JP2001247421A - 腹足類忌避剤 - Google Patents

腹足類忌避剤

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JP2001247421A
JP2001247421A JP2000063440A JP2000063440A JP2001247421A JP 2001247421 A JP2001247421 A JP 2001247421A JP 2000063440 A JP2000063440 A JP 2000063440A JP 2000063440 A JP2000063440 A JP 2000063440A JP 2001247421 A JP2001247421 A JP 2001247421A
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Kaoru Takemura
薫 竹村
Masahiro Hatanaka
正博 畑中
Junji Tsukamoto
純司 塚本
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Sankei Chemical Co Ltd
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Sankei Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施用方法が簡単、かつ、省力的で基材回収の
必要がなく持続的効果を有する腹足類忌避剤の提供。 【解決手段】 イオン交換処理により、銅イオンを担持
させたゼオライト(一般式M2/nO・Al23・xS
iO2・yH2O)を有効成分とする腹足類忌避剤。 【効果】 製剤例の種類対象作物および散布または設置
方法により、忌避効果及びその持続性は異るが、1日な
いし2週間程度効果を持続させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅イオンを担持せ
しめた担持剤からなる腹足類忌避剤に関する。より具体
的には、ゼオライトを担持剤とし、銅イオンを銅として
所定量担持せしめた該忌避剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ナメクジ等の腹足類は、レタス、白菜、
イチゴ等の各種農作物、ミカン、ブドウ等の果樹類、花
卉類等の園芸作物等を加害し、大きな被害を与えてい
る。又、不快害虫として家屋の台所や風呂場等に出現
し、住民に不快感を与えたり、線虫類等の中間宿主とな
るため衛生害虫として注目されている。従来の防除法と
しては、たとえば、銅はナメクジ等の腹足類に忌避作用
を示すことが知られており、果樹等に銅線を巻き付けた
り、硫酸銅を染み込ました布を巻いたりする方法が行わ
れている。又、メタアルデヒド剤などの駆除剤が使用さ
れている。
【0003】上記の銅線や銅板、硫酸銅を使用する方法
については、金属銅では忌避効果が弱く、木の成長とと
もに幹に銅線等が食い込み、銅板では適当な長さに切断
するなど扱いが面倒である。硫酸銅は水溶性であるため
降雨等で流亡が懸念される。また硫酸銅は作物に薬害を
及ぼし、扱いが難しい。水不溶性の銅化合物等(塩基性
塩化銅、水酸化第二銅等)があるが、腹足類に忌避作用
を示す濃度で植物体に散布すると薬害を生じる。メタア
ルデヒド剤などの駆除剤においては、降雨などにより、
残効期間が短くなりやすい。例えば、特公昭60−33
803号には、電解質塩類の粉末を非水溶性の高分子の
溶剤溶液に分散させたものを所定の場所に直接塗布しも
しくは、他のシート基材上に塗布したものを腹足類の進
路に敷設することとしている。しかし、これ等の方法
は、塗布又は敷設に手数がかかり、広範囲又は不特定の
場所における腹足類の防除には適しない。また、特開平
8−59417号には、水不溶性銅含有化合物を含有し
てなるなめくじ忌避シートが示されている。この蛞蝓忌
避シートもシートの製造、使用、回収に手数がかゝる
点、および広範囲又は不特定の場所の防除には適しな
い。また、特開平8−298915号には、ネット等の
本体上に別途金属銅などからなる忌避剤を含有せしめた
ネット等を貼着せしめた柄眼目類害虫の防除資材が示さ
れている。しかし、この発明についても、上述の2発明
の持つ技術課題は解決されていない。以上の先行発明
は、いづれも腹足類の忌避剤をシート若しくはネット等
のシート又はネット等の基材上に分散固定させたもので
あり、その使用場所、設置方法が限定される点で効率的
でない。また、これらの発明は、銅のような忌避剤をシ
ートのような支持体もしくは塗布剤のような流動体内に
分散保持させる技術を開示しているが、銅成分を化合物
若しくはイオンとして各種の担持材(以下、担体とい
う)に担持させるという技術は開示していない。従っ
て、公知発明においては、銅化合物等は支持体上に物理
的に保持されているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のごとき問題点を
解決するために、本発明者等は銅イオンだけをゼオライ
トに担持させた銅担持ゼオライトを使用することに想到
した。後述のようにこの銅担持ゼオライトは、フロアブ
ル、水和剤、塗布剤、シート等色々な剤型に容易に加工
でき、フロアブル、水和剤については散布して使用する
が、使用濃度での植物に対する薬害もなく、果樹等に対
しては、散布及び塗布することでナメクジ等に対して有
効であり、樹木を痛めることもない。また、ゼオライト
が銅イオンを担持しているため、降雨による影響も受け
にくいことを知って、本発明を完成した。以上の記述か
ら明らかなように、本発明の目的は、広範囲又は重点的
に施用可能で、基材の回収の必要もない接続的効果を有
する腹足類忌避剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の(1)〜
(7)の構成を有する。
【0006】(1)イオン交換処理により銅イオンを担
持させた一般式M2/nO・Al2 3・xSiO2・yH
2O(ここでnは陽イオンMの原子価、xはシリカ係
数、yは結晶水の数を表す)で示されるゼオライトを有
効成分とする腹足類忌避剤。
【0007】(2)ゼオライトとしてP型ゼオライト、
X型ゼオライトもしくはA型ゼオライトを使用してなる
前記(1)に記載の腹足類忌避剤。
【0008】(3)フロアブル、水和剤、塗布剤として
なる前記(1)もしくは(2)に記載の腹足類忌避剤。
【0009】(4)シート状に成形してなる前記(1)
もしくは(2)に記載の腹足類忌避剤。
【0010】(5)銅イオンを担持剤に担持させてなる
腹足類忌避剤。
【0011】(6)担持剤が、ゼオライト、クレー、ベ
ントナイト、ケイソウ土、マグネシウム化合物、アルミ
ニウム化合物、ヤシ殻炭もしくは木炭から選ばれた一以
上の担持剤である前記(5)に記載の腹足類忌避剤。
【0012】(7)ゼオライトに銅もしくは銅化合物を
銅として1ないし12重量%担持させてなる銅イオン担
持ゼオライトを有効成分とする前記(1)〜(4)に記
載の腹足類忌避剤。
【0013】本発明に使用する銅担持ゼオライトは、好
ましくはP型及びX型ゼオライトに銅をもしくは銅化合
物を銅として1%〜12%重量%担持させた銅担持ゼオ
ライトである。本発明の構成と効果につき以下に説明す
る。本発明にいう銅イオンとは、水に接触もしくは溶解
した際、銅イオンを発生する金属銅もしくは銅化合物か
ら発生したものをいう。本発明で使用する担体は、いわ
ゆる化学物質の化学的若しくは物理的吸着に用いられる
公知の担持材例えば、ゼオライト、クレー、ベントナイ
ト、ケイソウ土、マグネシウム化合物、アルミニウム化
合物、ヤシ殻炭、若しくは、木炭等いづれも使用でき
る。これ等の担体は、粒状でも使用できるが、2次加工
における製剤の便宜上からは、粒径1〜30ミクロン程
度の微粉末状が好ましい。また、銅化合物の吸着に際し
ては、単に物理的な吸着でもよいが、好ましくはゼオラ
イトのように、銅化合物の一部と反応して複合化合物を
形成し、忌避剤としての使用にあたり銅イオンを発生し
得るものが好ましい。
【0014】以下、担体としてゼオライトを使用する場
合につき詳述する。一般に、ゼオライトとは一般式M
2/nO・Al23・xSiO2・yH2O(ここでnは
陽イオンMの原子価、xはシリカ係数、yは結晶水の数
をあらわす)で示される金属酸化物、アルミナ、シリカ
複塩である。また、ゼオライトには、周知のように天然
品と合成品とがあるが、本発明においては、いづれも使
用できる。ゼオライトには、また、結晶形によって、P
型、X型、A型等に区分されるが、本発明の忌避剤用と
しては、P型若しくはX型が好ましい。
【0015】本発明に係るゼオライト担体への銅イオン
の担持方法としては、好ましくは、所定の水溶性銅化合
物(例えば、硝酸銅、硫酸銅)の水溶液若しくは酸溶液
に所定温度で所定時間浸漬すればよい。該水若しくは酸
溶液中の銅化合物の濃度は限定されないが、被担持物中
の銅濃度を考慮すると0.1〜20重量%好ましくは
1.0〜10重量%である。酸溶液を使用する場合の酸
の種類も限定されないが、取扱い上の便から無機酸例え
ば塩酸、硫酸、硝酸が好ましい。
【0016】また、上述の浸漬処理の時間ならびに温度
についても格別の限定はない。時間については、例え
ば、10分ないし24時間、好ましくは30分ないし1
0時間最も好ましくは1時間ないし6時間である。担持
吸着の速さは所定条件下の浸漬液中の銅塩の濃度の減少
速度を予め経時的に測定しておいて濃度減少速度が0若
しくは一定値に近づいた時点で浸漬を終了すればよい。
浸漬温度についても限定されず、0℃〜100℃好まし
くは15゜〜25℃のような室温付近で実施すればよ
い。温度の高低による銅イオンの担体への吸着速度の変
化は、一般的には大きくない。
【0017】ゼオライト担体の水溶性銅化合物の吸着担
持が終了すれば、濾過および/または遠心分離等の公知
方法で固液分離し、必要ならば固体部分すなわち、銅化
合物を担持したゼオライト担体の水洗浄および乾燥を行
って本発明の銅イオンを担持させた腹足類忌避剤(以
下、本発明の忌避剤と云う)を得る。以上の製造法は、
担持剤としてゼオライト以外の例えばケイソウ土もしく
は木炭粉末を使用した場合も殆んど同様である。
【0018】以上のようにして得られた本発明の忌避剤
は、そのまゝ施用することもできるが、更に、公知の製
剤方法により、フロアブル、水和剤、塗布剤もしくはシ
ートとすることにより、より有効かつ、適確な腹足類の
防除が可能となる。これらの各種製剤中への本発明の忌
避剤の配合割合は限定されないが、通常各製剤に対し重
量比で0.1〜99重量%好ましくは1.0〜80重量
%、最も好ましくは2.0〜70重量%である。かくし
て、本発明の忌避剤を製剤した忌避剤(以下、本発明の
忌避製剤)が得られる。
【0019】次に、本発明の忌避製剤の使用方法につき
説明する。 (A)フロアブル製剤:水性のスラリー状の組成物であ
るので、撒布機で地上に例えば一定の巾で帯状に撒布し
て、地上を移動する腹足類の前記散布により形成された
帯状体を越える移動を防止する。より具体的には、例え
ば、ナメクジ等の加害を受けたくない植物、果樹等の下
部及びその周辺に、銅担持ゼオライト(銅担持量はイオ
ン交換の条件によって変わるが、銅担持量1%〜12%
の銅担持ゼオライト)を1〜40重量部、水99〜60
重量部からなる粒径は平均粒径1〜20μmの組成物を
水に希釈して散布する。 (B)水和剤:本発明の忌避製剤を例えば、水で100
倍に希釈して作物が栽培されている圃場若しくはハウス
の地面および/または作物上に散布する。作物上への直
接散布については該作物の収穫期より一定期間以上前で
なければならないことは勿論である。このような直接散
布の場合であっても、本発明の忌避製剤を使用した場合
は、公知の忌避剤を使用した場合に比較して効果が持続
するので、必要な銅量を節約でき、環境排水への悪影響
を回避し易い。より具体的には、例えば、ナメクジ等の
加害を受けたくない植物、果樹等の下部及びその周辺
に、銅担持ゼオライト(銅担持量はイオン交換の条件に
よって変わるが、銅担持量1%〜12%の銅担持ゼオラ
イト)を90〜100重量部、分散剤0〜10重量部か
らなる粒径は平均粒径5〜20μmの組成物を水に希釈
して散布する。 (C)塗布剤:はけ塗りのような操作は、多くは手作業
を必要とするので省力の見地から対象作物は、例えば、
みかんのような果樹の幹若しくは枝部分に適用するのが
よい。より具体的には、例えば、ナメクジ等の加害を受
けたくない果樹等の下部に、銅担持ゼオライト(銅担持
量はイオン交換の条件によって変わるが、銅担持量1%
〜12%の銅担持ゼオライト)を5〜40重量部、酢酸
ビニル等の樹脂10〜30重量部、水20〜60重量
部、増粘剤0〜10重量部からなる組成物を塗布する。 (D)シート剤:本発明の忌避剤を水分散性と付着性を
有する希釈剤例えば酢酸ビニルの水性懸濁液(註.樹脂
濃度30〜50重量%)と混合し、混合して得たシート
剤中の忌避剤濃度10〜90重量%好ましくは20〜8
0重量%とする。混合条件は、0〜100℃好ましくは
室温(10〜30℃)下にタンク型の容器中で両者を均
一に混合すればよい。得られたシート剤のシート類への
塗布に当っては、該剤を例えば2〜10倍に希釈して塗
布する。使用するシートの種類、材質は限定されない
が、例えば、ポリオレフィン製の不織布シートが望まし
い。ポリオレフィンのフィルム状シートも使用できる
が、忌避剤の塗布後、不使用期間が長いと塗布剤がはが
れるなどの問題が生じるおそれがある。より具体的に
は、例えば、ナメクジ等の加害を受けたくない場所及び
鉢底等に、銅担持ゼオライト(銅担持量はイオン交換の
条件によって変わるが、銅担持量1%〜12%の銅担持
ゼオライト)を20〜80重量部、酢酸ビニルの樹脂分
10〜20重量部からなる組成物を不織布、紙等にコー
ティングしたシートを樹木に巻き付けたり、鉢等に敷く
ようにする。
【0020】実施例1) P型ゼオライト1kg、蒸留水9.4L、0.5規定硝
酸600ml及び硝酸銅311gを24時間イオン交換
を行い銅担持量約8%の銅担持ゼオライトを製造した。
【0021】製剤例−1(フロアブル) 銅担持ゼオライト(銅担持量は8%/P型ゼオライト)
を14重量部、水86重量部からなり、湿式粉砕した
(平均粒径2.0μm)組成物。 製剤例−2(水和剤) 銅担持ゼオライト(銅担持量8%/P型ゼオライト)を
90重量部、分散剤(ニューカルゲン204:竹本油脂
(株)製)10重量部からなり、乾式粉砕した(平均粒
径9.8μm)組成物。 製剤例−3(塗布剤) 銅担持ゼオライト(銅担持量8%/P型ゼオライト)を
40重量部、酢酸ビニルの樹脂分20重量部、水40重
量部からなり、混合攪拌した組成物。 製剤例−4(シート剤) 銅担持ゼオライト(銅担持量8%/P型ゼオライト)を
80重量部、酢酸ビニル等の樹脂20重量部からなる組
成物を水で調製してポリオレフィン製不織布m 2 当たり
銅担持ゼオライトとして50g(銅換算で4g)になる
ようにコーティングしたシート。
【0022】試験例−1 製剤例−1(フロアブル)所定量の薬液を鉢植えキャベ
ツに噴霧器で散布し、キャベツの葉を経日的に切り取
り、マイマイを放飼したプラスチック容器に配置し残効
性を調査したものである。銅担持ゼオライトの懸濁液
は、15日目までの調査で、食害を受けていないことか
ら、食害防止効果に優れ、硫酸銅と比較しても、残効性
に優れることが確認された。結果を表−1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】試験例−2 製剤例−1(フロアブル)、製剤例−2(水和剤)を用
い、所定量の薬量を土壌表面に散布し、但し中央部直径
8cmの円をとり、その外側に20cm幅での散布で、
散布していない中央部にマイマイを放飼し、外への移動
個体数をもって忌避効果の調査したものである。処理区
では、1日経過後でも処理帯の外には1頭もでておら
ず、忌避効果はあり有効性が認められた。結果を表−2
に示す。
【0025】
【表2】
【0026】試験例−3 製剤例−3(塗布剤)を用いミカン樹の主幹部の地上5
0cmまでの部分に、はけで塗布し処理した。又製剤例
−4(シート)は主幹部、地上10cmの部分に巻き付
け、ガンカッターで固定した。尚樹上にいるマイマイを
全て除去後周囲半径1mを囲い、マイマイを30頭/区
放飼し3区設け、樹上への移動個体数をもって忌避効果
の調査をしたものである。11日後で塗布処理では1頭
/90頭、シート処理区では3頭/90頭、無処理区で
は42頭/90頭が樹木上への移動があり、忌避効果の
有用性が認められた。結果を表−3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】試験例−4 製剤例−4(シート)を洋ラン(ファレノプシス)を定
植した素焼き鉢の下に敷き、鉢底外周部からシートの外
縁まで5cmとり、シートの外周付近にチャコウラナメ
クジを20頭/鉢放飼し、鉢中及び植物体への進入個体
数を持って忌避効果を調査した。1日後で無処理が18
頭/20頭であったが、シート処理では移動個体が認め
られず、忌避効果の有用性が認められた。結果を表−4
に示す。
【0029】
【表4】
【0030】試験例−5 製剤例−1を用い、硫酸銅及び塩基性塩化銅と忌避効果
及び薬害を比較試験した。各薬剤の所定量をサニーレタ
スに散布し、マイマイを放飼し食害及び薬害を調査し
た。製剤例−1は食害0%、薬害は認められなかった
が、硫酸銅においては水浸状の斑点が認められ、処理3
日後にはしおれを生じ、塩基性塩化銅では、食害が認め
られた。結果を表−5に示す。
【0031】
【表5】
【0032】以上の試験例について、次のように解釈で
きる。試験例−1及び5より、腹足類に対し本発明の銅
担持ゼオライトを含む組成物は、硫酸銅より持続性のあ
る忌避効果を示し、塩基性塩化銅より強い忌避効果を有
することは明らかであり、また植物に対しても全く悪影
響は認められなかった。試験例−1〜5より、本発明の
銅担持ゼオライトを含む組成物は色々な剤型でもその忌
避効果は最大限に発揮でき、使用しやすく、かつ安全性
に優れた忌避剤であることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 純司 鹿児島県鹿児島市南栄2丁目9 サンケイ 化学株式会社内 Fターム(参考) 2B121 AA16 CC22 CC25 CC27 CC32 FA13 4H011 AE02 BA01 BB18 BC07 BC19 BC20 DA07 DA15 DA17 DC04 DD03 DD04 DH02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換処理により銅イオンを担持さ
    せた一般式M 2/nO・Al23・xSiO2・yH2
    O(ここでnは陽イオンMの原子価、xはシリカ係数、
    yは結晶水の数を表す)で示されるゼオライトを有効成
    分とする腹足類忌避剤。
  2. 【請求項2】 ゼオライトとしてP型ゼオライト、X型
    ゼオライトもしくはA型ゼオライトを使用してなる請求
    項1に記載の腹足類忌避剤。
  3. 【請求項3】 フロアブル、水和剤、塗布剤としてなる
    請求項1もしくは2に記載の腹足類忌避剤。
  4. 【請求項4】 シート状に成形してなる請求項1もしく
    は2に記載の腹足類忌避剤。
  5. 【請求項5】 銅イオンを担持剤に担持させてなる腹足
    類忌避剤。
  6. 【請求項6】 担持剤が、ゼオライト、クレー、ベント
    ナイト、ケイソウ土、マグネシウム化合物、アルミニウ
    ム化合物、ヤシ殻炭もしくは木炭から選ばれた一以上の
    担持剤である請求項5に記載の腹足類忌避剤。
  7. 【請求項7】 ゼオライトに銅もしくは銅化合物を銅と
    して1ないし12重量%担持させてなる銅イオン担持ゼ
    オライトを有効成分とする請求項1〜4に記載の腹足類
    忌避剤。
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