JP2001246555A - 研磨方法ならびに電子部品および可変コンデンサ - Google Patents

研磨方法ならびに電子部品および可変コンデンサ

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JP2001246555A
JP2001246555A JP2000057477A JP2000057477A JP2001246555A JP 2001246555 A JP2001246555 A JP 2001246555A JP 2000057477 A JP2000057477 A JP 2000057477A JP 2000057477 A JP2000057477 A JP 2000057477A JP 2001246555 A JP2001246555 A JP 2001246555A
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浩幸 ▲岸▼下
Hiroyuki Kishishita
Hidetoshi Kida
英稔 喜田
Hiromichi Takeda
博道 武田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変コンデンサのステータとなる誘電体エレメ
ントのような複数のワークに対して研磨を施すとき、複
数のワークの全体としての厚みが互いに異なっていて
も、均一な研磨量が得られるようにする。 【解決手段】整列部材42の整列面41に、各被研磨面
22をそれぞれ接触させた状態で、整列用固定剤43を
用いて、複数のワーク21を整列部材42によって保持
した状態とした後、複数のワーク21の各反対面側27
を、研磨用固定剤46を介してホルダ45の保持面44
に固定してから、整列部材42をワーク21から分離
し、次いで、ホルダ45によって固定された状態で、複
数のワーク21の被研磨面22を研磨盤47によって研
磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、厚みが異なる複
数のワークの厚み方向の各一方端側に位置する端面を被
研磨面として、これらワークに対して研磨を施す、研磨
方法に関するもので、特に、複数のワークにおいて均一
な研磨量を得るための改良に関するものである。
【0002】この発明は、また、上述のような研磨方法
によって研磨されたエレメントを備える電子部品、たと
えば可変コンデンサに関するものである。
【0003】
【従来の技術】この発明にとって興味ある電子部品、よ
り具体的には、可変コンデンサが、たとえば、特開平6
−290994号公報または特開平10−321467
号公報に記載されている。これら公報に記載される各可
変コンデンサは、実質的に共通するエレメントを備えて
いるが、後者の特開平10−321467号公報に記載
された可変コンデンサが、図6ないし図8に図示されて
いる。
【0004】図6は、可変コンデンサ1の外観を示す斜
視図であり、図7は、図6に示した可変コンデンサ1の
外観を下面側から示す斜視図であり、図8は、図6に示
した可変コンデンサ1の断面図である。
【0005】可変コンデンサ1は、それを構成するエレ
メントとして、ステータ2、ロータ3およびカバー4を
備えている。
【0006】より詳細には、ステータ2は、セラミック
誘電体をもって構成され、その内部には、ステータ電極
5および6が並んで形成されている。これらステータ電
極5および6にそれぞれ電気的に接続されるように、ス
テータ2の各端部外表面上には、導電膜をもってステー
タ端子7および8が形成される。
【0007】なお、上述のように、2つのステータ電極
5および6ならびに2つのステータ端子7および8が形
成されたのは、ステータ2の構造を対称とし、このステ
ータ2を用いての可変コンデンサ1の組み立てにおい
て、ステータ2の方向を考慮する必要をなくすためであ
る。図6ないし図8に示した組み立て状態では、ステー
タ電極5およびステータ端子7が機能していて、ステー
タ電極6およびステータ端子8は機能していない。
【0008】ステータ2の下面には、その中央部を縦断
するように延びる凸部9が形成されている。
【0009】ロータ3は、導電性の金属から構成される
もので、上述したステータ2の厚み方向の上方端側に位
置する端部10上に配置される。ロータ3の下面には、
突出する段差をもって略半円状のロータ電極11が形成
されている。また、ロータ3の下面には、ロータ電極1
1と等しい高さを有する突起12が形成され、ロータ電
極11の存在によりロータ3が傾くことが防止される。
ロータ3には、また、これを回転操作するためのドライ
バ等の工具を受け入れるドライバ溝13が形成されてい
る。
【0010】カバー4は、導電性の金属から構成される
もので、ロータ3を収容しながら、ステータ2に固定さ
れる。このとき、ロータ3は、カバー4によって、ステ
ータ2に対して回転可能なように保持される。
【0011】カバー4には、ロータ3のドライバ溝13
を露出させる調整用穴14が形成される。調整用穴14
の周囲には、ロータ3に接触して、ロータ3をステータ
2に向かって圧接させるためのばね作用部15が設けら
れている。ばね作用部15には、調整用穴14の周囲に
おいて、中心に向かうほど下方へ傾斜する形状が付与さ
れるとともに、複数の突起16が設けられている。
【0012】カバー4には、また、下方へ延びる係合片
17および18が相対向するように設けられている。係
合片17および18は、それぞれ、ステータ2の下面に
係合するように折り曲げられ、それによって、カバー4
がステータ2に対して固定される。ステータ2の下面に
設けられた前述の凸部9は、ステータ2の下面に沿って
折り曲げられた係合片17および18の突出度合いと同
程度の突出度合いをもって突出し、それによって、この
可変コンデンサ1が適宜の配線基板(図示せず。)上で
安定した状態で実装されることができる。
【0013】さらに、カバー4には、ロータ端子19が
下方へ延びるように設けられている。
【0014】以上のような構成を有する可変コンデンサ
1において、ロータ電極11は、ステータ電極5に対し
て、ステータ2を構成するセラミック誘電体の一部を介
して対向し、それによって、静電容量が形成される。こ
の静電容量を変化させるべく、ロータ電極11の、ステ
ータ電極5に対する有効対向面積を変化させるため、ロ
ータ3が回転操作される。この調整された静電容量は、
ステータ電極5に電気的に接続されたステータ端子7
と、ロータ電極11を形成するロータ3に接触するカバ
ー4に設けられたロータ端子19との間に取り出され
る。
【0015】このような可変コンデンサ1において、最
大静電容量をより大きくし、かつ安定した静電容量が得
られるようにするため、ステータ2の端面10に研磨を
施し、それによって、端面10とステータ電極5および
6との間の誘電体厚みをより薄くするとともに、ロータ
電極11と接触する端面10においてより平滑な面が得
られるようにしている。
【0016】上述のステータ2の端面11の研磨にあた
っては、研磨工程の能率化を図るため、通常、複数のス
テータ2を同時に取り扱うことが行われる。
【0017】図9には、上述したような研磨を実施する
ために採用される従来の研磨方法が示されている。図9
において、研磨されるべきワーク21は、前述したステ
ータ2を意図しており、これを概略的に図示している。
【0018】ワーク21は、図示した姿勢において、厚
み方向の下方端側に被研磨面22を位置させていて、こ
の被研磨面22は、前述した端面10に相当する。ま
た、ワーク21内には、前述したステータ電極5および
6に対応する電極23が被研磨面22と平行に延びる状
態で図示されている。また、ワーク21には、前述した
凸部9に相当する凸部24が形成されている。
【0019】図9(1)に示すように、平面状の保持面
25を有する板状のホルダ26が用意されるとともに、
複数のワーク21が用意される。これらワーク21は、
その製造方法に起因して、厚みが異なっている。
【0020】次に、ホルダ26の保持面25に、被研磨
面22に対向する反対面27をそれぞれ接触させた状態
で、複数のワーク21がホルダ26によって保持された
状態とされる。なお、図示しないが、各ワーク21を保
持面25に固定するため、たとえば粘着剤が適用され
る。
【0021】次に、ホルダ26によって保持された状態
で、複数のワーク21の被研磨面22が、研磨盤28に
よって研磨される。図9(1)において、研磨盤28の
研磨後の位置が破線で示されている。したがって、研磨
盤28を示す実線と破線との間の距離に相当する研磨量
をもって研磨される。
【0022】図9(2)には、研磨後の複数のワーク2
1が図示されている。ここに示すように、この従来の研
磨方法では、被研磨面22に対向する反対面27を基準
として研磨を実施しているため、ワーク21の全体の厚
みの差が、被研磨面22と電極23との間の厚みに影響
を与え、複数のワーク21において、被研磨面22と電
極23との間の厚みにばらつきが生じてしまう。このこ
とは、可変コンデンサ1における静電容量のばらつきの
原因となる。
【0023】上述のような問題を解決するため、図10
に示すような研磨方法も提案されている。図10におい
て、図9に示した要素に相当する要素には同様の参照符
号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】図10(1)に示すように、平面状の保持
面29を有する第1のホルダ30および複数のワーク2
1が用意される。
【0025】次に、保持面29に、各被研磨面22をそ
れぞれ接触させた状態で、複数のワーク21が第1のホ
ルダ30によって保持された状態とされる。
【0026】次に、第1のホルダ30によって保持され
た状態で、研磨盤31によって、複数のワーク21の被
研磨面22が破線で示す位置まで1次研磨される。
【0027】図10(2)には、上述した1次研磨を終
えた後の複数のワーク21が示されている。この段階
で、ワーク21は、その全体としての厚みが同じとなる
ようにされる。
【0028】次に、図10(3)に示すように、平面状
の保持面32を有する第2のホルダ33が用意される。
【0029】次に、複数のワーク21が、第2のホルダ
33の保持面32に各反対面27をそれぞれ接触させた
状態で、第2のホルダ33によって保持された状態とさ
れる。
【0030】次に、第2のホルダ33によって保持され
た複数のワーク21の被研磨面22が、研磨盤34によ
って、破線で示す位置まで2次研磨される。なお、この
研磨盤34は、前述した研磨盤31と同じものを用いて
もよい。
【0031】このような研磨方法によれば、1次研磨の
段階で反対面27を研磨することによって複数のワーク
21の全体としての各厚みを同じにしてから、2次研磨
において被研磨面22を研磨するようにしているので、
2次研磨を終えて得られた複数のワーク21において、
被研磨面22と電極23との間の厚みのばらつきを低減
することができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した研磨方法では、1次研磨および2次研磨という
ように、研磨を2段階実施しなければならないため、工
程数が増え、その結果、研磨加工のためのコストが増大
する。
【0033】また、研磨加工においては、不可避的に加
工ばらつきが生じてしまうのが通常であるが、このよう
な加工ばらつきの生じることが避けられない研磨加工を
2回実施することになるので、加工ばらつきが重畳され
てしまい、加工精度の低下を招く。
【0034】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る研磨方法、ならびに、このような研
磨方法によって研磨されたエレメントを備える電子部品
および可変コンデンサを提供しようとすることである。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、厚み
が異なる複数のワークの厚み方向の各一方端側に位置す
る端面を被研磨面として、複数のワークに対して研磨を
施す、研磨方法に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、次のような構成を備えること
を特徴としている。
【0036】すなわち、この発明に係る研磨方法におい
ては、各被研磨面が同一面上に並ぶように、複数のワー
クをホルダによって保持する工程と、ホルダによって保
持された状態で、複数のワークの被研磨面を研磨する工
程とが実施されることを特徴としている。
【0037】この発明に係る研磨方法は、好ましくは、
次のような工程に従って実施される。
【0038】すなわち、好ましい実施態様において、こ
の発明に係る研磨方法は、厚みが異なる複数のワークの
厚み方向の各一方端側に位置する端面を被研磨面とし
て、複数のワークに対して研磨を施す、研磨方法であっ
て、平面状の整列面、および、整列面に開口する複数の
エアー吸引孔を有する整列部材を用意する工程と、整列
部材の整列面に、各被研磨面をそれぞれ接触させた状態
で、複数のワークを前記整列部材によって整列させ、複
数のエアー吸引孔からエアー吸引することによってワー
クを前記整列部材に固定する工程と、整列部材によって
固定された複数のワークを、被研磨面に対向する反対面
側において保持するための保持面を有するホルダおよび
各ワークをホルダに固定するための研磨用固定剤をそれ
ぞれ用意する工程と、整列部材によって固定された複数
のワークの各反対面側を、研磨用固定剤を介してホルダ
の保持面に固定する工程と、整列部材を、複数のワーク
から分離する工程と、ホルダによって固定された状態
で、複数のワークの被研磨面を研磨する工程とを備える
ことを特徴としている。
【0039】上述した整列部材は、整列面に各被研磨面
をそれぞれ接触させた状態で、複数のワークを整列させ
固定できるものであればよく、このような整列部材は、
上述のエアー吸引孔からエアー吸引することによってワ
ークを固定するもの以外にも、種々の態様のものを用い
ることができる。
【0040】たとえば、平面状の整列面を有する整列部
材、および、複数のワークを整列部材に固定するための
粘着剤を用意する工程と、整列部材の整列面に粘着剤を
塗布する工程と、粘着剤の塗布された整列部材の整列面
に、各被研磨面をそれぞれ接触させた状態で、複数のワ
ークを整列部材によって整列させ、粘着剤を用いて複数
のワークを整列部材に固定する工程とを実施してもよ
い。
【0041】また、平面状の整列面を有する整列部材、
および、複数のワークを整列部材に固定するための粘着
面を少なくとも一方面側に有する粘着シートを用意する
工程と、整列部材の整列面に、整列面と同一方向に粘着
面を向けて粘着シートを固定する工程と、整列部材の整
列面に固定された粘着シートの粘着面に、各被研磨面を
それぞれ接触させた状態で、複数のワークを整列させ、
粘着シートを用いて複数のワークを整列部材に固定する
工程とを実施してもよい。
【0042】また、上述の粘着シートを用いて複数のワ
ークを整列部材に固定する場合には、整列部材は整列面
に開口する複数のエアー吸引孔を有し、複数のエアー吸
引孔からエアー吸引することによって粘着シートを整列
部材に固定してもよい。
【0043】さらに、上述の粘着シートを用いて複数の
ワークを整列部材に固定する場合には、前記粘着シート
は両面に粘着面を有しており、粘着シートのいずれか一
方面側の粘着面を整列部材の整列面に貼付けることによ
って粘着シートを整列部材に固定してもよい。
【0044】また、複数の前記ワークの少なくとも一部
が金属により構成されているものである場合には、整列
面に磁力を備えた整列部材を用意し、整列部材の整列面
に各被研磨面をそれぞれ接触させた状態で複数のワーク
を整列部材によって整列させ、磁力によって複数のワー
クを整列部材に固定する方法を用いることができる。前
記ワークには、たとえば、外表面に電極を形成した誘電
体エレメント等を用いることができる。
【0045】上述した研磨用固定剤は、それに及ぼされ
る条件によって、定形状態となったり不定形状態となっ
たりするもので、このような研磨用固定剤として、種々
の態様のものを用いることができる。
【0046】たとえば、研磨用固定剤が、室温において
液体状態であり、かつ室温より低い温度に冷却すること
によって固化するものである場合、ワークをホルダに固
定する工程においては、室温以上の温度でワークとホル
ダとの間に研磨用固定剤を液体状態で介在させる工程
と、次いで、研磨用固定剤を冷却して固化する工程とが
実施される。
【0047】また、研磨用固定剤が、室温において固体
状態であり、かつ室温より高い温度に加熱することによ
って液化するものである場合には、ワークをホルダに固
定する工程においては、室温より高い温度に加熱しなが
らワークとホルダとの間に研磨用固定剤を液体状態で介
在させる工程と、次いで、研磨用固定剤を室温に戻して
固化する工程とが実施される。
【0048】また、複数のワークの被研磨面を研磨する
工程において、研磨用固定剤を冷却するようにしてもよ
い。
【0049】この発明に係る研磨方法は、たとえば、前
述した可変コンデンサ1のためのステータ2に対して施
される研磨に有利に適用される。すなわち、この研磨方
法において、ワークは内部に電極を形成した誘電体エレ
メントであり、被研磨面は、電極と平行に延びる誘電体
エレメントの端面である場合である。
【0050】この発明は、また、上述したような研磨方
法によって研磨されたエレメントを備える電子部品にも
向けられる。
【0051】また、この発明は、上述のような研磨方法
によって研磨された誘電体エレメントを備える、可変コ
ンデンサにも向けられる。
【0052】
【発明の実施の形態】図1には、この発明の一実施形態
による研磨方法に備えるいくつかの工程が順次示されて
いる。図1において、研磨されるべきワーク21は、前
述の図6ないし図8に示した可変コンデンサ1に備える
ステータ2を意図しており、これを概略的に図示すると
ともに、このワーク21に関して、図9および図10で
用いた参照符号と同じ参照符号を対応の部分に用いてい
る。
【0053】まず、図1(1)に示すように、平面状の
整列面41、および整列面41に開口する複数のエアー
吸引孔43を有する整列部材42が用意される。そし
て、整列部材42の整列面41に、各被研磨面22をそ
れぞれ接触させた状態で、複数のワーク21が並べられ
る。次に、エアー吸引孔43からエアー吸引することに
よってワーク21が整列部材42に固定される。
【0054】次に、図1(2)に示すように、整列部材
42に固定された複数のワーク21を、被研磨面22に
対向する反対面27側において保持するための保持面4
4を有するホルダ45が用意されるとともに、各ワーク
21をホルダ45に固定するための研磨用固定剤46が
用意される。
【0055】そして、整列部材42に固定された複数の
ワーク21の各反対面27側を、研磨用固定剤46を介
してホルダ45の保持面44に固定することが行われ
る。この研磨用固定剤46は、厚みが異なる複数のワー
ク21と保持面44との間に形成される種々の寸法の隙
間の差を吸収しながら、これら隙間を充填するように付
与される。
【0056】この研磨用固定剤46としては、種々の態
様のものを用いることができる。
【0057】第1に、研磨用固定剤46として、たとえ
ば水または低温凝固剤のように、室温において液体状態
であり、かつ室温より低い温度に冷却することによって
固化するものを用いることができる。この場合には、ワ
ーク21をホルダ45に固定するため、室温(あるいは
室温より高い温度)でワーク21とホルダ45との間に
研磨用固定剤46を液体状態で介在させ、次いで、研磨
用固定剤46を冷却して固化することが行われる。
【0058】第2に、研磨用固定剤46として、ワック
スまたはパラフィンのように、室温において固体状態で
あり、かつ室温より高い温度に加熱することによって液
化するものを用いることができる。この場合には、ワー
ク21をホルダ45に固定するため、室温より高い温度
に加熱しながらワーク21とホルダ45との間に研磨用
固定剤46を液体状態で介在させ、次いで、研磨用固定
剤46を室温に戻して固化することが行われる。
【0059】次に、図1(3)に示すように、整列部材
42が複数のワーク21から分離される。この場合に
は、エアー吸引孔43からのエアー吸引を停止すること
によって、整列部材42がワーク21から容易に取り外
される。
【0060】次に、図1(4)に示すように、研磨用固
定剤46を介してホルダ45によって保持された複数の
ワーク21の被研磨面22が、研磨盤47によって、た
とえば破線で示す位置まで研磨される。
【0061】以上のようにして、各被研磨面22が同一
面上に並んだ状態で、研磨が実施されるので、複数のワ
ーク21の各々の全体の厚みの間での差に影響されるこ
となく、実質的に均一な研磨量を複数のワーク21にお
いて得ることができ、研磨工程の後、被研磨面22と電
極23との間の厚みのばらつきを小さくすることができ
る。
【0062】なお、研磨後のワーク21の間で、全体と
しての厚みがばらつくが、このようなばらつきは、前述
した可変コンデンサ1における特性に対して実質的な影
響を及ぼすものではない。
【0063】また、上述した研磨工程において、研磨用
固定剤46を冷却しながら、この研磨工程を実施するよ
うにしてもよい。特に、研磨用固定剤46が、室温より
低い温度に冷却することによって固化するものである場
合には、このように、冷却しながら研磨工程を実施する
ことが望ましい。
【0064】上述のように研磨工程を終えた後、ホルダ
45からワーク21が取り出される。このとき、研磨用
固定剤46の液化温度以上に加熱して、ワーク21をホ
ルダ45から取り外すとともに、ワーク21に付着した
研磨用固定剤46を除去することが行われる。なお、ホ
ルダ45から取り出されたワーク21に付着している研
磨用固定剤46の除去にあたっては、加熱以外に、溶剤
等を用いる洗浄、機械的な剥離等を適用してもよい。
【0065】前述の図1(1)に示した、ワーク21を
整列部材42に固定する工程において、上述した整列部
材は整列面に開口する複数のエアー吸引孔を有し、エア
ー吸引孔からエアー吸引することによってワークを固定
したが、整列部材は複数のワークを整列させ固定できる
ものであればよく、次のような固定方法が採用されても
よい。
【0066】第1に、たとえば、平面状の整列面51を
有する板状の整列部材52、および複数のワーク21を
整列部材52に固定するための粘着剤53を用いること
ができる。図2(1)に示すように、整列部材52の整
列面51に粘着剤53を塗布した後、図2(2)に示す
ように、整列部材52の整列面51に各被研磨面22を
それぞれ接触させた状態で、複数のワーク21を整列さ
せれば、粘着剤53を用いて複数のワーク21を整列部
材52に固定することができる。
【0067】粘着剤53としては、たとえば、アクリル
ゴム等の合成ゴム系の粘着剤やシリコーンゴム系の粘着
剤等を用いることができる。これらの粘着剤53は、整
列部材52の整列面51に均一に薄く塗布されるため、
整列面51とワーク21の各被研磨面22との間に粘着
剤53が介在することによって、各被研磨面22位置が
ばらつくことはなく、各被研磨面22を同一面上に並べ
ることができる。
【0068】またこの場合、前述の図1(3)に示した
ように、整列部材52を複数のワーク21から分離する
工程においては、機械的な剥離、溶剤等を用いる洗浄等
を用いて整列部材52をワーク21から取り外すことが
できる。
【0069】第2に、たとえば、少なくとも一方面側に
粘着面を有する粘着シートを用いて、複数のワークを整
列部材に固定することができる。具体的には、まず、図
3(1)に示すように、整列面41に開口する複数のエ
アー吸引孔63を有する整列部材62、および、一方面
側に粘着面67を有する粘着シート68を用意し、整列
部材62の整列面61に、上記粘着シート68の粘着面
67を整列面61と同一方向に向けて配置して、複数の
エアー吸引孔63からエアー吸引することによって粘着
シート68を整列部材62に固定する。次に、図3
(2)に示すように、整列部材62に固定された粘着シ
ート68の粘着面67に、各被研磨面22をそれぞれ接
触させた状態で、複数のワーク21を整列させること
で、複数のワーク21を整列部材62に固定することが
できる。
【0070】また、両面に粘着面を有する粘着シートを
用いて、複数のワークを整列部材に固定することもでき
る。具体的には、まず、図4(1)に示すように、平面
状の整列面71を有する板状の整列部材72、および、
両面に粘着面77を有する粘着シート78を用意し、整
列部材72の整列面71に、上記粘着シート78のいず
れか一方面側の粘着面77を貼付けることによって、粘
着シート78を整列部材72に固定する。次に、図4
(2)に示すように、整列部材72に固定された粘着シ
ート78の他方面側(整列面71と同一方向に向いた面
側)の粘着面77に、各被研磨面22をそれぞれ接触さ
せた状態で、複数のワーク21を整列させることで、複
数のワーク21を整列部材72に固定することができ
る。
【0071】粘着シート68、78としては、たとえ
ば、ポリエステルやポリイミド等からなる厚さ10〜1
00μm程度の基材表面に、アクリルゴム等の合成ゴム
系の粘着剤やシリコーンゴム系の粘着剤等からなる粘着
面67、77が形成されているものが使用できる。これ
らの基材は厚さが均一で、また、これらの粘着剤は基材
表面に均一に薄く塗布されるため、整列面61、71と
ワーク21の各被研磨面22との間に粘着シート68、
78が介在することによって、各被研磨面22位置がば
らつくことはなく、各被研磨面22を同一面上に並べる
ことができる。
【0072】上記のように、粘着シートを用いてワーク
を整列部材に固定する場合、前述の図1(3)に示した
ように、整列部材62、72を複数のワーク21から分
離する工程においては、機械的な剥離、溶剤等を用いる
洗浄等を用いて整列部材62、72をワーク21から取
り外すことができる。
【0073】第3に、整列面に磁力を備える整列部材を
用いることで、複数のワークを整列部材に固定すること
もできる。本実施例で用いるワーク21は、上述のよう
に、図8に示した可変コンデンサ1に備えるステータ2
を意図しており、ステータ2の各端部外表面上には、導
電膜をもってステータ端子7および8が形成されてい
る。たとえば、ステータ端子7および8がNi等の磁力
によって引きつけられる金属で形成されている場合、整
列面に磁力を備える整列部材を用いると、ステータ端子
7および8が磁力によって整列面方向に引きつけられ、
複数のワークを整列部材に固定することができる。
【0074】具体的には、たとえば、図5(1)に示す
ように、Fe板等からなる整列部材82、および、磁石
84を用意し、整列部材82の整列面81に各被研磨面
22をそれぞれ接触させた状態で複数のワーク21を整
列部材82によって整列させる。続いて、図5(2)に
示すように、整列部材82の整列面81と反対方向から
整列部材82に磁石84を近づけることによって、ワー
ク21が磁力によって整列面81方向に引きつけられ、
複数のワーク21を整列部材82に固定することができ
る。また、整列部材82を複数のワーク21から分離す
る工程においては、磁石84を整列部材82から遠ざけ
ることで、整列部材82をワーク21から容易に取り外
すことができる。
【0075】以上、この発明に係る研磨方法が適用され
るワーク21が、図6ないし図8に示した可変コンデン
サ1に備えるステータ2である場合について説明した
が、これに限定されるものではない。ワークが、内部に
電極を形成した誘電体エレメントであり、被研磨面が、
電極と平行に延びる誘電体エレメントの端面である場合
であれば、同様に、この発明に係る研磨方法を有利に適
用することができる。また、このような誘電体エレメン
トに限らず、電子部品に備えるエレメントであって、研
磨されるべきエレメント、さらには、電子部品以外に用
いられるエレメントであっても、この発明に係る研磨方
法を有利に適用することができる。
【0076】同様に、ワークを磁力によって整列部材に
固定する場合には、上記エレメントは外表面に電極が形
成されているものに限定されず、エレメントの少なくと
も一部が金属により構成されていれば、この発明に係る
研磨方法を有利に適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る研磨方法
によれば、各被研磨面が同一面上に並ぶように、複数の
ワークをホルダによって保持し、このホルダによって保
持された状態で、複数のワークの被研磨面を研磨するの
で、ワークの全体としての厚みのばらつきに影響される
ことなく、複数のワークにおいて均一な研磨量を得るこ
とができる。
【0078】また、上述のような均一な研磨量を得るた
め、1回の研磨工程を実施するだけでよいので、研磨加
工のためのコストを低減できるとともに、加工精度を向
上させることができる。
【0079】この発明において、複数のワークの各被研
磨面が同一面上に並ぶようにするため、平面状の整列面
を有する整列部材を用意し、この整列部材の整列面に、
各被研磨面をそれぞれ接触させた状態で、複数のワーク
を整列部材によって整列させるようにすれば、複数のワ
ークの各被研磨面が同一面上に並ぶ状態を容易に得るこ
とができる。
【0080】また、複数のワークをホルダによって保持
した状態を得るため、ワークをホルダに固定するための
研磨用固定剤を用意し、上述したように整列部材によっ
て整列された複数のワークの各被研磨面に対向する各反
対面側を、研磨用固定剤を介してホルダの保持面に固定
するようにすれば、ワークの全体としての厚みのばらつ
きに関わらず、複数のワークをホルダによって保持した
状態を容易に得ることができる。したがって、このよう
に複数のワークをホルダの保持面に固定した後、整列部
材を複数のワークから分離すれば、複数のワークの各被
研磨面を露出させることができ、ホルダによって固定さ
れた状態で、複数のワークの被研磨面を研磨することが
できる。
【0081】この発明に係る研磨方法が、可変コンデン
サにおける誘電体エレメントであって内部に電極を形成
したもの、より特定的には、ステータ電極を形成したス
テータの研磨に対して適用されると、可変コンデンサが
与える静電容量のばらつきを小さくすることができ、そ
の結果、静電容量の許容範囲が狭いことが要求されるよ
り精度の高い可変コンデンサを得ることが可能になる。
また、研磨量のばらつきを小さくすることができるの
で、電極と被研磨面との間の厚みを小さくすることが容
易になり、したがって、最大静電容量を大きくすること
ができ、結果として、静電容量の調整範囲を拡大するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に備えるいくつかの工程
を順次図解的に示す断面図である。
【図2】この発明の別の実施形態による研磨方法を説明
するための断面図である。
【図3】この発明の別の実施形態による研磨方法を説明
するための断面図である。
【図4】この発明の別の実施形態による研磨方法を説明
するための断面図である
【図5】この発明の別の実施形態による研磨方法を説明
するための断面図である。
【図6】この発明にとって興味ある可変コンデンサ1の
外観を示す斜視図である。
【図7】図6に示した可変コンデンサ1の外観を下面側
から示す斜視図である。
【図8】図6に示した可変コンデンサ1の断面図であ
る。
【図9】この発明にとって興味ある従来の第1の研磨方
法を説明するための断面図である。
【図10】この発明にとって興味ある従来の第2の研磨
方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 可変コンデンサ 2 ステータ 5、6 ステータ電極 21 ワーク 22 被研磨面 23 電極 41、51、61、71、81 整列面 42、52、62、72、82 整列部材 43 エアー吸引孔 44 保持面 45 ホルダ 47 研磨盤 53 粘着剤 68、78 粘着シート 84 磁石

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みが異なる複数のワークの厚み方向の各
    一方端側に位置する端面を被研磨面として、複数の前記
    ワークに対して研磨を施す、研磨方法であって、 平面状の整列面、および、前記整列面に開口する複数の
    エアー吸引孔を有する整列部材を用意する工程と、 前記整列部材の前記整列面に、各前記被研磨面をそれぞ
    れ接触させた状態で、複数の前記ワークを前記整列部材
    によって整列させ、前記複数のエアー吸引孔からエアー
    吸引することによって前記ワークを前記整列部材に固定
    する工程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークを、
    前記被研磨面に対向する反対面側において保持するため
    の保持面を有するホルダおよび各前記ワークを前記ホル
    ダに固定するための研磨用固定剤をそれぞれ用意する工
    程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークの各
    前記反対面側を、前記研磨用固定剤を介して前記ホルダ
    の前記保持面に固定する工程と、 前記整列部材を、複数の前記ワークから分離する工程
    と、 前記ホルダによって固定された状態で、複数の前記ワー
    クの前記被研磨面を研磨する工程と、を備える研磨方
    法。
  2. 【請求項2】厚みが異なる複数のワークの厚み方向の各
    一方端側に位置する端面を被研磨面として、複数の前記
    ワークに対して研磨を施す、研磨方法であって、 平面状の整列面を有する整列部材、および、複数の前記
    ワークを前記整列部材に固定するための粘着剤を用意す
    る工程と、 前記整列部材の前記整列面に前記粘着剤を塗布する工程
    と、 前記粘着剤の塗布された前記整列部材の前記整列面に、
    各前記被研磨面をそれぞれ接触させた状態で、複数の前
    記ワークを前記整列部材によって整列させ、前記粘着剤
    を用いて複数の前記ワークを前記整列部材に固定する工
    程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークを、
    前記被研磨面に対向する反対面側において保持するため
    の保持面を有するホルダおよび各前記ワークを前記ホル
    ダに固定するための研磨用固定剤をそれぞれ用意する工
    程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークの各
    前記反対面側を、前記研磨用固定剤を介して前記ホルダ
    の前記保持面に固定する工程と、 前記整列部材を、複数の前記ワークから分離する工程
    と、 前記ホルダによって固定された状態で、複数の前記ワー
    クの前記被研磨面を研磨する工程と、を備える研磨方
    法。
  3. 【請求項3】厚みが異なる複数のワークの厚み方向の各
    一方端側に位置する端面を被研磨面として、複数の前記
    ワークに対して研磨を施す、研磨方法であって、 平面状の整列面を有する整列部材、および、複数の前記
    ワークを前記整列部材に固定するための粘着面を少なく
    とも一方面側に有する粘着シートを用意する工程と、 前記整列部材の前記整列面に、前記整列面と同一方向に
    前記粘着面を向けて前記粘着シートを固定する工程と、 前記整列部材の前記整列面に固定された前記粘着シート
    の粘着面に、各前記被研磨面をそれぞれ接触させた状態
    で、複数の前記ワークを整列させ、前記粘着シートを用
    いて複数の前記ワークを前記整列部材に固定する工程
    と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークを、
    前記被研磨面に対向する反対面側において保持するため
    の保持面を有するホルダおよび各前記ワークを前記ホル
    ダに固定するための研磨用固定剤をそれぞれ用意する工
    程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークの各
    前記反対面側を、前記研磨用固定剤を介して前記ホルダ
    の前記保持面に固定する工程と、 前記整列部材を、複数の前記ワークから分離する工程
    と、 前記ホルダによって固定された状態で、複数の前記ワー
    クの前記被研磨面を研磨する工程と、を備える研磨方
    法。
  4. 【請求項4】前記整列部材は、前記整列面に開口する複
    数のエアー吸引孔を有し、 前記整列部材の前記整列面に、前記整列面と同一方向に
    前記粘着面を向けて前記粘着シートを固定する工程は、
    前記複数のエアー吸引孔からエアー吸引することによっ
    て前記粘着シートを前記整列部材に固定する工程を備え
    る、請求項4に記載の研磨方法。
  5. 【請求項5】前記粘着シートは、両面に粘着面を有し、 前記整列部材の前記整列面に、前記整列面と同一方向に
    前記粘着面を向けて前記粘着シートを固定する工程は、
    前記粘着シートのいずれか一方面側の前記粘着面を前記
    整列部材の前記整列面に貼付けることによって、前記粘
    着シートを前記整列部材に固定する工程を備える、請求
    項4に記載の研磨方法。
  6. 【請求項6】厚みが異なる複数のワークの厚み方向の各
    一方端側に位置する端面を被研磨面として、複数の前記
    ワークに対して研磨を施す、研磨方法であって、 複数の前記ワークの少なくとも一部が金属により構成さ
    れており、 平面状の整列面を有し、整列面に磁力を備えた整列部材
    を用意する工程と、 前記整列部材の前記整列面に、各前記被研磨面をそれぞ
    れ接触させた状態で、 複数の前記ワークを前記整列部材によって整列させ、磁
    力によって複数の前記ワークを前記整列部材に固定する
    工程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークを、
    前記被研磨面に対向する反対面側において保持するため
    の保持面を有するホルダおよび各前記ワークを前記ホル
    ダに固定するための研磨用固定剤をそれぞれ用意する工
    程と、 前記整列部材によって固定された複数の前記ワークの各
    前記反対面側を、前記研磨用固定剤を介して前記ホルダ
    の前記保持面に固定する工程と、 前記整列部材を、複数の前記ワークから分離する工程
    と、 前記ホルダによって固定された状態で、複数の前記ワー
    クの前記被研磨面を研磨する工程と、を備える研磨方
    法。
  7. 【請求項7】前記ワークは、外表面に電極を形成した誘
    電体エレメントである、請求項6に記載の研磨方法。
  8. 【請求項8】前記研磨用固定剤は、室温において液体状
    態であり、かつ室温より低い温度に冷却することによっ
    て固化するものであり、前記ワークをホルダに固定する
    工程は、室温以上の温度で前記ワークと前記ホルダとの
    間に前記研磨用固定剤を液体状態で介在させる工程と、
    次いで、前記研磨用固定剤を冷却して固化する工程とを
    備える、請求項1ないし7のいずれかに記載の研磨方
    法。
  9. 【請求項9】前記研磨用固定剤は、室温において固体状
    態であり、かつ室温より高い温度に加熱することによっ
    て液化するものであり、前記ワークをホルダに固定する
    工程は、室温より高い温度に加熱しながら前記ワークと
    前記ホルダとの間に前記研磨用固定剤を液体状態で介在
    させる工程と、次いで、前記研磨用固定剤を室温に戻し
    て固化する工程とを備える、請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の研磨方法。
  10. 【請求項10】前記複数のワークの被研磨面を研磨する
    工程は、前記研磨用固定剤を冷却しながら実施される、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の研磨方法。
  11. 【請求項11】前記ワークは、内部に電極を形成した誘
    電体エレメントであり、前記被研磨面は、前記電極と平
    行に延びる前記誘電体エレメントの端面である、請求項
    1ないし10のいずれかに記載の研磨方法。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11のいずれかに記載の
    研磨方法によって研磨された誘電体エレメントを備え
    る、電子部品。
  13. 【請求項13】請求項1ないし11のいずれかに記載の
    研磨方法によって研磨された誘電体エレメントを備え
    る、可変コンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114750057A (zh) * 2022-06-13 2022-07-15 富芯微电子有限公司 一种复合快恢复二极管生产用的背面减薄设备及工艺

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