JP2001247038A - 遮断機 - Google Patents

遮断機

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JP2001247038A
JP2001247038A JP2000061598A JP2000061598A JP2001247038A JP 2001247038 A JP2001247038 A JP 2001247038A JP 2000061598 A JP2000061598 A JP 2000061598A JP 2000061598 A JP2000061598 A JP 2000061598A JP 2001247038 A JP2001247038 A JP 2001247038A
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torque
spring
rotating
blocking rod
circuit breaker
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JP2000061598A
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Hiroyasu Ando
裕康 安藤
Tomohiko Kajiki
智彦 加治木
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮断桿とバランスさせるバランスウエイトを
軽減あるいは省略し、遮断機の組み立てあるいは据え付
け作業を容易に行う。 【解決手段】 その両端がそれぞれ回動軸から離間した
位置において遮断機本体10と回動部20とに支持され
るように伸縮バネ40を設ける。伸縮バネ40は、回動
部20の回動に伴い弾性力を発生し、回動部20に対し
て遮断桿24の上昇する方向の回動トルクを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断桿を回動して
昇降させる遮断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、遮断桿を備えた回動部を駆動
機構例えば電動モータにより回動し、遮断桿を昇降する
遮断機がある。遮断桿は、その自重により、回動部に対
して遮断桿を下降させる方向の回動トルクを与える(以
下、このトルクを遮断桿自重トルクと記す)。この遮断
桿自重トルクは、遮断桿を上昇させる際の駆動機構の負
荷となるため、従来の遮断機では、この負荷の軽減を目
的に、回動部にバランスウエイトを備える。このバラン
スウエイトは回動軸に対して遮断桿の重心の反対側に設
けられており、その自重により遮断桿を上昇する方向の
回動トルクを発生させる。この回動トルクにより遮断桿
自重トルクを相殺し、遮断桿の駆動に要する負荷を軽減
する。
【0003】また、従来の遮断機、特に踏切に設置され
る遮断機にあっては、安全確保の観点からもこのバラン
スウエイトが用いられる。即ち、駆動機構が回動トルク
を発生できなくなった際に遮断桿がその自重により適切
な速度で下降するよう、バランスウエイトの取り付け位
置および取り付け方向の調整を行う。できるだけ下降工
程全域にわたって適切な下降速度を確保するため、遮断
桿の複数の位置(例えば水平位置と垂直位置)において
バランス調整が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遮断機、特に長い遮断桿を有する遮断機にあ
っては、バランスウエイトの重量が重く、その取付作業
および調整作業は困難であり、遮断機の組み立てあるい
は据え付けに多大な手間を要するものであった。
【0005】このような事情から、本出願人は、既に特
開平10−119781号に開示される遮断機を提案し
た。この遮断機は、バランスウエイトに替えて、遮断桿
回動軸に巻回されるねじりバネを備え、このねじりバネ
の弾性力を利用して遮断桿自重トルクを相殺し、バラン
スウエイトの軽量化あるいは省略を図るものである。と
ころが、長い遮断桿の自重トルクに対抗させるため、ね
じりバネによる相殺トルクを増大すると、遮断機本体が
大型化してしまう。これは、ねじりバネは遮断機の中心
部に位置する遮断桿回動軸に巻回して設けられるため、
弾性力の増加によりそのサイズが増大すると、回動軸周
囲の部品をより周辺側に配置させる必要が生じるからで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明の遮断機は、伸長または圧縮により弾性力を生じる伸
縮バネを有する。この伸縮バネは、その両端をそれぞれ
回動軸から離間した位置において本体と回動部とに支持
され、この弾性力により回動部に対して遮断桿の上昇す
る方向の回動トルクを与える。
【0007】このような構成によれば、伸縮バネの回動
トルクにより遮断桿自重トルクを相殺し、バランスウエ
イトを軽量化あるいは省略することができるため、遮断
機の組み立てあるいは据え付け作業を容易にし、これら
にかかる所要時間を短縮することが可能となる。また、
伸縮バネは、ねじりバネのように本体中心部に設置する
必要がないため、遮断機の大型化を抑制することができ
る。
【0008】また、本発明の遮断機は、伸縮バネとは別
に、回動部に対して遮断桿の上昇する方向の回動トルク
を与える回動トルク付与機構を有することを特徴とす
る。なお、この回動トルク付与機構としては、例えば、
ねじりバネ、バランスウエイト、伸縮バネ等を用いるこ
とが可能である。
【0009】回動トルク付与機構を設けることにより、
相殺トルクの増大が可能となるとともに、伸縮バネおよ
び回動トルク付与機構のそれぞれの大きさおよび配置を
適切に構成して遮断機の大型化をさらに抑制することが
可能になる。
【0010】また、本発明の遮断機は、伸縮バネの与え
る回動トルクと、回動トルク付与機構の与える回動トル
クとは、その回動トルクの増加する回動方向が同一であ
ることを特徴とする。
【0011】前述したように、駆動機構のトルクが無い
状態で遮断桿が適切な速度で下降するためには、遮断桿
自重トルクと相殺トルク(バネあるいはバランスウエイ
トによるトルク)とを適切にバランスさせる必要があ
る。このバランスの調整は相殺トルクの調整、例えば相
殺トルクを作用させる回動角度の範囲の調整により行
う。ところで、遮断桿が長いほど遮断桿自重トルクは大
きく、遮断桿自重トルクの回動角度に対する変化率も大
きい。このような遮断桿自重トルクを有効に相殺するに
は、相殺トルクの回動角度に対する変化率も大きくせざ
るを得ない。ところが、作用角度の範囲の調整により相
殺トルクの調整を行う場合、この変化率が大きいと、調
整角度に対するトルク変動代が大きくなり、回動トルク
の調整精度が悪くなる。そこで本発明では、相殺する回
動トルクをこのように(即ち、回動につれてともに増加
あるいは減少する回動トルクに)分担させる。このよう
な構成によれば、分担により変化率の低減された回動ト
ルクに対して作用角度の範囲の調整を行うことができる
ため、バランス調整をより精度よく行うことが可能とな
る。
【0012】また本発明は、伸縮バネの与える回動トル
クと、回動トルク付与機構の与える回動トルクとは、そ
の回動トルクの増加する回動方向が逆であることを特徴
とする。
【0013】遮断桿自重トルクを一つの伸縮バネあるい
は回動トルク付与機構により相殺するよう構成すると、
遮断桿の所定の位置で行ったバランス調整が、他の位置
でのバランスに影響を与えてしまう場合がある。本発明
によれば、伸縮バネによる回動トルクの大きい位置で
は、回動トルク付与機構による回動トルクを小さくし、
また逆に、回動トルク付与機構による回動トルクの大き
い位置では、伸縮バネによる回動トルクを小さくするこ
とができる。したがって、これらの位置において大きな
回動トルクを与える側を調整し、他の位置でのバランス
への影響を低減することができる。即ち本発明によれ
ば、より精度よくバランス調整を行うことができる。こ
のような回動トルクを与える機構として例えばバランス
ウエイト等を用いることができる。
【0014】また、本発明の遮断機は、伸縮バネを、回
動部の所定の回動角度において自由長となるよう設け
た。これにより、伸縮バネの遮断機への取り付けを容易
に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる遮断機を踏
切用電動遮断機に適用した本発明の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図1には遮断機の要部構
成を示す図を、図2には遮断機の要部構成を図1の左側
から見た図を、図3には回動トルク調整機構の説明図
を、また図4には回動に伴う各回動トルクの大きさ(絶
対値)の変化を、それぞれ示す。
【0016】まず、遮断機1の構成について説明する。
この遮断機1は、設置面に固定設置される遮断機本体1
0と、遮断機本体10において回動自在に軸支される回
動部20と、図示しない駆動機構と、伝達機構30と、
伸縮バネ40と、バランスウエイト50と、ねじりバネ
60とを備える。以下、これら各要素について詳細に説
明する。
【0017】遮断機本体10は、その内部に、図示しな
い駆動機構例えば電動モータ、および一部図示しない伝
達機構30を備える。駆動機構の発生した回動トルクは
伝達機構30に伝達される。伝達機構30は、ピニオン
31と扇形歯車32とを有し、駆動機構からの回動トル
クを、ピニオン31から扇形歯車32に伝達する。
【0018】回動部20は、扇形歯車32、シャフト2
1、遮断桿支持部材23、および遮断桿24を備える。
扇形歯車32は、シャフト21に固定され、回動部20
の一部を兼ねる。遮断機本体10の側壁には軸支部例え
ばベアリング(11a,11b)が設けられており、シ
ャフト21は、この軸支部(11a,11b)に回動自
在に水平に軸支される。このシャフト21の両端は遮断
機本体10からそれぞれ外部に突出している。このうち
一方の突出部において遮断桿24が支持される。即ち突
出部には、遮断桿24の基端側を固定する遮断桿支持部
材23が固定される。遮断桿24は、シャフト21の軸
方向即ち回動軸方向に対して垂直な方向に伸びるよう支
持される。このような構成において、扇形歯車32の回
動に伴い、回動部20は一体となって回動し、遮断桿2
4は回動軸100に垂直な面で昇降する。なお、回動部
20の回動範囲は、図示しない回動範囲規制機構によ
り、遮断桿下降位置(例えば水平位置)と遮断桿上昇位
置(例えば垂直位置)との間に規制される。また遮断桿
24は、下降位置において、回動部20の回動軸100
より下側にオフセットして装着されている。
【0019】このような構成において、遮断桿24の自
重が回動部に与える回動トルク(遮断桿自重トルク)T
bは、遮断桿24の重心と回動軸100との水平距離
と、遮断桿24の重量との積となる。本実施形態の構成
では、遮断桿24が下降位置にある際には、この水平距
離は最大となり、遮断桿24の上昇につれてこの水平距
離は小さくなる。即ち、図4に示すように、遮断桿自重
トルクTbは、遮断桿24の下降位置において最大とな
り、遮断桿24の上昇につれて小さくなる。
【0020】伸縮バネ40は、遮断機本体10および回
動部20に、その両端の回動を自在に支持される。この
伸縮バネ40は、回動部20においては回転軸に対し遮
断桿24の重心と反対側の位置において支持され、また
遮断機本体10においては回転軸の下方位置に支持され
ている。また本実施形態では伸縮バネ40を引っ張りバ
ネとして用い、遮断桿24の下降位置側においては伸び
が大きく(即ち弾性力大)、遮断桿24の上昇につれて
伸びが小さく(即ち弾性力小)なるよう設ける。このよ
うな構成において、伸縮バネ40は、回動部20に対し
て遮断桿24を上昇させる方向の回動トルクTsを与
え、その大きさは、図4に示すように、遮断桿24の下
降位置において最大となり、遮断桿24の上昇につれて
小さくなる。なお、伸縮バネ40は、回動部20の所定
の回動角度において自由長となる。本実施形態では回動
部が上昇位置より20deg下降側に回動した位置にお
いて、伸縮バネ40が自由長となるようにしている。こ
のような構成により、伸縮バネ40に弾性力を加えるこ
となく、伸縮バネ40を容易に装着することができる。
【0021】伸縮バネ40はその両端にバネホルダ41
a,41bを備える。遮断機本体10には、その外壁面
から遮断機本体内側に突出したバネ支持部材42が設け
られ、バネホルダ41aは、このバネ支持部材42に回
動自在に支持されている。また、連結部材43は、扇形
歯車32とバネホルダ41bとの間を、その両端におい
てそれぞれ回動自在に連結している。なお、連結部材4
3は、扇形歯車32の両端をアーム44a,44bによ
り回動自在に挟持している。このような構成により、伸
縮バネ40は、回動部20の回動中に、遮断機本体10
における支持部と回動部20における支持部とを結ぶ直
線上(即ちバネホルダ41aのバネ支持部材42による
支持部とアーム44a,44bの扇形歯車32における
支持部とを結ぶ直線上)に維持される。こうして伸縮バ
ネ40およびこれを支持する部材に生じる応力が低減さ
れる。
【0022】シャフト21は、遮断桿24側の他端側に
おいても遮断機本体10の外側へ突出し、この突出部に
は、ウエイト支持部材51、およびこれに固定されるバ
ランスウエイト50が取り付けられている。本実施形態
では、このバランスウエイト50を、主として遮断桿2
4が上昇位置にある際のバランスに用いる。このため、
ウエイト支持部材51を含めたバランスウエイト50の
重心は、回動軸100に対して、遮断桿24の上昇位置
での重心と反対側に位置させる。本実施形態では、回動
軸100に対し遮断桿24のオフセット方向と反対側に
設けられている。バランスウエイト50の回動部に与え
る回動トルクTwは、バランスウエイト50の重心と回
動軸100との水平距離と、バランスウエイト50の重
量との積となる。本実施形態の構成では、遮断桿24が
上昇位置にある際には、この水平距離は最大となり、遮
断桿24の下降につれてこの水平距離は小さくなる。し
たがって、バランスウエイト50が回動部20に与える
回動トルクTwは、図4に示すように、遮断桿24の垂
直位置において最大となり、遮断桿24の下降につれて
小さくなる。
【0023】ねじりバネ60は、シャフト21の周囲に
間隙をもって巻回されている。ねじりバネ60の一端に
は扇形歯車32が固定され、他端には係止部材61が固
定されている。係止部材61は、その中央部にシャフト
21の直径より大きな直径の貫通孔62を有する板状の
部材である。遮断桿24の下降方向の回動に伴い、係止
部材61の端面は、遮断機本体10に設けられた係止位
置調整機構63例えばボルト−ナットに係止される。こ
のような構成において遮断桿24が下降方向への回動す
ると、扇形歯車32が回動し、係止部材61が係止位置
調整機構63に係止されるため、ねじりバネ60は回動
方向にねじられる。これによりねじりバネ60は、回動
方向と反対方向即ち遮断桿24の上昇方向に、扇形歯車
32即ち回動部20に対して回動トルクを与える。そし
て図4に示すように、その回動トルクTrの大きさは下
降位置側において最大であり、遮断桿の上昇に伴って小
さくなる。
【0024】遮断機本体10の外壁には貫通孔64が複
数設けられ、係止位置調整機構63例えばボルト−ナッ
トは、これら各貫通孔64に対し着脱自在に設置され
る。係止位置調整機構63の装着位置に応じて、係止部
材61が係止される回動角度、即ちねじりバネによる回
動トルクの発生開始角度が変化する。係止位置調整機構
63を遮断桿上昇側63aとした際には遮断桿上昇開始
とともにねじりバネ60による回動トルクの作用が開始
され、遮断桿下降側63bとした際には遮断桿上昇開始
後所定の角度を経た後にねじりバネ60による回動トル
クの作用が開始される。このようにして係止位置調整機
構63は、回動トルクを調整する回動トルク調整機構と
して機能する。なお、回動に伴うねじりバネによる回動
トルクの変化率は、ねじりバネのねじり角に対するバネ
定数に依存し、係止位置には依存しない。
【0025】次に、本実施形態の遮断機において回動部
に作用する回動トルクおよびその調整について図を参照
して説明する。図4には、各回動トルクの回動に伴う変
化を、図5には、遮断桿トルクおよび相殺トルクにおけ
る各トルクの内訳を示す説明図を、また図6には、相殺
トルクの調整について示す説明図を、それぞれ示す。図
5に示す各トルクは、係止位置調整機構63が遮断桿上
昇側63aに位置する際の値である。図6には、係止位
置調整機構63が遮断桿上昇側63aに位置する際のト
ルクを破線で、また遮断桿下降側63bに位置する際の
トルクを実線でそれぞれ示す。これらの図において、横
軸は遮断桿の角度(deg)とし、下降位置(水平位
置)を0(deg)、上昇位置を90(deg)として
いる。また縦軸は回動トルクの絶対値を示す。なお本実
施形態では、遮断桿自重トルクTbは遮断桿下降方向に
作用し、その他の回動トルクは全て遮断桿上昇方向に作
用する。
【0026】遮断桿自重トルクTbは、遮断桿24の下
降位置において最大値(=Tb1)となり、遮断桿24
の上昇につれて小さくなる。また本実施形態において
は、遮断桿20は回動軸100に対してオフセットして
いるため、遮断桿が上昇位置にある際にも遮断桿自重ト
ルク(=Tb2)が生じている。
【0027】遮断桿自重トルクTbからこれを相殺する
合計トルクTtを差し引いたトルク(差分トルクTd;
図5)が駆動負荷として作用する。即ち、この差分トル
クTdが小さい程駆動に要するエネルギは少なくてす
む。駆動機構は、この差分トルクTdより大きなトルク
を発生して遮断桿24を昇降させる。
【0028】この遮断桿自重トルクTbの相殺のため、
遮断機1は、伸縮バネ40と、回動トルク生成機構とを
備える。本実施形態では、この回動トルク生成機構とし
て、ねじりバネ60と、バランスウエイト50とを備え
る。図4に示すように、伸縮バネ40による回動トルク
Ts、およびねじりバネ60による回動トルクTrは、
いずれも遮断桿24の下降位置において最大となり、遮
断桿24の上昇につれて小さくなる。伸縮バネ40は、
上昇位置より20deg下降した位置(=70deg)
において自由長となるよう構成するため、この位置にお
いてトルクTs=0となる。
【0029】ねじりバネ60によるトルクTrは、係止
位置調整機構63により調整される。上昇位置(90d
eg)においてねじり無しとなるよう係止位置が調整さ
れた場合には(図6の破線)、上昇位置においてねじり
バネ60による回動トルクTrは0となる。上昇位置か
ら所定角度下降した位置(図6の例では60deg)に
おいてねじり無しとなるよう係止位置が調整された場合
には(図6の実線)、この位置においてねじりバネ60
による回動トルクTrmは0となる。ねじりバネ60の
弾性力はねじり角度に比例するため、いずれの場合にも
ねじりバネ60によるトルクTrの回動角度に対する変
化率は同一である。
【0030】またバランスウエイト50による回動トル
クTwは、遮断桿24の上昇位置において最大となり、
遮断桿24の下降につれて小さくなる。
【0031】伸縮バネ40は、回動軸100より離間し
た位置に設けることができるため、容易に大きな回動ト
ルクを与えることができる。このため、本実施形態で
は、回動に伴う遮断桿自重トルクTbの増大につれて伸
縮バネ40の与える回動トルクTsが増大するように伸
縮バネ40を設けている。
【0032】また、伸縮バネ40とともに回動トルク付
与機構(ねじりバネ60、バランスウエイト50)を設
けることにより、相殺トルクを増大でき、また伸縮バネ
40および回動トルク付与機構のそれぞれの大きさおよ
び配置を適切に構成して遮断機の大型化をさらに抑制す
ることができる。
【0033】前述したように、駆動機構による駆動トル
クが無くなった場合には、遮断桿24がその自重により
下降するよう構成する必要がある。即ち、遮断桿自重ト
ルクを相殺する合計トルクTtは、遮断桿自重トルクT
bより大きくならないよう調整する必要がある。本実施
形態では遮断桿24の下降位置および上昇位置における
各相殺トルクTt1,Tt2を調整する。下降位置にお
ける相殺トルクTt1の調整は、ねじりバネ60の与え
るトルクTrの調整により行う。図6から明らかなよう
に、係止位置調整機構63の調整によりねじりバネの与
えるトルクTrが増減し、これにより相殺トルクTt1
が増減する。本実施形態では、係止位置調整機構63を
遮断桿上昇側63aとしたときは相殺トルクTtは大き
く(Tt1)、係止位置調整機構63を遮断桿下降側6
3bとしたときは相殺トルクTtは小さくなる(Tt
m)。
【0034】ねじりバネ60の回動角度に対するトルク
変化率は、相殺トルクTtの回動角度に対するトルク変
化率より小さい。トルク変化率が小さいほど調整角度あ
たりのトルク値を小さくできるから、相殺トルクをこの
ように(即ち、回動トルクの増加する回動方向が同一で
ある複数の回動トルクに)分担させて、トルク変化率の
小さい回動トルクに対して作用する角度範囲例えばトル
ク発生開始角度の調整を行うことにより、より精度よく
相殺トルクの調整即ちバランス調整を行うことができ
る。さらに本実施形態では、ねじりバネ60による回動
トルクTrの変化率を、伸縮バネ40による回動トルク
Tsの回動角度に対する変化率より小さくしている。こ
のように、分担させた回動トルクのうち回動角度に対す
る変化率が低い方のトルクに対し、その作用角度の範囲
を調整することにより、さらに精度よくトルク調整即ち
バランス調整を行うことができる。
【0035】また、本実施形態では、図5に示すよう
に、相殺トルクTtを、さらに伸縮バネ40の与える回
動トルクTsの増加につれて減少する回動トルク(本実
施形態ではバランスウエイト50による回動トルクT
w)に分担させている。即ち、伸縮バネ40による回動
トルクTsとバランスウエイト50による回動トルクT
wとは、回動に伴う増減方向が逆方向である。また図6
から明らかなように、前述したねじりバネによるトルク
Trの調整は、下降位置での相殺トルクをTt1からT
t1mにΔTだけ変化させるが、上昇位置での相殺トル
クTt2は変化させない。また逆に、例えばバランスウ
ェイト50の取り付け位置調整により上昇位置で相殺ト
ルクTt2の調整を行った場合にも、下降位置での相殺
トルクTt1は変化しない。このように、遮断桿自重ト
ルクを、回動につれて上昇する回動トルクと同じ方向の
回動につれて減少する回動トルクとに分担して相殺する
ことにより、所定の位置でのバランス調整による他の位
置でのバランス調整への影響を低減し、より精度よくバ
ランス調整を行うことができる。
【0036】なお、本発明は前述した実施形態には限ら
れない。回動トルク付与機構としては、伸縮バネ、ねじ
りバネ、あるいはバランスウエイトのいずれを用いても
よい。また、伸縮バネを圧縮により弾性力を生じる圧縮
バネとしてもよいし、伸縮バネの支持位置を他の位置と
してもよい。例えば、遮断機本体においては回動軸10
0の上方で支持され、回動部においては遮断桿において
支持される引っ張りバネとして用いてもよい。また、相
殺トルクの調整を伸縮バネの調整により行ってもよい。
これは例えば固定部側あるいは回動部側に伸縮バネを着
脱自在な支持位置を複数設け、この支持位置を切り替え
ることにより可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伸縮バネの回動トルクにより遮断桿の自重による回動ト
ルクを相殺し、バランスウエイトを軽量化あるいは省略
することができるため、遮断機の組み立てあるいは据え
付け作業を容易にし、これらにかかる所要時間を軽減す
ることが可能となる。
【0038】また本発明によれば、さらに回動トルク付
与機構を設けることにより、相殺トルクを増大してさら
に駆動負荷を低減することができ、また伸縮バネおよび
回動トルク付与機構のそれぞれの大きさおよび配置を適
切に構成して遮断機の大型化をさらに抑制することがで
きるとともに、バランス調整をより精度よく行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる遮断機の要部構成
図である。
【図2】 図1を左側から見た本発明の実施形態にかか
る遮断機の要部構成図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる遮断機の回動トル
ク調整機構を示す説明図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる遮断機の回動部に
作用する各回動トルクの大きさを示す説明図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかる遮断機の回動部に
作用する遮断桿自重トルクと相殺トルクの内訳とを示す
説明図である。
【図6】 本発明の実施形態にかかる遮断機の回動トル
ク調整機構による回動トルクの変化を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 遮断機、10 遮断機本体、20 回動部、40
伸縮バネ、50 バランスウエイト、60 ねじりバ
ネ、63 ボルト−ナット(回動トルク調整機構)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断桿を含む回動部と、回動部を回動自
    在に軸支する軸支部を有する本体と、回動部を回動させ
    る駆動機構とを備え、駆動機構により回動部を回動して
    遮断桿を昇降する遮断機において、 伸長または圧縮により弾性力を生じる伸縮バネを有し、 該伸縮バネは、その両端をそれぞれ回動軸から離間した
    位置において本体と回動部とに支持され、前記弾性力に
    より回動部に対して遮断桿の上昇する方向の回動トルク
    を与えることを特徴とする遮断機。
  2. 【請求項2】 前記伸縮バネとは別に、回動部に対して
    遮断桿の上昇する方向の回動トルクを与える回動トルク
    付与機構を有する請求項1に記載の遮断機。
  3. 【請求項3】 前記伸縮バネの与える回動トルクと、前
    記回動トルク付与機構の与える回動トルクとは、回動ト
    ルクの増加する回動方向が同一であることを特徴とする
    請求項2に記載の遮断機。
  4. 【請求項4】 前記伸縮バネの与える回動トルクと、前
    記回動トルク付与機構の与える回動トルクとは、回動ト
    ルクの増加する回動方向が逆方向であることを特徴とす
    る請求項2に記載の遮断機。
  5. 【請求項5】 前記回動トルク付与機構は、回動部に設
    けられたバランスウエイトであることを特徴とする請求
    項4に記載の遮断機。
  6. 【請求項6】 前記伸縮バネは回動部の所定の回動角度
    において自由長となることを特徴とする請求項1乃至5
    に記載の遮断機。
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