JP2001247108A - 容器殺菌方法及び装置 - Google Patents

容器殺菌方法及び装置

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JP2001247108A
JP2001247108A JP2000063162A JP2000063162A JP2001247108A JP 2001247108 A JP2001247108 A JP 2001247108A JP 2000063162 A JP2000063162 A JP 2000063162A JP 2000063162 A JP2000063162 A JP 2000063162A JP 2001247108 A JP2001247108 A JP 2001247108A
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container
flash lamp
ultraviolet flash
ultraviolet
light pulse
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JP2000063162A
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English (en)
Inventor
Jun Kaneko
純 金子
Masayuki Hoshikawa
雅之 星川
Katsuhiko Kobe
勝彦 幸部
Takashi Samejima
隆 鮫島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOKUHIN SANGYO DENSHI RIYO GI
SHOKUHIN SANGYO DENSHI RIYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
SHOKUHIN SANGYO DENSHI RIYO GI
SHOKUHIN SANGYO DENSHI RIYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの工程を要することなく、且つ廃水処理
を不要として容器を殺菌できるようにする。 【解決手段】 殺菌すべき容器1を下方から挿入できる
大きさとした殺菌筒3内の頂部に、容器1の口1aより
も細くしたU字管構造の紫外線フラッシュランプ2を下
向きに延びるように取り付けておく。殺菌筒3内の紫外
線フラッシュランプ2の上端部に反射板12を取り付け
る。上向きに置いた容器1の上方から殺菌筒3を被せ、
紫外線フラッシュランプ2を容器1の口1aを通して容
器1内に挿入し、紫外線フラッシュランプ2から光パル
スを照射させて、容器1の内面を殺菌する。光パルス照
射時に反射板12にて反射された光で、容器1の口1a
部分を外側から同時に殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品や飲料水等の容
器として用いられるガラス瓶やペットボトルの如き容器
を殺菌処理するために用いる容器殺菌方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス瓶やペットボトルの如き容器につ
いては、内容物を充填する直前の段階で容器内部の殺菌
処理が施されるが、従来行われている容器内部の殺菌方
法としては、先ず、薬品や洗剤等の洗浄液を容器内に注
入して殺菌と洗浄を行い、洗浄後に洗浄液を排出し、次
いで、温水等で容器内の薬品、洗剤等を洗い流し、しか
る後、乾燥させるという方法が一般的に採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
容器内部の殺菌方法の場合、薬品や洗剤等の注入工程、
排出工程、温水により洗い流す工程、乾燥工程等の多く
の工程が必要であるばかりでなく、薬品等を洗い流すこ
とから廃水を処理するための廃水処理装置やその設置場
所も必要となり、又、処理時間と多くの動力が必要であ
る。
【0004】そこで、本発明は、多くの工程を要するこ
となく、又、廃水等を出すことなく容器を殺菌すること
ができるようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、紫外線フラッシュランプを殺菌すべき容
器の内側に挿入してから光パルスを容器内側面に照射さ
せて、該容器の内側面を殺菌する容器殺菌方法及び装置
とする。
【0006】容器の内側で紫外線フラッシュランプから
光パルスを照射させると、容器内の高い殺菌効果が瞬時
に得られることになる。
【0007】又、紫外線フラッシュランプをU字型に折
り曲げて細長い構造として用いるようにすると、光パル
スの照射時に影を作ることがなくて有利となる。
【0008】更に、紫外線フラッシュランプからの光パ
ルスを容器内側面に照射した後、紫外線フラッシュラン
プ又は容器を90度回転させて再び光パルスを容器内側
面に照射させるようにしたり、紫外線フラッシュランプ
を2本1組として十字状に組み合わせて配置して、とも
にU字状に折り曲げて細長い構造として用いるようにす
ることにより、光パルスの照射範囲を更に広げることが
でき、径の大きい容器でもその内面を有効に殺菌できる
と共に内径のより大きい容器に適用できることになる。
【0009】更に又、紫外線フラッシュランプからの光
パルスを反射させ、反射した光パルスを容器口部の外側
面に照射させて、該容器口部の外側面を殺菌させるよう
にすると、より効率のよい殺菌処理が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0011】本発明の容器殺菌方法は、基本的には、図
1に示す如く殺菌すべきガラス瓶やペットボトルの如き
容器1の内部に、U字型に折り曲げて細長い構造とした
紫外線フラッシュランプ2あるいは棒状のままとした紫
外線フラッシュランプを、該容器1の深さに相応しい長
さとして挿入した後、紫外線フラッシュランプ2から所
要の発光エネルギーと発光回数で発光させた光パルスを
容器内部に照射させて容器内部の殺菌を行い、しかる
後、紫外線フラッシュランプ2を容器1の内部より抜き
出し、次の容器1の内部殺菌に備えるようにする。
【0012】紫外線フラッシュランプをU字管構造とし
た場合を例として本発明の容器殺菌方法について詳述す
ると、殺菌すべき容器1を覆うことができる大きさとし
た殺菌筒3を紫外線フラッシュランプ2の支持部とし
て、該殺菌筒3の頂部に、中間部を折り曲げてU字型に
形成し且つ容器1の口1aの内径よりも小さい寸法とし
たU字管構造の紫外線フラッシュランプ2の両端部を支
持させて、殺菌筒3の内側で下向きに延びるように配置
させ、該紫外線フラッシュランプ2と殺菌筒3が一体と
なって上下方向へ移動できるようにして、容器1はテー
ブル4上に一定高さで載置できるようにし、流体圧シリ
ンダの如き昇降装置5で殺菌筒3を昇降動作させること
により紫外線フラッシュランプ2が上向きに置かれた容
器1内に上方より挿入されて上方へ抜き出せるようにす
るか、又は、殺菌筒3と紫外線フラッシュランプ2に対
して容器1を図示しない昇降装置により昇降できるよう
にして、紫外線フラッシュランプ2が容器1内に挿入さ
れて上方へ抜き出せるようにする。更に、上記紫外線フ
ラッシュランプ2に発光指令を与える制御装置6を備え
る。
【0013】上記制御装置6は図2に示す如く、電源7
に接続した蓄電器8と、紫外線フラッシュランプ2が容
器1内に挿入されたことを検知するセンサー9と、該セ
ンサー9からの信号を基に紫外線フラッシュランプ2の
スイッチ10をONにする制御器11とからなる構成と
し、紫外線フラッシュランプ2が容器1内に挿入された
ことをセンサー9で検知するとスイッチ10がONにな
って紫外線フラッシュランプ2から光パルスが容器1の
内側面に照射されて殺菌が行われるようにしてある。
【0014】又、上記殺菌筒3内の上端部位置には、主
として容器1の口1aの外周部へ光パルスを反射させる
ようにする反射板12を、紫外線フラッシュランプ2の
基端部となる上端部の外周に張り出すように取り付けて
おくようにする。
【0015】上記紫外線フラッシュランプ2は、一例と
して、ランプ外径(D)が6mm、U字型に折り曲げた寸
法(W)が18〜20.5mm程度として容器1の口1a
内に挿入できる大きさとする。又、長さ(L)は長いも
ので20cm位とする。
【0016】容器1を殺菌する場合には、昇降装置5に
より殺菌筒3を下降させるか、又は、テーブル4を介し
容器1を上昇させることにより、容器1と殺菌筒3とを
上下方向に相対移動させて、容器1の上方から殺菌筒3
を被せるようにすると同時に、紫外線フラッシュランプ
2を容器1の口1aから容器1内に挿入させるようにす
る。紫外線フラッシュランプ2が容器1内に挿入される
と、その時点でセンサー9から制御器11に検知信号が
送られることにより、制御器11からの指令により紫外
線フラッシュランプ2を発光させ、容器1の内側面に光
パルスを照射させて殺菌するようにする。
【0017】上記において、U字管構造とした紫外線フ
ラッシュランプ2を用いるようにすれば、棒状の紫外線
フラッシュランプを用いる場合に比して、発光に供する
部分のみを容器1内の奥深くまで挿入することができ
て、基端部のソケット等の部分の影を作らないようにす
ることができる。したがって、この紫外線フラッシュラ
ンプ2の光パルスにより容器1内の全面を瞬時に殺菌す
ることができる。又、容器1内の殺菌時に、紫外線フラ
ッシュランプ2から照射された光パルスの一部は反射板
12にて反射されて容器1の外側、特に、容器1の口1
aの外周部に照射されることになるので、容器1の内容
物を飲むとき等で口を接触させる容器1の口1aの外周
部を同時に殺菌することができ、効率のよい殺菌処理を
行うことができる。上記容器1の殺菌時に、紫外線フラ
ッシュランプ2の光は殺菌筒3の存在により外部へ漏れ
ることはないので、付近にいる作業員に悪影響を与える
おそれはない。
【0018】上記U字管構造の紫外線フラッシュランプ
2を1本用いた場合の周方向の紫外線強度分布は、図3
に示す如く周方向で異なるため、容器1の内径が光の強
い領域x内にあれば殺菌効果があるが、容器1の内径が
光の強い領域xよりも大きいときには、光の弱いところ
で容器1内の殺菌効果が落ちる。
【0019】この場合には、紫外線フラッシュランプ2
を殺菌筒3に対して回動できるように支持させた構成と
した上で、たとえば、図1において二点鎖線で示すよう
に、殺菌筒3の頂部に、回動用の駆動装置としてサーボ
モータ13を設置しておいて、該サーボモータ13の駆
動により、紫外線フラッシュランプ2を水平方向に90
度回動変位させることができるようにして、その変位の
前後に紫外線フラッシュランプ2を発光させるようにす
れば、容器1内の全周に亘り殺菌効果を上げることがで
きる。なお、この場合、紫外線フラッシュランプ2を回
動させることに代えて、容器1を載せるテーブル4側に
回動用の駆動装置を装備させておいて、テーブル4を介
して容器1を90度回動させるようにしてもよい。
【0020】又、紫外線フラッシュランプ2を90度回
動させるか、又は容器1を90度回動させる代りに、図
4(イ)(ロ)に示す如く、紫外線フラッシュランプ2
を、2本1組として十字状に組み合わせ配置してともに
U字状に折り曲げて細長い構造として用いるようにする
こともできる。
【0021】この場合の周方向の紫外線強度分布は、図
5に示す如くなるため、光の強い領域y(y>x)を周
方向で広い範囲に均一化できて殺菌領域を広げることが
できる。したがって、より内径の大きい容器1の殺菌に
有効に適用することができるようになる。
【0022】次に、図6乃至図8は上記した本発明の容
器殺菌方法を連続的に実施するための装置の一例を示す
もので、殺菌すべきボトルの如き容器1を上向きに立て
て搬送する搬送コンベヤ15のライン途中位置の側方
に、周方向の上端面の1個所を低い位置16bとし且つ
周方向対向部分を最も高い位置16aとしてその間に上
りスロープ17aと下りスロープ17bを形成した所要
高さのガイド環17を、上記低い位置16bが搬送コン
ベヤ15側に向いて搬送コンベヤ15と同一レベルとな
るように固定設置し、上記ガイド環17の内側に、外径
を該ガイド環17の内径よりもやや小さくした円筒ケー
シング18の下部位置を挿入して水平方向へ回転駆動可
能に配置し、且つ該円筒ケーシング18の上端部外周位
置に、殺菌すべき容器1を下方から挿入できる大きさと
した殺菌筒3を、周方向に所要の配列ピッチで下向きに
取り付けて、該殺菌筒3内の頂部中心位置に、U字管構
造の紫外線フラッシュランプ2を、下向きに延びるよう
に取り付けて、上向きに置かれる容器1内に挿入できる
ようにし、又、上記円筒ケーシング18の上下方向中間
部の外周位置で且つ上記各殺菌筒3の直下方部に、容器
1を載置するためのパレット19を配置して、各パレッ
ト19を円筒ケーシング18に上下方向へのみ動けるよ
うにガイドする昇降ガイド機構20を介して組み付け、
該パレット19の下面部に取り付けたガイド輪21をガ
イド環17のスロープ17a,17bの上面に載せて、
円筒ケーシング18を回転させることによりパレット1
9が同時にガイド輪21を介しガイド環17のスロープ
17a,17b上を転動しながら周方向に移動し、この
間に昇降ガイド機構20にガイドされて各パレット19
が上りスロープ17aを移動しながら上昇してガイド環
17の最も高い位置16aを通過するときに容器1が殺
菌筒3内に自動的に挿入させられて紫外線フラッシュラ
ンプ2が容器1内に挿入されてから、該紫外線フラッシ
ュランプ2から光パルスを照射させるようにし、又、パ
レット19が下りスロープ17bに沿い移動するときに
容器1は徐々に下降されて殺菌筒3内から自動的に抜き
出されると共に紫外線フラッシュランプ2が容器1内か
ら抜き出されるようにする。
【0023】上記昇降ガイド機構20は、図8に一例を
示す如く、パレット19から円筒ケーシング18の中心
側へ向けて張り出させたアーム22と、該アーム22の
先端部に上下方向へ摺動自在に貫通させたロッド23
と、該ロッド23の上下端部を円筒ケーシング18の外
壁部に固定するようにした上下部のブラケット24と、
下部のブラケット24とアーム22の先端部との間に介
装させた軽弾発力設定のスプリング25とからなる。
【0024】又、上記搬送コンベヤ15とガイド環17
との間には、搬送コンベヤ15によって搬送されてきた
容器1をガイド環17の最も低い位置16bに位置する
パレット19上へ移載させるための移載装置としての搬
入円盤26と、紫外線フラッシュランプ2の光パルス照
射による殺菌処理後に下りスロープ17bより最も低い
位置16b付近まで送られてきた容器1をパレット19
上から搬送コンベヤ15上に移載させるための移載装置
としての搬出円盤27とを、左右に対峙させて回転駆動
可能に配置する。
【0025】上記容器移載装置としての搬入円盤26及
び搬出円盤27は、外周部に、円筒ケーシング18の各
パレット19の配列ピッチと同一ピッチ間隔で容器嵌入
溝28を設け、全体としてチェーンスプロケットの如き
形状をなして、円筒ケーシング18の回転周速度と同一
周速度で回転させるようにしてある。
【0026】更に、上記搬送コンベヤ15の搬入円盤2
6へ容器1を送り込む位置の横には、上流側から下流側
へ向けて次第に溝ピッチが大きくなって最下流部で上記
搬入円盤16の容器嵌入溝28のピッチと一致するよう
にした螺旋溝29が設けてある間隔調整用ローター30
を、搬送コンベヤ15と平行にして回転駆動可能に配置
し、搬送コンベヤ15上を送られてくる容器1を、回転
する間隔調整用ローター30の螺旋溝29に係合させ
て、搬送しながら容器1の間隔を搬入円盤26の容器嵌
入溝28のピッチに合わせられるようにする。
【0027】なお、搬入円盤26と搬出円盤27との間
には、搬入出時の容器1の倒れを防止するようにしたガ
イドプレート31が設けてある。又、円筒ケーシング1
8の外周部には、パレット19上の容器1が回転時の遠
心力で倒れるのを防止するようにしたガイドスリーブ3
2が配置してある。更に、Xは紫外線フラッシュランプ
発光殺菌領域、Yは搬入領域、Zは搬出領域を示す。
【0028】搬送コンベヤ15上に載せられた容器1が
搬入円盤26の近くまで搬送されてくると、これら容器
1は、回転する間隔調整用ローター30の螺旋溝29に
順に係合させられ、間隔を整えられて搬入円盤26の位
置へ達することになり、その位置で搬入円盤26の容器
嵌入溝28に嵌入させられ、該搬入円盤26の回転によ
り、円筒ケーシング18と一体に回動変位させられてい
るパレット19上に移載させられる。
【0029】容器1を載せたパレット19は、搬入領域
Yで円筒ケーシング18と一体に周方向へ移動させられ
て行くが、この際、パレット19は、下面側のガイド輪
21が上りスロープ17a上に乗っていて、該上りスロ
ープ17aに沿って徐々に上昇するよう変位させられな
がら、紫外線フラッシュランプ発光殺菌領域Xに入り、
上りスロープ17aの最も高い位置16a付近に達する
と、パレット19上の容器1は殺菌筒3内に自動的に挿
入させられることになると同時に、容器1内に、該容器
1の口を通してU字管構造の紫外線フラッシュランプ2
が自動的に挿入位置させられた後、紫外線フラッシュラ
ンプ2から光パルスが容器1の内側面に照射される。
【0030】紫外線フラッシュランプ2による光パルス
照射終了後、容器1は下りスロープ17bを通ることに
より徐々に下降させられ、これにより、容器1は殺菌筒
3から抜け出ることになると共に紫外線フラッシュラン
プ2が容器1内から引き抜かれる。搬出領域Zでは、パ
レット19が下りスロープ17bに沿わされることによ
りそのまま下流へ送られる。殺菌された容器1が搬出円
盤27の位置へ達すると、容器1は順に搬出円盤27の
容器嵌入溝28に嵌入させられ、搬出円盤27の回転に
伴って搬送コンベヤ15上に移載させられる。
【0031】このように、容器1が搬送されながら上昇
させられることにより下向きの紫外線フラッシュランプ
2が口1aから徐々に容器1内に入り、紫外線フラッシ
ュランプ2が発光して容器1内の殺菌を行った後、容器
1が下降させられることにより容器1内から紫外線フラ
ッシュランプ2が抜けるようにしてあるので、極めて短
時間に大量の容器を自動的に殺菌することができる。
又、薬剤や洗剤を使用しないので、廃水処理が不要で、
それに伴う公害の発生もない。
【0032】次に、図9(イ)(ロ)は本発明の容器殺
菌方法を連続的に実施するための装置の他の例を示すも
ので、図6乃至図8で容器1を上下方向へ変位させて該
容器1内に紫外線フラッシュランプ2を挿入したり、容
器1内から抜き出したりするようにしたことに代えて、
紫外線フラッシュランプ2を上下方向に変位させて容器
1内に挿入したり、容器1内から抜き出したりできるよ
うにしたものである。すなわち、図6乃至図8に示した
ものと同様な構成において、ガイド環17の上面に上り
スロープ17aと下りスロープ17bを形成することに
代えて、ガイド環17の上面を、周方向に一定の高さレ
ベルの搬送面17cとし、又、パレット19から張り出
させたアーム22を昇降ガイド機構20のロッド23に
昇降自在に支持させることに代えて、アーム22を円筒
ケーシング18の外壁面部に固定し、且つ上記昇降ガイ
ド機構20のロッド23に、殺菌筒3をブラケット33
を介して昇降自在に支持させ、更に、周方向に並ぶ各殺
菌筒3の外周方部に、下面の1個所を高い位置34aと
し周方向の対向位置を低い位置34bとしてスロープ状
に形成したリング状のガイドレール34を、高い位置3
4aが搬送コンベヤ15側となって低い位置34bが搬
送コンベヤ15から離れるように固定して、該ガイドレ
ール34に、各殺菌筒3を上下のガイドローラ35を介
して係合させ、円筒ケーシング18の回動に伴わせて、
殺菌筒3がガイドレール34に沿って移動できるように
して、殺菌筒3がガイドレール34の最も低い位置34
bへ下降したときに、パレット19上の容器1が殺菌筒
3内に相対的に入り込むと共に紫外線フラッシュランプ
2が容器1内の奥深くまで挿入されるようにした後、容
器1が殺菌筒3より抜かれて紫外線フラッシュランプ2
が容器1内より抜かれるようにし、その間に紫外線フラ
ッシュランプ2が発光するようにしたものである。
【0033】図9(イ)(ロ)に示すような構成を採用
しても、上記図6乃至図8に示す装置の場合と同様な作
用効果が奏し得られる。
【0034】なお、図8、図9(ロ)では、U字管構造
の紫外線フラッシュランプ2を殺菌筒3に1本だけ取り
付けた状態を示しているが、図4(イ)(ロ)に示すよ
うな2本構造を用いるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、紫外
線フラッシュランプを殺菌すべき容器の内側に挿入して
から光パルスを容器内側面に照射させて、該容器の内側
面を殺菌する容器殺菌方法及び装置としてあるので、光
パルスの照射により、瞬時に効率よく容器内側全面の殺
菌処理を行うことができて、薬品や洗剤等を用いる場合
の如き多くの工程を必要とすることなく、又、廃水等の
処理も必要とすることなく容器の殺菌処理を行うことが
でき、又、紫外線フラッシュランプをU字型に折り曲げ
て細長い構造として用いるようにすることにより、光パ
ルスの照射時に影を作ることがなくて極めて有利とな
り、更に、紫外線フラッシュランプからの光パルスを容
器内側面に照射した後、紫外線フラッシュランプ又は容
器を90度回転させて再び光パルスを容器内側面に照射
させるようにしたり、紫外線フラッシュランプを2本1
組として十字状に組み合わせて配置して、ともにU字状
に折り曲げて細長い構造として用いるようにすることに
よって、光パルスの照射範囲を広げることができて、径
の大きい容器でもその内面を有効に殺菌することがで
き、更に又、紫外線フラッシュランプからの光パルスを
反射させ、反射した光パルスを容器口部の外側面に照射
させて、該容器口部の外側面を殺菌させるようにするこ
とにより、容器内、外側を効率よく殺菌処理することが
できる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器殺菌方法の実施の一形態を示す概
略図である。
【図2】制御装置のブロック図である。
【図3】U字管構造の紫外線フラッシュランプを1本用
いた場合の周方向紫外線強度分布図である。
【図4】本発明の容器殺菌方法の他の実施の形態を示す
もので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のA
−A方向拡大矢視図である。
【図5】U字管構造の紫外線フラッシュランプを2本組
み合わせて用いた場合の周方向紫外線強度分布図であ
る。
【図6】本発明の容器殺菌方法を連続して実施するため
に用いる装置の一例を示す一部切断概略平面図である。
【図7】図6のB−B方向矢視図である。
【図8】昇降ガイド機構の一例を示す側面図である。
【図9】本発明の容器殺菌方法を連続して実施するため
に用いる装置の他の例を示すもので、(イ)は図6のC
−C方向矢視に相当する概略図、(ロ)は(イ)のD−
D方向拡大矢視図である。
【符号の説明】 1 容器 1a 口 2 紫外線フラッシュランプ 3 殺菌筒(支持部) 5 昇降装置 6 制御装置 12 反射板 13 サーボモータ(駆動装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸部 勝彦 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石 川島播磨重工業株式会社本社内 (72)発明者 鮫島 隆 茨城県土浦市中向原635 プリマハム株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線フラッシュランプを殺菌すべき容
    器の内側に挿入してから光パルスを容器内側面に照射さ
    せて、該容器の内側面を殺菌することを特徴とする容器
    殺菌方法。
  2. 【請求項2】 紫外線フラッシュランプをU字型に折り
    曲げて細長い構造として用いるようにする請求項1記載
    の容器殺菌方法。
  3. 【請求項3】 紫外線フラッシュランプからの光パルス
    を容器内側面に照射した後、紫外線フラッシュランプ又
    は容器を90度回転させて再び光パルスを容器内側面に
    照射させるようにする請求項2記載の容器殺菌方法。
  4. 【請求項4】 紫外線フラッシュランプを2本1組とし
    て十字状に組み合わせて配置して、ともにU字状に折り
    曲げて細長い構造として用いるようにする請求項1記載
    の容器殺菌方法。
  5. 【請求項5】 紫外線フラッシュランプからの光パルス
    を反射させ、反射した光パルスを容器口部の外側面に照
    射させて、該容器口部の外側面を殺菌させるようにする
    請求項1、2、3又は4記載の容器殺菌方法。
  6. 【請求項6】 光パルスを照射するようにしてある紫外
    線フラッシュランプを支持部に支持し、該紫外線フラッ
    シュランプを、殺菌すべき容器の内側に挿入したり、容
    器内から抜き出したりできるように該紫外線フラッシュ
    ランプ又は容器を変位させるための装置を備え、且つ紫
    外線フラッシュランプが容器の内側に挿入されると該紫
    外線フラッシュランプから光パルスを容器内側面に照射
    させるようにする制御装置を備えた構成を有することを
    特徴とする容器殺菌装置。
  7. 【請求項7】 紫外線フラッシュランプをU字型に折り
    曲げて細長い構造として、その両端部を支持部に支持さ
    せた請求項6記載の容器殺菌装置。
  8. 【請求項8】 支持部に紫外線フラッシュランプを回動
    できるように支持させて、該支持部に、紫外線フラッシ
    ュランプを90度ずつ回動させるための駆動装置を設置
    した請求項7記載の容器殺菌装置。
  9. 【請求項9】 紫外線フラッシュランプを2本1組とし
    て十字状に組み合わせて配置して、ともにU字状に折り
    曲げて細長い構造とし、且つ各紫外線フラッシュランプ
    の両端部を支持部に支持させた請求項6記載の容器殺菌
    装置。
  10. 【請求項10】 支持部に、紫外線フラッシュランプか
    らの光パルスを容器の口部の外側面に反射させるように
    する反射板を取り付けた請求項6、7、8又は9記載の
    容器殺菌装置。
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