JP2001246721A - デジタル殖版装置及びデジタル印刷システム - Google Patents

デジタル殖版装置及びデジタル印刷システム

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JP2001246721A
JP2001246721A JP2000060287A JP2000060287A JP2001246721A JP 2001246721 A JP2001246721 A JP 2001246721A JP 2000060287 A JP2000060287 A JP 2000060287A JP 2000060287 A JP2000060287 A JP 2000060287A JP 2001246721 A JP2001246721 A JP 2001246721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版機構と刷版機構とが互いに独立している
場合でも、フィルム原版を用いることなく、刷版機構内
でデジタルデータ処理により容易に殖版処理を行うこと
ができるデジタル印刷システムを提供する。 【解決手段】 デジタル印刷システムPの製版機構W2
においては、ページ面付処理部S3で、ページ記述デー
タに対してページ面付処理が施されてデジタル形式のペ
ージ面付データが生成され、さらにRIP処理部S4
で、ページ面付データに対して網点化処理を含むRIP
処理が施されてデジタル形式の網点データが生成され
る。そして、刷版機構W3においては、殖版処理部S5
で、網点データに対して、デジタルデータ処理により殖
版処理ないしは刷版面付処理が施されてデジタル形式の
殖版データが生成され、刷版出力部S6で、フィルム原
版を用いることなく、網点データから直接刷版が製作さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム原版を介
することなくデジタル形式の画像データ又は網点データ
に基づいて印刷用の刷版を製作するためのデジタル殖版
装置と、該デジタル殖版装置を利用したデジタル印刷シ
ステムとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷は、印刷原稿(版下)に基
づいて製作された刷版の型面(印刷画像表示面)に印刷
インキを供給し、この印刷インキを、直接、又は中間媒
体を介して(オフセット印刷の場合)、被印刷物(例え
ば、紙、プラスチックシート等)に転写することにより
行われる。ここで、刷版は、普通、デザイン機構(デザ
イン工程)と、製版機構(製版工程)と、刷版機構(刷
版工程)とを経て製作される。ふえんすれば、デザイン
機構(デザイン工程)では、原稿あるいは原画をもとに
してデザインされた印刷原稿が作成される。
【0003】製版機構(製版工程)では、印刷原稿に基
づいて、印刷すべき画像を伴ったフィルム原版が製作さ
れる。なお、複数のページにわたる印刷物、例えば本を
製作する場合は、普通、ページ毎の印刷原稿に対してペ
ージ面付処理が施され、複数ページ分の画像が所定の配
置形態で配置されてなる多面型のフィルム原版が製作さ
れる。また、刷版機構(刷版工程)では、アナログ殖版
機等を用いて、複数のフィルム原版の画像を所定の配置
形態で版材に殖版(刷版面付け)して刷版が製作され
る。例えば、複数のフィルム原版を所定の配置形態で版
材に貼り付け、該版材に露光処理を施して、各フィルム
原版の画像を版材上に焼き付けるなどといった手法で刷
版が製作される。
【0004】このように、従来の刷版の製作手法では、
製版機構から刷版機構への画像情報(印刷内容)の受け
渡しは、大抵、フィルム原版を介して行われている。し
かしながら、このようにフィルム原版を用いると、該フ
ィルム原版の作成に手間がかかり、かつ大量のフィルム
材料を消費するので、刷版の製作コスト、ひいては印刷
物の製造コストが高くなるといった問題がある。
【0005】そこで、コンピュータ等を用いて、版材に
形成すべき画像(刷版画像)をデジタル画像データに変
換し、このデジタル画像データに基づいて、版材上に直
接刷版画像に対応する印刷画像表示面を形成するCTP
(Computer To Plate)装置を用いた刷版手法が提案さ
れている。しかしながら、現実には、デジタル画像デー
タに対して所望の殖版処理を自在に施すことができる刷
版機構用のCTP装置ないしは殖版装置はほとんど上市
されていない。すなわち、従来の刷版機構用のCTP装
置ないしは殖版装置では、比較的単純な殖版処理しか行
うことができないといった問題がある。
【0006】このため、印刷業界では、比較的複雑な殖
版処理を必要とする場合は、製版機構で、ページ面付用
装置を用い、ページ面付処理用のソフトウエアを転用し
てデジタル画像データに殖版処理を施し、この殖版処理
が施されたデジタル画像データを刷版機構に送るように
している。なお、この後、刷版機構のCTP装置は、こ
のように殖版処理が施されたデジタル画像データを用い
て刷版を製作することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製版機
構のページ面付装置ないしはそのソフトウエアは、刷版
機構における殖版処理までも想定して構築されているわ
けではないので、殖版機能が不足しており、殖版処理を
行う際の使い勝手が悪いといった問題がある。すなわ
ち、このようなページ面付ソフトウエアを使用して殖版
処理を行う場合、該殖版処理がRIP処理の前に実施さ
れるので、出力された網点データ(版全面)の一部を修
正することは極めて困難である。このため、このような
修正が必要となったときには、再度全面的にRIP処理
を行って網点化するといった処理が必要となり、処理効
率が非常に悪くなる。
【0008】また、例えば、フィルム原版を用いるアナ
ログ殖版ではマスク処理を容易に行うことができるが、
製版機構のページ面付装置を用いてマスク処理を行うこ
とは、不可能とまではいえないものの、極めて複雑な演
算処理を必要とし、実用的ではない。なお、マスク処理
とは、アナログ殖版においては、フィルム原版を版材上
に焼き付ける際に、フィルム原版の一部分(例えば、複
数枚のフィルム原版を版材に殖版する場合における不要
なトンボ等)をマスクすることにより、その部分が版材
上に表示されないようにするといった処理である。
【0009】さらに、製版機構でページ面付用装置を用
いて殖版処理を行う場合、製版機構で殖版処理を行う際
に、実際に印刷を行う印刷機を特定しなければならな
い。したがって、この場合、製版機構と刷版機構(場合
によっては、印刷機構)とが、種々の情報を容易に交換
し合えることが不可欠である。しかしながら、印刷業界
においては、製版機構と刷版機構とが互いに独立してい
るのが常態であり、両者が全く別企業である場合も少な
くない。このため、現実の問題としては、製版機構と刷
版機構との間での情報交換はかなり困難である。よっ
て、製版機構でページ面付用装置を用いて殖版処理を行
うといった殖版手法は実用性に欠けるものといわざるを
えない。
【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、製版機構と刷版機構とが互い
に独立している場合でも、コストがかかるフィルム原版
等の画像情報媒体を用いることなく、刷版機構でデジタ
ルデータ処理により容易に、所望の殖版処理を行うこと
ができるデジタル殖版装置ないしはデジタル印刷システ
ムを提供することを解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかるデジタル殖版装置は、1ペー
ジ分又は2ページ分以上の原稿(ないしは、原画)がペ
ージ面付けされてなるページ面付画像に対応するデジタ
ル形式の画像データを1種又は2種以上受け入れ、該画
像データに対して殖版処理(ないしは、刷版面付処理)
を施して、1種又は2種以上のページ面付画像が所望の
形態で刷版面付けされてなる刷版画像に対応するデジタ
ル形式の殖版データを生成する殖版処理部が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0012】上記デジタル殖版装置においては、上記画
像データが、1ページ分又は2ページ分以上の原稿がペ
ージ面付けされてなる網点化(ないしは、網どり)され
たページ面付画像に対応するデジタル形式の網点データ
であるのが好ましい。なお、画像データないしは網点デ
ータは、例えば、磁気記録媒体、光記録媒体、オンライ
ン回線等の種々のデジタル情報媒体を介して、殖版処理
部に受け渡される。
【0013】このデジタル殖版装置においては、殖版処
理部が、デジタルデータ処理により画像データないしは
網点データに対して所望の殖版処理を施して、刷版画像
に対応する殖版データ、すなわち殖版処理済みのデジタ
ル画像データを生成する。具体的には、殖版処理部は、
例えば印刷機のサイズ・種類等に応じて、ページ面付け
された複数の画像を、刷版上に所望の形態で配置した刷
版画像に対応するデジタル画像データを生成する。ここ
で、殖版処理部は刷版機構専用のものであるので、該刷
版機構における殖版処理ないしは刷版面付処理に適した
使い勝手のよいソフトウエアを具備することができる。
したがって、製版機構と刷版機構とが互いに独立してい
る場合、例えば両者が別企業である場合でも、刷版機構
内で、殖版処理部によって生成された殖版データをCT
P装置等に供給することにより、フィルム原版等を用い
ることなく、所望の刷版を容易かつ迅速に低コストで製
作することができる。
【0014】この殖版処理部で生成されるデジタル形式
の殖版データは、該殖版処理部が設けられている刷版機
構で使用することができるだけでなく、他の刷版機構な
いし製版機構、さらには他社においても広く用いること
ができる。
【0015】上記デジタル殖版装置においては、殖版処
理部が、殖版工程独自の(すなわち、製版工程のページ
面付処理とは独立の)ページ面付処理ないしはページ差
し替え処理を行うことができるようになっているのが好
ましい。このようにすれば、刷版機構で殖版処理を行う
際にページ面付処理ないしはページ差し替え処理が必要
となったときでも、画像データないしは網点データを製
版機構に戻さずに、刷版機構内で容易に該ページ面付処
理ないしはページ差し替え処理を行うことができる。つ
まり、すでにRIP処理された画像データないしは網点
データを用いて殖版処理が行われるので、刷版機構にお
いてページ単位での修正(ページ独立型の面付け)が可
能となる。
【0016】上記デジタル殖版装置においては、殖版処
理部が、アナログ殖版機と同等(同様)の殖版処理をデ
ジタル演算により実行するようになっているのが好まし
い。このようなアナログ殖版機と同等の殖版処理として
は、例えば、マスク処理、付け合わせ処理、2重焼き処
理、色版単位での見当加減処理(殖版位置の微調整)等
があげられる。
【0017】ここで、マスク処理とは、画像データ又は
網点データの一部分(例えば、複数種の画像データ又は
網点データを用いて殖版処理を行う場合における不要な
トンボ等)を削除し、その部分が版材上に表示されない
ようにするといった処理である。付け合せ処理とは、サ
イズ(ページ面付画像の大きさ)が異なる複数種の画像
データ又は網点データを用いて刷版面付けを行うといっ
た殖版処理である。2重焼き処理とは、殖版データ(印
刷物)中の一部分の画像を2重に版材上に焼きつける処
理である。このような2重焼き処理は、例えば、当該印
刷物が複数の店舗を有する商店の印刷広告である場合に
おいて、広告中の店舗名を種々差し替えつつ、各店舗毎
の印刷広告を作成する場合(店名差し替え処理)等に用
いられる。見当加減処理とは、印刷時の紙の伸縮による
位置ずれを、各色の版毎に補正するといった処理であ
る。なお、このような見当加減処理は、ページ面付ソフ
トウエアでは実現困難なものである。
【0018】なお、殖版処理部は、例えば、網点データ
と、ページ面付画像の刷版面付け形態を示す刷版面付指
示データとを用いて、殖版データを生成することができ
る。この場合、殖版処理部は、アナログ殖版機と同等の
殖版処理、例えば複数のページ面付画像のうち任意も
の、あるいは該ページ面付画像の一部を自在に組み合わ
せ又は配置して、所望の形態で版材上に大貼りするなど
といったきめ細かな殖版処理を、デジタルデータ処理で
迅速かつ容易に実行することができる。したがって、所
望の刷版をより容易に低コストで製作することができ
る。
【0019】本発明にかかるデジタル印刷システムは、
(a)ページ毎の原稿に対応するデジタル形式のページ
記述データに対してページ面付処理を施して、1ページ
分又は2ページ分以上の原稿がページ面付けされてなる
ページ面付画像に対応するデジタル形式のページ面付デ
ータを生成するページ面付処理部を備えるとともに、ペ
ージ面付データに対して網点化処理を含むRIP(Rast
er Image Processing)処理を施して、網点化されたペ
ージ面付画像に対応するデジタル形式の網点データを生
成するRIP処理部を備えた製版機構と、(b)上記各
種デジタル殖版装置のいずれか1つを備えた刷版機構と
が設けられていることを特徴とするものである。
【0020】このデジタル印刷システムの刷版機構で
は、本発明にかかる上記デジタル殖版装置の場合と同様
に、刷版機構内で殖版処理部によって生成された殖版デ
ータをCTP装置等に供給することにより、フィルム原
版等を用いることなく、所望の刷版を容易かつ迅速に低
コストで製作することができる。
【0021】また、製版機構において、ページ面付処理
部は、最終的な印刷製品が複数のページにわたるもの、
例えば本である場合等において、各個の印刷物を折った
ときに、各ページ画像がページ順に並ぶ(揃う)よう、
デジタルデータ処理によりページ記述データにページ面
付処理を施してページ面付データを生成する。そして、
RIP処理部は、デジタルデータ処理により、ページ面
付データに対して、網点化を含むRIP処理を施して、
網点データを生成する。したがって、刷版機構に受け渡
すべき網点データ(網点化されたページ面付画像)を、
容易かつ迅速に生成することができる。
【0022】上記刷版機構は、デジタル殖版装置によっ
て生成された殖版データを用いて版材上に刷版画像を形
成する刷版出力部を備えているのが好ましい。ここで、
刷版出力部としては、例えば普通のCTP装置を用いる
ことができる。なお、殖版データを用いて版材上に刷版
画像を形成する現像処理は、よく知られた普通の手法、
例えば殖版データに対応するレーザ光線を感光性版材上
で走査させ、該版材上に刷版画像を形成するなどといっ
た手法を用いて行われる。
【0023】上記デジタル印刷システムにおいては、ペ
ージ面付データは、例えば、ページ記述データ、ページ
面付画像内における原稿のページ面付け形態を示すペー
ジ面付指示データ、さらには印刷情報を示す印刷情報デ
ータ(例えば、見当マーク、トンボ等)等で構成され
る。また、上記デジタル印刷システムは、ページ毎の原
稿からページ記述データを生成して製版機構のページ面
付処理部に供給するDTP(Desk Top Publishing)処
理部を備えたデザイン機構が設けられているのが好まし
い。このようにすれば、ページ記述データを容易かつ迅
速に生成することができ、原稿ないしは原画像のデザイ
ンが容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1に示すように、本発明にかかるデジ
タル印刷システムPは、デザイン機構W1(デザイン工
程)と、製版機構W2(製版工程)と、刷版機構W3
(刷版工程)とを含んでいる。なお、このデジタル印刷
システムPは、主として複数のページにわたる印刷物
(例えば、本)を製造するための印刷システムである。
【0025】ここで、デザイン機構W1、製版機構W2
及び刷版機構W3は、組織上ないしは企業形態上、互い
に独立的なもの(例えば、同一企業内での別現場、ある
いは別企業)であっても、また一体的なもの(同一現場
内)であってもよい。このデジタル印刷システムPは、
各機構W1、W2、W3の独立性の有無ないしは強弱に
かかわらず、その機能ないしは効果を奏することができ
るからである。つまり、デジタル印刷システムPは、各
機構W1、W2、W3が互いに独立しているのが常態で
ある現実の印刷業界においてとくに有用なものである
が、各機構W1、W2、W3が一体化されている印刷形
態においても、その有用性が損なわれるわけではない。
【0026】デザイン機構W1は、実質的に、デザイン
部S1と、DTP処理部S2とで構成されている。デザ
イン部S1では、製造すべき印刷物をどのような印刷内
容ないしは体裁にするか等についての企画・立案等が行
われ、各ページ毎の原稿ないしは原図(以下、「ページ
原稿」という。)が作成される。DTP処理部S2で
は、デザイン部S1で作成された各ページ原稿に基づい
て、該ページ原稿に対応する(ないしは、表象する)デ
ジタル形式のページ記述データが生成される。
【0027】製版機構W2は、実質的に、ページ面付処
理部S3と、RIP処理部S4とで構成されている。ペ
ージ面付処理部S3では、DIP処理部S2で生成され
た1ページ分又は2ページ分以上のページ記述データに
対して、デジタルデータ処理によりページ面付処理が施
される。このページ面付処理により、1ページ分又は2
ページ分以上のページ原稿が所定の配置形態で配置され
てなるページ面付画像に対応するデジタル形式のページ
面付データが生成される。なお、ページ面付処理は、複
数のページ原稿を含む各印刷物を折ったときに、該ペー
ジ原稿をページ順に正しく並ばせるために行う。
【0028】RIP処理部S4では、ページ面付処理部
S3で生成されたページ面付データに対して、デジタル
データ処理により、網点化処理を含むRIP処理が施さ
れ、網点化(ないしは、網どり、網掛け)されたページ
面付画像に対応するデジタル形式の網点データが生成さ
れる。つまり、網点データは、従来の網点化されたフィ
ルム原版をデジタルデータ化したものである。なお、網
点化とは、濃淡ないしは明暗の連続階調を、網点の大小
に置き換える画像処理である。
【0029】刷版機構W3は、実質的に、殖版処理部S
5と、刷版出力部S6とで構成されている。殖版処理部
S5では、RIP処理部S4によって生成された1種
(ページ面付データ1つ分)又は2種(ページ面付デー
タ2つ分)以上の網点データに対して、デジタルデータ
処理により殖版処理(刷版面付処理)が施される。この
殖版処理により、1種又は2種以上のページ面付画像が
所望の形態で刷版面付けされてなる刷版画像に対応する
デジタル形式の殖版データが生成される。ここで、殖版
処理(大貼り)とは、印刷機のサイズ、種類等に適応す
る刷版が得られるよう、複数のページ面付画像を版材上
に配置するといった処理である。
【0030】なお、殖版処理部S5は、殖版工程独自の
ページ面付処理ないしはページ差し替え処理を行うこと
ができるようになっている。さらに、殖版処理部S5
は、アナログ殖版機と同等の殖版処理、例えば、マスク
処理、付け合わせ処理、2重焼き処理(例えば、店名差
し替え処理)、色版単位での見当加減処理(殖版位置の
微調整)等を、デジタル演算により実行するようになっ
ている。
【0031】刷版出力部S6では、殖版処理部S5で生
成された殖版データに基づいて、刷版画像に対応する型
面(印刷画像表示面)が版材上に形成(現像)され、刷
版が製作される。具体的には、CTP装置(図示せず)
を用いて、殖版データに対応するレーザ光線を版材上で
走査させ、版材上に刷版画像に対応する型面が形成さ
れ、該版材が刷版となる。このようにして製作された刷
版が印刷機に装着され、該印刷機によって印刷物が製造
される。
【0032】ところで、製版機構W2においてページ面
付処理を行うページ面付処理部S3は、パーソナルコン
ピュータで構成されているが、以下この具体的な構成を
説明する。図2に示すように、ページ面付処理部S3を
構成するパーソナルコンピュータC1(面付指示部)に
は、入力選択部1と、面付部2と、殖版部3と、印刷情
報生成部4と、配置情報ファイル5と、印刷情報ファイ
ル6とが設けられている。
【0033】ここで、入力選択部1は、配置情報ファイ
ル5及び印刷情報ファイル6に保存されている既存の各
種情報データを再利用する場合に、両ファイル5、6か
ら必要な情報データ、例えばページ面付データ、配置情
報データ、印刷情報データ等を選択して取り出し、面付
部2、殖版部3又は印刷情報生成部4に出力する。な
お、既存の情報データを再利用せず、新規に刷版を製作
する場合は、この入力選択部1は機能しない。
【0034】面付部2は、基本的には、デザイン機構W
1のDTP処理部S2から受け入れたページ記述データ
に対してページ面付処理を施してページ面付データを生
成する。すなわち、ページ記述データを選択し、1ペー
ジ分又は2ページ分以上のページ原稿が所定の配置形態
で配置されてなるページ面付画像に対応するデジタル形
式のページ面付データ(ページ記述データ及び配置情報
データを含む)を生成する。なお、入力選択部1から再
利用すべき情報データが入力されたときは、これらの情
報データも加えてページ面付データを生成する。
【0035】殖版部3は、必要に応じて、製版工程固有
の大貼り処理ないしは殖版処理、例えば同一のページ原
稿を多数並べるなどといった処理を行う。したがって、
ページ面付データは、面付部2単独で生成される場合
と、面付部2及び殖版部3によって生成される場合とが
ある。また、印刷情報生成部4は、トンボ(見当マー
ク)等の各種印刷情報データを生成する。
【0036】このようにして面付部2ないしは殖版部3
で生成されたページ面付データは、配置情報ファイル5
に保存(記憶)される。また、印刷情報生成部4で生成
された印刷情報データは、印刷情報ファイル6に保存
(記憶)される。なお、配置情報ファイル5及び印刷情
報ファイル6に保存されている情報データは、汎用的な
データ形式であるので、別の製版機構のページ面付処理
(例えば、他社のページ面付処理)のソフトウエアでも
利用することができる。
【0037】なお、配置情報ファイル5及び印刷情報フ
ァイル6に保存されたデータに対して、この後RIP処
理部S4で網点化処理を含むRIP処理が施され、網点
データファイルが生成される。この網点データファイル
は、磁気ディスク、光記録媒体等の記録媒体を介して、
あるいはオンライン回線等を介して直接、刷版機構W3
の殖版処理部S5に受け渡される。
【0038】また、刷版機構W3において殖版処理を行
う殖版処理部S5も、パーソナルコンピュータで構成さ
れているが、以下この具体的な構成を説明する。図3に
示すように、殖版処理部S5を構成するパーソナルコン
ピュータC2には、面付指示情報入力部7と、網点ファ
イル入力部8と、殖版実行部9と、殖版済データファイ
ル10とが設けられている。
【0039】ここで、面付指示情報入力部7は、刷版面
付指示情報、例えば網点化された各ページ面付画像をど
の版材に配置するか、あるいは各版材内においてページ
面付画像をどのように配置するかなどを指示するデータ
を受け入れる。また、網点ファイル入力部8は、製版機
構W2から、網点データ、すなわち網点化されたページ
面付画像に対応するデジタル画像データを受け入れる。
【0040】殖版実行部9は、面付指示情報入力部7か
ら出力された刷版面付指示情報と、網点ファイル入力部
8から出力された網点データとに基づいて殖版処理を実
行する。すなわち、1種又は2種以上のページ面付画像
が、印刷機のサイズ、種類等に応じた最適な形態で刷版
面付けされてなる刷版画像に対応するデジタル形式の殖
版データが生成される。
【0041】このようにして殖版実行部9で生成された
殖版データは、殖版済ファイル10に保存(記憶)され
る。この後、殖版済ファイル10に保存されている殖版
データは、刷版出力部S6に送らる。そして、刷版出力
部S6では、この殖版データを用いて、版材上に刷版画
像に対応する型面が形成され、刷版が製作される。
【0042】なお、図2及び図3に示す例では、製版機
構W2と刷版機構W3とが独立している関係上、パーソ
ナルコンピュータC1とパーソナルコンピュータC2と
は別個独立したものとなっている。すなわち、両パーソ
ナルコンピュータC1、C2は、磁気記録媒体、光記録
媒体、オンライン回線等を介するオープンインターフェ
ースで関連づけられている。しかしながら、製版機構W
2と刷版機構W3とが一体的である場合は、1つのパー
ソナルコンピュータで両者を兼ねるようにしてもよい。
なお、この場合でも、両者のソフトウエアは、互いに別
個独立となる。
【0043】本発明にかかるデジタル印刷システムPの
殖版処理部S5ないしはパーソナルコンピュータC2で
は、殖版処理ないしは刷版面付処理のソフトウエアが刷
版機構W3専用のものであるので、該ソフトウエアを、
殖版処理ないしは刷版面付処理に適した使い勝手のよい
ものとすることができる。したがって、製版機構W2と
刷版機構W3とが互いに独立しているのにもかかわら
ず、フィルム原版等を用いることなく、所望の刷版を容
易かつ迅速に低コストで製作することができる。
【0044】要するに、本発明にかかるデジタル印刷シ
ステムPでは、従来のフィルム原版を用いる印刷システ
ムの場合と同様のきめ細かい殖版処理ないしは刷版面付
処理を、パーソナルコンピュータを用いたデジタルデー
タ処理で、容易かつ迅速に行うことができ、印刷物の製
造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるデジタル印刷システムの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すデジタル印刷システムのページ面
付処理部で用いられるパーソナルコンピュータの構成を
示すブロック図である。
【図3】 図1に示すデジタル印刷システムの殖版処理
部で用いられるパーソナルコンピュータの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
P…デジタル印刷システム、W1…デザイン機構、W2
…製版機構、W3…刷版機構、S1…デザイン部、S2
…DTP処理部、S3…ページ面付処理部、SS4…R
IP処理部、S5…殖版処理部、S6…刷版出力部、C
1…パーソナルコンピュータ、C2…パーソナルコンピ
ュータ、1…入力選択部、2…面付部、3…殖版部、4
…印刷情報生成部、5…配置情報ファイル、6…印刷情
報ファイル、7…面付指示情報入力部、8…網点ファイ
ル入力部、9…殖版実行部、10…殖版済ファイル。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ページ分又は2ページ分以上の原稿が
    ページ面付けされてなるページ面付画像に対応するデジ
    タル形式の画像データを1種又は2種以上受け入れ、該
    画像データに対して殖版処理を施して、1種又は2種以
    上の上記ページ面付画像が所望の形態で刷版面付けされ
    てなる刷版画像に対応するデジタル形式の殖版データを
    生成する殖版処理部が設けられていることを特徴とする
    デジタル殖版装置。
  2. 【請求項2】 上記画像データが、1ページ分又は2ペ
    ージ分以上の原稿がページ面付けされてなる網点化され
    たページ面付画像に対応するデジタル形式の網点データ
    であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル殖版
    装置。
  3. 【請求項3】 上記殖版処理部が独自のページ面付処理
    を行うことができるようになっていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のデジタル殖版装置。
  4. 【請求項4】 上記殖版処理部が、アナログ殖版機と同
    等の殖版処理を、デジタル演算により実行するようにな
    っていることを特徴とする請求項3に記載のデジタル殖
    版装置。
  5. 【請求項5】 上記アナログ殖版機と同等の殖版処理
    が、マスク処理、付け合わせ処理、2重焼き処理及び色
    版単位での見当加減処理のうちの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のデジタル殖版装置。
  6. 【請求項6】 上記殖版処理部が、上記画像データ又は
    上記網点データと、上記ページ面付画像の刷版面付け形
    態を示す刷版面付指示データとを用いて、上記殖版デー
    タを生成するようになっていることを特徴とする請求項
    5に記載のデジタル殖版装置。
  7. 【請求項7】 ページ毎の原稿に対応するデジタル形式
    のページ記述データに対してページ面付処理を施して、
    1ページ分又は2ページ分以上の上記原稿がページ面付
    けされてなるページ面付画像に対応するデジタル形式の
    ページ面付データを生成するページ面付処理部を備える
    とともに、上記ページ面付データに対して網点化処理を
    含むRIP処理を施して、網点化されたページ面付画像
    に対応するデジタル形式の網点データを生成するRIP
    処理部を備えた製版機構と、 請求項2〜6のいずれか1つに記載のデジタル殖版装置
    を備えた刷版機構とが設けられていることを特徴とする
    デジタル印刷システム。
  8. 【請求項8】 上記刷版機構が、上記殖版データを用い
    て、版材上に上記刷版画像を形成する刷版出力部を備え
    ていることを特徴とする請求項7に記載のデジタル印刷
    システム。
  9. 【請求項9】 上記ページ面付データが、上記ページ記
    述データと、上記ページ面付画像内における上記原稿の
    ページ面付け形態を示すページ面付指示データとを含ん
    でいることを特徴とする請求項7又は8に記載のデジタ
    ル印刷システム。
  10. 【請求項10】 上記ページ面付データが、印刷情報を
    示す印刷情報データを含んでいることを特徴とする請求
    項9に記載のデジタル印刷システム。
  11. 【請求項11】 ページ毎の原稿から上記ページ記述デ
    ータを生成して、上記製版機構の上記ページ面付処理部
    に供給するDTP処理部を備えたデザイン機構が設けら
    れていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1
    つに記載のデジタル印刷システム。
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