JP2001247999A - 基板めっき治具 - Google Patents

基板めっき治具

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JP2001247999A JP2000061772A JP2000061772A JP2001247999A JP 2001247999 A JP2001247999 A JP 2001247999A JP 2000061772 A JP2000061772 A JP 2000061772A JP 2000061772 A JP2000061772 A JP 2000061772A JP 2001247999 A JP2001247999 A JP 2001247999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールパッキンの締め付け作業が容易で、且
つシールパッキンの外周近傍に均一に締め付け力を作用
させることができる基板めっき治具を提供すること。 【解決手段】 板状の第1保持部材1と、環状シールパ
ッキン3が設けられると共に該環状シールパッキン3の
内側に開口部8が形成されている第2保持部材2とを具
備し、第1保持部材1と第2保持部材2の間に半導体ウ
エハ5等の被めっき基板を介在させ挟み込み保持するこ
とにより、環状シールパッキン3が被めっき基板の表面
に密接すると共に、該被めっき基板の被めっき面が開口
部8に露出するように構成された基板めっき治具におい
て、一端が第1保持部材1又は第2保持部材2に支点を
中心に回動自在に支持され、且つ被めっき基板を保持し
た状態の該第1保持部材1と該第2保持部材2の対向す
る両側辺を該側辺に沿って挟み込む断面コの字型の第1
及び第2クランパ9、10を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハ等の基
板に電解めっきを施す際、該基板を保持する基板めっき
治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の基板めっき治具は、被めっ
き基板を保持した状態で、被めっき基板に形成された導
電膜に通電ピンが接触するように構成されている。そし
て該めっき治具は被めっき基板を保持した状態で、めっ
き液槽の電解めっき液中に被めっき基板を治具ごと浸漬
し、該通電ピンを通して被めっき基板と対向する陽極電
極の間にめっき電流を通電し、電解めっきを行うように
なっている。
【0003】そして前記通電ピンにシールする方法とし
ては、被めっき基板と該被めっき基板を保持する保持部
材の双方に跨るシールパッキンを使用し、該シールパッ
キンを複数のボルトで締め付けることにより、均等に面
圧を加えてシールする方法や、例えば特許第27047
96号公報に開示するように断面コの字型クランパで締
め付ける方法が採用されている。
【0004】上記複数のボルトで締め付けることによ
り、シールパッキンに均等な面圧を加える方法は、作業
性が悪く、且つ個々のボルトにかかる力を均等にするこ
とが難しく、力が不均一の場合電解めっき液が浸透する
等の問題がある。
【0005】また、従来の断面コの字型クランパは、保
持部材どうしを挟むのに一度に挟まなければならず、ク
ランパされる位置が固定されていないため、安定なシー
ルを提供するには信頼度が劣るという問題がある。ま
た、クランパ位置とシールパッキンの距離があるため保
持部材に強度が要求され、頑丈な保持部材構造が要求さ
れるので重量が重いものになるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、シールパッキンの締め付け作業が
容易で、且つシールパッキンの外周近傍に均一に締め付
け力を作用させることができる基板めっき治具を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、板状の第1保持部材と、環状
シールパッキンが設けられると共に該環状シールパッキ
ンの内側に開口が形成されている第2保持部材とを具備
し、該第1保持部材と該第2保持部材の間に被めっき基
板を介在させ挟み込み保持することにより、環状シール
パッキンが被めっき基板の表面に密接すると共に、該被
めっき基板の被めっき面が開口に露出するように構成さ
れた基板めっき治具において、一端が第1保持部材又は
第2保持部材に支点を中心に回動自在に支持され、且つ
被めっき基板を保持した状態の該第1保持部材と該第2
保持部材の対向する両側辺を該側辺に沿って挟み込む断
面コの字型の第1及び第2クランパを具備することを特
徴とする。
【0008】上記のように第1保持部材又は第2保持部
材に支点を中心に回動自在に支持された第1及び第2ク
ランパで、被めっき基板を保持した状態の該第1保持部
材と該第2保持部材の対向する両側辺を該側辺に沿って
挟み込むように構成したので、第1及び第2クランパが
治具から離散して紛失することがなく、第1及び第2ク
ランパで第1及び第2保持部材を挟む位置が一定とな
り、安定したシールが得られる。また、外部からの衝撃
等によって第1及び第2クランパが外れる危険性が少な
くなる。
【0009】また、第1及び第2クランパを支点を中心
に回動させて第1及び第2保持部材を挟み込む、即ち、
てこの原理を採用して挟み込むので、挟み込む力が軽減
でき、治具に被めっき基板を装着したり、治具から被め
っき基板を脱着するのが容易になり作業性が向上した。
【0010】また、請求項2に記載の発明は請求項1に
記載の基板めっき治具において、第1及び第2保持部材
の第1及び第2クランパで挟み込まれる側辺を被めっき
基板の外周に近接する形状に形成し、第1及び第2クラ
ンパの該側辺を挟み込む側辺の形状を対応して略同形状
に形成したことを特徴とする。
【0011】上記のように第1保持部材及び第2保持部
材の第1及び第2クランパで挟み込まれる側辺を被めっ
き基板の外周に近接する形状に形成し、第1及び第2ク
ランパの該側辺を挟み込む側辺の形状を対応して略同形
状に形成したので、環状シールパッキンと第1及び第2
保持部材の挟み込まれる位置が接近し、環状シールパッ
キンのシール効果が向上すると共に、シール効果を向上
させるために第1保持部材及び第2保持部材と第1及び
第2クランパを頑丈に設計することなく、治具の軽量化
が可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の基板めっき治具において、被めっき基板の形状は円形
であり、第1及び第2保持部材の第1及び第2クランパ
で挟み込まれる側辺を被めっき基板の外周に近接してく
の字状に形成し、該第1及び第2クランパの該側辺を挟
み込む側辺の形状を対応してくの字状に形成したことを
特徴とする。
【0013】上記のように第1保持部材及び第2保持部
材の側辺を被めっき基板の外周に近接してくの字状に形
成し、該第1及び第2クランパの側辺を対応してくの字
状に形成したので、請求項2に記載の発明と同様、環状
シールパッキンのシール効果が向上すると共に、シール
効果を向上させるために第1及び第2保持部材と第1及
び第2クランパを頑丈に設計することなく、治具の軽量
化が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基いて説明する。図1乃至図3は本発明の基板めっ
き治具の構成を示す外観図である。なお、本実施例では
半導体ウエハにめっきを施すための基板めっき治具を例
に説明するが、本発明は半導体ウエハのめっき治具に限
定されるものではない。図示するように、本発明に係る
基板めっき治具は板状の第1保持部材1と、環状シール
パッキン3が設けられた第2保持部材2を具備してい
る。第1保持部材1と第2保持部材2はヒンジ機構4、
4で開閉自在に結合されている。
【0015】第1保持部材1の上面には半導体ウエハ5
が収容される円形状の凹部6が設けられ、その外周には
所定の間隔で第1通電接点7が設けられている。第2保
持部材2の環状シールパッキン3の内周側は開口部8と
なっており、環状シールパッキン3には周方向に所定の
間隔で前記第1通電接点7に当接する第2通電接点13
が設けられている。
【0016】9、10は夫々第1保持部材1と第2保持
部材2を閉じた状態(重ね合わせた状態)でその対向す
る両側辺を挟み込む第1クランパ、第2クランパであ
り、その一端が支軸11、12を中心に第1保持部材1
に回動自在に支持されている。第1及び第2クランパ
9、10には断面コ字状の凹溝9a、10aが設けら
れ、該凹溝に重なり合った第1及び第2保持部材1、2
の側辺が挿入されるようになっている。
【0017】なお、図1は第1保持部材1、第2保持部
材2、第1クランパ9、第2クランパ10を開放した状
態を示す図、図2は第1保持部材1の凹部6に半導体ウ
エハ5を載置した状態を示す図、図3は第1保持部材1
及び第2保持部材2を閉じ、第1クランパ9及び第2ク
ランパ10で第1保持部材1及び第2保持部材2の側辺
を挟み込んだ状態を示す図である。
【0018】上記構成の基板めっき治具において、図1
に示すように第1保持部材1、第2保持部材2、第1ク
ランパ9、第2クランパ10を開放した状態で、第1保
持部材1の凹部6内に図2に示すように半導体ウエハ5
をその被めっき面を上にして載置し、ヒンジ機構4、4
を中心に第2保持部材2を回動させて第1保持部材1上
に重ね合わせる。この状態で第1クランパ9と第2クラ
ンパ10を支軸11、12を中心に回動させ、その凹溝
9a、10aに重ね合わせた第1保持部材1と第2保持
部材2の側辺を挿入させて挟み込む。
【0019】第1保持部材1と第2保持部材2の第1ク
ランパ9及び第2クランパ10で挟み込まれる側辺は半
導体ウエハ5の外周に接近するようにくの字状に形成さ
れ、それに対応して第1クランパ9と第2クランパ10
の凹溝9a、10aが形成されている側辺もくの字状に
形成されている。
【0020】上記のように第1クランパ9と第2クラン
パ10がそれぞれ支軸11、12で第1保持部材1に支
持されているから、半導体ウエハ5の装脱着の度に第1
クランパ9及び第2クランパ10が第1保持部材1から
離散することなく、従来のように第1保持部材1と第2
保持部材2を挟み込むクランパが離散して、紛失すると
いうことはない。なお、第1クランパ9及び第2クラン
パ10は第2保持部材に支軸を中心に回動自在に取付け
ても良い。
【0021】また、第1保持部材1に支軸11、12を
中心に回動自在に支持された第1クランパ9と第2クラ
ンパ10で、重ね合わされた第1保持部材1と第2保持
部材2の両側辺を挟み込むように構成したので、第1ク
ランパ9と第2クランパ10で第1保持部材1と第2保
持部材2を挟む位置が一定となり、環状シールパッキン
3のシール状態が安定する。また、外部からの衝撃等に
よって第1クランパ9及び第2クランパ10が外れる心
配もなくなる。
【0022】また、第1クランパ9と第2クランパ10
を支軸11と12を中心に回動させて第1保持部材1及
び第2保持部材2を挟み込む、即ちてこの原理を採用し
て挟み込むので、第1保持部材1と第2保持部材2を挟
み込む力を軽減でき、治具に半導体ウエハ5を装着し、
治具から半導体ウエハ5を脱着するのが容易になり作業
性が向上する。
【0023】また、上記のように第1保持部材1と第2
保持部材2の側辺を円形の半導体ウエハ5の外周に近接
してくの字状に形成すると共に、それに対応して第1ク
ランパ9及び第2クランパ10の側辺もくの字状に形成
したので、環状シールパッキン3のシール効果が向上す
ると共に、シール効果を向上させるために第1保持部材
1と第2保持部材2と第1クランパ9と第2クランパ1
0を頑丈に設計することなく、治具の軽量化が可能とな
る。
【0024】図4はヒンジ機構4の構成、環状シールパ
ッキン3の断面形状及び第1通電接点7と第2通電接点
13の接触状態を示す図である。環状シールパッキン3
は断面が略コ字状で1方の先端3aが第1保持部材1の
上面に当接し、もう一方の先端部3bが半導体ウエハ5
の上面に当接している。これにより、環状シールパッキ
ン3の内周側の半導体ウエハ5の表面がめっき液に接液
しても該めっき液は環状シールパッキン3の先端部3b
と半導体ウエハ5の当接部を通って浸透することはな
く、第1通電接点7及び第2通電接点13はめっき液に
曝されることがない。
【0025】第2通電接点13は円柱状でその先端に凹
溝13aが形成されて断面がコ字状になっている。そし
て一方の先端部13bが半導体ウエハ5の上面に露出す
る導電膜(図示せず)に接し、もう一方の先端部13c
が第1通電接点7の上面に接するようにバネ部材14を
介して第2保持部材2に取付けられている。また、第1
通電接点7は図示しない導電線により外部端子15(図
2参照)に接続されるようになっている。なお、16は
治具支持部材、17は治具取付部材である。
【0026】ヒンジ機構4は、第1保持部材1に取付け
られたヒンジ継手4a、第2保持部材2に取付けられた
ヒンジピン4bを具備し、ヒンジ継手4aとヒンジピン
4bに係合している。直流電源の負極に接続された外部
端子15から所定の負電圧を第1通電接点7に印加する
と、該負電圧は第2通電接点13を通って半導体ウエハ
5の表面に形成された導電膜に印加される。
【0027】なお、上記実施形態例では、第1保持部材
1と第2保持部材2の側辺を円形の半導体ウエハ5の外
周に近接してくの字状に形成すると共に、それに対応し
て第1クランパ9及び第2クランパ10の側辺もくの字
状に形成したが、これに限定されるものではなく、例え
ば図5に示すように、第1保持部材1と第2保持部材2
の側辺を円形の半導体ウエハ5の外周に近接して円弧状
に形成すると共に、それに対応して第1クランパ9及び
第2クランパ10の側辺も円弧状に形成してもよい。
【0028】このようにしても、環状シールパッキン3
のシール効果が向上すると共に、シール効果を向上させ
るために第1保持部材1と第2保持部材2と第1クラン
パ9と第2クランパ10を頑丈に設計することなく、治
具の軽量化が可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1に記載の
発明によれば、第1保持部材又は第2保持部材に支点を
中心に回動自在に支持された第1及び第2クランパで、
被めっき基板を保持した状態の該第1保持部材と該第2
保持部材の対向する両側辺を該側辺に沿って挟み込むよ
うに構成したので下記のような優れた効果が得られる。
【0030】(1)第1及び第2クランパが治具から離
散して紛失することがなく、第1及び第2クランパで第
1及び第2保持部材を挟む位置が一定となり、安定した
シールが得られる。
【0031】(2)外部からの衝撃等によって第1及び
第2クランパが外れる危険性が少なくなる。
【0032】(3)第1及び第2クランパを支点を中心
に回動させて第1及び第2保持部材を挟み込む、即ち、
てこの原理を採用して挟み込むので、第1及び第2保持
部材どうしを挟み込む力が軽減でき、治具に被めっき基
板を装着し、治具から被めっき基板を脱着するのが容易
になり作業性が向上した。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、第1保持
部材及び第2保持部材の第1及び第2クランパで挟み込
まれる側辺を被めっき基板の外周に近接する形状に形成
し、第1及び第2クランパの該側辺を挟み込む側辺の形
状を対応して略同形状に形成したので、環状シールパッ
キンと第1及び第2保持部材の挟み込まれる位置が接近
するので、環状シールパッキンのシール効果が向上する
と共に、シール効果を向上させるために第1保持部材及
び第2保持部材と第1及び第2クランパを頑丈に設計す
ることなく、治具の軽量化が可能となる。
【0034】請求項3に記載の発明によれば、第1保持
部材及び第2保持部材の側辺を被めっき基板の外周に近
接してくの字状に形成し、該第1及び第2クランパの側
辺を対応してくの字状に形成したので、請求項2に記載
の発明と同様、環状シールパッキンのシール効果が向上
すると共に、シール効果を向上させるために第1及び第
2保持部材と第1及び第2クランパを頑丈に設計するこ
となく、治具の軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板めっき治具の構成を示す外観
斜視図である。
【図2】本発明に係る基板めっき治具の構成を示す外観
斜視図である。
【図3】本発明に係る基板めっき治具の構成を示す外観
斜視図である。
【図4】本発明に係る基板めっき治具のヒンジ機構付近
の構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る基板めっき治具の構成を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 第1保持部材 2 第2保持部材 3 環状シールパッキン 4 ヒンジ機構 5 半導体ウエハ 6 凹部 7 第1通電接点 8 開口部 9 第1クランパ 10 第2クランパ 11 支軸 12 支軸 13 第2通電接点 14 バネ部材 15 外部端子 16 治具支持部材 17 治具取付部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の第1保持部材と、環状シールパッ
    キンが設けられると共に該環状シールパッキンの内側に
    開口が形成されている第2保持部材とを具備し、該第1
    保持部材と該第2保持部材の間に被めっき基板を介在さ
    せ挟み込み保持することにより、前記環状シールパッキ
    ンが該被めっき基板の表面に密接すると共に、該被めっ
    き基板の被めっき面が前記開口に露出するように構成さ
    れた基板めっき治具において、 一端が前記第1保持部材又は第2保持部材に支点を中心
    に回動自在に支持され、且つ前記被めっき基板を保持し
    た状態の該第1保持部材と該第2保持部材の対向する両
    側辺を該側辺に沿って挟み込む断面コの字型の第1及び
    第2クランパを具備することを特徴とする基板めっき治
    具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板めっき治具におい
    て、 前記第1及び第2保持部材の前記第1及び第2クランパ
    で挟み込まれる側辺を被めっき基板の外周に近接する形
    状に形成し、該第1及び第2クランパの該側辺を挟み込
    む側辺の形状を対応して略同形状に形成したことを特徴
    とする基板めっき治具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板めっき治具におい
    て、 前記被めっき基板の形状は円形であり、前記第1及び第
    2保持部材の前記第1及び第2クランパで挟み込まれる
    側辺を被めっき基板の外周に近接してくの字状に形成
    し、該第1及び第2クランパの該側辺を挟み込む側辺の
    形状を対応してくの字状に形成したことを特徴とする基
    板めっき治具。
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