JP2001248481A - 筒内噴射式エンジンの制御装置 - Google Patents

筒内噴射式エンジンの制御装置

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JP2001248481A JP2000059000A JP2000059000A JP2001248481A JP 2001248481 A JP2001248481 A JP 2001248481A JP 2000059000 A JP2000059000 A JP 2000059000A JP 2000059000 A JP2000059000 A JP 2000059000A JP 2001248481 A JP2001248481 A JP 2001248481A
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淳一 田賀
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和也 横田
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啓二 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】HC浄化率が所定値まで上昇する触媒ライトオ
フまでの期間を短縮する際に、燃焼安定性を確保し、H
C排出量を低減し、燃費悪化を抑制する。 【解決手段】ステップS25〜S42において、未活性
触媒を早期に活性化させるために、触媒未暖機時におけ
るエンジン始動後からHC浄化率が急速に上昇し始めた
直後のHC浄化率約50%の触媒ライトオフまでの期間
T1に、燃焼室内の空燃比をλ≒1とし、このライトオ
フに達するまでの期間T1を少なくとも分割噴射とし、
この期間T1以降の後期間に対してスワールを弱くす
る。そして、後期間においても分割噴射させつつ、スワ
ールを強くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内噴射式エンジ
ンの始動直後に排出されるHCを低減する筒内噴射式エ
ンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの冷間始動直後の触媒未活性時
に排出されるHCは、全体に占める排出割合が非常に高
い。この時期のHC排出量を低減するために、従来は点
火タイミングを圧縮上死点以降までリタードさせて排気
ガス温度を上昇させ、三元触媒を早期に活性化させる方
法が採られてきた。
【0003】しかしなら、上記方法には、以下の2つの
問題がある。
【0004】大幅な点火リタードにより燃費が悪化す
ると共に、冷間時なので燃焼安定性が悪化する。
【0005】触媒が部分的に活性し始め、HC浄化率
が急速に上昇し始める状態(以下、部分ライトオフと呼
ぶ)までの期間は短縮されるものの、この間にエンジン
から出るHC(RawHC)は未浄化のままで外部に排
出されてしまい、この部分ライトオフまでの期間にエン
ジンから出るRawHCを低減する手法が必要である。
【0006】また、触媒未活性時に吸気行程と圧縮行程
の2回に分けて燃料を噴射し、点火プラグ周りを理論空
燃比よりリッチ、その周辺をリーンな混合気になるよう
に成層化して触媒の暖機を促進すると共に、燃焼安定性
を確保するものが提案されている。詳しくは、空燃比を
λ≒1、吸気行程噴射量を圧縮行程噴射量以上、点火タ
イミングのリタード、スワール生成を実施する点が記載
されている(特開平10−212987号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように触媒未暖機時にスワールを強めると、スワールは
燃焼速度を上げる作用があり、点火タイミングリタード
時の燃焼安定性確保には効力を発揮するものの、逆に後
燃え作用が低下し、上記部分ライトオフまでの期間にお
けるRawHC低減効果が不足するという問題がある。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、触媒未暖機状態において、少なくともHC浄
化率が上昇し始める所定HC浄化率のライトオフまでの
到達期間を短縮すると同時に、この所定HC浄化率のラ
イトオフ以前にエンジンから出るRawHCを低減し、
かつ燃費悪化を最小限に抑制できる筒内噴射式エンジン
の制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の筒内噴射式エンジンの制
御装置は、燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁
と、排気通路に配設された排気ガス浄化触媒とを備え、
触媒未暖機時において、吸気行程から点火時期にかけて
の期間内に、圧縮行程中期以降に噴射開始の後期噴射
と、該後期噴射より早い早期噴射との少なくとも2つに
分割して燃料を噴射する筒内噴射式エンジンの制御装置
において、前記燃焼室内の吸気流動強さを強制的に変化
させる可変手段を備え、前記触媒未暖機時において、前
記燃焼室内の空燃比をλ≒1とし、触媒未暖機時におい
てエンジン始動後から触媒温度上昇途上の触媒が部分活
性するまでの前期間を少なくとも分割して燃料を噴射さ
せつつ、前記吸気流動強さを前期間以降の該触媒温度上
昇途上の後期間に対して弱くなるように前記可変手段を
動作させる。
【0010】また、好ましくは、前記可変手段は、前記
後期間においても分割して燃料を噴射させつつ、前記吸
気流動強さを強くする。
【0011】また、好ましくは、前記前期間は、触媒の
活性状態が、該触媒自身が有する最大HC浄化率の略半
分のHC浄化率に到達するまでの期間である。
【0012】また、好ましくは、前記可変手段は、エン
ジンが低回転領域での触媒未暖機時に動作させる。
【0013】また、好ましくは、前記吸気流動強さが弱
い前期間は、吸気流動強さが強い後期間に対して後期噴
射タイミングを遅らせる。
【0014】また、好ましくは、前記前期間において2
分割で燃料を噴射する場合、早期噴射での燃料噴射量を
後期噴射での燃料噴射量より少なくする。
【0015】また、好ましくは、前記早期噴射での燃料
噴射量は、総噴射量の1/4以上に設定される。
【0016】また、好ましくは、吸気行程と圧縮行程と
の2分割で燃料を噴射する。
【0017】また、好ましくは、前記前期間での気筒内
の空燃比をλ≒1の範囲で前記後期間に比べてリーンに
設定する。
【0018】また、好ましくは、前記前期間での気筒内
の空燃比を、酸素フィードバック開始までは空燃比をλ
=1近傍のλ=1よりリーンに設定し、酸素フィードバ
ック開始以降は空燃比をλ=1に設定する。
【0019】また、好ましくは、前期間での酸素フィー
ドバック時におけるフィードバック基準値を、後期間で
の酸素フィードバック時におけるフィードバック基準値
よりリーン側に設定する。
【0020】また、好ましくは、触媒未暖機時は、触媒
暖機後の同一負荷及び同一回転数に対して点火タイミン
グをリタードさせる。
【0021】また、好ましくは、点火プラグ周りの局所
空燃比が後期噴射によって気筒内全体の平均空燃比より
リッチとなるように気筒内にスワールを生成させ、前記
可変手段は、気筒内のスワール流旋回角速度/エンジン
回転角速度で表されるスワール比を変化させる。
【0022】また、好ましくは、点火プラグが気筒上端
部の中央部に、燃料噴射弁が気筒上端部の周辺部に配置
され、ピストン頂部の燃料噴射弁寄りに成層用キャビテ
ィを設けた。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、触媒未暖機時において、燃焼室内の空燃比をλ≒1
とし、触媒未暖機時においてエンジン始動後から触媒温
度上昇途上の触媒が部分活性するまでの前期間を少なく
とも分割して燃料を噴射させつつ、吸気流動強さを前期
間以降の触媒温度上昇途上の後期間に対して弱くなるよ
うに可変手段を動作させることにより、燃焼を緩慢にさ
せて後燃えを促進し、少なくとも触媒のHC浄化率が急
速に上昇し始める所定のライトオフ状態までの期間を短
縮し、同時に燃費悪化を抑制しつつ、この所定のライト
オフ状態までのエンジンから出るRawHCを低減でき
る。
【0024】請求項2の発明によれば、可変手段は、後
期間においても分割して燃料を噴射させつつ、吸気流動
強さを強くすることにより、触媒暖機を促進しつつ燃費
悪化を抑制できる。
【0025】請求項3の発明によれば、前期間は、触媒
の活性状態が、触媒自身が有する最大HC浄化率の略半
分のHC浄化率に到達するまでの期間であることによ
り、その後において吸気流動強さを強くしても十分なH
C浄化が得られ、後期間において燃焼悪化の抑制、HC
浄化の確保を図りつつ、触媒の暖機促進を図ることがで
きる。
【0026】請求項4の発明によれば、可変手段は、エ
ンジンが低回転領域での触媒未暖機時に動作させること
により、触媒未暖機時にエンジンから出るRawHC量
を低減できる。
【0027】請求項5の発明によれば、吸気流動強さが
弱い前期間は、吸気流動強さが強い後期間に対して後期
噴射タイミングを遅らせることにより、噴霧の拡散を抑
制して燃焼安定性を確保しつつ緩慢燃焼により排気ガス
温度を急速に高めることができる。
【0028】請求項6の発明によれば、前期間において
2分割で燃料を噴射する場合、前期間の早期噴射での燃
料噴射量を後期噴射での燃料噴射量より少なくすること
により、燃焼安定性を確保しつつ、排気ガス温度上昇効
果及びHC、NOx低減効果が得られる。
【0029】請求項7の発明によれば、早期噴射での燃
料噴射量は、総噴射量の1/4以上に設定されることに
より、燃焼安定性を確保しつつ、排気ガス温度上昇効果
及びHC、NOx低減効果が得られる。
【0030】請求項8の発明によれば、吸気行程と圧縮
行程との2分割で燃料を噴射することにより、燃焼安定
性を確保しつつ、排気ガス温度上昇効果及びHC、NO
x低減効果が得られる。
【0031】請求項9の発明によれば、前期間での気筒
内の空燃比をλ≒1の範囲で後期間に比べてリーンに設
定することにより、吸気流動強さが弱い前期間での点火
プラグ周りへのリッチな混合気の偏在による着火性低下
を防止し、かつ気筒内全体の空燃比がλ=1より若干リ
ーンであることから、HC浄化率が低い前期間でのエン
ジンから出るRawHC排出量を低減することができ
る。
【0032】請求項10の発明によれば、前期間での気
筒内の空燃比を、酸素フィードバック開始までは空燃比
をλ=1近傍のλ=1よりリーンに設定し、酸素フィー
ドバック開始以降は空燃比をλ=1に設定することによ
り、エンジンから出るRawHC排出量低減を図りつ
つ、酸素フィードバック開始以降は空燃比をλ=1に設
定して触媒(三元触媒、NOx触媒等)の三元機能によ
る浄化効率を高めることができる。
【0033】請求項11の発明によれば、前期間での酸
素フィードバック時におけるフィードバック基準値を、
後期間での酸素フィードバック時におけるフィードバッ
ク基準値よりリーン側に設定することにより、触媒の三
元機能を維持しつつ、HC排出量低減及び燃費悪化を抑
制することができる。
【0034】請求項12の発明によれば、触媒未暖機時
は、触媒暖機後の同一負荷及び同一回転数に対して点火
タイミングをリタードさせることにより、通常のセッテ
ィングよりも緩慢燃焼による後燃えを助長して触媒の暖
機を促進してエンジンから出るRawHC排出量を低減
できる。
【0035】請求項13の発明によれば、点火プラグ周
りの局所空燃比が後期噴射によってリッチとなるように
気筒内にスワールを生成させ、可変手段は気筒内のスワ
ール比を変化させることにより、点火プラグ周りに確実
に濃厚な混合気を偏在できるため特に成層エンジンにお
いて図示平均有効圧力Piの変動率(Piの変動率=P
iの標準偏差σ/Piのサイクル平均値×100
(%))が小さくなり、燃焼安定性の悪化を抑制でき
る。
【0036】請求項14の発明によれば、点火プラグが
気筒上端部の中央部に、燃料噴射弁が気筒上端部の周辺
部に配置され、ピストン頂部の燃料噴射弁寄りに成層用
キャビティを設けたことにより、点火プラグ周りに確実
に濃厚な混合気を偏在できるため特に成層エンジンにお
いてPiの変動率が小さくなり、燃焼安定性の悪化を抑
制できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。 [筒内噴射式エンジンの構造]図1は、本実施形態の筒
内噴射式エンジンの燃焼室部分の構造を示す概略断面図
である。
【0038】図1に示すように、1はエンジンであっ
て、シリンダブロック2には複数のシリンダが形成さ
れ、シリンダブロック2の頂部にシリンダヘッド3がガ
スケットを介して固定されている。各シリンダにはピス
トン4が嵌挿され、ピストン4の頂面とシリンダヘッド
3の下面との間に燃焼室5が形成されている。そして、
燃焼室5に連通するように吸気ポート6及び排気ポート
7とこれらポート6、7を開閉する吸気弁8及び排気弁
9とが配設され、燃焼室5に臨むように点火プラグ10
とインジェクタ11が配設されている。インジェクタ1
1は燃焼室5内に直接燃料を噴射する。
【0039】シリンダヘッド3の下面には断面略台形の
凹部が形成され、燃焼室5の上部を画定している。燃焼
室5の上面部には吸気ポート6が開口し、傾斜面部には
排気ポート7が開口している。吸気ポート6及び排気ポ
ート7は、夫々2個ずつ紙面と直交する方向に並んで設
けられ、吸気弁8及び排気弁9が夫々配設されている。
吸気弁8及び排気弁9は、図示しないカムシャフト等か
らなる動弁機構により作動されて所定タイミングで開閉
する。
【0040】点火プラグ10は、燃焼室5上部の略中央
部に配置され、点火ギャップが燃焼室5内に臨むように
シリンダヘッド3に取り付られる。
【0041】インジェクタ11は燃焼室5の周縁部に配
設され、吸気ポート6の側方においてシリンダヘッド3
に取り付けられ、吸気ポート6が開口する燃焼室5上面
部とシリンダブロック2に対する合わせ面との間の壁面
12にインジェクタ11のノズル部が臨み、斜め下方に
向けて燃料を噴射する。
【0042】ビストン4頂部のインジェクタ11寄りに
は、凹状の成層用キャビティ13が形成されている。そ
して、ピストン4が上死点に近い位置となる圧縮行程後
半に燃料がインジェクタ11からキャビティ13に向け
て噴射されると共に、キャビティ13で反射されて点火
プラグ10付近に達するように、インジェクタ11の位
置及び方向とキャビティ1の位置と点火プラグ10の位
置関係が予め設定されている。
【0043】図2は、筒内噴射式エンジン全体の概略図
である。
【0044】図2に示すように、エンジン1には吸気通
路15及び排気通路16が接続されている。吸気通路1
5の下流には、吸気マニホールドにおいてシリンダごと
に分岐し、且つ気筒別通路15aには並列に2つの分岐
通路が形成され、その下流端に2つの吸気ポート6が図
1の燃焼室5に開口している。一方の分岐通路には吸気
流動制御弁17が設けられ、吸気流動制御弁17の開度
を制御することにより、他方の分岐通路から導入される
吸気により燃焼室5に吸気流動(スワール又はタンブ
ル)が生成されると共に、吸気流動の強弱が制御され
る。尚、吸気流動の強弱は、2つの吸気弁の一方の開度
を制御したり、バルブタイミングの可変制御により実行
することもできる。
【0045】吸気通路15の途中にはスロットル弁18
が設けられ、吸入空気量を制御可能にステップモータ等
の電気的なアクチュエータ19によってスロットル弁1
8が作動される。
【0046】排気通路16には、排気中の空燃比検出の
ためのO2センサ21が配設されると共に、排気ガス浄
化用の触媒を備えた触媒装置22が設けられている。こ
の触媒装置22は、排気通路16の上流側に配設された
HC,CO,NOxを浄化する三元触媒22aと、三元
触媒22aの下流側に配設されたNOxを吸着するNO
x触媒22bとから構成される。NOx触媒22bは、
暖機後に空燃比をλ>1のリーン領域にして成層燃焼を
行う場合に、理論空燃比λ=1よりもリーンな空燃比λ
>1においてNOxを吸着する。また、NOx触媒22
bは理論空燃比λ=1付近において三元機能を発揮し、
λ=1付近よりリッチな空燃比において吸着したNOx
を放出してHCやCOと反応させる。
【0047】排気通路16における触媒装置22は、排
気マニホールド16aの直下流(排気マニホールドに直
結)に配置すると高速高負荷時に触媒温度が過剰に上昇
しやすくなり、触媒保護のためにエンジンから遠ざかる
ように排気マニホールド16aに接続された排気管16
bの途中に配置されている。
【0048】排気通路16と吸気通路15との間には、
排気ガスの−部を吸気系に還流するEGR通路43が接
続され、このEGR通路43にはEGRバルブ44が介
設されている。
【0049】排気管16bにおける触媒装置22の上流
側には、過給機40と、過給機40をバイパスするウエ
ストゲート41とが設けられている。ウエストゲート4
1はウエストゲートバルブ42により開閉され、過給圧
が過剰に上昇するのを抑制する。
【0050】エンジン制御ECU(電気的コントロール
ユニット)30は、排気ガス中の酸素濃度を検出するO
2センサ21、エンジンのクランク角を検出するクラン
ク角センサ23、アクセル開度(アクセルペダル踏み込
み量)を検出するアクセル開度センサ24、吸入空気量
を検出するエアフローメータ25、エンジン冷却水の水
温を検出する水温センサ26、エンジン回転数センサ2
7、吸気温センサ28及び大気圧センサ29等からの信
号が入力される。
【0051】図3は、エンジン及び触媒の状態検出及び
エンジン制御を実行するためのエンジン制御ECUに入
力される各種パラメータを示す図である。
【0052】エンジン制御ECU30は、温度状態判別
部31、運転状態検出部32、燃料供給制御部33、噴
射量演算部34、点火時期制御部35及び回転数制御部
36を含んでいる。
【0053】温度状態判別部31は、エンジン回転数セ
ンサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開度
センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフローメ
ータ25からの吸気流量検出信号、水温センサ26から
の水温検出信号、燃料噴射量Ta及び噴射モード等の過
去の履歴によって触媒温度を推定して、触媒が活性化温
度より低い冷機状態にあるか否かを判定する。尚、水温
が第1温度未満であれば触媒冷機状態、第1温度以上で
あれば触媒暖機状態と判定してもよい。さらに温度状態
判別部31はエンジン温度も推定し、水温が第2温度未
満であればエンジン冷機状態、第2温度以上であればエ
ンジン暖機状態と判定する。通常、第2温度は第1温度
よりも高い値となる。尚、触媒暖機状態を判定するため
の温度状態判別は、水温検出とエンジン始動からの経過
時間の判定とを併用して行なうようにしてもよく、ま
た、触媒温度を直接検出するようにしてもよい。
【0054】噴射モードは、吸気行程噴射(均一燃焼領
域)、又は圧縮行程噴射(成層燃焼領域)、更にこれら
の領域での分割噴射又は一括噴射という噴射形態を有
し、運転領域ごとに予め設定されているため、運転領域
の判定により設定される。
【0055】運転状態検出部32は、エンジン回転数セ
ンサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開度
センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフローメ
ータ25からの吸気流量検出信号及び水温センサ26か
らの水温検出信号、吸気温センサ28からの吸気温検出
信号、大気圧センサ29からの大気圧検出信号によって
リーン領域やリッチ領域等のエンジンの運転領域を判定
する。また、吸気流量検出信号からエンジンの急加速や
高負荷運転等の過渡運転状態を判定する。また、水温検
出信号からエンジンの冷間若しくは温間運転状態の判定
を行う。更に、O2センサ21からのO2検出信号はO2
センサ21の活性時に出力され、O2フィードバック制
御時に用いられる。
【0056】燃料噴射制御部33は、エンジン回転数セ
ンサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開度
センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフローメ
ータ25からの吸気流量検出信号及び水温センサ26か
らの水温検出信号、O2センサ21からのO2検出信号に
よって燃料の噴射時期Qaを演算する。
【0057】噴射量演算部34は、エンジン回転数セン
サ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開度セ
ンサ24からのアクセル開度検出信号、エアフローメー
タ25からの吸気流量検出信号、水温センサ26からの
水温検出信号、燃圧及び噴射モードによって燃料噴射量
Taを演算する。
【0058】燃圧は、インジェクタ11に作用する高圧
燃料ポンプの吐出圧力であり、燃圧センサ出力と筒内圧
(推測値)との差圧により噴射量Taが補正される。
【0059】燃料噴射制御部33及び噴射量演算部34
は、インジェクタ駆動回路37を介してインジェクタ1
1からの燃料噴射時期Qa及び噴射量(パルス幅)Ta
を制御するものであり、触媒冷機状態のときは、燃焼室
5全体の空燃比は略理論空燃比λ≒1としつつ、吸気行
程から点火時期にかけての期間内に、圧縮行程中期以降
の後期噴射と、この後期噴射より早い吸気行程前半の早
期噴射との少なくとも2つに分割して燃料を噴射する分
割噴射により、燃焼室5内の点火プラグ10付近の領域
に理論空燃比(λ=1)若しくはこれよりリッチな空燃
比λ<1の混合気を形成するとともに、点火プラグ10
付近の領域の周囲に理論空燃比λ=1よりもリーンな空
燃比λ>1の混合気を形成するように制御する。
【0060】点火時期制御部35は、エンジン回転数セ
ンサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開度
センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフローメ
ータ25からの吸気流量検出信号、水温センサ26から
の水温検出信号及び噴射モードによって点火時期θig
を演算する。
【0061】点火時期制御部35は、点火装置38に制
御信号を出力して、点火時期θigをエンジンの運転状
態に応じて制御するものであり、基本的には点火時期θ
igをMBT(ベストトルクを発揮する典かタイミング
近傍)に制御するが、後述のように必要に応じて触媒冷
機状態でのエンジンの極低負荷時には点火時期をリター
ドする。
【0062】また、エンジン制御ECU30は、スロッ
トル弁18を駆動するアクチュエータ19に制御信号を
出力することによって吸入空気量の制御も行なうように
なっており、エンジン暖機後に圧縮行程のみの燃料噴射
により成層燃焼が行われるような場合等に、空燃比をリ
ーンとすべく吸入空気量を調整する。スロットル弁開度
θtvは、エンジン回転数センサ27からのエンジン回
転数検出信号、アクセル開度センサ24からのアクセル
開度検出信号、エアフローメータ25からの吸気流量検
出信号、吸気温センサ28からの吸気温検出信号、大気
圧センサ29からの大気圧検出信号及び噴射モードによ
って演算される。
【0063】また、後述するように、触媒冷機状態での
エンジンの極低負荷時において点火時期がリタードされ
るときには、吸入空気量及び燃料噴射量の増量を行な
う。さらにエンジン制御ECU30は、分割噴射時等に
燃焼室5内にスワールを生じさせるべく、吸気流動制御
弁17を制御すると共に、空燃比をλ=1よりリーンと
する成層燃焼時等にEGRを行なうべくEGR弁44を
制御する。
【0064】吸気流動制御弁17の開閉は、エンジン回
転数センサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセ
ル開度センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフ
ローメータ25からの吸気流量検出信号及び噴射モード
によって制御され、気筒内のスワール比(スワール流動
角速度/エンジン回転角速度)が制御される。
【0065】EGR弁開度θegrは、エンジン回転数
センサ27からのエンジン回転数検出信号、アクセル開
度センサ24からのアクセル開度検出信号、エアフロー
メータ25からの吸気流量検出信号、水温センサ26か
らの水温検出信号及び噴射モードによって演算される。
【0066】エンジン制御ECU30は、エンジン回転
数センサ27からのエンジン回転数検出信号及びスター
タ信号からエンジン始動を判定する。 [触媒の温度制御]次に、冷機時の触媒22(触媒22
a,22b)を早期に活性化させ、かつHC排出量を低
減するための触媒の温度制御について説明する。
【0067】図4乃至図6は、本実施形態の筒内噴射式
ガソリンエンジンにおける触媒の温度制御を示すフロー
チャートである。
【0068】先ず、触媒の温度制御の概要について説明
する。
【0069】本実施形態では、未活性触媒を早期に活性
化させるために、触媒未暖機時におけるエンジン始動後
から触媒22aのHC浄化率が急速に上昇し始めた直後
の所定HC浄化率(約50%浄化率)の触媒22aのラ
イトオフまでの期間T1(前期間)、及び触媒22aの
約50%浄化率状態から約100%HC浄化率のライト
オフに達するまでの期間T2(後期間)において、エン
ジンが低回転領域運転中ならば、以下の制御を実行す
る。
【0070】吸気行程から点火時期にかけての期間内
に、圧縮行程中期以降に開始される後期噴射と、後期噴
射より早い早期噴射との少なくとも2つに分割して燃料
を噴射する。
【0071】燃焼室内の空燃比をλ≒1とし、触媒2
2aが約100%浄化率のライトオフまでの期間(T1
+T2)を少なくとも分割噴射とし、この約100%浄
化率のライトオフまでの期間のうち前期間T1を後期間
T2に対してスワールを弱くする。
【0072】後期間T2においても分割噴射させつ
つ、スワールを強くする。
【0073】スワールを弱める前期間T1は、スワー
ルを強める後期間T2に対して後期噴射タイミングを遅
らせる。
【0074】触媒22aが約100%浄化率のライト
オフ状態に到達するまでの期間(T1+T2)は早期噴
射での燃料噴射量を後期噴射での燃料噴射量より少ない
噴射総量の1/4以上に設定する。
【0075】前期間T1での気筒内の空燃比をλ≒1
の範囲で後期間T2に比べてリーンに設定することを基
本とする。
【0076】前期間T1での気筒内の空燃比を、O2
フィードバック開始までは空燃比をλ=1近傍でリーン
に設定し、O2フィードバック開始以降は空燃比をλ=
1に設定する。具体的には、前期間T1でのO2フィー
ドバック時におけるフィードバック基準値を、後期間T
2でのO2フィードバック時におけるフィードバック基
準値よりリーン側に設定する。
【0077】触媒暖機後の同一負荷及び同一回転数に
対して点火タイミングをリタードさせる。
【0078】点火プラグ周りの局所空燃比が後期噴射
によりリッチとなるように気筒内のスワール比(スワー
ル流動角速度/エンジン角速度)を設定する。
【0079】次に、図4乃至図6を参照して上記〜
の制御を実行するためのエンジン制御ECU30による
具体的フローについて説明する。
【0080】図4に示すように、ステップS1では、エ
ンジン制御ECU30は、O2センサ21、エンジンの
クランク角を検出するクランク角センサ23、アクセル
開度センサ24、エアフローメータ25、水温センサ2
6、エンジン回転数センサ27、吸気温センサ28、大
気圧センサ29、燃圧センサ及びスタータ等からの各検
出信号を読み込む。
【0081】ステップS2では、フラグF3がセットさ
れているか否かを判定する。フラグF3はエンジンが冷
間状態でゼロリセット、温間状態で1にセットされる。
【0082】ステップS2でフラグF3がセットならば
(ステップS2でYES)、図6で後述するステップS
14に進む。
【0083】フラグF3がリセットならば(ステップS
2でNO)、触媒22が未暖機状態なのでステップS3
に進む。
【0084】ステップS3では、スタータ信号からスタ
ータによりエンジンがONされたか否かを判定する。ス
テップS3でスタータがONならば(ステップS3でY
ES)、エンジン始動時なのでステップS4に進み、ス
タータがOFFならば(ステップS3でNO)、ステッ
プS23に進む。
【0085】ステップS4では、エンジン始動時の噴射
パルス幅Taを算出する。
【0086】ステップS5では、エンジン始動時の噴射
時期θakを算出する。
【0087】ステップS6では、クランク角センサ23
から検出されたエンジンのクランク角からステップS5
で算出された噴射時期θakになるのを待ち、噴射時期
θakになったならば(ステップS6でYES)、ステ
ップS7に進む。
【0088】ステップS7では、ステップS4で算出さ
れた噴射パルス幅Taにてインジェクタ11から燃料を
噴射する。
【0089】ステップS8では、エンジン回転数が、エ
ンジンが始動したと判定できる所定回転数(例えば、5
00rpm)を超えたか否かを判定し、所定回転数を超
えるまでステップS4〜S7までの処理を繰り返し実行
する。
【0090】ステップS9では、エンジン回転数、アク
セル開度、吸気流量、エンジン水温等の過去の履歴から
触媒温度を推定する。
【0091】ステップS10では、触媒22が活性化温
度より低い未暖機状態にあるか否かを判定する。ステッ
プS10で触媒22が未暖機状態ならば(ステップS1
0でYES)、ステップS11でフラグF1をセット
し、暖機状態ならば(ステップS10でNO)、ステッ
プS12でフラグF3をセットしてリターンする。フラ
グF1は、触媒22が未暖機状態でセットされ、暖機状
態でゼロリセットされる。
【0092】ステップS13では、エンジン水温及び吸
気温等に基づいてタイマを触媒の約50%浄化率のライ
トオフに達するまでの期間T1に設定する。
【0093】ステップS14では、タイマによるこのラ
イトオフに達するまでの期間T1のカウントダウンを開
始する。
【0094】ステップS15では、O2センサが活性化
したか否かを判定する。ステップS15でO2センサが
未活性ならば(ステップS15でNO)ステップS16
に進み、活性ならば(ステップS15でYES)ステッ
プS19に進む。
【0095】ステップS16では、エンジン回転数、ア
クセル開度、吸気流量、エンジン水温等に基づいて噴射
パルス幅Ta、点火時期θigを算出する。
【0096】ステップS17では、噴射パルス幅Taを
α:1−αに配分して、分割噴射における早期噴射パル
スTak(=α×Ta)と、後期噴射パルスTad(=
(1−α)×Ta)とを算出する。
【0097】ステップS18では、早期基本噴射時期θ
akbと後期基本噴射時期θadbとを設定して、図6
のステップS25に進む。
【0098】また、ステップS15でO2センサが活性
ならば(ステップS15でYES)、ステップS19で
エンジン回転数、アクセル開度、吸気流量、エンジン水
温、酸素濃度等に基づいて噴射パルス幅Ta、点火時期
θigを算出する。
【0099】ステップS20では、噴射パルス幅Taを
α:1−αに配分して、分割噴射における早期噴射パル
スTak(=α×Ta)と、後期噴射パルスTad(=
(1−α)×Ta)とを算出する。
【0100】ステップS21では、早期基本噴射時期θ
akbと後期基本噴射時期θadbとを設定する。
【0101】ステップS22では、フラグF2がセット
されているか否かを判定する。フラグF2は触媒の約5
0%HC浄化率のライトオフに達するまでの期間T1が
経過し、吸気流動制御弁17を閉作動させてスワール弱
からスワール強の状態に切り替えた時に1にセットされ
る。
【0102】ステップS22でフラグF2がセットなら
ば(ステップS22でYES)、図5で後述するステッ
プS36に進む。
【0103】フラグF2がリセットならば(ステップS
22でNO)、図5のステップS25に進む。
【0104】ステップS3でスタータがOFFならば
(ステップS3でNO)、エンジン停止又は作動中で始
動時ではないので、ステップS23でフラグF1がセッ
トされているか否かを判定する。
【0105】ステップS23でフラグF1がセットなら
ば(ステップS23でYES)、触媒22は未暖機状態
なので前述したステップS14に進み、フラグF1がリ
セットならば(ステップS23でNO)、触媒22は暖
機状態なのでステップS24に進む。
【0106】ステップS24では、フラグF2がセット
されているか否かを判定する。
【0107】ステップS24でフラグF2がセットなら
ば(ステップS24でYES)、触媒の約50%HC浄
化率のライトオフに達するまでの期間T1が経過してい
るので前述のステップS19に進む。
【0108】ステップS24でフラグF2がリセットな
らば(ステップS24でNO)、リターンする。
【0109】図5に示すように、ステップS25では、
タイマによる上記期間T1のカウントダウンが終了した
か否かを判定する。
【0110】ステップS25で上記期間T1が未経過な
らば(ステップS25でNO)ステップS26に進み、
上記期間T1が経過したならば(ステップS25でYE
S)ステップS34に進む。 [触媒の約50%HC浄化率のライトオフに達するまで
の前期間T1の処理]ステップS26では、上記期間T
1中なので吸気流動制御弁を開状態に保持してスワール
弱とする。
【0111】ステップS27では、早期噴射時期θak
を早期基本噴射時期θakbに設定すると共に(θak
=θakb)、後期噴射時期θadを後期基本噴射時期
θadbからθkだけリタードさせる(θad=θad
b−θk)。
【0112】ステップS28では、クランク角センサ2
3から検出されたエンジンのクランク角からステップS
27で算出された早期噴射時期θakになるのを待ち、
早期噴射時期θakになったならば(ステップS28で
YES)、ステップS29に進む。
【0113】ステップS29では、ステップS17若し
くはS20で算出された早期噴射パルス幅Takにてイ
ンジェクタ11から燃料を噴射する。
【0114】ステップS30では、クランク角センサ2
3から検出されたエンジンのクランク角からステップS
27で算出された後期噴射時期θad(リタード)にな
るのを待ち、後期噴射時期θadになったならば(ステ
ップS30でYES)、ステップS31に進む。
【0115】ステップS31では、ステップS17若し
くはS20で算出された後期噴射パルス幅Tadにてイ
ンジェクタ11から燃料を噴射する。
【0116】ステップS32では、ステップS16若し
くはS19で算出された点火時期θigになるのを待
ち、点火時期θigになったならば(ステップS32で
YES)、ステップS33に進む。
【0117】ステップS33では、ステップS16若し
くはS19で算出された点火時期θigにて点火プラグ
10を点火させる。 [前期間T1経過後の後期間T2の処理]ステップS3
4では、上記期間T1が経過したので吸気流動制御弁1
7を閉作動させてスワール強とする。
【0118】ステップS35では、フラグF2を1にセ
ットする。
【0119】ステップS36では、早期噴射時期θak
を早期基本噴射時期θakbに設定すると共に(θak
=θakb)、後期噴射時期θadを後期基本噴射時期
θadbに設定して後期噴射リタードから復帰させる
(θad=θadb)。
【0120】ステップS37では、クランク角センサ2
3から検出されたエンジンのクランク角からステップS
36で算出された早期噴射時期θakになるのを待ち、
早期噴射時期θakになったならば(ステップS37で
YES)、ステップS38に進む。
【0121】ステップS38では、ステップS17若し
くはS20で算出された早期噴射パルス幅Takにてイ
ンジェクタ11から燃料を噴射する。
【0122】ステップS39では、クランク角センサ2
3から検出されたエンジンのクランク角からステップS
36で算出された後期噴射時期θadになるのを待ち、
後期噴射時期θadになったならば(ステップS39で
YES)、ステップS40に進む。
【0123】ステップS40では、ステップS17若し
くはS20で算出された後期噴射パルス幅Tadにてイ
ンジェクタ11から燃料を噴射する。
【0124】ステップS41では、ステップS16若し
くはS19で算出された点火時期θigになるのを待
ち、点火時期θigになったならば(ステップS41で
YES)、ステップS42に進む。
【0125】ステップS42では、ステップS16若し
くはS19で算出された点火時期θigにて点火プラグ
10を点火させる。
【0126】ステップS43では、触媒22が活性化温
度より低い未暖機状態にあるか否かを判定する。ステッ
プS43で触媒22が未暖機状態ならば(ステップS4
3でYES)リターンし、暖機状態ならば(ステップS
43でNO)、ステップS44でフラグF3をセットし
てリターンする。 [エンジンが温間状態での制御]図6に示すように、ス
テップS2でフラグF3がセットされているならば(ス
テップS2でYES)、エンジンは温間状態であり、触
媒22(触媒22a,22b)は暖機完了している状態
なので通常制御を行うステップS45に進む。
【0127】ステップS45では、エンジン回転数、ア
クセル開度、吸気流量、エンジン水温、吸気温、大気圧
等に基づいて運転領域(成層燃焼若しくは均一燃焼)を
判定する。
【0128】ステップS46では、ステップS45で判
定された運転領域に対応した噴射パルス幅Ta、噴射時
期θa、スロットル弁18の開度θtv、EGR弁44
の開度θegr、点火時期θigを算出する。
【0129】ステップS47では、エンジン回転数が所
定回転数N1(例えば、2000〜2500rpm)以
上か否かを判定する。
【0130】ステップS47で所定回転数N1以上なら
ば(ステップS47でYES)、ステップS48で吸気
流動制御弁17を開作動してステップS51に進む。
【0131】ステップS47で所定回転数N1未満なら
ば(ステップS47でNO)、ステップS49でアクセ
ル開度が大か否かを判定する。
【0132】ステップS49でアクセル開度大ならば
(ステップS49でYES)、加速若しくは高負荷時な
のでステップS48に進んで吸気流動制御弁17を開作
動してスワールを弱める。
【0133】また、ステップS49でアクセル開度大で
ないならば(ステップS49でNO)、ステップS50
で吸気流動制御弁17を閉作動してスワールを強める。
【0134】ステップS51では、エンジンキーがOF
Fされたか否かを判定する。
【0135】ステップS51でエンジンキーがOFFさ
れたならば(ステップS51でYES)、ステップS5
2でフラグF1〜F3をゼロリセットしてリターンす
る。
【0136】また、ステップS51でエンジンキーがO
FFされていないならば(ステップS51でNO)、リ
ターンする。
【0137】図7及び図8は、クランク角と質量燃焼割
合との関係を表し、同一クランク角で質量燃焼割合が大
きい程燃焼速度が高いことを意味する。そして、図7
は、分割噴射と一括噴射での燃焼速度の比較を示す図で
ある。図8は、スワール弱とスワール強での燃焼速度の
比較を示す図である。図9は触媒22の約100%浄化
率のライトオフに達する期間前後におけるスワール強弱
とRawHC排出量とHC浄化率と触媒温度との関係を
示す図である。図10は、2分割噴射における燃料噴射
量と噴射時期とを示すタイミングチャートである。図1
1は、後期噴射時期とRawHC排出量との関係を示す
図である。図12は、後期噴射時期とPi変動率との関
係を示す図である。図13は、後期噴射割合とPi変動
率、排気ガス温度、燃費率、HC排出量及びNOx排出
量との関係を示す図である。
【0138】上記フローにおいて、触媒22aの約50
%HC浄化率のライトオフに達するまでの期間T1にお
いて吸気行程から点火時期にかけての期間内に、圧縮行
程中期以降の後期噴射と、後期噴射より早い早期噴射と
の少なくとも2つに分割して燃料を噴射することにより
(ステップS26〜S33)、図7に示すように、一括
噴射時に比べて燃焼速度が緩慢燃焼になり、後燃えを助
長して触媒22の暖機を促進してHC浄化率が高まるの
で、RawHC排出量が低減できる。
【0139】ここで、圧縮行程中期とは、図10に示す
ように圧縮行程を前期、中期、後期に3等分したときの
中期、つまり、クランク角でBTDC(上死点前)12
0°からBTDC60°の期間を意味する。従って、後
期噴射はBTDC120°以降となる。但し、後述のよ
うに後期噴射の時期が遅すぎると燃焼安定性が損なわれ
ることから、圧縮行程の3/4の期間が経過するまで
(BTDC45°まで)に後期噴射を開始することが望
ましい。
【0140】つまり、図10に示すように後期噴射は圧
縮行程における上死点前120°から上死点前40°ま
での期間内に開始されるように設定され、早期噴射は後
期噴射より前の適当な時期、例えば吸気行程の期間内に
開始されるように設定される。
【0141】また、上述のように期間T1を少なくとも
分割噴射とする一方で、この期間T1中はスワール弱と
する(ステップS26)。
【0142】このように、触媒22aの約50%HC浄
化率のライトオフに達するまでの期間T1でのスワール
を弱めることにより、図8及び図9に示すようにスワー
ル強の場合に比べて燃焼速度が緩慢になり、後燃えを助
長して排気ガス温度が高められ、その結果、触媒の暖機
を促進してHC浄化率が高まるので未浄化のHC排出量
が低減できる。
【0143】但し、スワールを弱めた状態を継続する
と、RawHCの低減、及び触媒暖機効果は多少大きい
ものの燃費が悪化するため、後期間T2においても分割
噴射させつつスワール強に変化させる(ステップS3
4)ことで燃費悪化を抑制している。尚、後期間T2で
は吸気行程内のみで燃料を一括噴射させつつスワールを
強くしてもよい。
【0144】図1に示すエンジン1は、ピストン4の頂
部に、インジェクタ11から噴出された燃料をトラップ
して点火プラグ10方向に導く成層化用のキャビティ1
2を設けることにより、圧縮行程中期以降にインジェク
タ11から燃料が噴射されたときに点火プラグ10付近
の局所空燃比が後期噴射によりリッチとなるように気筒
内のスワール比(スワール流動角速度/エンジン角速
度)が設定される。
【0145】さらに、図10に示すように、スワールを
弱める期間T1での後期噴射時期θad(点線)を、ス
ワールを強める後期間T2での後期噴射時期θad(実
線)より遅らせている(ステップS27)。これにより
噴霧の拡散を抑制して燃焼安定性を確保しつつ緩慢燃焼
により排気ガス温度を急速に高められるため、図11に
示すように触媒22が早期に活性化してRawHC排出
量を低減すると共に、図12に示すように点火プラグ1
0周りに確実に濃厚な混合気を偏在できるためPi変動
率を減少して燃焼安定性の低下を抑制できる。
【0146】触媒未暖機時における分割噴射では、早期
噴射及び後期噴射とも主燃焼期間内にある主燃焼に寄与
する燃料を噴射させるように制御される。つまり、一般
に燃焼室内での燃焼の進行過程で質量燃料割合が10%
程度までが初期燃焼期間、10%程度から90%程度ま
でが主燃焼期間と呼ばれるが、後期噴射燃料が着火、燃
焼する初期燃焼は初期燃焼期間及び主燃焼期間の前期に
わたる燃焼であり、早期噴射燃料が後期噴射燃料の燃焼
により延焼可能(火炎伝播可能)な空燃比の混合気を燃
焼室内に形成して、早期噴射燃料も後期噴射燃料ともに
主燃焼に関与し、かつ、早期噴射燃料によるリーンな混
合気が緩慢燃焼するように各噴射量が設定される。
【0147】具体的には、後期噴射燃料の燃焼による火
炎で延焼可能な空燃比として、期間T1は後期間T2に
比べて早期噴射量を後期噴射量より少なくしつつ、早期
噴射量を噴射総量の1/4(25%)以上に設定してい
る(逆に言えば、後期噴射量を噴射総量の3/4(75
%)以下に抑える)。
【0148】図13に示すように、後期噴射割合が20
%より小さいと排気ガス温度上昇効果及びHC、NOx
低減効果が十分に得られず、後期噴射割合が20%以上
になれば、後期噴射割合が大きくなるにつれ、排気ガス
温度上昇効果及びHC、NOx低減効果が増大するが、
Pi変動率及び燃費率が次第に高くなり、後期噴射割合
が80%を超えるとPi変動率が許容度を超えて燃焼安
定性が損なわれる。
【0149】従って、排気ガス温度上昇効果及びHC、
NOx低減効果が得られるようにしつつ、燃焼安定性を
確保するには、後期噴射割合を25%〜75%の範囲と
することが好ましく、このような範囲では後期噴射割合
を多くするほど、つまり早期噴射割合を少なくするほど
排気ガス温度上昇効果及びHC、NOx低減効果が大き
くなる。そして、早期噴射量を、早期噴射のみでの燃焼
室内空燃比が可燃空燃比(30程度)以上となるように
少なくしておけば、早期噴射燃料による混合気がリーン
になり、燃焼期間後期の燃焼が遅くなることにより、燃
焼安定性を確保して燃費悪化を抑制しつつ、排気ガス温
度上昇効果及びHC、NOx低減効果が十分に得られ
る。
【0150】図14は、O2フィードバック制御時のO2
センサの出力を示す図である。図15は、O2フィード
バック制御時のO2センサの出力の変化とそれに応じた
フィードバック補正係数の変化との関係を示す図であ
る。図16は、空燃比に対するHC浄化率と触媒温度と
RawHC排出量との関係を示す図である。
【0151】本実施形態では、触媒22aのHC浄化率
約50%のライトオフ状態に達するまでの期間T1にお
ける分割噴射、スワール弱、後期噴射時期リタード及び
早期噴射量<後期噴射量とする制御に加えて、この期間
T1での燃焼室内の空燃比を、O2フィードバック開始
(O2センサが活性化する)まではλ≒1でリーンに設
定して(ステップS19〜S22)リーンNOx触媒に
よるNOx排出量低減を図りつつ、O2フィードバック
開始以降は空燃比をλ=1に設定して(ステップS16
からS18)触媒22の三元機能による浄化効率を高め
ている。
【0152】具体的には、期間T1でのO2フィードバ
ック時におけるフィードバック基準値を、後期間T2で
のO2フィードバック時におけるフィードバック基準値
よりリーン側に設定し(例えば、A/F14.7→1
5.5)、O2センサが活性化した後は、O2センサの検
出信号を基準値(例えば、0.55V)の理論空燃比と
してフィードバック制御が開始される。
【0153】O2センサの出力は、図14に示すように
理論空燃比(λ=1)で急変するようになっている。こ
のO2センサの出力に基づくフィードバック制御は、図
15に示すように燃料噴射量のフィードバック補正係数
が比例係数であるP値と積分係数であるI値とで変えら
れるようになっており、O2センサの出力がリッチのと
きは比例係数がP値若しくはI値だけ燃料噴射量が減少
方向に変えられ、また、O2センサの出力がリーンのと
きは比例係数がP値若しくはI値だけ燃料噴射量が増加
方向に変えられるようになっている。また、O2センサ
のリッチからリーンへの反転と、リーンからリッチへの
反転とに対して夫々フィードバック補正係数の反転にデ
ィレー時間TRL、TLRが設定されている。
【0154】そして、理論空燃比よりもリーン側に制御
するときは、例えばディレー時間T RLをTLRよりも大き
くするように調整することで、フィードバック補正係数
の平均値が燃料噴射量減少方向にずれることにより、空
燃比が理論空燃比よりもリーン側にずれるように調整さ
れる。上記P値やI値をO2センサの出力がリッチな時
とリーン時とで異ならせることによっても、同様の調整
が可能である。
【0155】そして、O2フィードバック制御では、デ
ィレー時間TRL,TLR等をリッチ側とリーン側とで同等
の状態にすることで空燃比を理論空燃比とするような通
常の制御が行われる。
【0156】図16に示すように、期間T1において、
空燃比をO2フィードバック開始まではλ≒1でリーン
に設定することによって、触媒の暖機を促進させてHC
浄化率が高まるので、未浄化のHC排出量が低減でき
る。
【0157】尚、触媒未暖機時は、触媒暖機後の同一負
荷及び同一回転数に対して点火時期θigをリタードさ
せて、緩慢燃焼による後燃えを助長して触媒の暖機を促
進して未浄化のHC排出量を低減している。
【0158】尚、本実施形態において、三元触媒22a
の約100%HC浄化率のライトオフ状態をもってNO
x触媒22bの暖機完了と見なしているが、NOx触媒
22bの状態をもって期間T2を設定してもよい。
【0159】尚、本発明は、触媒としてNOx触媒のみ
を配置したものにも適用でき、また、その趣旨を逸脱し
ない範囲で上記実施形態を修正又は変形したものに適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の筒内噴射式エンジンの燃焼室部分
の構造を示す概略断面図である。
【図2】筒内噴射式エンジン全体の概略図である。
【図3】エンジン及び触媒の状態検出及びエンジン制御
を実行するためのエンジン制御ECUに入力される各種
パラメータを示す図である。
【図4】本実施形態の筒内噴射式ガソリンエンジンにお
ける触媒の温度制御を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の筒内噴射式ガソリンエンジンにお
ける触媒の温度制御を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の筒内噴射式ガソリンエンジンにお
ける触媒の温度制御を示すフローチャートである。
【図7】クランク角と質量燃焼割合との関係を示し、分
割噴射と一括噴射での燃焼速度を示す図である。
【図8】クランク角と質量燃焼割合との関係を示し、ス
ワール弱とスワール強での燃焼速度を示す図である。
【図9】触媒のライトオフに達する期間前後におけるス
ワール強弱とRawHC排出量とHC浄化率と触媒温度
との関係を示す図である。
【図10】2分割噴射における燃料噴射量と噴射時期と
を示すタイミングチャートである。
【図11】後期噴射時期とRawHC排出量との関係を
示す図である。
【図12】後期噴射時期とPi変動率との関係を示す図
である。
【図13】後期噴射割合とPi変動率、排気ガス温度、
燃費率、HC排出量及びNOx排出量との関係を示す図
である。
【図14】O2フィードバック制御時のO2センサの出力
を示す図である。
【図15】O2フィードバック制御時のO2センサの出力
の変化とそれに応じたフィードバック補正係数の変化と
の関係を示す図である。
【図16】空燃比に対するHC浄化率と触媒温度とRa
wHC排出量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン 10…点火プラグ 11…インジェクタ 15…吸気通路 16…排気通路 21…O2センサ 22…触媒装置 30…ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 301 F01N 3/28 301C F02B 17/00 F02B 17/00 B 23/10 23/10 D F02D 41/02 325 F02D 41/02 325A 325F 41/06 330 41/06 330Z 335 335Z 370 370 41/14 310 41/14 310D 43/00 301 43/00 301H 301J 301U 301B 301E 45/00 312 45/00 312R F02F 3/28 F02F 3/28 B F02P 5/145 F02P 5/145 E (72)発明者 田賀 淳一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 横田 和也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 荒木 啓二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G022 AA07 CA02 CA06 DA02 GA01 GA05 GA06 GA08 GA09 3G023 AA02 AA04 AB03 AC04 AC05 AD05 AD06 AD12 AD29 AG01 3G084 BA09 BA13 BA15 BA17 BA21 CA02 CA09 EA11 EB09 EB12 EC01 FA01 FA02 FA07 FA10 FA20 FA21 FA28 FA29 FA33 FA35 FA36 FA38 FA39 3G091 AA02 AA10 AA11 AA12 AA17 AA24 AA28 AB03 AB04 AB06 AB09 BA03 BA14 BA15 BA19 BA32 CB02 CB03 CB05 CB07 DB04 DB06 DB07 DB08 DB10 DC01 EA01 EA05 EA07 EA14 EA15 EA26 EA30 EA31 EA34 FA02 FA04 FA12 FB02 FB10 FB11 FB12 FC04 FC07 HA03 HA08 HA18 HA36 HB05 HB06 3G301 HA04 HA16 JA02 JA26 KA01 KA24 LA01 LA05 LA07 LB04 MA01 MA03 MA11 MA18 MA19 MA26 MA29 ND03 ND04 ND12 ND15 NE12 NE21 NE23 PA01A PA09A PA10A PA11A PB08A PD02A PD12A PE01A PE03A PE08A PE09A PF16A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射
    弁と、排気通路に配設された排気ガス浄化触媒とを備
    え、触媒未暖機時において、吸気行程から点火時期にか
    けての期間内に、圧縮行程中期以降に噴射開始の後期噴
    射と、該後期噴射より早い早期噴射との少なくとも2つ
    に分割して燃料を噴射する筒内噴射式エンジンの制御装
    置において、 前記燃焼室内の吸気流動強さを強制的に変化させる可変
    手段を備え、 前記触媒未暖機時において、前記燃焼室内の空燃比をλ
    ≒1とし、触媒未暖機時においてエンジン始動後から触
    媒温度上昇途上の触媒が部分活性するまでの前期間を少
    なくとも分割して燃料を噴射させつつ、前記吸気流動強
    さを前期間以降の該触媒温度上昇途上の後期間に対して
    弱くなるように前記可変手段を動作させることを特徴と
    する筒内噴射式エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記可変手段は、前記後期間においても
    分割して燃料を噴射させつつ、前記吸気流動強さを強く
    することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エン
    ジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記前期間は、触媒の活性状態が、該触
    媒自身が有する最大HC浄化率の略半分のHC浄化率に
    到達するまでの期間であることを特徴とする請求項1に
    記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記可変手段は、エンジンが低回転領域
    での触媒未暖機時に動作させることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気流動強さが弱い前期間は、吸気
    流動強さが強い後期間に対して後期噴射タイミングを遅
    らせることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記前期間において2分割で燃料を噴射
    する場合、早期噴射での燃料噴射量を後期噴射での燃料
    噴射量より少なくすることを特徴とする請求項1に記載
    の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記早期噴射での燃料噴射量は、総噴射
    量の1/4以上に設定されることを特徴とする請求項1
    に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  8. 【請求項8】 吸気行程と圧縮行程との2分割で燃料を
    噴射することを特徴とする請求項6に記載の筒内噴射式
    エンジンの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記前期間での気筒内の空燃比をλ≒1
    の範囲で前記後期間に比べてリーンに設定することを特
    徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジンの制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記前期間での気筒内の空燃比を、酸
    素フィードバック開始までは空燃比をλ=1近傍のλ=
    1よりリーンに設定し、酸素フィードバック開始以降は
    空燃比をλ=1に設定することを特徴とする請求項1に
    記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  11. 【請求項11】 前期間での酸素フィードバック時にお
    けるフィードバック基準値を、後期間での酸素フィード
    バック時におけるフィードバック基準値よりリーン側に
    設定することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式
    エンジンの制御装置。
  12. 【請求項12】 触媒未暖機時は、触媒暖機後の同一負
    荷及び同一回転数に対して点火タイミングをリタードさ
    せることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エン
    ジンの制御装置。
  13. 【請求項13】 点火プラグ周りの局所空燃比が後期噴
    射によって気筒内全体の平均空燃比よりリッチとなるよ
    うに気筒内にスワールを生成させ、前記可変手段は、気
    筒内のスワール流旋回角速度/エンジン回転角速度で表
    されるスワール比を変化させることを特徴とする請求項
    1に記載の筒内噴射式エンジンの制御装置。
  14. 【請求項14】 点火プラグが気筒上端部の中央部に、
    燃料噴射弁が気筒上端部の周辺部に配置され、ピストン
    頂部の燃料噴射弁寄りに成層用キャビティを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式エンジンの制
    御装置。
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