相当する部分(白と黒の2値化デ
ータの場合、黒の部分)に相当する部分にレーザビーム
を照射する。均一にチャージされた感光体ドラムの表面
に光が照射されるとその部分の電位が低下する。次に、
帯電した感光体ドラムの表面電位と同極性のトナーが、
感光体ドラムと現像装置に適当なバイアス電圧を印加す
ることによって電位の低下した部分に付着し、感光体ド
ラムの表面にトナー像が形成される。これがいわゆる反
転現像である。トナー像が形成された感光体ドラムの表
面に転写用紙を接触させ、転写用紙の裏側からトナーの
極性とは逆極性の転写電流を流すと、感光体ドラムの表
面上のトナーが転写用紙上に移動し、転写用紙上にトナ
ー像が転写される。熱や圧力を加えてこのトナー像を転
写用紙上に定着させることにより、所望する画像が得ら
れる。
ビームプリンタ等の露光装置では、レーザ発振器、ポリ
ゴンミラー、fθレンズ等を用いており、スキャナによ
り読み込んだ画像データやパーソナルコンピュータを用
いて作成した画像データに応じて、感光体ドラムの表面
のうち例えば文字部に相当する部分(白と黒の2値化デ
ータの場合、黒の部分)に相当する部分にレーザビーム
を照射する。均一にチャージされた感光体ドラムの表面
に光が照射されるとその部分の電位が低下する。次に、
帯電した感光体ドラムの表面電位と同極性のトナーが、
感光体ドラムと現像装置に適当なバイアス電圧を印加す
ることによって電位の低下した部分に付着し、感光体ド
ラムの表面にトナー像が形成される。これがいわゆる反
転現像である。トナー像が形成された感光体ドラムの表
面に転写用紙を接触させ、転写用紙の裏側からトナーの
極性とは逆極性の転写電流を流すと、感光体ドラムの表
面上のトナーが転写用紙上に移動し、転写用紙上にトナ
ー像が転写される。熱や圧力を加えてこのトナー像を転
写用紙上に定着させることにより、所望する画像が得ら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】感光体ドラムの表面の
うち露光装置により選択的に露光された部分にトナーを
付着させる反転現像方式において、一部又は全体が均一
な黒であるいわゆる「黒べた原稿」の画像を転写用紙上
に再現する場合、感光体ドラムの表面明電位と現像装置
の現像バイアス電圧との電位差が非常に重要な要素を担
っている。
うち露光装置により選択的に露光された部分にトナーを
付着させる反転現像方式において、一部又は全体が均一
な黒であるいわゆる「黒べた原稿」の画像を転写用紙上
に再現する場合、感光体ドラムの表面明電位と現像装置
の現像バイアス電圧との電位差が非常に重要な要素を担
っている。
【0005】感光体ドラムの表面の同一部分に付着する
トナーの量は、感光体ドラムの表面明電位と現像装置の
現像バイアス電圧との電位差が一定の範囲では当該電位
差に比例する。一方、転写用紙上に形成される画像の濃
度も一定の範囲ではトナーの付着量に比例するが、トナ
ーの付着量が一定以上になるとそれ以上濃度はほとんど
高くならない。すなわち、トナーの付着量又は感光体ド
ラムの表面明電位と現像装置の現像バイアス電圧との電
位差がある一定値(上限値)を超えると、それ以上はト
ナーの浪費となる。逆に、感光体ドラムの表面明電位と
現像装置の現像バイアス電圧との電位差が他の一定値
(下限値)よりも低い場合、トナーの付着量が少なく、
転写用紙上に形成された画像の濃度が薄く、完全な黒に
はならない。
トナーの量は、感光体ドラムの表面明電位と現像装置の
現像バイアス電圧との電位差が一定の範囲では当該電位
差に比例する。一方、転写用紙上に形成される画像の濃
度も一定の範囲ではトナーの付着量に比例するが、トナ
ーの付着量が一定以上になるとそれ以上濃度はほとんど
高くならない。すなわち、トナーの付着量又は感光体ド
ラムの表面明電位と現像装置の現像バイアス電圧との電
位差がある一定値(上限値)を超えると、それ以上はト
ナーの浪費となる。逆に、感光体ドラムの表面明電位と
現像装置の現像バイアス電圧との電位差が他の一定値
(下限値)よりも低い場合、トナーの付着量が少なく、
転写用紙上に形成された画像の濃度が薄く、完全な黒に
はならない。
【0006】従って、従来より感光体ドラムの表面明電
位と現像装置の現像バイアス電圧との電位差を一定の範
囲内に管理するために、感光体ドラムの感度を一定の範
囲内に管理し、この範囲から外れるものを不良品として
処分していた。不良品の発生は資源の浪費及び画像形成
装置のコストアップにつながるという問題点を有してい
た。
位と現像装置の現像バイアス電圧との電位差を一定の範
囲内に管理するために、感光体ドラムの感度を一定の範
囲内に管理し、この範囲から外れるものを不良品として
処分していた。不良品の発生は資源の浪費及び画像形成
装置のコストアップにつながるという問題点を有してい
た。
【0007】また、画像形成装置の高速化に伴い、感光
体ドラムの周速が高速化し、露光可能時間が短縮される
傾向にある。そのため、従来よりもより高感度の感光体
ドラムが必要となるが、部品としての感光体ドラムの目
標感度が高くなればなるほど、製造ロットごとのばらつ
きが大きくなり、従来の管理方法では、不良品として廃
棄処分される数が多くなる可能性が高い。
体ドラムの周速が高速化し、露光可能時間が短縮される
傾向にある。そのため、従来よりもより高感度の感光体
ドラムが必要となるが、部品としての感光体ドラムの目
標感度が高くなればなるほど、製造ロットごとのばらつ
きが大きくなり、従来の管理方法では、不良品として廃
棄処分される数が多くなる可能性が高い。
【0008】そこで、本出願人は特願平11−3394
26号にて、同一の製造ロットに含まれる感光体ドラム
の中から所定数のサンプルを抜き取り、抜き取ったサン
プルを実際にテスト用の画像形成装置に装着し、現像装
置に対向する位置における感光体ドラムの表面明電位を
測定し、得られた表面明電位に対して所定の電位差とな
るように現像装置の現像バイアス電圧を求め、前記現像
バイアス電圧を前記同一ロットに含まれる感光体ドラム
を用いた画像形成装置の現像装置の現像バイアス電圧と
することを提案している。
26号にて、同一の製造ロットに含まれる感光体ドラム
の中から所定数のサンプルを抜き取り、抜き取ったサン
プルを実際にテスト用の画像形成装置に装着し、現像装
置に対向する位置における感光体ドラムの表面明電位を
測定し、得られた表面明電位に対して所定の電位差とな
るように現像装置の現像バイアス電圧を求め、前記現像
バイアス電圧を前記同一ロットに含まれる感光体ドラム
を用いた画像形成装置の現像装置の現像バイアス電圧と
することを提案している。
【0009】上記発明では、製造ロット毎の感度のばら
つきに関わらず、一定の画質の画像を形成できる点では
有効であるが、機械の製造者やサービスマン等があらか
じめテスト用の画像形成装置で感光体ドラムの表面電位
を測定し、ランク分けを行っておいてから画像形成装置
毎に現像バイアス電圧を設定する必要があり、かなりの
手間がかかってしまう。
つきに関わらず、一定の画質の画像を形成できる点では
有効であるが、機械の製造者やサービスマン等があらか
じめテスト用の画像形成装置で感光体ドラムの表面電位
を測定し、ランク分けを行っておいてから画像形成装置
毎に現像バイアス電圧を設定する必要があり、かなりの
手間がかかってしまう。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、部品としての感光体ドラムの感度の
ばらつきを考慮し、不良率を低減すると共に、感光体ド
ラムの感度のばらつきに関わらず、一定の画質の画像を
形成しうるとともに、機械の製造者やサービスマン等の
手間をなくす画像形成装置を提供することを目的として
いる。
されたものであり、部品としての感光体ドラムの感度の
ばらつきを考慮し、不良率を低減すると共に、感光体ド
ラムの感度のばらつきに関わらず、一定の画質の画像を
形成しうるとともに、機械の製造者やサービスマン等の
手間をなくす画像形成装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、光導電性を有する像担持
体と、像担持体の表面を帯電するための帯電装置と、像
担持体の表面を選択的に露光し静電潜像を形成するため
の露光装置と、像担持体の表面の静電潜像をトナーによ
り現像するための現像装置と、像担持体の表面上のトナ
ー像を転写用紙上に転写するための転写装置と、転写用
紙上に転写されたトナー像を定着するための定着装置と
を具備する画像形成装置において、あらかじめ残留表面
電位別に複数のランクを設け、ランク毎に現像装置の現
像バイアス電圧を決めておき、像担持体を帯電させ、露
光した後の残留表面電位を測定し、その測定値からラン
ク付けし現像バイアス電圧を設定する。
め、本発明の画像形成装置は、光導電性を有する像担持
体と、像担持体の表面を帯電するための帯電装置と、像
担持体の表面を選択的に露光し静電潜像を形成するため
の露光装置と、像担持体の表面の静電潜像をトナーによ
り現像するための現像装置と、像担持体の表面上のトナ
ー像を転写用紙上に転写するための転写装置と、転写用
紙上に転写されたトナー像を定着するための定着装置と
を具備する画像形成装置において、あらかじめ残留表面
電位別に複数のランクを設け、ランク毎に現像装置の現
像バイアス電圧を決めておき、像担持体を帯電させ、露
光した後の残留表面電位を測定し、その測定値からラン
ク付けし現像バイアス電圧を設定する。
【0012】また、本発明の画像形成装置は、光導電性
を有する像担持体と、像担持体の表面を帯電するための
帯電装置と、像担持体の表面を選択的に露光し静電潜像
を形成するための露光装置と、像担持体の表面の静電潜
像をトナーにより現像するための現像装置と、像担持体
の表面上のトナー像を転写用紙上に転写するための転写
装置と、転写用紙上に転写されたトナー像を定着するた
めの定着装置とを具備する画像形成装置において、像担
持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を測定して
記録し、現像バイアス電圧を設定した後、所定期間経過
後、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を
測定し、上記所定期間経過後の表面電位が記録値からの
変化量に応じて現像バイアス電圧を変更することを特徴
とする。
を有する像担持体と、像担持体の表面を帯電するための
帯電装置と、像担持体の表面を選択的に露光し静電潜像
を形成するための露光装置と、像担持体の表面の静電潜
像をトナーにより現像するための現像装置と、像担持体
の表面上のトナー像を転写用紙上に転写するための転写
装置と、転写用紙上に転写されたトナー像を定着するた
めの定着装置とを具備する画像形成装置において、像担
持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を測定して
記録し、現像バイアス電圧を設定した後、所定期間経過
後、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を
測定し、上記所定期間経過後の表面電位が記録値からの
変化量に応じて現像バイアス電圧を変更することを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像形成装置の実施
形態として、ディジタル複写機について図面を参照しつ
つ説明する。
形態として、ディジタル複写機について図面を参照しつ
つ説明する。
【0014】本実施形態のディジタル複写機の全体構成
を図1に示す。このディジタル複写機は、複写機本体の
底部に配設された給紙機構10と、この給紙機構10の
上方に配設された用紙搬送機構20と、この用紙搬送機
構20の上方に配設された画像形成機構30と、この画
像形成機構30よりも排出側に配設された定着装置40
と、これらの画像形成機構30及び定着装置40の上方
に配設された画像読取装置(スキャナ)50及び露光装
置33と、複写機全体の動作を制御する制御装置60
(図4参照)等で構成されている。
を図1に示す。このディジタル複写機は、複写機本体の
底部に配設された給紙機構10と、この給紙機構10の
上方に配設された用紙搬送機構20と、この用紙搬送機
構20の上方に配設された画像形成機構30と、この画
像形成機構30よりも排出側に配設された定着装置40
と、これらの画像形成機構30及び定着装置40の上方
に配設された画像読取装置(スキャナ)50及び露光装
置33と、複写機全体の動作を制御する制御装置60
(図4参照)等で構成されている。
【0015】給紙機構10は、積層された転写用紙15
の束を収納する給紙カセット11と、給紙カセット11
の出口上方に設けられ円弧状外周部を有する給紙ローラ
12と、転写用紙束15を給紙ローラ12側に押し上げ
るためのばね13と、給紙カセット11の幅方向両端上
部にそれぞれ設けられたさばき爪16等で構成されてい
る。
の束を収納する給紙カセット11と、給紙カセット11
の出口上方に設けられ円弧状外周部を有する給紙ローラ
12と、転写用紙束15を給紙ローラ12側に押し上げ
るためのばね13と、給紙カセット11の幅方向両端上
部にそれぞれ設けられたさばき爪16等で構成されてい
る。
【0016】給紙ローラ12を所定方向に回転させる
と、円弧状外周部が最上部の転写用紙15に当接し、そ
の回転動作によって転写用紙15を図1中右側に送り出
す。このとき、転写用紙束15はさばき爪16によって
さばかれ、最上部に位置する転写用紙15のみが1枚ず
つ確実に用紙搬送機構20に供給される。
と、円弧状外周部が最上部の転写用紙15に当接し、そ
の回転動作によって転写用紙15を図1中右側に送り出
す。このとき、転写用紙束15はさばき爪16によって
さばかれ、最上部に位置する転写用紙15のみが1枚ず
つ確実に用紙搬送機構20に供給される。
【0017】用紙搬送機構20は、給紙機構10から供
給された転写用紙15の搬送方向を反転するための反転
ガイド21と、反転ガイド21により搬送方向が反転さ
れた転写用紙15を図1中左側に搬送するための搬送ロ
ーラ対22と、搬送されてきた転写用紙15の幅方向に
先端をそろえると共に、後述する感光体ドラム31の回
転に合わせてトナー像の転写開始のタイミングをはかる
ためのレジストローラ対23と、表面にトナー像が転写
された転写用紙15を定着装置40に搬送するための搬
送ガイド24と、定着装置40によりトナー像が定着さ
れ、画像形成がなされた転写用紙を排出トレイ26上に
排出するための排出ローラ対25等で構成されている。
給された転写用紙15の搬送方向を反転するための反転
ガイド21と、反転ガイド21により搬送方向が反転さ
れた転写用紙15を図1中左側に搬送するための搬送ロ
ーラ対22と、搬送されてきた転写用紙15の幅方向に
先端をそろえると共に、後述する感光体ドラム31の回
転に合わせてトナー像の転写開始のタイミングをはかる
ためのレジストローラ対23と、表面にトナー像が転写
された転写用紙15を定着装置40に搬送するための搬
送ガイド24と、定着装置40によりトナー像が定着さ
れ、画像形成がなされた転写用紙を排出トレイ26上に
排出するための排出ローラ対25等で構成されている。
【0018】レジストローラ対23は、搬送ローラ対2
2により転写用紙15が搬送されて来るまでその回転を
停止しており、転写用紙15の先端部が、レジストロー
ラ対23に当接することにより搬送時の歪みが矯正さ
れ、幅方向の先端がそろえられる。感光体ドラム31の
外周面上における露光位置とトナー像の転写位置との間
の距離とレジストローラ対23から転写位置までの距離
はほぼ等しくなるように設定されている。転写用紙15
の幅方向の先端がそろえられると、レジストローラ対2
3の駆動と露光装置33による感光体ドラム31の表面
への露光とがほぼ同時に開始される。感光体ドラム31
上に形成されるトナー像の先端とレジストローラ対23
により搬送される転写用紙15の先端とがほぼ同時に転
写位置に到達するので、転写用紙15上にトナー像が転
写される。
2により転写用紙15が搬送されて来るまでその回転を
停止しており、転写用紙15の先端部が、レジストロー
ラ対23に当接することにより搬送時の歪みが矯正さ
れ、幅方向の先端がそろえられる。感光体ドラム31の
外周面上における露光位置とトナー像の転写位置との間
の距離とレジストローラ対23から転写位置までの距離
はほぼ等しくなるように設定されている。転写用紙15
の幅方向の先端がそろえられると、レジストローラ対2
3の駆動と露光装置33による感光体ドラム31の表面
への露光とがほぼ同時に開始される。感光体ドラム31
上に形成されるトナー像の先端とレジストローラ対23
により搬送される転写用紙15の先端とがほぼ同時に転
写位置に到達するので、転写用紙15上にトナー像が転
写される。
【0019】画像形成機構30は、電子写真プロセスに
よって、転写用紙15上に所定のトナー像を形成するも
のであり、回転可能に軸支されドラムの表面に光導電性
物質が塗布された感光体ドラム31と、感光体ドラム3
1を所定方向に所定速度で回転させる感光体ドラム駆動
装置38(図4参照)と、感光体ドラム31の表面に所
定の電位を与える(所定の電荷を均一にチャージする)
ための帯電装置32と、所望の画像に対応して感光体ド
ラムの表面を選択的に露光することにより感光体ドラム
の表面に静電潜像を形成するための露光装置33と、感
光体ドラム31の表面に選択的にトナーを付着させるこ
とにより、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を
現像する現像装置34と、感光体ドラム31上の現像さ
れたトナー像を転写用紙の表面に転写する転写装置35
と、感光体ドラムの表面に残留するトナーを除去(清
掃)するためのクリーナ36と、感光体ドラムの表面の
電荷を除去するための除電装置37と、トナー像の転写
後、転写用紙に帯電した電荷を除去するための除電ブラ
シ39等で構成されている。
よって、転写用紙15上に所定のトナー像を形成するも
のであり、回転可能に軸支されドラムの表面に光導電性
物質が塗布された感光体ドラム31と、感光体ドラム3
1を所定方向に所定速度で回転させる感光体ドラム駆動
装置38(図4参照)と、感光体ドラム31の表面に所
定の電位を与える(所定の電荷を均一にチャージする)
ための帯電装置32と、所望の画像に対応して感光体ド
ラムの表面を選択的に露光することにより感光体ドラム
の表面に静電潜像を形成するための露光装置33と、感
光体ドラム31の表面に選択的にトナーを付着させるこ
とにより、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を
現像する現像装置34と、感光体ドラム31上の現像さ
れたトナー像を転写用紙の表面に転写する転写装置35
と、感光体ドラムの表面に残留するトナーを除去(清
掃)するためのクリーナ36と、感光体ドラムの表面の
電荷を除去するための除電装置37と、トナー像の転写
後、転写用紙に帯電した電荷を除去するための除電ブラ
シ39等で構成されている。
【0020】帯電装置32は、後述する露光位置に対し
て感光体ドラム31の回転方向の上流側において、感光
体ドラム31の表面に対して所定距離を隔てて対向する
ように設けられており、高圧電圧が印加されコロナ放電
を発生させるワイヤーと、所定の電圧(例えば+850
V)が印加されるグリッドを備え、このワイヤー及びグ
リッドによって感光体ドラム31の表面に所定電位を与
える。
て感光体ドラム31の回転方向の上流側において、感光
体ドラム31の表面に対して所定距離を隔てて対向する
ように設けられており、高圧電圧が印加されコロナ放電
を発生させるワイヤーと、所定の電圧(例えば+850
V)が印加されるグリッドを備え、このワイヤー及びグ
リッドによって感光体ドラム31の表面に所定電位を与
える。
【0021】露光装置33は、レーザ発振器331と、
レーザ発振器331から出力されたレーザビームを反射
するための回転多面体であるポリゴンミラー332と、
ポリゴンミラー332により反射されたレーザビームの
歪みを補正するためのfθレンズ334と、ポリゴンミ
ラー332により反射された光を感光体ドラム31の露
光位置に再反射するためのミラー333等で構成されて
いる。レーザ発振器331は、後述する画像読取装置5
0によって読み取られた原稿の画像データに基づいてレ
ーザビームを出力する。ポリゴンミラー332は、所定
方向に一定速度で回転しており、レーザ発振器331か
ら出力されたレーザビームを反射するミラー面の角度が
時々刻々変化することにより、レーザビームを感光体ド
ラム31の幅方向に走査させる。
レーザ発振器331から出力されたレーザビームを反射
するための回転多面体であるポリゴンミラー332と、
ポリゴンミラー332により反射されたレーザビームの
歪みを補正するためのfθレンズ334と、ポリゴンミ
ラー332により反射された光を感光体ドラム31の露
光位置に再反射するためのミラー333等で構成されて
いる。レーザ発振器331は、後述する画像読取装置5
0によって読み取られた原稿の画像データに基づいてレ
ーザビームを出力する。ポリゴンミラー332は、所定
方向に一定速度で回転しており、レーザ発振器331か
ら出力されたレーザビームを反射するミラー面の角度が
時々刻々変化することにより、レーザビームを感光体ド
ラム31の幅方向に走査させる。
【0022】感光体ドラム31は、例えばアルミ等のド
ラムの外周面に有機感光体(OPC:Organic Photo-Co
nductive)材料等の光導電性材料の膜を塗布したもので
あり、未露光状態では、帯電装置32により一定の表面
電位(暗電位:例えば+800V)となるように、+の
電荷がチャージされている。この状態で、露光装置33
により感光体ドラム31の表面が選択的に露光される
と、表面に塗布された光導電性材料の光電効果により、
露光された部分の電位が低下する(明電位)。すなわ
ち、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。
ラムの外周面に有機感光体(OPC:Organic Photo-Co
nductive)材料等の光導電性材料の膜を塗布したもので
あり、未露光状態では、帯電装置32により一定の表面
電位(暗電位:例えば+800V)となるように、+の
電荷がチャージされている。この状態で、露光装置33
により感光体ドラム31の表面が選択的に露光される
と、表面に塗布された光導電性材料の光電効果により、
露光された部分の電位が低下する(明電位)。すなわ
ち、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。
【0023】現像装置34は、上記露光位置に対して感
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31の表面に対して所定距離を隔てて対向するよう
に設けられており、所定量のトナーを保持すると共に、
トナーを例えば+の電荷に帯電させる。感光体ドラム3
1の表面に形成された静電潜像部分が現像装置34に接
近すると、現像装置34から感光体ドラム31の表面に
トナーが付着するので、感光体ドラム31の表面上にト
ナー像が形成される(すなわち静電潜像が現像され
る)。
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31の表面に対して所定距離を隔てて対向するよう
に設けられており、所定量のトナーを保持すると共に、
トナーを例えば+の電荷に帯電させる。感光体ドラム3
1の表面に形成された静電潜像部分が現像装置34に接
近すると、現像装置34から感光体ドラム31の表面に
トナーが付着するので、感光体ドラム31の表面上にト
ナー像が形成される(すなわち静電潜像が現像され
る)。
【0024】転写装置35は、現像装置34に対して感
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31と転写装置35との間に転写用紙15が搬送さ
れてきてもなお隙間が生じるように、感光体ドラム31
の表面に対して所定距離を隔てて対向するように設けら
れており、感光体ドラム31の表面電位とは逆極性の転
写電流を流すことにより、感光体ドラム31と転写装置
35との間に介在する転写用紙15にトナーを付着させ
る。その結果、感光体ドラム31の表面上のトナー像が
転写用紙15に転写される。
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31と転写装置35との間に転写用紙15が搬送さ
れてきてもなお隙間が生じるように、感光体ドラム31
の表面に対して所定距離を隔てて対向するように設けら
れており、感光体ドラム31の表面電位とは逆極性の転
写電流を流すことにより、感光体ドラム31と転写装置
35との間に介在する転写用紙15にトナーを付着させ
る。その結果、感光体ドラム31の表面上のトナー像が
転写用紙15に転写される。
【0025】クリーナ36は、転写装置35に対して感
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31の表面に対して接触するように設けられてお
り、転写装置35による転写用紙15へのトナー像の転
写後でもなお、感光体ドラム31の表面上に残留してい
るトナーを除去する。
光体ドラム31の回転方向の下流側において、感光体ド
ラム31の表面に対して接触するように設けられてお
り、転写装置35による転写用紙15へのトナー像の転
写後でもなお、感光体ドラム31の表面上に残留してい
るトナーを除去する。
【0026】除電装置37は、クリーナ36に対して感
光体ドラム31の回転方向の下流側で、かつ帯電器32
に対して上流側に設けられており、感光体ドラム31の
表面に残留している電荷を除去する。
光体ドラム31の回転方向の下流側で、かつ帯電器32
に対して上流側に設けられており、感光体ドラム31の
表面に残留している電荷を除去する。
【0027】定着装置40は、この画像形成機構30の
用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成機構
30によりトナー像が転写された転写用紙15に対し
て、加熱ローラ41及び加圧ローラ42により加熱及び
加圧を行い、転写用紙15上にトナー像を定着させる。
用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成機構
30によりトナー像が転写された転写用紙15に対し
て、加熱ローラ41及び加圧ローラ42により加熱及び
加圧を行い、転写用紙15上にトナー像を定着させる。
【0028】画像読取装置50は、原稿台を兼ねるコン
タクトガラス51と、コンタクトガラス51上に載置さ
れた原稿を内側から照明する露光ランプ52と、被写体
である原稿の像をCCDラインセンサ等の光電変換素子
56上に結像するための撮像レンズ57と、原稿と光電
変換素子56とを結ぶ撮像レンズ57の光軸を折り曲げ
るためのミラー53、54及び55と、コンタクトガラ
ス51上の原稿を図1中左端から右端に向かって走査す
るために、露光ランプ52とミラー53及びミラー54
と55をそれぞれ移動速度が2対1となるように移動空
間58中を移動させる走査機構(図示せず)等で構成さ
れている。
タクトガラス51と、コンタクトガラス51上に載置さ
れた原稿を内側から照明する露光ランプ52と、被写体
である原稿の像をCCDラインセンサ等の光電変換素子
56上に結像するための撮像レンズ57と、原稿と光電
変換素子56とを結ぶ撮像レンズ57の光軸を折り曲げ
るためのミラー53、54及び55と、コンタクトガラ
ス51上の原稿を図1中左端から右端に向かって走査す
るために、露光ランプ52とミラー53及びミラー54
と55をそれぞれ移動速度が2対1となるように移動空
間58中を移動させる走査機構(図示せず)等で構成さ
れている。
【0029】コンタクトガラス51上に載置された原稿
のうち、露光ランプ52で照明される一定の幅の領域の
像が撮像レンズ57により光電変換素子56上に結像さ
れており、両者は光学的に共役な関係となっている。走
査機構により露光ランプ52及びミラー53が第1速度
で図1中左端から右端に向かって走査を開始されると、
原稿から光電変換素子56間での光路長を一定とするべ
く、同時にミラー54と55が一体となって第1速度の
1/2の第2速度で図1中左端から右端に向かって走査
される。その結果、コンタクトガラス51上に載置され
た原稿の全面を走査することができ、原稿全面の画像を
読み取ることができる。
のうち、露光ランプ52で照明される一定の幅の領域の
像が撮像レンズ57により光電変換素子56上に結像さ
れており、両者は光学的に共役な関係となっている。走
査機構により露光ランプ52及びミラー53が第1速度
で図1中左端から右端に向かって走査を開始されると、
原稿から光電変換素子56間での光路長を一定とするべ
く、同時にミラー54と55が一体となって第1速度の
1/2の第2速度で図1中左端から右端に向かって走査
される。その結果、コンタクトガラス51上に載置され
た原稿の全面を走査することができ、原稿全面の画像を
読み取ることができる。
【0030】図2に示すように、転写装置35は、感光
体ドラム31の回転軸と平行な軸を回転中心とし、回転
ドラム31の表面に対して一定の隙間Lを隔てて設けら
れた転写ローラ350及び転写ローラ350を所定方向
に所定速度で回転駆動する転写ローラ駆動機構360
と、転写ローラに所定の転写電流を印加する転写電流回
路370と、転写用紙から発生する紙粉やトナーの付着
を防止するための転写ローラ側クリーナ380等で構成
されている。
体ドラム31の回転軸と平行な軸を回転中心とし、回転
ドラム31の表面に対して一定の隙間Lを隔てて設けら
れた転写ローラ350及び転写ローラ350を所定方向
に所定速度で回転駆動する転写ローラ駆動機構360
と、転写ローラに所定の転写電流を印加する転写電流回
路370と、転写用紙から発生する紙粉やトナーの付着
を防止するための転写ローラ側クリーナ380等で構成
されている。
【0031】転写ローラ350の表面と感光体ドラム3
1の表面との隙間Lは、このディジタル複写機で複写可
能な転写用紙15の厚さtよりも大きく、感光体ドラム
と転写ローラとの間に転写用紙が介在する場合であって
もなお、転写ローラと転写用紙15の裏面との間に若干
の隙間が生じるように設定されている(L>t)。すな
わち、本実施形態の転写装置35は非接触方式である。
1の表面との隙間Lは、このディジタル複写機で複写可
能な転写用紙15の厚さtよりも大きく、感光体ドラム
と転写ローラとの間に転写用紙が介在する場合であって
もなお、転写ローラと転写用紙15の裏面との間に若干
の隙間が生じるように設定されている(L>t)。すな
わち、本実施形態の転写装置35は非接触方式である。
【0032】現像装置34は、貯蔵するための筐体34
0及び筐体340の内部のトナーを撹拌すると共にトナ
ーに所定の電位を与えるための導電性の現像ローラ34
1等で構成されている。
0及び筐体340の内部のトナーを撹拌すると共にトナ
ーに所定の電位を与えるための導電性の現像ローラ34
1等で構成されている。
【0033】プローブ70は、現像装置34より感光体
ドラムの回転方向上流側であって、露光領域よりも下流
側に設けられており、表面電位を測定する。
ドラムの回転方向上流側であって、露光領域よりも下流
側に設けられており、表面電位を測定する。
【0034】本発明の実施形態に係る画像形成装置で
は、メインスイッチをONして画像形成準備が整うと、
感光体ドラムの表面を帯電装置32により帯電させ、露
光装置33により全面露光を行い、プローブ70により
感光体ドラムの表面電位を測定し、その測定値によって
ランク分けを行う。そして、ランク毎に現像装置34の
現像ローラ341に印加する現像バイアス電圧を設定す
る。
は、メインスイッチをONして画像形成準備が整うと、
感光体ドラムの表面を帯電装置32により帯電させ、露
光装置33により全面露光を行い、プローブ70により
感光体ドラムの表面電位を測定し、その測定値によって
ランク分けを行う。そして、ランク毎に現像装置34の
現像ローラ341に印加する現像バイアス電圧を設定す
る。
【0035】いわゆる「黒べた原稿」の画像を転写用紙
15上に形成する場合の、画像濃度と現像ローラ341
に印加する現像バイアス電圧と感光体ドラム31の表面
の明電位との電位差との関係の一例を図3に示す。図3
からわかるように、電位差が約+430V以上になる
と、電位差の増加に関わらず画像濃度はほとんど変化し
ない。従って、この具体例では、目標電位差を+430
Vとし、一定の誤差(例えば±20V)を許容するもの
とする。
15上に形成する場合の、画像濃度と現像ローラ341
に印加する現像バイアス電圧と感光体ドラム31の表面
の明電位との電位差との関係の一例を図3に示す。図3
からわかるように、電位差が約+430V以上になる
と、電位差の増加に関わらず画像濃度はほとんど変化し
ない。従って、この具体例では、目標電位差を+430
Vとし、一定の誤差(例えば±20V)を許容するもの
とする。
【0036】次に、感光体ドラム31のランク分けを行
うために参照するテーブルとして、感光体ドラム31の
表面明電位の範囲、各ランク毎の現像ローラ341に印
加する現像バイアス電圧及び現像バイアス電圧と感光体
ドラム31の表面明電位との電位差の関係の一例を表1
に示す。なお、感光体ドラム31の明電位は、製造され
た感光体ドラムを専用の治具に装着し、帯電装置32に
相当する帯電装置の出力を一定にして表面を帯電させ、
露光装置33に相当する露光装置の出力(レーザ発振器
のパワー)を一定にして感光体ドラム31の表面を均一
に露光し、現像装置34に相当する位置でその表面の明
電位を測定したものである。
うために参照するテーブルとして、感光体ドラム31の
表面明電位の範囲、各ランク毎の現像ローラ341に印
加する現像バイアス電圧及び現像バイアス電圧と感光体
ドラム31の表面明電位との電位差の関係の一例を表1
に示す。なお、感光体ドラム31の明電位は、製造され
た感光体ドラムを専用の治具に装着し、帯電装置32に
相当する帯電装置の出力を一定にして表面を帯電させ、
露光装置33に相当する露光装置の出力(レーザ発振器
のパワー)を一定にして感光体ドラム31の表面を均一
に露光し、現像装置34に相当する位置でその表面の明
電位を測定したものである。
【0037】
【表1】
【0038】この例では、製造された感光体ドラムごと
に感度がばらついており、同条件で露光しても明電位が
110〜230Vの範囲でばらつく場合であっても、表
1のテーブルを画像形成装置の制御装置60の図示しな
い記憶部に記憶させておき、感光体ドラムの感度(明電
位)を測定し、そのテーブルを参照して現像バイアス電
圧を調節することにより、現像バイアス電圧と感光体ド
ラム31の表面明電位との電位差を許容誤差である41
0〜440Vの範囲に圧縮することができる。その結
果、全ての感光体ドラムを用いて画像形成装置を製造す
ることが可能となる。すなわち、従来不良品として使用
されなかった感光体ドラムも使用することができ、感光
体ドラムの歩留まりが向上し、画像形成装置のコストダ
ウンをはかることも可能である。しかも、現像バイアス
の調節は画像形成装置毎に行うことができるため、機械
の製造者やサービスマンが機械毎に調節する手間を省く
ことができる。上記例ではランクを4つとしたが、ラン
クは2つや3つでも良い。ランクを5つ以上とすれば、
さらに電位差のばらつきを小さくすることができるた
め、より効果は大きい。さらに、画像形成装置の使用に
ともなって、感光体ドラムが劣化することから感度が悪
くなるおそれがあり、例えば一定のコピー枚数毎に、上
記と同様に表面電位を測定して、現像バイアス電圧を変
更することも可能である。
に感度がばらついており、同条件で露光しても明電位が
110〜230Vの範囲でばらつく場合であっても、表
1のテーブルを画像形成装置の制御装置60の図示しな
い記憶部に記憶させておき、感光体ドラムの感度(明電
位)を測定し、そのテーブルを参照して現像バイアス電
圧を調節することにより、現像バイアス電圧と感光体ド
ラム31の表面明電位との電位差を許容誤差である41
0〜440Vの範囲に圧縮することができる。その結
果、全ての感光体ドラムを用いて画像形成装置を製造す
ることが可能となる。すなわち、従来不良品として使用
されなかった感光体ドラムも使用することができ、感光
体ドラムの歩留まりが向上し、画像形成装置のコストダ
ウンをはかることも可能である。しかも、現像バイアス
の調節は画像形成装置毎に行うことができるため、機械
の製造者やサービスマンが機械毎に調節する手間を省く
ことができる。上記例ではランクを4つとしたが、ラン
クは2つや3つでも良い。ランクを5つ以上とすれば、
さらに電位差のばらつきを小さくすることができるた
め、より効果は大きい。さらに、画像形成装置の使用に
ともなって、感光体ドラムが劣化することから感度が悪
くなるおそれがあり、例えば一定のコピー枚数毎に、上
記と同様に表面電位を測定して、現像バイアス電圧を変
更することも可能である。
【0039】また、あらかじめ実験により感光体ドラム
の露光後の残留表面電位を測定し、もしくは画像形成装
置の使用初期に感光体ドラムの露光後の残留電位を測定
して、制御装置60に記録しておき、所定期間経過後、
例えば1000枚のコピーが終了した時点で再びプロー
ブ70で露光後の残留表面電位を測定し、制御装置60
に記録した値と比較して、変化した分だけ現像バイアス
電圧を変更する。例として、記録値が220Vとし、現
像バイアス電圧を640Vに設定していた場合、100
0枚コピー後の電位が230Vであれば現状の電圧64
0Vに変化量ΔV=230−220=10Vを加え65
0Vに変更する。これによって、感光体ドラムが劣化し
て感度が変わっても、現像バイアス電圧と露光後の感光
体ドラムの残留電位との電位差を一定に保つことができ
る。所定期間はコピー枚数や機械の稼働時間、稼働日数
等で適宜決めることができる。このように、変化量を用
いる場合は参照テーブルを簡単にすることができる。
の露光後の残留表面電位を測定し、もしくは画像形成装
置の使用初期に感光体ドラムの露光後の残留電位を測定
して、制御装置60に記録しておき、所定期間経過後、
例えば1000枚のコピーが終了した時点で再びプロー
ブ70で露光後の残留表面電位を測定し、制御装置60
に記録した値と比較して、変化した分だけ現像バイアス
電圧を変更する。例として、記録値が220Vとし、現
像バイアス電圧を640Vに設定していた場合、100
0枚コピー後の電位が230Vであれば現状の電圧64
0Vに変化量ΔV=230−220=10Vを加え65
0Vに変更する。これによって、感光体ドラムが劣化し
て感度が変わっても、現像バイアス電圧と露光後の感光
体ドラムの残留電位との電位差を一定に保つことができ
る。所定期間はコピー枚数や機械の稼働時間、稼働日数
等で適宜決めることができる。このように、変化量を用
いる場合は参照テーブルを簡単にすることができる。
【0040】次に、本実施形態のディジタル複写機にお
ける制御回路のブロック構成の一例を図4に示す。制御
回路は、先に説明した構成要件の他に、所定のタイミン
グ信号を発生するタイマー61と、ディジタル複写機の
本体上部等に設けられた各種操作スイッチ62と、この
ディジタル複写機で操作可能な各機能、使用可能な用紙
サイズ、用紙詰まり等のトラブル状況を表示するための
液晶パネル等の表示装置63を具備する。
ける制御回路のブロック構成の一例を図4に示す。制御
回路は、先に説明した構成要件の他に、所定のタイミン
グ信号を発生するタイマー61と、ディジタル複写機の
本体上部等に設けられた各種操作スイッチ62と、この
ディジタル複写機で操作可能な各機能、使用可能な用紙
サイズ、用紙詰まり等のトラブル状況を表示するための
液晶パネル等の表示装置63を具備する。
【0041】次に、図4に示すブロック図、図5及び図
6に示すフローチャートを用いて本実施形態の動作を説
明する。
6に示すフローチャートを用いて本実施形態の動作を説
明する。
【0042】まず、ディジタル複写機のメインスイッチ
をオンすると、制御装置60は、定着装置40や現像装
置34等に通電を行い、画像形成準備を行う(ステップ
S1)。次に、制御装置60は、操作スイッチ62の複
写開始スイッチがオンされるのを待つ(ステップS
3)。複写開始スイッチがオンされると(ステップS3
でYES)、制御装置60は画像読取装置50を制御し
て、コンタクトガラス51上の原稿の画像を読み取り、
所定の画像処理を施して露光装置33で用いる画像デー
タを作成する(ステップS5)。この画像読み取り動作
と並行して、制御装置60は給紙機構10を駆動して給
紙カセット11から転写用紙15を1枚取り出し、用紙
搬送機構20のレジストローラ対23に向けて給紙を開
始する(ステップS7)。
をオンすると、制御装置60は、定着装置40や現像装
置34等に通電を行い、画像形成準備を行う(ステップ
S1)。次に、制御装置60は、操作スイッチ62の複
写開始スイッチがオンされるのを待つ(ステップS
3)。複写開始スイッチがオンされると(ステップS3
でYES)、制御装置60は画像読取装置50を制御し
て、コンタクトガラス51上の原稿の画像を読み取り、
所定の画像処理を施して露光装置33で用いる画像デー
タを作成する(ステップS5)。この画像読み取り動作
と並行して、制御装置60は給紙機構10を駆動して給
紙カセット11から転写用紙15を1枚取り出し、用紙
搬送機構20のレジストローラ対23に向けて給紙を開
始する(ステップS7)。
【0043】次に、レジストローラ対23の近傍に設け
られているセンサ(図示せず)を用いて転写用紙15の
先端が幅方向の全体にわたってレジストローラ対23に
当接し、揃えられたか否かを判断する(ステップS
9)。転写用紙15の先端が揃えられると(ステップS
9でYES)、制御装置60はタイマー61からのタイ
ミング信号のカウントを開始すると共に、感光体ドラム
駆動装置38を駆動して感光体ドラム31を所定方向に
回転させる。さらに、帯電装置32のグリッドに例えば
+850Vを印加して感光体ドラム31の表面の帯電を
開始する(ステップS11)。ほぼ同時に、制御装置6
0は用紙搬送機構20を制御してレジストローラ対23
の回転を開始させ、転写用紙15を転写装置35に向か
って搬送を開始する(ステップS13)。
られているセンサ(図示せず)を用いて転写用紙15の
先端が幅方向の全体にわたってレジストローラ対23に
当接し、揃えられたか否かを判断する(ステップS
9)。転写用紙15の先端が揃えられると(ステップS
9でYES)、制御装置60はタイマー61からのタイ
ミング信号のカウントを開始すると共に、感光体ドラム
駆動装置38を駆動して感光体ドラム31を所定方向に
回転させる。さらに、帯電装置32のグリッドに例えば
+850Vを印加して感光体ドラム31の表面の帯電を
開始する(ステップS11)。ほぼ同時に、制御装置6
0は用紙搬送機構20を制御してレジストローラ対23
の回転を開始させ、転写用紙15を転写装置35に向か
って搬送を開始する(ステップS13)。
【0044】タイミング信号のカウント開始から所定時
間経過すると、感光体ドラム31の表面のうち帯電装置
32により最初に帯電された先端部分が露光位置に到達
するので、制御装置60はステップS3で作成した画像
データを用いて露光装置33を駆動し、所定表面電位
(例えば+800V)に帯電された感光体ドラム31の
表面の露光を開始する(ステップS15)。前述のよう
に、感光体ドラム31の表面に塗布された光導電性材料
の光電効果により露光された部分の電位が低下し、静電
潜像が形成される。
間経過すると、感光体ドラム31の表面のうち帯電装置
32により最初に帯電された先端部分が露光位置に到達
するので、制御装置60はステップS3で作成した画像
データを用いて露光装置33を駆動し、所定表面電位
(例えば+800V)に帯電された感光体ドラム31の
表面の露光を開始する(ステップS15)。前述のよう
に、感光体ドラム31の表面に塗布された光導電性材料
の光電効果により露光された部分の電位が低下し、静電
潜像が形成される。
【0045】さらに所定時間経過すると、露光された感
光体ドラム31の先端部分が現像装置34に対向する位
置に到達するので、現像装置34から帯電したトナーが
感光体ドラム31の表面の静電潜像が形成された部分に
付着し、現像が開始される(ステップS17)。トナー
の付着により、感光体ドラム31の表面にはトナー像が
形成される。
光体ドラム31の先端部分が現像装置34に対向する位
置に到達するので、現像装置34から帯電したトナーが
感光体ドラム31の表面の静電潜像が形成された部分に
付着し、現像が開始される(ステップS17)。トナー
の付着により、感光体ドラム31の表面にはトナー像が
形成される。
【0046】さらに所定時間経過すると、トナー像が形
成された感光体ドラム31の表面の先端部分が転写装置
35に対向する位置に到達する。このとき、用紙搬送機
構20により搬送されてきた転写用紙15の先端も転写
装置35に対向する位置に到達する。そこで、制御装置
60は転写装置35を制御して所定の転写電流(例えば
−26μA)の通電を開始し、感光体ドラム31の表面
上のトナー像の転写用紙15上への転写を開始する(ス
テップS19)。
成された感光体ドラム31の表面の先端部分が転写装置
35に対向する位置に到達する。このとき、用紙搬送機
構20により搬送されてきた転写用紙15の先端も転写
装置35に対向する位置に到達する。そこで、制御装置
60は転写装置35を制御して所定の転写電流(例えば
−26μA)の通電を開始し、感光体ドラム31の表面
上のトナー像の転写用紙15上への転写を開始する(ス
テップS19)。
【0047】転写用紙15上にトナー像が転写される
と、感光体ドラム31の表面はクリーナ36により残留
するトナーが除去され、さらに除電装置37により表面
の電荷が除去される。感光体ドラムの小径化により、1
枚の画像を転写用紙15上に形成するために、感光体ド
ラム31の少なくとも一部分は2回以上帯電、露光、現
像、転写、清掃及び除電の各工程が繰り返される。従っ
て、その後一定時間は、帯電装置32、露光装置33、
現像装置34、転写装置35、除電装置37、感光体ド
ラム駆動装置38、定着装置40及び用紙搬送機構20
は同時に駆動される。
と、感光体ドラム31の表面はクリーナ36により残留
するトナーが除去され、さらに除電装置37により表面
の電荷が除去される。感光体ドラムの小径化により、1
枚の画像を転写用紙15上に形成するために、感光体ド
ラム31の少なくとも一部分は2回以上帯電、露光、現
像、転写、清掃及び除電の各工程が繰り返される。従っ
て、その後一定時間は、帯電装置32、露光装置33、
現像装置34、転写装置35、除電装置37、感光体ド
ラム駆動装置38、定着装置40及び用紙搬送機構20
は同時に駆動される。
【0048】さらに、制御装置60は、露光装置33に
より全画像データが出力されたか否か、すなわち露光が
完了したか否かを判断する(ステップS21)。露光が
完了すると(ステップS21でYES)、その後一定時
間、現像装置34、転写装置35、除電装置37、感光
体ドラム駆動装置38、定着装置40及び用紙搬送機構
20を駆動することにより、転写用紙15全体に画像が
形成され、排出トレイ26上に排出される。これと並行
して、制御装置60は画像形成を続行するか否かを判断
する(ステップS23)。原稿の自動交換装置(オート
フィーダー)等が装着されている場合や画像形成から短
時間内に次の複写開始スイッチがオンされた場合、その
ままステップS5に戻って次の画像形成を行う。
より全画像データが出力されたか否か、すなわち露光が
完了したか否かを判断する(ステップS21)。露光が
完了すると(ステップS21でYES)、その後一定時
間、現像装置34、転写装置35、除電装置37、感光
体ドラム駆動装置38、定着装置40及び用紙搬送機構
20を駆動することにより、転写用紙15全体に画像が
形成され、排出トレイ26上に排出される。これと並行
して、制御装置60は画像形成を続行するか否かを判断
する(ステップS23)。原稿の自動交換装置(オート
フィーダー)等が装着されている場合や画像形成から短
時間内に次の複写開始スイッチがオンされた場合、その
ままステップS5に戻って次の画像形成を行う。
【0049】一方、画像形成を続行しない場合(ステッ
プS23でNO)、制御装置60はメインスイッチがオ
フされたか否かを判断する(ステップS25)。メイン
スイッチがオフされていない場合(ステップS25でN
O)、制御装置60はステップS3に戻って次の画像形
成に備える。メインスイッチがオフの場合(ステップS
25でYES)、制御装置60は、定着装置40や現像
装置34等への通電を停止し、画像形成準備を解除して
(ステップS27)、画像形成フローを終了する。
プS23でNO)、制御装置60はメインスイッチがオ
フされたか否かを判断する(ステップS25)。メイン
スイッチがオフされていない場合(ステップS25でN
O)、制御装置60はステップS3に戻って次の画像形
成に備える。メインスイッチがオフの場合(ステップS
25でYES)、制御装置60は、定着装置40や現像
装置34等への通電を停止し、画像形成準備を解除して
(ステップS27)、画像形成フローを終了する。
【0050】上記実施形態では、画像形成装置の一例と
してディジタル複写機について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、画像形成装置として、ア
ナログ式の複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ等の
電子写真プロセスを用いるもの全般に適用可能である。
さらに、モノクロ画像形成装置に限定されず、カラー画
像形成装置にも応用可能であることは言うまでもない。
してディジタル複写機について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、画像形成装置として、ア
ナログ式の複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ等の
電子写真プロセスを用いるもの全般に適用可能である。
さらに、モノクロ画像形成装置に限定されず、カラー画
像形成装置にも応用可能であることは言うまでもない。
【0051】また、上記実施形態では、感光体ドラムに
ついて説明したが、感光体ベルトであっても良い。
ついて説明したが、感光体ベルトであっても良い。
【0052】さらに、上記説明を通じて「転写用紙」と
いう語を用いたが、これは通常のパルプを用いたコピー
用紙の他、はがき、トレーシングペーパー、OHP(Ove
r Head Projector)用の透明フィルム等を含む広い概念
として用いている。
いう語を用いたが、これは通常のパルプを用いたコピー
用紙の他、はがき、トレーシングペーパー、OHP(Ove
r Head Projector)用の透明フィルム等を含む広い概念
として用いている。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、光導電性を有する像担持体と、像担持体
の表面を帯電するための帯電装置と、像担持体の表面を
選択的に露光し静電潜像を形成するための露光装置と、
像担持体の表面の静電潜像をトナーにより現像するため
の現像装置と、像担持体の表面上のトナー像を転写用紙
上に転写するための転写装置と、転写用紙上に転写され
たトナー像を定着するための定着装置とを具備する画像
形成装置において、あらかじめ残留表面電位別に複数の
ランクを設け、ランク毎に現像装置の現像バイアス電圧
を決めておき、像担持体を帯電させ、露光した後の残留
表面電位を測定し、その測定値からランク付けし現像バ
イアス電圧を設定する。
装置によれば、光導電性を有する像担持体と、像担持体
の表面を帯電するための帯電装置と、像担持体の表面を
選択的に露光し静電潜像を形成するための露光装置と、
像担持体の表面の静電潜像をトナーにより現像するため
の現像装置と、像担持体の表面上のトナー像を転写用紙
上に転写するための転写装置と、転写用紙上に転写され
たトナー像を定着するための定着装置とを具備する画像
形成装置において、あらかじめ残留表面電位別に複数の
ランクを設け、ランク毎に現像装置の現像バイアス電圧
を決めておき、像担持体を帯電させ、露光した後の残留
表面電位を測定し、その測定値からランク付けし現像バ
イアス電圧を設定する。
【0054】すなわち、感光体ドラムの感度の高低に応
じて、例えば感光体ドラムの表面明電位と現像装置の現
像バイアス電圧の電位差がほぼ一定となるように現像装
置の現像バイアス電圧を調節することにより、部品とし
ての感光体ドラムのばらつきに関わらず、ほぼ一定の画
質の画像を得ることができる。また、不良品として廃棄
処分される感光体ドラムの数が少なくなり、資源の浪費
を少なくすることができ、また画像形成装置のコストを
低減することが可能となる。さらに、機械の製造者やサ
ービスマン等が現像バイアス電圧の設定を機械毎に行う
という手間を省くことができる。
じて、例えば感光体ドラムの表面明電位と現像装置の現
像バイアス電圧の電位差がほぼ一定となるように現像装
置の現像バイアス電圧を調節することにより、部品とし
ての感光体ドラムのばらつきに関わらず、ほぼ一定の画
質の画像を得ることができる。また、不良品として廃棄
処分される感光体ドラムの数が少なくなり、資源の浪費
を少なくすることができ、また画像形成装置のコストを
低減することが可能となる。さらに、機械の製造者やサ
ービスマン等が現像バイアス電圧の設定を機械毎に行う
という手間を省くことができる。
【0055】また、本発明の画像形成装置によれば、光
導電性を有する像担持体と、像担持体の表面を帯電する
ための帯電装置と、像担持体の表面を選択的に露光し静
電潜像を形成するための露光装置と、像担持体の表面の
静電潜像をトナーにより現像するための現像装置と、像
担持体の表面上のトナー像を転写用紙上に転写するため
の転写装置と、転写用紙上に転写されたトナー像を定着
するための定着装置とを具備する画像形成装置におい
て、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を
測定して記録し、現像バイアス電圧を設定した後、所定
期間経過後、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表
面電位を測定し、前記所定期間経過後の表面電位が前記
記録値からの変化量に応じて現像バイアス電圧を変更す
る。
導電性を有する像担持体と、像担持体の表面を帯電する
ための帯電装置と、像担持体の表面を選択的に露光し静
電潜像を形成するための露光装置と、像担持体の表面の
静電潜像をトナーにより現像するための現像装置と、像
担持体の表面上のトナー像を転写用紙上に転写するため
の転写装置と、転写用紙上に転写されたトナー像を定着
するための定着装置とを具備する画像形成装置におい
て、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を
測定して記録し、現像バイアス電圧を設定した後、所定
期間経過後、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表
面電位を測定し、前記所定期間経過後の表面電位が前記
記録値からの変化量に応じて現像バイアス電圧を変更す
る。
【0056】すなわち、機械の使用に伴って感光体ドラ
ムが劣化して感度が変わっても、常に現像バイアス電圧
と露光後の残留表面電位との電位差を一定に保つことが
でき、画像が薄くなることもなく、安定した画像形成を
行うことができる。
ムが劣化して感度が変わっても、常に現像バイアス電圧
と露光後の残留表面電位との電位差を一定に保つことが
でき、画像が薄くなることもなく、安定した画像形成を
行うことができる。
【図1】 本発明の画像形成装置の一実施形態であるデ
ィジタル複写機の全体構成を示す図である。
ィジタル複写機の全体構成を示す図である。
【図2】 上記実施形態における転写装置の構成を示す
図である。
図である。
【図3】 画像濃度と現像バイアス電圧と感光体ドラム
の表面明電位との電位差との関係を示す図である。
の表面明電位との電位差との関係を示す図である。
【図4】 上記実施形態のディジタル複写機における制
御回路のブロック構成の一例を示す図である。
御回路のブロック構成の一例を示す図である。
【図5】 上記実施形態のディジタル複写機における画
像形成動作を示すフローチャートである。
像形成動作を示すフローチャートである。
【図6】 図5のフローチャートの続きである。
10:給紙機構 15:転写用紙 20:用紙搬送機構 23:レジストローラ対 30:画像形成機構 31:感光体ドラム 32:帯電装置 33:露光装置 34:現像装置 341:現像ローラ 35:転写装置 350:転写ローラ 360:転写ローラ駆動機構 370:転写電流回路 380:クリーナ 36:クリーナ 37:除電装置 38:感光体ドラム駆動装置 39:除電ブラシ 40:定着装置 50:画像読取装置 60:制御装置 61:タイマー 62:操作スイッチ 63:表示装置 70:プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA02 DA35 DE09 EA05 EC06 ED09 EE07 EF06 5C074 AA11 AA13 BB03 BB26 CC26 DD08 EE20 GG02 GG12 HH02 9A001 BB06 HH34 JJ35 JJ48 KK42 LL09
Claims (2)
- 【請求項1】 光導電性を有する像担持体と、像担持体
の表面を帯電するための帯電装置と、像担持体の表面を
選択的に露光し静電潜像を形成するための露光装置と、
像担持体の表面の静電潜像をトナーにより現像するため
の現像装置と、像担持体の表面上のトナー像を転写用紙
上に転写するための転写装置と、転写用紙上に転写され
たトナー像を定着するための定着装置とを具備する画像
形成装置において、 あらかじめ残留表面電位別に複数のランクを設け、ラン
ク毎に現像装置の現像バイアス電圧を決めておき、像担
持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を測定し、
その測定値からランク付けし現像バイアス電圧を設定す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 光導電性を有する像担持体と、像担持体
の表面を帯電するための帯電装置と、像担持体の表面を
選択的に露光し静電潜像を形成するための露光装置と、
像担持体の表面の静電潜像をトナーにより現像するため
の現像装置と、像担持体の表面上のトナー像を転写用紙
上に転写するための転写装置と、転写用紙上に転写され
たトナー像を定着するための定着装置とを具備する画像
形成装置において、 像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電位を測定
して記録し、現像バイアス電圧を設定した後、所定期間
経過後、像担持体を帯電させ、露光した後の残留表面電
位を測定し、前記所定期間経過後の表面電位が前記記録
値からの変化量に応じて現像バイアス電圧を変更するこ
とを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000063349A JP2001249505A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000063349A JP2001249505A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001249505A true JP2001249505A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18583228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000063349A Pending JP2001249505A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001249505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011118234A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000063349A patent/JP2001249505A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011118234A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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