JP2001246639A - 絵柄付き多層食品容器の製造方法 - Google Patents

絵柄付き多層食品容器の製造方法

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JP2001246639A
JP2001246639A JP2000058750A JP2000058750A JP2001246639A JP 2001246639 A JP2001246639 A JP 2001246639A JP 2000058750 A JP2000058750 A JP 2000058750A JP 2000058750 A JP2000058750 A JP 2000058750A JP 2001246639 A JP2001246639 A JP 2001246639A
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intermediate layer
molding
food container
primer
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JP2000058750A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Oishi
敏行 大石
Hiroaki Kitano
裕商 北野
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Nakamoto Packs Co Ltd
Original Assignee
Nakamoto Packs Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3層構造にして耐久性に優れ、しかも工業的
に大量生産可能な絵柄入り多層食品容器の製造方法を提
供する。 【解決手段】 内層,中間層及び外層の3層構造を有す
る食品容器の製造方法であって、絵柄付きプラスチック
フィルムから中間層を成型する工程、上記中間層を金型
内にインサートし、該中間層の片面側に内,外層のいず
れかの一方を射出成型手段を適用して一体に形成するこ
とにより、2層構造の中間製品を得る工程、上記中間製
品の中間層の他の片面側にプライマー処理を施す工程、
及び、プライマー処理済み中間製品を金型内にインサー
トし、中間層の他の片面側に残る他の一層を射出成型手
段を適用して一体に形成することにより、3層構造の最
終製品を得る工程を含み、内,外層の少なくとも一方の
成型には,成型原料として、透明プラスチックが適用さ
れることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絵柄付き多層食品
容器の製造方法、特に学校給食その他学校,工場,病院等
の各種施設の食堂等において使用される食器、例えば弁
当型の食器の製造に適用して有用な絵柄付き多層食品容
器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器として、絵柄付き透
明プラスチックフィルムから成型された内層の外面側に
射出成型手段を適用して外層を一体に成型した2層構造
の絵柄付きプラスチック食器が提供されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】上記2層構造の食器において、通常、絵柄
は内層を構成している透明フィルムの裏面側(外層側に
臨む面)に印刷されており、該透明フィルムによりによ
り食品との直接接触は防止されているので、食品衛生
上、特に問題はないが、透明フイルムによる保護膜で
は、膜厚を充分に確保することができず、使用ごとに繰
り返される苛酷な洗浄や加熱滅菌処理等により、保護膜
が早期に保護機能を低下乃至消失し、耐久性に問題があ
った。
【0004】本発明は3層構造にして耐久性に優れ、し
かも工業的に大量生産可能な絵柄付き多層食品容器の製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内層,中間層
及び外層の3層構造を有する食品容器の製造方法であっ
て、絵柄付きプラスチックフィルムから中間層を成型す
る工程、上記中間層を金型内にインサートし、該中間層
の片面側に内,外層のいずれかの一方を射出成型手段を
適用して一体に形成することにより、2層構造の中間製
品を得る工程、上記中間製品の中間層の他の片面側にプ
ライマー処理を施す工程、及び、プライマー処理済み中
間製品を金型内にインサートし、中間層の他の片面側に
残る他の一層を射出成型手段を適用して一体に形成する
ことにより、3層構造の最終製品を得る工程,を含み、
内,外層の少なくとも一方の成型には,成型原料として、
透明プラスチックが適用されることを特徴とする絵柄入
り多層食品容器の製造方法に係る。
【0006】本発明の好ましい一実施形態によれば、プ
ライマー層が変成ポリオレフィンから形成され、該プラ
イマ層を介し中間製品上に、残る他の一層がポリオレフ
ィン系樹脂又はポリスチレン系樹脂を用いて成型され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明製造方法の一実施形
態を添付図面に基づき説明する。図1(イ)〜(ニ)は
本発明製造方法を工程順に示す概略説明図であり、以下
図面を参照しつつ各工程ごとに詳細に説明する。
【0008】本発明は、図1(ニ)に示すように、内層
1,中間層2及び外層3の3層構造を有する食品容器を
製造することを特徴としている。このような3層構造の
食品容器例えば弁当型の食器を製造するに際しては、図
1(イ)に示すように、3層構造の内、先ず最初に、中
間層2が成型用絵柄付きプラスチックフィルムを成型素
材として用い、真空成型手段又は加圧成型手段等の公知
の成型手段を適用して成型される。
【0009】成型用絵柄付きプラスチックフィルムは、
基本的には熱可塑性プラスチックフィルムを基材とし、
これにグラビア印刷等の印刷手段を適用して図柄を形成
したものであり、既に各種の材質のものが提供されてい
る。本発明によれば、公知の各種の材質のものをいずれ
れも使用できるが、特にポリエチレン,ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等は、
食品衛生上人体に対し安全であり、これらのプラスチッ
クフィルムを基材とするものが特に適している。また基
材に対する図柄の形成手段としては、グラビア印刷等の
印刷手段に代えインクジェットプリント手段を適用で
き、この場合、基材上にはインク受理層が必要に応じア
ンカーコート層を介し積層される。インクジェットプリ
ント方式はグラビア印刷等の印刷手段に見られる版代を
必要とせず、特にサンプル品の作成のようにごく小ロッ
ト生産の場合に適している。この場合、インク受理層
は、射出成型により形成される内層1又は外層3との接
着性を考慮し、熱可塑性樹脂をバインダーとして含有し
ているものが好ましい。
【0010】次に、図1(イ)で得られた中間層2を金
型内にインサートし、該中間層2の外側に例えば任意の
色に着色された外層3を射出成型手段を適用して一体成
型成することにより、図1(ロ)に示すように、2層構
造の中間製品A1が得られる。この2層構造の中間製品
A1は構造的には従来の2層構造の食器と実質的に同じ
である。因みに、中間層2はフィルムから構成され薄肉
厚(例えば0.1〜0.3mm程度)であるので、外層2の
射出成型時に受ける熱により速やかに溶融し、外層2と
しっかりと熱融着し、充分な接着強度を確保できる。因
みに、中間層2は、外層3との接着性を考慮し、図柄の
印刷面2aが内面側、すなわち外層3との非接着面側に
位置するように成型しておくことが好ましい。
【0011】外層2の成型には、従来から食器の射出成
型に使用されている各種のプラスチック成型原料を使用
できるが、特にポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂やポリスチレン系樹脂は食品衛生上人体に対し安全で
あり、特に適している。
【0012】このようにして得られた2層構造の中間製
品A1の内面(中間層2の図柄印刷面2a側)には、図
1(ハ)に示すように、次工程で成型される内層1との
接着強度促進のためのプライマー層4が塗布形成され
る。プライマー層4の形成には、公知の各種プライマー
の内から、中間層2及び内層1に対し接着適性に優れる
プライマーが選択使用され、例えば内層1の成型にポリ
オレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂を用いる場合に
は、接着性ポリエチレンなどのような変成ポリオレフィ
ンが適当である。
【0013】次に、プライマー処理の施された2層構造
の中間製品A1を金型内にインサートし、中間層2の内
側に内層1を射出成型手段を適用して一体に成型するこ
とにより、図1(ニ)に示すように、3層構造の最終製
品Aが得られる。内層1の成型には、例えば外層2と同
種のプラスチック成型原料が適用される。中間製品A1
は中間層2と外層3との2層構造であり、厚肉となるの
で、インサート成型時に、内層との熱融着に必要な熱が
インサート(中間製品A1)の全体に充分に伝達され
ず、完全な熱融着を期待できない恐れがある。また図柄
印刷面2aは内層3との接着を阻害する恐れがある。本
発明では内層1の成型に先立ち、中間製品A1側をプラ
イマー処理し、内層3との接着性を促進しているので、
インサートが厚肉であり、更には接着面に印刷が施され
ている場合であっても、接着強度に優れる3層構造の最
終製品Aが得られる。内外層1,3の内、少なくとも一
方、例えば内層1は、透明のプラスチック原料から成型
され、該内層1を透して、図柄の印刷面2aを最終製品
Aの内面側に現出させることができる。
【0014】本発明製造方法により製造された最終製品
Aは3層構造を有し、絵柄印刷面2aを有する中間層2
は射出成型により形成された比較的厚肉の内,外層1,3
の間に挟み込まれている。而して、透明の内層1はその
厚肉形成により絵柄印刷面2aに対する保護膜としての
機能を繰り返し受ける洗浄や加熱滅菌処理等にかかわら
ず長期間持続保持することが可能になる。
【0015】また中間層2に対し内,外層を射出成型手
段を適用して形成できるので、3層構造の食品容器を工
業的に大量生産することが可能になり、安価に提供でき
る。
【0016】本発明においては、内,外層の成型手順
は、図示の実施形態と逆であってもよい。即ち最初に透
明の内層1の成型を行い、次に外層3の成型を行うよう
にしてもよい。この場合、内層1との接着性を考慮し、
図柄印刷面2aは図1とは逆に、中間層2の外面側(プ
ライマー処理面側)に位置させておくことが好ましく、
図柄印刷面2aは透明フィルムからなる中間層2及び透
明内層1を透して最終製品Aの内面に現出されることに
なる。図柄印刷面2aは透明の外層3を透して最終製品
Aの外面側に現出させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、上記の構成により、3
層構造にして耐久性に優れ、しかも工業的に大量生産可
能な絵柄入り多層食品容器の製造方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明製造方法を工程順に概略的に示す説明
図である。
【符号の説明】
1 内層 2 中間層 3 外層 4 プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA03 AA03J AA13 AH52 CA03 CA11 CB01 CB12 CB19 CB26 4F206 AA03 AA03J AA13 AH52 JA03 JB12 JB19 JB22 JE06 JL05 JM16 JW31 JW41 JW50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層,中間層及び外層の3層構造を有す
    る食品容器の製造方法であって、 絵柄付きプラスチックフィルムから中間層を成型する工
    程、 上記中間層を金型内にインサートし、該中間層の片面側
    に内,外層のいずれかの一方を射出成型手段を適用して
    一体に形成することにより、2層構造の中間製品を得る
    工程、 上記中間製品の中間層の他の片面側にプライマー処理を
    施す工程、及び、 プライマー処理済み中間製品を金型内にインサートし、
    中間層の他の片面側に残る他の一層を射出成型手段を適
    用して一体に形成することにより、3層構造の最終製品
    を得る工程、を含み、内,外層の少なくとも一方の成型
    には,成型原料として、透明プラスチックが適用される
    ことを特徴とする絵柄付き多層食品容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 プライマー層が変成ポリオレフィンから
    形成され、該プライマ層を介し中間製品上に、残る他の
    一層がポリオレフィン系樹脂又はポリスチレン系樹脂を
    用いて成型されることを特徴とする請求項1記載の製造
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003089223A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Asahi Glass Company, Limited Procede de production d'un article decore dans le moule et article decore dans le moule

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003089223A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Asahi Glass Company, Limited Procede de production d'un article decore dans le moule et article decore dans le moule

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