JP2001246677A - 堅段柔段合紙段ボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然素材を用いる事で、自然に分解し焼却時
に有毒ガスの出さない緩衝板を提供する。 【解決手段】 厚紙を素材にした両段で堅段１を形成
し、普通紙を素材にした片段で柔段２を形成し、柔段２
の波板３である柔波板６を堅段１に合紙する事で、腰の
ある緩衝板を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝機能を備えた
段ボール紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の緩衝機能を備えた段ボール紙は、
腰のある両段（両面段ボール）に発泡人工樹脂シートを
合紙（貼り合わせ）して、緩衝機能を形成した構造の物
であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】緩衝機能を形成するた
めに合紙する発泡人工樹脂シートは、自然には分解され
ず、焼却時には有毒ガスを出すなどの問題があった。本
発明では、自然に分解され、焼却時に有毒ガスを出さな
い緩衝段ボールの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】両段形状の堅段に片段形
状の柔段の波板面を合紙して緩衝機能を形成し、緩衝的
役割を果たす柔段は自然素材である紙である事から、土
に埋めれば自然に分解され、焼却時には有毒ガスを出さ
ない。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明物は、紙を素材に用いて製
造し、波板の波目が透けて見える方を側とし、波板の波
筋と直角方向を正面又は背面とし、正面背面(前後)上下
(天地)左右などの位置関係は合紙完了状態で正面からを
基準にして表示し、山と谷で記述する曲げ方向は上から
を基準にして表示する。

【０００６】合紙前上面斜視図の図１に於いて、腰のあ
る堅段１は厚紙（堅平板では腰の強度に制限は無いが、
堅波板では段繰り機で加工できる程度の堅さ）を用いて
堅波板４と堅平板５とを合紙して形成し、堅波板４の両
面に堅平板５を合紙した両段にする事で曲げに対しての
強固さを更に向上させ、腰の弱い柔段２は、普通紙（コ
ピー紙又は包装紙程度の柔軟紙）を用いて柔波板６と柔
平板７とを合紙し、柔段２は腰が弱くても良いので柔波
板６の片面に柔平板７を合紙した片段にする事で材料と
製造工程を省略し、柔波板６の稜線上に糊を塗布して柔
段２と堅段１とを合紙する。

【０００７】合紙完了底面斜視図の図２に於いて、堅段
１と柔段２との合紙によって、腰のある緩衝板８が形成
でき、腰のある緩衝板８なので端を持っても他端が垂れ
下がらないので扱いに便利と成る他、使用時に型崩れす
る事は無く、本発明物の用途は限定ではないが、梨や林
檎などを梱包する時に、前記果実の上に乗せて使用する
事が望ましく、柔平板７が果実面に平面で接するので接
し面が広い事からソフトタッチに成って果実面を保護
し、柔段２が軽く潰れる事で緩衝的役割を果たし、堅段
１との合紙によって柔段２の端が垂れ下がらないので型
崩れは防止される。

【０００８】

【発明の効果】堅段と柔段との合紙によって腰のある緩
衝板が形成でき、緩衝機能を持つ柔段を自然素材である
紙にした事によって土に埋めれば自然に分解し、焼却時
に有毒ガスを出す恐れは無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】合紙前上面斜視図

【図２】合紙完了底面斜視図

【符号の説明】

１ 堅段 ２ 柔段 ３ 波板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 腰のある両面段ボールで形成した堅段
   (１)に、腰の弱い片面段ボールで形成した柔段(２)の波
   板(３)の面を合紙した堅段柔段合紙段ボール。