JP2001246449A - 溶融金属の連続鋳造法 - Google Patents
溶融金属の連続鋳造法Info
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Abstract
造を行なう際に、極力小さな消費電力でオッシレーショ
ンマークや湯じわ等の鋳片表面欠陥のない鋳片を効率よ
く製造できる連続鋳造法を提供すること。 【解決手段】 連続鋳造鋳型内に高周波磁場を印加して
電磁界鋳造を行なうに当たり、印加される磁場周波数を
f(kHz)、鋳造速度をv(m/sec)、鋳型振動
数をfm(Hz)、鋳型振動の片振幅をa(m)とした
とき、初期凝固殻形成位置に印加される磁場の大きさB
(ガウス)が、操業パラメータによって決まるネガティ
ブストリップ時間tn(sec)と前記磁場周波数
(f)から下記式によって求められる必要最小磁束密度
(Bmin:ガウス)を下回らない様に制御する。 Bmin=1130×tn−5f×(tn−0.05) tn=cos-1(v/2π×fm×a)/(π×fm)
Description
法に関し、特に、連続鋳造鋳型内に高周波磁場を印加し
て電磁界鋳造を行なう際に、鋳片表面に形成されるオッ
シレーションマーク(OSM)や湯じわ(湯面変動によ
って生じるオッシレーション状の窪み)を、必要最小限
の磁場強度(即ち消費電力)で効果的に抑えて表面性状
の良好な鋳片を得ることのできる連続鋳造法に関するも
のである。
0に見られる如く、連続鋳造鋳片の初期凝固部に電磁力
を作用させ、そのピンチ力および加熱効果を利用して鋳
片の表面性状を改善する試みが為されている。この方式
では、高周波磁場が鋳片に浸透し易い様に、コールドク
ルーシブルの如き銅鋳型に縦方向スリットを形成し、そ
の周囲にコイルが配置される。該縦方向スリットの幅
は、たとえば特開平4−178247号公報にも記載さ
れている様に、加工性や磁場の浸透性および溶湯漏れ防
止の観点から0.2〜0.5mm程度が望ましいとされ
ている。また、該スリットの縦方向長さは、磁場の浸透
性の観点からコイル長さの1.5倍以上が好ましいとさ
れている。
縦断面説明図であり、図中1は(分割)銅鋳型、2は高
周波コイル、3はスリット、4は溶融金属供給用の浸漬
ノズル、Fはフラックス、MLは溶融金属、MSは凝固殻
をそれぞれ表わしている。この装置を用いて連続鋳造を
行なうに当たっては、浸漬ノズル4から溶融金属MLを
連続的に供給し、高周波コイル2により初期凝固殻に高
周波磁界の電磁力を作用させ、該電磁力によってピンチ
力を作用させると共に加熱しながら、凝固殻M Sを下方
に連続的もしくは間欠的に引き抜いていく。鋳型1内の
湯面上には、熱の放散防止と溶融金属の酸化を防止する
ためフラックスFが装入されるが、該フラックスFは更
に初期凝固殻MSと鋳型1の間に少しずつ巻き込まれて
接触面での滑りを円滑にし、鋳片の表面性状を改善する
作用も発揮する。
は、鋳型の上下振動により鋳片表面にOSMと呼ばれる
窪みを伴ったマークが形成されることが知られており、
該OSMは、その深さが深いと鋳片割れの起点になった
り、あるいは鋳片表皮下に爪と呼ばれる不連続凝固部で
介在物や気泡がトラップされて鋳片欠陥になることがあ
る。そのため鋳片欠陥を無くすには、OSMを極力抑え
て平滑な鋳片表面性状を得ることが極めて重要となる。
界鋳造鋳型を用いた鋼の連続鋳造方法について研究を進
めており、先に特開平7−1093号公報に開示した方
法を完成して提案した。この発明では、鋳片表面のOS
Mを抑えて表面性状を高めるための手段として、特にメ
ニスカス安定化のため溶湯に過度の内部流動を起こさせ
ることなく、且つ初期凝固殻と鋳型の間に巻き込まれる
フラックス(パウダー)量を適正に制御するため、鋳造
速度に応じて鋳型空芯部の磁場強度(磁束密度)を適正
に制御する方法を開示するもので、この方法を採用する
ことによって、表面性状の劣化を抑えつつ鋳造速度をか
なり高めることが可能となった。
ば、 電磁場によって生じるピンチ力により初期凝固殻と鋳
型間へのフラックスの流入流路が拡大し潤滑性能が向上
する結果、安定した高速鋳造が可能になるばかりでな
く、OSMも抑えられる、 電磁力によるピンチ力が初期凝固殻に作用することに
よって凝固殻の鋳型への軟接触化が実現され、鋳型振動
による影響が抑えられてOSMが生成し難くなる、 鋳型内溶湯の湯面が電磁力によって盛り上がり、しか
も電磁力による加熱効果によって初期凝固が湯面下から
開始されるため、外部からの湯面変動の影響が初期凝固
殻に及び難くなり、これも鋳片表面品質の改善につなが
る、 加熱効果とピンチ力の影響で初期凝固殻が湯面まで張
り出さないため、ピンホールや介在物のトラップが起こ
らず、鋳片表皮下の性状も改善される、といった多くの
利点を享受できる。
は、深いOSMが形成され易い条件下においてもOSM
を消失せしめ得る様に磁場強度(鋳型内空芯値)を制御
するものであり、鋳型振動条件を変えた場合についての
必要磁場強度に関しては十分な検討がなされていない。
間(tn)と高い相関性を有しており、tnが小さくなる
ほどOSMは浅くなると考えられているが、反面tnを
小さくするには鋳型の振動数を大きくしてハイサイクル
化しなければならず、OSM低減には却ってマイナス要
因となるので、結局のところOSMを皆無にすることは
容易でない。
前記tnが0以下となる様な条件で連続鋳造を行なう際
には、鋳型表面に前述した様な不規則な湯じわ状欠陥を
生じることが経験されているが、この様な湯じわ状欠陥
を確実に阻止し得る様な必要磁場強度についても十分な
研究はなされていない。
情に着目してなされたものであって、その目的は、鋳造
速度や鋳型振動条件に応じて鋳型内に印加される磁場周
波数を適正に制御し、極力小さな磁場周波数(即ち、消
費電力)でOSMや湯じわ状欠陥を可及的に抑え、鋳片
表面欠陥のない鋳片を効率よく製造することのできる連
続鋳造法を提供することにある。
明に係る連続鋳造法とは、連続鋳造鋳型内に高周波磁場
を印加して電磁界鋳造を行なうに当たり、印加される磁
場周波数をf(kHz)、鋳造速度をv(m/se
c)、鋳型振動数をfm(Hz)、鋳型振動の片振幅を
a(m)としたとき、初期凝固殻形成位置に印加される
磁場の大きさB(ガウス)が、操業パラメータによって
決まるネガティブストリップ時間tn(sec)と前記
磁場周波数(f)から下記式によって求められる必要最
小磁束密度(Bmin:ガウス)を下回らない様に制御す
るところに要旨を有している。 Bmin=1130×tn−5f×(tn−0.05) 但し、tn=cos-1(v/2π×fm×a)/(π×f
m)
力を印加しない時の静止メニスカス位置をコイル上端に
一致させ、或いは該静止メニスカス位置を、コイル上端
を中心として±20mmの範囲内に納まる様にコントロ
ールしながら鋳造を行なうことが望ましく、また、印加
磁場周波数fを3kHz以上に設定すれば、本発明によ
る鋳片表面の欠陥抑制効果をより確実に発揮させること
ができるので好ましい。
以下の鋳型振動条件、もしくは鋳型振動を行なわない条
件で鋳造を行なう際には、前述の如く鋳片表面に湯じわ
状欠陥を生じることがあるが、この様な場合は、該湯じ
わ状欠陥の深さと同等の深さのOSMが生成するネガテ
ィブストリップ時間を用いて必要最小磁束密度を制御す
れば、湯じわ状欠陥も防止することが可能となる。
する前のOSM深さが浅い時の方が、深い時のOSMを
皆無にするために必要な磁場強度よりも小さくなること
は明白であり、また磁場の印加条件は、鋳造速度や鋳型
振動条件と深く関連していると思われる。印加磁場が一
つの鋳造条件で決定されるtn時間に形成されるOSM
を消失させるための必要最小磁場よりも小さい場合はO
SMが残り、他方、磁場が所定値を超えると電磁力の増
大によりメニスカス変動が大きくなり、OSMは却って
深くなると思われる。また磁場が強すぎると、スリット
部に磁場が集中して湯漏れ状の欠陥が誘発され、これも
鋳片の表面品質を悪くする原因になると考えられる。
のOSMを消失させることのできる最小限の磁場強度で
電磁鋳造を行なえば、最小の消費電力で良好な表面性状
の鋳片を得ることができるのではないかと考え、その線
に沿って研究を進めた。そして鋳造条件を様々に変え、
種々のtn条件下でOSM深さを変化させた状態で、印
加磁場強度および磁場周波数を変化させることによっ
て、OSM消失効果が有効に発揮される必要最小限の磁
束密度を把握すべく実験を行なった。
鋳型振動条件の組合わせで、OSMが消失する初期凝固
殻形成位置における最小磁束密度を調べたところ、下記
表1および図2に示す結果を得た。 磁場周波数:3kHz,20kHz,100kHz(3条
件) 鋳造速度 :0.7m/min,1.2m/min,1.6m/
min(3条件) 鋳型振動条件:1Hz×10mm,3Hz×7mm,7Hz×3mm
(3条件)。
場周波数の影響は小さく、約60ガウス程度でOSMは
消失している。これに対しOSMの深い条件下では、磁
場周波数が高くなるほどOSM消失に必要な磁束密度は
小さな値で済み、たとえば3kHzでは450ガウスが
必要であるのに対し、100kHzでは260ガウス程
度の印加で十分であることが確認された。これは、磁場
周波数が高い場合はメニスカス近傍が加熱されてパウダ
ー(フラックス)溶融層とパウダー液体潤滑部が拡大さ
れるため、鋳型振動の影響を受け難くなるためと考えら
れる。
最小磁束密度(Bmin)とネガティブストリップ時間
(tn)との関係を、磁場周波数をパラメータとして整
理したところ、下記式(1)に示される関係 Bmin=1130×tn−5f(tn−0.05)……(1) 式中、tn:ネガティブストリップ時間(sec) f:印加磁場周波数(kHz) が成立することが確認された。
印加される磁場の大きさB(ガウス)が、連続鋳造時の
操業パラメータにより前記式によって決まるネガティブ
ストリップ時間tn(sec)と磁場周波数(f)を基
に算出される必要最小磁束密度(Bmin:ガウス)を下
回らない様に制御すれば、高周波コイルに印加される電
力量を最小限に抑えつつOSMを可及的に低減すること
ができるのである。
(tn)は、鋳造速度(v)と鋳型振動条件(振動数fm
および鋳型の片振幅a)により、下記式 tn=cos-1(v/2π×fm×a)/(π×fm) によって定義される値である。
範囲で磁場の大きさ(B)を可及的に小さくすることが
有効であり、その上限は特に制限されないが、印加磁場
強度が強すぎると、既に述べた様にメニスカス変動が大
きくなったり、あるいは鋳片表面に湯漏れ状の欠陥が生
じ易くなる傾向が生じてくる。そこで、メニスカスの変
動による湯漏れ欠陥を生じる磁場周波数の影響を実際の
鋳造実験で確認したところ、この磁束密度は、初期凝固
殻形成位置において20kHzと100kHzの磁場で
下記表2に示す値となり、前者の場合は1000ガウ
ス、後者の場合は900ガウスになることが分かった。
加される磁場の大きさ(B)を、前記式によって求めら
れる必要最小磁束密度(Bmin)を下回らない様に、よ
り好ましくは、なお且つ該磁場の大きさ(B)が湯漏れ
欠陥等を生じることのない最大磁束密度を超えない様に
制御することによって、少ない電力消費量でOSMを可
及的に抑えることができ、且つ湯漏れ欠陥などの欠陥を
生じることもなく、表面性状の極めて良好な鋳片を効率
よく連続鋳造し得ることになった。
より効率よく行なうには、高周波磁場が印加されるコイ
ルの上端を、電磁力を印加しない時の静止メニスカス位
置に合わせておき、或いは該静止メニスカス位置に対し
て少なくとも±20mmの範囲に制御することが推奨さ
れる。その理由は、メニスカスがコイル上端位置から大
幅に外れると、メニスカス部に付与される磁場の分布が
不均一となり、メニスカス形状が乱れて凝固殻の厚みが
不均一になる傾向が現われてくるからである。
は、静止メニスカスの位置に対する適正なコイル位置の
関係を確認するため、コイル位置とメニスカス位置を変
えた鋳造実験を行なった。即ち、コイル上端位置とメニ
スカス位置を一致させてOSMが消失する磁場条件で、
メニスカス位置に対してコイル上端位置を上下方向にず
らして鋳造実験を行なったところ、図3に示すような結
果が得られた。なお図中のメニスカス形状不均一性と
は、鋳型のスリット部とスリット間のセグメント部のメ
ニスカス高さの差を示しており、この差が大きくなると
メニスカスの形状が不均一となり、凝固開始点が周方向
で不均一になって鋳片品質を著しく劣化させる。
置をメニスカス位置よりも20mmを越えて下方に設定
した場合は、鋳片表面に生じるOSMが非常に顕著とな
り、品質を著しく劣化させる。
りも上方に設定した場合については、静止メニスカスの
形状を鋳型内にSnを溶解して調査した結果を示してお
り、この場合は、コイル上端位置がメニスカス位置に対
して20mmを越えて上方になると、メニスカスの形状
不均一が顕著となり、やはり良好な鋳片表面性状が得ら
れ難くなる。
様な理由による。即ち、鋳型内の溶鋼に磁場をかけた時
に湯面がどの様な形状になるかは重要な因子であるが、
鋼の場合は融点が高いため鋳型内で溶解することは難し
い。しかし、低融点の金属(例えばSn、融点:2百数
十℃)であれば、水冷した鋳型内でも高周波磁場のジュ
ール熱によって容易に溶融し且つ溶融状態を保持するこ
とができる。従って、この状態で溶融Snの湯面形状を
調査することで、溶鋼の湯面形状を推測することができ
る。よって、該調査の具体的な方法としては、水冷鋳型
内に固体のSnを装入し、鋳型周りにセットしたコイル
に通電してその熱でSnを溶融し、溶融Snのメニスカ
ス形状を調査する方法を採用した。
に対して±20mm内に制御し、より好ましくはコイル
上端位置とメニスカス位置を一致させれば、メニスカス
形状の不均一を生じることなくOSMを最小限に抑える
ことができ、鋳片表面性状を著しく改善することが可能
となる。
数は、鋳型サイズや鋳造速度などによっても変わってく
るので一律に決めることはできないが、電磁力付与によ
るピンチ力や加熱効果などをより有効に発揮させる上で
は、3kHz以上、より好ましくは20kHz以上を採
用することが望ましい。
ら引き抜いていく場合について説明してきたが、鋳型振
動を行なわず或いは前記ネガティブストリップ時間(t
n)が0以下となる鋳型振動条件で鋳造を行なった場合
には、前に説明した如くOSMとは別の湯じわ状欠陥を
生じることが経験されている。
よると、該湯じわ状欠陥の深さは、図4に示す如く、t
nや鋳型振動の有無には殆ど関係なく200〜500μ
mの範囲であった。そして該湯じわ状欠陥の深さは、実
験により確認された「ネガティブストリップ時間
(tn)>0」のときの鋳造条件におけるtnが0.05
7〜0.25秒のときのOSM深さに相当しており、t
n≦0の条件下で湯じわ状欠陥を消失させるには、深さ
500μm相当のOSMを消すのと同じ磁場をかければ
十分であることが確認された。従って、前記湯じわ状欠
陥を消失させるには、湯じわ状欠陥の深さと同等のOS
Mが生成するtn値を採用し、これを前記式(1)に代入す
ることにより算出した必要最小磁束密度とすれば、湯じ
わ状欠陥も解消され、良品質の連続鋳片を製造すること
ができる。
湯じわ状欠陥を消失させるために必要なtnは約0.2
5秒である。従ってこのtn値を、例えば前記図2に示
す必要最小磁束密度との関係グラフに当てはめると、磁
場周波数を100KHzとした場合は必要最小磁束密度
を約180ガウス、磁場周波数を20KHzとした場合
は必要最小磁束密度を約260ガウス、磁場周波数を3
KHzとした場合は必要最小磁束密度を約280ガウ
ス、にそれぞれ設定すれば、湯じわ状欠陥を確実に解消
できることが分かる。
振動条件によって決まるネガティブストリップ時間(t
n)に応じて鋳型内に印加される磁場周波数を適正に制
御することにより、OSMを可及的に軽減し得ると共
に、湯じわ状欠陥も解消することができ、連続鋳造鋳片
の品質を確実且つ安定して向上せしめ得ることになっ
た。
ように、本発明は電磁力が作用し易い溶鋼の連続鋳造に
有効に適用し得る他、電磁力の作用を供与し得る磁性金
属であれば、鋼以外の鉄基合金やアルミニウム、銅など
の溶融金属に対しても同様に適用できる。
造速度や鋳型振動条件によって決まるネガティブストリ
ップ時間(tn)に応じて鋳型内に印加される磁場周波
数を適正に制御して磁場の大きさを調整することによ
り、小さな磁場周波数(即ち、消費電力)で湯漏れなど
を起こすことなくOSMや湯じわ状欠陥を可及的に抑
え、鋳片表面欠陥のない鋳片を効率よく製造することの
できる連続鋳造法を提供し得ることになった。
例示する概略縦断面説明図である。
ストリップ時間(tn)の関係を示すグラフである。
が、OSM深さやメニスカス形状不均一性におよぼす影
響を示したグラフである。
グラフを湯じわ状欠陥深さに当てはめて示した説明グラ
フである。
Claims (5)
- 【請求項1】 連続鋳造鋳型内に高周波磁場を印加して
電磁界鋳造を行なうに当たり、印加される磁場周波数を
f(kHz)、鋳造速度をv(m/sec)、鋳型振動
数をfm(Hz)、鋳型振動の片振幅をa(m)とした
とき、初期凝固殻形成位置に印加される磁場の大きさB
(ガウス)が、操業パラメータによって決まるネガティ
ブストリップ時間tn(sec)と前記磁場周波数
(f)から下記式によって求められる必要最小磁束密度
(Bmin:ガウス)を下回らない様に制御することを特
徴とする溶融金属の連続鋳造法。 Bmin=1130×tn−5f×(tn−0.05) 但し、tn=cos-1(v/2π×fm×a)/(π×f
m) - 【請求項2】 電磁力を印加しない時の静止メニスカス
位置を、コイル上端に一致させて鋳造を行なう請求項1
に記載の連続鋳造法。 - 【請求項3】 電磁力を印加しない時の静止メニスカス
位置を、コイル上端を中心として±20mmの範囲にし
て鋳造を行なう請求項1に記載の連続鋳造法。 - 【請求項4】 印加磁場周波数fを3kHz以上とする
請求項1〜3のいずれかに記載の連続鋳造法。 - 【請求項5】 ネガティブストリップ時間tnが0以下
の鋳型振動条件、もしくは鋳型振動を行なわない条件で
鋳造を行なう際に、鋳片表面に発生する湯じわ状欠陥の
深さと同等の深さのオシレーションマークが生成するネ
ガティブストリップ時間を用いて必要最小磁束密度を制
御する請求項1〜4のいずれかに記載の連続鋳造法。
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