JP2001248621A - 溶接ボルト - Google Patents

溶接ボルト

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JP2001248621A
JP2001248621A JP2000067203A JP2000067203A JP2001248621A JP 2001248621 A JP2001248621 A JP 2001248621A JP 2000067203 A JP2000067203 A JP 2000067203A JP 2000067203 A JP2000067203 A JP 2000067203A JP 2001248621 A JP2001248621 A JP 2001248621A
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plate
welding
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Hikari Furuta
光 古田
Koyo Yamazaki
幸洋 山崎
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Nissan Motor Co Ltd
Topura Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Topura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に高剛性を保持可能とする溶接ボルトを
提供する。 【解決手段】 ねじ締結される等の必要上、剛性が高く
比較的重量が大きく高価な合金鋼材料等の素材で形成さ
れた、ボルト本体10Aと、倒れ防止程度の機能があれ
ば良く、ボルト本体10Aよりも機能的に低く、ボルト
本体10Aの素材に比べて安価な材料を用いた保持部材
20Aと、を摩擦圧接、アーク溶接、圧入あるいはセレ
ーション嵌合などの接合方法によって接合することによ
って、溶接ボルト1Aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状部材に溶接固
定されて使用される溶接ボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の溶接ボルトは、たと
えば、自動車のサスペンション部分などに利用されてい
る。
【0003】以下、図10および図11を参照して、従
来技術に係る溶接ボルトについて説明する。
【0004】図10は従来技術に係る溶接ボルトの概略
構成図である。
【0005】なお、図10中、溶接ボルト100Aを取
り付ける相手部材である板状部材201A,202Aに
ついては、配置位置のみを点線で示した。
【0006】図に示したように、従来技術に係る溶接ボ
ルト100Aは、板状部材201Aと板状部材202A
との間の間隔を所定の間隔に保ちつつ、板状部材202
Aに溶接固定されて使用されるものである。
【0007】溶接ボルト100Aは、概略、軸部103
Aと、軸部103Aの一端側に設けられて板状部材20
2Aに溶接されるフランジ部102Aと、軸部103A
の他端側に設けられるねじ部104Aと、フランジ部1
02Aのねじ部104A側と反対側に設けられて板状部
材201Aと板状部材202Aとの間の間隔を所定の間
隔に保持する保持部101Aと、から構成される。
【0008】以上のような構成により、溶接ボルト10
0Aを板状部材に固定する場合には、軸部103Aを板
状部材202Aに設けられた取付孔にフランジ部102
Aがつき当たるまで差し込んで、フランジ部102Aの
外周を板状部材202Aに溶接して(溶接部300A)
固定する。
【0009】そして、保持部101Aのフランジ部10
2Aとは反対側で板状部材201Aに固定する。
【0010】このようにして、板状部材201Aと板状
部材202Aとの間の間隔を所定の間隔に保持しつつ、
溶接ボルト100Aを固定していた。
【0011】次に、図11を参照して従来技術の他の例
を説明する。
【0012】なお、図11中、溶接ボルト100Bを取
り付ける相手部材である板状部材201B,202Bに
ついては、配置位置のみを点線で示した。
【0013】図に示したように、従来技術に係る溶接ボ
ルト100Bは、板状部材201Bと板状部材202B
との間の間隔を所定の間隔に保ちつつ、板状部材202
Bに溶接固定されて使用されるものである。
【0014】溶接ボルト100Bは、概略、軸部103
Bと、軸部103Bの一端側に設けられて板状部材20
2Bに溶接されるフランジ部102Bと、軸部103B
の他端側に設けられるねじ部104Bと、フランジ部1
02Bのねじ部104B側と反対側に設けられて板状部
材201Bと板状部材202Bとの間の間隔を所定の間
隔に保持する保持部101Bと、から構成される。
【0015】以上のような構成により、溶接ボルト10
0Bを板状部材に固定する場合には、軸部103Bを板
状部材202Bに設けられた取付孔にフランジ部102
Bがつき当たるまで差し込んで、フランジ部102Bの
外周を板状部材202Bに溶接して(溶接部300B)
固定する。
【0016】そして、保持部101Bのフランジ部10
2Bとは反対側で板状部材201Bに固定する。
【0017】このようにして、板状部材201Bと板状
部材202Bとの間の間隔を所定の間隔に保持しつつ、
溶接ボルト100Bを固定していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0019】上述した従来技術の構成の場合には、溶接
ボルト全体を圧造により製造していた。
【0020】ところで、上述したように、図10に示し
た構成では、フランジ部102Aよりもねじ部104A
側においては、ねじ締結されることから所定以上の剛性
が要求されるのに対して、その反対側、すなわち保持部
101Aにおいては、軸力を受けることはなく、倒れ防
止を図る程度の機能を有すれば良い。
【0021】そこで、製造過程において、上述したよう
に圧造により製造していたため、製造の初期の段階で
は、軸部103Aの径と保持部101Aの径は同じ径で
あるが、そのまま同じ径にしてしまうと、その素材が剛
性の高い合金鋼材料であることから、重量が大きくなっ
てしまい、コストアップの要因となってしまう。
【0022】したがって、保持部101Aの径を細くす
ることで、軽量にしていたが、圧造により細くする場合
には、大幅な断面変化は工程が複雑となってしまい、コ
ストアップの原因となっていた。
【0023】そこで、従来は、図10中斜線部分Vを切
削加工によって径を細くしていた。
【0024】また、図11に示した構成の場合には、図
中斜線部分Vを切削加工により、切削することで中空部
を形成して筒状(パイプ状)にして、軽量化を図ってい
たがこの場合は、中空化工程が複雑化になり、コストア
ップの原因となっていた。
【0025】したがって、いずれの場合においても、製
造工程において、切削加工工程を必要としてしまい、製
造(加工)工程が複雑化して、ひいては、コストアップ
の原因ともなっていた。
【0026】また、切削加工により比較的高価な合金鋼
材料の屑が生じてしまうことからもコストアップの原因
となっていた。
【0027】さらに、上述のように圧造により、ねじ部
とフランジ部と保持部とを一体的に製造する場合には、
フランジ部の径を自由に設定できない(十分に大きくす
ることが困難である)ために、板状部材に取付ける際の
着座安定性を確保する必要があった。
【0028】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、安価
に高剛性を保持可能とする溶接ボルトを提供することに
ある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、面対向する第1板状部材と第2板
状部材との間に所定の間隔を確保しつつ、ボルトねじ側
に配置された第2板状部材に設けられた取付孔に取り付
けられて、該第2板状部材に溶接固定される溶接ボルト
において、前記取付孔に差し込まれるボルト軸部と、該
ボルト軸部の一端側に設けられて前記第2板状部材に溶
接固定されるフランジ部と、ボルト軸部の他端側に設け
られるボルトねじ部と、を有したボルト本体と、該ボル
ト本体のフランジ部側に接合されて、前記第1板状部材
と第2板状部材との間の間隔を保持する保持部材と、か
ら構成されることを特徴とする。
【0030】したがって、ボルト本体と保持部材を接合
すれば良いので、製造工程の簡略化を図ることができ
る。
【0031】前記保持部材は、第1板状部材と第2板状
部材との間に配置される円柱部を有し、かつ該円柱部は
前記ボルト本体のボルト軸部の径よりも小径であるとよ
い。
【0032】したがって、軽量化を図れる。
【0033】また、面対向する第1板状部材と第2板状
部材との間に所定の間隔を確保しつつ、ボルトねじ側に
配置された第2板状部材に設けられた取付孔に取り付け
られて、該第2板状部材に溶接固定される溶接ボルトに
おいて、前記取付孔に差し込まれるボルト軸部と、該ボ
ルト軸部の一端側に設けられて前記第2板状部材に溶接
固定されるフランジ部と、ボルト軸部の他端側に設けら
れるボルトねじ部と、を有したボルト本体と、該ボルト
本体のフランジ部側に接合されて、前記第1板状部材と
第2板状部材との間の間隔を保持すると共に、中空部を
有した保持部材と、から構成されることを特徴とする。
【0034】したがって、保持部材は中空部を有するの
で軽量化を図ることができ、また、ボルト本体と保持部
材を接合すれば良いので、製造工程の簡略化を図ること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0036】(第1の実施の形態)図1〜図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る溶接ボルトについ
て説明する。
【0037】図1は本発明の第1の実施の形態に係る溶
接ボルトの概略構成図である。
【0038】溶接ボルト1Aは、概略、ボルト本体10
Aと、保持部材20Aと、から構成され、これらは摩擦
圧接、アーク溶接、圧入あるいはセレーション嵌合など
の接合方法によって接合される(ただし、図1では、摩
擦圧接又はアーク溶接用の場合の構成を示しており、圧
入あるいはセレーション嵌合の場合の構成については後
述する)。
【0039】まず、図2を参照して、ボルト本体10A
について説明する。
【0040】図2はボルト本体の概略構成図である。
【0041】ボルト本体10Aは、概略、軸部(ボルト
軸部)12Aと、軸部12Aの一端側に設けられるフラ
ンジ部11Aと、軸部12Aの他端側に設けられるねじ
部(ボルトねじ部)13Aと、フランジ部11Aのねじ
部13Aと反対側に設けられる凸部14Aと、から構成
される。
【0042】このボルト本体10Aの素材については、
ねじ締結される等の必要上、剛性が高く比較的重量が大
きく高価な合金鋼材料等が使用される。
【0043】ここで、本実施の形態の場合には、フラン
ジ部11Aを軸部12Aの端部付近に形成すれば良いの
でフランジ部11Aの大きさを比較的自由に設定でき、
従来技術のように、ねじ部とフランジ部と保持部とを一
体的に圧造する場合のようにフランジ部の大きさを制限
されることはない。
【0044】次に、図3を参照して、保持部材20Aに
ついて説明する。
【0045】図3は保持部材の構成説明図である。
【0046】保持部材20Aは、概略、前述した軸部1
2Aよりも小径な円柱部21Aと、円柱部21Aの一端
側に設けられた凸部22Aと、から構成される。
【0047】この保持部材20Aの素材については、倒
れ防止程度の機能があれば良いので、ボルト本体10A
よりも機能的に低くても良く、ボルト本体10Aの素材
に比べて、安価な材料を用いることができる。
【0048】このような構成により、ボルト本体10A
の凸部14の端面と、保持部材20Aの円柱部21Aの
端面(凸部22Aと反対側の端面)と、を上述した接合
方法等によって接合する(図1中接合部S)ことによっ
て、溶接ボルト1Aが形成される(図1参照)。
【0049】そして、溶接ボルト1Aを板状部材に固定
する際には、図4に示したように、まず、第2板状部材
32Aに設けられた貫通孔32aに、フランジ部11A
が第2板状部材32Aにつき当たるまで溶接ボルト1A
を差し込む。
【0050】ここで、フランジ部11Aの外径は貫通孔
32aの孔径よりも大きく設定されている。
【0051】そして、フランジ部11Aの外周を第2板
状部材32Aに対して溶接する(溶接部40A)こと
で、溶接ボルト1Aは固定される。
【0052】ここで、本発明の実施の形態に係る溶接ボ
ルト1Aの場合には、上述のようにフランジ部11Aの
大きさを自由に設定できることから、その径を十分に大
きくすれば、第2板状部材32Aに対して溶接固定する
場合の着座安定性を高くできる。
【0053】一方、保持部材20Aの凸部22Aにおい
て、第1板状部材31Aに固定させる。
【0054】ここで、上述のように第2板状部材32A
に対する着座安定性、すなわち位置決め精度を高くして
おけば、凸部22Aを第1板状部材31Aに固定させる
際の位置決め精度はあまり要求されなくて済む。
【0055】なお、凸部22Aと第1板状部材31Aの
固定方法については、嵌合,ねじ機構あるいは溶接等、
適当な方法により固定すれば良い。
【0056】このようにして、第1板状部材31Aと第
2板状部材32Aとの間の間隔が所定の間隔に保持され
た状態で、溶接ボルト1Aは固定される。
【0057】以上のように、本実施の形態においては、
必要な機能に応じて部材を分けて構成した。
【0058】すなわち、溶接ボルト1Aを固定した際
に、第1板状部材31Aを介して一方の側ではボルト締
結のための機能を発揮するための部材に、また、他方の
側では板状部材間の間隔を保持するための機能を発揮す
るための部材に分けて構成した。
【0059】より詳しくは、一方の側の部材、すなわ
ち、ボルト本体10Aについては、剛性が高く比較的重
量が大きく高価な合金鋼材料等を用いることで、十分に
その機能が発揮する。
【0060】また、他方の側の部材、すなわち、保持部
材20Aについては、安価な材料を用いても、その機能
を発揮する。
【0061】したがって、溶接ボルト1A全体の重量
は、従来に比べて軽量化を図ることができた。
【0062】なお、保持部材20Aの円柱部21Aは、
ボルト本体10Aの軸部12Aよりも径が小さくても、
十分にその機能が発揮することから、より一層の軽量化
を図ることができる。
【0063】また、ボルト本体10Aと保持部材20A
とを接合することで、溶接ボルト1Aが形成されるの
で、従来のように切削加工が不要になり、製造(加工)
工程の簡略化を図ることができた。
【0064】さらに、切削加工が不要なことから、切削
屑などが生じることもなく、切削屑処理等も必要なくな
った。
【0065】以上のことから、コストダウンにもつなが
ることになった。
【0066】(第2の実施の形態)図5〜図8を参照し
て、本発明の第2の実施の形態に係る溶接ボルトについ
て説明する。
【0067】図5は本発明の実施の形態に係る溶接ボル
トの概略構成図である。
【0068】図に示すように、溶接ボルト1Bは、概
略、ボルト本体10Bと、保持部材20Bと、から構成
され、これらは摩擦圧接、アーク溶接、圧入あるいはセ
レーション嵌合などの接合方法によって接合される(た
だし、図5では、摩擦圧接又はアーク溶接用の場合の構
成を示しており、圧入あるいはセレーション嵌合の場合
の構成については後述する)。
【0069】まず、図6を参照して、ボルト本体10B
について説明する。
【0070】図6はボルト本体の概略構成図である。
【0071】ボルト本体10Bは、概略、軸部(ボルト
軸部)12Bと、軸部12Bの一端側に設けられるフラ
ンジ部11Bと、軸部12Bの他端側に設けられるねじ
部(ボルトねじ部)13Bと、フランジ部11Bのねじ
部13Bと反対側に設けられる凸部14Bと、から構成
される。
【0072】このボルト本体10Bの素材については、
ねじ締結される等の必要上、剛性が高く比較的重量が大
きく高価な合金鋼材料等が使用される。
【0073】ここで、本実施の形態の場合には、フラン
ジ部11Bを軸部12Bの端部付近に形成すれば良いの
でフランジ部11Bの大きさを比較的自由に設定でき、
従来技術のように、ねじ部とフランジ部と保持部とを一
体的に圧造する場合のようにフランジ部の大きさを制限
されることはない。
【0074】次に、図7を参照して、保持部材20Bに
ついて説明する。
【0075】図7は保持部材の構成説明図である。
【0076】保持部材20Bは、概略、中空部23Bが
形成された円筒部21Bにより構成される。
【0077】この保持部材20Bの素材については、倒
れ防止程度の機能があれば良いので、ボルト本体10B
よりも機能的に低くても良く、ボルト本体10Bの素材
に比べて、低炭素鋼の様な安価な材料を用いることがで
きる。
【0078】このような構成により、ボルト本体10B
の凸部14Bの端面と、保持部材20Bの円筒部21B
の端面と、を上述した接合方法等によって接合する(図
5中接合部S)ことによって、溶接ボルト1Bが形成さ
れる(図5参照)。
【0079】そして、溶接ボルト1Bを板状部材に固定
する際には、図8に示したように、まず、第2板状部材
32Bに設けられた貫通孔32aに、フランジ部11B
が第2板状部材32Bにつき当たるまで溶接ボルト1B
を差し込む。
【0080】ここで、フランジ部11Bの外径は貫通孔
32aの孔径よりも大きく設定されている。
【0081】そして、フランジ部11Bの外周を第2板
状部材32Bに対して溶接する(溶接部40B)こと
で、溶接ボルト1Bは固定される。
【0082】ここで、本発明の実施の形態に係る溶接ボ
ルト1Bの場合には、上述のようにフランジ部11Bの
大きさを自由に設定できることから、その径を十分に大
きくすれば、第2板状部材32Bに対して溶接固定する
場合の着座安定性を高くできる。
【0083】一方、保持部材20Bの端部において、第
1板状部材31Bに固定させる。
【0084】ここで、上述のように第2板状部材32B
に対する着座安定性、すなわち位置決め精度を高くして
おけば、保持部材20Bを第1板状部材31Bに固定さ
せる際の位置決め精度はあまり要求されなくて済む。
【0085】なお、保持部材20Bと第1板状部材31
Bの固定方法については、特に、限定するものでがない
が、溶着,溶接等、適当な方法により固定すれば良い。
【0086】例えば、第1板状部材31Bに孔を設け
て、この孔に保持部材20Bの端部を差し込み、図8中
上部に示したように、3か所を溶接(溶接部K)するこ
とによって固定することができる。
【0087】このようにして、第1板状部材31Bと第
2板状部材32Bとの間の間隔が所定の間隔に保持され
た状態で、溶接ボルト1Bは固定される。
【0088】以上のように、本実施の形態においては、
必要な機能に応じて部材を分けて構成した。
【0089】すなわち、溶接ボルト1Bを固定した際
に、第1板状部材31Bを介して一方の側ではボルト締
結のための機能を発揮するための部材に、また、他方の
側では板状部材間の間隔を保持するための機能を発揮す
るための部材に分けて構成した。
【0090】より詳しくは、一方の側の部材、すなわ
ち、ボルト本体10Bについては、剛性が高く比較的重
量が大きく高価な合金鋼材料等を用いることで、十分に
その機能が発揮する。
【0091】また、他方の側の部材、すなわち、保持部
材20Bについては、安価な材料を用いても、その機能
を発揮する。
【0092】したがって、溶接ボルト1B全体の重量
は、従来に比べて軽量化を図ることができた。
【0093】なお、保持部材20Bの円筒部21Bは、
内部に中空部23Bを設けた分だけ剛性等は低くなる
が、十分にその機能が発揮することから、より一層の軽
量化を図ることができる。
【0094】また、ボルト本体10Bと保持部材20B
とを接合することで、溶接ボルト1Bが形成されるの
で、従来のように切削加工が不要になり、製造(加工)
工程の簡略化を図ることができた。
【0095】さらに、切削加工が不要なことから、切削
屑などが生じることもなく、切削屑処理等も必要なくな
った。
【0096】以上のことから、コストダウンにもつなが
ることになった。
【0097】(その他の実施の形態)上記第1の実施の
形態および第2の実施の形態において参照した各図にお
いては、ボルト本体と保持部材とを接合するための接合
方法が摩擦圧接やアーク溶接を適用する場合の構成を示
したが、接合方法はこれに限るものではなく、上述のよ
うに、圧入あるいはセレーション嵌合でも良い。
【0098】以下、図9を参照して、そのような接合方
法を適用する場合の構成について簡単に説明する。
【0099】図9(A)は、上記第1の実施の形態で説
明した溶接ボルトについて、圧入あるいはセレーション
嵌合による接合方法を適用するための構成としたものに
ついて、接合部分の拡大図を示している。
【0100】その他の構成などについては、同一である
ので同一の構成部分については同一の符号を付してい
る。
【0101】図に示すように、ボルト本体10Aの凸部
14Aの接合面側に、さらに、同軸的に第2凸部15A
を設ける。
【0102】一方、保持部材20Aの円柱部21Aの接
合面側に、第2凸部15Aに対応させた穴23Aを設け
る。
【0103】このように構成することによって、第2凸
部15Aを穴23Aに圧入させることによって、ボルト
本体10Aと保持部材20Aとを接合させることができ
る。
【0104】なお、第2凸部15Aあるいは穴23Aの
うちの少なくともいずれか一方にセレーションを形成し
て、セレーション嵌合させても良い。
【0105】図9(B)は、上記第2の実施の形態で説
明した溶接ボルトについて、圧入あるいはセレーション
嵌合による接合方法を適用するための構成としたものに
ついて、接合部分の拡大図を示している。
【0106】その他の構成などについては、同一である
ので同一の構成部分については同一の符号を付してい
る。
【0107】図に示すように、ボルト本体10Bの凸部
14Bの接合面側に、さらに、同軸的に第2凸部15B
を設ける。
【0108】この第2凸部15Bの外径は、保持部材2
0Bの円筒部21Bの内周の径に対応させた大きさに設
定している。
【0109】このように構成することによって、第2凸
部15Bを円筒部21Bの筒内に圧入させることによっ
て、ボルト本体10Bと保持部材20Bとを接合させる
ことができる。
【0110】なお、第2凸部15Bあるいは円筒部21
B内周のうちの少なくともいずれか一方にセレーション
を形成して、セレーション嵌合させても良い。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ボルト
本体と保持部材を接合すれば良いので、安価に高剛性を
保持可能な溶接ボルトが実現できる。
【0112】保持部材の円筒部はボルト本体のボルト軸
部の径よりも小径とすることで、軽量化を図れる。
【0113】また、保持部材に中空部を有するようにす
ることでも軽量化を図ることができる。
【0114】なお、保持部材の素材は、ボルト本体の素
材よりも低強度で安価な材料で良いのでコストダウンに
もつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る溶接ボルトの
概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るボルト本体の
構成説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る保持部材の構
成説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る溶接ボルトの
使用状態を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る溶接ボルトの
概略構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るボルト本体の
構成説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る保持部材の構
成説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る溶接ボルトの
使用状態を示す概略構成図である。
【図9】接合方法の例を示す説明図である。
【図10】従来技術に係る溶接ボルトの概略構成図であ
る。
【図11】従来技術に係る溶接ボルトの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B 溶接ボルト 10A,10B ボルト本体 11A,11B フランジ部 12A,12B 軸部(ボルト軸部) 13A,13B ねじ部(ボルトねじ部) 14A,14B 凸部 15A,15B 第2凸部 20A,20B 保持部材 21A 円柱部 21B 円筒部 22A 凸部 23A 穴 23B 中空部 31A,31B 第1板状部材 32A,32B 第2板状部材 32a 貫通孔 40A,40B 溶接部 S 接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面対向する第1板状部材と第2板状部材と
    の間に所定の間隔を確保しつつ、ボルトねじ側に配置さ
    れた第2板状部材に設けられた取付孔に取り付けられ
    て、該第2板状部材に溶接固定される溶接ボルトにおい
    て、 前記取付孔に差し込まれるボルト軸部と、該ボルト軸部
    の一端側に設けられて前記第2板状部材に溶接固定され
    るフランジ部と、ボルト軸部の他端側に設けられるボル
    トねじ部と、を有したボルト本体と、 該ボルト本体のフランジ部側に接合されて、前記第1板
    状部材と第2板状部材との間の間隔を保持する保持部材
    と、 から構成されることを特徴とする溶接ボルト。
  2. 【請求項2】前記保持部材は、第1板状部材と第2板状
    部材との間に配置される円柱部を有し、かつ該円柱部は
    前記ボルト本体のボルト軸部の径よりも小径であること
    を特徴とする請求項1に記載の溶接ボルト。
  3. 【請求項3】面対向する第1板状部材と第2板状部材と
    の間に所定の間隔を確保しつつ、ボルトねじ側に配置さ
    れた第2板状部材に設けられた取付孔に取り付けられ
    て、該第2板状部材に溶接固定される溶接ボルトにおい
    て、 前記取付孔に差し込まれるボルト軸部と、該ボルト軸部
    の一端側に設けられて前記第2板状部材に溶接固定され
    るフランジ部と、ボルト軸部の他端側に設けられるボル
    トねじ部と、を有したボルト本体と、 該ボルト本体のフランジ部側に接合されて、前記第1板
    状部材と第2板状部材との間の間隔を保持すると共に、
    中空部を有した保持部材と、 から構成されることを特徴とする溶接ボルト。
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