JP2001249433A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2001249433A
JP2001249433A JP2000058807A JP2000058807A JP2001249433A JP 2001249433 A JP2001249433 A JP 2001249433A JP 2000058807 A JP2000058807 A JP 2000058807A JP 2000058807 A JP2000058807 A JP 2000058807A JP 2001249433 A JP2001249433 A JP 2001249433A
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light
image
halide photographic
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JP2000058807A
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English (en)
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Masahiro Shibuya
昌洋 渋谷
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広告展示用プリントに好適なハロゲン化銀写
真感光材料を提供すること。特に高い画像濃度、鮮やか
な画像を得て、かつ画像の安定性に優れる広告展示用プ
リントに好適なハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
と。又、レーザープリンター等のやデジタル露光にも充
分な適性があり鮮やかな画像を得る広告展示用プリント
に好適なハロゲン化銀写真感光材料を提供すること。 【解決手段】 透明支持体上に少なくとも1層の感光性
ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光
材料において、該感光材料に対して光学ウェッジを通し
てキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面露
光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度から最
高濃度の範囲を有する画像の青色透過最大濃度が2.5
以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料に関し、特に高濃度・高画質であり、画像安定性
が優れた広告展示用プリントのハロゲン化銀写真感光材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大型のカラー写真プリントやイン
クジェットプリント等による展示広告が増えている。こ
れらの広告展示用プリントは、画像照射光の反射・透過
により明るい場所での展示にとどまらず、暗い室内、屋
内、或いは夜間の屋外等であっても展示を可能とする。
広告展示用プリントは、その用途から鮮やかな画像を提
供する必要があり、一般のカラープリントよりも高い画
像濃度であることが一般的である。広告展示用途におい
てインクジェットプリントの簡便性がその増加を促して
いる側面がある反面、画像の優れた安定性により銀塩カ
ラー写真プリントは広告業界においていまだに優勢に立
っている。広告展示用プリントは屋外、屋内、室内何れ
でも使用され、常時蛍光灯等の光照射が連続的に行われ
るという性質であるため、画像安定性が必要な特性であ
ることは言うまでもない。従って広告業界においては銀
塩カラー写真プリントの特徴である画像安定性はより優
れたものが提供されることが必要となっている。
【0003】一方、広告展示用途においてはネガ上に記
録された画像をプリントすべき感光材料上に光学的に結
像させて露光する方法が従来一般的であったが、近年は
画像をいったんデジタル情報に変換した後、その画像情
報をCRT(陰極線管)上に結像させ、更に感光材料上
に結像させて露光する方法や、デジタル情報に基づいて
レーザー光強度を変化させて走査することにより露光す
る方法が増加してきた。スキャナーなどを通じてデジタ
ルデータ化された画像情報は、コンピューター上で編集
加工したり、更には文字やイラスト等のデータを付加す
ることも比較的容易に行われるため、例えば人物、風
景、動物等の写真撮影データに基づいた画像等(以下シ
ーン画像)と、文字画像(特に細かくて小さな黒文字画
像)が混在する画像を扱う機会が増加している。そのた
め、デジタルデータに基づく画像出力においては、シー
ン画像はより自然に、文字画像は滲みなく再現させると
いう2つの要求を同時に満足する必要がある。
【0004】何れの露光方法でも現像処理工程を経るこ
とにより鮮やかなプリント画像を得ることが必要である
ことは言うまでもない。近年のレーザープリンター、デ
ジタルプリントの普及により、この露光方式による画像
形成方法が一般的となり、レーザー露光、デジタル露光
に適した特性を有する感光材料の提供が常に要求されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は広告展
示用プリントに好適なハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。詳しくは高い画像濃度、鮮やかな画像
を得て、かつ画像の安定性に優れる広告展示用プリント
に好適なハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。更にレーザープリンター等のやデジタル露光にも充
分な適性があり鮮やかな画像を得る広告展示用プリント
に好適なハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の本発明が解決しよ
うとする課題は、以下の構成により達成された。
【0007】1.透明支持体上に少なくとも1層の感光
性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感
光材料において、該感光材料に対して光学ウェッジを通
してキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面
露光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度から
最高濃度の範囲を有する画像の青色透過最大濃度が2.
5以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0008】2.透明支持体上に少なくとも1層の感光
性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感
光材料において、該感光材料に対して光学ウェッジを通
してキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面
露光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度から
最高濃度の範囲を有する画像の青色透過濃度が0.2を
得る露光量と青色透過濃度が2.5を得る露光量の差の
対数が0.8以下であることを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。
【0009】3.半透明・反射兼用支持体上に少なくと
も1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該感光材料に対して光学
ウェッジを通してキセノンフラッシュ光源にて露光時間
10-6秒の面露光を行った後、現像処理後に形成される
最低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の青色透過最
大濃度が3.5以上であることを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。
【0010】4.半透明・反射兼用支持体上に少なくと
も1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該感光材料に対して光学
ウェッジを通してキセノンフラッシュ光源にて露光時間
10-6秒の面露光を行った後、現像処理後に形成される
最低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の青色透過濃
度が0.8を得る露光量と青色透過濃度が3.5を得る
露光量の差の対数が1.0以下であることを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】5.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材
料において、前記一般式(I)で表されるイエロー発色
カプラーを0.55〜2.00g/m2含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0012】6.前記支持体の酸素透過率が2.0ml
/m2・hr・atm以下であることを特徴とする5記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0013】7.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材
料において、前記一般式(I)で表されるイエロー発色
カプラーを含有し、かつ該イエロー発色カプラーが塗設
される側の支持体上に7.2〜25.0g/m2のゼラ
チンが塗設されることを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料。
【0014】8.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層が塗設され、前記乳剤層と反対側の支
持体上に少なくとも1層の写真構成層が塗設されたハロ
ゲン化銀写真感光材料において、前記写真構成層のうち
支持体から最も遠い層に25℃において液状の紫外線吸
収剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
材料。
【0015】9.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層が塗設され、前記乳剤層と反対側の支
持体上に少なくとも1層の写真構成層が塗設されたハロ
ゲン化銀写真感光材料において、前記写真構成層に25
℃において液状の紫外線吸収剤を含有し、前記乳剤層側
に前記一般式(I)で表されるイエロー発色カプラーを
含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
請求項1においては、透明支持体上に少なくとも1層の
感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されるハロゲン化銀写
真感光材料において、該感光材料に対して光学ウェッジ
を通してキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6
の面露光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度
から最高濃度の範囲を有する画像の青色透過最大濃度が
2.5以上であることを特徴とする。
【0017】又同請求項2においては、上記感光材料に
対して光学ウェッジを通してキセノンフラッシュ光源に
て露光時間10-6秒の面露光を行った後、現像処理後に
形成される最低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の
青色透過濃度が0.2を得る露光量と青色透過濃度が
2.5を得る露光量の差の対数が0.8以下であること
を特徴とする。
【0018】本発明の請求項3においては、半透明・反
射兼用支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層が塗設されるハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該感光材料に対して光学ウェッジを通してキセノン
フラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面露光を行った
後、現像処理後に形成される最低濃度から最高濃度の範
囲を有する画像の青色透過最大濃度が3.5以上である
ことを特徴とする。
【0019】又同請求項4においては、上記感光材料に
対して光学ウェッジを通してキセノンフラッシュ光源に
て露光時間10-6秒の面露光を行った後、現像処理後に
形成される最低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の
青色透過濃度が0.8を得る露光量と青色透過濃度が
3.5を得る露光量の差の対数が1.0以下であること
を特徴とする。
【0020】まず露光について説明する。本発明におい
て「露光時間10-6秒の面露光」とは、1つの面に対し
10-6秒の露光時間となるように露光が与えられること
を意味する。即ち、10-6秒の発光時間となるように調
整されたキセノンフラッシュ光源を用い、これに光学ウ
ェッジとカラーフィルターを組み合わせて最低濃度から
最高濃度を得るのに必要な露光を感光材料に与えること
を意味する。更にその後に現像処理を行うことにより得
られた画像の特性値は、光ビームを用いて走査露光を行
い露光後に現像処理して得られる画像の特性に近く、光
ビームにより走査露光を行って作成した画質の特性とよ
い相関関係を示す。
【0021】次いで透過濃度、露光量差について説明す
る。本発明において透過濃度、露光量差は何れも特性曲
線により求めることが出来る。ある一つの画像形成層の
みが発色するような露光を与えた後、現像処理して画像
形成を行うことにより求めるものとする。即ち青透過濃
度はイエロー画像形成層のみが発色するように露光を与
えたときの青色光における透過濃度に基づいて、緑透過
濃度はマゼンタ画像形成層のみが発色するように露光を
与えたときの緑色光における透過濃度に基づいて、赤透
過濃度はシアン画像形成層のみが発色するように露光を
与えたときの赤色光における透過濃度に基づいて求める
ものとする。ここでいうある一つの画像形成層のみが発
色するような露光とは、実質的にある一つの画像形成層
が発色するような露光を意味し、露光を与えていない層
のカブリや現像処理酸化体の層間拡散による若干の色濁
り等は無視して考えるものとする。
【0022】本発明において透過濃度の求め方は、10
-6秒の発光時間となるように調整されたキセノンフラッ
シュ光源を用い、これに光学ウェッジと色分解用カラー
フィルターを組み合わせて露光を感光材料に与えた後
に、コニカカラーペーパープロセスCPK−2−21を
用いて、35℃±0.3℃で1分50秒の発色現像(発
色現像後に漂白定着及び水洗又は安定化処理を施す)を
行って得られた試料の、イエロー、マゼンタ、及びシア
ンの各画像のステータスA透過濃度を測定し、露光量に
対する透過濃度のプロット(特性曲線)を作成して求め
ることができる。
【0023】光学ウェッジを通して露光、現像処理を経
て得られた画像は、最低濃度から最高濃度の範囲を有す
るように予め条件設定をする必要がある。この結果、露
光量に対する透過濃度を示した特性曲線は最低濃度から
最高濃度までを含んだものとすることができる。透過濃
度が最高濃度で到達している時、その濃度を最大濃度と
する。
【0024】本発明において濃度a1、濃度a2を与える
露光量差は上記により作成した特性曲線上において、濃
度a1を与える露光量をlogE(a1)、濃度a2を与
える露光量をlogE(a2)としたとき、 ΔlogE=|logE(a1)−logE(a2)| となり、容易に求めることが出来る。
【0025】本発明の請求項5においては、支持体上に
少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設され
るハロゲン化銀写真感光材料において、下記一般式
(I)で表されるイエロー発色カプラーを該感光材料1
2当たり0.55〜2.00g含有することを特徴と
する。
【0026】
【化2】
【0027】式中、RAはアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基又は複素環基を表し、RBは耐拡散性の
アルキル基又はアリール基を表す。RCは水素原子又は
ハロゲン原子を表し、Xは酸素原子、−NH又は−NR
Dを表し、RDはアルキル基、アルキレン基、アリール
基又はベンジル基を表す。RE及びRFは各々、水素原子
又はアルキルを表すが、ともに水素原子であることはな
い。
【0028】一般式(I)において、RAで表されるア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、i−プロピ
ル、t−ブチル、ドデシル等の各基が挙げられる。RA
で表されるシクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル、シクロヘキシル及びアダマンチル等の各基が挙げら
れる。RAで表されるアリール基としては、炭素数6〜
14のアリール基(フェニル、1−ナフチル、9−アン
トラニル等)が挙げられる。該アリール基は置換基を有
することができ、置換基として、例えばニトロ基、シア
ノ基、アミノ基(アミノ、エチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、アニリノ等)、アルキルチオ基(メチルチオ等)、
前記RAで表されるアルキル基と同義の基、又はRAで表
されるアルキル基の置換基として示される基と同義の置
換基などが挙げられる。
【0029】RAで表される複素環基としては、モルホ
リノ、インドリン−1−イル等の基が挙げられる。
【0030】RAとして好ましくはアルキル基であり、
分岐アルキル基が更に好ましく、t−ブチル基が特に好
ましい。
【0031】RBで表される耐拡散性のアルキル基とし
ては、好ましくは炭素数8〜21の直鎖又は分岐のアル
キル基、例えば2−エチルヘキシル、i−トリデシル、
ヘキサデシル、オクタデシル等の各基が挙げられる。
又、RBで表される耐拡散性のアルキル基は、例えば以
下の一般式(D)で示されるような、中間に官能基を介
する構造を有してもよい。
【0032】一般式(D) −J−L−R21 式中、Jは炭素原子数1〜20の直鎖又は分岐のアルキ
レン基、例えばメチレン、1,2−エチレン、1,1−
ジメチルメチレン、1−デシルメチレン等を表し、R21
は炭素数1〜20の直鎖又は分岐のアルキル基、例えば
前記一般式RAで表されるアルキル基と同義の基を表
す。
【0033】Lは−O−、−OCO−、−OSO2−、
−CO−、−COO−、−CON(R22)−、−CON
(R22)SO2−、−N(R22)−、−N(R22)CO
−、−N(R22)SO2−、−N(R22)CON
(R23)−、−N(R22)COO−、−S(O)n−、
−S(O)nN(R22)−又は−S(O)nN(R22)C
O−等の結合を表す。式中、R22及びR23は各々、水素
原子又は前記RAで表されるアルキル基及びアリール基
と同義の基を表す。nは0〜2の整数を表す。又、R 21
とJとは互いに結合し、環状構造を形成してもよい。
【0034】これらRBで表されるアルキル基は更に置
換基を有してもよく、その置換基としては、例えば前記
Aで表されるアルキル基の置換基と同義の基が挙げら
れる。
【0035】RBで表される耐拡散性のアリール基とし
ては、例えば前記RAで表されるアリール基と同義の基
が挙げられる。このRBで表されるアリール基は更に置
換基を有してもよく、その置換基としては、例えば、前
記RBで表されるアリール基の置換基と同義の基が挙げ
られる。これらRBで表されるアリール基の置換基の
内、炭素4〜10の直鎖又は分岐のアルキル基が好まし
い。
【0036】RBは、好ましくは耐拡散性のアルキル基
であり、特に好ましくは炭素数8〜21の直鎖アルキル
基である。
【0037】RCで表されるハロゲン原子としては、塩
素原子又は臭素原子が挙げられる。RCは好ましくは塩
素原子である。
【0038】Xは酸素原子、−NH、−NRDを表す。RD
はアルキル基、アルキレン基、アリール基又はベンジル
基を表し、アルキル基としては、メチル、エチル、i−
プロピル、t−ブチル、ドデシル等の各基が挙げられ、
アルキレン基としては、エチレン、プロピレン等の基が
挙げられる。アリール基としては、RAで表されるアリ
ール基と同義の基が挙げられる。Xは好ましくは酸素原
子である。
【0039】RE及びRFで表されるアルキル基は、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチ
ル、t−ブチル、ヘキシル、ドデシル等の各基が挙げら
れる。
【0040】RE及びRFとして好ましくは、一方が水素
原子で、もう一方が直鎖又は分岐のアルキル基であり、
更に好ましくは炭素数3以上の直鎖アルキル基である。
【0041】以下に、一般式(I)で表されるイエロー
カプラー(以下、本発明のイエローカプラーとも言う)
の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0042】
【化3】
【0043】
【化4】
【0044】本発明において、感光材料に含有される上
記イエロー発色カプラーは感光材料1m2当たりの塗設
量が0.55〜2.00gであるが更に好ましくは0.
55〜1.80g、最も好ましくは0.55〜1.60
gである。
【0045】上記のイエロー発色カプラーは有機溶媒可
溶性のポリマー化合物の少なくとも1種を共存させた混
合物を乳化分散して得られる分散物として用いることが
好ましい。
【0046】以下に有機溶媒可溶性のポリマー化合物に
ついて説明する。上記目的に使用可能なポリマー化合物
としては、 (1)ビニル重合体及び共重合体 (2)多価アルコールと多塩基酸との縮重合体 (3)開環重合法により得られるポリエステル (4)その他重合体 等が挙げられる。以下、(1)〜(4)について詳細に
説明する。
【0047】(1)ビニル重合体及び共重合体 ビニル重合体及び共重合体を形成するモノマーとして
は、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、i−プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルアク
リレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、t−オクチルアクリレート、2−クロル
エチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−
アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチル
アクリレート、メトキシベンジルアクリレート、フェニ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリ
レート、ブチルメタクリレート、イソプロピルメタクリ
レート、アミルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、スルホプロピルメタクリレート、フェニルメタ
クリレート、クレジルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;ビ
ニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレ
ート、ビニルイソブチレート、ビニルクロルアセテー
ト、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテ
ート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル等のビニルエ
ステル類;アクリルアミド、エチルアクリルアミド、プ
ロピルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド、t−ブ
チルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、
ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルア
ミド、メトキシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノ
エチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメ
チルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシ−5−エチ
ルスルホニルフェニル)アクリルアミド等のアクリルア
ミド類;メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、
エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、
ブチルメタクリルアミド、t−ブチルメタクリルアミ
ド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタク
リルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミド、メト
キシエチルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル、フェニルメタクリルアミ
ド、N−(3−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド
等のメタクリルアミド類;ジシクロペンタジエン、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、ブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等のオレフィン類;スチレン、メチルスチレ
ン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、クロルメチ
ルスチレン、メトキシスチレン、クロルスチレン、ジク
ロルスチレン、ビニル安息香酸等のスチレン類が挙げら
れる。この他にも、クロトン酸ブチル等のクロトン酸エ
ステル類、イタコン酸ジエチル等のイタコン酸ジエステ
ル類、マレイン酸ジメチル等のマレイン酸ジエステル
類、フマル酸ジメチル等のフマル酸ジエステル類、酢酸
アリル等のアリル化合物、メチルビニルエーテル、メト
キシエチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、メチ
ルビニルケトン等のビニルケトン類、ビニルピリジン、
N−ビニルオキサゾリドン等のビニル複素環化合物、グ
リシジルアクリレート等のグリシジルエステル類、アク
リロニトリル等の不飽和ニトリル類を挙げることができ
る。
【0048】本発明に用いられるポリマー化合物として
は、上記モノマーのホモポリマーでもよく、又、必要に
応じて、2種類以上のモノマーから成る共重合体でもよ
い。
【0049】更に、本発明に使用される重合体は、水溶
性にならない程度の下記に示す酸基を有するモノマーを
含有してもよいが、好ましくは20%以下、更に好まし
くは全く含有しないものがよい。
【0050】酸基を有するモノマーとしては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、イタコン
酸モノアルキル、マレイン酸モノアルキル、シトラコン
酸、スチレンスルホン酸、ビニルベンジルスルホン酸、
アクリロイルオキシアルキルスルホン酸、メタクリロイ
ルオキシアルキルスルホン酸、アクリルアミドアルキル
スルホン酸、メタクリルアミドアルキルスルホン酸、ア
クリロイルオキシアルキルホスフェート、メタクリロイ
ルオキシアルキルホスフェート等が挙げられる。これら
の酸はアルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)又はア
ンモニウムイオンとの塩であってもよい。
【0051】ポリマー化合物を形成するモノマーとして
は、アクリレート系、メタクリレート系、アクリルアミ
ド系及びメタクリレート系が好ましい。
【0052】上記モノマーより形成される重合体は、溶
液重合法、塊状重合法、懸濁重合法及びラテックス重合
法により得られる。これらの重合に用いられる開始剤と
しては、水溶性重合開始剤と親油性重合開始剤が用いら
れる。水溶性重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;
4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸ナトリウム、
2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩等
の水溶性アゾ化合物;過酸化水素などを用いることがで
きる。又、親油性重合開始剤としては、アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4−ジメチル
バレロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサノ
ン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビスイソ酪
酸ジメチル、2,2′−アゾビスイソ酪酸ジエチル等の
親油性アゾ化合物;ベンゾイルパーオキシド、ラウリル
パーオキシド、ジ−i−プロピルパーオキシジカルボネ
ート、ジ−t−ブチルパーオキシド等の過酸化物を挙げ
ることができる。
【0053】(2)多価アルコールと多塩基酸とが縮合
して得られるポリエステル樹脂 多価アルコールとしては、HO−R−OH(Rは炭素数
2〜約12の炭化水素鎖、特に脂肪族炭化水素鎖)なる
構造を有するグリコール類、又はポリアルキレングリコ
ールが有効であり、多塩基酸としては、HOOC−R′
−COOH(R′は単なる結合を表すか、又は炭素数1
〜12の炭化水素鎖)を有するものが有効である。
【0054】多価アルコールの具体例としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、トリ
メチロールプロパン、1,4−ブタンジオール、イソブ
チレンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10
−デカンジオール、グリセリン、ジグリセリン、トリグ
リセリン、1−メチルグリセリン、エリスリット、マン
ニット、ソルビット等が挙げられる。
【0055】多塩基酸の具体例としては、蓚酸、琥珀
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、
アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデ
カンジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラクロルフタル酸、メタコン酸、イソヒメリ
ン酸、シクロペンタジエン−無水マレイン酸付加物、ロ
ジン−無水マレイン酸付加物等が挙げられる。
【0056】(3)開環重合法により得られるポリエス
テル これらのポリエステルは、β−プロピオラクトン、ε−
カプロラクトン、ジメチルプロピオラクトン等より得ら
れる。
【0057】(4)その他の重合体 ノボラック樹脂、グリコール又は2価フェノールと炭酸
エステル或いはホスゲンとの重縮合により得られるポリ
カーボネート樹脂、多価アルコールと多価イソシアナー
トとの重付加により得られるポリウレタン樹脂、又は多
価アミンと多塩基酸より得られるポリアミド樹脂等が挙
げられる。
【0058】本発明の効果を高めるためには、本発明に
用いられるポリマー化合物の数平均分子量は好ましくは
20万以下であり、更に好ましくは5,000〜10
万、更に好ましくは2万以下、最も好ましくは5,00
0〜12,000である。
【0059】ポリマー化合物のカプラーに対する割合
(質量比)は1:20〜20:1が好ましく、より好ま
しくは1:10〜10:1である。
【0060】本発明に用いられるポリマー化合物の具体
例を以下に示すが、これらに限定されるものではない
(共重合体の組成は質量比で示す)。
【0061】P−1 ポリ(N−sec−ブチルアクリ
ルアミド) P−2 ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド) P−3 ジアセトンアクリルアミド−メチルメタクリレ
ート共重合体(25:75) P−4 ポリシクロヘキシルメタクリレート P−5 N−t−ブチルアクリルアミド−メチルメタク
リレート共重合体(60:40) P−6 ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド) P−7 ポリ(t−ブチルメタクリレート) P−8 ポリビニルアセテート P−9 ポリビニルプロピオネート P−10 ポリメチルメタクリレート P−11 ポリエチルメタクリレート P−12 ポリエチルアクリレート P−13 酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(9
0:10) P−14 ポリブチルアクリレート P−15 ポリブチルメタクリレート P−16 ポリイソブチルメタクリレート P−17 ポリイソプロピルメタクリレート P−18 ポリオクチルアクリレート P−19 ブチルアクリレート−アクリルアミド共重合
体(95:5) P−20 ステアリルメタクリレート−アクリル酸共重
合体(90:10) P−21 メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体
(70:30) P−22 メチルメタクリレート−スチレン共重合体
(90:10) P−23 メチルメタクリレート−エチルアクリレート
共重合体(50:50) P−24 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−スチレン共重合体(50:20:30) P−25 酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(8
5:15) P−26 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(65:3
5) P−27 メチルメタクリレート−アクリルニトリル共
重合体(65:35) P−28 ブチルメタクリレート−ペンチルメタクリレ
ート−N−ビニル−2−ピロリドン共重合体(38:3
8:24) P−29 メチルメタクリレート−ブチルメタクリレー
ト−イソブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(37:29:25:9) P−30 ブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(95:5) P−31 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(95:5) P−32 ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合
体(93:7) P−33 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合体(3
5:35:25:5) P−34 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−ベンジルメタクリレート共重合体(40:30:3
0) P−35 ジアセトンアクリルアミド−メチルメタクリ
レート共重合体(50:50) P−36 メチルビニルケトン−イソブチルメタクリレ
ート共重合体(55:45) P−37 エチルメタクリレート−ブチルアクリレート
共重合体(70:30) P−38 ジアセトンアクリルアミド−ブチルアクリレ
ート共重合体(60:40) P−39 メチルメタクリレート−スチレンメタクリレ
ート−ジアセトンアクリルアミド共重合体(40:4
0:20) P−40 ブチルアクリレート−スチレンメタクリレー
ト−ジアセトンアクリルアミド共重合体(70:20:
10) P−41 ステアリルメタクリレート−メチルメタクリ
レート−アクリル酸共重合体(50:40:10) P−42 メチルメタクリレート−スチレン−ビニルス
ルホンアミド共重合体(70:20:10) P−43 メチルメタクリレート−フェニルビニルケト
ン共重合体(70:30) P−44 ブチルアクリレート−メチルメタクリレート
−ブチルメタクリレート共重合体(35:35:30) P−45 ブチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピ
ロリドン共重合体(90:10) P−46 ポリペンチルアクリレート P−47 シクロヘキシルメタクリレート−メチルメタ
クリレート−プロピルメタクリレート共重合体(37:
29:34) P−48 ポリペンチルメタクリレート P−49 メチルメタクリレート−ブチルメタクリレー
ト共重合体(65:35) P−50 ビニルアセテートビニルプロピオネート共重
合体(75:25) P−51 ブチルメタクリレート−3−アクリルオキシ
ブタン−1−スルホン酸ナトリウム共重合体(97:
3) P−52 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−アクリルアミド共重合体(35:35:30) P−53 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−塩化ビニル共重合体(37:36:27) P−54 ブチルメタクリレート−スチレン共重合体
(82:12) P−55 t−ブチルメタクリレート−メチルメタクリ
レート共重合体(70:30) P−56 ポリ(N−t−ブチルメタクリルアミド) P−57 N−t−ブチルアクリルアミド−メチルフェ
ニルメタクリレート共重合体(60:40) P−58 メチルメタクリレート−アクリルニトリル共
重合体(70:30) P−59 メチルメタクリレート−メチルビニルケトン
共重合体(38:72) P−60 メチルメタクリレート−スチレン共重合体
(75:25) P−61 メチルメタクリレート−ヘキシルメタクリレ
ート共重合体(70:30) P−62 ブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(85:15) P−63 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(80:20) P−64 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(90:10) P−65 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(98:2) P−66 メチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピ
ロリドン共重合体(90:10) P−67 ブチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体
(90:10) P−68 ブチルメタクリレート−スチレン共重合体
(70:30) P−69 1,4−ブタンジオール−アジピン酸ポリエ
ステル P−70 エチレングリコール−セバシン酸ポリエステ
ル P−71 ポリカプロラクタム P−72 ポリプロピオラクタム P−73 ポリジメチルプロピオラクトン P−74 N−t−ブチルアクリルアミド−ジメチルア
ミノエチルアクリルアミド共重合体(85:15) P−75 N−t−ブチルメタクリルアミド−ビニルピ
リジン共重合体(95:5) P−76 マレイン酸ジエチル−ブチルアクリレート共
重合体(65:35) P−77 N−t−ブチルアクリルアミド−2−メトキ
シエチルアクリレート共重合体(55:45) P−78 ω−メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート(付加モル数n=6)−メチルメタクリレート
(40:60) P−79 ω−メトキシポリエチレングリコールアクリ
レート(付加モル数n=9)−N−t−ブチルアクリル
アミド(25:75) P−80 ポリ(2−メトキシエチルアクリレート) P−81 ポリ(2−メトキシエチルメタクリレート) P−82 ポリ〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル
アクリレート〕 P−83 2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリ
レート−メチルメタクリレート(58:42) P−84 ポリ(オキシカルボニルオキシ−1,4−フ
ェニレンイソブチリデン−1,4−フェニレン) P−85 ポリ(オキシエチレンオキシカルボニルイミ
ノヘキサメチレンイミノカルボニル) P−86 N−〔4−(4′−ヒドロキシフェニルスル
ホニル)フェニル〕アクリルアミド−ブチルアクリレー
ト共重合体(65:35) P−87 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリル
アミド−N−t−ブチルアクリルアミド共重合体(5
0:50) P−88 〔4−(4′−ヒドロキシルフェニルスルホ
ニル)フェノキシメチル〕スチレン(m,p混合物)−
N−t−ブチルアクリルアミド共重合体(15:85) 本発明においては露光後、発色現像処理を行うことによ
り画像形成される際の露光方法はハロゲン化銀写真感光
材料を1画素当たりの露光時間が10-4秒以下となるよ
うな光ビームによる走査露光であることが好ましい。
【0062】以下に走査露光方法について説明する。本
発明に係る感光材料を用いて写真画像を形成するには、
ネガ上に記録された画像をプリントしようとする感光材
料上に光学的に結像させて焼き付けてもよいし、画像を
一旦デジタル情報に変換した後、その画像をCRT(陰
極線管)上に結像させ、この像をプリントしようとする
感光材料上に結像させて焼き付けてもよいし、デジタル
情報に基づいてレーザー光の強度を変化させて走査する
ことによって焼き付けてもよい。
【0063】本発明の好ましい態様の一つを下記に説明
する。1画素当たりの露光時間が10-3秒以下となるよ
うな光ビームによる走査露光の後に発色現像処理を行っ
て画像形成するには、通常、画像情報をデジタル化して
扱う場合、オリジナル画像を細かい升目状に区切り、各
升目毎に濃度情報をデジタル化して扱う方式が一般的で
ある。
【0064】本発明においては、このオリジナル画像を
升目状に区切って取り扱った場合の最小単位を1画素と
する。従って、1画素当たりの露光時間とは、この1画
素分のデジタルデータに基づいて、光ビームの強度或い
は照射時間を制御している時間と考えることができる。
光ビームによる走査露光は、通常、光ビームによる線状
露光(ラスター露光:主走査)と、この線状露光方向に
対して垂直方向への感光材料の相対的な移動(副走査)
の組合せで行われることが一般的である。例えば、円筒
状のドラムの外周又は内周に感光材料を固定し、光ビー
ムを照射しながらドラムを回転させることで主走査を行
うと同時に、光源をドラムの回転方向に対して垂直に移
動させることで副走査を行う方式(ドラム方式)や、回
転させたポリゴンミラーに光ビームを照射することで、
反射ビームをポリゴンミラーの回転方向と水平に走査
(主走査)すると共に、感光材料をポリゴンの回転方向
に対して垂直に搬送することで副走査を行う方式(ポリ
ゴン方式)等が多く用いられている。又、露光する感光
材料の幅以上に光源をアレイ状に並べた露光装置を用い
る場合には、主走査に相当する部分をアレイ状光源で代
用したと捉えることができ、本発明の走査露光に含めて
考えることができる。
【0065】本発明に用いることができる光源の種類と
しては、発光ダイオード(LED)、ガスレーザー、半
導体レーザー(LD)、LD又はLDを励起光源として
用いた固体レーザーと第2高調波変化素子(いわゆるS
HG素子)との組合せ、ハロゲンランプとPLZT素子
とカラーフィルターの組合せ、VFPH素子とカラーフ
ィルターの組合せ等、公知の光源を何れも用いることが
できる。
【0066】感光材料面上に光ビームを走査するいわゆ
る走査型露光装置によってカラー画像を得る原理を説明
する。
【0067】B、G、R3色分解されたカラー画像デー
タをそれぞれ異なる波長帶の光強度に変換し、それらの
光を用いて感光材料上を走査する。ここで言う走査と
は、光を動かしても感光材料を動かしてもよく、感光材
料に対する相対的な光の移動を意味する。感光材料とし
ては、用いる3種の光の強度分布に対応した分光感度分
布を持っているものを用いる。感光材料は、3種の分光
感度でそれぞれ対応したB、G、Rのカラー画像データ
に基づいて強度変調された光信号を受け、光信号に応じ
た適切な発色をすることにより、カラー画像を得ること
ができる。
【0068】3種の光源としてはB、G、Rの3色を用
いたものが知られている。光源としては、グローラン
プ、キセノンランプ、水銀ランプ、タングステンランプ
などといった白色光源とフィルターとの組合せ、発光ダ
イオード、ガスレーザー、固体レーザー、半導体レーザ
ーなどが知られている。一般的に高輝度性、集束性、単
色性などの点からコヒーレントなレーザーを光源に用い
ることが多い。
【0069】本発明に用いる光源としては、グローラン
プ、キセノンランプ、水銀ランプ、タングステンランプ
などといった白色光源とフィルターとの組合せ、発光ダ
イオード、ガスレーザー、固体レーザー、半導体レーザ
ーなどが好ましく、特に出力光強度分布の狭いレーザー
光が好ましい。
【0070】又、各種レーザーと波長変換素子の組合せ
でもよく、コンパクト性の面から赤外半導体レーザーと
SHG素子の組合せが好ましい。
【0071】具体例としては、青色光として、He−C
dガスレーザー(441.6nm)、Ar+ガスレーザ
ー(488.0nm)、He−Neガスレーザー(44
2nm)など、緑色光としてHe−Neガスレーザー
(543.5nm)、Ar+ガスレーザー(514.5
nm)、Kr+ガスレーザー(520.8nm)、YA
Gレーザーや赤外半導体レーザーとSHG素子との組合
せなど、黄色光としてはHe−Neガスレーザー(59
4.1nm、611.9nmn)、発光ダイオード(ピ
ーク波長570nm)、赤外半導体レーザーSHG素子
との組合せなど、赤色光としてはHe−Neガスレーザ
ー(632.8nm)、Kr+ガスレーザー(647.
1nm)、半導体レーザー(678nm、750nm、
780nm)などがある。
【0072】光源として特にHe−Neガスレーザーを
用いると安定で安価でコンパクトな装置となる。又、H
e−Neガスレーザー1本から複数本の発振を得、ダイ
クロイックミラーなどで分けて用いてもよい。例えば1
本のHe−Neガスレーザーから4本の発振ライン(4
42nm、543.5nm、594.1nm、632.
8nm)を得るなどがある。
【0073】本発明における露光時間とは、フラッシュ
露光のような場合であれば、光の強度の時間的な変化に
おいて、その最大値の1/2に達した時から、減衰して
その最大値の1/2になるまでの時間をいい、レーザー
光による走査露光のような場合には、その光束の強度の
空間的な変化において、光強度が最大値の1/2になる
所をもって光束の外縁とし、走査線と平行であり、かつ
光強度が最大となる点を通る線と光束の外縁の交わる2
点間の距離を光束の径とした時、 (光束の径)/(走査速度)=露光時間 とする。
【0074】線状の光源を用いた走査露光においても、
上記のレーザー光の場合と同じに考えてよい。
【0075】こうしたシステムに適用可能と考えられる
レーザープリンター装置としては、例えば特開昭55−
4071号、同59−11062号、特公昭56−14
963号、同56−40822号、欧州特許77,41
0号、電子通信学会技術研究報告Vol80、No.2
44及び映画テレビ技術1984/6(382)、34
〜36頁等に記載されているものがある。
【0076】本発明においては支持体の酸素透過率は
2.0ml/m2・hr・atm以下であるのが好まし
い。支持体の酸素透過率は公知の方法によって測定する
ことができ、例えばASTMD−1434法に定められ
ている。
【0077】以下に使用される支持体の酸素透過率につ
いて説明する。支持体を構成するプラスチックフィルム
を形成するポリマーとしては、ポリエステル(例えばポ
リエチレンテレフタレート)、ビニルアルコール、塩化
ビニル、弗素化ビニル、酢酸ビニル等のホモポリマー及
びコポリマー、酢酸セルロース、アクリロニトリル、ア
クリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエス
テル、メタクリロニトリル、アルキルビニルエステル、
アルキルビニルエーテル、ポリアミド等のホモポリマー
及びコポリマー等を挙げることができる。
【0078】これらのポリマーのうち特に好ましいもの
はポリエステルである。ここで言うポリエステルとは、
ポリエステルのみからなる熱可塑性樹脂は勿論のこと、
主成分であるポリエステルの樹脂特性を実用的に変動さ
せない範囲において他のポリマー、添加剤等を加えたも
のも包含される。
【0079】ポリエステルとしては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸とエチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール等のグリコール
類との縮合物のポリマー、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ジナフタレート、ポリ
プロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等或いはこれらの共重合体が挙げられる。
【0080】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート(以下、PETと略称する)が好ましい。P
ETフィルムは、水を浸透せず、平滑性に優れ、引張強
度、引裂き強度等の機械的特性に優れ、熱収縮等の寸法
安定性に優れ、更に現像処理時の耐薬品性に優れてい
る。
【0081】支持体は反射支持体であっても透過支持体
であってもよい。反射支持体の場合、反射性を持たせる
ためには白色顔料を含有するか、又は透明支持体上に白
色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設してもよい。
【0082】白色顔料としては、無機及び/又は有機の
白色顔料を用いることができ、好ましくは無機の白色顔
料であり、具体的には硫酸バリウム等のアルカリ土類金
属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭
酸塩、微粉珪酸、合成珪酸塩のシリカ類、珪酸カルシウ
ム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜
鉛、タルク、クレイ等が挙げられる。白色顔料は好まし
くは硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタンであ
る。
【0083】前記白色顔料を前記プラスチックフィルム
支持体に含有する場合、白色顔料はプラスチックフィル
ムを形成するポリマーの質量に対し5〜50質量%の範
囲で存在させるのが好ましい。
【0084】白色度としては例えばJIS Z−872
2、Z−8730に定められた方法に従って測定される
値(L***)があるが、これに準ずればL*が80%
以上が好ましく、更に好ましくはL*が90%以上であ
り、a*は−1.0〜+1.0、b*は−2.0〜−5.
0の範囲のものが好ましい。
【0085】反射支持体又は透過支持体は光沢がある方
が好ましい。光沢を表す特性として光沢度がある。光沢
度としては例えばJIS Z−8741に定められた方
法に従って測定される値があるが、これに準ずれば光沢
度は90%以上が好ましく、更に好ましくは95%以上
である。
【0086】反射支持体又は透過支持体は、取扱い上適
度な剛性を持っていればよい。剛性を表す特性としては
剛度がある。剛度としては、例えばTAPPI T−4
89に定められた方法に従って測定される値があるが、
これに準ずれば剛度はLD(縦方向の剛度)8g以上、
TD(横方向の剛度)8g以上が好ましい。
【0087】支持体の酸素透過率が2.0ml/m2
hr・atm以下であるとき、本発明のイエロー発色カ
プラーによる発色色素の色像安定性が高まる。支持体の
酸素透過率がこの範囲を上回ると色像安定化の効果が減
少し、好ましくない。
【0088】本発明の請求項7においては、支持体上に
少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設され
たハロゲン化銀写真感光材料において、前記一般式
(I)で表されるイエロー発色カプラーを含有し、かつ
該イエロー発色カプラーが塗設される側の支持体上に該
感光材料1m2当たり7.2〜25.0gのゼラチンが
塗設されることを特徴とする。これにより現像処理後に
形成されるイエロー発色色素の色像安定性が高まるとい
う顕著な効果が得られる。ゼラチン塗設量がこの範囲を
下回ると、イエロー発色色素の色像安定性が低下し、保
存時における色滲みが発生するため好ましくない。この
範囲を上回ると現像処理時の感光材料の現像処理液吸収
性が過剰になり、現像処理後の乾燥負荷が高まるため好
ましくない。ゼラチン塗設量の上記範囲は単にこのよう
な範囲設定から生まれたものではなく、所望の画像を得
る際に必要な発色色素が規定されるときに色像安定性が
特に高まる範囲として見出されたものである。
【0089】本発明の請求項8においては、支持体上に
少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設さ
れ、前記乳剤層と反対側の支持体上に少なくとも1層の
写真構成層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、前記写真構成層のうち支持体から最も遠い層に2
5℃において液状の紫外線吸収剤を含有することを特徴
とする。
【0090】又請求項9においては、支持体上に少なく
とも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設され、前記
乳剤層と反対側の支持体上に少なくとも1層の写真構成
層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材料において、前
記写真構成層が25℃において液状の紫外線吸収剤を含
有し、前記乳剤層側に上記一般式(I)で表されるイエ
ロー発色カプラーを含有することを特徴とする。
【0091】以下に「25℃において液状の紫外線吸収
剤」について説明する。液状の紫外線吸収剤は常温で液
体の紫外線吸収剤であり、「常温で液体」とは25℃に
おいて「化学大事典(1963)共立出版」等に定義さ
れる如く、一定の形を持たず、流動性があり、ほぼ一定
の体積を有するものを示す。従って、上記性質を有する
ものであれば融点は限定されないが、融点30℃以下、
特に好ましくは15℃以下である化合物が好ましい。
【0092】液状の紫外線吸収剤は単一化合物であって
も混合物であってもよく、混合物としては構造異性体群
から構成されるものを好ましく用いることができる。
【0093】液状の紫外線吸収剤は上記の条件を満足す
ればいかなる構造をとることもできるが、紫外線吸収剤
自身の光堅牢性の点から下記一般式(a)で表される2
−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール系
化合物が好ましい。
【0094】
【化5】
【0095】式中、R1、R2及びR3はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルケニル基、ニトロ基又は
水酸基を表す。
【0096】ハロゲン原子は、例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子等が挙げられ、特に塩素原子が好まし
い。
【0097】アルキル基、アルコキシ基としては、炭素
数1〜30のものが好ましく、又アルケニル基として
は、炭素数2〜30のものが好ましく、これらの基は直
鎖でも分岐でもよい。これらアルキル基、アルコキシ
基、アルケニル基は更に置換基を有しても良い。アルキ
ル基、アルコキシ基、アルケニル基の具体例としては、
例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチ
ル基、sec−ブチル基、n−ブチル基、n−アミル
基、sec−アミル基、t−アミル基、オクチル基、ノ
ニル基、ドデシル基、エイコシル基、α,α−ジメチル
ベンジル基、オクチルオキシカルボニルエチル基、メト
キシ基、エトキシ基、オクチルオキシ基、アリル基等が
挙げられる。アリールオキシ基、アリール基としては、
例えばフェニル基、フェニルオキシ基が特に好ましく、
置換基を有していてもよい。具体的には、例えばフェニ
ル基、4−t−ブチルフェニル基、2,4−ジ−t−ア
ミルフェニル基等が挙げられる。
【0098】R1及びR2で表される基のうち、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、及びアリール基が好ま
しく、特に水素原子、アルキル基、アルコキシ基が好ま
しい。
【0099】R3で表される基のうち、特に水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基が好ましい
が、明退色の点から更に水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基が好ましい。
【0100】R1、R2及びR3で表される基のうち、常
温で液体となるためには、少なくとも1つはアルキル基
であることが好ましく、更に好ましくは少なくとも2つ
はアルキル基である。
【0101】アルキル基は如何なるものをとることもで
きるが、少なくとも1つは第3級アルキル基、又は第2
級アルキル基であることが好ましい。特にR1、R2で表
されるアルキル基の少なくとも一方が第3級アルキル
基、又は第2級アルキル基であることが好ましい。
【0102】以下に本発明にかかる液状の紫外線吸収剤
の代表的具体例を示す。
【0103】
【化6】
【0104】
【化7】
【0105】液状の紫外線吸収剤の添加量としては如何
なる量を用いることができるが、該紫外線吸収剤を含有
する写真構成層のバインダーの質量に対して0.1〜3
00%の範囲で用いることができ、好ましくは1〜20
0%、更に好ましくは5〜100%の範囲で用いること
ができる。又塗設量としては0.001〜10g/m 2
で好ましく用いることができ、更に0.01〜5g/m
2、特に0.05〜3g/m2で用いることができる。
【0106】液状の紫外線吸収剤の含有層が、支持体上
の片面の乳剤層とは反対側に形成された少なくとも1層
の写真構成層のうち支持体から最も遠い層である場合に
本発明の効果が特に大きく現れる。又一般式(I)で表
されるイエロー発色カプラーを用いる時は、液状の紫外
線吸収剤を支持体上の片面の乳剤層とは反対側の少なく
とも1層の写真構成層に用いると本発明の効果が特に大
きく現れ、イエロー発色色素の色像安定性が高まるとい
う顕著な効果を奏する。
【0107】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0108】実施例1 支持体として厚さ180μmのポリエステルフィルム
(ポリエチレンテレフタレート)からなる透明ポリエス
テルフィルム支持体を用い、この両面にゼラチン下引き
層を設け、更に表1及び2に示す構成の各層を塗設し、
ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光材料)を作製し
た。塗布液は以下の通り調製した。
【0109】ここで用いた支持体の酸素透過率は1.8
ml/m2・hr・atmであった。
【0110】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)1.67
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
4)0.34g、高沸点有機溶媒(DNP)4.98g
に酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を20%
界面活性剤(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチ
ン水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳
化分散させてイエローカプラー分散液を作製した。この
分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲン化銀乳剤
と混合し第1層塗布液を調製した。
【0111】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1及び表2の塗布量になるように各塗布液を
調製した。又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)を
添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。又
各層にF−1を全量が0.04g/m2となるように添
加した。
【0112】
【表1】
【0113】
【表2】
【0114】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム HQ−4:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−7:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−8:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−9:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−19:2,5−ジ(1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチルハイドロキノン 画像安定化剤A:p−t−オクチルフェノール 化合物B、C、D、E:各々、HQ−7、8、9、19
のキノン体
【0115】
【化8】
【0116】
【化9】
【0117】
【化10】
【0118】
【化11】
【0119】
【化12】
【0120】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0121】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)
の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にして平
均粒径0.64μm、粒径分布の変動係数0.07、塩
化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−
1Bを得た。
【0122】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又EMP−1Bに
対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたEM
P−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合し、
青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0123】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平均粒径0.50
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0124】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。又EMP−2Bに
対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたEM
P−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合し、
緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0125】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。又平均粒径0.38μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0126】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又EMP−3Bに
対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたEM
P−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し赤
感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0127】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾ ール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール 又赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル当り2.0×10-3添加 した。
【0128】
【化13】
【0129】
【化14】
【0130】このようにして作製した試料を101と
し、第1層のイエローカプラー種とその塗設量(g/m
2)を表3の様に変更し、又イエローカプラー分散液中
に表3に示すようなポリマー化合物をそれぞれ4.68
g添加した以外は試料101と同様にして、試料102
〜111を作製した。
【0131】
【表3】
【0132】・露光 このようにして作製した試料をキセノンフラッシュ光源
(発光時間10-6秒に調整)によりカラーフィルター
(コダックラッテンフィルターNo.47)と光学ウェ
ッジを組み合わせて青色光による露光を行った後、下記
現像処理工程により現像処理を行った。尚、露光時には
得られる画像が最低濃度から最高濃度の範囲を含むよう
に、濃度補正フィルターを必要に応じて使用した。又現
像処理は感光材料の処理枚数に応じてカラー現像液に対
して適宜補充を行い、常に最適現像条件が維持されるよ
うにした。
【0133】更にネガフィルムを通じ、タングステンラ
ンプを用いた引き伸ばし機により感光材料に焼き付け、
同様の現像処理を行うことにより通常の画像評価用プリ
ントを作製した。
【0134】又、感光材料に画像処理評価用プリントを
原画として以下のような走査露光を施した後、同様の現
像処理工程により現像処理を行った。画像読み取り装置
としてスキャナー方式を用いたものを使用し、画像デー
タに基づき各々のレーザービームに対してAOMにより
光量を変調しながら、ポリゴンに反射させて感光材料上
に主走査を行うと同時に、主走査方向に対して垂直方向
に感光材料を搬送する複走査により露光を行うようにし
て、画像データに基づいた入力信号が接続された信号出
力装置を用いて市販のレーザープリンターにより感光材
料へ走査露光を行った。このときビーム径はBGR各々
約100μmであることをビームモニターを用いて確認
した。又、このとき1画素当たりの平均露光時間は5×
10-7秒であった。尚、走査露光を行う際の光源及び波
長は次のものを使用した。
【0135】 青色光 Arガスレーザー(発信波長458nm) 緑色光 He−Neガスレーザー(発信波長544n
m) 赤色光 半導体レーザー(発信波長650nm) ・現像処理 現像処理工程は以下の通りである。
【0136】 コニカカラーペーパープロセスCPK−2−21 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 35.0±0.3℃ 1分50秒 373ml/m2 漂白定着 30〜35℃ 1分50秒 497ml/m2 水洗 30〜35℃ 3分40秒 3〜10l/m2 乾燥 65〜85℃ 3分 − (評価)上記で得られた試料に以下のような評価を行
い、結果を表4に示す。
【0137】・特性曲線より求める透過最大濃度、濃度
0.2〜2.5の露光量差 試料の青色透過濃度を測定することにより特性曲線を作
製し、上述の方法により特性曲線から青色透過最大濃
度、及び透過濃度0.2と同2.5を与える各露光量の
差の対数を求めた。
【0138】・プリントサンプルによる画像評価 タングステンランプを用いた引き伸ばし機及びレーザー
プリンターによる画像滲み、色の鮮やかさ、奥行き感に
着目し、目視判定によりグレード1〜5の5段階評価を
行った。グレード1が優、グレード5が劣を示す。
【0139】
【表4】
【0140】表4の結果から明らかなように、比較試料
に対して本発明の試料は画像が非常に良好であることが
判る。この効果は従来技術からは想到し得ないものであ
る。又本発明における試料は性能異常は見られなかっ
た。又原紙の両面をポリエチレンで被覆した紙支持体を
用いて同様の試料を作製した場合には、画像濃度は高い
半面、透明支持体を用いた時に見られる特有の画像の鮮
やかさ、立体感は透明支持体と同様には得ることは出来
なかった。
【0141】実施例2 支持体として硫酸バリウム1.6g/m2を含有する厚
さ180μmのポリエステルフィルム(ポリエチレンテ
レフタレート)を半透明ポリエステルフィルム支持体と
して、実施例1と同様の構成の試料201〜211を作
製した。ここで用いた支持体の酸素透過率は1.6ml
/m2・hr・atmであった。
【0142】
【表5】
【0143】実施例1と同様に評価を行い、結果を以下
の表6に示す。
【0144】
【表6】
【0145】・露光量差:透過濃度0.8と同3.5を
与える各露光量の差の対数 表6の結果から明らかなように、比較試料に対して本発
明の試料は画像が非常に良好であることが判る。この効
果は従来技術からは想到し得ないものである。又本発明
における試料は性能異常は見られなかった。又原紙の両
面をポリエチレンで被覆した紙支持体を用いて同様の試
料を作製した場合には、画像濃度は高い半面、半透明支
持体を用いた時に見られる特有の画像の鮮やかさ、立体
感は半透明支持体と同様には得ることは出来なかった。
【0146】実施例3 支持体として硫酸バリウム4.0g/m2を含有する厚
さ175μmのポリエステルフィルム(ポリエチレンテ
レフタレート)を白色ポリエステル反射支持体として、
この両面にゼラチン下引層を設け、更に表7及び8に示
す構成の各層を塗設し、実施例1と同様にハロゲン化銀
写真感光材料を作製した。ここで用いた支持体の酸素透
過率は1.5ml/m2・hr・atmであった。
【0147】
【表7】
【0148】
【表8】
【0149】このようにして作製した試料を301と
し、第1層のイエローカプラーとその塗設量(g/
2)を後述する表9のように変更し、又イエローカプ
ラー分散液中に後述する表9に示すようなポリマー化合
物(例示化合物P−2)をそれぞれ4.68g添加した
以外は試料301と同様にして、試料302〜311を
作製した。
【0150】実施例1と同様にネガフィルムを通じ、タ
ングステンランプを用いた引き伸ばし機により感光材料
に焼き付け、下記現像処理工程により現像処理を行うこ
とにより通常の画像評価用プリントを作製した。又、感
光材料に画像処理評価用プリントを原画としてレーザー
プリンターにより走査露光を施した後、同様の現像処理
工程により現像処理を行った。
【0151】・現像処理 現像処理工程は以下の通りである。
【0152】 コニカカラーペーパープロセスCPK−2−21 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 162ml/m2 漂白定着 30〜35℃ 45秒 216ml/m2 水洗 30〜35℃ 1分30秒 3〜10l/m2 乾燥 65〜85℃ 3分 − 得られた試料に以下のような評価を行い、結果を以下の
表9に示す。
【0153】・プリントサンプルによる画像評価 タングステンランプを用いた引き伸ばし機及びレーザー
プリンターによる画像滲み、色の鮮やかさ、奥行き感に
着目し、目視判定によりグレード1〜5の5段階評価を
行った。グレード1が優、5が劣を示す。
【0154】
【表9】
【0155】表9から明らかなように、比較試料に対し
て本発明の試料は画像が非常に良好であることが判る。
この効果は従来技術からは想到し得ないものである。又
本発明における試料は性能異常は見られなかった。原紙
の両面をポリエチレンで被覆した紙支持体を用いて同様
の試料を作製した場合には、画像濃度は高い半面、白色
ポリエステル反射支持体を用いた時に見られる特有の画
像の鮮やかさ、立体感は該支持体と同様には得ることは
出来なかった。
【0156】実施例4 実施例1の試料101と同構成の試料を401とし、第
1層のイエローカプラーとその塗設量、及び乳剤層側と
反対側の層構成を後述の表10の通りに変更し、又イエ
ローカプラー分散液中にポリマー化合物(例示化合物P
−2)をそれぞれ4.68g添加した以外は試料401
と同様にして、試料402〜406を作製した。
【0157】・色像安定性の評価 このように作製した試料を実施例1と同様にしてウェッ
ジ露光、現像処理を行って発色試料を作製し、これをキ
セノンランプ(45,000Lux)で連続照射下、経
時濃度変化試験を行った。光照射/保存前の濃度を1.
00としたときの経時6週間後の相対濃度を示すことに
より褪色率とし、色像安定性の評価とした。又同様の試
料を75℃、60%条件の暗所において連続保存時、経
時濃度変化試験を行った。
【0158】
【表10】
【0159】表10から明らかなように、比較試料に対
して本発明の試料は画像が非常に良好であることが判
る。この効果は従来技術からは想到し得ないものであ
る。又本発明における試料は性能異常は見られなかっ
た。原紙の両面をポリエチレンで被覆した紙支持体を用
いて同様の試料を作製した場合には、透明支持体を用い
た時に比較して一様に褪色率が大きく、ポリエステルフ
ィルム支持体を用いたときの画像安定性が優れている結
果が得られた。
【0160】実施例5 支持体として厚さ180μmのポリエステルフィルム
(ポリエチレンテレフタレート)からなる透明ポリエス
テルフィルム支持体(支持体A)、硫酸バリウム1.6
g/m2を含有する厚さ180μmのポリエステルフィ
ルムからなる半透明ポリエステルフィルム支持体(支持
体B)、硫酸バリウム4.0g/m2を含有する厚さ1
75μmのポリエステルフィルムからなる白色ポリエス
テル反射支持体(支持体C)を用い、実施例1、2、3
の各試料101、201、301と同構成の試料を作製
し、各々501、502、503とした。更に支持体、
第1層のイエローカプラーとその塗設量、乳剤層側の全
ゼラチン塗設量、及びイエローカプラー分散液中にポリ
マー化合物(例示化合物P−2)を4.68g添加した
以外は各々支持体に応じて試料501、502、503
と同様にして、試料504〜511を作製した。得られ
た試料に実施例4と同様の評価を行った。
【0161】
【表11】
【0162】表11から明らかなように、比較試料に対
して本発明の試料は画像が非常に良好であることが判
る。この効果は従来技術からは想到し得ないものであ
る。又本発明における試料は性能異常は見られなかっ
た。原紙の両面をポリエチレンで被覆した紙支持体を用
いて同様の試料を作製した場合には、透明支持体、半透
明支持体、白色ポリエステル反射支持体を用いた時に比
較し、一様に褪色率が大きく、ポリエステルフィルム支
持体を用いたときの画像安定性が優れている結果が得ら
れた。
【0163】
【発明の効果】本発明によれば広告展示用プリントに好
適なハロゲン化銀写真感光材料を提供することができる
という顕著に優れた効果を奏する。特に高い画像濃度、
鮮やかな画像が得られ、しかもその画像の安定性に優れ
た広告展示用プリントに好適なハロゲン化銀写真感光材
料を提供することができる。又レーザープリンター等の
デジタル出力露光にも充分な適性を有し、鮮やかな画像
が得られる広告展示用プリントに好適なハロゲン化銀写
真感光材料を提供することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上に少なくとも1層の感光性
    ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光
    材料において、該感光材料に対して光学ウェッジを通し
    てキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面露
    光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度から最
    高濃度の範囲を有する画像の青色透過最大濃度が2.5
    以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
  2. 【請求項2】 透明支持体上に少なくとも1層の感光性
    ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光
    材料において、該感光材料に対して光学ウェッジを通し
    てキセノンフラッシュ光源にて露光時間10-6秒の面露
    光を行った後、現像処理後に形成される最低濃度から最
    高濃度の範囲を有する画像の青色透過濃度が0.2を得
    る露光量と青色透過濃度が2.5を得る露光量の差の対
    数が0.8以下であることを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料。
  3. 【請求項3】 半透明・反射兼用支持体上に少なくとも
    1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン
    化銀写真感光材料において、該感光材料に対して光学ウ
    ェッジを通してキセノンフラッシュ光源にて露光時間1
    -6秒の面露光を行った後、現像処理後に形成される最
    低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の青色透過最大
    濃度が3.5以上であることを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。
  4. 【請求項4】 半透明・反射兼用支持体上に少なくとも
    1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン
    化銀写真感光材料において、該感光材料に対して光学ウ
    ェッジを通してキセノンフラッシュ光源にて露光時間1
    -6秒の面露光を行った後、現像処理後に形成される最
    低濃度から最高濃度の範囲を有する画像の青色透過濃度
    が0.8を得る露光量と青色透過濃度が3.5を得る露
    光量の差の対数が1.0以下であることを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材料
    において、下記一般式(I)で表されるイエロー発色カ
    プラーを0.55〜2.00g/m2含有することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 式中、RAはアルキル基、シクロアルキル基、アリール
    基又は複素環基を表し、RBは耐拡散性のアルキル基又
    はアリール基を表す。RCは水素原子又はハロゲン原子
    を表し、Xは酸素原子、−NH又は−NRDを表し、R
    Dはアルキル基、アルキレン基、アリール基又はベンジ
    ル基を表す。RE及びRFは各々、水素原子又はアルキル
    を表すが、ともに水素原子であることはない。
  6. 【請求項6】 前記支持体の酸素透過率が2.0ml/
    2・hr・atm以下であることを特徴とする請求項
    5記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  7. 【請求項7】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層が塗設されたハロゲン化銀写真感光材料
    において、前記一般式(I)で表されるイエロー発色カ
    プラーを含有し、かつ該イエロー発色カプラーが塗設さ
    れる側の支持体上に7.2〜25.0g/m2のゼラチ
    ンが塗設されることを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。
  8. 【請求項8】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層が塗設され、前記乳剤層と反対側の支持
    体上に少なくとも1層の写真構成層が塗設されたハロゲ
    ン化銀写真感光材料において、前記写真構成層のうち支
    持体から最も遠い層に25℃において液状の紫外線吸収
    剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
  9. 【請求項9】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層が塗設され、前記乳剤層と反対側の支持
    体上に少なくとも1層の写真構成層が塗設されたハロゲ
    ン化銀写真感光材料において、前記写真構成層に25℃
    において液状の紫外線吸収剤を含有し、前記乳剤層側に
    前記一般式(I)で表されるイエロー発色カプラーを含
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004077151A1 (ja) * 2003-02-28 2004-09-10 Konica Corporation ハロゲン化銀カラー写真感光材料
US7332265B2 (en) 2002-11-08 2008-02-19 Fujifilm Corporation Silver halide color photographic light-sensitive material, and image-forming method

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