JP2001246278A - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JP2001246278A
JP2001246278A JP2000060170A JP2000060170A JP2001246278A JP 2001246278 A JP2001246278 A JP 2001246278A JP 2000060170 A JP2000060170 A JP 2000060170A JP 2000060170 A JP2000060170 A JP 2000060170A JP 2001246278 A JP2001246278 A JP 2001246278A
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Japan
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crushing
vertical
crusher
casing
crushing rollers
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JP2000060170A
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English (en)
Inventor
Shoji Shimooka
昭二 下岡
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SHIMOOKA KOGYO KK
Original Assignee
SHIMOOKA KOGYO KK
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕しにくい固形物を破砕し、かつ破砕機の
操作性、メンテナンス作業性や安全性が高まり、さらに
低コストな破砕機を提供する。 【解決手段】 ケーシング内路の屈曲部に破砕ローラ1
7,18を横並びの通常位置と縦並びの押し込み位置と
に切り換え可能にしたので、通常の廃棄物aだけでな
く、破砕しにくい廃棄物bも容易に破砕できる。しか
も、破砕機10の操作性、メンテナンス作業性および安
全性も高められる。なお、破砕ローラ17,18の縦並
び位置横並び位置との切り換えは、両ローラ17,18
を切り換え回動軸Sを中心に90度回動させることで行
う。これにより、その切り換え作業が、比較的小さな出
力の動力源を使用しても円滑に行うことができる。結
果、このような利点を有する破砕機10を、比較的低コ
ストで作製できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物やプラス
チックといった固形物を回転中の破砕ローラ間で噛み砕
く破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば粗大ごみや、工場から廃棄された
プラスチック材などの大型の廃棄物は、通常、破砕機に
より細かく砕かれ、その後、焼却炉で焼却されたり、埋
め立て地に埋め立てられたりしている。従来の廃棄物の
破砕機として、例えば、上面に投入口が形成されたケー
シング内に、一対の破砕ローラが水平に並設されたもの
などが知られている。この従来装置の各破砕ローラは、
芯材である回転軸の外周に、多数枚のドーナツ形状の回
転刃を軸線方向に連結して構成されている。なお、対峙
される破砕ローラの各回転刃同士は、それぞれ互い違い
の配置となっている。また、各回転刃の外周面の対角部
分には、一対の破砕チップが突設されている。このよう
な構成の従来の破砕機は、ケーシングの投入口から鉛直
に投入された廃棄物を横並びの破砕ローラの固形物噛み
込み側で受け止め、その後、両破砕ローラ間で、それぞ
れの回転刃を回転させながら各破砕チップによって、連
続的に噛み砕く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の破砕機では、このようにケーシングの内部に、一対
の破砕ローラが水平に並設されていただけであるので、
例えば廃棄物が球形や円筒形などの場合、殊に廃棄物が
比較的軽量で、かつその直径が、破砕チップの外部突出
した部分の長さよりも長い場合には、破砕時に、何度も
廃棄物が破砕ローラ間から滑り出てしまい、スムーズに
破砕することができないという問題点があった。
【0004】そこで、この発明者は、破砕ローラの配置
を、横並びの通常位置と、縦並びの押し込み位置とに切
り換え可能な構成にすれば、横並びの破砕ローラ間で一
般的な固形物を破砕するだけでなく、破砕しにくい固形
物であっても、例えばシリンダなどの押し込み手段によ
り、縦並びの破砕ローラ間に押し込んで良好に破砕する
ことができることを知見し、この発明を完成させた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、破砕しにくい大きさや形状
の固形物であっても容易に破砕することができ、しかも
破砕機の操作性およびメンテナンスの作業性や安全性を
高めることができ、さらに比較的低コストで作製するこ
とができる破砕機を提供することを、その目的としてい
る。また、この発明は、ケーシング内路に投入された固
形物をほとんど残さず破砕することができる破砕機を提
供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケーシング内部のケーシング内路に配置された回転
刃付きの複数本の破砕ローラを回転させて、該回転中の
破砕ローラ間で、前記ケーシングに形成された投入口か
らケーシング内路に投入された廃棄物などの固形物を噛
み砕く破砕機において、(1) 前記ケーシング内路が、鉛
直面内における縦方向に延びる縦側部分内路と、鉛直面
内における横方向に延びて、前記縦側部分内路と連結さ
れた横側部分内路とを有する屈曲路で、(2) 前記投入口
が、前記縦側部分内路に連通された縦側投入口と、前記
横側部分内路に連通された横側投入口とを有し、(3) 前
記複数本の破砕ローラからなる破砕ローラ群を、該破砕
ローラの軸線に対して平行でかつ該破砕ローラ群の重心
を通過する切り換え回動軸を中心にして回動させること
で、鉛直面内における横並びの通常位置と、縦並びの押
し込み位置とに切り換える切り換え手段を有し、(4) 前
記横側投入口から横側部分内路に投入された固形物を破
砕ローラ側へ押し込む押し込み手段が設けられた押し込
み手段を有する破砕機である。
【0007】破砕ローラの駆動源の種類や大きさなどは
限定されない。例えば電動モータ,油圧モータなどでも
よい。破砕ローラの使用本数は2本以上であれば限定さ
れない。例えば、3本,4本,5本でもよい。また、そ
れらの離間距離は、固形物を各破砕ローラの回転刃によ
り破砕することができる間隔であれば限定されない。ま
た、ローラ1個あたりの回転刃の装着枚数も限定されな
い。ケーシングに形成された縦側投入口および横側投入
口のそれぞれの形成個数は限定されない。例えば、1個
ずつでも2個以上でもよい。また、これにともないケー
シング内部に形成されるケーシング内路の形成本数、具
体的には縦側部分内路および横側部分内路の各形成本数
も限定されない。ただし、対応する縦,横側部分内路同
士は、その一部分(通常は路奥部)が、屈曲状態で連結
されていなければならない。破砕ローラにより破砕され
る固形物としては、廃棄物以外にも、例えばプラスチッ
ク材,コンクリート廃材,木材,粗大ごみなどが挙げら
れる。
【0008】ここで、縦側部分内路がケーシング内で鉛
直面内における縦方向に延びているとは、この縦側部分
内路が、鉛直またはこれに近い傾斜状態にあることをい
う。また、横側部分内路がケーシング内で鉛直面内にお
ける横方向に延びているとは、この横側部分内路が、水
平またはこれに近い傾斜状態にあることをいう。ケーシ
ング内路の屈曲角度は、通常、60〜120度である。
【0009】破砕ローラ群の切り換え手段は限定されな
い。ただし、固形物を破砕可能に組まれた複数本の破砕
ローラ群を、破砕ローラの軸線に対して平行で、かつこ
の破砕ローラ群の重心を通過する切り換え回動軸を中心
にして回動させることができる手段でなければならな
い。また、破砕ローラ群の横並びの通常位置とは、複数
本の破砕ローラのならび方向が、水平またはこれに近い
傾斜状態にある位置をいう。また、破砕ローラの縦並び
の押し込み位置とは、この破砕ローラのならび方向が鉛
直またはこれに近い傾斜状態にある位置をいう。
【0010】固形物の押し込み手段は、横側投入口から
横側部分内路に投入された固形物を、押し込み板を用い
て、破砕ローラ間に押し込むことができるものであれば
限定されない。例えば手動式のものでも、駆動部を有す
る自動式のものでもよい。なお、自動式の場合、例えば
ねじ送り機構や、電動シリンダおよび油圧シリンダなど
の各種のシリンダなどを備えた押し込み機構を採用する
ことができる。この押し込み手段は、単段式でもよい
し、請求項4のように2段式でもよい。さらに、3段以
上の多段式でもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記破砕ローラ
の外方に、破砕時における固形物の飛散を防ぐととも
に、この固形物を回転中の破砕ローラ間へみちびく固形
物ガイドが配設された請求項1に記載の破砕機である。
この固形物ガイドの素材、形状、大きさなどは限定され
ない。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記固形物ガイ
ドの固形物の排出口付近に、破砕された固形物が、前記
破砕ローラ間に巻き込まれるのを防ぐ巻き込み防止部材
が設けられた請求項1または請求項2に記載の破砕機で
ある。巻き込み防止部材の素材、形状、大きさは限定さ
れない。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記押し込み手
段を、固形物を前記破砕ローラ間へ2段階で押し込む2
段押し込み構造とした請求項1〜請求項3のうち、何れ
か1項に記載の破砕機である。2段押し込みの構造は限
定されない。例えば、1段目の押し込みシリンダのロッ
ドの先端に、2段目の押し込みシリンダを取り付けたも
のなどが採用できる。
【0014】
【作用】この発明によれば、破砕される固形物が比較的
破砕しやすい通常の物である場合は、その固形物を縦側
投入口から縦側部分内路に投入する。投入された固形物
は、その自重で横並びの破砕ローラ間まで落下し、ここ
で回転中の各破砕ローラの回転刃により噛み砕かれる。
【0015】一方、例えば固形物が球形や円筒形など、
破砕しにくいものの場合、ことに固形物が比較的軽量で
あって、この直径が破砕チップの外部突出した部分の長
さよりの長いものの場合には、まず切り換え手段によ
り、破砕ローラ群のならび方を横並びの通常位置から縦
並びの押し込み位置に切り換える。その後、この固形物
を横側投入口から横側部分内路に投入する。投入された
固形物は、押し込み手段の押し込み力により破砕ローラ
間へ押し込まれる。これにより固形物が回転刃で噛み砕
かれる。その結果、破砕しにくい大きさや形状の固形物
であっても、比較的容易に破砕することができる。この
ように、破砕ローラ群を、通常位置(横並び)から押し
込み位置(縦並び)へ、または、その反対側へ切り換え
られる構造としたので、縦側投入口から投入された破砕
しやすい通常の固形物に対しても、または横側投入口か
ら投入された比較的破砕しにくい固形物に対しても、良
好に破砕処理を行うことができる。これにより、多種類
の固形物を、高い作業効率でもって、安全に処理するこ
とができる。しかも、破砕ローラ群のならび方の切り換
えは、この破砕ローラ群を、破砕ローラの軸線に対して
平行でかつこの破砕ローラ群の重心を通過する切り換え
回動軸を中心に回動させて行う。そのため、この切り換
え作業を、比較的小さな出力の動力源によって、スムー
ズに行うことができる。その結果、このような効果を有
する破砕機を、比較的低コストで作製することができ
る。
【0016】特に、請求項2の発明によれば、固形物は
固形物ガイドに案内されて破砕ローラ間へとみちびかれ
る。そのため、ケーシング内路へ投入された固形物の、
破砕ローラ間への供給がスムーズになる。しかも、この
固形物ガイドは、破砕時における固形物の飛散を防止す
る役目もはたしている。これにより、破砕時に固形物が
各内路の外へ飛び散りにくい。
【0017】また、請求項3の発明によれば、固形物ガ
イドの排出口付近に巻き込み防止部材が設けられている
ので、破砕された固形物が、破砕ローラ間に巻き込まれ
るのを防ぐことができる。
【0018】さらに、請求項4の発明によれば、横側投
入口から横側部分内路に投入された破砕しにくい固形物
は、まず1段目の押し込み手段の押し込み力により、破
砕ローラ間に押し込まれる。そして、破砕が残りわずか
となったとき、この固形物は2段目の押し込み手段の押
し込み力により破砕ローラ間に押し込まれる。これによ
り、破砕されにくい固形物を水平方向から押し込んで破
砕する場合でも、ほとんど余すことなく、固形物を破砕
ローラ間で破砕することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る破砕機を図
面を参照して説明する。なお、説明しやすいように、図
において、機長方向をX方向、機幅方向をY方向、機高
方向をZ方向とする。図1は、この発明の一実施例に係
る破砕機の縦側投入口から投入された固形物の破砕作業
中を示す説明図である。図2は、この発明の一実施例に
係る破砕機の横側投入口から投入された固形物の破砕作
業中を示す説明図である。図3は、この発明の一実施例
に係る破砕機の要部拡大断面図である。
【0020】図1において、10は一実施例に係る破砕
機であり、この破砕機10は装置外壁であるケーシング
11を有している。このケーシング11の内部には、仕
切り板12により上部同士が区画された縦側部分内路
(ケーシング内路)13と横側部分内路(ケーシング内
路)14とがX方向に並べられている。縦側部分内路1
3はZ方向に長い鉛直路であり、その路上端に、破砕さ
れやすい通常の廃棄物(固形物)aの投入口、縦側投入
口15が形成されている。一方、この縦側部分内路13
の路下端には、噛み砕かれた廃棄物aなどの排出口13
bが形成されている。
【0021】また、横側部分内路14は、略横L字形に
折れ曲がった屈曲路であって、この路14は、Z方向に
延びた上部配置の鉛直部14aと、この鉛直部14aの
下方に連結されて、X方向に延びる水平部14bとから
構成されている。なお、鉛直部14aの上端には、破砕
しにくい廃棄物bの投入口である横側投入口16が形成
されている。そして、水平部14bの下流側の端は、縦
側部分内路13に直交状態に連結されている。一方、水
平部14bの上流側の端部には、外方へ膨らんだ膨出部
14cが形成されている。これらの縦側部分内路13と
横側部分内路14とが交差する部分、すなわち、縦,横
部分内路13,14により構成されるケーシング内路の
屈曲部には、回動モータおよび歯車式の動力伝達系によ
り回動される、Y方向に向かって平行に延びた2本の破
砕ローラ17,18が収納されている。
【0022】両破砕ローラ17,18は、主に、芯材で
ある軸体17a,18aと、各ローラ17,18の外周
に、ローラ軸線方向に沿って層状態に外嵌された、多数
枚の回転刃17b,18bとからなる。各回転刃17
b,18bの外周部には、複数枚の破砕チップCが装着
されている。各破砕チップCは、それぞれの元部がロー
ラ表層部に埋め込まれている。これにより、破砕チップ
Cの固定が堅固になり、大きな力で廃棄物aを破砕して
も、破砕チップCのガタつきも起こさず円滑に破砕する
ことができる。破砕ローラ17,18の外周には、互い
に略平行な一対の側板199aを有する漏斗型の廃棄物
ガイド(固形物ガイド)19が配設されている。この廃
棄物ガイド19は、破砕ローラ17,18と一体化され
て、これらのローラ17,18と共に、横並びの通常位
置から縦並びの押し込み位置の間を回動できるようにな
っている。また、両側板19aの排出口19b側の端部
内面には、破砕された廃棄物aなどが再びこの破砕ロー
ラ17,18に巻き込まれてしまうのを防ぐため、正面
視して三角形状をしたスクレーパ(巻き込み防止部材)
20が固着されている。
【0023】前記ケーシング11の膨出部14cの上部
は、さらにX方向の外方へ膨出されて、シリンダ収納部
11cとなっている。シリンダ収納部11cの内部に
は、X方向に長い第1のシリンダ(押し込み手段)21
が収納されている。そのロッド21aの先端には、L字
形をしたブラケット25が固着されている。また、ブラ
ケット25の上端には、鉛直部14aを下方から塞ぐ水
平なシャッタ22の先部が固着されている。一方、ブラ
ケット25の水平に折れ曲がった下部には、小型の第2
のシリンダ(押し込み手段)23が固着されている。こ
の第2のシリンダ23のロッド23aの先端には、縦側
投入口16から横側部分内路14へ投入された廃棄物b
を破砕ローラ17,18側へ押し込むための、鉛直な押
し込み板24が固着されている。
【0024】次に、図3を参照して、この破砕機10の
破砕ローラ17,18の回転機構30と、破砕ローラ1
7,18を前記横並びの通常位置と、縦並びの押し込み
位置とに切り換える切り換え手段31の構造を、順に説
明する。図3に示すように、回転機構30は、ケーシン
グ11のY方向の一側板の下部に固定された減速機付き
の回転モータ30Aを有している。この回転モータ30
Aの短尺な出力シャフト30aの先部は、ケーシング1
1内に突出されている。この突出部分に、小ギヤ32が
固着されている。このギヤ32は、ケーシング11の一
側板付近に、ベアリング33aを介して、垂直平面内で
回転自在に内嵌された大径な内歯ギヤ33に噛合されて
いる。また、この内歯ギヤ33には、破砕ローラ17の
一端部に固着された小径なギヤ34が噛合されている。
【0025】破砕ローラ17の一端部のギヤ34より内
側部分には、小径なギヤ35が固着されている。このギ
ヤ35と、破砕ローラ18の一端部に固着されたギヤ3
6とが噛合されている。すなわち、回転モータ30Aに
より、その出力シャフト30aを回転させると、その回
転力は、ギヤ32,内歯ギヤ33,ギヤ34を介して破
砕ローラ17へ伝達される。さらに、この回転力は、こ
の破砕ローラ17のギヤ35に噛合されたギヤ36を介
して、破砕ローラ18側へ伝達される。これによって、
両破砕ローラ17,18は、図3の矢印方向へ互いに回
転し、これらの破砕ローラ17,18間に投入された廃
棄物aなどを、回転刃Cによって噛み砕く。
【0026】次に、前記切り換え手段31を詳細に説明
する。切り換え手段31は、ケーシング11の両側部内
に、それぞれベアリング37a,38aを介して、垂直
面内で回転自在に収納された一対の大型の回動盤37,
38と、一方の回動盤38に外嵌されたウォームホイー
ル39と、このウォームホイール39に噛合されたウォ
ーム40と、このウォーム40を回転させる切り換えモ
ータ41とを有している。両回動盤37,38は、互い
に中心線が合致している。すなわち、この中心線が破砕
ローラ37,38の切り換え回動軸Sとなる。回動盤3
7には、切り換え回動軸Sを中心とした同心円上の対峙
位置に、一対の軸受37b,37cが嵌入されている。
一方、回動盤38には、同じく切り換え回動軸Sを中心
とした同心円上の対峙位置に、一対の軸受38b,38
cが嵌入されている。これらの回動盤37,38におい
て、X方向に向かい合った両軸受37b−38b間に破
砕ローラ17が軸支され、また同様に向かい合った両軸
受37c−38c間に破砕ローラ18が軸支されてい
る。なお、破砕ローラ17のギヤ34側の一端は小径化
しており、これが小型の軸受41を介して、ケーシング
11の内面に軸支されている。
【0027】切り換えモータ41によりウォーム40を
回転させると、切り換え回動軸Sを中心にして、ウォー
ムホイール39と一体化された回動盤38が、垂直面内
で所定方向に所定角度だけ回動する。この際、回動盤3
7とこれらの回動盤37,38間に横架された2本の破
砕ローラ17,18も、この回動盤38と一体的に同じ
速度で同じ方向に回動する。なお、破砕ローラ17の動
力伝達系の元部側に配置されたギヤ34は、内歯ギヤ3
3の歯に沿って垂直面内で転動するだけである。したが
って、回転モータ30Aから両ローラ17,18へ向か
う動力の伝達にはなんら支障はない。
【0028】次に、この一実施例に係る破砕機10の作
動を説明する。図1に示すように、比較的破砕しやすい
通常の廃棄物aを破砕する際には、まず第1のシリンダ
21のロッド21aを突出させる。このときのロッド2
1aの突出長さは、シャッタ22によって、鉛直部14
aの下側の開口部を塞ぐことができる長さである。な
お、第2のシリンダ23のロッド23aは引き込ませて
おく。この状態で、通常の廃棄物aを、縦側投入口15
から縦側部分内路13に投入する。投入された廃棄物a
は、廃棄物ガイド19により縦側部分内路13の通路中
央側へと集められる。そして、その廃棄物aは、回転中
の両破砕ローラ17,18間に噛み込まれて破砕され
る。それから、破砕された廃棄物aは、排出口13bを
通って破砕機10外へ排出される。
【0029】次に、例えばこの廃棄物が球形や円筒形な
どの破砕しにくい廃棄物bの場合について説明する。こ
こでは、廃棄物bとして、比較的軽量であり、かつその
直径が破砕チップCの外部突出した部分の長さよりも長
いものを採用している。まず、図3に示すように、切り
換えモータ41によりウォーム40を所定方向へ所定回
転数だけ回転させる。これにより、切り換え回動軸Sを
回動中心にして、ウォームホイール39およびこれと一
体化された回動盤38と、回動盤37と、両破砕ローラ
17,18とが、垂直面内で90度だけ回動される。こ
れにより、それまで横並びの通常位置にあった破砕ロー
ラ17,18が、縦並びの押し込み位置に配置される。
なお、この切り換え操作中に、第1,第2のシリンダ2
1,23のロッド21a,23aを引き込ませ、前記押
し込み板24を膨出部14cに納めておく(図2の実線
参照)。
【0030】次に、前記廃棄物bを横側投入口16から
横側部分内路14内へ投入する。これにより、投入され
た廃棄物bは、鉛直部14aを通って水平部14bの底
面へと落下する。続いて、第1のシリンダ21のロッド
21aを徐々に突出させる。よって、押し込み板24が
図2矢印方向へ徐々に移動する。これにより、落下した
廃棄物bは、この第1のシリンダ21の押し込み力によ
り、X方向から前記縦並びに配置された破砕ローラ1
7,18間に押し込まれる。その結果、廃棄物bが各破
砕ローラ17,18の回転刃17b,18bで噛み砕か
れる。したがって、このような破砕しにくい大きさや形
状の廃棄物bでも、比較的簡単に破砕することができ
る。
【0031】なお、この廃棄物bの破砕作業が終わりに
近づき、その量が残りわずかになった場合には、第2の
シリンダ23のロッド23aを突出させて、押し込み板
24をさらに破砕ローラ17,18側へ移動させる。こ
うすれば、第2のシリンダ23の押し込み力により、廃
棄物bをほとんど余すことなく破砕ローラ17,18間
に押し込んで破砕することができる。また、破砕ローラ
17,18の垂直面内での位置を、縦並びの押し込み位
置から、もとの横並びの通常位置に戻したい場合には、
切り換えモータ41を逆方向へ回転させて、2枚の回動
盤37,38と共に、これらの破砕ローラ17,18
を、さきほどとは反対側へ90度だけ回動させる。
【0032】このように、破砕ローラ17,18のなら
び方の切り換え時には、切り換え回動軸Sを中心にし
て、両破砕ローラ17,18を90度だけ所定方向へ回
動させるようにしたので、この切り換え作業が、比較的
小さな出力の動力源であっても、円滑に行うことができ
る。よって、このような効果を有する破砕機10を比較
的低コストで作製することができる。
【0033】また、この一実施例では、破砕ローラ1
7,18の外周に廃棄物ガイド19を設けたので、破砕
時の廃棄物a,bのケーシング内路外への飛散を防ぐと
ともに、廃棄物a,bを回転中の破砕ローラ17,18
間へ円滑にみちびくことができる。さらに、廃棄物ガイ
ド19の排出口19b付近にスクレーパ20を設けたの
で、破砕された廃棄物a,bが、再び破砕ローラ17,
18間に巻き込まれるのを防ぐことができる。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、ケーシング内路の屈
曲部に破砕ローラ群を横並びと縦並びとに切り換えるよ
うにしたので、破砕しにくい大きさや形状の固形物であ
っても容易に破砕することができ、しかも破砕機の操作
性およびメンテナンスの作業性や安全性を高めることが
できる。さらには、比較的低コストで作製することがで
きる。しかも、この破砕ローラ群のならび方の切り換え
は、この破砕ローラ群を切り換え回動軸を中心にして所
定方向へ回動させることで行うようにしたので、この切
り換え作業が、比較的小さな出力の動力源を用いても、
円滑に行うことができる。これにより、このような効果
を有する破砕機を比較的低コストで作製することができ
る。
【0035】特に、請求項2の発明によれば、破砕ロー
ラの外方に固形物ガイドを設けるようにしたので、請求
項1の効果に加えて、ケーシング内路へ投入された固形
物の破砕ローラ間への流れを円滑にすることができる。
しかも、この固形物ガイドは、破砕時における固形物の
飛散を防ぐ役割もはたすので、破砕時に固形物がケーシ
ング内路の外へ飛び散りにくくすることができる。
【0036】また、請求項3の発明によれば、固形物ガ
イドの固形物の排出口付近に巻き込み防止部材を設ける
ようにしたので、請求項1または請求項2の効果に加え
て、破砕された固形物が破砕ローラ間に巻き込まれるの
を防ぐことができる。
【0037】さらに、請求項4の発明によれば、押し込
み手段を、破砕ローラ側へ固形物を2段押し込みする2
段押し込み式としたので、請求項1〜請求項3のうち、
何れか1項に記載の効果に加えて、固形物を残さず良好
に噛み砕くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る破砕機の縦側投入口
から投入された固形物の破砕作業中を示す説明図であ
る。
【図2】この発明の一実施例に係る破砕機の横側投入口
から投入された固形物の破砕作業中を示す説明図であ
る。
【図3】この発明の一実施例に係る破砕機の要部拡大断
面図である。
【符号の説明】
10 破砕機、 11 ケーシング、 13 縦側部分内路(ケーシング内路)、 14 横側部分内路(ケーシング内路)、 15 縦側投入口、 16 横側投入口、 17,18 破砕ローラ、 19 廃棄物ガイド(固形物ガイド)、 20 スクレーパ(巻き込み防止部材)、 21 第1のシリンダ(押し込み手段)、 23 第2のシリンダ(押し込み手段)、 24 押し込み板、 31 切り換え手段、 C 回転刃、 a 廃棄物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内部のケーシング内路に配置
    された回転刃付きの複数本の破砕ローラを回転させて、
    該回転中の破砕ローラ間で、前記ケーシングに形成され
    た投入口からケーシング内路に投入された廃棄物などの
    固形物を噛み砕く破砕機において、(1) 前記ケーシング
    内路が、 鉛直面内における縦方向に延びる縦側部分内路と、鉛直
    面内における横方向に延びて、前記縦側部分内路と連結
    された横側部分内路とを有する屈曲路で、(2) 前記投入
    口が、 前記縦側部分内路に連通された縦側投入口と、前記横側
    部分内路に連通された横側投入口とを有し、(3) 前記複
    数本の破砕ローラからなる破砕ローラ群を、該破砕ロー
    ラの軸線に対して平行でかつ該破砕ローラ群の重心を通
    過する切り換え回動軸を中心にして回動させることで、
    鉛直面内における横並びの通常位置と、縦並びの押し込
    み位置とに切り換える切り換え手段を有し、(4) 前記横
    側投入口から横側部分内路に投入された固形物を破砕ロ
    ーラ側へ押し込む押し込み手段が設けられた押し込み手
    段を有する破砕機。
  2. 【請求項2】 前記破砕ローラの外方に、破砕時におけ
    る固形物の飛散を防ぐとともに、この固形物を回転中の
    破砕ローラ間へみちびく固形物ガイドが配設された請求
    項1に記載の破砕機。
  3. 【請求項3】 前記固形物ガイドの固形物の排出口付近
    に、破砕された固形物が、前記破砕ローラ間に巻き込ま
    れるのを防ぐ巻き込み防止部材が設けられた請求項1ま
    たは請求項2に記載の破砕機。
  4. 【請求項4】 前記押し込み手段を、固形物を前記破砕
    ローラ間へ2段階で押し込む2段押し込み構造とした請
    求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の破砕機。
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